X547}
研 究
配 偶 者 に よ る 暴 力 ド イ ツ の 対 応
林 美 月 子
は じ め に
117
ドイツの女性運動は一九六〇年代の終わり頃に学生運動の中から起き︑妊娠中絶や女性に対する暴力の問題に取り組んできたが︑とくに一九七五年の国際婦人年を契機として︑一般にも女性に対する暴刀への認識は広まった︒一九七六年には連
邦家庭省がベルリンに最初の避難施設として女性の家を開設した︒一九九三年から一九九六年にかけて連邦政府は﹁女性に
対する暴力は多くの顔を持っ﹂というキャンペーンを行い︑一九九六年には連邦家庭省は女性に対するパートナーによる暴
力に関する警察と司法の専門家会議を開催した︒
し か 桜 女 性 の お よ そ 三 人 に 天 が 家 庭 内 秀 を 経 験 し て い る と も さ れ 制 充 九 九 年 時 点 で 戦 な お 女 性 に 対 す る
暴力について︑例︑えばボン市警察では検察への全件送致を指導しているものの︑警察官の偏見によりドロップしてしまうケースも少なくないとされ︑男性には逮捕や実刑による威嚇効果の不足が見られ︑女性には男性の暴力は犯罪であり︑訴える
ことができることを浸透させる必要があるとされて匹超・
もっとも・刑法典そのものについて言えば︑一九九七年七月一日の第一三二次刑法修正法によって︑一七七条の従来の強姦 ヨ
罪から﹁婚姻外で﹂という文言が削除され︑夫婦間にも適用可能になった︒立法過程では︑訴追当局が訴追の特別の公的利
益があるとする場合に︑被害者に抵抗権が認められるべきか議論となった︒しかし︑これは︑行為者等が被害者に抵抗権を
寝するように圧力をかける明白な危険があるとされ︑否定された︒また︑婚姻籍の利益に照らして刑を軽減したり免除
したりすることも認められなかった︒すでに︑以前から︑婚姻内での性的暴力は婚姻外でのそれと同様に当罰的であること
は・多くの学説によって認められてきたとえ裂・ここでは︑暴力的な苧トナふらの女性の保護に暴を踏み出したの
ある︒
しかし︑女性に対するパートナーによる家庭内暴力そのものに関しては︑一定の要件の下で行為者の逮捕を警察に義務付
ける必須逮捕を主流とするアメリカなどに比較すると︑かなり消極的であるように思われる︒しかしながら︑ドイツ政府も
ここにきてようやく︑この問題に関して︑行動計画を発表し︑また︑二〇〇〇年一二月に暴力保護法案(国口箸ロ鳳9口Φω
oΦω晋ΦωN霞くΦHσΦωω窪⇒αqαΦωN三σqg︒藝gΦ島︒葺NΦωσΦおΦ琶gけΦ:巳蜜︒藝Φ=きぴqΦ⇒ω︒三①Nξ
謬 麗 謙 麗 婆 霧 雛 増.語 鑓 繋 響 鷺 讃 藷 誌 癒 穫 側禦 鷺 朔
に︑刑事法の観点からは︑保護命令違反を犯罪とすることを核としている︒
わが国に目を転じると︑パートナーによる暴力の数については︑一九九九年九月から一〇月に総理府男女共同参画室が調
査 し た と こ ろ に よ 舞 命 に か か わ る く ら い の 暴 行 を 受 け た 割 合 は 女 性 の 四 六 % ︑ 医 師 の 治 療 が 必 要 と な る 程 度 の 暴 行 を
受けた割合は女性の三︑九%︑医師の治療が必要とならない程度の暴行を受けた割A・は女性の茜%となっており︑かなり
(fig}
配偶 者 に よる 暴 力 ドイ ツの 対 応 119
の数に上ってる︒また︑離婚調停を申し立てた女性の三分の一(年間一万一千件超)が夫の暴力を理由とする︒協議離婚が
九割なので︑調停離婚でのこの数からすると実際はもつと多くなるともされて馳・
しかし︑対策としての法律の整備は遅れていた︒一九九九年の男女参画社会基本法施行の後︑二〇〇〇年四月に参議院共生社会に関する調査会の女性に対する暴力に関するプロジェクトチームが発足し︑三〇回の検討をおこなった︒この間・国
へ鷹 別 総 会 女 性 二 ︒ ︒ ︒ 萎 議 が 最 終 文 書 で 女 性 に 対 す る 暴 力 の 根 絶 の た め の 各 国 の 法 蕎 の 必 要 性 を 訴 え た こ と も あ っ て
か︑ようやく二〇Ω年四月二日に﹁配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律﹂(以下︑Dv法という)案が国会に提出され︑四月四日に参議院交譲可決︑四月六日に義院交譲可決・成立︑四旦三日に公布され・δ旦三日に施行された︒
DV法の核は︑保護命令違反を犯罪としたことである︒すなわち︑婚姻継続中に限ってではあるが︑生命・身体に重大な危害を受けるおそれがある場合は地方裁判所に保護命令を申し立てる(一〇条)︒裁判所は︑接近禁止命令(六ヶ月・再度
の 申 し 立 て 可 ) や 退 去 零 三 週 間 ) を 行 為 者 に 言 い 渡 為 ︑ 零 に 違 反 し た 行 為 者 に 竺 年 以 下 の 懲 役 又 竺 ︒ ︒ 万 円 以
下の罰金が科せられる(二四条)︒従来も︑民事保全法及び民事執行法で︑接触禁止や面会強要禁止の仮処分の申請が可能
であったが︑その実効性を高めるため︑違反に刑罰を科すことにしたのである︒
このように︑わが国のDV対策の要の法律である﹁配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律﹂は・ドイツのDV対策法としての暴力保護法と比較的類似した性格を持つものといえる︒そこで︑本稿では刑事法の観点から︑ドイツの制度を紹介.検討し︑わが国での﹁配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律﹂の三年後の見直しの参考としたい︒
一 行 動 計 画
一九九九年三月になって︑ようやくドイツ連邦政府は﹁女性に対する暴力との戦いのための連邦政府の行動計画﹂を発
表し濯︒これは連邦家庭省(家庭︑高齢者︑女性︑青少年省)が準備したものである︒
この行動計画は女性に対する暴力一般を対象としているが︑パートナーによる暴力にも相当の力点がおかれている︒この
行 動 計 画 に 基 づ い て ︑ 家 庭 内 で の 女 性 に 対 す る 暴 力 と の 戦 い の た め の 連 蒲 の 作 業 グ ル ケ が ⊥‑ ち 上 げ ら れ ︑ 具 体 的 な 行
動の必要について検討することになった︒この検討にはNGOも参加している︒
行動計画の内容を家庭内でのパートナーによる暴力に関する部分を中心に概観することにしよう︒
(一)法規定
まず・連邦政府は︑家庭内暴力の行為者は公の場で犯される普通の暴力と同様に訴追され︑国家的刑罰で対処すべきとい
