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(1)

株式会社富士通総研 平成24年度

文化政策の評価手法に関する調査研究

報告書 

(2)

第 1章 本 調 査 研 究 の背 景 と目 的 、実 施 事 項 ...1

1.調 査 研 究 の背 景 ・趣 旨 ... 3

2.調 査 研 究 の流 れ... 5

3.調 査 研 究 検 討 会 の開 催... 6

4.調 査 対 象 および調 査 票 の種 類 ... 7

5.調 査 研 究 の実 施 スケジュール... 8

6.調 査 報 告 書 の見 方 について... 9

第 2章 調 査 研 究 結 果 について ... 11

A)優 れた劇 場 ・音 楽 堂 からの創 造 発 信 事 業 ... 13

1.調 査 概 要 ... 15

(1)調 査 趣 旨 ... 15

(2)調 査 概 要 ... 16

2.様 式 例 【Ⅰ】の試 行 結 果 ... 18

(1)採 択 団 体 アンケート調 査 結 果 ... 18

(2)観 客 アンケート調 査... 33

(3)ワークショップ・アウトリーチ参 加 者 アンケート ... 38

3.様 式 例 【Ⅱ】の試 行 結 果 ... 44

(1)アウトプット(結 果 )指 標 ... 44

(2)アウトカム(成 果 )指 標 ... 47

(3)インパクト(波 及 効 果 )指 標... 52

B)文 化 遺 産 を活 かした観 光 振 興 ・地 域 活 性 化 事 業 ... 57

1.調 査 概 要 ... 59

(1)調 査 趣 旨 ... 59

(2)事 業 概 要 ... 59

(3)調 査 実 施 概 要 ... 60

2.様 式 例 【Ⅰ】の試 行 結 果 ... 63

(1)採 択 団 体 アンケート調 査 結 果 ... 63

3.様 式 例 【Ⅱ】の試 行 結 果 ... 79

(1)アウトプット(結 果 )指 標 ... 79

(2)アウトカム(成 果 )指 標 ... 82

(3)インパクト(波 及 効 果 )指 標... 85

(3)

1.調 査 概 要 ... 89

(1)調 査 趣 旨 ... 89

(2)事 業 概 要 ... 89

(3)調 査 実 施 概 要... 90

2.様 式 例 【Ⅰ】の試 行 結 果 ... 91

(1)採 択 団 体 アンケート調 査 結 果... 91

(2)AIR参 加 者 アンケート調 査 結 果 ...100

3.様 式 例 【Ⅱ】の試 行 結 果 ... 116

(1)アウトプット(結 果 )指 標... 116

(2)アウトカム(成 果 )指 標 ... 117

(3)インパクト(波 及 効 果 )指 標...122

第 3章 文 化 政 策 評 価 の確 立 に向 けて ... 127

1.トップレベルの舞 台 芸 術 創 造 事 業 の様 式 例 【Ⅱ】の検 討 ... 129

(1)概 要...129

(2)様 式 例 【Ⅱ】の記 入 フォーム...130

2.調 査 研 究 検 討 会 の意 見 要 旨... 131

(1)今 回 の調 査 結 果 について...131

(2)今 後 の評 価 の進 め方...136

3.今 後 の文 化 政 策 評 価 の方 向 性... 138

(1)今 回 の試 行 調 査 からみえた課 題 ...138

(2)今 後 の文 化 政 策 評 価 に向 けた方 向 性 ...145

付 録 (各 様 式 例 [ Ⅰ ] ・様 式 例 [ Ⅱ ] ) ... 151

(4)

1

第1章A)劇場・音楽堂B)文化遺産C)AIRC)AIR第2章第3章

第1章 本調査研究の背景と目的、実施事項

(5)

1.調査研究の背景・趣旨

( 1 ) 調 査 研 究 の 背 景 第1章

① 文 化 芸 術 の振 興 に関 する基 本 的 な方 針 (第 3 次 基 本 方 針 )

近 年 、 政 府 や地 方 公 共 団 体 の あら ゆる 政 策 分 野 において 、政 策 評 価 、事 業 評 価 など が 実 施 さ れ、 そ の 重 要 性 は 増 大 す る 一 方 で ある 。 し か し 、 文 化 政 策 や 文 化 的 な 事 業 は、他 の政 策 分 野 や施 策 と同 じような評 価 のあり方 で十 分 かどうか、文 化 芸 術 の より適 切 な政 策 評 価 のあり方 に向 けた検 討 と評 価 手 法 の確 立 が求 められている。

一 方 、平 成 23年 2 月 、政 府 は「文 化 芸 術 の振 興 に関 する基 本 的 な方 針 (第 3次 基 本 方 針 )」1 を閣 議 決 定 し、「国 民 への説 明 責 任 の向 上 に資 するため、重 点 戦 略

に係 るPDCA(計 画 、実 行 、検 証 、改 善 )サイクルを確 立 し、各 施 策 の進 捗 状 況 を点

検 するとともに不 断 の改 善 を図 る必 要 がある」ことを示 した。

第2章

さらに、第 3 次 基 本 方 針 では、「文 化 芸 術 への支 援 策 をより有 効 に機 能 させるため、

独 立 行 政 法 人 日 本 芸 術 文 化 振 興 会 に お ける 専 門 家 に よ る 審 査 、 事 業 評 価 、 調 査 研 究 等 の機 能 を大 幅 に強 化 し、諸 外 国 のアーツカウンシルに相 当 する新 たな枠 組 み を導 入 する。このため、早 急 に必 要 な調 査 研 究 を行 うとともに、可 能 なところから試 行 的 な取 組 を実 施 する。」との方 針 が示 された。これを受 けて、(独 )日 本 芸 術 文 化 振 興 会 では新 たな審 査 ・評 価 の仕 組 みづくりが具 体 的 に動 き出 すこととなった2

A)劇場・音楽堂

文 化 庁 においても、平 成 23 年 度 に、第 3次 基 本 方 針 に基 づく主 要 施 策 を対 象 に、

「文 化 政 策 の評 価 手 法 に関 する調 査 研 究 」3 を株 式 会 社 ニッセイ基 礎 研 究 所 に委 託 して実 施 し、文 化 政 策 の評 価 に有 効 な手 法 の検 討 に資 する目 的 で政 策 の評 価 に 必 要 な指 標 や様 式 例 の考 察 等 を進 めてきた。

B)文化遺産

② 文 化 政 策 の評 価 手 法 の開 発 (平 成 23 年 度 調 査 研 究 の成 果 )

(株 )ニッセイ基 礎 研 究 所 が実 施 した、平 成 23 年 度 「文 化 政 策 の評 価 手 法 に関 する調 査 研 究 」においては、文 化 庁 の実 施 する以 下 の4つの主 要 補 助 事 業 に関 する 評 価 手 法 の開 発 が行 われた。

C)AIRC)AIR

A) 優 れた劇 場 ・音 楽 堂 からの創 造 発 信 事 業

B) 文 化 遺 産 を活 かした観 光 振 興 ・地 域 活 性 化 事 業 C) 文 化 芸 術 創 造 都 市 推 進 事 業

D) 文 化 芸 術 の海 外 発 信 拠 点 形 成 事 業

その評 価 手 法 は、定 量 的 な側 面 だけでなく定 性 的 な側 面 も考 慮 されているほか、

結 果 (アウト プット)だけでなく成 果 ( アウトカム)を測 定 する評 価 手 法 、 文 化 面 だけで なく、社 会 的 側 面 を含 めた多 様 で幅 広 い波 及 効 果 (インパクト)を含 めた評 価 手 法 を 第3章

1 平 成 23 年 2 月 8 日 閣 議 決 定 、対 象 期 間 は平 成 23~27 年 度 の概 ね 5 年 間 。

2 ( 独 ) 日 本 芸 術 文 化 振 興 会 に お い て 「 文 化 芸 術 活 動 へ の 助 成 に 係 る 審 査 ・ 評 価 に 関 す る 調 査 研 究 会 」を 立 ち 上 げ 、「 プ ロ グ ラ ム デ ィ レ ク タ ー( PD)」や「 プ ロ グ ラ ム オ フ ィ サ ー( PO)」

