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雑誌名 奈良教育大学教職大学院研究紀要「学校教育実践研

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(1)

中学校における生徒の言語意識を高める教育実践に 関する研究 ―言語能力の向上にむけて―

著者 阿波根 寛英

雑誌名 奈良教育大学教職大学院研究紀要「学校教育実践研

究」

巻 5

ページ 21‑30

発行年 2013‑03‑29

その他のタイトル A Pilot Study on Raising Awareness of Language in Junior High School ―Toward Improving

Students' Linguistic Competence―

URL http://hdl.handle.net/10105/9396

(2)

中学校における生徒の言語意識を高める教育実践に関する研究

―言語能力の向上にむけて―

阿波根 寛英

奈良教育大学大学院教育学研究科教職開発専攻

A Pilot Study on Raising Awareness of Language in Junior High School

–Toward Improving Students' Linguistic Competence–

Hiroaki Awane

School of Professional Development in Education, Nara University of Education

<あらまし> 新学習指導要領では日本の学校教育における外国語活動・外国語科の目標と して一貫してコミュニケーション能力を育成することが述べられている。本研究ではこのね らいが意図するところを検討するとともに、外国語教育が言語教育の1つであることを踏ま え、言語意識を高めることを目的とした授業実践を提案したい。この考え方は既存の考え方 と対立するものではなくむしろそれらを支える土台となるものであると考えられる。本稿で は言語意識の概念を紹介し、この視点を取り入れた授業実践の方法、内容、結果および考察 についてまとめるとともに、併せて今後の検討すべき課題について述べる。

<キーワード> 言語意識 外国語 英語 中学校

1. 研究の背景

1.1. 日本における外国語教育

日本の外国語教育は、その目的が英語によるコミ ュニケーション能力の育成であることをますます鮮 明にしつつある。この方向性のきっかけとなったの が、2002(平成14)年に文部科学省より示された

「『英語が使える日本人』の育成のための戦略構想―

英語力・国語力増進プラン―」(以下「戦略構想」) である。戦略構想の背景にあるのが、経済、社会の グローバル化であり、その結果、私たちひとりひと りが国境を越えて世界で活躍できる可能性が広がる とともに、知識基盤社会の進展によって「知識や情 報を入手、理解し、さらに、発信、対話する能力」

の必要性が高まっている。そして、「このような状況 の中、英語は母語の異なる人々の間をつなぐ国際的 共通語として最も中心的な役割を果たして」いるこ とを踏まえ、英語のコミュニケーション能力が諸外 国との関係を構築し、国際社会での存在感を高める 上で大切であると述べている(文部科学省, 2003)。 そこで、基礎的・実践的コミュニケーション能力の

育成にむけた学習指導要領の改訂に留まらず、教員 の指導力、指導方法、入学試験などの改善も含めた 総合的な取り組みの必要性から戦略構想が策定され た。この戦略構想に基づいて、2003(平成15)年 には「『英語が使える日本人』の育成のための行動計 画」(以下「行動計画」)が示されている。具体的に は、日本人に求められる英語力として、「国民全体に 求められる能力」「専門分野に必要な英語力や国際 社会に活躍する人材等に求められる英語力」をそれ ぞれ「中学校・高等学校を卒業したら英語でコミュ ニケーションができる」「大学を卒業したら仕事で 英語が使える」としており、英検、TOEFLTOEIC などの「客観的指標に基づいて世界平均水準の英語 力を目指すことが重要である」としている(文部科

学省, 2003)。特に中学校・高等学校においては、卒

業時の目安としてそれぞれ英検3級と準2級から2 級程度を明示している点は注目されるところである。

2011(平成23)年には、行動計画を引き継ぐか たちで「国際共通語としての英語力向上のための5 つの提言と具体的施策」(以下「施策」)が示された。

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施策では求められる外国語能力を「異なる国や文化 の人々と外国語をツールとして円滑にコミュニケー ションを図ることができる能力」と定義しており、

さらに「円滑にコミュニケーションを図ることがで きる能力」として、「異なる国や文化の人々と臆せず 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度」

などが示されている(文部科学省, 2011)。また、行 動計画以降に知られるようになった新しい考え方も 取り入れられており、一例として、学習指導要領の 内容を踏まえた指導や評価の改善に資するためのも のとして、それぞれの中学校・高等学校で学習到達

目標を「CAN-DOリスト」によって具体的に設定す

ることを求めていることが挙げられる。

また、これに先だって2008(平成20)年から2009

(平成21)年にかけて新学習指導要領が公示され、

外国語教育に関わっても大きな変化があった。小学 校では第5・6学年に週2時間の「外国語活動」が 設置された。中学校では他教科とは異なり、「外国語

(英語)」では学習内容にほとんど変化がない1中で、

授業時数が各学年とも週あたり3時間から4時間に 増えて各教科・領域中最多となった。高等学校では 4技能(聞くこと、話すこと、読むこと、書くこと)