う見解であることを明確にしている︒女性に対する家庭内暴力は︑もはや国家が干渉すべきではない家庭内の問題ではない︒
構成要件に関しては︑現行法上は︑傷害︑強要︑暴行(強姦)等によって処罰されるが︑継続的家庭内暴力という構成要
お 件を作るべきか検討されねばならないとする︒
親告罪に関しては︑家庭内暴力の傷害罪(二二三条︑二三二条一項︑親告罪)としての訴追が被害者の利益にかなってい
るかは検討を要するとしている︒すなわち︑刑罰及び過料手続きの指針距ω巳く竃は︑法の平和が被害者の生活領域を越え
て 破 壊 さ れ て い な い 場 合 で も ︑ 行 為 者 の 人 的 関 係 の た め に 堅 ︒者 に 嶽 を 期 待 で き な い け れ ど も 訴 追 塑 般 の 現 在 の 関 心 で
あるときに︑公訴と言う方法での訴追についての公の利益を認めている︒家庭内暴力の場合には行為者と被害者の絡み合っ
(551)
配偶 者 に よ る暴 力 ドイ ツの対 応
た関係から多くは告訴はなされないが︑この点は再検討されるべきで鶉・さらに・女性の告訴を促進するためには・女性
む への勇気付けと援助が必要である︒
行為者と被害者の和解(\ピ億ωぴq一Φ一〇庁F)に関しては︑行為者がトレーニングコースに参加すれば刑訴}五三条aの要件を満
たしたとして︑手続きを停止する規定を刑事訴訟法の中に組み入れることを政府草案では検討して鳳翻︒
被害者の保護に関しては︑後述する家庭内暴刀の保護の民法的保護の改善のための草案を準備した︒そこでは︑長年議論
さ れ て き た ︑ 退 麦 零 の ほ か に ︑ 藷 漿 止 ︑ 迷 蓉 嚢 歪 等 も 含 ま 襲 ・ し か し ・ 民 法 的 保 護 は 裁 判 所 が す ば や く 対 処 し て
も時間がかかるので︑具体的な危険状態を終了させるには州警察の介入が必要である︒よって︑内務省と司法省は協力して︑
連邦と州の連携で︑警察法及び警察的保護がどのようにして民法的保護を支えるのか等について明らかに引麗︒
(二)行為者対策
行動計画がとくに強調しているのは行為者対策︑行為者に目を向けることの必要性である︒
まず︑国家が干渉し︑女性に対する暴刀について︑行為者にその不法性を認識させねばならない︒
国家は行為者を犯罪者として扱い︑捜査をし︑国家的制裁を科さねばならな曜︒
刑罰は一般予防効果はあるが︑特別予防効果はない︒行為者の特別予防には行為者に向けられた措置が必要である︒現行
法上も裁判所は保護観察に付するときに社会トレーニングコースへの参加を条件とできると指摘する︒実体法上も刑法四六
条a等で行為者と被害者の和解(﹀彦αq蚕oず)や損害賠償による行為者の態度の変化が求められて匹劉︒
121
(三)その他
その他︑認識対策として︑犯罪統計ではっきりと家庭内の暴力であることや︑被害者と行為者の関係がわかるようにすべ
き 塑 ・ 国 際 的 集 ・ 女 性 勲 の ネ ッ ト 化 へ の 経 済 的 灘 が 必 要 と さ れ て い る ︒
行動計画は立法によってどの程度暴力を防止できるかの検討を含むものであり︑民法的保護の改善︑確実化や︑明確な規
め 定よって当該女性︑法適用者︑裁判所︑相談関係者に不確実性のないようにすることを求めている︒
(四)行動計画に対する女性の自治の家の評価
女性の自治の家中央情報センターはドイツに四〇〇程あるシェルターや一六〇程の女性の家のすべての情報を収集し︑こ
の情報を代表者会議で州や連邦の円卓会議に出席する代表に伝え︑逆に円卓会議の代表者からの情報を個々の女性の家にフ
ィードバックする役目を担っている︒
行動計画で示された連邦﹂州の作業グループは二〇〇〇年四月に発足した︒連邦司法省︑連邦内務省︑連邦労働.社会秩
序省︑連邦家庭省︑女性︑労働︑社会省︑ドイッ女性法律家協会︑ベルリン干渉プログラム代表者︑女性の自治緊急電話の
連邦ネット代表者︑女性コーディネーションセンター及び女性の自治の家の代表者等からなっている︒そして︑この作業グ
ループの準備のために女性の自治の家中央情報センターに作業班が設けられているが︑この作業班が行動計画に対してどの
ような立場をとるかが二〇〇〇年五月に示された︒
女性の自治の家は︑女性の自治の家が発足してから二五年も経ってようやく政府の行動計画が示されたことに︑ためらい
ながら︑一応の評価をしている︒その主張は︑家庭内暴力という用語は女性に対する暴力の社会的原因をあいまいにするも
ので︑構造的暴力の面を不明確にし︑問題を家庭内の問題に倭小化し︑女性に対する暴力を非政治化し個人の問題にしてし
{553)
まう危険があるとするなど︑基本的スタンスに関するものが毅滝︒
しかし︑法的側面に関しても︑退去命令や明渡し命令で女性に元の居住場所を指定する可能性は︑パートナーからの保護
が保障されていないところでは︑一①びぴ響Φな選択肢ではないこと︑女性の家が行為者の作業に関与することは経済的に無理
であることなど︑経験に基づいた具体的な問題提起をして底縫︒
配 偶 者 に よる暴 力 ドイ ツの 対 応 123
連邦政府がようやく発表した行動計画は︑女性に関する暴力を様々な角度から扱うものである︒アメリヵ合衆国や後に紹
介する隣国のオーストリアに比較して︑対応が遅れている感は否めないが︑行動計画を発表したこと自体は一歩前進と受け
取られた︒
女性に対するパートナーによる暴刀に関しては︑刑事法的には︑暴力行為を捉える構成要件をどのように定めるか︑親告
罪性を打ち破って公的訴追をすべきか︑行為者のトレーニング参加等を刑法や刑事訴訟法の中にどのように組み込むか︑被
害者の保護手段としての民事的退去命令違反に刑事制裁を設けるか︑具体的な危険に対する警察の介入といった点を積極的
に検討すべきとされているといえよう︒
二 暴 力 保 護 法
行動計画で言及された被害者の民事法的保護を強化しようとするのが︑二〇〇〇年一二月一三日に連邦司法省が議会に提
出した﹁暴力行為及び追跡に関する民事裁判所の保護の改善と別居における婚姻住居の明渡しの容易化に関する法律編罵で
ある(以下︑暴力保護法というが︑正確にはこの法律案の第一章が暴力保護法である)︒
この法律案の基本的立場は︑被害者は﹁行為者への不安なく住居に留まることができる︒暴力を振るった者が去らねばな
らないのであって・墓暑は留まるLとい︑書ので鍋・従来は墜暑が女性の家等のシェル字に逃げ込むこと皇とし
ていたのを︑逆転させようとするもので︑基本的には大きな変革を目指しているといえよう︒
その骨子は︑民事裁判所は当該の暴行を振るう行為者に退去命令等の保護命令を出すことと︑被害者に単独での居住権を
