i 戦後アメリカの企業金融の動向を明らかにすることにある
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(2) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 2 4 3. 戦後アメリカの企業金融と金融資本. ‑243ー. は,集計する以外にないし,本稿でも集計した分析を展開している。しかし, 集計した分析は,他方で相殺される乙とになる個別企業や個別産業部門の企業 金融の特性が解明されていて始めて有効な分析になるといわなければならな L 。 、. かかる課題設定の上に,われわれは, M o o d y ' sl n d u s t r i a lManual (以. Moody と略記す"る)を使って,. 1 9 7 5 年までの 3 0年聞を対象として,. の企業金融の動態過程を明らかにしていくことにす. 4 Y. r,. アメリカ. I I 分析の手法 分析結果の叙述に先立って,こにではまず,われわれが作業をいかに進め℃ きたかについて. 4点に整理して示しておくにとにしよう。. そのことによっ. て,われわれの分析の手法を示すことができると同時に,なお残るわれわれの 分析の限界も示すにとができるであろうからである。. トi Fortune1976,11ay に記載されている 19751.:戸度の資料を基礎として,大 0 社を選ひ, Moodyの資料からその 3 0 社分をとりだした。この場合の 3 0 社 企 業3 は,売上高または資産の上位 3 0社といちにとではなく, (商業,金融,輸送,公 益事業等を除いた)主一裂な製造業部門毎に,重要部門については,上位 2‑3 社を選び,部門によっ℃は上位 1社を選ぶという形でとりだしたものである。 いうまでもなく,選ぶ企業を地やせば,分析はより完全なものとなるであろう が,それは膨大な作業を必要とするものとなる。そこで,われわれは,主要製. 00位以内に入っていると 造業部門とは,その部門の第 1位の企業が売土高で 1 限定した上で選ぶこととした. ; 2 Lれわれは,これによって,主要製造業部門の. (1) Moodyの資料ではかけている部分として, F o r dMotoI ' の1 9 4 0年代 ‑1950 年代お ある。これについては,下川浩一『ブ zードK東洋経済新報社〉に収録されている資 料を利用した。なお, ある年度に発表された財務諸表が,後に修正されることがあ る。その修正をとり入れるためには,毎年の Moodyによってこれを追跡しなければ ならない。本稿では,かかる作業を一部を除~実胞していない。われわれが本稿で使. 用した資料は,主として, 1945~1951, 1 9 5 2 ‑ 1 9 5 8,1 9 5 9 ‑ 1 9 6 5 ,1 9 6 4 ‑ 1 9 7 0 ,1 9 6 9 ‑1975の分が示され℃いる Moodyからとりだされている。.
(3) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 244. 第5 4巻 第 1号. ‑244ー. 主要企業についての分析は基本的には可能であると考えている。. 0 社を 以下, 3. F o r t u n eで使われている i n d u s t r y∞d e (たとえば, Food部. 門は, 2 0 )に従って示すことにすど以下の表示のうち,前のカツコ内は,本 稿で使用する企業の番号とし,. 後のカツコ内は,. 1 9 7 5年 の 売 上 高 の 順 位 で あ. る 。. 20.Food部門とし ‑ c, (1)Kraftco(33位), (2)GeneralF∞ds(44イ引をとり. v. r a f t c o, . i だした o K る。なお,. 売 上 高 1位. ‑ cあり. G e n e r a lF o o d sは , 資 産 1位 で あ. G e n e r a lF o o d s より売上高の高い企業として, Esmark ( 3 5位入. LTV ( 3 7位), B e a t r i c eF o o d s( 3 8位入 Greyhound( 4 1位〕がある。 は. Esmark. S w i f tを , G reyhoundは , A rmoUI 吸収したコングロマリットであり,. LTVは 典 型 的 な コ ン グ ロ マ リ ッ ト で あ る 。 ま た. S w i f t ( Es mark),Armour. e a t r i c eF o o d sは , こ の 部 門 で は 成 ( G r e y h o u n d )は,停滞企業であり, LTV,B 長企業に属している。 K r a f t c oと G e n e r a lFoodsは ,. この中聞に位置すると. 考えてよく,その意味でも,乙のニ祖を選ぶことが,にの部門を i l:憾に把握し うることになると思われる。. 2 1 Tobacco古) 1 門として, (3)R .J. R e y n o l d sI n d u s t r i e s( 4 8イ古〉をとりだし た。但し. R e y n o l d sは , 1 9 6 9年 , 1 9 7 0 年に, t r a n s p o r t a t i o n,p e t r o l e u m部門. の企業を吸収し,. 一種ーのコングロマリット的性格をもってきている。たとえ. (2) 但し,なお次のような疑問が!生ずるかもしれない。一つは, 1 9 7 5 年には入ってこな い産業部門ではあるが,それ以前では,アメリカの製造業のなかで重要な地位を占め ていた部門(たとえば,衣料部門)があるのではないかという疑問である。もう一つ の疑問は, 1975年には上位 2~3 社にたとえば A 企業が入っていたとし℃も,それ以 前に別の B 企業が上位 2~3 社のかかに入っているというケースがあるのではないか. という疑問である。そこで,われわれは,F o r t u n e1 9 6 1,J u l yによって, (われわれ 9 6 0 年度の売上高順位表をもみること が分析している期閣のちょうど中聞にあたる) 1 とした。第一の疑問に対しては,この 1 9 6 0 f fの順位表によって,その疑問を打ち消す ことができるが,第二の疑問については,ある部門では依然として残ることとなる。 そこで,こうした部門については,以下に示すように, 1 9 7 5 年の資料以外の要因をも 考厳して判断するとととした。 (3) 但し,現代の大企業は決して単一の生産物だけを生践しているわけではないので, E E業分類といっても,主要な生産物に従ってわけたものにすぎない。.
(4) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 戦後アメリカの企業金融と金融資本. 245. i f, 1 9 7 5年における先上高の権成は. ‑215‑‑‑‑. t o b a c c o :6 8 . 7% , t r a n s p o rt a t i o n: 15 .9%. petroleum:9.1%, o t h e r : 6 .45'ちとなっている O この点は,後の分析でたえず注 / ,t ‑であるつ 志しておかオAばならな l、. 26Paper, f i b e r and woodp r o d u c t s 告i [門とし " C,(4)I n t e r n a t i o n a lP a p e r ( 5 8位〉をとりだした。 28・"Chemical部門として, ( こ) E.I .duPontdeNemours(17位), (6)Uni‑ onC a r b i d e( 2 1位入 (7)DowC h e m i c a l( 3 創立)の 3全 l をとりだした。このう ontは , ち , DuP. 1 9 6 0年代前半にそれまで所有し℃いた大置の G M株を放出. することになり,. それが,. DuPontの企業金融のあり方にも大きな影響を与. えることになる。後の分析では,この点をたえず注意しておく必要がある。 l f 2 9 P e t r o l e u mr e f i n i n g 古f 5 / jとして, (8)Exxon ( 1{ j z ),(9)Texaco (3 川. f 立 ) , ( 10 )G u l fO i l (8位。〉の 3社をとりだした。 その他に, M o b i lO i l (5 位入 S t a n d a r dO i lo fC a l i f o r n i a (6位)があるが,. いずれも S t a n d a r dO i l. 系列なので除くこととした。. 3 0 Rubber,p l a s t i cp r o d u c t s部門として, ( l l ) G o o d y e a rT i r e& Rubber ( 2 3佼)をとりだした。 3 3 M e t a lm a n u f a c t u r i n g部門として, ( 1 2 ) U . S . S t e e l( 1 3位入 ( 1 3 )B e t h l e ‑ 2 8 { j z ),(14)AluminumC o . o fAmerica ( 8 5位)の 3ネ土をとりだし hemS t e e l( た 。 鉄 鋼 部 門 の 第 3位の企業をとりだす代りに,. アノレミ部門をとりおげたの. は,できる限り多くの部門をとりだすためである。. 3 4 " ' M e t a lp r o d u c t s部門として, ( 15 )C o n t i n e n t a lCan ( 5 7位)をとりだ した。. C o n t i n e n t a l Canは ,. 1 9 5 0年代中頃に他企業を吸収合併して急激に拡. 大している。この場合,吸収される企業を,貸借‑対照表等に連結させるのをい つにするかが,それぞれの年度の Moody によって奨なっている。本稿では,. 1 9 5 6 年からということで統一することとした。 3 6, E l e c t r o n i c s, a p p l i a n c e s部門として, ( 1 6 ) G e n e r a lE l e c t r i c (9位), ( 1 7 ) I n t e r n a t i o n a lTe l . &Te l .( 1 1位), ( 18 )W e s t i n g h o u s eE l e c t r i c( 2 0 位入 ( 1 9 ).
(5) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ ‑246ー. 2 4 6. 第5 4 巻 第 1号. RCA ( 3 4 位)の 4社をとりだした。このうち, ITTは,生産物が他社とは異な 応,他の 3社とは別の扱いをしてお. るし,コングロマリットでもあるので, (4). いた方がいいように思われる。 (ITTの1 9 7 5年の生産物の構成をみると,. e l e c o m m u n i c a t i o n sでも, 26%しかないのである。〉 中心とみなされる t. その また,. WestemE le c t r i c( 1 8 位〉もこの部門に隠しているが, A.T.T.の 子 会 社 で あ り,電話機専門で特殊であるので除くこととした。. 3 8 Measuring, s c i e n t i f i c, p h o t o g r a p h i cequipment古f~ 門として, ( 2 0 )E a s t ‑ わ い. 21 ) Xerox ( 3 9 位)の 2社をとりだした。両者は,正確 manKodak ( 3 0位入 ( には異なった産業部門の代表的企業とみなされるべき「であろう。. 4 0 MotorV i h i c l e s部門として, ( 2 2 ) Ge n e [ a lMotors (2位入 ( 2 3 )Ford Motor (4位), ( 2 4 ) C h r y s l e r( 1 0位)の 3社をとりだした。 4 1 A e r o s p a c e部門として, ( 2 5 )Boeing ( 4 3 位), ( 2 6 )LockheedA i r c r a f t 川. ( 5 0 位〉の 2社をとりだした。この部門では,その他に, R o c k w e l lI n t e m a t i o ‑ n i t e dT e c h n o l o g i e s( 4 0 位), G e n e r a lDynamics ( 9 8 位)がある。 n a l (31{~I), U 1 9 7 5 年ごは, B o e i n g と LockheedA i r c r a f tは必ずしもよ位 2社ではない。そ. o r t u n eを利用して,過去2 0年間位の変化をみてみると(第 1表参照), こで, F 第 1位 が Bo 巴i n g でみ古い亡, R o c k w e l lと Lockheedがほぷ並び, U n i t e dTech‑ →G e n e r a lDynamicsの順となる。ただ, R o c k w e l lは,コングロマリ n o l o g i e s ットでもあり,. また. U n i t e dT e c h n o l o g i e sは ,. B o e i n g と一致するので,ここでは. そのノレ ‑yをたどれば,. Boeing と Lockheedを選ぶこととした. 4 3 ・ , S o a p s,c o s m e t i c s部門として, ( 2 7 ) P r o c t e r & Gamble ( 1 9位〉をとり あげた。. 4 4 O f f i c ee q u i p m e n t ( i n c l u d e sc o m p u t e r )部門として, ( 2 8 )I n t e m a t i o n a l 川. B u s i n e . 3 sMachines (7位)をとりだした。 4 5 'I n d u s t r i a landfarmequipment部門として, ( 2 9 )I n t e r n a t i o n a lH a r v e s ‑ t e r( 2 4位), ( 3 0 )C a t e r p i l l a rT r a c t e r( 2 9 位〉の 2社をとりだした。 (4) 1fT に代表されるコングロマリット企業は,特有の財務政策をとっているが,本 稿では,そうした問題はとりあげないことにする。.