を総合的に育成する観点から科目が大幅に再編され た。必修科目として「コミュニケーション英語I

「コミュニケーション英語II」が設定されるととも に、選択科目として「英語会話」「英語表現」などが 用意されることになっている。これらの変化を見る と、英語力の中でもコミュニケーション能力の育成 が一貫して重視されていることが分かる。子どもた ちの言語能力の低下が問題になっていることから、

新学習指導要領では各教科・領域において「言語活 動の充実」が図られており、外国語科では小・中・

高を通してそれぞれ「コミュニケーション能力の素 地を養う」「コミュニケーション能力の基礎を養う」

「コミュニケーション能力を養う」とした段階的な 目標設定がなされている。

1.2. 見いだされる課題

このように新学習指導要領では言語能力の向上に むけて言語活動の充実が図られている訳であるが、

外国語教育におけるコミュニケーション能力の向上 はこの問題への解決策として十分条件になり得るの だろうか。そこには多くの課題が触れられることの ないまま潜んでいると考えられる。

新学習指導要領においてたびたび言及されている 外国語科(英語科)における4技能の総合的な育成 とは、文字通りには聞くこと、話すこと、読むこと、

書くことを相互に関連づけながらコミュニケーショ ン能力を育成することである。ただ、行動計画で示 されている7つのアクションの1つである「英語の

授業の改善」に学習指導要領の趣旨の実現が言及さ れていることに注目したい。ここで言及されている 学習指導要領とは2002(平成14)年より実施され た旧学習指導要領であると考えられるが、この中で は中学校においては音声面によるコミュニケーショ ン能力の育成を重視するとされている。これは基本 的な日常会話などの基礎的なコミュニケーション能 力が必要になりつつあるためであるという理由であ った。現在では音声面を重視した指導は小学校にお ける外国語活動に移行し、中学校では読むこと、書 くことを加えた4技能をバランスよく伸ばすことが 目指されている。このように現在の日本の英語教育 はコミュニケーション能力の育成を目標としている が、その中でも英語で会話をできることを第一に獲 得すべきものであると位置づけていると言えるので はないだろうか。これは中学校における外国語(英 語)の授業時数が増やされたにも関わらず、学習内 容はほとんど変わらずに指導する語彙数が900語程 度から1200語程度に増やされた程度の変化である こととも関係がある。学習内容の一層の定着を図る ためであるとしているが、これは授業において学習 した表現について口頭などによる練習の機会を多く 設けるということであるとも言える。

これらは言語の運用に直接に関わるものであるが、

これまでの外国語教育で中心を占めてきた文法指導 はどのように位置づけられているのだろうか。新学 習指導要領においても「文法については、コミュニ ケーションを支えるものである」としてその重要性 が述べられている。しかし、中学校における英語の 授業時数の増加は運用のための練習を充実させるた めと考えられ、文法指導の充実自体が目的ではない。

そもそも、問題の所在は子どもたちの言語能力の低 下にあった。より多くの練習を通して英語の使用に 慣れさせることと、文法などの知識を確実に理解さ せて土台づくりを行うことのどちらがこの問題に対 しての解決策となるのか。学校教育全体を通して言 語能力の向上が目指されている中で、国語教育のみ ならず、英語教育もことばの教育として大いに貢献 することができるはずである。本稿では言語能力の 向上という課題を第一に、言語意識を手がかりにそ の方法を考えてみたい。

2. 言語意識

言語意識とはLanguage Awarenessに対する訳 語である。「言語意識教育」や「言語への気づき」な どと訳されることもある(福田, 2007)。

言語意識が注目されるきっかけになったのは第二 次世界大戦後のイギリスにおいてである。当時、イ ギリスでは母語としての英語教育がその成果から見 るに不十分であるということが問題になっていた。

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そこで1961年、M.A.K. Hallidayを中心とする言 語学と英語教授に関するプログラムが学校審議会に 設置された。そのHallidayは言語能力について次の ように言及している。

我々は誰もが言語を使う能力を持っており、

またその能力によって生きているのだが、い つでもそれに気づいているわけでも、あるい はその可能性の広さと深さについて十分認識 しているわけでもない(Doughty, Pearce and Thornton, 1971; 福田訳, 2007) このことは私たちが持っている言語能力がヒトに固 有のものであり、あらゆる営みが言語の使用によっ て実現しているということを示唆している。そして、

この言語能力が私たちの日々の生活の中であまりに も当たり前のものであるために、言語の使用がもた らすはたらきや影響について考えたり振り返ること もないことを指摘しているのである。その上で、中 等教育において「言語」という枠組みで学ぶ機会の 必要性が訴えられた。

その後、この「言語」という枠組みは、国の調査 を通してその重要性が高まることとなる。すなわち、

7歳のときにリテラシーに問題のあった生徒たちが 外国語学習でも問題を抱えていることが明らかにな り、母語としての英語教育と外国語教育がそれぞれ にではなく、言語教育という枠組みからの解決が必 要であるという認識に至った(Donmall, 1985)。そ して、NCLE (National Congress on Languages in Education)では各方面の関係者からなるLAWP (Language Awareness Working Party)をはじめと して、言語学者や教育関係者らが広く集まり、議論 がなされ、言語意識運動は隆盛を見せた。1984年に Congress on Languages in Education Assemblyに おいて示された定義によれば、言語意識とは、

Language awareness is a person's sensitivity to and conscious awareness of the nature of language and its role in human life.