終局的に又は一定期間割り当て︑行為者は住居に入れないようにすることにある︒
(一)暴力保護法
司法省によれば︑年間約四万五千人の女性が四一一五の女性の家にパートナーからの暴力を逃れて駆け込んでおり︑また︑ホむ 市民は私的領域において︑迷惑︑追跡︑ストーキングといった重大な侵害に晒されることが多くなっている︒
そこで︑これらの問題を解決するために︑第一に︑身体︑健康︑自由への侵害又はそれらの侵害の脅追が故意かつ違法に
なされた場合の保護命令の法的基礎を提供し︑執行を確実にするために裁判所の保護命令違反に刑罰を科し︑第二に︑住居
の明渡しの基礎を提供することに匙・刑事法的にはこの笙点が重要である︒関連する法文の概要は以下のとおりであ
る︒
第一章暴力行為及び追跡からの民法的保護に関する法律(暴刀保護法)
第一条暴力及び追跡についての保護に関する裁判所の処置
(1)行為者が故意に他人の身体︑健康︑自由を違法に侵害した場合には︑裁判所は被害者の訴えに基づいて︑更なる被
害を防止するのに必要な処置をとらねばならない︒命令には期限を付さねばないが︑延長し得る︒裁判所は︑正当
な利益の主張に必要のない限りで︑行為者が次のことを行わないように命令し得る︒
(555)
配偶 者 に よ る暴 カー 一 ドイ ツの対 応
1
2
3 4
5 被 害 者 の 住 居 へ の 立 ち 入 り
被 害 者 の 住 居 の = 蛋 靴 囲 に 留 ま る こ と
被 害 者 が 定 期 的 に 留 ま ら ね ば な ら な い 特 定 の 他 の 場 所 を 訪 れ る こ と
遠 隔 通 信 手 段 の 利 用 を 含 め て 被 害 者 と の 接 触 を と る こ と
被 害 者 と 出 会 う よ う に す る こ と
(2)前項は次の場合にも適用する︒
1他人を生命︑身体︑健康︑自由の侵害を内容として違法に脅迫し︑または
2違法かつ故意に
(a>他人の住居又は平穏な不動産に侵入し︑または
(b)他人をその明示的意思に反して繰り返し追跡し︑又は︑遠隔通信手段を利用して追跡して︑過度に迷惑
をひきおこした場合
2号(b)の過度の迷惑は︑正当な利益の主張に行為が役立つときは存在しない︒
(3)行為が︑自由な意思決定を排除する病的障害又は病的精神活動の状態で行われたとしても︑それが精神酩酊薬又は
同様の手段によって一時的に引き起こされたときには︑一項一文の場合及び二項の場合に︑裁判所は一項に従って
(33)処分を命じる︒
125
第四条刑罰
第↓条一項又は三項の執行力のある命令に違反した場合は︑それぞれ二項一文と結びついている場合にも︑
一 年
(甦以下の自由刑又は罰金に処する︒
第二条は共用住居の明渡しについて一条一項の被害者の単独利用請求権および期限(最高六ヶ月︒さらに六ヶ月延長可)
について規毯・第三条は保護監督︑後見などに関する法律の優先について規定している︒第二章以下は︑民法︑民事訴訟(灘裁判所費用肇の関連法規の変更に関するものである・なお施行後二,三年での成果の調査が孟されて凌︒
(二)改正の必要性
パートナーから暴力を受けた場合等に︑現行法上にももちろん救済手段はある︒しかし︑例えば︑健康︑自由侵害等によ
る損害賠償請求︑慰謝料請求(民法八二一二条︑一〇〇四条)は却って家計を圧迫し︑行為者が貧しい場合には実現の可能性
がない︒また︑身体︑健康︑自由侵害等での差し止め請求(民法八二一二条︑一〇〇四条)については︑命令の請求がほとん
どなされておらず︑下級審では虐待︑迷惑︑接近︑接触禁止を命じたものもあるが︑確立した判例とはなっていなかったと
される︒また︑行為者が命令に従わないときは︑執行は民訴法八八五条一項により︑強制金︑強制拘禁ということになるが
(制裁金五〇〇︑○○マルク以下︑拘禁は六ヶ月以下)︑保護命令違反に強制金を科すには︑形式手続きで︑債務者を呼んで
お 違反についての完全な証拠を提出しなければならず︑手続きは長引き面倒であったとされる︒手続きの煩珀さや執行の効果
のなさが従来︑保護命令がほとんど用いられてこなかった理由であろう︒
( 三 ) 暴 力 保 護 法 の 刑 事 法 上 の 問 題 点
次 に ︑ 暴 力 保 護 法 が 保 護 命 令 違 反 を 犯 罪 と し た こ と に 関 す る 刑 事 法 上 の 問 題 点 を 概 観 し よ う ︒
(557)
配偶 者 に よ る暴 力 ドイ ツの対 応
①構成要件の明確性
単行法とした理由については︑一般的な民法や手続法の中にこれらの規定をに入れるには対象が特殊な問題であることや︑
蝿 裁 判 所 の 決 定 に 対 す る ど の よ う な 違 反 が 刑 罰 で 葉 さ れ る の か と い ・つ 茱 的 問 題 が 生 じ て し ま う 点 で 相 応 し く な い と さ
れた︒家庭内暴力等に関する特殊な場合にのみ︑民事裁判所のム袈刀違反が犯罪となるとすることで︑なぜ︑命令違反が犯罪となるのか︑構成要件の明確性が保障されているかといった問題に対処しようとするものといえよう︒もつとも︑保護命令
は例示であり︑明示されているものに限られないとされている馬︑なお・蔑要件の明確性について検討の必要がある・
とくに︑証明に関しては︑暴力保護法に関する事件の管轄は家裁であり︑自由な手続きによって︑信頼を保障するような形で審判する︒これは︑従来は︑訴訟裁判所(立入り禁止︑接触禁止︑迷惑禁止)と家裁(住居の指示︑婚姻訴訟での迷惑
禁止︑接触禁止の仮処分)に分かれていたのを統一して家裁の管轄としたもので︑自由な証明か厳格な証明かは裁判所の判
む 断によるとされている︒これが︑その違反に刑罰を科すことになることと相容れるかには疑問がある︒もっとも︑刑事裁判
所が命令の合法性を調べる際に︑行為者が命令の基礎となる行為をしていないので命令は出されるべきではなかったことが
明らかなときは︑震要件は満たされていないことになるとされて匹罷・したがって・零違反の認定においては・命令の
要件が刑事裁判の証明にかなうものでなければならない︒しかし︑命令の発令の要件が満たされていること自体が合理的な
疑いを容れない程度に証明される必要があるとはいえない︒
127
②精神的被害と暴力行為の防止
精神的暴刀も健康侵害となる限り本法の適用があり︑身体に影響するときは身体侵害とされるが︑これらはすでに認めら
れていることで︑本法が拡張したのではないと騒︒精神的被害のみでは保護命令の対象とならない・PDSの贅団は・