(6) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 2 4 7. ‑247ー. 戦後アメリカの企業金融と金融資本 Aerospace部門の売上高・資産順位者(第 1表). (キ:室上霊). 6 71倒 年 ! 吋 日 60f 6 1 i 6 f 6 3 6 f 4 16 ; 166T 的 , 701711同制叩75. 3 5 1 3 1 30 Unatio211442912612028 Inter nal1037716 2 16 8 18 3 19 91 0 45 7 15 8 15 4 16 9 18 2 3 6 1 4 7 U u i t e d 12 6 13 5 14 1 13 8 13 9 13 3 14 2 138 3 63 3 13 3 13 6 13 7 14 8 4 6 1 4 0 l出 掛 1 4 4 0 m 剖M l e 弱 3 1 ? 噌 3 Z 77 T e c h n o l o g i e s 17 5 !7 0 17 7 18 2 18 2 18 0 18 1 17 65 6お 5 3 16 0 16 3 1 6 7 17 75 6 1 48 1 7 11 9 12 2 1192312 5 12 2 12 6 23 1 9 11 8 12 6 11 7 12 4 3 9 1 4 3 Boeing 15 7 16 3 17 4 17 4 16 4 16 5 17 4 169 3 82 8 13 3 12 9 13 1 13 2 8 2 1 8 8 Lockheεd 13 7 12 8 12 8 12 8 12 4 12 0 12 9 129 2 93 9 1 50 0 13 5 14 1 13 3 13 1 13 8 144 4 8 48 7 19 4 17 8 18 1 17 0 16 6 163N.A I1 0 1 G e n e r a l 12 0 11 7 11 5 11 3 11 9 13 0 13 0 13 33 2 12 7 13 3 14 1 15687196 9 23 8 1 9 8 1 3 3 11 2 5 83 D D A o y i E u n C g a E m l a a f i s t c s 54344463768078 2514633156 6 4 1795186 7 3 iECIaf748292122i116;129411120│ 198 7 8. 詰. i. (なお,上述した基準に従えば,. 更に考慮すべき部門・企業として, 3 2 '…. Glass部門として, OwensI l 1inois (88位), 42…Pharmasenticals部門として, AmericanHomeProduct ( 8 9 1 立),49. .Beverage部門として,. 位)等がある。. しかし,. 本稿では. 30 社に限定したの で , l. CocaCola (64. 省略することにし. た 。 〉 以上の 30 相の全体に凸める比重は,売上高について, 1960年では, 30 ネi集計 /上位 50 社集計 =0.71, 30社集計 / J :位 100社集計 =0.55,30社集計/全法人企業 =0091, 1975年では, 30 社集計/上位 501 ' : 1 集計 =0.69, 30社集計/上位 100 社集. 計 =0.53,となる。また, 1975年の売上高上位。 30社のうち,われわれの分析に l e c t r i cを除くと,すべて石油部門となる。 入ってこないのは, WesternE 仁} 企業金融、の分析のためには,中村論文でもなされているよろに, (1)利. 潤の動向と利潤の分配 (2)投資の動向と投資資金の源泉, (3)余剰資金の形成 とその使途。の三つの祝点が必要である。そのために必要な資料は, Moody に 記載されている損益計算書 ( P / L )と貸借対照表 (B/S)から次のよろに作成した。 (1)未J I潤の動向は,税引後当期純利益(以下,純利益と記す)と売上高利益 率(純利益/純売上高)によって与えられる。利潤の分配は, (イ)普通株現金配 (5) なお, 1 9 7 4 年で, 3 0 社集計/全法人企業をみると, 0 . 1 0となる。 (6) 但し,売上高の項目をみると,すべての企業で, n e ts a l e s が示されているわけで はない。たとえば, n e ts a l e sに o t h e ro p e r a t i n gI e v e n u e s を加えたものを表示す るという形式もある。 しかし, この場合も n e ts a l e s と大きく呉なることはないの で,そのまま使用することとした。.
(7) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ ‑248‑. 第5 4 巻 第 1号. 2 4 8. ~Jh. 二 " 配当率(普通株現金配当/普通株資本金十資本剰余金一株式配当),加)内部. ぶi. 留 保 ( 純 利 益 ー 普 通 株 ・ 優 先 株 現 金 配 当 ),内部留保率(内部留保/純利益),刊 減価償却費,減価1 償却率(減価償却費/有形固定資産)によって与えられる。 これらの資料から作成した図は, 純利益と内部留保と減価償却費との関係が, 第 1‑1闘に,. 売 t高 利 益 率 が 第 1‑2図に,. に , 自己~~率が第 I-4 図に,. 普 通 株 現 金 配 当 が 第 1‑‑3図. 内部留保率が第 1‑‑5闘に, 減 価 償 却 率 が 第 I一. 6図によって与えられることになるであろう。 (2)投資の動向と投資資金の源泉は,. 直接そのままの形で Moody の資料に i. 記載されているわけではないので,われわれは"貸借対照表を次のよろに利用 して, それを 5 1主計することとした。まず,投資の動向は,有形固定資産の対前( 年増加分によって示すことにする。但し,有形固定資産には,土地等も含まれ るので,悶民所得統計等でいラ設備投資概念とは必ずしも一致しない。投資資 金の源泉としては,. 内部資金,. 株式,. ネL { 古・借入の三つのノレートが考えられ. る 。 このうち, 内部資金の構成ば, 一 つ は 先 に 示 し た 内 部 留 保 に よ っ て 与 え ら れ ,. もろ一つは減価償却積立金の対前年増加分によって与えられる:他方,外. (7) このよラに配当率を百 I t 'iずることの意味は,後に詳しく述べることとする。 (8) なお,このように百i ¥ i , l lた内部留保は,次期繰越利益剰余金一前期繰越利益剰余金 と一致しない。というのは,前期繰越利益剰余金+純利主主一普通株・優先株現金配当 が,次期繰越利益剰余金となるのではなく,それ以外に,マイナヌ要因として,株式 配当があり, プラス・マイナス要因として, o t h e rs u r p l u sc r e d i t, d e b i tがあるか らである。株式配当は,内部資金のー形態とみることができるし o t h e rs u r p l u s c r e d i t( d e b i t )は,当該年度だけに関るものではないことによって発生していることが 多いので,われわれは,上述のように,内部留保を計算することとした。(但し,純利 益の前に, s p e c i a li t e m または e x t r a o r d i n a r yi t e mの形で控除されることがあり, これも当該年度だけに関るものではない要因によって発生している。しかし,これに ついては特別の配}むをしないこととした。〉 (9) 企業によっては, d e p r e c i a t i o nと d e p l e t i o nと a m o r t i z a t i o n とが区別されない で記載されている場合もある。 このような場合には d e p r e c i a t i o nだけをとりだす ことは不可能なので,一括した形で示すこととした。 ( 10 ) 減価償却費ではなく,減価償却積立金の対前年増加分によって与えているのは次の 理由からである。iII j 期減価償却積立金+今期減価償却資ー今期更新投資=今期減価償 却積立金, という式が成立するはずであるから, 減価償却積立金の対前年増加分と は,今期減価償却費一今期更新投資,を意味する。つまり,この古扮は,更新投資を 上回る減価償却費であり,新投資に利用可能な資金の大まさを示しているのである。 いうまでもなく,この部分は,理論的には Dマイナス R部分にあたることになる。新 投資に対する資金源泉を考える以上, Dマイナス R部分を考えるのが当然であろう。.
(8) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ ‑249ー. 戦後アメリカの企業金融と金融資本. 2 4 9. 部資金として,株式は,優先株・普通株資本金十 資本剰余金一株式配当(の累 l. 計)の対前年増加分によっ℃与えられる。社債・借入は,長期負債の対前年増 加分によっ℃与 えられる。(もちろん, l. 社債と銀行借入等を区別した方がし、い. が,そのためには膨大な作業が必要となるので,本稿では長期負債として一括 することとした。〉有形固定資産の対前年増加分(以 f ,投資と記す入内部資 金 ,. 肉 告5 1 資金十外部資金をまとめたのが,. 第 II‑l図となり,. 投資一内部資. 金,外部資金,外部資金の内訳(株式,長期負債)等をまとめたのが,. 第 II‑. 2図となるであろう。 (3)余剰資金については,内部資金十外部資金一投資によって与えるととが できる。,他方,その使途の一つは,運転資本(流動資産一流動負債)の増加分 であり(更に,この中│床の第一は,企業間信用や消費者信用であり,第二は, 在庫であり,第三、は,現金や流動性の高い証券であり,第四は,短期借入であ る),もう一つは, (他企業の株式購入という意味での)投資である。但し, PjL もBjSも子会社等を連結したもので記載されており,投資といっても,連結さ れない部分だけがここにあらわれてくるにすぎず,その上,いかなる基準で連 結されているのかが必ずしも一様ではなし、。そにで,われわれは,本稿では運 転資本の増加分によって,余剰資金の運動をとらえることとした。運転資本の 増加分を示したのが,第 III‑l図となり,その内訳として,売掛金,在庫,現. I I ‑ ‑2図となるであろう。 金・証券等を示したのが,第 I かくして,われわれの第二の作業は, をぬきだし,. 計算し直した上で,. 各企業の PjLと BjSから必要な項目. 表(基礎資料〉をつくり,. それにもとづい. I I図まで作成することであった。 て,各企業毎に第 I図から第 I 同. このような資料を各企業について作成することによって, 3 0 社それぞれ. における企業金融の特性を明らかにすることができるが,それを叙述しただけ. ( 1 1 ) われわれが作成した基礎資料は, 1 9 4 5 年から 1 9 7 5 年までを一つの表のなかに入れる と , 38枚に及ぶものであれ これらを掲載するととは,紙数の関係上,不可能であ I I図を作成し, る。また,同じように, との基礎資料から各企業について第 I図 第I 各企業の特性を解明したが,本稿では,これらの図を全部掲載することは不可能であ り,そのラちの一部を類型的にとりだしているにすぎな l 。 、.
