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小学生および中学生のスポーツ活動による心理社会的効果とその日常生活への般化の実態

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Academic year: 2021

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Ⅰ.問  題

 小学生と中学生が組織的にスポーツ活動を行う場と して,スポーツ少年団(以後,スポ少と表記)と学校 運動部(以後、運動部と表記)があげられる.現在,

スポ少では 86 万5千人の小学生以上の子ども19)が,

また,中学校運動部では全国中学生の約 65%にあたる 234 万人の生徒7)がスポーツ活動に取り組んでいる.

 このような場でスポーツに取り組むことの意義に は,体力や運動能力の発達だけでなく,社会性の成長 や促進が含まれることが指摘されている5)16).このこ とは,スポーツ活動に取り組む児童生徒の社会性に関 する自己評価が,スポーツ活動を行わない児童生徒よ

りも高い8)12)13)ことなどからも示唆される.しかし,

現実には,競技志向の強いクラブ活動に取り組む児童 は感情的で自己中心的な側面がみられる18)ことや,他 者への思いやりに欠ける行動をとる10)ことなども報告

小学生および中学生のスポーツ活動による心理社会的効果と その日常生活への般化の実態

Analysis on the psychosocial effects of sports activities and their generalization to the daily lives of pupils and junior high school students

佐々木 万 丈

1)

  西 田   保

2)

  北 村 勝 朗

3)

 

磯 貝 浩 久

4)

  渋 倉 崇 行

5)

Banjou SASAKI, Tamotsu NISHIDA, Katsurou KITAMURA, Hirohisa ISOGAI, Takayuki SHIBUKURA

Abstract

The purpose of this study was to classify the psychosocial skills improved by sports activities in junior sports clubs and in junior high school athletic clubs and to reveal the process of the generalization of those skills to the life skills in pupils and junior high school students.

The students(N=173, ages 11-14),their parents(N=169)and coaches(N=17)were asked to complete the question- naires about what psychosocial skills were acquired through sports activities in junior sports clubs and junior high school athletic clubs, what enabled the students to develop the psychosocial skills in their club activities, whether the skills were practically useful in their daily lives or not, how the generalized skills benefited them in daily situa- tions other than sports activities, and what advanced and affected the generalization of psychosocial skills. The type of psychosocial skills and the factors which enhanced the generalization of those skills were analyzed using the KJ method. The following results were obtained: 1)The students, their parents, and coaches commonly recognized that the psychosocial skills gained from sports activities were effective in developing the good relationship with others, doing things patiently, and solving various problems. 2)It was pointed out by the most participants in this research that those skills were actually useful in their daily lifes. 3)It was suggested that the generalized psychosocial skills contributed to the improvement of the students’ quality of life. 4)The factors which promoted the generalization of the psychosocial skills were as follows: making practical use of them in everyday situations, getting some successful experiences and positive emotions resulting from using the skills, having some significant role-models who can use the skills effectively, and recognizing the value of the psychosocial skills.

Keywords: psychosocial skills, life skills, open-ended qustionnaires

1 )日本女子体育大学(教授)

2 )名古屋大学総合保健体育科学センター(教授)

3 )東北大学大学院教育情報学研究部(教授)

4)九州工業大学情報工学研究院(准教授)

5)新潟県立大学人間生活学部(講師)

(2)

されている.このような現実を踏まえると,スポーツ 活動による社会性の成長や促進はどのような過程を経 るのか,またその過程に含まれたり影響を与えたりす る要因は何かなどが明らかにされる必要がある.

 心理学には,このような過程を考えるときの理論的 枠組みの一つに「般化」がある.般化とは「ある刺激 に条件づけられた反応が,他の類似の刺激に対しても 生じること」9)であり,子どもの社会性の成長に当て はめれば,「部活動を通じて元気にあいさつすること を身に付けた子どもが,日常生活でも地域の人々と自 然にあいさつができるようになった」などの例が考え られる.近年では,このようなスポーツ活動に関わる 心理社会的な能力の般化に関連する問題が,心理社会 的スキルやライフスキルをキーワードに検討されてき ている.例えば,高校生対象の研究15)では,運動部 活動参加者は一般生徒と比較してライフスキル得点が 高く,その得点が高い生徒は部活動場面における競技 状況に関わる心理社会的スキルの得点も高いことが示 された.さらに,競技場面の心理社会的スキルの高さ には,指導者による対人スキルの価値に関する指導が 影響していることも指摘された.また,大学生が大学 体育授業中にスポーツを実施することで経験する自己 開示や他者協力,さらにはできないことができるよう になったなどの挑戦や達成の経験と,日常生活場面の ライフスキルとの関係性を検討した研究14)では,自 己開示経験は男女共にライフスキルとしての「他者と 相談できる」ことや「リーダーシップをとる」ことな どに弱いながらも肯定的に影響することが示された.

