• 検索結果がありません。

(1)日中経済に関連する報道の要約

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "(1)日中経済に関連する報道の要約"

Copied!
77
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)
(2)

目次

 

(1)日中経済に関連する報道の要約 

  2006年10月・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  1    2006年11月・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  7    2006年12月・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13    2007年1月・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19    2007年2月・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25    2007年3月・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31   

(2)個別企業の対中事業報道 

10月の中国関連の合弁・全額出資・合作企業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・37  10月の対中プラント輸出・技術供与・業務提携・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38  10月の中国関連事業拡大企業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39  10月の中国関連事業変更・再編企業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42  10月の中国支店・事務所開設・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42  10月の中国企業・機関の海外進出・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42  11月の中国関連の合弁・全額出資・合作企業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43  11月の香港を拠点とした中国進出企業

・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・45  11月の対中プラント輸出・技術供与・業務提携・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・45  11月の中国関連事業拡大企業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46  11月の中国関連事業変更・再編・撤退企業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・48  11月の中国支店・事務所開設・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・48  11月の中国企業・機関の海外進出・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・48  12月の中国関連の合弁・全額出資・合作企業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・49  12月の対中プラント輸出・技術供与・業務提携

・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・51  12月の中国関連事業拡大企業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・51  12月の中国関連事業変更・再編・撤退企業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・54  12月の中国支店・事務所開設・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・54  12月の中国企業・機関の海外進出・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・54 

(3)

1月の中国関連の合弁・全額出資・合作企業

・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・55  1月の対中プラント輸出・技術供与・業務提携

・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・56  1月の中国関連事業拡大企業

・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・57  1月の中国関連事業更・再編企業・

・・・・・

・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60  1月の中国支店・事務所開設

・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60  1月の中国企業・機関の海外進出.・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60  2月の中国関連の合弁・全額出資・合作企業

・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・61  2月の香港を拠点とした中国進出企業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・62  2月の対中プラント輸出・技術供与・業務提携・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・62  2月の中国関連事業拡大企業

・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・63  2月の中国関連事業変更・再編企業・・・・・

・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・66  2月の中国支店・事務所開設

・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・66  2月の中国企業・機関の海外進出.・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・66  3月の中国関連の合弁・全額出資・合作企業

・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・67  3月の対中プラント輸出・技術供与・業務提携・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・68  3月の中国関連事業拡大企業

・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・69  3月の中国関連事業変更・再編企業・・・・・

・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・72  3月の中国支店・事務所開設

・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・72  3月の中国企業・機関の海外進出.・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・72   

(4)

             

(1)日中経済に関連する報道の要約 

   

 

(5)

2 0 0 6 年 1 0 月  

 

  日 中 首 脳 会 談     関 係 改 善 で 一 致  

安 倍 晋 三 首 相 は 8 日 、 首 相 就 任 後 始 め て の 外 国 訪 問 先 と し て 中 国 を 訪 れ 、 北 京 の 人 民 大 会 堂 で 胡 錦 濤 国 家 主 席 と 約 1 時 間 20分 会 談 し た 。 こ れ に 先 立 ち 温 家 宝 総 理 と 約 1 時 間 半 会 談 、 呉 邦 国 全 国 人 民 代 表 大 会 常 務 委 員 長 ( 国 会 議 長 に 相 当 ) と も 会 談 し た 。 日 本 の 首 相 が 北 京 を 訪 れ た の は 、 01年 10月 の 小 泉 前 首 相 以 来 5年 ぶ り 。 首 脳 会 談 も 05年 4月 に ジ ャ カ ル タ で 小 泉 、 胡 両 氏 が 会 っ て 以 来 、 1年 半 に わ た っ て 途 絶 え て い た 。  