(言語意識とは、言語の性質と人間の生活で の言語の役割に対する、個人の感受性と意識 的な気づきである(Donmall, 1985; 福田訳, 2007)。)

とされている。ただ、この定義では言語教育におい て用いられるConsciousness Raisingの手法などと の違いがはっきりしない。現在では言語意識学会

Association for Language Awareness; ALA)が次 のような定義を示している。

Language Awareness can be defined as explicit knowledge about language and conscious perception and sensitivity in

language learning, language teaching and language use.

(言語意識とは、言語についての明示的知識 と、言語学習、言語教授、言語使用における 意識的な理解と感受性として定義づけられる

Association for Language Awareness, 2006; 福田訳、2007)。)

また、言語意識は主に次に示すねらいを持っている として、言語教育のねらいとの違いを明確にしてい る(Baker, C. and Prys Jones, S., 1998)。

1.学習者の母語や言語についての暗示的知 識を明示的にすること

2.言語学習におけるスキルを発達させるこ と

3.言語の構造や機能に対する受容や理解を 高めること

4.母語、第二言語、外国語でのコミュニケ ーションを効果的なものにすること 5.言語学習の過程に見通しを与え、それに

よって母語、第二言語、外国語の学習の助 けとすること

6.教室、学校、地域社会、地方、国、世界 の中において、言語の多様性という豊かさ を備えた学習者の間での理解を促すこと 7.学習者が彼らの使う言語の起源や特徴、

世界での位置づけへの意識を高めることで 民族間のよりよい関係を築くこと

8.家庭、学校、職場などでの言語の違いに よる混乱を学習者が乗り越えるための助け とすること

9.言語の価値を人間にとって不可欠なもの として理解させること

10.世界の複言語主義や複文化主義への理解 を促すこと

ところで、言語意識運動はEric. W. Hawkinsが 母語教育から外国語教育への橋渡しの教科として

「言語」を提案し、教材開発を行うなど、活発な議 論が展開されたが、1984年に制定されたナショナ ル・カリキュラムには「言語」は盛り込まれなかっ た。このことが言語意識運動にとっての区切りにな ったとされている。この後、言語意識の方向性は2 つに大別される。1つは批判的言語意識2、そして もう1つはヨーロッパにおける複言語主義3との出 会いである。

3. 研究の意義

このように、母語教育と外国語教育の枠組みを超 えた言語教育からの取り組みの必要性から生まれた 言語意識は、現在では扱う領域をますます広げつつ あると言えるだろう。

中学校における生徒の言語意識を高める教育実践に関する研究

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ここで今一度言語意識という概念の出発点に立ち 返りたい。すなわち、すでに言語意識の役割は母語 教育から外国語教育への橋渡しであると述べたよう に、外国語学習の土台づくりにあるということであ る。生徒たちは言語意識の視点を取り入れた活動(以 下「言語意識活動」)を通して、日頃何気なく使って いることばについて振り返る視点を持つことになる。

振り返りを通して言語の構造や機能への気づきを得 させることで、彼らのメタ言語能力4を高めること ができる。また、複数の言語を提示することは彼ら の気づきを促すとともに、これらの気づきは未知の 言語への先入観を減らし、多様な言語への開かれた 態度を育成することにつながることも考えられる。

ここまで言語意識活動を通して期待できる変容に ついて述べたが、これらは日本の外国語教育が目指 すコミュニケーション能力の向上と決して対立する ものではないことが分かるだろう。そこで、この活 動を中学校における外国語教育、すなわち英語教育 に取り入れることを考えてみたい。“橋渡し先”での 取り組みということになるが、この言語意識活動は どのような枠組みで行われるのが望ましいのだろう か。日本においては国際理解教育の一環として、総 合的な学習の時間や小学校外国語活動における実践

5が重ねられてきた。これには学習指導要領で示され ている目標や内容が、実践を通して児童・生徒に身 につけさせたい態度や技能を満たしているからとい う理由が第一に考えられるだろう。実践とそれを行 う枠組みとの方向性の一致という点から考えるなら ば、言語意識活動を言語教育において取り入れるこ とはできないのだろうか。すなわち、国語科や外国 語科(英語科)における実践の可能性である。