これらの知見をふまえると,スポーツ活動中の様々な 経験に含まれる心理社会的なスキルの経験は,類似の 内容を持つライフスキルの獲得に結びつく可能性があ ると指摘できるように思われる.

 しかし,これまでに行われた研究では,スポーツ活 動中の経験内容とそこで実践される心理社会的なスキ ルの内容が明確に区別されておらず,スポーツ活動中 の心理社会的なスキルの実態については明らかにされ ていない.また,スポーツ活動における心理社会的な スキルが,日常生活場面のライフスキルに般化してい るのかどうかについても,その因果的関係や媒介要因 などについての実証的検討は行われていない.今後 は,両者の関係性をさらに明確にするために,第1に スポーツ活動における心理社会的なスキルの構成概念 を明らかにする必要がある.第2に,その心理社会的 なスキルはスポーツ活動場面においてどのように形成

されるのか.すなわち,スポーツ活動における様々な 経験はスポーツ活動場面の心理社会的なスキルの形成 にどのように関係しているのかが明らかにされなけれ ばならない.そして,スポーツ活動場面の心理社会的 なスキルの実践は日常生活場面の心理社会的なスキル

(ライフスキル)の形成にどのように関係しているの か.すなわち第3として,心理社会的なスキルの般化 は起きているのか,起きているとすればそれはどのよ うな過程をたどるのかが検討されなければならないと 考えられる.

 本研究では,以上の考察に基づき,スポーツ活動を 通じて身に付く心理社会的なスキルとその般化の実態 を検討する.具体的には,スポーツ活動によりできる ようになった心理社会的なスキルには何があげられ るのか(スポーツ活動による心理社会的効果).その スキルはどのようにして身に付いたのか(効果の促 進要因).それが身に付くときにはどのようなことが 関係していたのか(効果の影響要因).その効果は日 常生活でも役立っているのか(般化の実態).どのよ うに役立っているのか(般化による効果).なぜ役立 つようになったのか(般化の促進要因).そして,そ れが役立つようになることにはどのようなことが関係 していたのか(般化の影響要因)を明らかにする(1). データは,自由記述調査によって収集する.

 調査対象には,スポーツ活動と心理社会的なスキル の般化に関して,これまでに検討が行われていないス ポ少の小学生と運動部に所属する中学生を取り上げ る.また,親や指導者の立場から,スポーツ活動を通 じて子どもに心理社会的なスキルが身に付いているか どうか,またその般化はみられるのかを明らかにする ため,保護者と指導者にも調査を行う.  

 文部科学省は学校教育に関わる子どもたちの現状と して,身に付いた基礎的知識・技能を実生活に活用す る力に課題があるとし,その解決のための理念として

「生きる力」の育成6)をあげている.また,その内容 には,各教科の知識・技能だけでなく,「問題に積極 的に対応し解決する力」や「自らを律しつつ,他人と ともに協調し,他人を思いやる心や感動する心」7)な どの心理社会的な能力が含まれている.高校生や大学 生を対象とする先行研究12)13)14)15)において,スポー ツ活動が日常生活場面の心理社会的なスキルの向上に つながる可能性があることが指摘されていることから すれば,小中学生にも同様のことが期待される.本研 究による知見は,子どもにとってのスポーツ活動の意

(3)

義を般化の視点から考えるための,また,スポーツ活 動の重要性を示すための基礎的な資料になると考えら れる.

Ⅱ.方  法

1.調査時期および調査対象者

 調査は,2010 年8月下旬から9月上旬にかけて実 施された.