を 活 用 し た 審 査 ・ 評 価 等 の 仕 組 み の あ り 方 に つ い て 、 9 回 の 会 合 を 開 催 し て 調 査 研 究 を 実 施 し 、 報 告 書 「 文 化 芸 術 活 動 へ の 助 成 に 係 る 新 た な 審 査 ・ 評 価 等 の 仕 組 み の 在 り 方 に つ い て 」 を と り ま と め た 。 報 告 書 は 下 記 を 参 照 。

http://www.ntj.jac.go.jp/assets/files/kikin/topics/pdf/kikin201106103_2.pdf

3 平 成 23 年 度 「文 化 政 策 の評 価 手 法 に関 する調 査 研 究 」報 告 書 (株 式 会 社 ニッセイ基 礎 研 究 所 ) http://www.bunka.go.jp/bunka_gyousei/torikumi/pdf/bunka_houkoku.pdf

3

(6)

目 指 して開 発 されている。

その成 果 物 として、実 用 的 な調 査 である様 式 例 【Ⅰ】と、補 助 事 業 別 の評 価 指 標 を 整 理 した様 式 例 【Ⅱ】が作 成 された4

様 式 例 【 Ⅰ】 は採 択 団 体 の事 業 や 取 組 の 実 績 ・ 成 果 、 課 題 を把 握 する ためのアン ケート調 査 票 、インタビュー調 査 項 目 、訪 問 調 査 記 入 フォーム等 から構 成 されている。

様 式 例 【 Ⅱ】 は、 様 式 例 【 Ⅰ】 を 用 い た実 際 の 調 査 で 得 ら れ たデー タを 整 理 するた め のフォームとして策 定 された。各 施 策 や事 業 の最 終 的 な成 果 が、その目 的 や目 標 に 見 合 った成 果 かどうかを評 価 するための指 標 として、「アウトプット(結 果 )、「アウトカム

(成 果 )」、「インパクト(波 及 効 果 )」の別 に整 理 されたこのフォームにデータを投 入 す るだけで、各 施 策 の評 価 や改 善 のポイントが抽 出 される枠 組 みとなっている。

( 2 ) パ イ ロ ッ ト 調 査 ・ 分 析 と そ の 検 証 ( 今 年 度 の 調 査 研 究 の 趣 旨 )

平 成 24年 度 「文 化 政 策 の評 価 手 法 に関 する調 査 研 究 (以 下 、本 調 査 )」は、昨 年 度 考 案 された手 法 (様 式 例 【Ⅰ】、様 式 例 【Ⅱ】)を用 いて、文 化 庁 が実 施 する以 下 の 主 要 事 業 に 対 して 実 際 に 調 査 し、 その 調 査 結 果 や 分 析 結 果 か ら、 各 調 査 フォ ー ム

(様 式 例 【Ⅰ】、分 析 フォーム(様 式 例 【Ⅱ】)にどのような問 題 点 や課 題 があるのかを 知 るために実 施 された。

A) 優 れた劇 場 ・音 楽 堂 からの創 造 発 信 事 業

B) 文 化 遺 産 を活 かした観 光 振 興 ・地 域 活 性 化 事 業 C) 文 化 芸 術 の海 外 発 信 拠 点 形 成 事 業

具 体 的 に は 、 上 記 の 各 採 択 団 体 、 観 客 、 参 加 者 に 対 し て 、 様 式 例 【 Ⅰ】 を 実 際 に 用 いて、アンケート、インタビュー調 査 及 び各 施 設 等 に対 する訪 問 調 査 を行 い、その 調 査 結 果 の集 計 ・分 析 を様 式 例 【Ⅱ】のフォームに従 って整 理 し、「実 際 の調 査 ・分 析 結 果 の報 告 」として第 2章 としてとりまとめた。

文 化 庁 が自 らの事 業 を把 握 ・評 価 するための手 法 として、第 2章 で得 られた調 査 と 分 析 の進 め方 や結 果 が効 率 的 で有 効 なものだったのかを検 証 したものが第 3章 とな る。調 査 依 頼 から実 査 、既 存 の施 設 等 で実 施 しているアンケート票 との融 合 ・加 工 の 課 題 やアンケート方 法 、回 収 ・集 計 ・分 析 にわたって経 験 した課 題 についての考 察 を 行 ったほか、第 2章 で得 られた要 点 を整 理 したうえで、今 後 の事 業 の改 善 に結 びつく かどうかを検 証 するための調 査 研 究 会 を開 催 し、委 員 の専 門 的 な意 見 を聴 取 しなが ら、それらの知 見 に基 づいた今 後 にむけた改 善 の方 向 性 をとりまとめた。

次 の評 価 実 施 につながるより詳 細 な調 査 票 様 式 等 の調 査 仕 様 の検 討 は、今 後 の 作 業 課 題 として残 されている。そのことを確 認 したうえで、第 3章 は、文 化 政 策 の評 価 手 法 を検 証 するために実 施 したパイロット調 査 の意 義 と課 題 を整 理 することを目 的 と している。

4 本 様 式 例 は、付 録 として 151 頁 以 降 に同 内 容 を掲 載 。

4

(7)

2.調査研究の流れ

本 調 査 研 究 では、平 成 23年 度 「文 化 政 策 の評 価 手 法 に関 する調 査 研 究 」の成 果 と し て 考 案 さ れ た 、 様 式 例 【 Ⅰ 】 ( 調 査 票 フ ォ ー ム ) と 様 式 例 【 Ⅱ 】 ( 集 計 ・ 分 析 フ ォ ー ム)を実 際 に用 いて、文 化 庁 の補 助 事 業 の現 状 や課 題 を把 握 ・分 析 を行 い、実 査 の 方 法 や様 式 例 【Ⅰ】【Ⅱ】の課 題 、改 善 点 等 について行 った検 討 をとりまとめたもので ある。

第1章A)劇場・音楽堂B)文化遺産C)AIRC)AIR第2章

A.優れた劇場・音楽堂からの創造発信事業

① 採択団体アンケート調査

② 観客アンケート調査

③ ワークショップ・アウトリーチ参加者アンケート調査

④ 採択団体、芸術団体等へのインタビュー・ 訪問調査 B.文化遺産を活かした観光振興・地域活性化事業

① 採択団体アンケート調査

② 採択団体インタビュー・ 訪問調査 C.文化芸術の海外発信拠点形成事業

① 採択団体アンケート調査

② 参加者アンケート調査

③ 採択団体インタビュー・ 訪問調査 様式例【Ⅰ】

調査票フォーム

調査検討会 ( 外部 有識者 で構成 )

様式例【Ⅰ】(調査票フォーム)の試行

集計・分析

様式例【Ⅱ】の試行

平成

23年度

平成23年度 文化政策の評価手法に関する調査研究

(受託機関:株式会社ニッセイ基礎研究所)

平成

24年度

平成24年度 文化政策の評価手法に関する調査研究

(受託機関:株式会社富士通総研)

様式例【Ⅱ】

集計・分析フォーム

A. 優れた劇場・音楽からの創造発信事業 B. 文化遺産を活かした観光振興事業 C. 海外発信拠点形成事業

D. トップレベルの舞台芸術創造事業

様式例【Ⅰ】【Ⅱ】の検証

報告書作成

第3章

5

(8)

3.調査研究検討会の開催

( 1 ) 調 査 研 究 検 討 会 に よ る 検 討

本 調 査 研 究 に実 施 にあたり、劇 場 ・音 楽 堂 に対 する助 成 や文 化 遺 産 を活 かした振 興 事 業 、アーティスト・イン・レジデンスに対 する補 助 の評 価 のあり方 等 を検 討 するうえ で、具 体 的 かつ専 門 的 な知 見 を得 ながら調 査 研 究 を進 めるため、この分 野 に係 る施 策 ・実 態 等 に関 して造 詣 の深 い有 識 者 からなる委 員 会 を設 置 した。