そもそも、言語意識は母語教育から外国語教育へ の橋渡しとして生まれた考え方であり、言語習得の 土台としての役割を持っているものであった。また、

言語意識活動において外国語を取り上げることは比 較・対照の視点を持たせることができるという長所 がある。これらの点から、言語習得を目的としてい る外国語教育において言語意識の視点を取り入れる ことはきわめて自然であるように思われる。

以上の背景や意義を踏まえ、中学校外国語科(英 語科)において言語意識活動を取り入れた授業実践 のプログラムを計画することにした。

4. 授業実践

奈良教育大学教職大学院のカリキュラムの一環と して、201210月から11月にかけて奈良県内の 中学校での実践の機会を得た。具体的には、第1学 年の全生徒(209名)を対象とし、「英語A」の中で 各クラスとも4回ずつの授業を展開している。なお、

「英語A」は実践校独自の科目名であり、「英語A

では本文の内容理解、コミュニケーション活動など を通して4技能の総合的な向上を図り、その土台づ くりとして「英語B」では基本文の定着を柱として 文法指導に関わる範囲で授業や活動が構成されてい る。

4.1. 到達目標

上で触れた実践校の科目設定を踏まえた上で設定 した到達目標を以下に示す。

目標1.英語を日本語などの他の言語と比較しな がら、それぞれの言語の特徴を発見することが できる。また、発見したことを言語化すること ができる。 (ことばへの気づきとその言語化)

目標2.世界には英語や日本語以外にもさまざま な言語があることを知り、言語や表現方法の多 様性への気づきを得る。

(既存の言語観の相対化)

目標1には3つのキーワードがある。1つは「特 徴」であり、言語が持つ規則性への気づきを得させ ることは言語意識の主要な目標の1つである。具体 的には英語の単語や文の構造を生徒がみずから発見 できることを目指すのであるが、その発見のための 方法として「比較」が効果的であると考えられる。

これが2つ目のキーワードである。複数の言語を比 較することは、それらの言語の似ている部分や異な る部分を発見し、規則性を発見しやすくする。この 比較の能力こそがメタ言語能力であり、上で述べた

「言語の規則性への気づきを得させる」こととは、

言語をその外から、俯瞰的に捉えることができる能 力であり、それを育成することであると言ってよい。

その気づきをより確かなものにするためには気づい たことを「言語化」することが不可欠である。これ が3つ目のキーワードである。なぜ規則性の発見の 段階に留まらず、生徒にそれを言語化させるのか。

これは言語意識の定義で示されている「明示的知識」

を踏まえている。言語意識は普段何気なく使ってい ることばを対象として意識的に捉えさせるものであ る。その言語化とは、クラスの仲間に発表して説明 する、文章に分かりやすくまとめる、などの方法が 考えられ、言語化を通して生徒は漠然とした気づき をみずからの知識に整理することができる。また、

生徒は気づきを言語化するために、そこに至るまで の思考の過程を整理しなければならない。すなわち、

どの部分を比較してなぜ似ている、異なると考えた のか、と言うことであるが、この比較の方法自体に 個人の言語的経験が反映されているのではないかと いうことが考えられる。たとえば、同じ日本語を母 語とする生徒でも、日本で暮らしてきた生徒と、海 外で暮らしたことがある帰国生徒では、ことばに関 わる背景や認識も異なるだろう。言語化させること

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には、単に規則性を整理させるだけではなく、その 過程で見え隠れする言語への考え方や認識をあぶり 出すこともねらいがある。

目標2は上で述べた目標1を知識や技能に関わる 目標であるとすると、態度に関わる付加的、発展的 な目標である。言語や言語表現の多様性への気づき は目標1で示した3つのキーワードの中の「比較」、 すなわち複数の言語を取り扱うことを通してはじめ て得られるものである。また、この気づきの過程で 生徒は比較の対象として取り上げられた言語に出会 い、理解を深めることにもなる。このように母語と しての日本語や外国語としての英語以外にもさまざ まな言語に触れることにより、生徒のこれまでの経 験・体験の中で培われてきた言語観を拡げるととも に、より相対的なものとして捉えられるようになる ことを目指している。

4.2. 指導の流れ

前節で説明した目標設定およびその背景を踏まえ て指導の計画を立てた。以下では全4時間の実際に 展開した指導の概要を示す。

4.2.1. 第1時

第1時では2週間後に実施される奈良公園での校 外学習にむけて外国人観光客へのインタビューの練 習が予定されていた。インタビュー自体は英語で行 うことが決められていたが、奈良公園には世界各地 から多くの観光客が訪れている。そこで、前節で掲 げた目標2とも関わって、スライド(図1)を用い ながら国際観光都市奈良に位置する奈良公園と言う 視点から奈良公園への理解を深める導入を計画した。

1 第1時の導入で用いたスライド

具体的には、奈良を訪れる外国人旅客数や国・地域 によるその内訳を生徒に予想させながらデータを示 すものである。併せて、外国人観光客が多い実態を 踏まえて多言語表示の看板などの写真を示し、英語 を母語とする国や地域以外からの観光客が多いこと に気づかせることをねらいとしている。