 調査対象者として協力が得られた小中学生,保護

者,指導者は表1の通りである.小学生(62 名)は 全員がスポ少に,中学生(111 名)は全員が所属中学 校の運動部活動に所属していた.小学生の年齢平均は 10.78 ± 0.77 歳,中学生は 12.99 ± 0.69 歳であった.

また,保護者は調査対象となった小中学生の親であ り,指導者は,スポ少に関しては協力が得られたコー チであり,中学校に関しては調査対象となった中学生 が所属している運動部活動の顧問教諭であった.

 調査対象者全員に対して,研究の目的,方法,およ びデータと分析結果の取り扱いなどを文書により詳細 に説明し,回答への承諾を得た.

表1 調査対象者および人数

区分 児童生徒

男子 女子 性別不明

保 護 者 男子 女子 性別不明

指 導 者 男子 女子 性別不明 小学校

中学校

39 61

19 50

4 0

9 14

51 89

4 2

1 7

0 4

0 5 注:分析では性別による比較等は行わないことから,性別に関する応答のなかった調査対象者の記述も含めることにした.また,

スポ少への登録は「小学生以上」が可能であるが,本研究では自由記述の際の文章作成能力などを考慮し高学年(5,6年生)の 児童を調査対象にした.さらに,中学校に関しては本研究調査の実施が3年生の部活動引退後の時期であったため,部活動に継続 して取り組んでいる1,2年生を対象とすることにした.なお,学年構成は小学校が5年生 39 名 ,6年生 20 名,学年未回答3名,

中学校が1年生 60 名,2年生 51 名であった.小学生の学年未回答の記述も分析データとして用いた.

2.調査内容

 フェイスシートの一部(性別,年齢など)を,小中 学生用と保護者・指導者用とで区別した以外はすべて 共通の質問項目とした(教示文(2)は対象者に応じて 変更).内容は以下の通りである.①スポーツ活動の 心理社会的効果,②効果の促進要因,③効果の影響要 因,④般化の有無,⑤般化場面,⑥般化による効果

(般化効果),⑦般化の促進要因,および⑧般化の影響 要因.

3.分析方法

 収集された記述データは,まず,スポーツ活動の 心理社会的効果(質問①)に関する記述に基づき KJ 法4)を用いて分類された.次に,分類された記述が どのような心理社会的効果を表しているのかを検討 し,効果を説明するカテゴリー名を与えた.さら に,効果に分類された記述と対応する効果の促進要 因と影響要因(質問②および③),般化の有無と般化

場面(質問④,質問⑤),般化の促進要因と影響要因

(質問⑤から質問⑧)のそれぞれの内容が整理された.

分類・整理は,本論筆者とスポーツ心理学を専攻する 大学院生2名の合議に基づき行われた.

Ⅲ.結  果

1.調査対象者の属性

 小中学生の調査時点におけるそのスポーツ種目の活 動継続期間は平均して 2.25 年であった.また,活動 種目は全体で 15 種目であった.内訳は陸上競技や水 泳などの個人種目が全体の 54.4%,バスケットボール やサッカーなどの集団種目が 43.8%であった(回答な し 1.8%).さらに,活動場所に関しては,学校の部活 動が 52.1%,学校とは別の団体(スポ少,私設スポー ツクラブ,市町村などの公的スポーツ競技団体など)

が 42.9%,任意の団体が定期的に開催するスポーツ教 室などが5%であった.以上により,本研究において 調査対象となった小中学生は,全体としてはさまざま

(4)

スポーツ活動に取り組んでおり,また,スポ少と運動 部の所属数がほぼ同数であることが認められた.

2.自由記述の分類

 全調査対象者から得られた記述総数は 2214(3)で あった.内訳は,スポーツ活動の心理社会的効果に関 する記述が 391,以下,効果促進要因が 368,効果影 響要因が 351,般化場面が 326,般化効果が 290,般 化促進要因が 260,般化影響要因が 228 であった.

 表2から表6には,調査対象者ごとに記述内容とカ テゴリー名をまとめた.

1)スポーツ活動による心理社会的な効果

 小学生では,記述数の多い順に「社会性・協調性」

「忍耐力」「自主性・自発性」「礼儀・あいさつ」および

「目標設定・計画性」と解釈できる5つのカテゴリー に分類された.一方,中学生では小学生と同一と考え られる5つのカテゴリーに加え,「努力」「向上心」「聴 く態度」「主張」と解釈できるカテゴリーが作られた.