(9) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ ‑250‑. 第5 4 巻 第 1号. 250. では単なる緩別に終わってしまろことになる。そこで,かかる特性をもたらす 要因を考慮し,個別企業・個別産業部門の企業金融の特性とを因果関係として 結びつけるにとが必要となる。かくして,われわれは,第三の作業として,個 別企業・個別産業部門がかかえているさまざまな事情のなかから,重要である と思われるものをとりだし,それが,企業金融の特性をいかに規定していくか を類型的に解析していかねばならない。そのためには, たとえば Moody に示 されている各企業の歴史等を理解することによってその大枠を与えることもで きるが,より詳細には,各個別企業の企業史(社史)等について分析を加えな ければならない。この分析の大部分は,後に残された課題とならざるをえない が,本稿では,その基礎的作業として,成長率の高低を主軸として設定するこ ととした。それは次のような理由からである。企業金融を資金の需要供給面か らみた場合,資金需要を規定するのは,投資需要の変化であるが,それを規定 するのは,いろまでもなく売上高や利益を中心とする成長率の高さである。他 方資金供給源の第ーは,内部資金であるが,成長率の高さは利益(率〉の高さ と一致し,利益(率)は内部資金の大きさを規定する。だからこそ,成長率の 高低は,企業金融の分析の主軸にまず設定されなければならないのである。 ( 同. 社を集計し,集計した 3 0社について 最後の作業として,われわれは, 30. も各企業の場合と同じような分析を行った。もちろん,これは柏村論文で行 われている大企業 300社の分析にかえるものをつくることを目的としている。 更に,. 中村論文で使われている資料 ( S t a t i s t i c a lA b s t r a c toft h eU n i t e d. S t a t e s, S u r v e yo fC u r ' r e n tB u s n e s s ) と同じ資料を使って, 全法人企業につ. 9 7 5年までの分析を付け加えた。こラして,われわれの作業は,完結す いても 1 ることになるが,叙述の順序としては,分析の順序とは逆に,会法人企業と集. 0社の分析から行なっていくこととする。主題である伺別企業・個別産 計した 3 業部門の分析をみる場合に,あらかじめ全体像が明らかになっていた方が都合 がよいからである。 ( 1 2 ) これは,いくつかの点で不十分な資料であ石が,中村論文との対比のため,あえて. 使うこととした。.
(10) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ ‑251‑. 戦後アメリカの企業金融と金融資本. 2 5 1. I I I 会法人企業,大企業 (30社集計)の企業金融の特質. まず,中村論文でも使われている諸比率についてみておこう。 自己資本比率について。第 2表と第 3表を比較すると,第ーに,大企業 30 社 の方が会法人企業よりも自己資本比率がはるかに高いことがわかる。第二に, 全法人企業では,自己資本比率がほほ一貫した低下傾向を示し, 1946年から 19 75年までの閣に大体 10%近く低下したのに対し,大企業 30 社では, 1960年代中. 頃までは循環的変動を示しながらもJ¥.体同じ水準を維持していたのに,それ ︑3ノ ︑ 3ノ 凶 一. ‑ つ ム ︼. 一. 3 3 . 9 337. n . a .. 21 .7 21 .6 21 .7 21 .9 21 .8. 3 2 . 2 31 .8 3 1 .1 3 0 . 7 3 0 . 5 3 0 . 1 29.8. 2 0 . 9 1 7 .創 7 . 3 1 2 0 . 7 1 6 .創 2 0 . 4 1 到 2 0 . 0 1 6, 6α19.31 1 5 . 9 1 孔 7. 2 8, . 5 2 8 . 0 27.2 262 25,3 2 5,6. 82 8 . α. 21 .8. 必) 本&,ム 壬j ----::)~-I一一一 I*Wì1l.{j 資本剰余金量 余 室 計 [ 長期負債. 1 9 4 5 46 4 7 48. 3 8 . 6 3 6 . 0 31 .8 3 0 . 2 3 2 . 5. 2 7 . 6 .7 31 .4 31 3 3 . 8 3 5 . 6. 6 6 . 2 6 7 . 7 6 3 . 2 6 4 . 0 6 8 . 1. 6 . 5 8,2 9 . 7 93 9 . 5. 1 9 5 0 5 1 5 2 5 3 5 4 5 5 5 6 5 7 58 5 9. 3 0 . 0 2 8 . 8 2 7 . 1 2 5 . 9 2 6 . 1 2 4 . 9 2 5 . 9 2 6 . 0 2 6 . 8 2 6,5. 3 7 . 6 3 6 . 3 3 6 . 8 3 8 . 3 3 9 . 3 4 0 . 5 > 3 9 .1 4 0 . 3 40.5 41 . .5. 6 7 . 6 6 5 . 1 6 3,9 6 4 . 2 6 5 . 4 6 5 . 4 6 5 . 4 6 6 . 3 6 7 . 3 680. 7 . 5 7 . 8 1 0 . 2 9 . 5 1 0 . 8 1 0 . 6 1 0 . 9 1 0 . 8 1 17 1 0 . 8. 1 9 6 0 6 1 6 2 6 3 6 4 6 5 6 6 6 7 6 8 6 9. 2 6 . 3 2 5 . 1 2 4 . 0 2 3 . 0 2 2 . 8 21 .1 2 0 . 3 1 9 . 3 1 7 . 6 1 6 . 7. 4 2 . 8 4 2 . 3 4 3 . 5 4 4 . 2 4 4 . 0 4 3 . 9 4 2 . 5 .5 41 41 .0 4 09 ぃ. 6 9 . 1 6 7 . 4 6 7 . 5 6 7 . 2 6 6 . 8 6 5 . 0 6 2 . 8 6 0., 5 8 . 6 5 7,6. 1 0 . 0 1 0 . 2 9 . 7 9 . 1 8g 9 . 1 1 0 . 6 1 2 . 4 1 3 . 3 1 3 . 2. 1 9 7 0 7 1 72. 1 6,2 4 1 5. 1 4 . 7 1 3. 4 1 1 . 9 1 1 . .6. 4 02 3 9 . 8 4 0 . 6 41 .1 3 9 . 6 4 0,, 6. 5 6 . 4 5 5 . 2 5 5 . 3 5 4 . 5 51 . .5 5 2,, 2. 1 4 . 2 1 4 . 8 1 4 . 6 1 3 . 4 1 3 . 3 1 4 . 1. 品. F b a u Q υ dEnuηLQUGU必官 Fbavndの ゐ. 吋. 21 .8. n. 噌. 1A i i. n . a .. fムヨ. 守よ噌よ. 2 2 . 3 2 2 . 3. 表 第 一 ー 一 泌 総 Umぬ幻初白川品目吋MMMMM. ゐ つ一 第. 品噌. i1 i. 晶守. 11222222222222. 1 ふ 一. f k i l l ‑ ‑寸州出l N M U 1引引川MllNq刑川川引制副川叫阿川川町川山川町叫副. 業金一. 剰一. lili‑‑. 占噌よ司よ. 1 0 . 4 1 0 . 0 9.4 9 . 1 8 . 8. 企余一. ー. 4i1‑1. 宮戸. M M M M M ω M M幻川口一日山. l. 1 1ヴ1 1 l i l i‑‑ 噌. 一l. nO 4 虫U Q u n U ‑A 今FMqdA bavndauGd 一4 4445555555555 AMdAuu. 一::. n . a .. 1 9 7 0 1 7引 7 2 1 7 3 1 7 4 1 7 5 1. U. 一‑入一. 針金一. 陣笠. 4. 入一. Vす 礼 一. 44. 自一. E. E. 1 1 .6 .4 11. 社(第 3表 〉 自己資本比率一大企業30. 7 3. 7 4 75. ・分母は,総資産である。 ‑分母はいずれも総資産である. い.
(11) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ ‑252‑. 2 5 2. 第54 巻 第 1号. 以降低下傾向を示し, 1 9 6 0年代中頃から 1 9 7 5年までの聞に大体 15%近くも低下 ( 1 3 ). している。このような低下現象の原因もまた表から明らかである。全法人企業. 0 社では,資本金十資本剰余金の比重が一貫した では,資本金の比重,大企業3 低下傾向を示しているが,全法人企業では,剰余金の比重がほとんど変化して いないので,資本金の比重の低下傾向がそのまま自己資本比率の低下傾向とな ってあらわれている。. これに対して,. 大企業3 Qf十では,. キI J ; 後剰余金の比重が. 1 9 6 0年代中頃までほぼ一貫して増大しているため,資本金十 資本剰余金の比重 l. の低下傾向を打ち消して,自己資本比率をほぼ同じ水準に維持していたわけで ある。. そして,. 1 9 6 0年代中頃以降は, 利益剰余金の比重がよ昇していないた. め,自己資本比率は,資本金十資本剰余金の比重の低下傾向をうけてそのまま 低下しているのである。第三に,. 自己資本比率は,自己資本/総資産で計算さ. れているのであるか♂)自己資本比率の低下比流動負債や固定負債の比率の 上昇を伴っていることになる。流動負債の比率の上昇は,この表からも推定さ れるが,詳しくは,後の流動比率の分析のところでみる. ζ. とにしよう。第 3表. には,固定負債のうち長期負債の比率(長期負債ゾ総資産)が示されている。 これによると,大企業3 0 社では, 1 9 6 0年代中頃以降の自己資本比率の低下に対. 0 主 iで 応して,長期負債の比重が上昇している乙とがわかる。つまり,大企業3 9 6 0年代中頃以降,長期資金の源泉として,長期負債にかなり依存する体 は , 1 常日となってきていたことになる。 固定資産比率について。第 4表に,全法人企業と大企業 3 0 社の固定資産比率 が計算されている。大企業3 0 社の方が全法人企業よりもこの比率は高く,大体. 2倍前後となっているが,両者ともにの比率は3 0年聞を通して比較的安定して いることがわかる。なお,この比率は,側別企業の分析を行ラ場合に重要な意 味をもってくることになる。 流動比率について。第 5表をみると,全法人企業が一貫した低下傾向を示し. r 自己資本比率は低下傾向にあるが,その巾 頁}としている。 は小さいJ(322 ( 14 ) 本来,自己資本は自社株購入分を控除した形で計算されなければならないが,大企 業3 0 社の場合には控除されて l、ない。. ( 1 3 ) 中村論文は,会法人企業も大企業も.