ぬ この関係では特別に︑精神的暴力も軽罪くΦおΦぴΦ口として︑注意を喚起すべきとする提案をしている︒また︑更なる侵害の あ おそれがある場合にのみ保護命令は可能である︒すなわち︑侵害の脅迫のおそれでは保護命令は出されない︒
また・保護命令は更なる暴力行為を防ぐために必要なものに限る︒すなわち︑行為者の保護されるべき法的地位に介入す
るので均衡原則が働き︑期限がつけられることになる︒ここでは︑過去にも暴力行為を繰り返しているかといったことや︑
法 覆 害 の 重 大 彗 が 叢 さ れ る ・ も つ と も 薮 回 延 長 す る こ と も で 蒙 ︒ 保 護 命 令 を 侵 害 の お そ れ の あ る 場 合 に 限 る こ と
で︑命令違反罪の保護法益が身体・健康・自由への具体的危険であることが明らかにされているといえよう︒
③ 故 意 お よ び 責 任 無 能 力 と の 関 係
警については一般原則に従って︑法益星.の意田心と意欲でよい︒アルコル酩酊で限定責任能力になってい遮懲に
関係ないとされる︒責任無能力のときもアルコールなどの酩酊手段を自ら服用したときは三項で保護命令が可能である︒
パートナーによる家庭内暴力は飲酒の上でのものが多い︒責任能力に影響する場合にも保護命令が可能であることを明らか
にしておくことは︑実際上大きな意味がある︒保護命令違反罪の成立については︑責任無能力下での違反については︑原因
において自由な行為の理論の適用が必要であろう︒
④ 警 察 の 介 入
保護命令違反は犯罪であるので︑保護命令違反のおそれのあるときには警察が介入する︒しかし︑暴力保護法では保護のための直接の干渉はできない︒これは警察の処分による︒警察法は各州で異なるが︑
的には次のように言えるとする︒
一 般
(559)
配 偶 者 に よ る暴 力 ドイ ツの 対 応 129
1公的安全と秩序(ここに被害者の生命・身体も含まれる)に対する現在の危険の防止のため一時的に退去させ︑立入りを禁止しうる︒
2逮捕には犯罪が現に行われているか継続している必要がある︒拘束時間は州によって異なる︒
連 邦 政 府 は 内 務 大 臣 嬉 の 会 議 で ︑ 家 庭 内 秀 の 馨 者 の 保 護 に 関 し て ︑ 努 保 護 法 に 付 随 し て ︑ 警 察 の 干 渉 可 能 性 に つ
いて検討するよう要請した︒
女性の家からは︑保護命令の警察による執行等が求められて匹裡︒
三 警 察 の 介 入
以 上 に 見 た よ う に ︑ 連 誕 で あ る 墨 刀 保 護 法 に は 警 葬 入 の 規 定 は 置 か れ な か っ た ︒ 婁 法 は 崔 に 異 な り 家 庭 内 墨 刀 ・
とくに女性に対する家庭内暴力にどのように警察が介入するかは︑基本的には各州に任せられる︒
(嗣)オーストリア法
警察の介入による被害者保護に取り組んで成功したのがオーストリア法である︒ドイッの暴刀保護法草案もオーストリア法を高く評価している︒このオ支トリア法は家庭内暴力保護のための連誕として︑一九九七年五月百に施行された・その核心は︑行為者が過去に危険な攻撃をし︑さらに生命︑健康︑自由に危険な攻撃をするおそれがあると認められるときは︑警察が退去ないし立入り禁止の命令を出すことに戯袈︒
オ 亥 ト リ ア 法 改 正 プ ・ ジ ェ ク あ 藻 は ︑ 家 庭 内 秀 は 公 的 事 柄 で あ る こ と の 基 本 的 疇 ︑ 篠 に 晒 さ れ て い る 者 の 安
全の要求の優先等にあり︑この指標に基づいて︑警察介入への明確な法的規定がもとめられた︒
簑 の 介 入 は 女 性 の 意 思 に 関 係 守 ︑ 必 要 な 場 合 に は 女 性 の 意 田 心 に 反 し て も 行 わ ね ば な ら な い . 蝶 退 去 零 の 期 限 は 原
則として一〇日間であり︑その間にさらに裁判所の退去命令の仮処分を申請するかは女性の意思による︒
警 奏 入 の 籠 と し て ︑ 女 性 の 安 全 確 保 ︑ 暴 力 の 犯 罪 的 不 法 と し て の 重 大 性 の 表 明 暴 力 行 為 者 の 莇 態 度 に つ い て の 責
任を明らかにする︑家裁︑少年裁判所等のほかの機関が介入する出発点となるといったことがあげられる︒(重
オーストリア内務省の委託調査では︑警察の退去命令は暴力の輪を断ち切ることに成功していると評価されている︒
関 連 す る 条 文 の 概 要 は 以 下 の と お り で あ る ︒
治 安 警 察 法 ω 一〇 冨 跨 Φ 一虜 U o 一一 N Φ 碍 Φ ω ㊦ け N ⁝ ‑ ω ℃ 〇
三 八 条 a 住 居 で の 暴 力 の 際 の 退 去 及 び 立 ち 入 り 禁 止
( ‑ ) 漿 の 肇 と く に 過 去 に 行 わ れ た 危 険 な 肇 か ら ︑ 生 命 健 康 ︑ 畠 へ の 畦 な 肇 が 予 想 さ れ る 場 A . に は 公 共
の婆業務に当たる機関(衆9︒qきΦ翁︒Φ幣⇒旨琶ω葺量暮①コω豊は行為者に住居︑及びその周辺か
ら の 退 去 を 命 じ る 権 限 が あ る ︒
( 2 ) 同 じ 範 囲 で 立 ち 入 り 禁 止 も 命 じ 得 る ︒ 但 し ︑ 強 制 執 行 は で き な い ︒
但 し ︑ 私 的 生 活 領 域 へ の 侵 害 は 比 例 性 ( 二 九 条 ) を 考 慮 し な け れ ば な ら な い ︒
鍵 を 取 り 上 げ る こ と も で き る ︒
( 6 ) 四 八 時 間 以 内 に 治 安 当 局 ( Q︒ 一〇 冨 H プ Φ 一什 ω げ Φ げ o 霞 α Φ ) が 命 令 を 再 検 討 す る ︒
(561)
(7)命令は一〇日で失効(仮処分を申請した場合は決定の送達によって保安官の命令は失効︒遅くとも保安官の命令か
ら二〇日後に失効)する︒
八 四 条 三 八 条 a 違 反 は 行 政 違 反 ( < Φ 暑 巴 ε 躍 ω 器 ぴ ① 葺 簿 § ︒q ) と し て ︑ 五 〇 〇 〇 シ リ ン グ 以 下 の 罰 金 ( Ω Φ 一α ω 茸 路 ) が
科 せ ら れ る ︒ 支 払 わ な い と き は 二 週 間 ま で の 自 由 刑 ( 閃 H Φ 一ず Φ 一什 oo ω 肖 ﹃ 路 ) が 科 せ ら れ る ︒
配 偶 者 に よ る暴 力 ドイ ツの 対 応
執行法(国図跨耳一〇霧oa口毒αq)
三八二条b家庭内暴力からの保護
(1)近親者が︑身体的暴行によって︑又はその脅迫によって︑ないしは精神的健康を重大に侵害する態度によって・共