 次に,保護者では,小中学生の保護者のいずれにお いても,子どもと同様に「忍耐力」「社会性・協調性」

「礼儀・あいさつ」および「目標設定・計画性」と解 釈できるカテゴリーが生成された.また,これらの他 に,小学生の保護者では「自主性・自発性」が,ま た,中学生の保護者では「思いやり」「努力」「時間管 理」「競争心」「観察力・洞察力」と解釈できるカテゴ リーが作られた.

 最後に,指導者では「社会性・協調性」「礼儀・規 律・規範」「達成行動・努力」と解釈できる3つのカ テゴリーが考えられた.

2)効果の促進要因および影響要因

 各調査対象者において,心理社会的な効果が身に付 くことを促したり,身に付くことに影響を与えたりす る要因をそれぞれ分類・整理した.しかし,一部の回 答には各要因の内容が同じであったり,両者に共通に 当てはめることができたりする回答(例:小学生「忍 耐力」の促進要因「コーチの励ましや指導」,影響要 因「監督,コーチ,仲間からの声がけ」)がみられた.

このことから,調査対象者がこれらを区別して認識で きていないことが考えられた.そこで,促進要因と影 響要因の双方を含む形で全体をまとめることにした.

その結果,収集された記述内容は,「毎日の練習」「仲

間(先輩・後輩)の存在」「仲間との励まし合い」「先 生,指導者,コーチの指導」および「チーム内外での 人間交流(試合,競争,会話,コミュニケーション)」

に集約できると考えられた.

3)般化の有無および般化場面

 般化の有無を尋ねた質問④に対する回答は,図1 の通りであった.小学生が全体の中ではやや低い割 合(約 63%)であったが,中学生,保護者,指導者 に関しては7割から8割(指導者は全員)がスポーツ 活動で身に付いた心理社会的なスキルは日常生活でも 役立っていると回答した.また,それはどのような場 面で役立っているのかを尋ねた結果,ほぼ共通に,学 校における普段の生活や勉強への取り組み,仲間との 付き合い,家庭や地域の人々との付き合い,テスト勉 強,兄弟姉妹に対する態度,電話の応対や目上の人と の会話の仕方などであった.

100 指導者(n=17) 100

75

75 12.512.5 12.512.5 小・保護者(n=64)

78.4

78.4 17.117.1 4.54.5 中学生(n=111)

62.9

62.9 14.514.5 22.622.6 小学生(n=62)

はい 80

80 12.412.4 7.67.6 中・保護者(n=105)

0% 20% 40% 60% 80% 100%

図1 般化の有無

00

いいえ 不明

4)般化による効果

 スポーツ活動による心理社会的効果が,日常ではど のように役立っているのかをたずねた結果,各カテゴ リーで調査対象者に共通してみられたのは,第1に

「社会性・協調性」が身に付いたことで心穏やかな生 活を送ることができるようになったこと,あるいは,

生き生きとした生活態度がみられるようになったこと などであった.第2は,小中学生自身が「忍耐力」の 獲得に関わって集中力や計画力が身についたことを指 摘している点であった. その他にも,小中学生共通 に「礼儀・あいさつ」が身に付いたことと「対人関係 の良好な変化」および「仲間との信頼関係の深化」と の関連が,また中学生では「目標設定・計画性」の獲 得による「生活のゆとり」との関連などが指摘され た.

(5)

5)般化の促進および影響要因

 心理社会的な効果の般化促進要因と般化影響要因に ついても,効果の促進および影響要因の場合と同様 に,双方に共通の内容と思われる回答が一部にみられ た.しかし,般化の促進および影響要因については,

比較的に明確な分類が可能であると考えられたため,

それぞれについてまとめることにした.

 まず,各効果の般化促進要因は,内容がほぼ共通し ていた.これらをまとめると,第1は身に付いたスキ ルの「大切さを理解した」という指摘であった.例え ば,小中学生は共に「礼儀・あいさつ」において,礼 儀の大切さが理解できたことをあげていた.また,中 学生は「社会性・協調性」においてコミュニケーショ ンの大切さを、「目標設定・計画性」では生活にリズ ムを持たせることの大切さを理解したと指摘してい た.さらに,指導者においては指摘された3つの効果 すべてにおいて,その般化促進要因の中に,集団生活 や日常生活を送る上での「重要性や必要性を子どもが 自覚した」ことをあげていた.