図 表 調 査 研 究 検 討 会 委 員 名 簿

所 属 ・役 職 氏 名 三 菱 UFJリサ―チ&コンサルティング株 式 会 社

芸 術 ・文 化 政 策 センター長 太 下 義 之

公 益 社 団 法 人 企 業 メセナ協 議 会 事 務 局 長 荻 原 康 子 公 益 社 団 法 人 セゾン文 化 財 団 常 務 理 事 片 山 正 夫 公 益 財 団 法 人 山 形 交 響 楽 協 会 シニア・アートマネージャー 推 名 愼 一 東 京 大 学 大 学 院 法 学 政 治 学 研 究 科 教 授 田 邊 國 昭

北 九 州 芸 術 劇 場 館 長 津 村 卓

株 式 会 社 ニッセイ基 礎 研 究 所 芸 術 文 化 プロジェクト室 長 吉 本 光 宏

( 2 ) 調 査 研 究 検 討 会 の 開 催 経 過

①第 1回 検 討 会

日 時 :平 成 25年 1月 15日 (火 ) 13時 30分 ~15時 30分 場 所 :文 化 庁

議 題:1 .今 年 度 の 調 査 研 究 事 業 の 概 要( 趣 旨 ・調 査 方 法 ・ス ケ ジ ュ ー ル ) 2 . 調 査 対 象 候 補 に つ い て

3 . 活 動 事 例 報 告 東 京 都 ア ー ト ポ イ ン ト 計 画 に お け る 取 組

( 東 京 文 化 発 信 プ ロ ジ ェ ク ト 室 )

②第 2回 検 討 会

日 時 :平 成 25年 3月 27日 (水 ) 17時 15分 ~19時 00分 場 所 :文 化 庁

議 題:1 . 調 査 結 果 の 概 要

2 . 調 査 方 法 の 課 題 お よ び 改 善 に む け た 検 討

6

(9)

7

第1章A)劇場・音楽堂B)文化遺産C)AIRC)AIR第2章第3章

4.調査対象および調査票の種類

各 事 業 に採 択 された団 体 に対 する「採 択 団 体 アンケート」調 査 および採 択 団 体 イン タビューの対 象 団 体 を、調 査 検 討 委 員 からの意 見 を参 考 に、事 業 ごとに以 下 の考 え 方 で 調 査 対 象 を 選 定 し た 。 観 客 ア ン ケ ー ト や 参 加 者 ア ン ケ ー ト は ご 協 力 い た だ い た 各 採 択 団 体 における公 演 やワークショップ等 の参 加 者 を対 象 とさせていただいた。

優 れ た 劇 場 ・ 音 楽 堂 か らの創 造 発 信 事 業

平 成 25 年 1 月 以 降 に公 演 ・演 奏 会 やワークショップ等 が開 催 される 劇 場 を中 心 に、重 点 支 援 劇 場 ・音 楽 堂 5 団 体 、 地 域 中 核 劇 場 ・ 音 楽 堂 10 団 体 を目 処 に選 定 。

文 化 遺 産 を 活 か し た 観 光 振 興 ・ 地 域 活 性 化 事

文 化 庁 伝 統 文 化 課 によ り、 各 都 道 府 県 につ き 1 事 業 を選 定 い た だ き、その後 、全 国 地 域 分 布 バランスを考 慮 した上 で 23 事 業 を選 定 。

文 化 芸 術 の 海 外 発 信 拠 点 形 成 事 業

調 査 検 討 委 員 の意 見 を参 考 に、以 下 の 5 つの切 り口 から選 定 。

①人 的 ネットワーク・拠 点 形 成 的 な AIR 事 業 の代 表 例

②マイクロ・レジデンスのネットワーク形 成 の戦 略 的 実 施 例

③自 治 体 が主 体 となって運 営 している AIR

④地 場 産 業 の海 外 へのアピールを目 的 とした団 体

⑤昨 年 度 パイロット調 査 に協 力 した団 体 (経 年 変 化 の測 定 可 能 )

今 年 度 の調 査 研 究 で実 施 された調 査 種 類 および集 まったサンプル数 等 は以 下 の とおりである。

対 象 施 策 実 施 した調 査 種 類 サンプル数

採 択 団 体 アンケート

・重 点 支 援 劇 場 ・音 楽 堂 6 団 体

・地 域 中 核 劇 場 ・音 楽 堂 11 団 体

17

観 客 アンケート

・重 点 支 援 劇 場 ・音 楽 堂 613 サンプル

・地 域 中 核 劇 場 ・音 楽 堂 2,506 サンプル

3,119

ワークショップ・アウトリーチ参 加 者 アンケート

・重 点 支 援 劇 場 ・音 楽 堂 87 サンプル

・地 域 中 核 劇 場 ・音 楽 堂 105 サンプル

192 優 れ た 劇 場 ・ 音 楽 堂 か

らの創 造 発 信 事 業

採 択 団 体 へのインタビュー・訪 問 調 査

・重 点 支 援 劇 場 ・音 楽 堂 4 団 体

・地 域 中 核 劇 場 ・音 楽 堂 8 団 体

12

採 択 団 体 アンケート 23

文 化 遺 産 を 活 かした 観 光 振 興 ・ 地 域 活 性 化

事 業 採 択 団 体 インタビュー・訪 問 調 査 5

採 択 団 体 アンケート 5

AIR 参 加 者 アンケート 22

文 化 芸 術 の 海 外 発 信 拠 点 形 成 事 業

(アーティスト・イン・レジ

デンス事 業 ) 採 択 団 体 アンケート 5

ト ッ プ レ ベ ル の 舞 台 芸 術 創 造 事 業

(独 )日 本 芸 術 文 化 振 興 会 のHP上 の資 料 における 記 載 内 容 を分 析 対 象 とした

(10)

5.調査研究の実施スケジュール

本 調 査 研 究 は以 下 のスケジュールで実 施 された。

実施概要

平成24年 12月

平成25年

1月 2月 3月

前半 後半 前半 後半 前半 後半 前半 後半

検討会 ▲ ▲

準備 調査・分析

A.優れた劇場・音楽堂から の創造発信事業

B.文化遺産を活かした観光 振興・地域活性化事業 C.文化芸術の海外発信拠点

形成事業

D.トップレベルの舞台芸術 創造事業

検証 報告書作成

第2回 3月27日 第1回

1月15日

様式例【Ⅰ】の試行 様式例【Ⅰ】の試行 様式例【Ⅰ】の試行 調査準備

検証 報告書作成 様式例Ⅱ作成

様式例Ⅱ

様式例Ⅱ 様式例Ⅱ

8

(11)

6.調査報告書の見方について

・図 表 中 の「n」は設 問 の全 回 答 者 数 を示 す。 第1章

・調 査 結 果 のグラフは、各 回 答 の割 合 (%)で表 示 する。

・各 回 答 の割 合(%)は、すべて小 数 点 以 下 第 2位 を四 捨 五 入 した数 値 であるため、

各 回 答 の割 合(%)の合 計 が 100%にならない場 合 がある。

・複 数 回 答 の設 問 においては、各 回 答 の割 合(%)の合 計 は100%にならない。

第2章

( 1 ) 標 本 誤 差 に つ い て

次 に、本 調 査 の標 本 誤 差 の早 見 表 をあげる5

回 答 の比 率

(p) A)劇場・音楽堂

基 数 (n)

10%

または 90%前 後

20%

または 80%前 後

30%

または 70%前 後

40%

または 60%前 後

50%前 後

50 ±12.0% ±16.0% ±18.4% ±19.7% ±19.9%

100 ±8.5% ±11.3% ±13.0% ±13.9% ±14.1%

200 ±5.9% ±8.1% ±9.2% ±9.8% ±10.0%

500 ±3.8% ±5.1% ±5.8% ±6.2% ±6.4%

750 ±3.1%

B)文化遺産

±4.0% ±4.7% ±5.1% ±5.2%

1,000 ±2.7% ±3.5% ±4.1% ±4.4% ±4.5%

1,500 ±2.3% ±3.0% ±3.4% ±3.5% ±3.7%

2,000 ±1.8%

C)AIR

±2.5% ±3.0% ±3.1% ±3.1%

3,000 ±1.6% ±2.1% ±2.4% ±2.5% ±2.5%

3,500 ±1.4%

C)AIR

±2.0%

<注 /この表 の見 方 >

±2.3% ±2.4% ±2.4%

第3章

例 えば、「ある設 問 の回 答 者 数 が 2,000 人 あり、その設 問 中 の選 択 肢 の回 答 比 率 が 、60% で あ っ た 場 合 、 そ の 回 答 比 率 の 誤 差 の 範 囲 は 最 高 で も ±3.1% 以 内