同生活を期待できないものとしている場合には︑裁判所は退去命令︑帰還禁止命令を出す︒
(2)同様の場合に︑特定場所に留まることの禁止︑出会いや接触を図ることの禁止命令も出しうる︒
(3)期間は三ヶ月を超え得ない︒
三八二条c手続きと命令
(1)裁判所の命令(仮処分)ー1行為者による危険が直接恐れられるときは︑行為者の聴聞を行なわなくてもでよい
X31
三八二条d執行
(1)直ちに執行する︒
(3)執行は執行機関の他︑治安当局にも委ね得る︒
オーストリアは連邦制をとるが︑治安警察に関しては立法権及び行政権は各州ではなく連邦にある︒この治安警察に関し
ては︑一九二九年の連邦憲法の暫定追加条項が一般的権限を付与し︑危険に晒された人の身体又は財産の保護や危険回避の
ための警籍令の発令と︑その違反についての行政違反としての布止・を認めた.さらに︑一鏡三年に︑婆警察法が施行
され警察権限を規定するとともに︑危険防止及び法益の予防的保護が重視された︒この法律では︑市民が警察の保護を求め
る権莉保障は規定されず︑また︑私的な危険を防止する権限を広く警察に認めてはいない︒しかし︑いくつかの領域で︑警
察 の 介 入 を 責 務 と し て 規 定 し て お り ・ 上 記 の 退 去 零 は そ の ひ と つ で 墾 . 婆 警 察 法 三 八 条 a は 婆 警 察 権 限 の 限 定 と 市
民からの警察介入への要求への中間に位置付け得るように思われる︒
(二)ベルリン介入プロジェクト
ドイツにおいても警察の介入は積極的に評価されてきている︒連邦家庭省は各州が独自に家庭内暴刀への介入プロジェク
トをつくって・効果的でコーディネートされた介入制度を設け︑女性と子どもの保護を図り︑行為者に責任を引き受けさせ︑
被害者に関連する情報を提供することを目指している︒
そのモデルがベルリン州の介入プ︒ジェクトで紮・これは連邦家庭釜ベルリン州労働︑職業訓練︑女性庁によって一
九九九年まで四年間作業を進めてきたもので︑関係するベルリンの機関をひとつのテーブルに集めて協力してきた︒その重
点は行為者のトレーニングと警祭の介入にある︒
行為者のトレーニングについては︑法律的にだけでなく社会的にも責任を取らせることが重要であり︑警察と司法の協調
(563)
配偶 者 に よ る暴 力 ドイ ツの対 応 133
を図り︑肇の介入︑起訴︑適切な判決をとおして責任を自覚させるとともに︑トレイニング〒スを刑法の中組入れる
べ き と す る ︒
警察の介入に関しては︑婁の取り扱いのガイドラインを提案した︒このガイドラインは︑覆による家庭内墨誘止に
ついては︑以前は墜︑者に向けた手段(相談所や女性の家の設置)が主であったが︑今は行為者に目を向けるべきとすると
と も に ︑ 警 務 棄 の 役 目 で あ る 保 蓼 救 助 が 重 要 で あ る と し て 鹿 . 家 庭 内 努 を 認 め た と き は 告 訴 が な 毛 も 告 霧 務 あ が あ る と す る ほ か ︑ ベ ル リ ン 蓑 窪 (忌 Φ 量 舅 Ω Φ ω Φ 爵 爆 已 ω ︒ 葺 N 量 ・ Φ蜜 彗 Φ ︒ 彗 Φ 量 ; 巳 ︒ a § ︒Q 一昌 bd Φ 島 昌 ) に よ る 介 入 の 法 的 可 能 性 を 示 し て い る ︒
す な わ ち ︑ 従 来 は 女 性 の 方 が 逃 げ る だ け で 農 な 薙 雀 解 消 し よ う と し て い な か っ た と し て ︑ む し ろ 行 為 者 を 警 け る 方 策 を 挙 げ て い る . 刑 事 訴 訟 法 三 七 条 二 項 の 仮 舞 は 例 外 的 で あ る と し て も ・ ベ ル リ ン 婁 法 を 適 用 し て ・ 秩 序 当 局 (9 曾 8 0q ︒︒げ 魯 ︒ ︒ a 8 ) 及 び 警 籍 ︒ 星 に よ る 退 去 零 ( ベ ル リ ン 婁 法 二 九 奎 項 i 公 的 安 全 と 秩 序 の 維 持 (当 萎 性 の 生 會 保 の 完 全 性 も 入 る ) の た め ) ︑ 滞 泰 止 ^零 三 九 条 二 叢 場 ︑ 学 校 な ど で の 滞 藁 止 ) な ど が 農 防 止 措
置 と し て 可 能 で あ り ︑ 禁 止 に 反 抗 す る よ ︑つ な と き は 身 緬 掲 薯 可 能 で あ る 三 ・ 奎 項 二 号 ・ 但 し ︑ 他 の よ り 軽 い 手 段 で の
護 僅 が で き な い と き で な け れ ば な ら な い ︒ 畠 裂 の 許 容 性 と 時 間 的 霧 に つ い て 裁 判 所 が 遅 滞 な く 判 断 す る ・ 三 一 条
一項)︒
ドイツもすストリアと回様に連邦制をとるが︑婆婁に権限を付享るのはオーストリアと異なり各州の警鍵であ
る︒ドイツにおいては︑婆婁は樫案項によって竈な権限を有しているとえ麗・もつとも・ベルリン州婁法も公共の安全又は秩序に関する危険を防止するために必要な謹を取ることができると言った一般的条項のみではなく・退去命令などの個々の規定を里思している︒また︑婁に広い権限が認められてきたことに対する警戒とともに・他方で・市民の
側から・とくに生命・縁が危険に晒されているよ・つな場合にサ占イスを求める傾向もある︒そのような北目景の下で︑警
察の介入を捉えねばならない︒
(三)バーデンヴュルテンベルク州の警察介入プロジェクト
ベ ル リ ン の 介 入 プ ︒ ジ ェ ク ト は 連 邦 と 協 力 し て の も の で あ り ︑ ま た ︑ 初 め て の 試 み と い ・つ 点 で 舞 な も の と も い ︑尺 る ︒ し
かし︑その後︑警察介入は各州で試みられている︒
バーデンヴュルテンベルク州においても︑家庭での男性からの暴力から逃れて年間五千人の女性が子どもを連れて婦人の
家を訪れねばならなくなっている︒内務大臣によれば﹁行為の結果を直接に気づかせるシグナルを行為者に量ねばならな
い﹂のであり・二⁝年夏からモデル都市で︑警察と権限のある公安官庁によるいわゆる退去零が効果的に実施されて
いる・二︒︒以上の事例で退去命令塑一面い渡された︒期間は個々の場合の篠状態によるが︑原則として二日から西日で
ある
今のところの経験では︑行為者はレツドカトをたいてい受け入れ︑婁の退去A零に従っている︒この期間は親戚や知
人の所に身を寄せ︑プ・ジェクト開始時に心配された無宿状能心は問題になっていない︒モデル都市ではボ壌︑社会(コこ︑
テン)︑検察︑裁判所︑相談所が協力する.と‑に手続の迅速化とい・つメリットが鱒きているとされる.