 第2は,各スキルが日常生活場面の問題解決につ ながったという成功経験であった.例えば,小学生 は「社会性・協調性」において,喧嘩の仲裁がうまく いったり,意見をうまくまとめられたりしたというこ とをあげていた.また,中学生の保護者は「忍耐力・

根気」において努力が良い結果に結びついた経験を指 摘し,さらに,「目標設定・計画性」において目標達 成の経験をあげていた.

 第3は,肯定的な感情の指摘であった.具体的に は「やり遂げたときのうれしさ」(小学生:忍耐力),

「遂行達成の喜び」と「悩みの低減」(小学生:自主 性・自発性),「達成したときの充実感」(中学生:忍 耐力),「限界に挑戦することの楽しさ」(中学生:努 力),「心が通じた時の快感」(小学生保護者:礼儀・

あいさつ)などであった.

 以上の他,「社会性・協調性」では「リーダーへの 昇格」(小学生),「周囲からの自分に対する声がけの 増加」(中学生),「仲間からの信頼」(小学生保護者)

などがそれぞれ指摘されていた.

 次に,般化影響要因をみると,般化促進要因と同様 に,複数の心理社会的効果に共通する内容が認めら れた.それは,「周り(仲間,指導者,他チーム)が やっていたので自分も同じようにやってみた」という 意味の記述による「監督や仲間の行動」,「仲間の行 動」あるいは,「他チームの行動」であった.この他,

それぞれのスキル実践に関わる達成や成功の経験,ス キルを実践し導かれた結果をほめられたこと,さらに はそのスキルを適切に使えるように自分自身が強い意 志を持つようになったことなども指摘されていた.

(6)

表2 スポーツ活動による心理社会的効果のカテゴリーとその般化に関わる要因:小学生に対する自由記述調査のまとめ 般化に関わる要因 カテゴリー効果促進要因効果影響要因般化場面般化による効果般化促進要因般化影響要因