(12) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ. ‑ ‑ . 253‑. 戦後アメリカの企業金融と金融資本 253. J1d4d. 4. gqd. 写 r h が 使 fm四 品 封 印 ︒ 一券/高一 2 斗boA9nJ92550430160789968798812 JS M Q υ 正 を om 計 百/紅白却日ロuuu日目白日 9 9ロロ u日立ロ日 977865780ι ふれ一一 f l 明修版 d ︒でに 11 )馳一 ︐一 J ω ・ 閉'年出る文子 M m才剥 割引割引斗 d m A い 祁 り あ 論 庁 割引引割引割引制司 引制割引割引 引 臥 一 剣 / 壮 一 ιふ戸あふ L ι らFLιιιιιFLιι れふふふヴト LnLI 2L1Z瓜一 m‑m 吋迷日間 C で 村 山 問 ︒ 11122 22222 一一川ぱ MW い ぱ 町 山 中 高 い 動 ︐ 日 一 111111111111111111111 J H U一 い つ ι o 引司. 持一︐. 蜘/批一仏間一一設部批弘明仕立払品川合致払. ⁝一台訪日立中日札凱出品弘知叫ん叫一 d m q 訓 伽 悼 伽 問 問 叫 ん 明 引. 凸. MJ242 1131q 到4 4 113431到q一二副代民的'︒支 ι m z. ﹀一. ωωαQ. Q Q. 一. ω. μ レ 日 数 幻 1 吋欄の消却つ 一 ﹂ 附ljjU4UHJHH44H41iHHJ1H111111J11一 一 一 市 川 品 四 局 品 四 お ι四品局幻m m回 日 μ脱却必幻 ωM開 拓 鈴 剖 河 祁 田 町 刷m 一一川て d て 1 d ω 業 ま 証 人 率一企一 33223222222222 のふ 22Z22ZLLLLLLLUいい一一四つ m つ叫ん N に 企 ま ・ が 比﹁民│﹁ l i l ‑ ‑ 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 一 ふ の ︾ よ 判 'MK の 治 吋 wuwのの川町の幻別内河町内行均九% η 似創出回冊目∞ 一 は に 制 に が は L 法 そ 現 F 動一一のの幻の心引 nJAnJ939338888LLLIL‑‑LLLILLUUU 一 に 日 山 知 度 問 典 d 全 を ゆ 流一人業一 内いは什いは MJ 年で出川の値肘は 一︒ 什いの一業. 7 全企一 一企︐幻哨各の﹀附年数筑で 一 [i!Ib‑‑Illi‑‑IIl‑‑ kd Z 悶た業ま 白 ' か た illl d 捌し難し川臼れ企年 一吋矧M U 詞叫│即日切回目白一ぬ一w羽田印侃位一回一同町一切町一凶叫川口 mMm叫‑一九一弘 i ︐︐︐開会山卯但困用防 さ大田 mmmmM 一. M m 一業︺一 133nJA ZJJAJAd点1334nJAS﹂7 A 7 9 4 0 3 3 A F 産 ぃ Z V H H H M W必UUCCCMW必C4U 一 資 産 出 品 ︑ 八一会2一沼町拘幻 ωHU 心 泊四川制的出必必必抑制印刷 MWM 制 必μ ︒. 表戻川一ー lili‑‑lillli‑‑‑ ーーー:一総資総 ーー割 ;Il li ‑‑ 団長一 U DMNOGEt‑ioa 5 ‑ P ASE‑創 ﹂Mif‑‑/ 告 / lA 悌 一 企ω 一詮肌なな乱礼法設立見位低目立法的跡的跡見目立設一'⁝融制蹴持. ω. 活 PLilli‑‑j11iH1Hil‑‑il‑‑‑1111111111一 は 形 ' 資 ' 形 て 比一山業一 d J 3 3 3必5JSZS5ι334ι119A283830630J 一 業 有 は 形 は 有 し 品 M Uおおおおお M M担 M M 乱部訪問μ n n n n m幻幻 m m m 一 企 純 ﹀ 有 ﹀ 純 と 一 法 : 一 nmmM 九日 資宮峰lili‑‑lilili‑‑1111111l1111111lili‑‑一人 定一一一め必灯油叩必叩日回日目民間山 U m m ω m m臼臼旬以wmmh肝 叩 m m ω河川崎市一法業業 寸企企 大大. 回一一 mmmmm.
(13) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ ‑254ー. 第54 巻 第 1号. 254. ているのに対し,大企業 3 0 社では. 1940年代を別とすると 1950年代 ~1960年代 初めまでは,変化を示しながらも,大体同じ水準を維持しているが, 1 9 6 0年代 中頃から低下傾向を示していることがわかる。乙うした大企業3 0 社の傾向は, 自己資本比率の場合とにていることに注意しなければならない。これが生まれ た原因は,流動資産の伸び率を流動負債の伸び率が上回ったことにあるのだか ら,流動資産の側の要因と流動負債の側の要因がそれぞれ作用したと考えられ る。流動資産や流動負債を構成する売掛金,買掛金,在庫等が売上高との結び つぎが高い乙とを考え,流動資産/売上高,流動負債/売上高という比率をとっ. 0 社では,第 5表にみられるように,第ーに, 1 9 6 0年代中頃 てみると,大企業3 から,流動負債/売よ高が上昇していることがわかる。. これは,. 買掛金の増大. もあるラが,短期的な銀行借入の増大もあろう。第二に,流動資産が主として 売掛金と在庫と現金・証券とにわかれるので, ると,. 現金・証券/売上高をとってみ. これが 1 9 6 0年代中頃以降低下していることがわかる。逆にいえば,. も. し,売掛金十}在庫/売上高という比率をとるなら,それは,流動資産/売上高よ り高いことになる。そこで更に現金・証券の中味をみ℃みると,現金部分は,. 1 9 4 0年代ではクエイトが高いが,それ以降はあまり増大していない。増大しな いといラことは比率としては低下するが,それでも, 1 9 6 0年代中頃まで現金・ 証券の比重が 10~12% 台に維持されてさたのは,証券部分が現金部分の比重の. 低下を補う形で拡大してきたからである。その拡大がストップしたため, 1 9 6 0 年代中頃以降,. 現金・証券/売上高は低下したのである。かくして. 1 9 6 0年代. 中頃以降の大企業3 0 社における流動比率の低下は,一つは,流動負債の伸び率 が高まったことにあり,もう一つは,証券部分の比重の低下にあるといってよ いだろラ。 但し,自己資本比率にせよ,流動比率にせよ,これらの比率をとれ以上分析 しても,. その変化の意味を明らかにすることはできトな L、。そこで,. われわれ. は,以上の分析を導入部として,先に示した三つの視点を順次分析していくこ とにしよう。そうすることによって,これらの比率の変化の意味も自ら明らか となってくるであろう。.
(14) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ ‑255‑. 戦後アメリカの企業金融と金融資本. 2 5 5. (1) 利潤の動向と利潤の分配. 0 祖 この分析は,全法人企業については,第 1図 第 3図によって,大企業3 については,第 4図 第 9図によって与えられる。(但し,第 1図は,全法人企 業資金繰り表から作成し,第 2閣は,全法人企業の損益計算書から作成したも. 9 6 3年以 のである。前者では,純利益が欠けているし,後者では,内部留保が 1 降欠けている。もとの資料が異なっているので,第 1図と第 2図にほぼ共通す る減価償却費・資本消費引当金でも, 1 9 6 2年までの内部留保でも,その数値は; 若干兵なっている。しかし,全体の傾向は明らかに一致し℃いるので,以下の 分析では支障とはならないであろラ。) まず,利潤の動向について。全法人企業の場合, 1 9 6 0年代初め位までは,産 業循環的変動を示しながら,あまり増大傾向を示していないが,それ以降にな ( 第 1図 〉 1 1 0 fI i" 1Iレ) 全i :l、人企業第 1‑1 1且 f. rJfhH. 6 0. 巾. r d. 5 0 ︐ ︐ノ /. rf. ノ. /. 4 0 ノ. 〆 〆 ︐r. /. / 〆. 3 0 〆 〆. /. 2 0 /. /. 〆 〆 〆 〆. dF. dF. AF. 1 9 4 6. ︐ ︐. 0. ︐. ︐ ︐ ︐ '. 1 0. 5 0. 5 5. 6 0. 6 5. 7 0. 1 9 7 5. 金. 相同. ロHd. rr. ︐︐︐︐. /ノ本 //資. 7 0.
(15) ~l6r. O l. 9 9. 0 9. 9 S. 0 9. 9 t 6 I. ' : " : " ' : " : ' 0. z . E. 叫. 1. F. 9. べ. L. g. 常現 n政:'T千葉主jJ V*t~. ( 悶 I : :i 〉 答 ←. O l. 間 ﹁11‑‑. S l 6 1. S 9. ︑. 同///. vy. v. v ト O t. JAFJ. O S. 0 9. O !. 0 8. 0 6. 閃. 1‑1~居者ミfJ V 沼辛. 0 0 1 (引 j ; 却0 1 ). ( 国z J 1 i ). 9 9 2 :. 色 H器 号幸四議. ‑99Z‑. OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ.
(16) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 2 5 7. 戦後アメリカの企業金融と金融資本. ‑257‑. って始めて増大傾向を示している。(この点については,. 後に分析する 5年閣. 0担の場 の平均値一策 8表と第 9表ーを参照されたい。)これに対して,大企業 3 合は,ほぼ同じよろな産業循環的変動を示しながら, 1 9 4 5年からほぼ一貫した 上昇傾向を示している。このことは,売上高利益率にもっと端的に示されてい る。即ち,全法人企業では, 1 9 6 0年位までは,産業循環的変動を伴いつつ,低 下傾向を示し, 1 9 6 0年代に入って始めて横ば L、傾向を示している。これに対し て,大企業3 0社では, 1 9 4 6年 r‑1950年まで急上昇し,それ以降 1 9 6 0年代末まで は,高い水準のままで産業循環的変動を示しているのである。但し,中村論文. r 不況の年を除けば,. 9 4 5年 " ' 1 9 5 6年の大企業3 0 0社の売上高利益率を, では, 1. 3 3 8頁〉としているが, 年々かなりのぺースで増大している J(. 上述のように,. 0 社では必ずしも増大しているとはいえ字:更に,四7 0年代に入って, 大企業3 ( 第 4図 〉. ( 1 0 0万ドノレ7 1 5, 0 0 0. 大企1;3 0 1 : : J. a ¥j‑‑1l c < l. 0 0 0 1 0,. /伝減価償却資. / 〆 〆 〆 〆 〆. ノ. 内部尚1 1 1 :. K. 〆. 5, 0 0 0 4, 0 0 0 3, 0 0 0 2, 0 0 0 0 0 0 1,. ピ'. 1 9 4 5. 5 0. 5 5. 6 0. 6 5. 7 0. 1 9 7 5. ( 1 5 ) もっとも,中村論文が使用している大企業 300i 土の資料の場合でも, よくみると, 増大し℃いるという結論を与えるのは無理であるように恩われる。.