バーデンヴュルテンベルク州のエスリンゲンの管轄区の簑芥入の試みを紹介しよ︑つ︒二〇・・年九月百から二︒2
年四月三︒日までに=四件の警奮動があり︑二七件の退去命令が言い渡された︒二七件のうち二三件は警讐が︒頭で
言い渡し・二件を除いて管讐察署によって確証された︒期間は︑δ㌣⊥四日︑七件‑百︑二件‑二合︑一
件⊥言・四二日となっている︒四件は管響察署が言い渡したもので︑期間は二件⊥四日︑一件ー百︑三日と
(565)
配偶 者 に よる暴 力 ドイ ツの 対 応 135
なって馳・
立妻の反応に関しては︑被害者は退去食蕃受け入れ︑また︑退去零を積極的に評価している(葎のみ厳しすぎるとして再び行為者を住居に入れた)︒これに対して︑加害者は酩酊の度合いによって理解に困難がある場合があるとさ舞
追 跡 調 査 で は 一 五 件 ー 鰭 ︑ δ £ 解 (行 為 者 セ ラ デ に 荒 ︑ 二 人 で 相 談 所 を 訪 門 な ど )三 掌 で に 離 婚 し て い た ケ ー ス と な っ て い る ︒
退 去 食 下 の 遵 守 に 関 し て は 二 件 を 除 い て 導 し た . 退 去 零 違 反 に つ い て は 被 喜 が な か な か 墾 目 し な い と い う 問 題 が あ
る︒例︑えば︑行為者が自殺を試みてはじめて警察に報告した例があるが︑自殺の企て自体は退去命令違反ではなく・また・禦 重 症 で あ る な ど の 場 △ ・ は 違 反 に 対 す る 過 料 (しd 藷 Φ 包 の 警 は で き な 姦 る ・ 脅 迫 さ れ て 再 び 行 為 者 を 家 に 入 れ て
しま︑つ場合もあり︑このときも警察に報告しないことがみ麗・その他の問題への処置としては︑行為者の無宿状撃避けるために︑婁の相応の居所への鍵を預けることや・ホテルク
鰯 馨 鞍 欝 裂 盤 這 騰 漉 罪 の 予 防 の た め に 警 察 や 弁 護 士 が 犯 罪 の 重 大 性 に ・ い て 話 ﹂ 被 窒 .者 に
行 為 者 の 異 議 申 し 立 て に つ い て は ︑ 二 七 件 中 二 件 が 退 去 零 に つ い て 婁 署 に 異 議 を 申 し 立 て た ・ 葎 ー 和 解 に よ っ て 異 幣 し 立 て が 取 り 下 げ ら れ ︑ 他 の 一 工 去 八零 の 失 効 後 に は じ め て 婁 に 来 た も の で 協 議 中 と の こ と で 紮 ・
退去手替は︑秀に対する相当な手段であると評価されている︒しかし︑近親者が被害者に行為者を家に入れるように脅廻するようなケースでは適当ではなく︑被害者は女性の家に逃げるしかな晒)︒エスリンゲン嚢署のまとめとしては︑警舞は裁判所や判決による処置までの必要な対応として+分である・しかし新努保護法の導入も歓迎する︒州のレヴェルにモデルの退去零を広げるとすれば・個人データの保謹再犯の場合のデ
り
ータの確認手続き︑データ処理についての明確化が必要であるとする︒
退去命令については・バーデンヴュルテンベルク州の女性の自治の家からは︑蒙は女性を保護するために職務上当然に
へ
命婁出すべきであって・女性の意思にかからせるべきではないこと︑危険な行為者には身柄拘束の謹をとるべきことカ
ホお
指 摘 さ れ て い る ︒
結 語
ドイツにおいては・家庭内でのパートナとよる暴力に関して︑行動計画の発表後︑よ︑つやくさまざまな対策がとられる
ようになってきた・行動計画に示された対策の中で︑刑事法と関係する主な論占帥は︑そもそも暴行舞の他に霧的暴行罪
といった蔑要件を規定すべきか・現在は璽目罪も親告罪であるがこれをどのよ︑つに扱︑つべきか︑行為者.フログフムをどの
ように刑法や刑事訴訟法に組み込むか︑民事の保護零違反の犯罪化︑蒙の介入である.本稿では︑この中で民事保護命
令違反の犯罪化と警察の介入を中心に紹介してきた︒
三民事の保護零を特別窺定し︑その違反に刑罰を科すドイッの暴力保護法は︑わが国のDv法と里の方向を採る
ものでみ縫・このような制度については︑刑事法的には︑まず︑護要件の明確性や証明が問題となる︒命令違反といって
も処罰嶺は・単なる手続き担保では守︑生命︑謀への危険に求められる.しかしそれだからこそ︑刑事裁判所が出し
たのではない零・すなわち・命令の要件︑その充足の証明さらには︑命令違反の蔑要件︑その充足の証明がどのよ︑つに
確保されるかが検討されねばならない︒
(567)
配偶 者 に よ る暴 力 ドイ ツの対 応 137
D v 法 の 嚢 過 程 で は ︑ ス ト ゐ 肴 奪 の 規 制 等 に 関 す る 葎 の 禁 止 零 と は 異 な り ・ 退 去 零 も 必 要 に な る こ と か ら ・ 特 別 の 保 藁 器 制 度 を 設 け る と と も に ︑ 行 政 機 関 で は な く 司 儀 関 で あ る 裁 判 所 姦 書 発 す る ︾﹂ と に し た と さ れ て 麺
行為者が保藁叩令についての糞に出席した場ム・にのみ︑その零違反に刑罰を科す制度にすれば・蔑要件の内容は明確になるが︑憲に出席しないよ︑つな行為者の方が却って零の実効性や型副による担保を必要としよう・他方で︑わが国のDv法では保護器が退去ム零と接近謎那止A器に限られていることは蔑葎を明確にするとはいえる.しかし︑ドイツの努保護法や後述のニューヨ妾州法のように︑ハラスメントや通筆段による癩等の禁止も愛るべきであろ︑つ︒.﹂の場合も︑﹁申立人並びにその指定親族及び同居人に対して︑面会︑電話・その他の窪で接触し・または連絡を取る行為の禁止﹂といったように命令の内容を特定することはでざ嬰︒確かに︑わが国ではストゐ岩奪の規製に関する葎があるので︑それらについてはその適用によるべきということかもしれない︒しかし︑警察に別に申し出ることを被害者に要季べきであろうか・
三)さらに︑検討されるべきは︑保藷令違反に刑事製を科すことと併行して・ドイッではモデルプ︒ジェクトによつて婁の介入︑婁による退去A叩A下が穰的に評価されていることである.これは季ストリア法に習うところが大きい.もちろん︑行政違反に対して努な艦を有するすストリア婁制度はわが国の警察制度と異なる・したがって・零については︑その要否︑零違反に製が科されるか︑どのような制裁が科されるか等々について・慎重に検討しなければな
ら な い ︒
① ス ト ー カ ー 法 と の 関 連
神 奈 川法 学 第35巻 第2号2002年 138
