Liposomal-Amphotericin B の有効性および安全性の検討
1)北里大学病院薬剤部(現 北里大学東病院薬剤部)2)北里大学薬学部,3)北里大学医学部病理部,
4)北里大学北里生命科学研究所感染症学
浜田 幸宏
1)小松 敏彰
1)瀬戸 良教
2)松原 肇
1)久米 光
3)砂川 慶介
4)矢後 和夫
1)2)(平成 21 年 6 月 29 日受付)
(平成 21 年 12 月 25 日受理)
Key words : liposomal amphotericin B, side effect, efficacy
要 旨
Liposomal-Amphotericin B(L-AMB)は Amphotericin B(AMPH-B)のリポソーム化製剤として 2006 年 6 月に上市された抗真菌薬で,我が国における本薬の薬効および副作用に関する知見の集積は少ないのが 現状である.今回,2007 年 4 月から 2009 年 2 月までに北里大学病院において L-AMB が投与された患者に 対する有効性および安全性についてレトロスペクティブに検討を行った.評価対象となった 25 症例中,16 症例に真菌感染症の改善が認められた.また,血清クレアチニン値の上昇した症例は 1 症例,血清カリウム 値の低下が認められた症例は 6 症例であった.その詳細を検討したところ用量依存的に血清カリウム値が低 下する傾向であった.さらに,投与日数と血清カリウム値との関係について,ロジスティック回帰分析を行っ た結果,血清カリウム値の低下は投与後 5〜6 日でそのリスクが高まることが示唆された.以上より L-AMB は高い有効性を期待出来るものの,血清カリウム値のモニタリングを行い,それに対する臨床的対応に留意 すべきということが示唆された.
〔感染症誌 84:193〜198,2010〕
序 文
Liposomal-Amphotericin B(L-AMB)は,本 邦 に おいて 2006 年 6 月に Amphotericin B(AMPH-B)の リポソーム化製剤として上市された抗真菌薬である.
L-AMB は AMPH-B の 有 効 性 を 維 持 し た ま ま,
AMPH-B で特に問題とされている腎機能障害などの 副作用を軽減させた DDS 製剤(drug delivery sys- tem)である1).L-AMB は 1990 年にアイルランドで 承認されて以来,カンジダ,アスペルギルスやクリプ トコックス,接合菌症など幅広く使用されている薬剤 である.海外においては,L-AMB は AMPH-B と比 較した臨床試験が散見され2)3),Walsh ら4)が発熱性好 中球減少患者を対象に行った比較試験では,有効性は 同等であったが腎機能障害などの副作用は L-AMB の 方が有意に少なかったと報告している.本邦において は,上市されてから日が浅く,L-AMB の有効性,安 全性についての報告は少ない.そこで,北里大学病院
(以下;当院)における L-AMB の使用状況を調査し,
有効性および安全性について検討したので報告する.
対象と方法 1.対象
2007 年 4 月から 2009 年 2 月 の 期 間 に 当 院 に お い て,L-AMB が投与された患者についてレトロスペク ティブに調査した.なお,投与中に死亡した症例につ いては臨床検査値が適正に評価できないと判断し,解 析から除外した.
2.調査項目
診療録および診療記録を用い,性別,年齢,投与量,
体重および投与期間中の臨床検査値,併用薬剤につい て調査した.併用薬剤については,血清カリウム値,
血清クレアチニン値に影響を及ぼすと考えられたカリ ウム製剤,利尿剤,甘草含有製剤,抗菌剤および免疫 抑制剤併用の有無について調査した.
3.有効性の評価項目
有効性の評価項目は,Table 1に示した臨床症状,画 像所見,血清学的診断を踏まえ,著効,部分寛解,判 定不能,無効の 4 段階で評価を行った.副次的解析と 原 著
別刷請求先:(〒228―8520)神奈川県相模原市麻溝台 2―1―
1
北里大学東病院薬剤部 浜田 幸宏
Table 1 Judgmentstandards Condition Judgement
Resolution ofallclinicalsigns,serodiagnostictestsand symptomsattributable to fungalinfection orvery nearly complete radiographicresolution.