(17) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 258. 第54 巻 第 1号. ‑258ー. ( 第 5図 〉 (%J. 大企業 3 0l J. k. l尚利能率. 1 0. /戸. 7. 2. 一一一一一ー一一一. 1 9 4 5. 5 0. 5 5. 6 0. 6 5. 7 0. 1 9 7 5. 大企業30 社といえとも,低下傾向を示していることが注目されねばならな L 。 、 利潤の分配のうち,まず配当について。これは,大企業30 社の場合の分析だ けであるが,第 6図と第 7図によって示されている。普通株現金配当は,純利 益と比較すれば,はるかに安定的であり,純利益と同じよろに,一貫した増大 傾向を示している。但し,安定的といっても,産・業循環から全く独立している : ' 9 5 1年 , 5 8年 , 6 7年 , 7 06[ わけではなしたとえば,同じく純利益が低下した 1 ( 第 6図) 大企お 3 0十i 針通株早l :,kl~[ill. 1 0 0万 } ル 1. r. 7 0 0 0 6 0 0 0 5 0 0 0 4 0 0 0 3 0 0 0 2 0 0 0 1 0 0 0 酢. 1 9 4 5. 5 0. 5 5. 6 0. 6 5. 7 0. 1 9 7 5.
(18) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 2 5 9. 戦後アメリカの企業金融と金融資本. ‑25. 9 ー. 7 5年には低下を示しているのである。とはいっても,その変化は,純利益の変 化と比較すれば,はるかに小さいものであり,ここにいわゆる配当安定政策を 確認することができる。ところで,にの配当の上昇傾向の意味を理解するため には,吏に配当率の動向を分析しなければならない。というのは,今,配当を. D,株式を S,配当率を d(d=DjS)とすると, D=Sxdであるから,配当の増大 は,配当率の増大(株主の取り分を増加させるための積極的な政策〉によって も,株式の増加によっても(この場合は,いわば自然増にあたる)もたらされ ることになり,そのもつ意味は決定的に異なるからである。その場合,問題と なるのは,配当率の計算の仕方である。通常,配当率は,. 普通株現金配当/普. 通株資本金で示されるが,アメリカの場合は,時価発行が多いので,株主にと っての出資に対すーる配当の割合を示すためには,分母を,普通株資本金+資本 剰余金としなければならなし、。しかし,これでも不十分である。というのは, 大企業は,. 株主の配当増大要求に対し,. 株式分割や株式配当でこたえ℃いる. が,分母を普通株資本金十資本剰余金としただけでは,株式配当の場合がラま く表現されな L、からである。株式分割の場合は,通常,株式分割をした後, 株当り配当が一度低. Fし,その後徐々に回復するので,結局株主は,出資金は. 不変のままでより大さな配当が可能となる。そして,. このような株式分割の;場. 合,資本金等は増大しないので,その配当の増大は..,先の配当率の定式でもそ のまま表現できることになる。ところが,株式配当があって,もし一株当り配 当が同じままに維持されたとすると,. 先の定式では,. が ,. 配当率は変わらないことになる。. 分母も同じように増大するので,. 分子は確かに増大する しか. し,この場合の分母の増大は,いわば利益剰余金の株式へのふりかえによって ( 1 6 ) 但し,資本剰余金がすべて時価と額面との差であるわけではないが,大協分 l まそう. みなしてよい。 ( 1 7 ) 無額面株が発行される場合には,そもそも資本金と資本剰余金の区別もなされない わけであり,そのような理由から,資本金と資本剰余金が区別されないケースが, 30 ネ : ‑ ] : 1 1数社ある。したがって ,30社集計した形で, 普通株主見金配当 N f f通株資本金とい ' う配当率を計算することはそもそも不可能なのである。とはいえ,それが計算できる 限りで,本格で使用する配当率と併}有すれば一定の互主義がでてくるであるう。(本稿 I V 参照).
(19) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 2 6 0. 第5 4 巻 第 1号. ‑260ー. 発生したものにすぎず,決してゆ株主が出資したものではない。そこで,われわ. ) を控除した形で,配当主撃を計算することと れは,分母から株式配当(の累苦1 し芯. ζ のように計算された配当率をみてみると〈第. 7図入 1965年位までは,. ( 第 7図 〉 大1 : 、業 3 0十l 配当市. 1 % ) 1. 5 0 4 0 i ~. 3 0 j 20~. 、~. ‑ー¥. 〆f. 一 町 、 町 、. /'す~. ノ/. 101. 1 9 4 5. 5 0. 5 5. 6 0. 6 5. 7 0. ←. 1 9 7 5. 産業循環的変動を示しつつも,全体として上昇傾向を示しているが,それ以降. t i,産業循環的変動を示しつつ,横ばい傾向を示していることがわかる。この ことから,次の点を確認することができ・る。 1965年位までは,配当率の増大を 曽大は,株式の 伴ラ配当の増大があったが,それ以降はそラではなく,配当の i 増加に伴ラ自然増にすぎない,と。(なお, 1965年以前でも,株式増加に伴ラ配 当の自然培はみられるのであって,たとえば, 1958年には,配当率は低. Fし℃. いるのに配当はほぼ横ばいであることにそれはあらわされている。〉 I 潤の分配のうち,内部留保と減価償却費について。もう一度,第 1, 次に,末J. 第 2,第 4図にもどってみてみると,会法人企業と大企業 3 0社に共通す}る点と ( 1 8 ) 但し,これだけ加工しても,との比率には不十 分な J 誌が残る。というのは,ある期 0ドノレで購入したとする〉と, その後購入した者(1株20ド ノレで の株式購入者 (1株1 a. 購入したとする〕とでは,株価が異なる場合,上述の配当率の計t~:. では,本来の値よ. , り i I t J 者が低く,後者が高く示されることになる。更に,その間に株式分割があった 0ドルで 2株所有す とするとべたとえば 1対 2の分割があったとすると,一方は, 1 ることになるのに対し,他方は, 20ド ノ レ で 1株所有するにすぎないが,配当率は平均 値として計算されるので),前者がより一層低く示されることになる。逆に,その聞に 株式配当があったとすると,株式配当は控除して計算しているので,後者がより一層 高く示されることになる。しかし,これらの事情を考慮した比率をつくることも困難 では,上述の定式をそのまま使用するととにする。 なので,本和i.
(20) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 2 6 1. 戦後アメワカの企業金融と金融資本. ‑261ー. して,次の J aがうかびあがってくる。1.純利益が産業循環的変動を示すのに対 し,配当が上述したように安定的であるので,その差たる内部留保は,純利誌 の産業循環的変動と連動しつつ,純利益よりより一層激しい変動を示すことに なる。. 2 .これに対して,減価償却費は,ほほ成業循環から独立した一員。した i 衿. 9 5 1・ 52年から,大企業 30 社の場合に 大傾向を示し,全法人企業の場合には. 1 は , 1 9 5 6年から,内部留保を上回ることになる。他方,会法人企業と大企業 30 社とで決定的に異なる点は次の点である。減価償却費は,全法人企業でも大企 業 30 社でもその増大率は大体類似している。(この J 誌に、ついては,後に分析する. 5年間の平均値一第四表と第 1 6表ーを参照されたい。)それに対して,内部留保 は,純利益の動向を反映し,全法人企業ーではあまり増大していない(とりわけ. 1 9 6 0年までは〉のに対し,大企業 30社 では一応増大傾向を維持している。(乙の l. 2表と第 1 3表ーを参照された 点についても,後に分析する 5年聞の平均値一第 1 い。〉この結果,大企業 30 材では,減価償却費は,純利益と内部開保の間にある のに対し,全法人企業では, 1 9 6 0年以降,減価償却費は純利益さえも Li c nる乙 とになっている。以上の分析から,われわれは,中村論文で強調されている点, 即ち,内部留保よりも減価償却費の方が,その絶対額においても安定性におい てもはるかに震要度が高くなっていることを再度確認することができる。最後 に ,. このような内部留保や減価償却設の運動の意味を理解するために,内部商. 保率(=内部留保/純利益〉と減価償却率(=減価償却費/有形閏定資産〉の 動向を分析しなければならない。いずれも大企業 30 社の場合しか示されていな いが,内部留保率をみると(第 8図).産業循環的変動を示しつつも,大体 40% 前後を中心として変動している。他方,減価償却率をみると(第 9図),戦争直 ( 19 ) なお,配当性向=普通株現金記当/純利益とすれば.(優先株は比重が小さいし, そ の配当は安定的なので).大体,内部留保率 = 1ー配当性向,という関係が成立する。 したがって,内部留保率の分析は,同時に配当性向の分析でもある。 ( 2 0 ) ζ れらの比率がもっ窓味は,配当率の場合と同様であって, たとえば, 減価償却 資=減価償却率×有形固定資産,であるから,この分析によって,減価償却貨が,減 価償却率の増大によってもたらされたものか,有形固定資産 の増加に伴う自然増かが 明らかとなってくる。 ( 2 1 ) したがって,自己金融論でみられる「配当性向の切り下げ」という議論も,大企業 3 0 社をみる限り,成立しないことになる。.
(21) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 2 6 2. 第5 4 巻 第 1号. ‑‑262‑. ( 第 8図) ノ (~J、 3ûiJ. 1)'1!1Ij11'{{~~-:ヂ. ( ? ' o ). けV A H V A H V ハH V A U M A υ 4 4 品 内 ぺ υη'hM. ヘ 戸. '--~へい〆へ~. 唱EA. 1 9 4 5. 5 0. 5 5. 6 0 ( 第 9図 〉. 大企業 3 0村. 6 5. 7 0. 6 5. 7 0. 1 9 7 5. 減価償却'{,. ~ 3. 2. 1 9 4 5. 5 0. 5 5. 6 0. 1 9 7 5. 後の 1 9 4 0年代を除くと,きわめて安定的であり,それ故,減価償却費の増大は, 有形回定資産ーの増加に伴う自然増であることがわかる。(内部留保率にせよ,減. 0 社を集計した分析では, 価償却率にせよ,更に先にみた配当率にせよ,大企業 3 分析上重要ならI 躍を占めてはいな L、。しかし,これは,個別企業の特殊性が相 殺されてしまっているからであって,逆に,後にみる偶別企業の企業金融の分 析では,決定的に重要な位簡を占めてくることになる。そして,この点?とこそ, われわれが集計した分析の限界を指摘した理由が存在するのである。) (2) 投資の動向と投資資金 φ源泉について。.