(568)
わが国で二︒︒︒年=月二四日に蓉されたスーカ毒は︑スーカ岩為の騎三二条︑墾口罪)の他に︑警止口
や禁止零も規定している・すなわち・付きまとい等の行為を禁止し︑その違反を墜.者が婁に申し出て︑警案部長等
が行為者に警告をし・この警告違反があったときに︑聾府県の公霧臭ムによる禁止命令が出される.そして.﹂の禁止命
令に違反して付きまとい等の行為を行ったときは︑ストゐ右為をしたときより重い刑罰が科され皇四条).立法の
耀 謙 鱗 懸 欝 矯 躇鎌 藩 購 灘
は 聴 聞 や 弁 明 の 機 会 を 与 え ず に 蒙 が 付 き ま と い 等 の 行 嚢 示 止 の 仮 の 零 を 出 し ︑ 公 安 委 員 ム 五 が 吾 以 内 に 行 為 者 か ら 意
見の聴取をして禁止命令を出す制度も規定する(六条)︒
わが国のストーカー法で問題となるのは︑零の内容が発令まで不明である占{︑命令を出す公塞員会がその庶務を管理
麺 難 郵 欝 跨羅 難 縫 溺 齢 昌駿 縫 聾 効
きであり・公安委員会の禁止命令はあくまで例外と位置付けるべきとの見解もある︒
これを・Dv法について髪てみると・命令の内容については︑すでに紹介したよ︑つに︑オ支トリアもドイッの云アル
プ︒ジェクトも婁の命令を退去零や⊥美り禁止命令とし︑スーカ岩為についてはむしろ裁判所の保護命令によって
いる・このような限定によって命令の内容を明雅できよう.また︑退去零は裁判所も保蜘肇.として出し.つるが︑オー
ストリア法の叢やエスリンゲンの報告では︑初期の段階での警馨入︑つまり︑行為者に公に行為の不佐を認識させる
こ と が ・ か な り の 効 果 を あ げ て い る こ と は 否 定 で き な い . ま た ︑ 加 害 者 が 堅 口者 と 同 じ 住 居 に 印 田 ま ら ね ば な ら な い と い ︑つ 状
(569}
配 偶 者 に よる暴 力 ドイ ッの 対 応 139
況は︑通常の犯罪と異なり︑更なる犯行の危険性を孕んでいる︒その場合に︑とくに︑逮捕までは要しないが命令を必要と
するようなケースもあろう︒
わ が 国 に お い て も ︑ 蕪 察 署 に 女 性 に 対 す る 墨 刀 対 肇 を 設 置 中 で あ る と 潅 ・ 婁 庁 も 充 九 九 年 三 月 に ﹁女 性 . 子
ど も を 守 る 墓 糞 施 要 綱 ﹂ で D v に 対 す る 積 極 的 対 応 を 明 言 し 煙 ・ 確 か に ・ 従 来 は 暴 行 . 甦 で の 被 害 届 や 告 訴 を 受 理 し な
い場合が多かったとされるが︑二〇〇〇年の警察統計では傷害・暴行での検挙数は二倍になった︒DV法六条も警察の努力
義務として暴力の制止︑被害者の保護︑発生防止の措置をあげている︒
②逮捕の義務付け
アメリカ合衆国においても︑被害者保護対策としては︑裁判所の保護命令違反に罰金や懲役を科して犯罪とし︑暴行や傷
害の他に訴追できるようにするというのが一般的である︒しかし︑特徴的なのは行為者の逮捕強化である︒クリントン政権
になって一九九四年に﹁女性に対する暴刀禁止法﹂↓げ①≦o}窪oΦ﹀①q繊口2≦o言Φ昌>o叶が成立した︒この法律の目的は﹁女
性に対する暴力は普通の犯罪より多少重大でないものであるという態度と︑その結果としての刑事司法制度がこの種の暴力
ハ を取り上げてこなかったことへの対応﹂を迫ることであるが︑そこでは︑行為者逮捕強化が打ち出されている︒
例えば︑ニューヨーク州では︑警察官による通常の令状なし逮捕は現行犯逮捕と警察官が当該者が犯罪を犯したと信ずる
合理的理由がある場合に認められるが(刑事訴訟法一四〇・一〇条一項)︑さらに︑﹁次の犯罪を犯したと信じる合理的理由
がある場合には逮捕しなければならず︑和解や仲裁を企ててはならない﹂(同条四項)とする︒すなわち︑
(a)家族間の重罪
(b)行為者が出席した法廷で保護命令が出されている場合の︑
(i)接近禁止命令に違反する行為︑又は
(89)(h)家庭犯罪
(c)家庭犯罪を構成する軽罪自ωαΦ筥$8同を犯し︑被害者が反対しない場合
但し︑警察官は逮捕するかどうか尋ねたり︑逮捕のおそれを示して︑警察の介入への請求を思いとどまらせるよう
にしてはならない
刑事裁判所は家庭犯罪での保釈等の際︑家裁の閉廷中︑家族間の重罪又はく一〇一餌鉱opの際に︑接近禁止命令を出すことがで
きる(刑事訴訟法五三︒.三翁・もちろん︑家庭裁判所も保護命令として接近禁止命令を出すことができる(家庭裁判
所法八一二条)︒これらの接近禁止命令に違反すると警察官が行為者を強制的に逮捕する︒さらに︑もともとの暴力行為や
器物損壊が重罪にあたる場合等では︑保護命令をまたず︑行為者は強制的に逮捕されるのである︒
このような逮捕の義務付けについては︑日本ではもともと逮捕は例外的であること︑アメリカでは逮捕に象徴効果を期待
しているが︑日本では逃亡防止と証拠隠滅防止以外での逮捕活用は支持されにくいこと︑法定刑が二年以下の暴行︑脅迫に
の ついては緊急逮捕はできないのであり︑この場合のみ可能とはできない等の問題が指摘されている︒
③警察官職務執行法等
しかし︑義務的逮捕の制度によらなくとも︑警察の退去命令等が象徴効果をもつことはすでに見たところである︒現行法
り
上 も ︑ 警 察 官 職 務 執 行 法 五 条 に よ る 警 告 や 制 止 は 可 能 で あ る ︒ 警 察 庁 も 暴 力 の 制 止 や 相 手 方 へ の 指 導 警 告 を 事 案 に 応 じ て 講
ず べ き 妻 垂 但 鷹 婁 等 に 示 達 し て 恥 ︒ ま た ︑ す で に 暴 力 が 行 な わ れ て し ま っ た と こ ろ 暴 百讐 が 駆 け つ け た と し て
(5?1)
配偶 者 に よ る暴 力 ドイ ツの対 応 141
も︑さらに暴行が続けられる恐れのある場合には︑なお同条の﹁犯罪がまさに行なわれようとする﹂場合とい惹蕊︒
あ 退去命令となると︑警職法五条の制止はその現場での制止であって︑同条は根拠とならない︒警職法四条の措置命令は︑
め 前提となる﹁人の生命若しくは身体に危険を及ぼ﹂す危険源は犯罪も含まれると解されており︑措置の対象者も被害者に限
らないであろうが︑やはり︑天災等が例示とされていることから︑ある程度大規模なものを想定していると解される︒警察
法二条の﹁警察は︑個人の生命︑身体及び財産の保護に任じ︑犯罪の予防︑鎮圧及び捜査︑被疑者の逮捕︑交通の取締その