4.2.2. 第2時

第2時以降では教科書の内容に基づいて学習活動 を展開する。単元はNEW HORIZON English Course 1(東京書籍)より「Unit 7 サンフランシ スコの学校」を取り扱う。本時では言語意識に関わ る内容として、新出語彙でbrother, sister,

grandchildなどの家族に関わる語彙が登場するこ

とを踏まえ、これらの語彙を複数言語で取り上げる こととした。一斉、グループ、個人といったさまざ まな活動形態で行うが、具体的な指導の流れは次の 通りである。

① 日本語による家族を表す語彙の関係図(家系 図)を参考に、英語と中国語の家系図を完成さ せる。班で話し合いながら英語と中国語の語彙 カードを並びかえさせるが、併せてそのように 並びかえた理由もホワイトボードに簡単に書か せる。

② それぞれの班で並びかえた結果とその理由を 教室の液晶モニターを通してクラス全体で共 有する。並びかえの理由は言語の規則性への気 づきによるものであるため、全体での共有はそ れらの気づきを深めることにつながる。

2 第2時で用いたワークシート(抜粋)

中学校における生徒の言語意識を高める教育実践に関する研究

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班での話し合い、全体で共有したことも参考に しながら、各自でワークシート(図2)に取り 組ませる。

3 班ごとに用意したホワイトボードの記入例 4.2.3. 第3時

第3時では教科書の基本文の定着と本文の内容理 解を中心に授業を展開する。基本文については、本 時で新たに取り上げる言語材料「疑問詞whoを用い be動詞の疑問文」を言語意識の視点から視覚的 に分かるように工夫した(図4)。具体的には、平叙 文から疑問文を作るときの操作を単語のカードを移 動させることで理解を促すことを目指している。

4 語の移動の視覚的理解を促す取り組み

また、本文の内容理解においても、日本語と英語の 語順の違いへの意識をむけさせることを意図したワ ークシートを作成した(図5)。具体的には、英文の 下にその逐語訳と日本文が続いており、日本文につ いては逐語訳も参考にしながら生徒が自分で完成さ せるようにしている。

5 第3時で用いたワークシート(抜粋)

4.2.4. 第4時

第4時の内容は第3時で取り上げた教科書の基本 文の定着を図ることに加え、第2時に準じた言語意 識活動を行う。基本文については前時と同様の方法 をとることとした。また、言語意識活動については、

第3時での取り組みを経た生徒の言語意識の変容を 確かめるねらいがある。このため、第2時と同様の 語彙に関わる活動であるが、一部に異なる点もある。

第2時では「家族をあらわすことば」を取り上げた のに対して本時は「数の表し方」であること、班で 話し合う時間を設けずにテスト形式で行うことなど が挙げられる。特に後者については、補助的な設問 も用意して、言語の規則性への気づき促すことで可 能な限り第2時と同じ条件になるようにした(図6)

① ②

③ ④

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6 第4時で用いたワークシート

4.3. 集計方法

本授業実践における目標の達成度を測るため、次 のような方法で提出させたワークシートの解答・記 述を集計することにした。なお、集計方法を示す前 に、2回のワークシートの関連について触れておき たい(表1)。

1 事前調査と事後調査の設問の対応関係(抜粋)

[事前]家族をあらわすことば [事後]数の表し方 第1時 実施時期 第4時

問1 空欄[ ]に当てはまる語 を答えなさい。

問2 次の数をカッコ内で指定され た言語で答えなさい。

問1 左の表を見て、それぞれの言語 内で気がついたことを書いてくだ さい。

問3 日本語、英語、韓国語それぞれ の数の表し方のルールを簡潔に答 えなさい。

問2 左の表を見て、それぞれの言語 間で気がついたことを書いてくだ さい。

問4 日本語、英語、韓国語の数の表 し方を比べて気がついた似ている 点、異なる点を答えなさい。

注:表中の矢印はそれぞれの設問が対応関係にある ことを示す。

表1は2回の言語意識活動で用いたワークシート の設問を整理したものである。それぞれの言語意識 活動のテーマを「家族をあらわすことば」「数の表し 方」に設定して語彙レベルでの活動を展開したこと はすでに述べた。ここで改めてそれぞれの活動で用 いたワークシートの設問を確認しておく。なお、本 節以降では便宜的に2回の言語意識活動をそれぞれ 順に「事前調査」「事後調査」と呼ぶこととする。

まず、事前調査の2つの設問について説明しよう。

問1は日本語、英語、中国語による3つの家族を表

す語彙の関係図をそれぞれ独立して見たときに得ら れた気づきを答えさせるものである。ここでは3言 語を比較する必要はない。これに対して問2では3 つの関係図を比較して規則性に相違点がないか考え させることを求めており、問1での気づきを整理す ることで答えられるような設問の配列にしている。

