2020(令和2)年度
入 学 試 験 問 題 (第2回)
【 理 科 】
2月2日(日)
【 注意事項 】 1. 問題冊子は 12 ページまであります。
2. 指示があるまで、この冊子を開いてはいけません。
3. ページが抜けていたり、印刷が見えにくい場合には、手をあ げて知らせてください。
4. 答えはすべて、問題の指示にしたがって解答用紙に記入して ください。
大 妻 多 摩 中 学 校
時間 40分
1 0 ℃の時に体積が 273 cm³ の空気があります。この空 気の温度と体積の関係は右 のグラフのようになります。
次の問いに答えなさい。
(1) この空気を- 91 ℃まで冷やした時、体積は 0 ℃の時の何倍になりますか。
分数で答えなさい。
(2) - 91 ℃の時の空気の密度は 0 ℃の時の空気の密度の何倍になりますか。な お、1 cm³ あたりの物質の重さを密度といい、密度の単位は g/cm³ です。
(3) 空気の体積が 300 cm³ になるのは、温度が何℃の時ですか。
(4) 次の文章の( )に当てはまる言葉を①〜③からそれぞれ選んで、番号で 答えなさい。
冷
れい凍
とう庫
この製氷器を使って氷を作ってみると、表面が盛り上がっていた。こ のことから水は、液体から固体になると体積は(あ)ことが分かる。また、
液体から固体になるときに重さは(い)ので、密度は(う)。
① 大きくなる
② 小さくなる
③ 変わらない
(5) ある液体に 720 g の氷を入れると、図のよう に浮
うかびます。氷が受ける浮力の大きさは何 g ですか。
265 270 275 280
-5 -4 -3 -2 -1 0 1 2 3 4 5 温度(℃)
空気の体積
(cm³)
8 cm
10 cm 10 cm
10 cm
図
【問題は、次のページに続きます。】
2 実験器具の使い方について次の問いに答えなさい。
(1) こまごめピペットは、図 1 のように持って使用するように説明されていま す。誤った持ち方の例として図 2 のようなものがあります。これらの図を参 考にして、図 2 の持ち方ではどのような危険があるのか説明しなさい。
図 1 図 2
3
3ゴムキャップ
安全球
(2) 図 1 をみると、こまごめピペットには安全球という膨
ふくらみが付いているこ とがわかります。この安全球は操作のミスを防ぐために付いています。安全 球の役割として最も適当なものを選んで、番号で答えなさい。
① 液体を吸い込
こみ過ぎたときに安全球にたまり、液体がゴムキャップへ入 りにくくする。
② 持ち歩く際に安全球の部分を持つことで、落下防止につながる。
③ 多量の試薬を用いる際に、液体をためておく。
④ 安全球の部分は厚く作られており、破損防止につながっている。
⑤ 液体とともに空気を吸ってしまったときに、安全球まで吸い上げること
で空気をにがす。
(3) こまごめピペットを用いて液体を吸い取る際の使い方は、図 3 のように説 明されます。
図 3
3 3
3 3
[1] ゴムキャップをおして空 気を出し、そのままこまご めピペットの先を液体につ ける。
[2] 静かに液体を吸い上げ、
そのままこまごめピペット の先を液体からとり出す。
よくある誤りとして、こまごめピペットの先を液体の中に入れてからゴム キャップをおし、その結果気
き泡
ほうを立ててしまう、といった使い方があります。
このように使用すると、どのような不都合があるのか、考えられる理由をす べて選んで、番号で答えなさい。
① 泡
あわが割れる衝
しょう撃
げきで水
すい溶
よう液
えきの成分がこわれてしまうから。
② 水溶液が飛び散ってしまうから。
③ 水溶液の量が正しく計りとれなくなってしまうから。
④ 空気中の気体が溶液にとけてしまうから。
(4) 薬ビンに入っている固体の試薬を取り出す際に、薬ビンのふたを外して実 験台に置くとき、図 4 の①〜③が考えられます。それぞれの置き方が適切で ある場合には○、そうではない場合には×で答えなさい。
① ② ③
