全銀EDIシステム(ZEDI)の
開発状況について
平成30年1月23日
一般社団法人全国銀行資金決済ネットワーク
業務部
2
目次
1.システム概要
2.接続インタフェース仕様
3.API仕様書の開示
4.参考情報
4
1.システム概要
XML電文への移行対象となるサービス/チャネル
区分 サービス (種別) チャネル 全銀EDIシステム稼動時の スコープ 支払企業 総合振込 ※1 一括ファイル伝送(FB) 個別金融機関接続◎
共同センタ経由 ※2 対象外 媒体(MT等) 対象外 インターネットバンキング(IB) ファイルアップロード◎
画面入力―
FAX振込サービス、テレフォンバンキング、ATM、窓口等―
受取企業 振込入金通知 入出金取引明細 ※1 一括ファイル伝送(FB) 個別金融機関接続◎
共同センタ経由 ※2 対象外 媒体(MT等) 対象外 インターネットバンキング(IB) ファイルダウンロード◎
※1 給振・賞振・口座振替(結果照会)等は金融EDI情報欄がないため、XML電文移行の対象外となります。
これまでどおり、既存の固定長送金指図ルートでの取引となります。
※2 複数金融機関向けのデータを一括処理可能とするマルチバンク対応の共同センタ(共同CMS/CNS / SDS)との
接続については、今後検討。
1.システム概要
ZEDIのイメージ図
・①´⑥´は、個別金融機関が任意で自行システムを改修し、企業から直接(新システムを介さずに)XML電文を
受け付ける場合。インターネットバンキング(ファイルアップロードダウンロード)については①´⑥´ を採用。
6
1.システム概要
1.システム概要
一括ファイル伝送(FB)を使用したZEDIの利用イメージ
1枚の証明書で複数
金融機関との取引を
可能
にする、マルチバ
ンク対応可能
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1.システム概要
1.システム概要
ZEDIとの接続に使用するネットワーク
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1.システム概要
1.システム概要
クライアント証明書の概要
一括ファイル伝送ルートを利用して本システムに接続するためには、クライアント証明
書による接続認証が必要となります。
個別金融機関をご利用の場合(追加で他の個別金融機関を利用する場合も含
む)と、当初から複数金融機関をご利用する場合等に分けて、本システムの利用開
始申込みの手順を検討中です。
証明書の有効期限は、2年(730日)で、期限到来の40日前から証明書の更新
が可能となります。
なお、インターネットバンキングでは、この証明書は使用いたしません。各金融機関のイ
ンターネットバンキングサービスの認証方法に従った接続認証となります。
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2.接続インタフェース仕様
企業クライアント側の対応(例)
2.接続インタフェース仕様
項番
分類
対応機能
詳細
①
XMLファイル作成・
変換部分
XML作成機能
支払情報およびEDI情報※を元に、全銀EDIシステム向けに総合振込XMLファイル(pain.001)
の作成機能を提供する。
※EDI情報については、base64でエンコードを実施する。
例)従来の総合振込固定長ファイルを読込み、EDI情報を付加し、XMLファイルを作成する 等。
XML変換機能
全銀EDIシステムから受領する振込入金通知・入出金取引明細XMLファイル(camt.052、
camt.054)を元に、受取企業向けにEDI情報※を還元し、入金消込ができる機能を提供する。
※EDI情報については、base64でデコードを実施する。
例)XMLファイルを読込み、入金消込用にCSV等ファイルに変換する 等
②
③
通信制御・認証部分 通信機能
全銀EDIシステムとJX手順によってXMLファイルの送受信する機能を提供する。
(伝送制御情報等を設定するBAHを作成、クライアント証明書による認証を実施する)
④
マスタ設定機能
全銀EDIシステムとの通信を行う際の伝送先情報、JX通信情報(サイクル番号等)、クライアント証
明書情報を設定する機能を提供する。
⑤
クライアント証明書
管理機能
クライアント証明書の有効期限管理、登録・更新機能を提供する。
ZEDI利用において企業クライアント側で対応が求められる機能
※上記機能は一例であり、ベンダー様の開発範囲、機能等を指定・限定するものではありません。
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2.接続インタフェース仕様
2.接続インタフェース仕様
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2.接続インタフェース仕様
金融EDI情報は、 XMLファイルの