(22) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 2 6 3. ‑263‑. 戦後アメリカの企業金制!と金融資本. 乙の分析は,会法人企業の場合は,第 10図と第 11図によって,大企業 30社の. 2図と第 1 3図によって与えられる。(但し,本稿 I Iでのべたように, 場合は,第 1 大企業 30社の分析では,内部資金のうち減価償却費関係は減価償却積立金の対 前年増加分として計算されているので,全法人企業の場合とではその意味が異 なることになる。) まず,投資の動向について。第一に,全法人企業,大企業 30キ!ともに. j J ) /業 循環的変動を示しながら,上昇傾向を示している。この上昇傾向を,後に分析 する 5年間の平均値の分析(第 1 8表と 1 9表)を先取りしてみると,たとえば, 1971~1975/1946~1950 を指糠にすると,両者とも大体 6 倍前後になっており,. 純利益の動向とは異なってきわめて類似していることが注目されなければなら ない。この投資の動向と純利益の動向との差異は,結局,投資に対する利潤 ~i. の差となって反映することになるから,先の売上高利益率の動向とあわせて考 ( 第1 0関 〉 ~l O f Q1ル ). 会話、人企業部 I I‑ ‑1[ ; < 1 1 5 0. i. 1 0 0. 5 0. 4 0 3 0. 2 0 1 0 引. 1 9 4 6. 5 0. 5 5. 6 0. 6 5. 7 0. 1 9 7 5. 外部資金.
(23) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 2 6 4. 第5 4 巻 第 1号. ‑264ー. (第 ll~D : 1 0 f s :1 . 'Iレi. 全法人企業外. m ;資金の rl'Jar(. 3 0. 2 0 社u t. 川ム~とぐム/、 会. w人王?で来. 的1 1~. 2r 叫. 4 0. 3 0. ' ¥ r . 1. 市. 、. 民一. i . i l. 2 0. /¥/¥(ノヘノ¥ f. 一印刷. えると,ここに大企業 3 0 社の独占利潤の存在がよみとれることになる。しかし 第二に,大企業 3 0 * :1について,同じ 5年聞の平均値の分析をより詳細にみてみ ると, 1961‑1965 年1 1956‑1960年 =1 .2 7, 1966‑1970年 11961‑1965年=1.88,. 1971‑1975年 11966‑1970年=1.00,というイ音率になっていることがわかる。 9 6 0年代末まで一正確に このことは,一方では,売上高利益率の動向,即ち, 1 は. 1 9 6 8年位。までだがーは,高い水準のままで産業循環的変動を示しているの に , 1 9 7 0年代に入って低下傾向を示している,という点と一定の照応関係があ ることを意味する。他方では,このよラな投資の動向に対し,内部留保の同じ. 2 ,1 .5 7 .1 .5 7となっているから,この結果, 1 9 6 0年代後半にかけ 倍率は, 1 .2.
(24) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 2 6 5. 戦後アメリカの企業金融と金融資本. .‑265. ( 第1 2図 〉 2 00 0 0マ ]00' J :' : '. 大企 ï~30 1J. ,. Xr r ‑ ‑ l l 苅. 1 50 0 0. 内部資金! 外部資t. 1 0 . 0 0 0. 50 0 0. て,投資〉内部資金が発生し, 1 9 7 0年代には,投資く内部資金が発生すること になる。もっとも,正確には,倍率だけでなく,絶対額を考慮し,更に,減価 償却積立金の動向も考慮しなければならないのであって,それを考慮すると,. 第四区1 にみられるよろに, 1 9 5 0年代末 ‑1960年代初めにかけて,投資く内部資 金が発生し, 1 9 6 0年代後半にかけて,投資>内部資金が発生し, 1 9 7 0年代に, 再び,投資<内部資金が発生することになる。(投資〉内部資金が発生した場 合,これがいかにうめあわされているかが次の課題となる。). 9 6 1 ‑ 1 9 7 5年 次に,投資資金の源泉について。中村論文で指摘された点は, 1 の分析を加えて, 30年聞を適してみても大部分確認できるが,ここでは,一部新.
(25) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ ‑266‑. 第5 4 巻. 2 6 6. 第 1号. ( 第1 3図) 大 企 業3 0担外目 I i : i ' d e v l l人j, J : ( 1 0 0 万 ]'n,1. 3 0 0 0. tH ザドと丘二許. 2 0 0 0. 大 1l~X、 30n. ! l ¥I I‑2凶. 1 0 0 7 ;fn 外出資合. 4 0 0 0. 2 0 0 0 1 0 0 0. 一2000 ‑3000. しい点を加えつつ再確認することにしよう。. 1.アメリカの企業では,固定資. 本投資に占める内部資金の比重がまわめて高く, そのことは, 全法人企業でも 大企業3 0 社でもほぼ確認することがでさる。但し,全法人企業では, 1 967‑19. 0 抵では,先にみたように, 1 9 6 4 ‑ 1 9 7 0年の間に,投資が内 7 3年の間, 大企業3 0図 , 部資金を大きく上回る現象が発生している。 ところが, この原因は,第 1 2図から明らかなように,全法人企業では, 内部留保が大きく減少したこと 第1. 0 * ] :では,投資の増加によるのである。 によるのに対し, 大企業3. 2 . 外部長期. 資金の運動は,投資マイナス内部資金と連動するので,外部長期資金は,投資 床をもっている。第 1 1図 , に対する内部資金の(一時的)不足額を補充する芯 l. 3図をみると, 全法人企業の場合, 第1. 1年位の遅れがあるよラにみえるが,い. ずれも,外部長期資金が,投資マイナス内部資金と連動しており,上述の点は,.
(26) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ ‑267‑. 戦後アメリカの企業金融と金融資本. 2 6 7. 明確に確認することができる。先にみた大企業 3 0 社の, 1 964‑1970年に発生し た投資〉内部資余は,外部長期資金の拡大によってうめあわされたことが,第. 1 3区!からよみとれる。. 3 . とは L、ぇ,内部資金プラス外部長期資金は,投資を. 30%-50勿近く一上回っており,この差は,. ì~ 転資本需要の純増分をまかなって. いる。つまり,外部長期資金は,投資資金の不足分をうめあわす役目のイ自に, 運転資本の純幣分をまかなう役目をもっているのである。 内訳は,. 全法人企業では,. 4 . 外部長期資金の. 社債と株式の関係として(第 1 1図),大企業3 0 祇で. 3図)示されているが,変動が激しく, は,長期負僚と株式の関係として(第 1 それ故,投資マイナス内部資金により強く連動しているのは,社債,長期負債 の方である。. (3) 余剰資金の動向について O この分析は,全法人企業は,内部資金+外部資金一投資主して計算し,第 1 4 図に示され,大企業 3 0社は,余剰資金の使途のーっとしての運転資本の増加分. 5図に示されている O 第 1 5闘には,述転資本の増減を規定す として計算し,第 1 ( 第1 4図 〉 101~. Iiレ. 、' 玉i 1 ,人企;,; nlJ‑ll司. 4 0. 3 0. 2 0. 川 r~へ τ. 5 0. 5 ︐ 5. 1 9 4 6. τ. 6 0. 6 5. 7 0. 1 9 7 5. ( 2 2 ) 流動比率の分析の時にのべたように,この時期以降,銀行からの短期借入も増加す. るのであるが,本稿では,流動負偵を,買掛金と銀行借入等に分割して分析すると と はしていないので,その点は省略する。 l.
(27) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ ‑268‑. 第5 4 巻 第 1号 ( J0 0 7 iドノレ). 268. ( 第1 5 図 〉 大企主 30rr ~\!II- 1l x l. 5 0 0 0 4 0 0 0 3 0 0 0 2 0 0 0 1 0 0 0 ?llfLPtptletELF‑‑i1LFLtf1tifLYSLEst‑tbuphku tterr‑l ト i十}. ‑2000. る要因のうち,現金・証券の変動についてもあわせて示してある。これによる と,現金・証券の変動が運転資本の増減のかなりの部分を規定していることが. 3図と第 1 5図を比絞すると,投資マイナス内部資金 わかる。そし‑e,更に,第 1 と現金・証券の場加分とがある程度,逆相関の関係にあるととがわかる。つま り,投資マイナス内部資金がプラスになった時は,現金・証券が減少し,投資 マイナス内部資金がマイナスになった時は,現金,証券が増加するといろ関係 である。このことは,投資資金の過不足を補充する役割を現金・証券(とりわ け証券)部分が担っていたということであり,そのために必要な資金の保管場 所が証券という形態であったということを意味する。先にみたように,投資マ イナス内部資金に,長期負債が連動しているのであるから,たとえば,大企業. 3 0 社で. 1 9 6 0年代後半に投資マイナス内部資金が大きくプラスになった時に は,一方では,証券(余剰資金の保管場所〉の売却によってうめあわされ,他 方では,長期負債によってうめあわされたことになる。更につけ加えれば,こ. 9 6 0年代中頃以降低 Fしていったのであ うして,流動比率も自己資本比率も. 1 としかし,すべての企業がこのような行動をとったのではない。いくつかの タイプの異なる企業の複合した結果が,ここにあらわれているにすぎないので ( 2 3 ) くり返せば,これらの比率の低下には,もラ一つ,流動負債の増加l という要因が加. わるととになる。.
(28) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ ‑269ー. 戦後アメリカの企業金融と金融資本. 2 6 9. ある。かかる点は,次の個別企業の企業金融の分析のなかから自ら明らかとな るであろう。. I V .. 各企業・各産業部門毎の企業金融の類型的特質. 以上によって,アメリカの戦後の企業金融の全体像を与えることがでさたの で,次には,本稿の主題である個別企業の企業金融の分析に入っていかなけれ. Iでのべたように,われわれの分析の順序は,まず 30 社すべての ばならない。 I 企業金融の特性を明らかにし,次に,そうした特性をもたらす要因をさぐって いくというものであったが,叙述の順序は,それとは逆に,まず企業金融の特 性をもたらす要因を説明することから始めなければならない。これもすでにみ. .. ( 第1 6図 〕. ". 2 5. g1. 81 ( f i' i l. I~. .. f川グ ), I ; ,k. ". 6. │ 〆 / 品. ネ. 3~. 1 l ‑K27│. ".3 4 . 1 13. 2 0. . 2 9. ". 。. g* ". 2. 3. 4. ' ; i ; X croxど1 ' 11:~バへきれて L 主 γι. 5. 6. 7. gn (俗).