Complete response
Majorimprovementorresolution ofserodiagnosticclinicalsignsand symptoms. Partialresponse
Notevaluable due to the absence ofchange such asclinicalsignsand symptoms orlock ofinspection data.
Notevaluable
Progression and death due to fungalinfection.
Non-effective
して,L-AMB 投与 前 後 の C 反 応 性 蛋 白 質(以 下;
CRP),β-D―グルカン,血清アスペルギルス抗原につ いて調査した.上記の臨床検査値については,投与前 と投与終了後においてどのように臨床検査値が変動す るかについて評価するため,臨床検査値の変動の大き い死亡症例を除き解析を行った.なお,血清β-D―グ ルカンはβ-D―グルカンテストワコーを,また血清ア スペルギルス抗原はプラテリアアスペルギルスを用い た ELISA 法で測定した.
4.臨床検査値による安全性の評価
今回の検討では,安全性の評価として,血清カリウ ム値の低下,血清クレアチニン値の上昇について L- AMB 投与後の変動を指標とした.また,L-AMB 投 与日数とこれらの検査値の変動についても合わせて検 討した.なお,安全性の臨床検査値についても副次的 解析として行い,有効性の理由と同様,臨床検査値の 変動の大きい死亡症例を除き解析を行った.
1)血清カリウム値の評価基準
血清カリウム値の低下の評価は,L-AMB 投与中に 当院の施設基準 3.4mEq!L 以下になった症例,または 投与中に血清カリウム値が低下したため他剤へ変更さ れ,かつ L-AMB 投与中にカリウム製剤が投与されな かった症例を対象とした.
2)血清クレアチニン値の評価基準
血清クレアチニン値の上昇の評価は,投与期間中に 血清クレアチニン値が 0.5mg!dL 以上の上昇および,
血清クレアチニン値が正常値から異常値へと変動した 症例とした.なお当院の施設基準は,男性;0.6mg!dL 以上 1.1mg!dL 未満,女性;0.4mg!dL 以上 0.8mg!dL 未満である.
5.血清カリウム値の相対変化率の算出
血清カリウム値の低下が認められた症例において,
血清カリウム値の相対変化率を投与開始日,投与終了 日の臨床検査値から算出した.開始日および投与終了 日で,臨床検査が行われていない場合には,投与開始 前 48 時間以内,投与終了後 48 時間以内に行われた値 を用いて算出した.算出方法は下記の式を用いて行っ た.
血清κ相対変化率=投与後血清κ値−投与前血清κ値×100 投与前血清 K 値
6.投与日数と血清カリウム値,血清クレアチニン 値の評価
血清カリウム値低下症例,血清クレアチニン値上昇 症例において,投与後の血清カリウム値,血清クレア チニン値の臨床検査値の推移と,投与日数との関係を 算出した.血清カリウム値については,有害事象共通 用語基準 v3.0 の grade 25)にあたる 3.1mEq!L 未満を カットオフ値とした.血清クレアチニン値については,
当院の施設基準値(男性 1.1mg!dL 以上,女性 0.8mg!
dL 以上)をカットオフ値とした.
7.統計学的手法
統計処理は JMP 8.01J(SAS インスティチュート ジャパン)を用いた.投与前後の臨床検査値,血清診 断の比較については,paired-t-test を用いて両側危険 率 5% 未満を有意とした.投与日数と血清クレアチニ ン値,血清カリウム値との比較については,単変量の ロジスティック回帰分析により評価した.
結 果 1.患者背景
調査期間中に,L-AMB が投与された症例は 25 症 例(Table 2)であり,投与期間中に死亡した症例は 6 症例(症例 20 から 25)であった.そのうち症例 25 については,感染症は部分寛解を認めたが,原疾患の 悪化により死亡した.他の死亡症例については,感染 症の悪化により死亡した.調査対象となった患者背景 は,性 別(男 性!女 性);15!10,年 齢(歳);38 29
(mean S.D.,以下同),投与量(mg!kg);2.82 0.89,
投与日数(days);20 19 であった.また死亡症例を 除いた際の患者背景は,性別(男性!女性);9!10,年 齢(歳)32 28(mean S.D.,以下同),投与量(mg!
kg!day);2.98 1.05,投与日数(day);17 12 であっ た.血清カリウム値を低下させる利尿薬(フロセミド)
が投与されていたのは 1 症例で,L-AMB 投与開始か らカリウム製剤の投与例は 9 症例であった.25 症例 中抗菌薬を併用していた症例は 19 症例であり,その うち腎機能に影響を及ぼす薬剤(バンコマイシン,ア ルベカシン)が併用されていたのは 2 症例であった.