「Unstructured」(<Ustrd>タグ)
に設定。
金融EDI情報が140文字を超える場合は、「Unstructured」(<Ustrd>タグ)を複数回繰り返し設定することが可能。
なお、
「Unstructured」 (<Ustrd>タグ)にはXMLタグを含むデータは設定できない
ため、金融EDI情報として
XMLタグを含むデータを設定する場合は、
MIMEヘッダーを付加し、base64エンコードを実施
する。
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3.API仕様書の開示
API仕様書およびネットワークご利用の手引きの開示
項番
API仕様書
位置付け
1
一括ファイル伝送編
XMLファイル伝送仕様(JX手順)
ZEDIと企業クライアントの間で総合振込、振込入金通知および入出金取引
明細の一括ファイル伝送を実施するためのAPI仕様と利用方法について記載
2
一括ファイル伝送編
クライアント証明書管理仕様(JX手順)
ZEDIと企業クライアントの間でクライアント証明書発行および更新を実施する
ためのAPI仕様と利用方法について記載
項番
ネットワークご利用の
手引き
位置付け
1
Connecureご利用の手引き
ZEDIとの接続に当たって、各ネットワークを利用する際にご確認いただきたい
点を記載
○ 開示対象ドキュメント
※ 送受信するXMLファイルのフォーマットは、全銀協がレコード・フォーマットとして制定
(https://www.zenginkyo.or.jp/news/detail/nid/8335/)
3.API仕様書の開示
API仕様書およびネットワークご利用の手引きの開示
○ 開示先
ZEDIと接続するためのXML電文の送受信に係るソフトウェアを自社または他社と共同で
開発する予定がある企業など
全銀ネットは、内部規程に定める開示先であることを確認のうえ、クラウドサービス事業者等
に申込書等を交付する。当該資料の提出を受けた先に限り、一括ファイル伝送に係るAPI仕
様書等を開示する。
開示を希望される場合は、以下の問合せ窓口まで連絡先を明記のうえ、メールでご連絡ください。
内部規程に定める開示先であることを確認のうえ、申込書等をメールします。
【全銀EDIシステム問合せ専用アドレス】
[email protected]
【書類の送付先】
〒100-0004
東京都千代田区大手町2-6-1 朝日生命大手町ビル
一般社団法人全国銀行資金決済ネットワーク
業務部 宛
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4.参考情報
開発担当者交流会
API仕様書開示先企業を対象に、2か月に1回程度の頻度で開催。
⇒各ベンダ様からのQ&Aの共有や、接続試験に向けた調整等を実施。
ZEDIとの接続試験
受入試験:7月~8月上旬に実施。
受入試験は、(金融機関・企業の)シミュレータを利用して、全銀ネットが確認することとし、
金融機関および企業の接続機会は、原則として設けない。ただし、関連するソフトウェアを早期
に提供する予定があるベンダについて、接続確認(事前接続試験)を認める。
総合運転試験:8月下旬~11月中旬に実施。
金融機関のほか、企業、クラウドサービス事業者(VAN業者等を含む)およびソフトウェ
アベンダが接続して実施。
⇒試験用のクライアント証明書を使用することとし、試験前(7月下旬~8月を予定)
にクライアント証明書を取得する。なお、当該クライアント証明書は、試験期間の終了
(平成30年11月17日予定)と同時に失効させる。
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4.参考情報
簡易XMLファイル作成機能
小規模事業者における利用を想定し、WEBブラウザ上での画面入力でXML形式の総合
振込ファイルを作成する機能を提供予定。
取組日
振込依頼人等
26
受取人情報
振込金額
平成30年1月23日
© 2018 JAPANESE BANKERS ASSOCIATION 1
1.はじめに
~ 本日のご説明のポイント ~
2.金融EDIに係る議論の経緯
3.全銀EDIシステムの構築と概要
4.金融EDI活用による生産性向上
5.金融EDIの用途拡大に向けて
6.おわりに
~ XML電文への一斉移行に向けて ~
2
© 2018 JAPANESE BANKERS ASSOCIATION 3
企業
銀行
EDI情報
固定長(20桁)
これまで
金融EDI
(Electronic Data Interchange)
EDI情報
XML電文
取引情報等
取引情報等
…
4
売掛金の消込作業の効率化
受取企業側からの入金照合に関
する問合せ対応の削減
支払企業側
受取企業側
メリット
消込作業等に従事していた人的リソース等を営業活動等、他業務
へシフトすることが可能に
企業のバックオフィス業務の効率化、生産性向上!