続いて事後調査の設問についてであるが、事前調査 の設問とは構造が若干異なる。事後調査の問1・2 に相当する設問は事前調査にはない。これは事後調 査をテスト形式で取り扱ったため、事前調査で取り 入れた班での話し合いを行わなかったことによる。

問3・4は言語の規則性を意識化・言語化させる設 問なので、これらの設問へのヒントとして問1・2 において規則性を発見させてそれを応用させるプロ セスをたどらせるようにしている。なお、事前調査 の問1・2とは書き方が異なるが、生徒にとって理 解しやすい書き方に変えたためである。

次に具体的な集計方法を示したい。以下に示す3 通りの方法を通して多面的な分析を試みた。

(1) のべ解答数による集計(結果は表3を参照)

事前調査と事後調査での全体的な傾向としての記 述の量的な変化を見ることができる。この方法では 気づきごとに1つの記述として数えるため、生徒に よっては1つの設問で複数回カウントされる場合が ある。

(2) カテゴリー別解答数による集計(結果は表4を 参照)

言語意識教育が言語の構造などの規則性への気づ きを得させる取り組みであることから、言語学の領 域6から記述の内容を分類する。生徒の記述内容の 傾向も踏まえながら7カテゴリーを設定した。なお、

それぞれのカテゴリーに該当する具体的な生徒の記 述の例は表2を参照されたい。

2 設定したカテゴリー一覧

カテ

ゴリ 記述の内容(気づき) 単言語 複言語 A 語のつづりに関わるもの

例:英語も日本語も「母」や「父」になにかをつけ たす事で「祖母」や「祖父」といった言葉になる。

B 語の構造に関わるもの

例:(日本語について)10以上の数には、「一~九」

に「十」がついている。

C 意味範疇と語の関係に関わるもの

例:(中国語について)母方と父方で祖父や祖母の 言い方が違う。

D 文字と音の関係に関わるもの

例:(数の表し方について)日本語と韓国語は一文 字でかいているが、英語はめっちゃかいてる。

E 記号(文字)に関わるもの

例:(日本語・英語・韓国語について)字が全然ち がう。

F その他の相違点

G 感想や理由など

中学校における生徒の言語意識を高める教育実践に関する研究

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注:表中の「◎」「○」「△」は記述の内容(気づき)

が単言語および複言語のどちらから得られやすい と予想されるのかを示す。

(3) 記述内容別解答数による集計

カテゴリー別解答数による集計と関わって、どの ような気づきが多く見られるのかを把握するため、

記述の内容ごとにも集計した。ただ、この方法では 結果が分散することが予想される。あくまでそれぞ れのカテゴリーの内容を把握しやすくすることを目 的とし、この項目のみから考察を得ることは行わな い。

5. 結果と考察

5.1. 集計結果

前項で示した方法に基づいて集計した結果は表 3・4・5の通りである。分析対象とした生徒 70 名のうち、有効回答は事前調査では 66名、事後調 査では 65名であった。なお、事前調査と事後調査 では活動の形態が異なることから、事後調査で補助 的に用意した設問(図6で示したワークシート中の 問1・2)の正答率も算出し、どれくらいの生徒が 言語の規則性への気づきを得られているのかを把握 することとした(表5)。

3 のべ解答数(人)

[事前]

問1 問2

52 58 61 54

4 カテゴリー別解答数(人)

[事前]

問1

[事後]

問3

カテ

ゴリ 記述の内容(気づき) 人数 人数 A 語のつづりに関わるもの 65 82 B 語の構造に関わるもの 33 14 C 意味範疇と語の関係に関わるもの 34 2 D 文字と音の関係に関わるもの 14 2 E 記号(文字)に関わるもの 13 4 F その他の相違点 18 7 G 感想や理由など 7 1

[事前]

問2

[事後]

問4

カテ

ゴリ 記述の内容(気づき) 人数 人数 A 語のつづりに関わるもの 4 15 B 語の構造に関わるもの 9 2 C 意味範疇と語の関係に関わるもの 13 0 D 文字と音の関係に関わるもの 11 5 E 記号(文字)に関わるもの 6 3 F その他の相違点 13 5 G 感想や理由など 7 0

5 事後調査の正答率

問1 問2

17* 60* 15* 80* 提出数(人) 65 65 65 65 65 正答数(人) 51 59 57 51 53 正答率(%) 78 91 88 78 82

*図6における問2の小問を指す。1760を英語で、

1580を韓国語でそれぞれどのように表すかを推 測させる問いである。

5.2. 考察

本項では上で得られた量的な結果を中心に記述内 容から得られる質的な結果も考慮しながら、授業実 践への考察を行いたい。結論から述べると、本授業 実践を通して事前に設定した到達目標を達成させる ことはできなかったが、言語意識に関わる生徒の実 態を把握することができた点では一定の成果があっ たと考えている。なお、数字は到達目標の項目と対 応している。