一 連 の 会 談 で 日 中 関 係 に つ い て 「 政 治 と 経 済 の 二 つ の 車 輪 を 力 強 く 作 動 さ せ 、 関 係 を 高 度 な 次 元 に 高 め た い 。 (両 国 が )二 国 間 や 地 域 、 国 際 社 会 の 戦 略 的 利 益 を 共 有 し 、 そ れ に 立 脚 し た 互 恵 関 係 を 築 く 」 よ う 提 案 し 、 中 国 側 も 了 承 し た 。 胡 主 席 と 温 総 理 は 、 安 倍 首 相 の 来 日 要 請 に 原 則 同 意 す る と と も に 、 11月 の ア ジ ア 太 平 洋 経 済 協 力 会 議 ( A P E C ) 首 脳 会 議 と 、 12月 の 東 ア ジ ア 首 脳 会 議 で の 日 中 首 脳 会 談 開 催 で も 一 致 し た 。  

靖 国 問 題 に つ い て 、 胡 主 席 は 「 日 本 の 一 部 の 指 導 者 が A 級 戦 犯 の 祀 ら れ た 靖 国 神 社 参 拝 を 続 け 、 中 日 関 係 が 困 難 な 局 面 に 直 面 し た 」 と し て 、 首 相 に 参 拝 の 自 粛 を 求 め た 。 ま た 、 温 総 理 は 「 政 治 的 障 害 を 除 去 し て 欲 し い 」 と も 語 っ た 。 首 相 は 靖 国 参 拝 に 関 し て 「 恒 久 平 和 を 祈 る た め で 、A 級 戦 犯 を 賛 美 す る も の で は な い 。( 自 ら が 参 拝 に )行 く か 行 か な い か 言 及 し な い 。 政 治 的 困 難 を 克 服 し 、 両 国 の 健 全 な 発 展 を 促 進 さ せ る 観 点 か ら 適 切 に 対 処 し た い 」 と し た 。 会 談 後 の 内 外 記 者 会 見 で 安 倍 首 相 は 「 先 方 の 理 解 は 得 ら れ た も の と 思 う 」 と 述 べ た 。 ま た 、 両 国 は 日 中 の 有 識 者 に よ る 歴 史 共 同 研 究 を 年 内 に 開 始 す る こ と で も 一 致 し た 。  

日 中 両 国 は 、 会 談 の 成 果 を 報 道 陣 向 け の 「 日 中 共 同 プ レ ス 発 表 」 と し て ま と め た 。 日 中 間 の 会 談 で 文 書 を ま と め た の は 、 1998年 の 小 渕 恵 三 首 相 と 江 沢 民 国 家 主 席 に よ る 「 日 中 共 同 宣 言 」以 来 。「 日 中 共 同 プ レ ス 発 表 」で は 、エ ネ ル ギ ー 、環 境 保 護 、金 融 、情 報 通 信 技 術 、 知 的 財 産 権 保 護 な ど の 協 力 強 化 を 掲 げ た 。 急 発 展 を 続 け る 中 国 と の 経 済 緊 密 化 に 伴 っ て 摩 擦 が 生 じ る 兆 し も あ り 、政 府 間 の 一 層 の 連 携 が 不 可 欠 と な っ て い る 。「 発 表 」は「 閣 僚 間 の 対 話 、 関 係 当 局 間 の 協 議 や 官 民 の 対 話 を 推 進 す る こ と 」 を 明 記 し た 。 日 中 首 脳 が 経 済 分 野 の 「 互 恵 協 力 の 強 化 」 に ま ず 上 げ た の は エ ネ ル ギ ー 分 野 。 中 国 は す で に 米 国 に 次 い で 世 界 第 二 位 の エ ネ ル ギ ー 消 費 大 国 に な っ て い る 。 原 油 な ど の 需 要 の 伸 び が こ の ま ま 続 く と 日 本 の 安 定 調 達 を 脅 か す だ け に 、 政 府 は 消 費 抑 制 に 向 け 中 国 を 支 援 す る 方 針 だ 。  