電子領収書としての活用、金融機関による新たなソリューションの
提供
6
商流/金流
個別検討
協働・連携
革新
金融界での議論/産業界での議論
官民連携した議論/共同実証実験の実施
標準化に向けた検討加速
「XML電文への移行に関する検討会」の設置
→ 全銀EDIシステムの構築
© 2018 JAPANESE BANKERS ASSOCIATION 7
2015年12月 金融審議会「決済業務等の高度化に関するワーキング・グループ報告」
2016年6月 日本再興戦略2016
2017年6月 未来投資戦略2017
↳
6月 金融庁に「決済高度化官民推進会議」を設置
↳
8月 経済産業省に「金融EDIにおける商流情報等のあり方検討会議」を設置
8
•
金融界において金融EDIにかかる議論は1990年代頃から始まり、本件にかかる研究も行われてきたが、
その研究は金融界が主体であったため課題の洗出しに留まっていた
1。(産業界との連携は主にヒアリング程度)
•
産業界側では1970年代から業界毎に商流EDIにかかる取組が開始、進展
2している。
•
このような経緯を踏まえ、全銀協は2011年度に「企業決済高度化研究会」を立上げ報告書
3を取りまとめている。
•
2014年度には流通業界とともに共同システム実験を実施し、2015年3月に報告書
4を取りまとめている。
1 金融EDIは、実際の利用者(支払企業・受取企業)の利用が不可欠であり、金融界だけで金融EDIの活用推進に取り組むことにハードルがあったとも 考えられる。 2 詳細は、財団法人 日本情報処理開発協会(現在は、一般財団法人 日本情報経済社会推進協会)「業界標準EDI ~現状と動向~ 」(2011年3月)を参照。 3 「企業決済高度化研究会」報告書(2012年4月24日)を取りまとめた上で、「金融財政事情」(2012年7月2日号)に「企業決済高度化研究会の論点整理」 を寄稿。 4 「金融EDIの活用に向けて」(2015年3月19日)を報告。 5 金融EDI検討部会中間報告「インターネット技術を活用した金融EDIについて」(2001年1月)、全国銀行協会「金融」(2001年2月号)にも掲載。 6 金融審議会「決済業務等の高度化に関するワーキング・グループ報告~決済高度化に向けた戦略的取組み~」(2015年12月22日)が公表。年代
実施事項
概要
1996年度
金融EDIの導入
全銀システムの電文フォーマットにEDI情報欄(半角20桁)を定義
2000年度
金融EDI検討部会
(全銀協業務委員会の傘下)インターネットが普及する中、XMLを用いた金融EDIのあり方を検討
52011年度
第6次全銀システム
固定長に加え、XML電文(ISO20022/Pacs)を導入
2011年度
企業決済高度化研究会
企業間決済の高度化に向けた資金決済インフラのあり方を検討
32014年度
共同システム実験
流通業界等と各行システム改修を極小化するスキームの実験を実施
金融EDIにかかる報告書
4上記実験のほか、産業界のヒアリングを通じた足許の方向性を取りまとめ
2015年度
金融審議会
決済業務等の高度化に関するワーキンググループ報告
6を取りまとめ
XML電文への移行に関する検討会
XML電文への移行に関する論点整理を実施し、報告書を取りまとめ
© 2018 JAPANESE BANKERS ASSOCIATION 9
2014年6月
「日本再興戦略」改訂2014 が閣議決定
国内送金における商流情報(EDI情報)の添付拡張についても、流通業界と金融機関との共同システム実験の結果等も踏まえつつ、産業界と金融機関 の連携強化による速やかな対応が図られるよう促す。日本銀行としても、これらを含め、我が国決済サービスの高度化を図っていく。2014年10月
金融審議会に「決済業務等の高度化に関するスタディ・グループ」を設置
2015年4月
金融審議会「決済業務等の高度化に関するスタディ・グループ」中間整理を公表
XML電文の採用が進めば、現在、我が国で使用されている固定長電文方式のフォーマットでは20文字であったEDI情報が140文字を繰り返し記載可能 となるなど、金融EDIの普及に資する、との指摘もある。 こうした観点から、全銀システムにおける、XML電文への全面的な移行に向けて、エンド・デイト(旧方式の電文の使用期限)を設けることも含めて、 その方策について更に検討を進めるべきである。7月 金融審議会に「決済業務等の高度化に関するワーキング・グループ」を設置
