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厚生労働科学研究費補助金(障害者対策総合研究事業)

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厚生労働科学研究費補助金(障害者対策総合研究事業)

総合研究報告書   

完全型ジストロフィンを発現させる Duchenne 型筋ジストロフィーの治療法の開発 研究代表者:松尾  雅文(神戸学院大学大学総合リハビリテーション学部・教授)

A.研究目的

  Duchenne型筋ジストロフィー(DMD)は

男児3500人に1人が発症する最も頻度の高 いかつ重篤な遺伝性筋疾患である。しかし、

未だ有効な治療法はなく、DMD患者は20歳 台に長い闘病生活のはてに死亡する。そのた め世界中の数万の患者とその家族が治療法の 確立を待望している。

  本研究は、アンチセンスオリゴヌクレオチ ドを用いてジストロフィン遺伝子のスプライ シング時にエクソンのスキッピングを誘導し、

ジストロフィンmRNAを修正して骨格筋に ジストロフィンを発現させることに世界で初 めて成功した。その成果は、「Pediatric Research」誌の表紙に紹介され、DMDの最 も有望な治療法として世界中から大きな注目 を集めた(Takeshima, 2006)。現在では、こ のジストロフィンmRNAを修正する治療は 世界標準の手法となりつつある。しかしなが

【研究要旨】

  Duchenne型筋ジストロフィー(DMD)は最も頻度の高いかつ重篤な遺伝性筋疾患である。し

かし、未だ有効な治療法は確立されていない。私達は、アンチセンスオリゴヌクレオチドを用い てジストロフィン遺伝子のエクソンのスキッピングを誘導し、mRNAのアミノ酸読み取り枠を 修正するDMD治療法を着想し、現在では世界標準の治療法となりつつある。しかし、この方法 で発現させるジストロフィンは一部領域を欠失した不完全なもので、完全な発現とはいえない。

その為、完全型ジストロフィンを発現させる治療の確立が緊急課題となっている。

本研究では、スプライシング時にmRNAを修正して完全型ジストロフィンの発現させる治療 の開発を目指した。その候補となるジストロフィン遺伝子の異常によりシュードエクソンを形成 する例の探索を行った。ジストロフィンcDNAの解析から5種の遺伝子異常を同定した。そして、

同定した5種類の遺伝子異常配列をそれぞれ組み込んだミニ遺伝子を構築し、HeLa細胞を用い たスプライシングレポーター系を構築した。これらの細胞培養  液に様々な化合物を添加し、ス プライシングを制御する化学物質の探索を行った。その結果、1部の遺伝子異常については形成 されたシュードニクソンのスキッピングを誘導するアンチセンスオリゴヌクレオチドの同定に 成功した。今後、本アンチセンスオリゴヌクレオチドを用いた完全型筋ジストロフィンの発現を はかることが可能となった。

【分担研究者】

松尾  雅文

神戸大学大学院医学研究科・教授

竹島  泰弘

神戸大学大学院医学研究科・特命教授

八木  麻理子

神戸大学大学院医学研究科・助教 粟野  宏之

神戸大学大学院医学研究科・特命助教

(2)

ら、この手法では発現するジストロフィンは 1部領域を欠失した不完全なタンパクで、完 治とはいえない。そのため、完全型ジストロ フィンを発現させる方法の確立が世界の研究 者の解決すべき課題となっている。

  また、本研究者は、スプライシング時にジ ストロフィンmRNAを修正することにより 完全型ジストロフィンの発現が期待できる遺 伝子の異常を発見してきた。本研究は、スプ ライシング時にmRNAを修正して、こうし た異常例で完全型ジストロフィンの発現させ るDMD治療の開発を世界に先駆けてはかる ものである。

本研究では以下の研究を実施した。1)完 全型ジストロフィンの発現が可能なジストロ フィン遺伝子の異常をさらに多くのDMD患 者での同定。2)同定した遺伝子の異常を対 象としてスプライシングレポーター評価系を 構築。3)完全長ジストロフィンの産生を導 くシュードエクソンスキッピングを誘導する 化学物質のスクリーニング。その結果、スプ ライシング時にエクソンスキッピングを誘導 して完全型ジストロフィンの発現させるアン チセンスオリゴヌクレオチドの同定に成功し た。