対 立 が 続 く 東 シ ナ 海 ガ ス 田 問 題 で は 、 共 同 開 発 に 向 け た 協 議 を 加 速 す る 方 針 が 盛 り 込 ま れ た 。中 国 は 日 中 中 間 線 付 近 の ガ ス 田「 白 樺 」( 中 国 名 ・ 春 暁 )の 生 産 準 備 を 既 に 終 え 、日 本 が 懸 念 す る 本 格 生 産 が「 秒 読 み 段 階 」に 入 っ た と の 見 方 も 出 て い た 。「 発 表 」で は「 共 同 開 発 と い う 大 き な 方 向 を 堅 持 し 、 双 方 が 受 け 入 れ 可 能 な 解 決 の 方 法 を 模 索 す る 」 と の 方 針 が 示 さ れ た 。 共 同 開 発 に 向 け た 協 議 を 加 速 す る と い う 従 来 方 針 を 、 両 国 首 脳 が 改 め て 確 認 し た 形 だ が 、 日 本 国 内 で は 決 定 的 な 対 立 に 発 展 し か ね な い 本 格 生 産 が 当 面 は 行 わ れ な い と の 期 待 感 も 出 て き そ う だ 。  

安 倍 首 相 と 温 総 理 は 、 日 本 、 中 国 、 韓 国 の 三 カ 国 に よ る 投 資 協 定 の 締 結 に 向 け 協 議 を 進 め る こ と で も 一 致 し た 。 投 資 協 定 は 進 出 し た 外 国 企 業 に 対 す る 差 別 や 不 当 な 規 制 を 禁 じ る の が 目 的 。 日 本 の 経 済 界 な ど の 要 請 に 慎 重 な 考 え を 示 し て い た 中 国 側 が 姿 勢 を 転 換 し た 。 11月 の A P E C 外 相 会 談 で 日 中 韓 三 カ 国 の 共 通 議 題 と し 、 協 議 開 始 で 合 意 を 目 指 す 。 日 中 韓 は 2004年 11月 の ラ オ ス で の 首 脳 会 談 で 、 そ れ ま で 民 間 レ ベ ル で 進 め て い た 投 資 協 定 に 関 す る 協 議 を 政 府 レ ベ ル に 格 上 げ す る こ と で 合 意 し た 。 そ の 後 、 中 国 が 慎 重 姿 勢 に 転 じ た た め 交 渉 の 機 運 は 失 速 。9月 に 北 京 を 訪 れ た 御 手 洗 富 士 夫・日 本 経 団 連 会 長 も 中 国 側 に「 投 資 環 境 を 整 備 す る た め 、 早 期 に 実 現 し て ほ し い 」 と 求 め て い た 。 日 本 や 韓 国 は 協 定 で 、 外 国 企 業 が 地 元 企 業 と 同 じ 条 件 で 営 業 で き る よ う 保 証 す る 条 項 を 求 め る 見 通 し 。 中 国 で は 進 出 企 業 の 資 本 構 成 を 制 限 し た り 、 事 業 許 可 の 条 件 と し て 資 材 調 達 や 一 定 の 輸 出 比 率 の 達 成 を 要 求 し た り す る 例 が あ る と さ れ 、 日 韓 企 業 を 差 別 す る 行 為 を 防 ぐ ね ら い が あ る 。 企 業 の 中 国 進 出 で は 政 府 が 規 制 を 突 然 変 更 す る な ど の 問 題 も 指 摘 さ れ て い る 。 日 本 側 は 協 定 に 行 政

(6)

手 続 き の 透 明 性 を 確 保 す る 規 定 を 盛 り 込 み た い 考 え 。 知 的 財 産 権 の 保 護 強 化 の 規 定 も 検 討 す る 。  

日 中 首 脳 会 談 の 実 現 に 対 し 、 経 済 界 で は 、 御 手 洗 日 本 経 団 連 会 長 が 「 こ れ が よ り よ い 関 係 へ の 第 一 歩 と な る こ と を 望 ん で い る 。 経 済 界 に も 安 心 感 が 出 て く る 」 と コ メ ン ト す る な ど 歓 迎 し て い る 。北 城 恪 太 郎・経 済 同 友 会 代 表 幹 事 は 、「 今 回 の 階 段 が 首 脳 間 の 継 続 的 な 交 流 の 契 機 と な る こ と を 期 待 す る 」 と し て 、 今 後 の 階 段 が 重 要 に な る と の 考 え を 示 し た 。 山 口 信 夫 ・ 日 本 商 工 会 議 所 会 頭 も 6日 の 記 者 会 見 で 、「 歴 史 認 識 や 靖 国 問 題 を 乗 り 越 え て 、 相 当 大 き な 前 進 に な る 」 と 期 待 し て い た 。  