12月
金融審議会「決済業務等の高度化に関するワーキング・グループ報告」を公表
(続きあり)
決済を含む金融取引に使用される電文は、情報量や情報の互換性等の点で優れているXML方式が国際標準(ISO20022)となっており、欧米では計画 的に移行が進んでいる。我が国においても企業間送金についてXML電文への全面的移行を行うなど、決済インフラの抜本的機能強化が必要であると考 えられ、この観点から、以下の行動プランの着実な実行が期待される。 平成30年(2018年)頃を目途に、全銀システムの加盟金融機関が参加する新しいシステム(「金融・ITネットワークシステム(仮称)」)を 構築し、サービスを開始するとともに、平成32年(2020年)までに、企業間の国内送金指図について、現行の固定長電文を廃止し、XML電文 に全面移行する。 この新しいシステムにおいては、企業からのXML電文による国内送金指図の受付機能を実装するとともに、最新の国際標準の先取的な採用(大 量のタグ付きEDI情報の付加)を行う。これにより、企業は、決済情報と商流情報を連携させることによる、決済事務の効率化・高度化や、 EDI情報を活用した自社事業の定量分析、新たなビジネスチャンスの発掘などが可能となる。 さらに、新システムをベースに、人工知能(AI)を活用したビッグデータ分析・活用機能等の追加を検討する。10
2016年6月
日本再興戦略2016 が閣議決定
金融高度化を推進するため、企業間の銀行送金電文を、2020年までを目途に国際標準であるXML電文に移行し、送金電文に商流情報の添付を可能とす る金融EDIの実現に向けた取組を進める。また、中小企業等の生産性向上や資金効率(キャッシュコンバージョンサイクル:CCC)向上など、XML電文 化の効果を最大化する観点から、産業界及び経済産業省において、金融EDIに記載する商流情報の標準化について、本年中に結論を出す。6月
金融庁に「決済高度化官民推進会議」を設置
決済業務等の高度化は、経済の発展に大きな影響を及ぼすものであり、フィンテックの動きが進展する中、利用者利便の向上や国際競争力強化の観 点から、強力に決済インフラの改革や金融・ITイノベーションに向けた取組みを実行していくことが重要。 昨年末、金融審議会「決済業務等の高度化に関するワーキング・グループ」でとりまとめた報告においても、こうした決済業務等の高度化に向けた 取組みを官民挙げて実行に移していくための体制の整備が課題とされた。 ワーキング・グループ報告書で示された課題(アクションプラン)の実施状況をフォローアップし、決済業務等の高度化に向けた取組みを継続的に 進めるため、金融界・産業界・個人利用者・行政など決済に関わる幅広いメンバーが参画する、官民推進会議を設置。8月
経済産業省に「金融EDIにおける商流情報等のあり方検討会議」を設置
産業界において、実証実験等、標準化に向けた取り組みが累次行われてきた商流EDIについて、商流情報の効率的・効果的な利活用のあり方等を模索 し、中小企業等の生産性向上のみならず、経営高度化や資金効率向上等に繋げることが、産業全体の次世代インフラ整備の一環として、重要性を増し ている。(中略) こうした状況を踏まえ(略)、中小企業等のバックオフィス業務の効率化に伴う経営高度化や生産性向上、資金効率向上等の観点から適切なものとな るよう中小企業を含む産業界の関係者・有識者等で検討を行う会議体を経済産業省・中小企業庁において立ち上げることとする。2017年6月
未来投資戦略2017 が閣議決定
XML 新システムを来年稼動し、2020 年までにXML 電文に全面的に移行する。2020 年までに商流情報の標準化項目の普及、業種を超えた企業間 のEDI 連携を更に推進する。 金融機関におけるXML 電文化について、来年中のXML新システム稼動と、2020年までのXML 電文への全面的移行について着実に取り組む。12
わが国における企業間送金に係る総合振込等の電文をXML電文に移行し、金融EDIの高度化に向けた取組みを進め