B.研究方法

  1)完全型ジストロフィンの発現が期待さ れる遺伝子異常の探索(担当:竹島・八木・

粟野)

  完全型ジストロフィンの発現が期待される ジストロフィン遺伝子の異常は、ジストロフ ィン遺伝子の79ヶのエクソン全てが正常で、

イントロンの異常によるものである。そのた め、DMD患者を対象としてMLPA法とジス トロフィンcDNA解析を用いた遺伝子診断を 実施した。そして、イントロン内にシュード エクソンの形成をもたらす遺伝子異常の同定 をはかった。ジストロフィンcDNAの全長 解析法の概略図とPCRに用いたプライマー の位置および配列を添付資料1とした。

2)ジストロフィン遺伝子のエクソンのス プライシング制御特性の解析

エクソンスキッピングを誘導するにはスプ ライシングを制御する機構の解明が貢献する。

そこで、ジストロフィン遺伝子のエクソンの スプライシング制御因子を26コのパラメー ターとして利用して、決定木の手法を用いて、

76のエクソンのグループ化を行った。

3)スプライシングレポーター評価系を用 いた化学物質スクリーニング

  イントロン内の点突然変異によりシュード エクソンが形成され、DMDの原因となって いる例がある。これらでは、シュードエクソ ンのスキッピングが誘導されれば、全く正常 なジストロフィンmRNAが産生され、完全 型ジストロフィンの発現が期待される。

① スプライシングレポーター評価系の構築   申請者が既に構築しているH492ミニ遺伝 子に、イントロン配列がシュードエクソン化 した遺伝子異常配列あるいはその正常配列を 組み込み、ハイブリッドミニ遺伝子を作成す る。添付資料2にH492の構造を記した。

②化学物質存在下でのスプライシング解析   先に構築したハイブリッドミニ遺伝子を HeLa細胞に導入し、そのスプライシング産

物をRT-PCR法で解析した。この解析系にア

ンチセンスオリゴヌクレオチドをはじめとし た様々な化学物質を加え、化学物質によるス プライシングへの影響を解析した。そして、

スプライシングを変化させ、シュードエクソ ンのスキッピングを誘導する。

③アンチセンスオリゴヌクレオチドの同定   シュードエクソンのスキッピングを誘導す るアンチセンスオリゴヌクレオチドについて その作用時間・作用濃度などに検討を加えた。

4)治療対象となる症例の筋細胞株の樹立   完全型ジストロフィンの発現が期待される 遺伝子の異常を持つ患者を対象として筋生検 により、筋培養細胞株の樹立をはかった。

(3)

(倫理面への配慮)

本研究の

者の遺伝子診断並びに患者細胞でのジストロ フィン発現の検討については、神戸大学医学 部附属病院においてインフォームドコンセン トを得て実施した。こうした診断を実施する こと及び筋バイオプシーから得た患者筋細胞 の細胞株の樹立及びそのジストロフィン mRNAの解析などの実施については神戸大 学医学部医学倫理委員会および神戸学院大学 倫理委員会で審議され承認された。

図1   

イントロンの内部に存在する 識されてエクソン化していた。

(倫理面への配慮)

本研究のDuchenne

者の遺伝子診断並びに患者細胞でのジストロ フィン発現の検討については、神戸大学医学 部附属病院においてインフォームドコンセン トを得て実施した。こうした診断を実施する こと及び筋バイオプシーから得た患者筋細胞 の細胞株の樹立及びそのジストロフィン

の解析などの実施については神戸大 学医学部医学倫理委員会および神戸学院大学 倫理委員会で審議され承認された。

    5種のシュードエクソン形成異常 イントロンの内部に存在する

識されてエクソン化していた。

Duchenne型筋ジストロフィー患 者の遺伝子診断並びに患者細胞でのジストロ フィン発現の検討については、神戸大学医学 部附属病院においてインフォームドコンセン トを得て実施した。こうした診断を実施する こと及び筋バイオプシーから得た患者筋細胞 の細胞株の樹立及びそのジストロフィン