(56.9%~63.1%)である」とみることができる。

5 本 標 本 誤 差 は、一 般 的 な指 数 に基 づくものである。

9

(12)

10

( 2 ) 用 語 解 説

*ここでは、報 告 書 に記 載 されている用 語 のなかでも特 に補 足 説 明 が必 要 なものを中 心 に取 り上 げ た。

●アーティスト・イン・レジデンス(AIR: Artist in Residence)

各 種 の芸 術 活 動 に携 わる人 物 (芸 術 家 やキュレーター、研 究 者 など)を一 定 期 間 ある土 地 に招 へいし、その土 地 に滞 在 しながら創 作 活 動 をさせる事 業 や制 度 。

●アウトカム(outcome)

成 果 、所 産 。プロジェクトのアウトプットによってもたらされる、短 期 的 ・中 長 期 的 な効 果 や業 績 。

本 書 では、平 成 23 年 度 「文 化 政 策 の評 価 手 法 に関 する調 査 研 究 」で定 義 されたと おり、施 策 やプログラムの最 終 的 な「成 果 」の意 味 で使 われている。

●アウトプット(output)

産 出 物 。プロジェクトを実 施 することによって生 み出 されたもの、結 果 。

●インパクト(impact)

プロジェクトを実 施 することによってもたらされる波 及 効 果 、直 接 的 ・間 接 的 影 響 、肯 定 的 ・否 定 的 影 響 、一 時 的 ・副 次 的 な効 果 。

●インプット(imput)

プロジェクトを実 施 するために投 入 される材 料 、物 的 ・人 的 資 源 、資 金 。

●PDCA サイクル

(ピーディーシーエー、PDCA Cycle、Plan-Do-Check-Action Cycle)

プロジェクトにおいて、業 務 を円 滑 に進 める方 法 。

計 画 、実 行 、検 証 (評 価 )、改 善 (Action/Act)の 4 段 階 を循 環 的 に回 していくことで、

プロジェクトを継 続 的 に改 善 ・発 展 する。

(13)

11

A)劇場・音楽堂C)AIR第2章B)文化遺産C)AIR第1章第3章

第2章 調査研究結果について

(14)

13

第1章A)劇場・音楽堂C)AIRC)AIR第3章B)文化遺産第2章

A)優れた劇場・音楽堂からの創造発信事業

(15)

1.調査概要

第1章

( 1 ) 調 査 趣 旨

本 調 査 は、平 成 23 年 度 「優 れた劇 場 ・音 楽 堂 からの創 造 発 信 事 業 」の補 助 事 業 に採 択 された団 体 を対 象 に、施 策 の成 果 や効 果 をより適 切 かつ効 率 的 に把 握 できる 評 価 方 法 を検 討 するために、平 成 23 年 度 「文 化 政 策 の評 価 手 法 に関 する調 査 研 究 」で策 定 された、様 式 例 (【Ⅰ】アンケート調 査 、インタビュー調 査 、訪 問 調 査 、及 び

【Ⅱ】施 策 全 体 の評 価 フォーム)について実 際 に試 行 を行 い、その実 用 性 や有 効 性 を 検 証 した。

第2章

なお、文 化 庁 の「優 れた劇 場 ・音 楽 堂 からの創 造 発 信 事 業 」は、劇 場 ・音 楽 堂 の文 化 施 設 (以 下 「劇 場 ・音 楽 堂 」という。)が中 心 となり、地 域 住 民 や芸 術 関 係 者 とともに 取 り 組 む 、 音 楽 、 舞 踊 、 演 劇 等 の 舞 台 芸 術 の 制 作 、 教 育 普 及 、 人 材 育 成 、 他 の 劇 場 ・ 音 楽 堂 スタッフとの 人 材 交 流 等 の 事 業 を 対 象 にした 支 援 事 業 で ある。 優 れ た舞 台 芸 術 の創 造 ・発 信 を自 ら行 うことができる劇 場 ・音 楽 堂 が各 地 で事 業 を展 開 し、わ が 国 を 代 表 する よ う な 舞 台 芸 術 を 創 造 す る 役 割 や 、 都 道 府 県 内 に お け る 舞 台 芸 術 の振 興 の中 心 的 役 割 を担 い、他 の劇 場 ・音 楽 堂 を牽 引 するリーダー的 存 在 となって、

地 域 の 文 化 芸 術 活 動 の 活 性 化 と 住 民 の 鑑 賞 機 会 の 充 実 を 図 る と と も に 、 わ が 国 の 舞 台 芸 術 の水 準 の向 上 を図 ることを目 的 としている。

A)劇場・音楽堂

平 成 24 年 度 の「優 れた劇 場 ・音 楽 堂 からの創 造 発 信 事 業 」は①重 点 支 援 劇 場 ・ 音 楽 堂 、② 地 域 の中 核 劇 場 ・ 音 楽 堂 、③ 共 同 制 作 公 演 の 3区 分 にお いて採 択 さ れ て い る が 、 本 調 査 研 究 に お い て は 、 文 化 庁 と 協 議 の う え 、 「 ① 重 点 支 援 劇 場 ・ 音 楽 堂 」および「②地 域 の 中 核 劇 場 ・音 楽 堂 」の採 択 団 体 、 採 択 事 業 に対 して調 査 を実 施 した。

第3章C)AIRB)文化遺産

「①重 点 支 援 劇 場 ・ 音 楽 堂 」 および「 ②地 域 の中 核 劇 場 ・ 音 楽 堂 」 、それぞれに対 する補 助 事 業 の概 要 は以 下 のとおりである。

①重 点 支 援 劇 場 ・音 楽 堂

わが国 の舞 台 芸 術 の水 準 を向 上 させる牽 引 力 となる劇 場 ・音 楽 堂 の自 主 企 画 制 作 公 演 、教 育 普 及 事 業 、人 材 育 成 事 業

C)AIR

②地 域 の中 核 劇 場 ・音 楽 堂

都 道 府 県 内 における舞 台 芸 術 の振 興 を牽 引 するリーダー的 役 割 を担 う劇 場 ・音 楽 堂 が 地 域 住 民 や 芸 術 団 体 とともに取 り組 む 舞 台 芸 術 に 関 する公 演 、 教 育 普 及 事 業 、人 材 育 成 事 業 、劇 場 ・音 楽 堂 スタッフ人 材 交 流 事 業

図 表 優 れた劇 場 ・音 楽 堂 からの創 造 発 信 事 業 募 集 採 択 内 容

重 点 支 援 劇 場 ・音 楽 堂 地 域 の中 核 劇 場 ・音 楽 堂 第3章

補 助 対 象 者

(1) に 該 当 し 、 か つ 、 (2) の 要 件 を す べ て 満 たすもの。

(1) 文 化 の 振 興 普 及 に 係 る 活 動 を 主 た る 目 的 と し た 劇 場 ・ 音 楽 堂 を 設 置 す る 又 は 管 理 運 営 す る 地 方 公 共 団 体 か法 人 格 を有 する者 。

(1) 及 び (2) の い ず れ か に 該 当 し 、 (2) の 要 件 を満 たすもの。

(1) 文 化 の 振 興 普 及 に 係 る 活 動 を 主 た る目 的 と し た 劇 場 ・音 楽 堂 を設 置 する 又 は 管 理 運 営 す る 地 方 公 共 団 体 か 法 人 格 を有 する者 。

15

(16)