ていくため、全銀EDIシステムをプラットフォームとして新たに構築。
全銀EDIシステムのイメージ図
・①´⑥´は、インターネットバンキングの場合。個別金融機関が自行システム等を改修し、企業から直接XML電文を受け付ける。 インターネットバンキングのファイルアップロード、ダウンロードについては①´⑥´ を採用。 ・全銀EDIシステムはプラットフォームであるため、FBサービスの申込対応等は、各金融機関で実施。仕向
銀行
システム
全 銀
支払企業
(FB)
①
送金指図
(XML)
②
振込情報とKey情報⑤
(FB)
⑥
受取企業
(固定長)振込入金
(XML)
全銀EDI
システム
③
④
被仕向
銀行
EDI情報 受信 ・ 振込情報をXMLから固定長に 変換(①) ・ 金融EDI情報格納 +Key情報生成 ・ Key情報の送信(②) ・ Key情報の受信(⑤) ・ Key情報をもとに 金融EDI情報をセット ・ 振込入金情報を固定長から XMLに変換(⑥) EDI情報 付記 電文 変換 電文 変換 電文 変換①‘(IB)
電文 変換⑥‘(IB)
②’
⑤’
© 2018 JAPANESE BANKERS ASSOCIATION 13
全銀EDIシステムの目的
全銀EDIシステムは、決済インフラの抜本的機能強化の一環として、
(1) 受取企業:会計および経理事務(売掛金等の消込作業)の効率化
(2) 支払企業:入金照合に関する問合せ対応の削減
を主目的に、これまでの企業間の国内送金指図について、固定長ファイルから、
XMLファイルに移行するためのシステムです。
呼称:全銀EDIシステム
愛称:ZEDI(ゼディ:Zengin EDI system)
稼動時期:平成30年12月予定
(注)
(注)システム開発状況等により、変更する場合があります。
全銀EDIシステムは、受取企業の売掛金等の消込作業の効率化や支払企業の入金照合に関する問合せ
対応の削減のお手伝いをするものです。
14 区分 サービス (種別) チャネル システム稼動時の スコープ 支払企業 総合振込 ※1
一括ファイル伝送(FB)
個別金融機関接続◎
共同センタ経由 ※2 対象外 媒体(MT等) 対象外 インターネットバンキング(IB) ファイルアップロード◎
画面入力 対象外 FAX振込サービス、テレフォンバンキング、ATM、窓口等 対象外 受取企業 振込入金通知 入出金取引明細 ※1一括ファイル伝送(FB)
個別金融機関接続◎
共同センタ経由 ※2 対象外 媒体(MT等) 対象外 インターネットバンキング(IB) ファイルダウンロード◎
※1 給与振込・賞与振込・口座振替(結果照会)等は、XML電文移行の対象外となります。これまでどおり、既存の固定長送金指図ルートでの取
引となります。
※2 共同センタとは、複数金融機関向けのデータを一括処理可能とするマルチバンク対応の共同センタ(共同CMS<都銀等>/CNS<地銀>
/ SDS<第二地銀>)を指す。
© 2018 JAPANESE BANKERS ASSOCIATION 15 最低限必要な項目 支払通知番号 ※1 支払通知発行日 ※1 請求書番号 ※2 支払人企業法人コード ※3 IT化推進による事務合理化に 必要と思われる項目 受取人企業法人コード 請求先企業名 請求先企業法人コード 支払金額(明細) 税額 税区分 税率 利用可能とすべき項目 支払番号 製品名 受取人企業連絡先電話番号 支払内容 支払人企業連絡先電話番号 契約名 請求先連絡担当者 締日 請求先連絡先部門 入金予定日 請求先電話番号 納品伝票番号 行番号 請求書発行日 発注番号 金額相殺理由コード 受注番号 相殺金額 単価 受取人企業名 ※4 数量 支払人企業名 ※4 納入番号 支払合計金額 ※4 納入日時 支払日時 ※4 製品コード ※1:支払対象債務・支払日・支払金額・支払方法(振込か電債か)を通知する文書に付すもの。 該当する文書が存在しない場合は記載せず、金融機関側で自動付番(振込みの際に使われ ている既存の受付番号等を利用)。 ※2:請求書(ないしそれに類する書類)を発行していない場合は記載不要。 ※3:法人マイナンバーを持たない事業者(個人事業主等)については記載不要。 ※4: XML電文移行対象取引(予定)に、既に代替可能と思われる項目が存在するため、 EDI情報欄への記載不要との整理が可能と考えられる項目。 【出所】中小企業庁研究会 金融EDIにおける商流情報等のあり方検討会議「金融EDI情報として格納すべき商流情報の整理について(平成28年12月22日)」 管理上利用する項目 業界区分 データ区分