1-①.英語を日本語などの他の言語と比較しな がら、それぞれの言語の特徴を発見することは ほとんどの生徒ができている。

1-②.比較を通して発見したことの言語化につ いては実践を通しての伸びは見られなかった。

2.言語や表現方法の多様性への気づきについて はほとんどの生徒が得ることができたものと 推測される。

1-①については、表5より言語の規則性を発見 してそれを応用させる問題において、8割以上の生 徒が正しく答えることができたことが分かる。なお、

表5の太枠で囲った部分は韓国語の数を答える問題、

それ以外は英語の数を答える問題についての集計で あり、両者で正答率に10ポイント程度の開きがあ ることが分かるが、これは英語での数の表し方を1 学期までに学習していたことの影響が可能性として 考えられる。この点を考慮すると、韓国語の問題の 正答率が8割程度であったことは英語の問題と比し ても高い値であると言えるだろう。中学1年の生徒 が未知の言語に対してその規則性を発見する能力、

[事後]

問3 問4

37 37 37 24

(10)

すなわちメタ言語能力が備わっていることを示して いる。このことは、たとえば事前調査での次のよう な生徒の記述(感想・理由)があったことからも見 て取ることができる。

中国語はあまり知らないから、分からないと 思っていたけど、漢字の部首や読み方などで だいたい分かった。

その一方で1-②では表3・4から判断するに、

記述問題について量的には変化が見られなかったど ころかそのほとんどにおいて低下している。主な要 因としては、用意した教材(ワークシート)自体に 関わること、教材の取り扱いに関わること、そして これらの前提となる教師と生徒の関係などの学習環 境に関わることが考えられる。ここでは教材および その取り扱いについて検証したい。

今回の授業実践において実施した言語意識活動で は、題材のテーマを事前調査では「家族」、事後調査 では「数」に設定した。この2つのテーマが同程度 の難易度で結果を比較できるものではなかった可能 性がある。なぜなら、数の概念そのものが構造を持 っており、位や桁の仕組みを正確に理解しているこ とが前提として求められるからである。言い換えれ ば数自体が言語であり、事後調査のワークシートで は全ての設問が複数言語の比較によって答えさせる ものであったと言ってもよい。このように数が持つ 構造が文字言語ではどのような構造によって表され ているのかを気づかせるものであり、かなり複雑な 思考を必要とするものであったことが考えられる。

従って、数をテーマに設定することは必然的にその 他のテーマよりも難易度から言えば難しいものであ ったと言えるだろう。

また、事前調査と事後調査で教材の取り扱い方が 異なったことが影響していることも考えられる。す でに述べたように、事後調査では事前調査で取り入 れた班での話し合いを設けないことから、その代わ りとなる補助的な設問として問1・2で言語の規則 性への気づきを得られるようにした。この設問の正 答率は表5で示したようにかなり高いものであり、

表3の記述問題とは対照的な結果であることが分か る。これらから生徒たちは言語の規則性には気がつ くことができているものの、それがまだ無意識の段 階での思考・操作に留まっていると判断できる。そ して、この気づきを意識化させるために、班での話 し合いによって考えたことを整理・深化させ、最後 に書いてまとめるというプロセスを丁寧にたどるこ とが不可欠であると考えられる。

また、表3および表4において見られるほとんど の値の低下からは今回の取り組みが生徒に負の影響 を与えた可能性が考えられるかもしれないが、表4 のカテゴリーA(表中太枠部)だけは少なからず上

昇している。カテゴリーAは「語のつづりに関わる もの」であり、言語のつづりの共通点などの単語を 眺めることで得られる表面的な部分への気づきに対 して生徒が敏感になっていることがうかがえる。こ のことから、言語意識活動を行うことが生徒の言語 意識を高めることに一定の貢献をしていると考えら れる。

6. まとめと課題

今回の実践を通して、中学1年生の言語意識の実 態を把握することができた。彼らの言語意識は筆者 の予想よりも高かったと考えているが、併せてそれ をさらに高めるための手がかりも得ることができた。

今後の課題としては、これらの成果および課題を踏 まえて主として次の3点に取り組む必要があると考 えられる。

まず第一に教材の開発が挙げられる。実践では語 彙に関わって形態論、意味論、音韻論のレベルに留 まっているため、統語論、語用論などの領域からの 教材の開発を行い、継続性・系統性・発展性を持た せた活動を展開できることが大切である。また、領 域だけではなく、題材の設定も重要であることが分 かった。題材の難易度を十分に考慮するとともに、

韻文などの文学作品なども取り入れたりことばが文 化そのものである7ことを踏まえて国際理解教育の 視点から活動の幅を拡げることも検討する。

また、この点に関連して生徒が気づきの深化を図 れるような工夫も欠かせない。すでに表4で触れた ように、実践では最も基本的と考えられる気づきが 大部分を占めていた。今回は短期間の実践であった ことによる限界もあったものと思われるが、意味や 音などとの関わりの中で気づきを得られるよう、問 いを工夫する必要がある。