重 点 支 援 劇 場 ・音 楽 堂 地 域 の中 核 劇 場 ・音 楽 堂

補 助 対 象 者

(2)必 要 要 件

過 去 3 年 間 にわたり、舞 台 芸 術 に 関 す る 事 業 数 が 自 主 企 画 制 作 公 演 を 10 件 以 上 、教 育 普 及 事 業 を 5 件 以 上 実 施 。

主 催 公 演 の 芸 術 的 内 容 に 関 す る 責 任 者 と し て 芸 術 監 督 等 を 配 置 し ていること。

ア ー ト マ ネ シ ゙ メ ン ト 人 材 及 び 舞 台 技 術 ス タッフが専 任 で配 置 されていること。

施 設 の利 用 者 数 が年 間 10 万 人 以 上 であること。

会 計 責 任 者 と は 別 に 、 監 査 責 任 者 が設 置 された体 制 であること。

(2) 文 化 の 振 興 普 及 に 係 る 活 動 を 主 た る 目 的 と し た 劇 場 ・ 音 楽 堂 を 管 理 運 営 す る 者 、 地 方 公 共 団 体 、 芸 術 関 係 者 、 地 域 住 民 の 代 表 者 な ど で 構 成 さ れた実 行 委 員 会 。

(3) 会 計 責 任 者 と は 別 に、 監 査 責 任 者 が設 置 された体 制 を有 していること。

採 択 件 数 平 成 23 年 度 :12 件 平 成 24 年 度 :10 件

平 成 23 年 度 :67 件 平 成 24 年 度 :59 件

補 助 期 間 原 則 として 5 年 間 を限 度 に継 続 補 助 原 則 として 5 年 間 を限 度 に継 続 補 助

( 2 ) 調 査 概 要

平 成 24年 度 「優 れた劇 場 ・音 楽 堂 からの創 造 発 信 事 業 」の「重 点 支 援 劇 場 ・音 楽 堂 」と「地 域 の中 核 劇 場 ・音 楽 堂 」に採 択 された団 体 のなかから、調 査 期 間 内 に実 施 さ れ る 補 助 対 象 公 演 事 業 や ワ ー クシ ョッ プ ・ ア ウ ト リ ーチ 事 業 の な か か ら 以 下 の 採 択 団 体 に調 査 を実 施 した。

(1)採 択 団 体 ア ン ケ ー ト 調 査

期 間 :2013 年 1 月 17 日 ~2013年 3月 8日

配 布 数 :23団 体 (重 点 支 援 劇 場 6、地 域 の中 核 劇 場 17)

回 収 数 :17団 体 より回 答 (重 点 支 援 劇 場 6、地 域 の中 核 劇 場 11)

回 収 率 :73.9%

調 査 方 法 :メールにて調 査 票 送 付 ・回 収

(新 聞 掲 載 記 事 等 の添 付 資 料 などは一 部 郵 送 送 付 あり)

(2)観 客 ア ン ケ ー ト 調 査

期 間 :2012 年 12 月 20 日 ~2013年 3月 3日

配 布 数 :15,815枚 (重 点 支 援 劇 場 2,692 枚 、地 域 中 核 劇 場 12,123枚 ) 回 収 数 :3,119 枚 (重 点 支 援 劇 場 613枚 、地 域 中 核 劇 場 2,506枚 ) 回 収 率 :19.7%(重 点 支 援 劇 場 22.8%、地 域 中 核 劇 場 19.1%) 調 査 方 法 :公 演 のプログラム等 に折 込 む形 で調 査 票 配 布 。

終 演 後 、ホール出 口 等 にて回 収 。

(3)ワ ー ク シ ョ ッ プ ・ ア ウ ト リ ー チ 参 加 者 ア ン ケ ー ト 調 査 期 間 :2013 年 1 月 26 日 ~2013年 3月 15日

配 布 数 :356枚 (重 点 支 援 劇 場 91枚 、地 域 中 核 劇 場 265枚 ) 回 収 数 :192枚 (重 点 支 援 劇 場 87枚 、地 域 中 核 劇 場 105枚 ) 回 収 率 :53.9%(重 点 支 援 劇 場 95.6%、地 域 中 核 劇 場 39.6%)

16

(17)

調 査 方 法 :ワークショップ終 了 時 に配 布 ・回 収 。ワークショップによっては、ワーク ショップ当 日 に配 布 し、期 限 までに事 業 担 当 者 に提 出 後 、郵 送 回 収 。

※方 法 については、ワークショップを運 営 している施 設 の各 担 当 者 の裁 量 に任 せた。 第1章

(4)採 択 団 体 へ の イ ン タ ビ ュ ー ・ 訪 問 調 査 期 間 :2012 年 12 月 20 日 ~2013年 3月 10日

訪 問 数 :12団 体 (重 点 支 援 劇 場 4 団 体 、地 域 中 核 劇 場 8 団 体 )

【調 査 対 象 採 択 団 体 と実 施 した調 査 の種 類 】 第2章

①重 点 支 援 劇 場 ・音 楽 堂

採 択 団 体 名 施 設 名 採 択 団 体

ア ン ケ ー ト

観 客 ア ン ケ ー ト

W S 参 加 者 ア ン ケ ー ト

イ ン タ ヒ ゙ ュ ー ・ 訪 問 調 査

1 新 潟 市 芸 術 文 化 財 団 りゅーとぴあ

2 神 奈 川 芸 術 文 化 財 団 神 奈 川 県 民 ホ ール、

神 奈 川 芸 術 劇 場

3 せた がや 文 化 財 団 世 田 谷 ハ ゚ ブリッ クシアター

4 埼 玉 県 芸 術 文 化 振 興 財 団

A)劇場・音楽堂

彩 の 国 さ い た ま 芸 術 劇 場

5 北 九 州 芸 術 文 化 振 興 財 団

北 九 州 芸 術 劇 場

6 兵 庫 県 芸 術 文 化 協 会 兵 庫 県 立 文 化 セ ンター

②地 域 の中 核 劇 場 ・音 楽 堂

第3章C)AIR

採 択 団 体 名 施 設 名

採 択 団 体 ア ン ケ ー

観 客 ア ン ケ ー ト

W S 参 加 者 ア ン ケ ー ト

イ ン タ ヒ ゙ ュ ー ・ 訪 問 調 査 1 横 浜 市 芸 術 文 化 振 興

財 団

B)文化遺産

みなとみらいホ ール

2 富 士 見 市 施 設 管 理 公 社 富 士 見 市 民 文 化 会 館

キラリ☆ふじみ

3 トリトン・アーツ・ネッ ト ワーク 第 一 生 命 ホ ー ル

4 東 京 都 歴 史 文 化 財 団 東 京 文 化 会 館

5 山 口 市 文 化 振 興 財 団 山 口 情 報 芸 術 セ ン タ ー

( YCAM )

6 京 都 市 芸 術 文 化 協 会 京 都 芸 術 セン ター ( KAC)

7 鳥 の 劇 場 鳥 の 劇 場

8 ちりゅう 芸 術 創 造 協 会

C)AIR

パティオちりゅ う

9 住 友 生 命 社 会 福 祉 事 業 団

いずみホール

10 仙 台 市 民 文 化 事 業 団 仙 台 市 青 年 文 化 セ ン タ ー

11 魚 沼 市 文 化 振 興 室 小 出 郷 文 化 会 館

12 宮 崎 県 立 芸 術 劇 場 宮 崎 県 立 芸 術 劇 場

メ テ ゙ ィ キッ ト 県 民 文 化 セ ン タ ー

13 富 山 市 民 文 化 事 業 団 富 山 オ ーハ ゙ード ホ ール

14 兵 庫 県 立 尼 崎 青 少 年 創 造 劇 場

尼 崎 青 少 年 創 造 劇 場

ピッ コロシアター

15 長 岡 市 芸 術 文 化 振 興 財 団

第3章

長 岡 リリックホ ール

16 墨 田 区 文 化 振 興 財 団 トリフォ ニーホ ー ル

17 大 阪 府 豊 能 郡 能 勢 町 浄 るり シ アター

17

(18)