社会性・協調性(18) 記述例)周りに合わせる行 動が身についた

・プレー中の連携 ・みんなでの練習

・仲間との励まし合い ・

・相手の気持ちを考える ・人間関係がうまくいく  こと ・みんなで協力すること

・友だちとの喧嘩 ・初対面の人との交渉 ・授業中のグループ活動 ・友人との遊び ・学校行事などでの  集団行動

・喧嘩のうまい解決 ・仲間からの対立意見の  減少 ・遊びの誘いの増加 ・友だちの増加 ・仲間割れの減少

・喧嘩仲裁の成功経験 ・リーダーへの昇格 ・友だちの増加 ・ たという経験

願うこと

・練習を積み重ねること ・

忍耐力(11) 記 ないこと

・コーチの励ましや指導 ・毎日の練習 ・試合で負けていても  

・監督,コーチ,  仲間からの声がけ ・仲間との練習 ・

・家族の支え ・仲間との競い合い

宿 ・体育の授業

になった

・あきらめなくなった ・ なった についた

・あきらめないぞという  気持ち ・ 考える

・やり遂げたときの  うれしさ

・共に頑張る仲間の存在 ・良い結果に結びついた  試合経験 ・仲間の行動に学ぶ ・ い気持ち

・仲間の支え ・周囲との喜びの共感

自主性・自発性(10) 記 いうことが身に付いた

・クラブ内の約束事 ・毎日の練習,試合 ・試合に出たい気持ち ・良い結果に結びつける  という意志 ・周りからの厳しい指導

・仲間との助け合い,  励まし合い ・時間に対する厳しさ ・

・仲間との会話 ・仲間に負けたくない  気持ち ・チームの一員としての  自制

・一人での意志決定場面 ・日常の行動パターン ・家での手伝い ・勉強 ・仲間との  

・早めの行動の定着 ・授業や勉強に対する  集中力の向上 ・主張性(アサーション)  の向上

・判断や行動への賞賛 ・遂行達成の喜び ・成功経験 ・悩みの低減

・監督や仲間の同じ行動  に学ぶ ・喜びを分かち  合いたいという気持ち

礼儀・あいさつ(7) 記 になった

・コーチからの指導 ・先輩からの指導 ・練習での日常的な実践

・厳しい練習 ・仲間との価値観の共有 ・仲間との共通経験 ・チームプレイ

・目上の人との応対場面 ・仲間との付き合い

・礼節を踏まえた行動の  定着 ・対人関係の良好な変化

・礼節の大切さの理解 ・目上の人と  接する機会の多さ

・仲間の行動に学ぶ ・他チームの行動に学ぶ ・実践に伴う快感情

目標設定・計画性(3) 記 組むようになった

・計画を立てて練習に  取り組むという経験 ・毎日の練習

・仲間の励まし ・監督やコーチの励まし ・ライバルの存在

・他者を励ます場面 ・勉強

・予定通りの勉強達成

・仲間の励ましの存在 ・良い結果

・仲間の行動に学ぶ ・努力が報われた経験

注:ー」は,る.た,は,調 た内容をまとめたものである.

(7)

表3 スポーツ活動による心理社会的効果のカテゴリーとその般化に関わる要因:中学生に対する自由記述調査のまとめ 般化に関わる要因 カテゴリー効果促進要因効果影響要因般化場面般化による効果般化促進要因般化影響要因