(29) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 第5 4 巻 第 1号. ‑270ー. 2 7 0. たように,その際,われわれは成長率の高低をその主軸として設定することと した。 そこで,純売上高と純利益の二つを使って,各企業の戦後3 0年間の成長過程 を概観することにしよろ。まず,純売上高と純利益の 5年閣の平均値(但し, 1970~1975年は 6 年閣の平均値〉を計算し(第 6 表と第 8 表) ,その増加率を第. 7表と第 9表のよろによ計算した。但し,これでは,全体の概観を得るためには. 不都合なので, 1 9 7 0 ' ' ' ' ' ' ' 1 9 7 5年の平均値 /1945‑1949年の平均値を第一の指標と 年の平均値 /1945‑1949 年の平拍値, gIl=1970‑1975 年の し , gI=1958‑1962 平均値 /1958‑1962 年の平均値を第二の指標として ( 1958‑1962年が30年閣の ( 第1 7関 〉 純利誌の成長. B. ‑ ". g I ¥ : l ¥ I. 6. .. 2 3. 4. ・. 3 07. .. 今 .. 0 1. 2 6. 3 1 g j. I. ‑. .". . L . . & . . . ー ー ニ 1 6. 2 0. 九ρ T 1 4 1 Q. 2. 2 S. 。. 2 4. 2g i I 3 4 5 6 (注) X eroxと ITTと B o e i n gは記入されていない。. 7. 日Il. 什 g . ).
(30) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ ‑271‑. 戦後アメリカの企業金融と金融資本. 2 7 1. 光 上 高 の 平 均 値 ( 第 6表) ( 100万トル) 1945‑1949 1950‑1954 1955‑1959 1960‑1964. 。. 1 9 6 5 ‑ . 1 9 6 9 1970‑1975. 1 9 5 8 . ‑ 1 9 6 2. 1 K r a f t ι ,. 8 3 1. 1 1 0 6. 1 4 2 0. 1 8 0 8. 2 3 1 9. 3 6 4 0. 2 Gencra 1Foods. 3 9 7. 5 6 6. 9 5 8. 1 1 9 8. 1 6 6 4. 2 6 7 7. 1 1 0 0. o l d sl n d u s t ri ι s 3 RJR~) n. 6 4 3. 8 2 9. 1 0 6 2. 1 5 6 8. 1 9 4 1. 3 5 0 4. 1 3 9 8. 1 6 6 7. i o n a l Pap 日 4 I n t c tl1<lt. 3 6 0. 6 2 4. 9 3 0. 1 1 0 9. 1 5 0 1. 2 3 9 0. 1 0 2 0. :1du Pontck Nunonrs 5 J. 8 2 0. 1 5 8 9. 1 9 7 2. 2 4 4 0. 3 3 9 6. 5 6 4 8. 2 1 6 6. 6 UnionC a r b i d c. 5 2 7. 9 1 9. 1 3 1 7. 1 6 5 8. 2 4 9 1. 3 6 5. 6 0 1. 9 0 7. 1 4 6 4. 1 0 4 2 トー一一一一 3 2 1 0. 1 5 1 4. 1 4 6 ト一一 2 3 5 8. 2 9 4 0 1. 8 2 9 3. 1 3 6 2 4. 2 8 6 0. 9 4 5 4. 2 7 5 7. 4 3 7 5. 1 5 1 3. 7 D O ¥ ¥ Ch~mical 8 [xxon. 7 6 6. 6 6 3 6. 3 4 9 1. 3 9 1 8. 2 0 6 9. 1 9 6 4 2 5 0 7 1 1 1 3 0. J 2 1 1 1 3 1 6 4 3 8 4. 9 2 8 7. 8 7 3. 5 1 3 2. 1 9 2 6. ミ じ九 1 9 1. 3 1 6. 4 0 5 3. 1 4 6 5. 2 0 EastmanKodak. 3 5 2. 3 8 0 3. 9 4 7. J. 2 1 Xerox. ' 7 3 7. じ 戸;cncJal¥t1. 叫. 2 7 7 5. 5 20. 師2. 8 4 8 0. I1 0 9 9 7. I1 4 4 5 3. I2 1 6 0 4. 3 0 0 8 7. 1 1 9 0 5 6 7 0 5. ' o r dMotor 2 3, I. 1 6 5 5. 3 3 3 7. 5 8 0 2. 8 0 0 2. 1 2 6 2 5. 2 0 3 7 5. l ι τ 2 4 Chr s. 、. I1376. 2 5 5 2. 2 9 0 3. 3 0 6 1. 6 3 3 2. 9 7 7 7. 2 4 6 4. n g 2 5 BO(;j. 1 7 4. 667. 1 3 5 6. 1 1 7 3. 2 6 1 4. 3 3 1 2. 1 6 9 0 1 3 5 9. .dA i r c r a f t 2 6 1田 khCE. 1 8 2. 4 8 0. 9 1 0. 1 6 1 2. 2 1 0 5. 2 8 8 1. 2 7 P r o c t e r& Gambk. 5 2 2. 815. 1 1 6 5. 1 6 3 4. 2 3 9 8. 4 0 9 5. 1 4 5 3. 日i n e s s ~lachinι 2 8 I n t c r n a t i o n a l Bu. 1 5 0. 3 3 7. 9 5 6. 2 0 7 1. 5 4 5 0. 1 0 5 6 9. 1 5 0 ' ]. c ;s t ( ;r 2 9 I n t c r n a t i o n a l Har九. HO. 1 1 3 5. 1 2 1 0. 1 8 5 6. 2 5 3 1. 3 8 7 6. 1 5 1 9. 3 0C a t ι r p i l l a rTractιr. 2 0 4. 4 0 9. 6 3 7. 8 8 1. 1 6 2 2. 3 1 6 9. ' 7 2 1. 2 3 7 1 0. 4 4 5 0 0. 6 4 1 6 8. 8 1 8 4 8. 1 2 7 0 3 0. 2 2 1 3 5 0. 7 1 5 7 3. k企県:1O什 全法人 JÍ::~{i. i 1 O 応 lル. • Aluminum Co とFordは. 2 9 9,7. 4 2 43. 6184. 8 9 8,1. 1 3 1 88. 2 1 2 26. 1945‑1949か 4年平均である。以 1 . Fordについては 1945‑1949はすべて 1945. を除いた 4年ード J j Jて時ある. ・全法人企業は 1945‑1949が 4.1 FTE)であり. 1970‑1975は 5年弓づりである。.
(31) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ ‑272‑. 第 54 巻. 2 7 2. 第 1号. ‑ ‑ ‑ ‑. 売上高の平均値の増加率(第 7表). 1 9 5 5 ‑ ‑ 1 9 5 91 9 6 0 ‑ ‑ 1 9 6 41 9 6 5 ‑ ‑ 1 9 6 91 9 7 0 ‑ ‑ 1 9 7 5 1970‑1975 1 1 J 9 9 5 4 5 0 1 1 9 9 J 5 4 9 4. ,. 戸5 5 1 r 9 5 91 , F 9 6 0 F1 9 F 6 41 1 t 9 5 0 tF 1 9 5 ' 41 9 9 6 5 ‑ ‑ 1 9 6 9 1945‑1949. ,. 1 1 9 9 戸4 5 8 5 1 1 9 9 J 6 4 9 2. ,, 戸. 19 1 0 1 9 7 5 1 9 5 8 ‑ ‑ 1 9 6 2. 1 K r a f t c o. 13 3. 12 8. 127. 12 8. 157. 43 8. 20 1. 21 8. 2 G ι n c t a lr o o d s. 14 3. 16 9. 125. 13 9. 161. 67 4. 27 7. 24 3 251. 3 RJR q . n o l d sI n d u s t r i e s. 129. 12 8. 14 8. 1 .2 4. 181. 5 5,4. 21 7. 4 I n t e rn a t i o n a lP a p c r. 11 3. 14 9. 11 9. 13 5. 15 9. 66 4. 28 3. 23 4. 5 E1du P o n tdeNcmo 山$. 194. 124. 12 4. 13 9. 16 6. 9 6,8. 26 4. 261. 6 U n i o nC a r b i d e. 114. 141. 12 3. 15 0. 16 2. 16 7. 28 1. 26 7. 7 D o ¥ ¥C h c m i c a I. 25 0. 16 5. 151. 16 1. 21 9. 2 20. 52 5. 41 9. 8 Exxon. 35 5. 17 6. 1 7 ' 7. 12 8. 14 0. 22 3. 125. 35 2. lexaco. 111. 15 3. 14 6. 151. 2' 7 6. 1 65. 34 5. 41 6. 1 0, G u l fO i l. 191. 161. 11 6. 1~4. 22 6. 1 21. 35 3. 343 28 9. u b b e r 1 1 Goodyιar' 1i r c& R. 1 . 61. 13 2. 11 8. 16 1. 1 .6 2. 65 4. 22 6. 1 2 US S t c e J. 165. 11 8. 092. 12 2. 150. 32 8. 173. 19 0. 1 3 B e t h l c h e mS t e e l. 151. 128. o96. 12 8. 144. 34 2. 181. 18 9. 1 4 AlwninumCo o fAmerica. 18 2. 13 9. 111. 14 6. 14 6. 60 1. 25 8. 233. 1 5 C o n t i n c n t a lCan. 187. 198. 117 '. 12 5. 11 3. 93 5. 42 4. 221. 13 0. 28 8. 1 6 G c n c r a lE l e c t r i c. 1 . 89. 141. 11 4. 16 3. 14 7. Ie l& : rel 1 7 I n t e r n a t i o n a l'. 221. 18 0. 183. 30 8. 25 7. t I n g h o u s eE l e c t r i c 1 8 " We s. 18 3. 121. 116. 14 4. 175. 25 4. 266. 1 9 RCA. 23 2. 16 1. 141. 16 9. 144. 1 28. 46 4. 277. 2 0 EastmanKodaK. 16 2. 141. 133. 20 6. 113. 1 08. 26 9. 2 1 Xerox. 19 3. 18 3. 49 6. 62 6. 343. 3 7 7. 70 6. 5 17 '. 6,1 7. 40 2 534. e n e r a lMotors 2 2, G. 22 0. 13 0. 131. 149. 13 9. 20 2. 11 4. 13 8. 158. 16 1. 1 23. 40 5. 304. 2 4, C h r y sJ c r. 18 5. 11 4. 10 5. 20 7. 1 .5 4. 711. 11 9. 397. 2 5, B o c i n g. 38 3. 20 3. 131. 151. 12 4. 1 90. 971. 19 6. 2 6, LοckhcedA i r c r a f t. 26 4. 19 0. 1 .1 7. 131. 137. 1 58. 74 7. 21 2. 2 7 "P r o c t c r& Gamble. 15 6. 14 3. 1 .4 0. 14 7. 1 .7 1. 22 5. 284. 21 7. 263. 19 4. 2 9 I n t e r n a t i o n a lH a r v c s t o r. 1 .5 3. 10 7. 1 .5 3. 1 . 36. 1 . 53. 3 0C a t c r p iJ 1a r,}r a c t e r. 20 0. 15 6. 1 .3 8. 1 .8 4. 1 . 97. 78 4 7 05 52 4 1 56. 大企業 3 0 社. 18 8. 14 4. 1 .2 8. 15 5. 174. 93 4. 全法人企業. 142. 1 .4 6. 1 .4 5. 1 . 47. 1 .6 1. 7 ̲ 0 8. 3,0 8. 25 4 106. 2 3, F o r dMotor. n t e r n a t i o n a ls u s i n e s sMachine 2 8, l. 71 9. 54 2. 27 8 1 00. 25 3. 2 2,8 701. 20 5. 25 5. 35 3. 44 2. 30 2. 309.