2.様式例【Ⅰ】の試行結果

( 1 ) 採 択 団 体 ア ン ケ ー ト 調 査 結 果

①文 化 庁 の補 助 による事 業 の具 体 的 な成 果

文 化 庁 の 補 助 により成 果 があがった項 目 として、「作 品 の 内 容 や 質 が 向 上 した」が 94.1%を占 めた。続 いて「意 欲 的 ・実 験 的 な作 品 に取 り組 めた」が 88.2%、「出 演 者 やスタッフが充 実 できた」が 82.4%となった。

「特 に成 果 があがったと思 われる項 目 」の順 位 の回 答 結 果 は、1 位 の「作 品 の内 容 や質 が向 上 した」が、他 の項 目 を大 きく引 き離 した。

関 連 する自 由 記 述 欄 やインタビュー調 査 においては、事 業 の具 体 的 な成 果 として、

「補 助 によって制 作 費 をかけられるようになり、それが作 品 の質 の向 上 につながった」

という内 容 と、「補 助 によってチケット料 金 を低 廉 化 でき、集 客 の拡 大 につながった」と いう 2点 の意 見 が多 かった。

94.1%

88.2%

82.4%

58.8%

58.8%

58.8%

47.1%

41.2%

35.3%

11.8%

16件

15件 14件

10件 10件

10件 8件

7件 6件

2件 作品の内容や質が向上した

意欲的・実験的な作品に取り組めた 出演者やスタッフが充実できた

パブリシティを充実できた 新たな観客層を開拓した

舞台芸術への参加機会を提供できた チケット価格を低廉化できた

企画制作スタッフを育てることができた 舞台技術スタッフを育てることができた

その他

0% 20% 40% 60% 80% 100%

Q9 文化庁の補助によって「補助対象事業」にどのような 成果があったかお答えください(○はいくつでも可)

【n = 17】

18

(19)

40ポイント 21ポイント 14ポイント 9ポイント 7ポイント

5ポイント 3ポイント 2ポイント 1ポイント 作品の内容や質が向上した

意欲的・実験的な作品に取り組めた 出演者やスタッフが充実できた 舞台芸術への参加機会を提供できた チケット価格を低廉化できた 舞台技術スタッフを育てることができた 企画制作スタッフを育てることができた パブリシティを充実できた 新たな観客層を開拓した

0 10 20 30 40 50

Q9のうち、特に成果があったと思われる項目について、

成果の大きいものから順番に3つまで番号を御記入ください

【n = 17】

第1章第2章A)劇場・音楽堂第3章C)AIRB)文化遺産

自 由 記 述 欄 ・ そ の 他 欄 / イ ン タ ビ ュ ー 調 査 よ り

【補 助 金 が作 品 の質 の向 上 につながった具 体 例 】

 補 助 金 により継 続 して作 品 創 造 に取 り組 めた。

 経 費 的 な充 実 により、特 に演 劇 公 演 において、演 出 家 の要 望 に十 分 こたえるこ とができ、作 品 の内 容 、質 の向 上 につながった。

 質 の高 い作 品 の創 造 ・発 信 や地 域 人 材 を育 成 するために不 可 欠 な環 境 (表 現 者 ・スタッフの確 保 、地 域 の人 材 育 成 、広 報 、創 客 等 )を総 合 的 に整 えられた。

C)AIR

 地 方 の劇 場 は首 都 圏 と比 較 すると、地 域 住 民 への鑑 賞 機 会 の提 供 (作 品 の質 と数 )や作 品 の創 造 環 境 (表 現 者 等 の確 保 等 )は非 常 に厳 しい状 況 にあるが、

文 化 庁 の補 助 により、首 都 圏 に劣 らず取 り組 める環 境 を整 えることができた。

 地 方 制 作 は、首 都 圏 からのキャストの旅 費 、宿 泊 費 の負 担 、更 には大 道 具 、小 道 具 等 も首 都 圏 の業 者 制 作 で、打 合 せや道 具 運 搬 経 費 等 が余 分 に必 要 で、

首 都 圏 での制 作 より不 利 であったが、補 助 金 により、県 外 からの優 秀 なキャスト、

道 具 を用 意 できた。その結 果 、公 演 の高 評 価 につながっている。

第3章

 特 に公 演 事 業 において、舞 台 美 術 、照 明 、音 響 、衣 装 などの領 域 で一 定 の技 能 をもったスタッフを配 置 したことで格 段 の技 術 的 な向 上 が見 られ、それが総 合 的 な作 品 の質 の向 上 につながった。

 補 助 によって照 明 や舞 台 装 置 を充 実 させることにより、新 たな演 出 が可 能 となっ た。

19

(20)

 自 主 事 業 はホールのプレゼンス向 上 のためには不 可 欠 であり、補 助 により公 演 の質 をグレードアップさせることができることは大 変 重 要 である。

 文 化 庁 の支 援 により、全 国 でも一 線 で活 躍 するアーティストと市 民 が共 に作 品 創 りを行 えたことは、市 民 の文 化 力 の引 き上 げ、また多 くの知 識 を得 ることも出 来 、 舞 台 づくりの厳 しさ、楽 しさを体 験 でき、今 後 の自 主 企 画 事 業 への参 加 者 の拡 大 ・地 域 の文 化 活 動 の牽 引 者 育 成 の糸 口 となった。

 当 館 では 5年 継 続 採 択 をいただいたので、企 画 を前 年 から準 備 できることで内 容 も充 実 でき、著 名 なスタッフ・キャストのスケジュールも押 さえることができた。

 特 に新 作 の制 作 において、十 分 な時 間 をかけることができたほか、客 演 等 外 部 ア ーティストの招 へいも積 極 的 に行 うことができた。

 補 助 によって一 流 の出 演 者 やスタッフによるクオリティの高 い公 演 を実 現 できたこ とから、マスコミからも取 り上 げられ、各 界 から高 い評 価 を得 ることができた。

【財 政 的 な裏 づけによる事 業 の安 定 】

 特 に大 規 模 公 演 において財 政 的 に安 定 したことで、公 演 が継 続 でき、ロングラン 公 演 が定 着 した。

 補 助 によりチケット価 格 が低 廉 化 でき、より広 い鑑 賞 機 会 を提 供 できる。

 チケット料 金 を安 価 に設 定 できたことは、多 くの新 たな顧 客 を勧 誘 できる機 会 をも たらした。

 経 費 が高 くなりがちなミュージカルのチケット代 を安 く抑 えることができた。

 パブリシティにおいても、地 方 一 円 を対 象 とするなど、より広 範 囲 に展 開 できた。

 経 費 的 な補 助 によって、ワークショップ等 の指 導 回 数 を増 やすことができた。

 継 続 的 助 成 を受 けることで、上 演 作 品 の醸 成 や公 共 劇 場 同 士 の連 携 の強 化 な どの成 果 を得 ることができた。

 制 作 コストは高 かったが、チケット価 格 を安 くできた。補 助 金 により低 廉 にすること ができた。

 当 該 自 主 公 演 事 業 は現 代 音 楽 を主 目 的 としているため、集 客 が厳 しく券 売 によ る収 入 は小 さい。しかし、補 助 により新 進 作 曲 家 への委 嘱 やプログラムの充 実 を はかることができ、広 報 面 でニュースバリューとしても大 きな効 果 を発 揮 した。

 補 助 により、無 料 招 待 のユースシートを設 けることができている。将 来 の観 客 を育 てる意 味 においても地 域 の子 どもたちに対 して重 要 な施 策 と考 えており、すぐ効 果 が現 れるものではないが、長 い目 で見 た場 合 、大 変 有 意 義 であると確 信 する。

 補 助 によって事 業 数 や公 演 数 を確 保 することが可 能 となり、劇 場 と顧 客 の関 係 を より深 めることができた。

 劇 場 のスタッフのスキルアップを目 的 にした技 術 講 座 /人 材 育 成 事 業 は、極 端 に収 支 のバランスの取 れない事 業 であったが、補 助 によって実 施 することができ た。東 京 と違 って地 域 において舞 台 技 術 者 の専 門 的 な技 術 研 修 はほとんど行 わ れていない。従 って、地 域 でスキルアップの向 上 心 を持 っている方 に機 会 を与 え ることが、重 点 劇 場 としての役 割 のひとつであると認 識 している。