 

< 日 中 共 同 プ レ ス ( 骨 子 ) >  

○ 歴 史 を 直 視 し 、 未 来 に 向 け 政 治 ・ 経 済 の 両 輪 を 力 強 く 作 動 さ せ 、 日 中 関 係 を 高 度 な 次 元 に 。 共 通 の 戦 略 的 利 益 の 立 脚 し た 互 恵 関 係 の 構 築 に 努 力  

○ 日 本 側 よ り 中 国 指 導 者 の 日 本 訪 問 を 招 待 し 、 中 国 側 は 原 則 的 に 同 意  

○ 日 本 側 は 平 和 国 家 と し て 歩 み 続 け る と 強 調 。 中 国 側 は 積 極 的 に 評 価  

○ 東 シ ナ 海 問 題 の 協 議 プ ロ セ ス を 加 速 し 、 共 同 開 発 の 方 向 を 堅 持  

○ 日 中 有 識 者 に よ る 歴 史 共 同 研 究 を 年 内 に 立 ち 上 げ  

○ 核 実 験 問 題 を 含 む 朝 鮮 半 島 情 勢 に 深 い 憂 慮 表 明  

○ 日 中 は 国 連 安 保 理 改 革 に 賛 成 し 、 対 話 を 強 化  

(日 経 10.9、朝 日 10.9、読 売 10.9、産 経 10.9、フ ジ サ ン ケ イ ビ ジ ネ ス (以 下 F S B )10.9、

10.11)  

 

  中 国 6 中 全 会 「 新 綱 領 」 を 採 択   「 調 和 社 会 」 目 指 し 、 格 差 是 正  

中 国 共 産 党 の 第 16期 中 央 委 員 会 第 6回 全 体 会 議 ( 6中 全 会 ) は 11日 、 社 会 の 格 差 是 正 や 安 定 成 長 を 目 指 す 「 調 和 社 会 の 建 設 に 関 す る 決 定 」 を 採 択 し 、 閉 幕 し た 。 会 議 は 、 都 市 と 農 村 の 格 差 の 是 正 な ど を 2020年 ま で に 達 成 す る 具 体 的 目 標 と し て 打 ち 出 し た 。  

国 営 新 華 社 通 信 な ど に よ る と 、 6中 全 会 で は 、 胡 総 書 記 ( 国 家 主 席 ) が 2004年 9月 の 党 中 央 委 第 4回 全 体 会 議 ( 4中 全 会 ) 以 降 、 打 ち 出 し た 「 科 学 的 発 展 観 」 に 基 づ く 「 和 諧 ( 調 和 の と れ た )社 会 構 築 に 関 す る 重 大 問 題 決 定 」を 採 択 し た 。こ れ を 胡 指 導 部 は「 綱 領 的 文 章 」 と 位 置 付 け て お り 、 バ ラ ン ス の 取 れ た 発 展 を 目 標 に 社 会 主 義 の 枠 内 で 「 民 主 主 義 と 法 治 社 会 」を 推 進 す る こ と な ど を 2020年 ま で の 目 標 と し た 。「 決 定 」は 、貧 富 の 格 差 拡 大 、農 村 問 題 、 就 業 ・ 教 育 ・ 医 療 問 題 な ど を 列 挙 し た 上 で 「 人 民 が 最 も 関 心 が あ り 、 最 も 現 実 的 な 問 題 に 重 点 を 置 く 」 と 指 摘 。 さ ら に 党 の 求 心 力 が 低 下 す る 原 因 と な っ て い る 官 僚 腐 敗 に つ い て 言 及 、「 党 の 規 律 を 厳 格 に す る 」と し「 幹 部 の 思 想 ・ 道 徳 を 強 め 、腐 敗 を 防 止 す る 体 制 を 整 え る 」 と 明 言 し た 。  

胡 総 書 記 は チ ベ ッ ト 自 治 区 や 貴 州 省 な ど 発 展 の 遅 れ た 地 方 で 長 ら く 勤 務 し た 指 導 者 で 、 社 会 的 な 弱 者 へ の 配 慮 を 鮮 明 に し て 独 自 色 を ア ピ ー ル し た 。  