(32) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 2 7 3. ‑273‑. 戦後アメリカの企業金融と金融資本 純 平 リ 必 の 平 均 値 ( 第 8表). ( 10 0万ドル) 1 9 4 5 1 9 4 9 1950‑1954 1955‑1959 1960‑1964 ャ. 1 K r a f t c o. 243. 307. 4 42. 5 40. 2 Gιn 巴r a lfoo<l日. 2 09. 2 16. 431. 7 2 . 4. 3 RjR町 l l o 1 d sI n d u s 山t 臼. 3 10. 3 67. 6 96. 4 I n t e r n a t i o n a l P日pu. 3 65. 6 26. 8 0 . 7. ←一一. 5 EI . l ( ¥ uP o n td ( ' !\unour~'. 1 3 6. 6 UnionC a r b i d c. 7 60. 7 0 0 ' " Chemical. 150. 1 1 9 723. 1965‑1969 1970‑1975 1958‑1962 743. 9 99. 1 0 3. 1 1 4. 1 4 1. 2 5 7. 9 96. 1 4 0. 4 94 6 05 1 0 2 7 33. 2 6 7. 3 9 4. 4 3 9. 3 7 0. 3 9 5. 4 0 2. 1 0 6. 1 4 4. 1 6 8. 1 9 4. 2 8 6. 1 5 1. 1 2 9. 3 1 6. 1 1 3 7. 2 0 4 8. 6 9 6. 3 60. 5 18. 7 69. ♂. 6 38. 8 Exxon. 2 4 7. 5 1 9. 7 0 3. 8 7 2. 9 I : c xaco. 1 0 6. 1 8 6. 3 1 2. 4 8 5. 7 4 1. 1 0 1 6. 3 9 4. 1 5 0. 2 9 5. 3 5 5. 5 4 9. 6 4 6. 3 2 6. 1 3 2. 1 6 4. 2 3 3. 3 2 9. 2 4 3. 1 5 4. 1 9 3. 1 1 7. J fO i l 1 0 Gu. 9 08. 1 1 Good)c a r' 1i r e& Rubber. 242. 1 2 US S t e c 1. 1 1 4. 4 16. 657. 1 9 2. 3 3 9. 1 1 8. 1 5 7. 799 2 2 0. 」川. 1 3 IkthlchcmS t c e l. 634. 1 4 L ¥l l 1m inumCo o fAmerica. 2 76. 4 50. 7 03. 5 18. 1 5 C o n t i n ι n t a l Can. 1 03. 1 62. 3 79. 3 88. 1 6 Gcn 巴l a 1E 1 c c t r i c. 9 30. トー一一. 1 7 I n t : c r n a t叩Ila ll ' d&' f ι l 1 8 ¥ ¥ 1c s t i n g h ot 1s cI : lc c t r i ι. と ド EL‑‑ 2 0 Eastman Kodak 2 1. 一一. 196. 4 65. 1 8 2. 4 3 4. 3 57. 61 .2. 1 2 7. 1 4 3. 6 85. 1 80. 3 71. 4 34. 5 53. 3 3 2. 23 7 35 6 2 90. 0 5 . 7. 3 94 1 0 0 15 3. 5 7 . 8 1 4 6 1 67. 6 6 1. 8 7 7. 1 3 2 8. 1 8 9. 3 1 3. 4 6 3. 7 44. 4 02. 9 69. 1 79. 2 85. 3 09 244. 2 5 4 1 5 5 2. 9 6 4. 5 1 6. 6 0 6. 3 7 7. 2 0 0 6 6 . 3. 1 39. 4 91. 2 5 . 8. 1 6 9. 2 8 0. 2 6 7. 6 9 2. 1 4 6 3. 3 4 . 3. 9 72 5 40. 6 51. 3 0 Cat : c r pi l 1a rl 'r a c t e r. 110. 2 25. 417. 7 23. 3 3 0 0 21 .3. 4 8 0 4 2 4 . 5. 6 2 5 1 2 7 . 2. 3 58. 8 86. 53 3. 8 36. 1 3 6. 2 2 6. 9 1 6 7. 1 2 4 5 7. 4 6 . 1. 51 1. 3 98. 1 1 2. 5 47. 1 9 . 6. 1 0 3. 1 5 . 0. 227. 4 00 1 2 4. 1 7 9 8. 6 19. 4 25. 1 8 0 0. 9 01 5 4 4. 1 2 . 0. 2 8, I n t c r n a t i o n a IB u s i n e 臨 Machine. ( 10 位打レ). 1 3 9 3 3 9. 4 97. 2 9 I n t c r n a t i o n a l Hanester. 大企業3 0社. 373 2 4 6. 2 58. 7 06. 全法人企業. 5 1 7. 5 5 . 9. 819. 2 7 P r o c t e r& Gamblc. 3 3 8. 4 92. 1 96. 2 3 Ford : v totor. 2 6 L配 khc 吋 A i r c r a f t. 2 4 3. 713. 7 4 . 0. 2 4 じl 官' ) s l 巴r 2 5 Bocing. 2 3 9. 7 64. 9 82. 4 0 . 9. o25. XCJOX. 2 2 G e n c r a l Motors. 1 7 2. 1 0 3. 7 2 . 0. 5 8 . 0. 1 22 9 38 1 7 8 5 56 4 7 . 8. 5 1 2 4.
(33) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 第5 4 巻 第 1号. ‑274‑‑. 274. 純利益の平均 1ia の Þ~iÎJnキ(第 9 表). 1 9 5 0 1 9 5 4 1955‑1959 1 9 6 0 ‑ . 1 9 6 4 1965‑1969 1970‑1975 1970‑1975 1958‑1962 1970‑1975 【. 1 9 , 4 , 5 ,1 a 9 , 4 9戸1 F 9 ‑ 5 0" 1 " 9 5 a 4 1955‑1959 1960‑1964‑1 , 9 4 t 5t 1 ' 9 4 9, 9 5 戸8 戸 ‑1 戸9 6 2 戸9 6 91 1 9 4 5 ‑ . 1 9 4 91 9 6 5 ‑,1 , ‑ ‑. 1 Kra f t c o 2 G c n e r a lf o o d s 3 RJ .Rc~ n o l d sl n d u s t r i ι s. ー ‑ ‑. ー‑ ‑. 12 6. 14 4. 122. 13 8. 13 4. 41 1. 20 3. 10 3. 20 0. 16 8. 14 2. 111. 54 5. 28 9. 18 8. 11 8. 19 0. 171. 11 8. 18 2. 82 9. 32 9. 25 2. 138. 14 1. 38 4. 20 1. 191. 10 7. 29 0. 29 6. o9 8. 日l 4 I n t e r n a t i o n a lPap. 17 2. 129. o9 0. 5 EIduPontdeN日 n O l lr 'S. 19 6. 14 8. 111. 20 2. 6 U n i o nC a rb i dE :. 13 9. 13 6. o8 4 ト一一一一 115 117. , C h ( ; m i c a l 7 D o ¥ '. 24 0. 14 4. 148. 8 Exxon. 21 0. 13 5. 124. 18 0. 82 9. 28 2. 29 4. 9 Icxaιo. 175. 168. 155. 15 3. 137. 95 8. 37 2. 25 8. 1 0G u l fQ i l. 16 5. 19 7. 120. 155. 118. 711. 35 9. 19 8. 1 x1 1 1 Goodycar l i r c& Rub. 17 2. 158. 12 2. 16 5. 12 4. 67 8. 29 8. 22 8. 1 2 US S 比 ε e 1. 16 8. 17 7. 一 0 一6 5 一卜. 141. 28 9. 21 3. 13 5. 1 3 H c t h l c h . c mS tE ‑d. 18 6. 133. 1 4 I ¥hnninumCo o fAmclka. 16 3. 15 6. 157. 231. 18 5. 13 9. 16 8 13 0 」. 1 5 C o n t i n ι n t a lCan 卜一一一一一一一一一一一一一 1 6 Gむ1 1 0a lE l e c t r i c 1 7 I n k r n a t i o n a l Td & 1c 1. 147 も. 245. 376 2 11. i I;. 125 30 4 「一一 0,9 5 35 6 ト o9 3 69 2 ト 153 556. 132. 238. 2 2 1. o7 6. 113. 35 0. 1 9 RCA. 20 6. 106. o6 5. 50 1. 2 0 I :astmanKodak. 12 7. 18 1. 2 1 Xcrox. 22 8. 26 8. r o r dMotor. 18 5. 16 5. 17 8. 20 0. 19 1 36 2 トー一一一一一 210 26 5. ト ー. 1 00 181. : .n c . ra l Motor~ 2 2 Gl. 18 9 495. 一. ¥l ι s t i n g h o u s cE1 c ι 1 1 1 ι 1 8も. 2 3. 19 9 425. 14 6 1 09. 23 2. 16 0. 61 7. 247. 125 1 0 1 6. 1 82 16 7. 1 22 20 9. 22 5 22 2 ト一一一一 439 28 6 ←一一一一一 2 0I 1 97. 19 9. 13 3. 151. 135. o8 6. 46 7. 29 0. 16 1. 23 1. 16 6. 118. 11 1. 11 7. 74 0. 46 0. 1 .6 1. 2 4 Cht)skr. 10 5. o5 4. 21 1. 20 6. o2 0. 2 5 B o ι i n g. 75 5. 15 9. 10 8. 215. o7 4. 2 6 LockhcιdA i r c r a f t. 3 3 ' 7. 12 5. 16 3. 14 7. 5 0,1. 15 0. 343. 2 7 P r o c t c r & Gamble. 1 .7 1. 137. 1 .6 5. 15 1. 16 6. 96 6. 3,2 3. 29 9. 2 8 l n t c r n a t i o n a lB u s i n c s sMachine. 15 1. 28 3. 2,7 5. 25 9. 211. 78 4. 82 2. 1 1 t ι r n a t i o n a lH a r v e s t c r 2 9, l. 12 9. 0,9 9. 121. 136. 4 0,9. 3 0C a t c r p i l l a rT r a c t e r. 20 5. 18 5. 1 .7 3. 18 8. 16 6. 大企業 3 0社. 18 3. 1 . 46. 1 .3 0. 14 7. 1 .3 6. 69 2. 全法人企業. 109. 11 5. 1 .1 1. 16 9. 12 6. 2,9 6. 056 2 0' 7. 6 44 19 7 2 05. o2 0 1 09. 28 6 190 0,4 4. 131. 150. 43 5. 4,7 3. 28 5. 24 3.
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