社会性・協調性(27) 記 になった

・毎日の練習 ・部長としての役割遂行

・仲間との励まし合い ・声の掛け合い ・仲間との信頼関係

・普段の授業や学校生活 ・学校やクラスでの行事 ・勉強の教え合い

他者との会話や友人の増加 他者に配慮した行動の増加 仲間との人間関係の深まり

・コミュニケーション  の重要性の理解 ・役に立つことの経験

・仲間の行動に学ぶ ・仲間の思いやりの深さ

忍耐力(22) 記 めることが少なくなった

・毎日の厳しい練習 ・目標やノルマのある  毎日の練習 ・ ・多くの試合経験

・先生やコーチの指導 ・自分の感情のコントロール

・仲間との支え合い ・仲間との競い合い ・家族や仲間の存在

・体育の授業 なった なった

・自分に負けない気持ち ・達成したときの充実感 ・ノルマへの取り組み ・毎日の積み重ね

・仲間の姿や行動に学ぶ ・結果に結びついた経験 ・仲間のあきらめない姿

礼儀・あいさつ(17) 記 遣いや態度を学んだ

・部活動での習慣 ・先生や先輩の指導

・仲間同士の声がけ ・他校生との交流 ・  ならないという気持ち

・目上の人との応対場面 ・ ・先生の話を聞く場面

・あいさつや敬語の習得 ・ 目上の人に対する言葉遣い

・先輩や先生との  会話の積み重ね ・礼儀の大切さの理解

・仲間の行動に学ぶ ・周りの仲間の成長 ・ほめられたこと

目標設定・計画性(11) 記 組む力が身についた

・毎日の地道な取り組み

・自分の心の強さ ・先生や仲間との励まし合い ・仲間との共通経験

一人で何かに取り組む場面 ・休みの日の過ごし方

・規則正しい生活リズム ・ ・生活のゆとり

生活リズムの大切さの理解

・効率の良さの発見 ・勉強の楽しさの発見

・仲間の行動に学ぶ ・先生の言葉

努力(7) 記 すること

・多くの試合経験 ・向上心

・仲間との競争 ・周りとの実力差 ・仲間との助け合い

・テスト勉強 ・毎日の生活

・勉強に対する積極さの  向上 ・集中力の向上

・限界に挑戦することの  楽しさの認知 ・努力の結果への反映

・仲間の行動に学ぶ

自主性・自発性(4) 記述例)進んで荷物を運ぶ

・先生や先輩からの指導 ・限られた時間内の行動

・お互いの声がけ

・体育以外の授業 ・家での生活

授業で挙手の回数が増えた 部屋の片付けが早くなった

・まず実践したこと ・恥ずかしさの消失

・仲間の行動に学ぶ

聴く態度(4) 記 なった

・毎日の行動 ・ とする気持

・チームの団体行動 ・周りの人との関わり

・体育以外の授業 ・周りの人との会話

に進む ・聞き逃しがなくなった

ことだと気づいた

・仲間の行動に学んだ

主張(4) 記述例)注意する

・練習中の声だし ・先輩の姿を見て

・仲間との意見の交換 ・先輩・後輩の関係

・学校の授業 先生や仲間との関係の深化

・自分の問題行動への  気づき

・仲間の行動に学んだ ・先生との信頼関係

向上心(3) 記述例)上を目指す気持ち

・毎日の練習

・練習の継続 ・他校との実力差の認識 ・仲間との共通の目標

・ふだんの勉強 ・こつこつ取り組む態度

・自分に負けない頑張り ・先輩の存在

・仲間の同じ行動 ・努力が報われた経験

注:ー」は,る.た,は,調 た内容をまとめたものである.なお,効果には,他に「自省的態度」と「時間管理」と考えられる記述が指摘されたが,いずれも1記述であったためカテゴリー化はしなかった.

(8)

表4 スポーツ活動による心理社会的効果のカテゴリーとその般化に関わる要因:小学生保護者に対する自由記述調査のまとめ 般化に関わる要因 カテゴリー効果促進要因効果影響要因般化場面般化による効果般化促進要因般化影響要因

忍耐力・継続力(31) 記 で取り組む気持ち

・毎日の厳しい練習 ・やり遂げたときの喜び ・周りの子どもの影響 ・指導者の力 ・試合中のつらい経験

・ゲームの楽しさの発見 ・

・仲間や下級生の存在 ・仲間との競争と強い向上心

・仲間の頑張る姿 ・クラブの進級システム ・ゼロからのレギュラー獲得

・苦手な分野の勉強 ・  (勉強,家の手伝い)

・集中力の向上 ・ 向上

・挑戦する心の成長 ・納得するまで取り組む姿勢 方法を考え工夫する力

とを学んだ

・家族や周囲からの賞賛 ・

・仲間の姿からの刺激 ・目標とする人物の存在 ・ 能力の向上 ・自信がついたこと

社会性・協調性(22) 記 動すること

・試合後の振り返り ・ る仲間の存在

・仲間との話し合い ・チーム内の集団活動 ・他チームとの交流 ・同じ目標の仲間の存在

・仲間との励まし合い ・仲間との意見交換 ・監督やコーチの助言 ・親や兄弟姉妹からの  アドバイス

・兄弟関係 ・普段の友だち関係 ・近所の人に対する挨拶 ・普段の会話の仕方

・自己中心な行動の減少 ・ 良さの向上 での主張性の向上

・会話の上達 ・

・様々なタイプの人との  接触による自分自身の  理解の深化 ・仲間からの信頼 ・ 感の経験 ・仲間の影響

の自覚 仲間や先輩の姿からの刺激 自覚

礼儀・あいさつ(8) 記

・毎回の練習での習慣 ・

・周りの仲間の模倣 ・集団生活

・コーチによる指導

・自発的に行う気持ち ・身近な人や他者からの  良い評価や賞賛 ・心が通じたときの快感

・ほめられることの増加 ・大人からの注意 ・ほめられることによる  向上心の強化

目標設定・計画性(8) 記 るようになった

・練習や試合経験 ・目標を達成できず  悔しい思いをした経験 ・勝ちたい,向上したい  という気持ちの芽生え

・監督の指導 ・仲間との励まし合い ・本人の気持ちの変化 ・コーチとの相性 ・クラブの進級システム ・仲間との切磋琢磨

・趣味や好きなことへの  取り組み ・  取り組み

減少

・自主性や積極性の向上 ・ 任感 ・地道さ

る態度の形成

・努力の大切さの気づき ・練習しなければ結果が  得られないことの自覚 ・できたときの喜び体験

 周りからの賞賛 ・

・活躍できる場の増加 ・

自主性・自発性(2) 記 になった

チームの雰囲気 がることを悟った

・指導者の声がけ ・闘争心

・生活習慣

・独立心の芽生え ・忘れ物,遅刻の減少

・時間の使い方の理解

・仲間の同じ行動 ・ は,調ー」は,た,注:る. が,は,び「お,る.」,に「 化はしなかった.

参照

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