図4
(5) 理科の実験では、危険が無いよう注意をしながら器具を扱
あつかうことが求めら れます。同様に日常生活で用いる道具にも、正しく使わないと危険な道具が たくさんあります。例えば、ハサミやカッター、包丁などの刃
は物はすぐに思 いつくのではないでしょうか。
以下の文章ではある生徒の活動の様子が書かれています。この中にひそむ 危険性を 1 つ取り上げ、(ア)どのような危険があるのか、(イ)安全に使用 するためにどのように操作をすればよいか、についてそれぞれ答えなさい。
ただし解答は「気を付ける」だけではなく、具体的にどのような工夫をする べきか答えること。
食事にコロッケを作ることにしました。まず初めにジャガイモを鍋
なべでゆで ました。ゆでたジャガイモをつぶし、形を整えて衣を付けました。油を入れ た鍋をコンロに乗せ加熱しました。
調理を始めてから鍋の近くを離
はなれるのは危険なので、コロッケを揚
あげ始め る前にトイレに行っておきました。
油が温まったことを確認し、揚げ物用の金属製トングでコロッケを鍋の油 に入れました。揚がるのを待つ間、トングは落とさないように鍋に立てかけ ておきました。
コロッケを揚げた後に使い終わった油を捨てるため、ビニール袋
ぶくろに新聞紙
をつめ、熱くサラサラしているうちに油を入れました。その後、鍋を洗うた
めに流しに置き、水をかけて冷ましました。
【問題は、次のページに続きます。】
3 以下の文章内の対話者「あなた」となり、問いの答えを各解答欄らんに考えて記入 することで、会話を成立させなさい。
今この瞬
しゅん間
かん、あなたはイスに座って文字を読み、時計は壁
かべにかかったまま秒針を 動かしている。ここに来るまでは道を歩いたり、走っている電車に乗ったりしていた。
これらはすべてごく普
ふ通
つうに起こっていることだけれども、もしも地球でない星に移 住したとしたらこんな風に過ごせるのだろうか・・・そう考えるとちょっと不思議 に思わないかい?そこで今日は、地球や宇宙のことを考えてみることにしよう。
私たちの生活で利用している資源というものは、基本的には地球上にいま存在し ているものを使っている。その多くは限られた量しか存在しない枯
こ渇
かつ性の資源だ、
という考えが真っ先に思い浮
うかぶだろう。でもそれだけではなく、繰
くり返し生産し ていくことができる再生可能な資源もあるということを考えたことはあるかい?そ のような資源を作り出す大きな源は、実は地球の外に存在しているんだよ。それは 何だと思う?
あなた: (1)
そう、その通り。では、(1)のエネルギーによって作り出される再生可能な資源 には具体的にどのようなものがあるだろう?一つ例を挙げてほしい。
あなた: (2)
そうだね、よくわかったね。(2)などのように、再生可能な資源であれば、使っ ていくうちに枯渇して困ることはない。しかし実際には、「資源を大切にしよう」と いう呼びかけや、「あと何年で一部の資源は枯渇する」のような注意もされている。
ということは、(2)のような再生可能な資源だけでは今のところ私たち人類の生活 を成り立たせることはできないという事実があるわけだ。
そこで一部の人はこう考え始めた。地球の資源が足りないならば、他の星の資源 を使えばいいのではないか、と。そして近年、宇宙における資源開発の競争が始ま ろうとしているんだ。まずは宇宙にはどのような物質があって、どのような星にど のような資源があるのかを調べたいだろう?それを知ることができたら次はそこに 行かなきゃならない。宇宙空間は空気も無いし、重力も無いなど、地球上とはかな り状
じょうきょう況 がちがうから、今ある乗り物をそのまま使うわけにはいかない。そのために、
ロケットなどの宇宙空間に行くまでの手段や、さらに宇宙空間を飛行する宇宙船の
開発が始まっている。たとえば数人が乗って、ちゃんと座席に座って固定できるよ
うにして宇宙空間を飛行するには、宇宙船の仕組みには最低限どのような工夫が必
要だろうか。具体的な工夫をひとつ教えてくれるかい?