一 方 で 、 社 会 の 調 和 に は 「 ま ず 発 展 が 必 要 」 と 指 摘 し 、 比 較 的 速 い ス ピ ー ド で の 安 定 し た 経 済 成 長 が 前 提 条 件 と の 考 え も 明 確 に し た 。 共 産 党 政 権 は 今 年 、 教 育 や 医 療 ・ 衛 生 、 道 路 な ど の イ ン フ ラ 整 備 を 軸 と す る 「 新 農 村 建 設 」 に 乗 り 出 し た が 、 そ の た め の 資 金 確 保 の 面 か ら 高 成 長 路 線 を 改 め て 確 認 し た と い え る 。  

今 回 の 会 議 で は 、 社 会 保 険 基 金 の 不 正 流 用 事 件 な ど に 関 与 し た と し て 9 月 下 旬 に 更 迭 さ れ た 上 海 市 ト ッ プ 、 陳 良 宇 前 同 市 党 委 員 会 書 記 を 党 政 治 局 員 か ら も 解 任 す る と み ら れ て い た が 、 コ ミ ュ ニ ケ は 触 れ て い な い 。  

  会 議 は 2007年 後 半 に 第 17回 党 大 会 を 開 く こ と を 決 め た 。 今 回 、 権 力 基 盤 を 一 段 と 強 固 に し た 胡 主 席 は 、 党 大 会 に 向 け 人 事 で も 指 導 力 発 揮 を 目 指 す 構 え だ 。 17回 党 大 会 で は 、 最 高 指 導 部 の 政 治 局 常 務 委 員 会 の 複 数 の メ ン バ ー ら が 引 退 し 、 胡 氏 に 近 い 李 克 強 ・ 遼 寧 省 党 委 書 記( 51)や 李 源 潮 ・ 江 蘇 省 党 委 書 記( 55)ら「 革 命 第 5世 代 」が 新 た な 常 務 委 員 に 昇 格 す る と の 見 方 が 強 い 。  

  6中 全 会 は 8日 に 開 幕 し た 。 初 日 は 日 本 の 安 倍 晋 三 首 相 の 訪 中 と 重 な り 、 胡 主 席 は 会 議 の

(7)

合 間 に 安 倍 首 相 と 会 っ た 。 二 日 目 に は 北 朝 鮮 が 核 実 験 を 実 施 し 、 こ れ を 受 け 胡 主 席 は 電 話 で ブ ッ シ ュ 大 統 領 と 協 議 し た 。例 年 に な く あ わ た だ し い 会 議 だ っ た が 、予 定 通 り 4日 間 で 閉 幕 し た 。  

 

< 6中 全 会 コ ミ ュ ニ ケ 要 旨 >  

○ 「 調 和 の と れ た 社 会 」 の 建 設 は 重 大 な 戦 略 的 任 務  

【 2020年 ま で の 目 標 】  

○ 民 主 と 法 制 の 改 善  

○ 地 域 格 差 拡 大 の 抑 制 と 合 理 的 な 所 得 配 分 の 仕 組 み づ く り  

○ 十 分 な 雇 用 と 社 会 保 障 シ ス テ ム の 建 設  

○ 公 共 サ ー ビ ス の 改 善  

○ 全 民 族 の 思 想 、 道 徳 、 文 化 、 科 学 の 業 績 向 上  

○ 創 造 的 活 力 の 強 化  

○ 社 会 管 理 シ ス テ ム の 改 善 と 秩 序 の 維 持  

○ 資 源 利 用 の 効 率 向 上 と 生 態 環 境 の 改 善  

【 原 則 】  

○ 発 展 に よ っ て 問 題 解 決  

○ 公 平 と 正 義 を 保 障 す る 制 度 の 建 設  

○ マ ル ク ス ・ レ ー ニ ン 主 義 の 指 導 的 地 位 を 堅 持  

○ 共 産 党 が 指 導 し 、 政 府 が 責 任 を 負 い 、 社 会 が 協 調 し 、 公 衆 が 参 加 す る 社 会 管 理 の 体 制 整 備  