の解析などの実施については神戸大 学医学部医学倫理委員会および神戸学院大学 倫理委員会で審議され承認された。

種のシュードエクソン形成異常 イントロンの内部に存在する

識されてエクソン化していた。

型筋ジストロフィー患 者の遺伝子診断並びに患者細胞でのジストロ フィン発現の検討については、神戸大学医学 部附属病院においてインフォームドコンセン トを得て実施した。こうした診断を実施する こと及び筋バイオプシーから得た患者筋細胞 の細胞株の樹立及びそのジストロフィン

の解析などの実施については神戸大 学医学部医学倫理委員会および神戸学院大学 倫理委員会で審議され承認された。

種のシュードエクソン形成異常

イントロンの内部に存在する1塩基異常がスプライスサイトを新たに形成し、そこが認 識されてエクソン化していた。

型筋ジストロフィー患 者の遺伝子診断並びに患者細胞でのジストロ フィン発現の検討については、神戸大学医学 部附属病院においてインフォームドコンセン トを得て実施した。こうした診断を実施する こと及び筋バイオプシーから得た患者筋細胞

の解析などの実施については神戸大 学医学部医学倫理委員会および神戸学院大学

C 1

る遺伝子異常の探索

ジストロフィン遺伝子のイントロン内の点変 異からシュードエクソンを形成する異常を有 する例を探索した。

子解析では異常の同定されなかった例で、

ストロフィン を追加で行い、

ドエクソンの検出をはかった。これまでに合 計

かることができた

トオブフレームのエクソンであり、このシュ ードエクソンの挿入がより

フレームエクソンであった。これらのシュー ドエクソンをエクソンスキッピングにより mRNA

ロフィン産生が期待された。

種のシュードエクソン形成異常

塩基異常がスプライスサイトを新たに形成し、そこが認 C.研究結果

1)完全型ジストロフィンの発現が期待され る遺伝子異常の探索

完全型ジストロフィンの発現が期待される ジストロフィン遺伝子のイントロン内の点変 異からシュードエクソンを形成する異常を有 する例を探索した。

子解析では異常の同定されなかった例で、

ストロフィン を追加で行い、

ドエクソンの検出をはかった。これまでに合 計5種のイントロン内の塩基異常の蓄積をは かることができた

トオブフレームのエクソンであり、このシュ ードエクソンの挿入がより

成がされた。

フレームエクソンであった。これらのシュー ドエクソンをエクソンスキッピングにより mRNAから除くと全く正常の完全型ジスト ロフィン産生が期待された。

 

塩基異常がスプライスサイトを新たに形成し、そこが認

.研究結果

)完全型ジストロフィンの発現が期待され る遺伝子異常の探索

完全型ジストロフィンの発現が期待される ジストロフィン遺伝子のイントロン内の点変 異からシュードエクソンを形成する異常を有 する例を探索した。DMD

子解析では異常の同定されなかった例で、

ストロフィンmRNAの を追加で行い、mRNA

ドエクソンの検出をはかった。これまでに合 種のイントロン内の塩基異常の蓄積をは かることができた(図1)

トオブフレームのエクソンであり、このシュ ードエクソンの挿入がより

された。1種は、イントロ

フレームエクソンであった。これらのシュー ドエクソンをエクソンスキッピングにより

から除くと全く正常の完全型ジスト ロフィン産生が期待された。

塩基異常がスプライスサイトを新たに形成し、そこが認

)完全型ジストロフィンの発現が期待され

完全型ジストロフィンの発現が期待される ジストロフィン遺伝子のイントロン内の点変 異からシュードエクソンを形成する異常を有 DMD患者で通常の遺伝 子解析では異常の同定されなかった例で、

の全長の塩基配列解析 mRNAに取り込まれたシュー ドエクソンの検出をはかった。これまでに合 種のイントロン内の塩基異常の蓄積をは

1)。5種うち

トオブフレームのエクソンであり、このシュ ードエクソンの挿入がよりストップコドの

種は、イントロン

フレームエクソンであった。これらのシュー ドエクソンをエクソンスキッピングにより

から除くと全く正常の完全型ジスト ロフィン産生が期待された。

塩基異常がスプライスサイトを新たに形成し、そこが認

)完全型ジストロフィンの発現が期待され

完全型ジストロフィンの発現が期待される ジストロフィン遺伝子のイントロン内の点変 異からシュードエクソンを形成する異常を有 患者で通常の遺伝 子解析では異常の同定されなかった例で、ジ