さらに、気づきの深化をどのように評価するのか、

そのための指標も求められる。現状において、言語 意識に関わる国内の先行実践はほとんど存在しない。

ヨーロッパでの取り組みが手がかりになるものと思 われる。

謝 辞

本研究を進めるにあたり、貴重な実践の場を提供 いただいた連携協力校の校長先生ならびに教職員の 皆さまには深いご理解および丁寧なご指導をいただ きました。また、奈良教育大学教職大学院の吉村雅 仁先生の日々のご指導がなければ本研究をまとめる ことは決してできませんでした。この場を借りて心 よりお礼申し上げます。

中学校における生徒の言語意識を高める教育実践に関する研究

(11)

1)指導すべき語が900語程度から1200語程度 に増やされたこと、言語材料では「理解の段階 に留める」とするいわゆる「はどめ規定」がは ずされたことの他は大きな変化はない。

2)批判的言語意識(Critical Language

Awareness)とは、言語が社会において持つ権

力や地位との密接な関わりについて批判的に検 討するものである。

3)複言語能力とは、その人にとって必要性のあ る言語の部分的能力(あいさつ、聴解、読解な ど)を獲得しながら、それぞれの能力が作用し あうことで全体としてはただ1つの言語能力が 存在するという考え方である。欧州評議会

Council of Europe)の言語政策は、この能力 に基づいた複言語主義(plurilingualism)を取 っている。

4)メタ言語(meta-language)とは「言語のし くみを説明するために用いられる言語」を指す。

この「言語のしくみ」を自ら説明できる能力が メタ言語能力である。

5)吉村ほか(2007)、岩坂・吉村(2012)など。

6)理論言語学の研究領域としては音韻論、形態 論、統語論、意味論、語彙論、語用論などがあ る。

7)山西(2010)は国際理解教育におけることば の学びが持つ多様な役割を指摘している。

参考文献

岩坂泰子・吉村雅仁(2012)「小学校と大学との協 働による国際理解教育としての外国語活動」

『奈良教育大学 教育実践開発研究センター 研究紀要』第21号、37-43

白畑知彦・冨田 祐一・村野井仁・若林茂則(2009

『改訂版 英語教育用語事典』大修館書店 日本国際理解教育学会編(2012)「現代国際理解教

育事典」明石書店

福田浩子(1999)「Consciousness RaisingLanguage Awareness―その定義と言語教育 における意義―」青山学院大学大学院国際政治 経済学研究科国際コミュニケーション学会『青

山国際コミュニケーション研究』第3号、5-20

福田浩子(2007)「複言語主義における言語意識教 育―イギリスの言語意識運動の新たな可能性

―」神田外語大学異文化コミュニケーション研 究所『異文化コミュニケーション研究』第19 号、101-119

福田浩子・吉村雅仁(2010)「多言語・多文化に開 かれたリテラシー教育を目指して―日本の小 学校における言語意識教育の提案」細川英雄・

西山教行編『複言語・複文化主義とは何か』く ろしお出版、119-131

文部科学省(2002)「『英語が使える日本人』の育成 のための戦略構想」

文部科学省(2003)「『英語が使える日本人』の育 成のための行動計画」

文部科学省(2008)「中学校学習指導要領解説 外 国語編」

文部科学省(2011)「国際共通語としての英語力向 上のための5つの提言と具体的施策」

山西優二(2010)「国際理解教育からみたことばの もつ多様な役割」日本国際理解教育学会『国際 理解教育』16号、33-40

吉村雅仁・吉田伶子・辻田理恵(2007)「総合的な 学習の時間における言語意識教育の試み」『奈 良教育大学紀要』第56巻第1号、175-182Baker, C. and Prys Jones, S. (1998)

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Donmall, B. G. (Ed.) (1985)

Language Awareness: NCLE reports and papers 6. CILT.

Doughty, P., Pearce, J. & Thornton, G. (Eds.) (1971) Language in use: A schools council programme in linguistics and English teaching. Edward Arnold.

ALA the Association for Language Awareness, http://www.languageawareness.org/web.ala/

web/about/tout.php2013年2月10日)

図 6 第4時で用いたワークシート 4.3.  集計方法 本授業実践における目標の達成度を測るため、次 のような方法で提出させたワークシートの解答・記 述を集計することにした。なお、集計方法を示す前 に、2回のワークシートの関連について触れておき たい(表1) 。 表 1 事前調査と事後調査の設問の対応関係(抜粋) [事前]家族をあらわすことば [事後]数の表し方 第1時 実施 時期 第4時 問1 空欄[  ア ]に当てはまる語 を答えなさい。 問2  次の数をカッコ内で指定され た言語で答えなさい。 問1

参照

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