○ 民 族 間 、 宗 教 間 、 階 層 間 の 協 調 を 促 進 す る  

【 当 面 の 対 策 】  

○ 農 村 建 設 、 地 域 発 展 戦 略 の 実 施 、 積 極 的 な 雇 用 対 策 、 教 育 の 優 先 的 発 展 、 医 療 ・ 衛 生 サ ー ビ ス の 強 化 、 文 化 産 業 の 育 成  

○ 法 律 、 司 法 メ カ ニ ズ ム 、 財 政 、 所 得 配 分 制 度 、 社 会 保 障 制 度 の 改 善  

○ サ ー ビ ス 型 政 府 の 建 設 、 社 会 組 織 の 健 全 化 、 危 機 管 理 体 制 の 改 善 、 生 産 現 場 の 安 全 化 、 国 防 建 設 の 強 化  

( 日 経 10.10、 10.12、 朝 日 10.12、 産 経 10.12)  

 

  中 国 G D P 10.4% 増   第 3 四 半 期 、 や や 減 速  

中 国 国 家 統 計 局 は 19 日 、 2006 年 第 3 四 半 期 ( 7 − 9 月 ) の 国 内 総 生 産 ( G D P ) が 実 質 ベ ー ス で 前 年 同 期 比 10.4% 増 え た と 発 表 し た 。貿 易 黒 字 は 過 去 最 高 の 昨 年 を 6割 も 上 回 る ペ ー ス で 増 え て い る が 、建 設 投 資 の 伸 び が や や 鈍 り 、4− 6月 と 比 べ て 成 長 率 が 0.9ポ イ ン ト 下 が っ た 。  

成 長 が 鈍 化 し た の は 、 都 市 部 の 固 定 資 産 投 資 が 4 − 6 月 に 比 べ 7.7 ポ イ ン ト 減 の 前 年 同 期 比 24.2% 増 と な る な ど 、 過 熱 傾 向 だ っ た 投 資 が や や 減 速 し た の が 主 因 だ 。 中 国 人 民 銀 行 は 投 資 抑 制 の た め に 今 年 4月 と 7月 の 2回 、法 定 貸 し 出 し 金 利 を 引 き 上 げ た が 、こ う し た 対 策 が 効 果 を 表 し 始 め た 形 だ 。  

消 費 者 物 価 の 上 昇 率 は 1 − 9 月 で 前 年 同 期 比 1.3 % 。 工 業 製 品 の 過 剰 生 産 な ど の 影 響 で 、 成 長 率 は 高 い の に 物 価 上 昇 率 は 低 い 状 態 が 続 い て い る 。 消 費 の 動 向 を 示 す 社 会 消 費 品 小 売 総 額 の 伸 び は 実 質 12.6% と 、 投 資 や 貿 易 と 比 べ て 伸 び が 小 さ い 。 政 府 は 「 内 需 拡 大 の 重 点 は 消 費 の 拡 大 」( 温 家 宝 総 理 )と し て い る が 、成 果 は 出 て い な い 。今 後 も 景 気 は 大 き く は 減 速 し な い と み ら れ 、 4年 連 続 で 二 ケ タ の 高 成 長 に な る 可 能 性 が 大 き い 。  

中 国 で は 2003年 以 降 、 実 質 で 10% を 上 回 る 高 い 成 長 が 続 い て い る 。 輸 出 の 高 い 伸 び に 加 え 、 企 業 と 政 府 の 旺 盛 な 投 資 が 止 ま ら な い か ら だ 。 投 資 の 過 熱 が 資 源 の 浪 費 や 過 剰 生 産 を 招 き が ち な た め 、中 国 政 府 は「 成 長 方 式 の 転 換 を 重 視 す る 」( 胡 錦 濤 国 家 主 席 )方 針 を 打 ち 出 し て い る 。 利 上 げ や 不 動 産 向 け な ど 銀 行 融 資 の 抑 制 に 加 え 、 今 夏 以 降 は 内 モ ン ゴ ル 自 治 区 な ど 、 乱 開 発 を 主 導 し た 地 方 政 府 の 処 罰 な ど に も 乗 り 出 し た 。( 日 経 10.19 、 朝 日