塩基配列解析 に取り込まれたシュー ドエクソンの検出をはかった。これまでに合 種のイントロン内の塩基異常の蓄積をは 種うち4種はアウ トオブフレームのエクソンであり、このシュ ストップコドの形 ン2内のイン フレームエクソンであった。これらのシュー ドエクソンをエクソンスキッピングにより

から除くと全く正常の完全型ジスト

塩基異常がスプライスサイトを新たに形成し、そこが認

)完全型ジストロフィンの発現が期待され

完全型ジストロフィンの発現が期待される ジストロフィン遺伝子のイントロン内の点変 異からシュードエクソンを形成する異常を有 患者で通常の遺伝

ジ 塩基配列解析 に取り込まれたシュー ドエクソンの検出をはかった。これまでに合 種のイントロン内の塩基異常の蓄積をは 種はアウ トオブフレームのエクソンであり、このシュ 形 内のイン フレームエクソンであった。これらのシュー

(4)

2)ジストロフィン遺伝子のエクソンのスプ ライシング制御特性の解析

ジストロフィン遺伝子の

は、そのスプライシング制御因子の パラメーターを用いて決定木の手法で グループに分類することが出来た

ライシング部位のコンセンサス配列の強い保 存性に依存しているグループから、多くのス プライシング制御因子の関与が必要なグルー プまで多岐が存在した。

  各エクソンのスプライシング制御因子の関 与度を26

フィン遺伝子に同定されている

プチックエクソンを区別する決定木を作成し た。その結果、

の5つのグループに分類された。

この決定木を用いて、

シュードエクソンについて をおこなっ

エクソンは正常のエクソングループ Dに分類された

クソンであってもスプライシングの制御機構 は正常のエクソンから

ものではないことを示した。

)ジストロフィン遺伝子のエクソンのスプ ライシング制御特性の解析

ジストロフィン遺伝子の

は、そのスプライシング制御因子の パラメーターを用いて決定木の手法で グループに分類することが出来た

ライシング部位のコンセンサス配列の強い保 存性に依存しているグループから、多くのス プライシング制御因子の関与が必要なグルー プまで多岐が存在した。

各エクソンのスプライシング制御因子の関 26のパラメーターに

フィン遺伝子に同定されている

プチックエクソンを区別する決定木を作成し た。その結果、77ケのエクソンは

つのグループに分類された。

この決定木を用いて、

シュードエクソンについて

をおこなった。その結果、すべてのシュード エクソンは正常のエクソングループ

に分類された(表1)

クソンであってもスプライシングの制御機構 は正常のエクソンから

ものではないことを示した。

図2   

)ジストロフィン遺伝子のエクソンのスプ ライシング制御特性の解析

ジストロフィン遺伝子の77個のエクソン は、そのスプライシング制御因子の

パラメーターを用いて決定木の手法で グループに分類することが出来た

ライシング部位のコンセンサス配列の強い保 存性に依存しているグループから、多くのス プライシング制御因子の関与が必要なグルー プまで多岐が存在した。

各エクソンのスプライシング制御因子の関 のパラメーターにして、ジストロ フィン遺伝子に同定されている15

プチックエクソンを区別する決定木を作成し ケのエクソンは

つのグループに分類された。

この決定木を用いて、先に同定した シュードエクソンについてそのグループ分け

た。その結果、すべてのシュード エクソンは正常のエクソングループ

1)。このことはシュ クソンであってもスプライシングの制御機構 は正常のエクソンからそれほど偏位している ものではないことを示した。

    決定木の手法を用いた

)ジストロフィン遺伝子のエクソンのスプ

個のエクソン は、そのスプライシング制御因子の26種の パラメーターを用いて決定木の手法で5つの グループに分類することが出来た(図2)。スプ ライシング部位のコンセンサス配列の強い保 存性に依存しているグループから、多くのス プライシング制御因子の関与が必要なグルー