他公共の安全と秩序の維持にあたることをもってその責務とする﹂との規定を︑直接に任意的・強制的な一切の権限の行使
の 根 拠 と 菱 麓 ︑ 退 去 食 君 あ る い は 罷 か も し れ な い ・ し か し ・ 警 舞 仏 二 条 は ・ 婁 の 任 意 手 段 の 一 般 的 な 撮 規 定 と
解すべきであろう︒
今後は︑DV法の施行の状況を踏まえて︑警察の退去命令が必要であるかを検討しなければならない︒DV法=二条は
﹁裁判所は︑保護命令事件については︑速やかに裁判をするものとする︒﹂と規定している︒また︑男女共同参画会議もDV
法の円滑な施行に向けて︑暴力の危害が差し迫った状態にある被害者がさらに重大な危害を被ることのないように︑裁判所
へ ゾに速やかな裁判の実現を求めている︒保護命令が迅速に発せられれば︑警察の退去命令の必要性は減少するであろう︒しか
し︑警察庁も︑配偶者からの暴力が行なわれているときは保護命令発令の有無のみにとらわれずに迅速適切な対応に努める
ことを各都道府県警察等に示達している︒警察の退去命令を必要とするような場合があるとしても︑もちろん︑退去命令の
前提として︑警察の役割の十分な位置付けや枠付けが必要である︒さらに︑このような警察権力の発動の根拠には法律規定
を要する︒また︑命令及びその執行について適正手続きが保障されねばならない︒その手続きとして︑ストーカー法のようゐ な聴聞やさらに処分に関する情報公開等で適正といえるであろうか︒今後︑ストーカー法の施行状況︑とくに︑命令違反に
ついても分析しなければならないであろう︒
(1)閃巴貫N霞¢箕①巳9叶目oq匹費9象Φしdロ巳Φ巽Φ伽q一Φ歪畠︑︑﹀醇δε一き9同しu¢巳Φ巽ΦΦq帥①歪凝N霞ゆ①訂①ヨO富畠<8ΩΦ≦翁︒洋ゆqΦoq8
閃冨慣自.︑旨叶8"\\藝ヒのΦ点p︒涛.αΦ\ヵ巴8﹂8ω8.算日
小西聖子﹁ドイツ﹂女性に対する暴力に係る諸外国の取組に関する調査研究報告書(内閣総理大臣官房男女共同参画室︑一九九九年)
七二頁︒(2)小西・前掲論文七六頁︒
ノルトラインヴェストファーレン州は警察に対して被害者の告訴の有無にかかわらず︑告訴するよう要求した︒しかし︑検察官が訴追
についての特別の公的利益はないとの不適切な理由から捜査手続きを停止してしまうと︑結局︑告訴という当該女性には期待できない方
法しかなくなり︑家庭内暴力は私的な事柄だということになってしまう︒そこで︑州政府は︑連邦レヴェルで︑方針を変えて刑事訴追に
ついての特別の公的利益が原則として肯定されるように︑求めるとしている︒ぼε"\\重ミ.白昌齢・αΦ\N3Φヨ窪\ゆqΦ≦巴導§(3)この改正では一七七条から一七九条に関して︑他に︑性的強要・強姦罪という統一的構成要件を設け︑従来の強要手段に﹁被害者が行為
者の影響下に保護なく委ねられている状態を利用する﹂場合を同置し︑強姦にオーラルセックスやアナルセックスも含むようにした︒ま
た︑身体の無傷性や性的自己決定に対する犯罪は財産犯罪よりも法定刑が低かったが︑一九九八年一月二六日から法定刑を引き上げた︒(4)oりoげoΦ口冨‑o︒o訂oΦ恥霞‑冨⇒oζ臼\勺Φほo只N①﹀島NOO一)℃︿︒﹃}謹蹄﹀口日・9①・わが国及びアメリヵの状況について︑拙稿﹁性的自由に関す
る罪﹂法学セミナi四五五号(一九九二年)九五頁以下(芝原・堀内・町野・西田編・刑法理論の現代的展開各論1(一九九六年)五八
頁以下所収)︒
(5)しd口O冤¢2困↓野巳Φω9伽q℃8\b︒8ピ(6)二〇〇一年=月一〇日付けのゆΦ践口臼NΦ詳暮咳≦箋面費一言O巳ヨ①hΦ)による︒
(7)本法案の概要について︑戸田典子﹁ドメスティック・バイオレンスからの保護ードイツの新法案﹂外国の立法二〇九号(二〇〇一年)
五九頁以下︒
(8)﹁男女間における暴力に関する調査﹂(二〇〇〇年一二月)課8"\\≦≦Q︒︒$P㎝qεU\富ao\︽自o⇒\げo¢憂oざ\ぴ2員oざ.耳巨(9)宮園久栄﹁刑事司法とジェンダー﹂国立婦人教育会館研修紀要第四号(二〇〇〇年)六〇頁︒
(10)算6"\\華あo珠ロねoも\α曽且o\ざ巳8
(11)警察庁のまとにめによると︑施行後一ヶ月で接近禁止命令は四一件︑うち退去命令も同時に出されたものは一三件である︒二〇〇一年一
(573)
ドイ ツの 対 応 配 偶 者 に よる暴 力
X43
一 月 二 九 日 付 け 読 売 新 聞 夕 刊 ︒
(12)bd目α①︒・巳巳ω犀貯臼貯Φ﹁凄巨すω霞︒﹁Φ塙冨¢Φ:巳詰Φ旦鉾ぎ旦四昌黄bd仁aΦω凝醇琶ゆ・窪﹁じ︒Φ訂Φ居嘗伽・<8ΩΦ惹掃
ぴqΦゆqΦ口Mッ村鋤¢①嵩‑]∪ΦNΦヨσΦ村一Φ⑩Φ・
(31)﹀屏鉱Oコ巨騨炉P薗・Oこω.一㊤・(14)空oげ窪三Φ口甘臼審︒︒ω#餌や目伽ゆ霧ωoqΦ一伽融鐸Φ口の私訴事件における公的利益に関する規定の八六号参照︒
(15)鼻ま6葺£︒・餌'9ω.お.
(16)﹀﹃賦O鵠且塾oP9口畳鉾○.加.ω蒔・
(17)﹀互o弓訂P鋤・9︒.9ω・層O.切甲∪把o訂9幕ω卜︒望Φり・但し︑この草案は入手できていない︒
(81)﹀脚江O昌且曽PP騨O電Qつb卜o.
(19)凄↓δ量きき.9ωbω・
(20)﹀犀虹O口官gρPP輿Oこω︒ω伊
(21)≧a8冨慧・鋤.ρω・ω①・
(22)﹀屏口OP℃冨炉PPOこω駆一伽
(32)﹀評鼠Oめ巨⇔戸即9直・○こω駆ら◎・
(24)全国に女性の家は約四〇〇︑緊急電話相談所は二五〇程設置されている︒(25)葬ま旦彗慧b̀︒︒.ωω・(26)報告書(二〇〇〇年四月三日)﹁女性に対する暴力と効果的に戦う﹂茸8"\\≦嚢.ぴ§畠Φω鐙㈹﹂Φ\更葺¢亀9\b︒§\9§ω\§ω8留・
馨臼
(27)男性の側から︑なぜ父親や男性による暴力を特別に扱うのかを疑問とし︑行動計画や暴力保護法に反対するものとして︑ΩΦヨΦぎ器ヨΦ
国﹁評一騎ΩΦ簗口Φ自N¢αΦ口(}ΦωΦ什NΦの一⇒一甑麟甑くΦ筍等(}Φ≦⇔津ωOず¢什NmqΦωΦ什N晒喚ロコα署国ユ①一〇げ貯Φ毎昌印qαΦH♂<Oげ口¢昌頓oo信Φげ①ユ餌ωω口自σqげΦ一Rイ①口昌¢切轡q甑︑α①oゆ
じσ琶傷Φω甘巴Na巳ω繊ロヨ9算6"\\妻もp︒oB.8ヨ\①日ヨミ伽qΦ9≦︒詳嵩彗︒自・﹃§
(28)女性の自治の家については︑馨8"\\≦謹・N凶や坤磐ΦP傷Φ\
(29)穿響鼠晋ΦωoΦのΦ§ωN舞く9Φ馨毎轟QΦωNぞ一奮§匿尊8︒︒︒葺NΦωぴΦ;Φ琶梓§Φ:巳冨6葺巴旨頓・魯︒・︒壽N霞