© 2018 JAPANESE BANKERS ASSOCIATION 17
支払企業
受取企業
⑥振込
⑤請求
⑧入金照合
①発注
③納品
②受注
④検品
確認商流EDI
(XML等)
金融機関
金融機関
全銀
システム
⑦入金確認
固定長
売掛金と入金
金額が合わない!
(請求書等から
差額原因を調査)
受取企業からの
問合せ対応
発生!
問合せ売掛金の入金消込に膨大な時間とコストがかかっている
企業間取引における課題
固定長
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現行の全銀協制定のレコードフォーマットは固定長であり、項目毎に桁数(固定)が
定められている。
現行フォーマットのイメージ現行フォーマットの「EDI情報欄(20桁)」は、
20桁では足りない※等の理
由により
、あまり利用されていないのが実態。
※支払通知番号や請求書番号、日付など消込みに必要な情報が
桁数不足で格納できない。
XMLフォーマットのイメージXMLフォーマットは、データ項目の内容・長さやデータ間の関係を自由に設定・変更で
きるなど、柔軟性・拡張性を備えている。
左記の例では、開始タグ
<商品名>
および終了タグ
</商品名>
により、「
おいしい水
500ml
」が商品名として意味付け(マークアップ)されている。
データ 区分 (1桁) 銀行 番号 (4桁) 被仕向銀行名 (15桁) 支店 番号 (3桁) 被仕向 支店名 (15桁) 手形交 換所 (4桁) 預金 種目 (1桁) 口座 番号 (7桁) 受取人名 (30桁) 0123 XXXXギンコウ 123 XXXXXXXXX 4567 1 1234567 XXXXXXXXX 振込金額 (10桁) 新規 コード (1桁) EDI情報 (20桁、固定長) 指定 区分 (1桁) 識別 表示 (1桁) ダミー (7桁) 001000000 1 012345ABCDEFGアイウエオカキ 7 Y 総合振込レコードフォーマット データ・レコード(計120桁、ウチEDI情報20桁) 2 <支払情報> ・・・ ・・・ <支払明細> <EDI情報> <注文明細> <注文番号>1</注文番号> <商品名>おいしい水500ml</商品名> <個数>10</個数><消費税>8%</消費税> <金額>1200</金額><単位>円</単位> </注文明細> <注文明細> <注文番号>2</注文番号><商品名>単4電池</商品名> <個数>4</個数><消費税>8%</消費税> <金額>324</金額><単位>円</単位> </注文明細> </EDI情報> </支払明細> ・・・ </支払情報> 振込情報 振込情報 EDI情報 (可変長) 現行フォーマットの特徴・課題 XMLフォーマットの特徴・効果情報量が拡張された金融EDI情報を活用して
決済関連事務の合理化
などが可能に※
なる。
※受取企業側では売掛金の消込作業、支払企業側では振込明細に係る受
取企業からの照会対応に係る業務負担の軽減が期待される。
被仕向銀行名、受取人名、振込金額等© 2018 JAPANESE BANKERS ASSOCIATION 19
XML
金融EDI入出金取引明細+金融EDI情報のイメージ(一部抜粋)
※表示方法はご利用のソフトウェア等により異なる。入金消込
銀行振込
入金確認
XML
金融EDI金融機関
金融機関
全銀
システム
全銀EDIシステム
支払企業
発注、受注、検品、納品、請求
受取企業
金融EDI情報金融EDIが拡張されることにより、
企業間で、より多くの
情報交換が可能となる。
20
各企業間にて、入金消込に必要となる項目を交換することにより、
入金消込率を格段に向上し自動化が図れる。
取得した
入出金取引明細
+金融EDI情報
売掛債権の明細単位に
入金消込が可能!