各エクソンのスプライシング制御因子の関 して、ジストロ

15ケのクリ プチックエクソンを区別する決定木を作成し

ケのエクソンはAからE つのグループに分類された。

先に同定した5つの グループ分け た。その結果、すべてのシュード エクソンは正常のエクソングループのA・C

。このことはシュードエ クソンであってもスプライシングの制御機構 それほど偏位している

決定木の手法を用いた

)ジストロフィン遺伝子のエクソンのスプ

個のエクソン 種の つの

。スプ ライシング部位のコンセンサス配列の強い保 存性に依存しているグループから、多くのス プライシング制御因子の関与が必要なグルー

各エクソンのスプライシング制御因子の関 して、ジストロ

ケのクリ プチックエクソンを区別する決定木を作成し

E

つの グループ分け た。その結果、すべてのシュード C・ ードエ クソンであってもスプライシングの制御機構 それほど偏位している

3

た化学物質スクリーニング

有したものと有されないもののそれぞれを H492

遺伝子を構築した。そして、それらの イシングを

まざまな化学物質あるいはアンチセンスオリ ゴヌクレオチドを培養液中に加え

行った。

RT

ュ−ドエクソンのスキッピング効果が得られ た。しかしながら、その効果は以前得た TG003

果と比較すると弱く、臨床応用するに十分な 活性ではないと判断した。

決定木の手法を用いた77ジストロフィンエクソンのグループ分け

  intron  1  2  2  25  3  27  4  62  5  67 

3)スプライシングレポーター評価系を用い た化学物質スクリーニング

5個のシュードエクソンについて、異常を 有したものと有されないもののそれぞれを H492ベクターに挿入し、

遺伝子を構築した。そして、それらの イシングを

まざまな化学物質あるいはアンチセンスオリ ゴヌクレオチドを培養液中に加え

行った。生じた

RT-PCR法で解析した。一部の化学物質でシ

ュ−ドエクソンのスキッピング効果が得られ た。しかしながら、その効果は以前得た

TG003によるエクソンスキッピング誘導効

果と比較すると弱く、臨床応用するに十分な 活性ではないと判断した。

アンチセンスオリゴヌクレオチドによるエ ジストロフィンエクソンのグループ分け

  mutation c.93+5590

c.3432+2240 A>G c.3787-8436 c.9225-285 c.980+2714

)スプライシングレポーター評価系を用い た化学物質スクリーニング

個のシュードエクソンについて、異常を 有したものと有されないもののそれぞれを

ベクターに挿入し、

遺伝子を構築した。そして、それらの

イシングをHeLa細胞に導入して行った。さ まざまな化学物質あるいはアンチセンスオリ ゴヌクレオチドを培養液中に加え

生じたスプライシング産物を 法で解析した。一部の化学物質でシ ュ−ドエクソンのスキッピング効果が得られ た。しかしながら、その効果は以前得た

によるエクソンスキッピング誘導効 果と比較すると弱く、臨床応用するに十分な 活性ではないと判断した。

ンチセンスオリゴヌクレオチドによるエ ジストロフィンエクソンのグループ分け

mutation 

c.93+5590  T>A  c.3432+2240 A>G 

8436 >A  285 A>G  c.980+2714 C>T 

)スプライシングレポーター評価系を用い た化学物質スクリーニング

個のシュードエクソンについて、異常を 有したものと有されないもののそれぞれを

ベクターに挿入し、ハイブリットミニ 遺伝子を構築した。そして、それらの

細胞に導入して行った。さ まざまな化学物質あるいはアンチセンスオリ ゴヌクレオチドを培養液中に加え

スプライシング産物を 法で解析した。一部の化学物質でシ ュ−ドエクソンのスキッピング効果が得られ た。しかしながら、その効果は以前得た

によるエクソンスキッピング誘導効 果と比較すると弱く、臨床応用するに十分な 活性ではないと判断した。

ンチセンスオリゴヌクレオチドによるエ ジストロフィンエクソンのグループ分け

size (nt)  132  202  119 

  58 

  121 

)スプライシングレポーター評価系を用い

個のシュードエクソンについて、異常を 有したものと有されないもののそれぞれを

ハイブリットミニ 遺伝子を構築した。そして、それらのスプラ

細胞に導入して行った。さ まざまな化学物質あるいはアンチセンスオリ ゴヌクレオチドを培養液中に加え細胞培養を

スプライシング産物を 法で解析した。一部の化学物質でシ ュ−ドエクソンのスキッピング効果が得られ た。しかしながら、その効果は以前得た

によるエクソンスキッピング誘導効 果と比較すると弱く、臨床応用するに十分な

ンチセンスオリゴヌクレオチドによるエ ジストロフィンエクソンのグループ分け

group  C C C D A

)スプライシングレポーター評価系を用い 個のシュードエクソンについて、異常を

ハイブリットミニ スプラ 細胞に導入して行った。さ まざまな化学物質あるいはアンチセンスオリ 培養を

法で解析した。一部の化学物質でシ ュ−ドエクソンのスキッピング効果が得られ

果と比較すると弱く、臨床応用するに十分な ンチセンスオリゴヌクレオチドによるエ

(5)