2.有効性の評価
Table 2 Subjectsummaries
Outcome Response
Dose (mg/kg) Diagnosis
Disease Treatment
Gender Age No
Alive Impossibility
4 Aspergilloma Suspection
Acute Myelogenous Leukemia MCFG+ L-AMB
F 16 1
Alive ParticalResponse
2.3 Deep mycosisi
MalignantLeukemia VRCZ→ L-AMB
F 60 2
Alive Complete Response 5.5
Deep mycosisi Meningitic
L-AMB F
65 3
Alive Complete Response 2.4
CNPA AplasticAnemia
MCFG+ L-AMB M
9 4
Alive ParticalResponse
2.7 Deep mycosis
Interrupted aortic arch
MCFG+ L-AMB F
0 5
Alive Complete Response 2.4
Deep mycosis CardiacFailure
L-AMB M
23 6
Alive ParticalResponse
2.2 Aspergilloma Suspection
MalignantLeukemia L-AMB
F 14 7
Alive Complete Response 2.4
Deep mycosis MalignantLeukemia
L-AMB M
3 8
Alive ParticalResponse
4.7 Deep mycosis
Wiskott-Aldrich Syndrome MCFG+ L-AMB
M 1 9
Alive Impossibility
2.7 Deep mycosis
AplasticAnemia L-AMB
F 43 10
Alive ParticalResponse
150mg (notWeight) CNPA
Lung Cancer VRCZ→ L-AMB
M 66 11
Alive ParticalResponse
2.5 Deep mycosis
Neurinoma L-AMB
M 60 12
Alive ParticalResponse
2.5 Deep mycosis
Acute Myelogenous Leukemia MCFG+ L-AMB
M 54 13
Alive Non-effective
2.5 Deep mycosis
Myelomeningocel L-AMB
F 0 14
Alive ParticalResponse
1.9 IPA
Acute Myelogenous Leukemia VRCZ→ L-AMB
M 42 15
Alive Complete Response 4
Deep mycosis Acute Myelogenous
Leukemia L-AMB
F 63 16
Alive Non-effective
2.8 Deep mycosis
ProstaticCancer FLCZ→ L-AMB
M 73 17
Alive ParticalResponse
2.5 Aspergilloma Suspection
Acute Lymphoblastic Leukemia
MCFG+ L-AMB F
4 18
Alive ParticalResponse
2.5 Deep mycosisi
Acute Myelogenous Leukemia MCFG+ L-AMB
F 4 19
Dead Non-effective
2.8 IPA
Acute Myelogenous Leukemia MCFG+ L-AMB
M 8 20
Dead Non-effective
2.8 Deep mycosis
Mesentericartery thrombosis FLCZ→ L-AMB
M 74 21
Dead Non-effective
3 Deep mycosis
CardiacFailure MCFG+ L-AMB
M 59 22
Dead Non-effective
1.7 Deep mycosis
MalignantLymphoma L-AMB
M 64 23
Dead Non-effective
3 IPA
Acute Myelogenous Leukemia VRCZ→ L-AMB
M 72 24
Dead ParticalResponse
1.9 Aspergilloma Suspection
Multiple Myeloma VRCZ→ L-AMB
M 69 25
* MCFG:Micafungin sodium,VRCZ:Voriconazole,L-AMB:Liposome Amphotericin,FLCZ:Fluconazole
* CNPA:Chronicnecrotizing pulmonary aspergillosis,IPA:Invasive pulmonary aspergillosis
Table 3 CRP change before and afterL-AMB use Paired t-test After
Before
< 0.05 5.13±7.18
11.12±9.42 All(n = 19)
< 0.05 4.78±10.26
12.83±12.04 First(n = 7)
< 0.05 5.33±5.18
10.12±7.95 Others(n = 12)
Mean±S.D.