あなた: (3)
なるほど、たしかにそんな工夫が必要だね。その工夫をいくつも凝
こらした宇宙船 でまずは地球から一番近い星の資源探
たん索
さくに出かけることなどがはじめに思いつくと ころではあるけれども、実際に人が遠く離
はなれた星に降り立つための宇宙船を作るに はまだまだ時間がかかりそうなんだ。その代わりと言っては何だが、無人の小惑
わく星 探査機で地球から遠く離れた星の物質を採取してきて調べる、という取り組みが日 本では 20 年ほど前から始まっている。実は去年もその取り組みで快挙があったんだ けど、覚えているかい? 2 台目として開発され打ち上げられた「はやぶさ 2」という 小惑星探査機が目的の小惑星に無事着陸することができたんだ。何という名の小惑 星だろう?
あなた: (4)
そうそう、よく覚えていたね。採取できたものを乗せて地球に帰ってくるのは今 年の年末近くになる予定らしい。無事に帰ってきてほしいし、今頃どんなところを はやぶさ 2 は飛んでいるのかな、と、夜空を見上げるのも楽しみになるよね。とこ ろでその夜空だけど、夕方暗くなってからそろそろ寝
ねなきゃって頃まで長い時間観 察していると、星は動いているように見えるよね。さらに季節が進んでいくと、見 える星や星座も変わってくる。もちろん 1 年経つとまた同じ星や星座が見えるよう にはなるんだけれど。それぞれ何が原因だか知っているかい?
あなた:星が夜空を動いているように見えることは地球が (5)ア していることが原因で、季節が進んでいくと見える星座が移り変わっていくことは 地球が (5)イ していることが原因じゃなかったかしら。
その通りだ、ちゃんと知っているんだね。仕組みを知っていると、あぁ夜空がき れいだな、という感想だけじゃなく、地球みたいに (5)イ している 星が他にも宇宙にはあるのかもしれない、とか、そこには他の生命体がいるのかも しれない、とか、どんどん想像や予想が広がっていくよ。資源を求めに地球の外に 飛び出していくのもいいけど、宇宙にあるものは私たち人類のもの、と決まってい るわけではないから、よく調べてまずは色々なことを知っていきたいところだよね。
次に夜空を見上げるときは、そんなことを思い浮かべながら眺
ながめてみてほしいな。
4 次の問いに答えなさい。
(1) 雲は形や発生した高さによって 10 種類に分類され、これを十種雲形といい ます。十種雲形は 5 つの漢字(巻・高・層・積・乱)をいくつか組み合わせて、
雲の状態を表しています。5 つの漢字が表す雲の状態は図 1 の通りです。
(ア)乱層雲と(イ)高積雲の模式図として最も正しいものを図 2 の①〜⑧ からそれぞれ一つずつ選んで、番号で答えなさい。
図 1
雲 が 発 生 す る 高 さ を 表 す漢字
巻 上層に発生する雲(高度約 8 〜 13km)
高 中層に発生する雲(高度約 4 〜 8km)
(漢字はつけない) 下層に発生する雲(高度約 0 〜 4km)
雲 の 形 状 を 表す漢字
層 ほぼ水平方向に広がる平たい雲
積 ほぼ垂直方向に広がる綿のかたまりのような雲
その他 乱 降水をもたらす雲
※十種雲形では、降水をもたらす雲に高さを表す漢字は使わない。
図 2
0 km 4 km 8 km
① ②
③
⑧
④ ⑤
⑦
⑥
③と⑧の雲からは雨が降っている。