クソンスキッピングについて検討した。シュ ードエクソンの配列全体をカバーする様に1 個のエクソンにつき10個近くのS-オリゴを 作成し、それぞれのエクソンスキッピング誘 導効果を解析した。しかしながら、有効なエ クソンスキッピング誘導作用を得ることは出 来なかった。用いる修飾核酸を変更し、

RNA/ENAキメラを用いた。その結果、シュ

ードエクソンのスキッピングを誘導する配列 が得られた。今後、このアンチセンスオリゴ ヌクレオチドを用いて、完全型ジストロフィ ンの発現をはかるものである。

4)患者由来培養筋細胞の樹立

治療対象となる症例の筋細胞株の樹立をは かった。完全型ジストロフィンの発現が期待 される遺伝子の異常を持つ患者を対象として 筋生検し、生検組織から筋培養細胞株を樹立 した。

D.考察

1)達成度について        本研究全体では、完全型ジストロフィンを

発現させる治療法への道筋が示せた。特に化 学物質スクリーニングにおいて一部で弱いな がらもシュードエクソンスキッピング誘導作 用を発現する化学物質が見つかった。さらに、

アンチセンスオリゴヌクレオチドへ探索の比 重を移したところ、RNA/ENAキメラが有効 なことを明らかにした。

2)研究成果の学術的意義について 

スプライシングの制御機構はかなり解明さ れてきた。今回、決定木で得られた個々のエ クソンのスプライシング制御の特徴によるグ ループ化は、まだまだ未知の因子によるスプ ライシングが制御を示唆しており、今後の本 領域の発展が期待される。また、イントロン 内の配列が一塩基の異常によってエクソン化 しても、そのスプライシング制御機能はほぼ 普通のエクソンと同じであることが決定木の

手法を用いることにより判明した。このこと は逆に、イントロン内にはエクソン様構造を 形成した塩基異常を獲得しても、そのままイ ントロンである遺伝子異常が存在するものも あると考えられた。

3)研究成果の行政的意義について

  DMDで完全型ジストロフィンを発現させ る方向性が見出せた。このことが完成された 時には、DMD患者が救われることとなる。

DMDへの医療・療育費の大幅な削減が期待 される。これは、現在治験が実施されている ジストロフィン発現治療が一部の領域を欠い たジストロフィンを発現させるものであるこ とから、両治療法の効果を比較するで、より よい治療法を開発する評価判定法を提示する ものと期待される。

  4)その他特記すべき事項について

本研究者が世界初めて提唱し、その効果を 報告していたアンチセンスオリゴスクレオチ ドを用いたエクソンスキッピング誘導治療が 外国製薬メーカーの手で治療される様になっ た。また、その効果が実証されてきており、

本治療法により利益を受ける患者は多い。

一方、完全型筋ジストロフィンの発現が期 待されており、本研究の成果をもとに早急に 患者さんの利益へと具体化に結びつけたい。

E.結論

  DMDにおいて完全型ジストロフィンの発 現を可能とするシュードエクソンを形成する 遺伝子異常についてハイブリッドミニ遺伝子 の構築にすべての異常で成功した。また、エ クソンスキッピングを誘導するアンチセンス オリゴヌクレオチドの同定に成功し、DMD 治療の確立へ新しい世界を切り開いた。

(6)

F.研究発表 1. 論文発表

一覧表参照

2. 学会発表         一覧表参照

G.知的所有権の出願・取得状況 1. 特許取得

    なし

2. 実用新案登録     なし

3. その他

添付資料1

  ジストロフィンcDNAの解析 添付資料2

  H492ベクターの構造

(7)

参照

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