Table 1に示した評価基準に従い判定を行ったとこ ろ,著効 5 人,部分寛解 11 人を含め 25 症例中 16 症 例有効性が認められた.また死亡症例を除くと 19 症 例中 15 症例で有効性を認めた.投与前後における CRP の変化率について検討を行ったところ有意な低 下が見られた(p<0.05).また,抗真菌薬として L-AMB が初めて投与された群と,検査病日前に他の抗真菌薬 が投与された群との群別に解析を行っても両群とも改 善傾向が認められた(Table 3).投与期間中にアスペ ルギルス抗原が陽性でかつ継続的に抗原が測定されて
いた患者は 6 症例と少数であったが有意な低下を認め た(p<0.05).β-D―グルカンが投与前に陽性であった いずれの 3 症例は,有意な低下は認められなかったが,
減少傾向を示した(Table 4)
3.臨床検査値による安全性の評価
L-AMB の投与期間中にカリウム値の低下が認めら れた症例は,19 症例中 16 症例であった.血清クレア チニン値の上昇が認められた症例は,腎機能に影響を 及ぼすバンコマイシンを併用していた 1 症例で,他の 18 症例に大きな変動は認められなかった.
1)投与量と血清カリウム値の相対変化率の変化 血清カリウム値の低下が認められた 6 症例につい て,血清カリウム値の相対変化率を算出し投与量との 比較を行ったところ,相関係数 r=0.56 と用量依存的 に低下する傾向が認められた(Fig. 1).
2)血清カリウム値,血清クレアチニン値と投与日 数との関係
Fig. 1 Relative serum potassium change versusdosage
Fig. 2 Logisticregression analysisofhypopotassemia in L-AMB administration Logisticregression using administration asan independentvariable and allse- rum potassium,i.e.,whetheritis≧ 3.1mEq/L or<3.1mEq/L,asa dependent variable.
Table 4 Serodiagnostictestchange before and afterL-AMB use Paired t-test After
Before
< 0.05 1.1±1.0
1.9±0.1 Aspergillusantigen (n = 6)
N.S.
41.83±44.00 92.05±87.09
β-D-glucan (n = 3)(pg/mL) Mean±S.D.
血清クレアチニン値については,血清クレアチニン 値の上昇例が 1 症例と少なく,今回は解析を行わな かった.
血清カリウム値については,血清カリウム値の低下 例は 6 症例で,臨床検査値 23 ポイントをロジスティッ クモデルにより解析を行った.得られた回帰式は,y=
100!{1+exp(4.433−0.777x)}であり,変曲点 x=5.6,
相関係数 r=0.72 であった(Fig. 2).
考 察
L-AMB の有効性について,海外においては mica- fungin(以下;MCFG)と L-AMB との臨床比較試験
が行われており,その有効性については同等であった としている6).また,voriconazole(以下;VRCZ)と L-AMB を比較した好中球減少症を伴うがん患者の経 験的治療において,L-AMB が VRCZ より有効であっ たとの報告がある7)8).一方,国内においては,上市さ れてから日が浅い事もあり,報告例も少なく,現状で は今回行った L-AMB の有効性と安全性に関する解析 の意義は大きいと考える.真菌感染症の診断,治療お よびその評価の判定は未だ議論が多いが,今回,臨床 上簡便である血清診断や CRP から有効性の評価を 行った.今回の結果から死亡例を含む 25 症例中 16 症
例(64%)に有効性が認められたことから L-AMB の 有効性は高いものと考えられた.
今回検討した症例群の中に MCFG と L-AMB を併 用している 9 症例に,より高い有効性が認められた
(Table 2).臨床において,MCFG と L-AMB の併用 療法は一定の見解が得られてはいないが,in vitroやin vivoでの検討から,MCFG と L-AMB の併用療法は 相乗効果が認められたとの報告もある9).今後さらに,
臨床での併用療法のプロスペクティブな検討が必要で はあるが,MCFG を中心とした抗真菌薬の併用療法 は重症例などには有効である可能性が示唆された.