(8)

10.19(夕 ))  

 

  貿 易 黒 字 、 千 億 ド ル 超   中 国 外 貨 準 備 高 も 1兆 ド ル 突 破 へ  

中 国 税 関 総 署 が 12 日 発 表 し た 9 月 の 貿 易 収 支 速 報 に よ る と 、 1 − 9 月 の 貿 易 黒 字 は 累 計 で 1,098.5億 ド ル と な り 、過 去 最 大 だ っ た 05年 1年 間 の 1,018.8億 ド ル を す で に 上 回 っ た 。人 民 元 の 対 ド ル 相 場 は 昨 年 7月 以 降 、 4% あ ま り 上 昇 し た が 、 輸 出 は 好 調 に 伸 び て い る 。  

9月 単 月 の 輸 出 は 前 年 同 月 比 30.6% 増 の 916.4億 ド ル 、 輸 入 は 同 22.0% 増 の 763.4億 ド ル 。 貿 易 黒 字 は 152.9億 ド ル で 、8月 よ り や や 縮 小 し た も の の 、06年 通 年 で 1,500億 ド ル に 達 す る 勢 い だ 。 輸 出 入 の 合 計 は 1〜 9月 の 累 計 で 、 前 年 同 期 比 24.3% 増 の 1兆 2,726億 ド ル 。 貿 易 相 手 国 は 首 位 が 欧 州 連 合 で 同 23.3% 増 の 1,944億 ド ル 、2位 が 米 国 で 同 24.8% 増 の 1,915億 ド ル 、 日 本 は 3位 で 同 12.3% 増 の 1,509億 ド ル だ っ た 。 こ の ペ ー ス で 推 移 す れ ば 、 06年 通 年 の 黒 字 額 は 1,500億 ド ル 以 上 と な る 見 通 し で 、米 国 な ど か ら 、貿 易 不 均 衡 の 是 正 に 向 け 、人 民 元 の 対 ド ル ・ レ ー ト の 上 昇 と 求 め る 声 が 強 ま り そ う だ 。  

ま た 中 国 人 民 銀 行 ( 中 央 銀 行 ) が 13 日 発 表 し た 金 融 統 計 ( 7 − 9 月 ) に よ る と 、 9 月 末 時 点 の 中 国 の 外 貨 準 備 高 は 9,879億 ド ル ( 約 117兆 円 ) と 、 6月 末 時 点 よ り 468億 ド ル 増 え て 世 界 一 の 規 模 を 更 新 し た 。2位 の 日 本 を 1,000億 ド ル も 上 回 り 、10月 末 に は 1兆 ド ル に 達 す る 勢 い だ 。1,000億 ド ル を 上 回 る 過 去 最 大 の 貿 易 黒 字 や 活 発 な 海 外 か ら の 投 資 に 加 え 、人 民 元 の 上 昇 を 見 込 ん だ 投 資 資 金 の 流 入 に 対 抗 し て ド ル 買 い ・ 元 売 り 介 入 を 続 け て い る こ と な ど が 背 景 に あ る 。  

中 国 の 外 貨 準 備 高 は 、 輸 出 が 急 伸 し て 人 民 元 の 切 り 上 げ 期 待 が 高 ま り 始 め た 03年 ご ろ か ら 急 テ ン ポ で 積 み 上 が り 、毎 年 2,000億 ド ル ず つ 増 え て い る 。国 債 な ど 低 リ ス ク の 公 債 中 心 で 、 3分 の 2以 上 が 米 ド ル 資 産 と さ れ る 。  