照合
© 2017 JAPANESE BANKERS ASSOCIATION 21
⑤請求
①発注
③納品
②受注
④検品
支払企業
電子データ交換受取企業
(商流EDI)⑥振込
⑧入金消込
⑦入金確認
XML
拡張EDI 拡張EDIXML
金融機関
金融機関
全銀
システム
全銀EDIシステム
商流EDI情報を
金融EDIに添付可能に
商流情報が添付されることにより
消込作業を効率化(自動化)
既存固定長からXML電文に移行することでEDI欄を大幅に拡張し、請求情報等の詳
細(拡張EDI)を同時に送信可能とし、受取企業側を中心に決済事務合理化を図る。
全銀EDIシステムの目的
⑥振込
22
4-6.拡張された金融EDIの導入に必要なこと
(1)
(2)
企 業
XML電文の
作成と取込み
会計システム等
接続先
(全銀EDIシステム等)
振込データ(
XML形式)
入金通知(
XML形式)
外部接続シ
ス
テ
ム
(一括フ ァ イ ル 伝送を利 用の 場 合)XML電文への移行時には、各企業において以下の対応が必要となる。
(1) XML電文を利用(作成・取込)するための会計システム等のソフトウェアのバージョンアップや入替
え、等
(2) 一括ファイル伝送を利用する場合は、XML電文を送受信するための回線準備、通信ソフトウェアの
設定変更、入替え(含む接続テスト)、等
© 2018 JAPANESE BANKERS ASSOCIATION 23
(1) FB機能が実装されたソフトウェアを導入(ソフトウェアは別途購入)
現行
全銀EDIシステム稼動後
企業 (FBソフトウェア購入)金融機関
FB契約 データ伝送 【固定長/全銀TCP/IP手順】 [総合振込・振込入金通知・入出金取引明細の3業務]金融機関
FB契約 データ伝送 【固定長/全銀TCP/IP手順 広域IP網】全銀EDI
システム
データ伝送 【XML/クライアント認証/JX手順】 企業 (FBソフトウェア購入)24
(2) 自社システムでFB機能を実装(通信パッケージは別途購入)
現行
全銀EDIシステム稼動後
企業 (通信パッケージ購入)金融機関
FB契約 納品 データ伝送 【固定長/全銀TCP/IP手順】通信パッケージ
ベンダ
[総合振込・振込入金通知・入出金取引明細の3業務]ERP/
会計ソフトウェア
企業 (通信パッケージ購入)金融機関
FB契約 納品 データ伝送 【固定長/全銀TCP/IP手順 広域IP網】通信パッケージ
ベンダ
ERP/
会計ソフトウェア
全銀EDI
システム
データ伝送 【XML/クライアント認証/JX手順】 ※ERP製品、会計ソフトウェア が金融機関との通信機能を 保有するケースあり。© 2018 JAPANESE BANKERS ASSOCIATION 25
(3) クラウドサービス事業者にデータ伝送を委託
現行
全銀EDIシステム稼動後
企業金融機関
クラウドサービス事
業者(ASP)
FB契約 (納品) データ伝送 【固定長/全銀TCP/IP手順】通信パッケージ
ベンダ
※契約は、企業・クラウドサー ビス事業者・金融機関の三 者間契約のケースあり。 企業金融機関
クラウドサービス事
業者(ASP)
FB契約 (納品) データ伝送 【固定長/全銀TCP/IP手順 広域IP網】通信パッケージ
ベンダ
全銀EDI
システム
データ伝送 【XML/クライアント認証/JX手順】 [総合振込・振込入金通知・入出金取引明細の3業務] 委託契約 委託契約26
振込
入金照合
全銀
システム
全銀EDIシステム
支払企業
金融機関A 金融機関B受取企業
(注)取引金融機関のサービス提供有無やご利用料金等については、平成30年1月以降、取引金
融機関にお問い合わせください。
対応
対応
対応
対応
対応
対応
対応
未対応
対応
対応
未対応
対応
対応
未対応
対応
対応
対応
対応
対応
未対応
決済業務の効率化!