また,今回検討した症例の中に第一選択薬として L- AMB を使用している症例が多くみられた.L-AMB は深在性真菌症の診断・治療のガイドライン 200710)に おいて,重要な位置付けであることは言うまでもない.
今回,レトロスペクティブな調査ではあるが,第一選 択薬として L-AMB を投与している症例において優れ た有効性が認められたことや(Table 3),ポリエン系 薬剤は他の抗真菌薬に比べ獲得耐性化しにくい特徴か らも11)12)重症感染症が疑われる場合は,早期に投与す ることで de-escalation が期待できる薬剤であると考 える.
安全性の指標として,腎機能低下が認められた 1 症 例は L-AMB が 5.5(mg!kg)と高用量投与されてお り,さらに腎機能を低下させる薬剤を併用していた症 例であった.AMPH-B では,シクロスポリンと併用 すると腎機能が悪化するとの 報 告13)が あ る.ま た,
AMPH-B は用量依存的に腎機能を低下させるとの報 告14)15)もあり,今回の結果から,AMPH-B と同様に,L- AMB が高用量投与されていて,さらに腎機能を低下 させる薬剤が併用されている症例では,血清クレアチ ニン値などをより注意する必要性がある.
血清カリウム値の低下が認められた症例は 6 症例 あった.今回,これらの症例から血清カリウム値の低 下について詳細に検討を行ったところ,用量依存的に その低下する傾向が認められた.これは Cornely ら16)
が行った標準用量群(L-AMB 3mg!kg)と高用量群
(10mg!kg)とを比較した研究においても同様の結果 であった.今回は 6 症例と少なく,さらに検討の必要 はあるものの,用量依存的に血清カリウム値の低下が おこる可能性を示唆する.
さらに今回,血清カリウム値の低下症例について,
血清カリウム値の低下と投与日数との関係からロジス ティック回帰式を用いてモデル式を構築した.適合性 は良好であり,変曲点は x=5.6 であった.血清カリ ウム値低下の発現は投与開始後 5 日〜6 日で惹起され 易いことが予測され,この期間中は,血清カリウム値 を注意してモニタリングしていく必要がある.また,
今回はモニタリングできなかったが血清マグネシウム 値も低下している可能性もあり注意が必要であると思 われた.
今回レトロスペクティブに L-AMB の有効性,安全 性について検討を行ったが,臨床効果が高く,AMPH- B に比べ腎機能障害の発現も少ない報告4)からも忍容 性の高い薬剤であることが示唆された.近年における 接合菌症やトリコスポロン症などの増加傾向を合わせ 勘案すれば,L-AMB は真菌症の治療薬として極めて 高い有用性があることを改めて指摘したい17).
文 献
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(改訂 3 版).医薬ジャーナル,2009;p. 12―9.
Liposomal-Amphotericin B Efficacy and Safety
Yukihiro HAMADA1), Toshiaki KOMATSU1), Yoshinori SETO2), Hajime MATSUBARA1), Hikaru KUME3), Keisuke SUNAKAWA4)& Kazuo YAGO1)2)
1)Department of Pharmacy, Kitasato University Hospital,2)Kitasato University, School of Pharmaceutical Science,
3)Department of Pathology, Kitasato University Hospital,4)Kitasato Institute for Life Sciences, Kitasato University Liposomal amphotericin B (L-AMB), a lipid-based amphotericin B formulation, has been used in Japan since June 2006 to treat fungal infection. In the 3 years since L-AMB was launched, few reports have been made on its status. To ensure its appropriate use, we restrospectively reviewed its efficacy and safety in treating fungal infections. 25 subjects with fungal infection treated with L-AMB from April 2007 until Feb- ruary 2008. Of those, 16 showed clinical improvement. Elevated serum creatinine occurred in 1 and de- creased serum potassium in 6. We found a positive relationship between the serum potassium decrease and L-AMB dose. Logistic regression analysis of this relationship showed that serum potassium tended to fall on day 5 to 6 of L-AMB administration. While L-AMB appears highly effective in fungal infection, it requires se- rum potassium monitoring to ensure patient safety.