20

(21)

②文 化 庁 の補 助 による地 域 社 会 との関 わり等 における効 果

「劇 場 ・音 楽 堂 と地 域 の芸 術 団 体 や芸 術 家 との間 にネットワークやコミュニティを形 成 できた」、「劇 場 ・音 楽 堂 を介 して、地 域 住 民 と地 域 の芸 術 団 体 や芸 術 家 との双 方 向 の関 係 が形 成 できた」の回 答 が多 くを占 めた。

第1章

劇場・音楽堂と地域の芸術団体や芸術家との 間にネットワークやコミュニティを形成できた 劇場・音楽堂を介して、地域住民と地域の芸術 団体や芸術家との双方向の関係が形成できた 劇場・音楽堂と地域の教育機関、福祉施設、

公共施設との間にネットワークを形成できた 子どもや高齢者、障害者などに対して劇場・

音楽堂の事業に参加を促すような取組ができた 地域住民からの寄付やボランティア、企業に よる協賛金等の支援や協力を得ることができた その他

76.5%

70.6%

64.7%

58.8%

29.4%

11.8%

13件

12件

11件

10件

5件

2件

1

2

3

4

5

6

0% 20% 40% 60% 80% 100%

Q10 文化庁の補助によって「地域社会との関わり」にどのような 効果があったかお答えください(○はいくつでも可)

【n = 17】

第2章A)劇場・音楽堂第3章C)AIRB)文化遺産

劇場・音楽堂を介して、地域住民と地域の芸術 団体や芸術家との双方向の関係が形成できた 劇場・音楽堂と地域の芸術団体や芸術家との間 にネットワークやコミュニティを形成できた 劇場・音楽堂と地域の教育機関、福祉施設、公 共施設との間にネットワークを形成できた 子どもや高齢者、障害者などに対して劇場・音 楽堂の事業に参加を促すような取組ができた 地域住民からの寄付やボランティア、企業によ る協賛金等の支援や協力を得ることができた その他

27ポイント

24ポイント

21ポイント

17ポイント

3ポイント

1ポイント

1

2

3

4

5

6

0 10 20 30

Q10のうち、特に成果があったと思われる項目について、

成果の大きいものから順番に3つまで番号を御記入ください

【n = 17】

C)AIR第3章

21

(22)

自 由 記 述 欄 ・ そ の 他 欄 / イ ン タ ビ ュ ー 調 査 よ り

【ワークショップ・アウトリーチ活 動 を通 じた地 域 との連 携 】

 補 助 によって教 育 機 関 へ毎 年 継 続 的 なアウトリーチ活 動 を実 施 しているが、訪 問 していない小 学 校 の父 兄 から小 学 校 へ、アウトリーチ実 施 のリクエスト(なぜ、う ちの学 校 ではやっていないの、といった問 い合 わせ等 )がくるほど、地 域 で有 名 な 活 動 となり、毎 年 アウトリーチする学 校 数 が増 え続 けている。教 育 機 関 との具 体 的 な連 携 につながった。

 オペラ公 演 に伴 う公 開 リハーサル、ワークショップの開 催 などを通 じ、広 く地 域 住 民 に参 加 の機 会 が提 供 できた。

 同 じエリア内 にあるカルチャースクールと連 携 して補 助 公 演 に関 する座 学 のコー スを設 け(劇 場 職 員 を講 師 として派 遣 )、受 講 者 に公 演 当 日 の楽 屋 ツアーやゲネ プロ見 学 をしてもらうことによって、観 客 の獲 得 につなげている。

 アウトリーチ事 業 を継 続 して実 施 することにより、地 域 住 民 が芸 術 に身 近 に接 す る機 会 を提 供 することができた。

 当 該 ワークショップ(演 劇 祭 )では、地 元 で活 躍 する劇 団 に参 加 してもらった。演 劇 祭 のコンセプトを通 して、劇 場 との関 係 が更 に密 になったといえる。

 当 館 が文 化 庁 に申 請 している補 助 事 業 のメインは人 材 育 成 。音 楽 コンクールや コンサートにかなり力 を入 れることができた。ここで得 たつながりをもとに、地 域 や 教 育 委 員 会 と協 力 し、コンクールの入 賞 者 を地 元 の小 学 校 に派 遣 して無 料 のコ ンサートを実 施 している。若 手 アーティストの活 躍 する場 も広 がった。

 劇 場 スタッフ向 けの技 術 講 習 ・アートマネジメント人 材 育 成 事 業 には、他 の地 域 の劇 場 の芸 術 監 督 やディレクターの方 々にも来 て頂 いて講 座 を実 施 した。そこで、

他 の劇 場 の状 況 をお伺 いしたり、逆 にこちらから情 報 発 信 したり、といったネットワ ークができ、意 見 交 換 ができる場 にもなった。今 後 もお互 いに相 談 しあえるような 地 域 間 の関 係 作 りができていた。

 表 現 者 の育 成 ・輩 出 を目 的 にした仮 想 的 な劇 団 を作 り、専 門 知 識 のない方 にも 演 劇 を体 験 しようという企 画 も実 施 している。ちょっと面 白 そうといった程 度 の動 機 で参 加 することが可 能 で、これを演 劇 とのひとつのきっかけとして、この地 域 で 生 活 を続 けながら長 く演 劇 活 動 を継 続 していくことにつながると良 い。

【市 民 参 加 型 の公 演 の実 現 】

 補 助 事 業 を通 して、地 域 住 民 が自 身 の住 む町 の良 さを再 発 見 するきっかけや、

待 ちに誇 りを持 つなど意 識 への働 きかけを行 うことができ、地 域 住 民 の劇 場 (舞 台 芸 術 )への期 待 感 を高 揚 することができたと感 じた。

 地 元 の各 芸 術 団 体 、各 バレエ教 室 の生 徒 、高 校 の吹 奏 楽 部 、ワークショップ参 加 者 等 の協 力 を得 ることができ、県 内 在 住 者 の出 演 を多 くすることができた。

 県 内 他 ホールとの共 同 実 施 や県 民 参 加 を意 識 したエキストラ募 集 などで劇 場 の 事 業 が身 近 にあることを感 じてもらえたと考 えている。

 地 元 の高 校 生 が参 加 して、全 国 的 に有 名 なプロのダンサーとの舞 台 公 演 を作 り 上 げることができた。

22

(23)

③採 択 団 体 からみた補 助 事 業 の目 的 と効 果

「 優 れた 劇 場 ・ 音 楽 堂 からの 創 造 発 信 事 業 」 が 定 めた 事 業 の 目 標 の なかで、 採 択 団 体 が最 も重 視 したものは「自 主 企 画 制 作 による舞 台 芸 術 公 演 の質 の向 上 」が 73 ポイントでトップであった(Q11①)。文 化 庁 の補 助 金 の効 果 も、同 上 の目 的 の達 成 が もっとも効 果 的 との回 答 (72ポイント)が得 られた(Q11②)。

第1章

自主企画制作による舞台芸術公演の質を向上さ せること

優れた舞台芸術の鑑賞機会を地域住民に提供す ること

居住地域に関わらず文化芸術を鑑賞する機会を 提供すること

アートマネジメント人材や舞台スタッフを育成 すること

居住地域に関わらず地域住民に参加・創造する 機会を提供すること

73ポイント

66ポイント

47ポイント

34ポイント

33ポイント

1

2

3

4

5

0 20 40 60 80

Q11① 文化庁が設定した以下の5つの戦略目標について、文化庁の補助金が 貴団体の事業において、より重点を置いた項目から順に並べてください

【n = 17】

第2章A)劇場・音楽堂第3章C)AIRB)文化遺産

自主企画制作による舞台芸術公演の質を向上さ せること

優れた舞台芸術の鑑賞機会を地域住民に提供す ること

居住地域に関わらず文化芸術を鑑賞する機会を 提供すること

居住地域に関わらず地域住民に参加・創造する 機会を提供すること

アートマネジメント人材や舞台スタッフを育成 すること

72ポイント

67ポイント

42ポイント

36ポイント

33ポイント

1

2

3

4

5

0 20 40 60 80

Q11② 文化庁が設定した以下の5つの戦略目標について、

文化庁の補助金が貴団体の事業に効果があった順に並べてください

【n = 17】

C)AIR第3章

23

(24)