拡張された金融EDI情報が受取
企業に到達しない。
→メリットが享受できない。
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取引明細編集画面(イメージ)
全銀EDIシステムには、
XMLファイルを作成するツール等のご準備が難しい企業向けに、
WEBブラウザを用いて情報
を入力することで、総合振込業務において使用するXMLファイルを簡易に作成できる機能を提供します。
※下記画面はイメージです。
画面入力情報を元に
XMLファイルを作成・ダ
ウンロード
EDI XML取引毎にEDI情報を
複数設定可能
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全銀EDIシステムに格納される金融EDI情報の活用により、金融機関による新たなソリュー
ションの提供やイノベーションの推進が期待されます。
想定事例 1
想定事例 2
想定事例 3
企業の取引情報の把握
によるコンサルタント
機能や提案活動
金融EDI情報を活用し
た小口融資等の新たな
ソリューションの提供
受発注動向の集計によ
るビジネスの将来予測
や業界動向の分析
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全銀EDIシステムの活用による電子領収書の発行スキームについても検討し
ています。
※ 導入時期は未定です。
受取企業
印紙税の削減
領収書作成・郵送に係るコストの
削減
支払企業
領収書の保管コストの削減
領収書の検索/閲覧作業の
容易化
電子領収書のメリット
全銀EDIシステムが受取企業に提供する振込入金通知および入出金取引明細は、企業間における取引情報の
授受を電磁的に行うことになるため、電子帳簿保存法第2条第6号の電子取引に該当し、同法第10条に対応し
たデータ保存を行うことにより、電子領収書として取り扱うことを検討。
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全銀EDIシステムは、平成30年(2018年)12月の稼動を目指して、開発中。
-平成29年5月、金融機関に対してXML新システムの基本設計書に関する説明会を開催。
-平成29年7月、金融機関およびクラウドサービス事業者、ソフトウェアベンダ等に対して
API仕様書説明会を開催。
-平成29年10月、11月、企業向け説明会を開催(10/24 東京会場、11/6 大阪会場)。
-商工会議所様と連携した周知・広報 9/19 日本商工会議所、12/19 仙台商工会議所、12/27 福岡商工
会議所、1/26 名古屋商工会議所
全銀EDIシステムの構築がゴールではなく、全銀EDIシステム稼動後の拡充された金融EDI情報の活用
によって経理・決済業務の高度化、効率化が図れること等をアピールし、そのメリットを実感してもらう
ことが重要である。
そのため、企業に対して、XML電文への移行を促し、業務効率化と企業の生産性向上に向けた取組
みであることを理解いただき、官と民、金融界と産業界が連携して、金融EDIの利活用について周知・
広報を行っていきたい。
そして、未来投資戦略2017等を踏まえて、2020年を目途とするXML電文の一斉移行に向けて、幅広
い関係者が相互に協働していくよう、全銀協としてもしっかりと取り組んでいくこととしたい。
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