④文 化 庁 の補 助 事 業 が劇 場 ・音 楽 等 にもたらす具 体 的 な成 果

文 化 庁 の補 助 による効 果 に関 する回 答 項 目 は、「劇 場 ・音 楽 堂 の取 組 に対 する地 域 住 民 の理 解 を促 し、地 元 企 業 や各 種 団 体 の信 頼 が高 まった」が76.5%で最 も高 く、

採 択 団 体 インタビューにおいても、具 体 的 な話 として、「文 化 庁 の補 助 金 が得 られた 館 = 国 のお 墨 付 を得 た 」という認 識 をしてもらえることで社 会 からの 信 頼 を得 たと いう 意 見 が 多 か っ た 。 イ ン タ ビ ュ ー で は 上 記 と 同 程 度 に 多 か っ た 成 果 と し て 「 補 助 に よ る 財 政 的 面 での安 定 」があがった。

劇場・音楽堂の取組に対する地域住民の理解を促し、

地元企業や各種団体の信頼が高まった。

地域の芸術団体・芸術家や、他の劇場・音楽堂との ネットワークを構築することができた。

地域住民の舞台芸術へのニーズを把握することや、

新たに開拓することができた。

劇場・音楽堂の取組が行政の中長期的な施策に 位置付けられた。またはそうした機運が高まった。

複数年継続の補助金が受けられたことで事業が安定し、

その結果、財政基盤を安定化させることができた。

複数年継続の補助金を受けられたことで事業が安定し、

その結果、運営体制を強化することができた。

複数年継続の補助金が受けられたことで事業の方向性を 転換でき、将来の展望を描けるようになった。

その他

76.5%

64.7%

58.8%

52.9%

52.9%

47.1%

35.3%

11.8%

13件

11件

10件

9件

9件

8件

6件

2件

1

2

3

4

5

6

7

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Q14 文化庁の補助金は貴劇場・音楽堂の事業や活動全体にとって どのような効果があったと思われますか(○はいくつでも可)

【n = 17】

自 由 記 述 欄 ・ そ の 他 欄 / イ ン タ ビ ュ ー 調 査 よ り

【補 助 金 を受 けることによって得 た信 頼 】

 複 数 年 採 択 を受 けたことは、特 に民 間 である当 ホールとして信 頼 度 が高 まり、企 業 協 賛 金 な どの 資 金 調 達 におい て 大 きな 効 果 があ る。 財 政 基 盤 が 安 定 し 積 極 的 な事 業 展 開 がしやすくなった。

 優 れた舞 台 芸 術 作 品 を継 続 して創 造 ・発 信 することにより、当 劇 場 の認 知 度 、評 価 をよ り 高 めることができた。またアウトリーチ 事 業 など 地 域 に密 着 した 事 業 を 継 続 することにより、地 域 における当 劇 場 への評 価 、信 頼 感 を高 めることができた。

 「優 れた劇 場 ・音 楽 堂 」の『優 れた』というネーミングが非 常 に秀 逸 。この補 助 金 に 採 択 されました、と告 知 をするとき、「優 れた劇 場 ・音 楽 等 からの創 造 発 信 事 業 」 の事 業 名 を出 すと、誰 もが「優 れた」劇 場 なのかと納 得 してくれる。

 自 主 制 作 を連 続 して公 演 することにより、地 元 の芸 術 団 体 、出 演 者 や地 域 住 民 の関 心 が高 まり、地 元 企 業 からの支 援 も得 られるようになった。

 文 化 庁 から補 助 をいただくことで、実 施 事 業 に箔 がつき信 頼 感 が高 まった。

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【舞 台 芸 術 が地 域 に与 えるニーズ・影 響 】

 芸 術 監 督 とアソシエイトアーティストが公 演 (創 造 )事 業 を行 うことで、多 様 な価 値

観 や嗜 好 を持 った市 民 のニーズに対 応 した活 動 を展 開 することができた。 第1章

 教 育 普 及 事 業 などでは、芸 術 監 督 とアソシエイトアーティストが地 域 や市 民 と直 接 的 に触 れ合 い、持 続 的 に共 同 作 業 を重 ねたことで、より強 いつながりを地 域 や 市 民 と持 つことを可 能 にした。

 今 後 は、子 どもたちや一 般 の方 々で、今 まであまり音 楽 と親 しむ機 会 がなかった 方 を対 象 に、無 料 の街 中 コンサートを定 期 的 に実 施 し、芸 術 に接 する機 会 を多 くの人 により幅 広 く提 供 したい。そうすることによって、音 楽 によって心 の慰 めにな ったり、目 標 になったりしていくような影 響 が与 えるのではないか。

第2章

 国 の補 助 を頂 くことによってより質 の高 い作 品 を創 ることができるようになった。地 域 とい うよ り も海 外 から みて、 補 助 によって 活 動 を 始 めた 本 館 の 芸 術 監 督 による プロデュース公 演 がインパクトを与 え、注 目 されるようになってきたと感 じる。

A)劇場・音楽堂

 世 界 からトップクラスのアーティストの公 演 や、グローバルな知 名 度 のある日 本 人 芸 術 監 督 の 公 演 が あったりすることで、自 分 たちが住 んでいるところに世 界 的 に 有 名 な劇 場 があるという地 域 の誇 りを感 じていただけていると思 う。地 域 の核 、地 域 住 民 の核 になっているということはいえる。

【財 政 基 盤 の安 定 】

第3章C)AIR

 複 数 年 採 択 を受 けたことは、特 に民 間 である当 ホールとして信 頼 度 が高 まり、企 業 協 賛 金 な どの 資 金 調 達 におい て 大 きな 効 果 があ る。 財 政 基 盤 が 安 定 し 積 極 的 な事 業 展 開 がしやすくなった。

B)文化遺産

 文 化 庁 の補 助 を受 けたことで、県 など地 自 体 の評 価 が高 まり、補 助 を受 けやすく なったと感 じている。

 補 助 金 を受 けることにより、対 象 外 事 業 に事 業 予 算 を配 分 することができ、自 主 事 業 全 体 の財 政 基 盤 の安 定 化 と質 の向 上 を図 ることができた。

 年 間 を通 して事 業 を安 定 した財 政 基 盤 の上 で実 施 することが可 能 になった。 C)AIR

 劇 場 の設 置 者 である行 政 の財 政 が逼 迫 する中 、外 部 資 金 を獲 得 し財 政 基 盤 を 安 定 化 させ ることで、「 創 造 事 業 」 「 公 演 事 業 」 及 び「 学 芸 事 業 」 の3つ の 柱 にお いてバラエティに富 んだプログラムを継 続 して実 施 することが可 能 となり、地 域 住 民 に劇 場 の取 組 みに対 する理 解 を効 果 的 に促 すことができた。

 複 数 年 にわ たって 補 助 を受 けられ ることが 大 きい。劇 場 付 きの舞 台 芸 術 団 体 の 活 動 をより磐 石 にし、施 設 を利 用 した演 劇 作 品 の創 作 も、1年 2年 先 を見 越 して

計 画 立 てて制 作 に取 り組 める。 第3章

 芸 術 の拠 点 館 としての信 頼 が高 まった。

 自 分 たち の 劇 場 ・ 音 楽 堂 で 制 作 し た舞 台 作 品 を、 同 じ 文 化 庁 の 重 点 支 援 を 受 けている劇 場 ・音 楽 堂 に買 っていただき巡 回 公 演 させていただくことができるよう に な った 。 同 じ 文 化 庁 の 補 助 を 受 け た 他 館 と の 連 携 が あ る こ とを 前 提 に 作 品 制

作 に取 り組 めるようになった。

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参照

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