こ れ に 対 し 、 中 国 人 民 銀 行 は 16日 ま で に 、 米 ド ル 以 外 の 通 貨 比 率 を 高 め る 方 向 で 検 討 に 入 っ た 。 同 行 で は 為 替 差 損 に 対 す る リ ス ク ヘ ッ ジ と し て ユ ー ロ や 円 な ど 、 ド ル 以 外 の 通 貨 の 保 有 比 率 を 高 め る 方 向 に カ ジ を 切 る も の と み ら れ る 。 同 時 に 人 民 元 高 へ の 米 国 か ら の 圧 力 が さ ら に 加 わ れ ば 、 中 国 は 米 国 債 を 放 出 す る 用 意 が あ る こ と を 示 し 、 米 国 債 の 売 却 を 望 ま な い 米 政 府 を 強 く 牽 制 し た 。中 国 が 米 国 債 を 大 量 に 切 り 崩 す こ と に な れ ば 市 場 が 反 応 し 、 米 国 債 へ の 格 付 け 低 下 や 、 金 利 上 昇 な ど 負 の 連 鎖 が 起 き る 懸 念 が あ る 。 同 時 に ブ ッ シ ュ 政 権 に と っ て 回 避 し た い ド ル 安 も 誘 発 し か ね な い た め 、 外 貨 準 備 と 人 民 元 を め ぐ る 対 中 パ ワ ー バ ラ ン ス は 、 米 国 に と っ て も 微 妙 に な っ て い る 。( 朝 日 10.13、 10.14、 読 売 10.13、 F S B 10.17)  

 

  I T 製 品 輸 出 額   中 国 、 米 を 抜 き 1位  

経 済 協 力 開 発 機 構 ( O E C D ) は 2006年 版 の I T ( 情 報 技 術 ) 白 書 で 中 国 が I T 関 連 製 品 の 輸 出 額 で 04年 に 米 国 を 抜 き 世 界 一 に な っ た と 分 析 し た 。 O E C D は 各 国 の 貿 易 統 計 に 基 づ き 、04年 の 中 国 の I T 関 連 輸 出 額 は 1,800億 ド ル( 約 21兆 円 超 )で 米 国( 1,490億 ド ル )、

E U 15カ 国( 1,390億 ド ル )、日 本( 1,240億 ド ル )を 抜 き 始 め て の 首 位 に 立 っ た と 指 摘 し た 。 日 韓 な ど 周 辺 の ア ジ ア 各 国 か ら 部 品 を 輸 入 し 、 製 品 に 組 み 立 て て 輸 出 す る 加 工 貿 易 が 定 着 し た 。 コ ン ピ ュ ー タ ー や 関 連 機 器 の 輸 出 増 と と も に 集 積 回 路 な ど 部 品 輸 入 が 増 え て い る の が 特 徴 だ 。I T 大 国 と し て 成 長 を 保 つ に は 高 付 加 価 値 製 品 へ の 移 行 が 課 題 と 指 摘 し て い る 。 

高 付 加 価 値 の I T 部 品 輸 出 に 強 い 日 本 は 中 国 と の I T 貿 易 で 収 支 ほ ぼ ト ン ト ン だ が 、 米 欧 は 対 中 で 大 幅 な 赤 字 と な っ て い る 。( 日 経 10.23(夕 ))  

 

  中 国 工 商 銀 、 初 値 「 公 募 」 17% 上 回 る     香 港 ・ 上 海 同 時 上 場 、 最 大 219億 ド ル 調 達  

中 国 最 大 の 銀 行 、 中 国 工 商 銀 行 が 27日 、 香 港 、 上 海 市 場 に 株 式 を 同 時 上 場 し た 。 両 市 場 へ の 同 時 上 場 は 初 め て 。上 場 に 伴 う 資 金 調 達 額 は 191億 ド ル( 追 加 発 行 分 除 く )と N T T ド コ モ を 抜 い て 過 去 最 大 。日 本 の 投 資 家 も 4億 ド ル 弱 を 購 入 し た 。上 場 を 果 た し た 中 国 の 国 有 商 業 銀 行 は 3行 目 。  

人 気 の 高 さ を 受 け 、 香 港 市 場 H 株 ( 中 国 本 土 企 業 株 ) の 初 値 は 3.07香 港 ド ル ( 約 47円 )

(9)

の 公 募 価 格 を 約 17% 上 回 り 、 上 海 市 場 で も A 株 ( 国 内 投 資 家 向 け ) が 3.12元 の 公 募 価 格 を 約 9% 上 回 っ た 。 同 行 株 に 対 す る 投 資 家 の 引 き 合 い は 強 く 、 新 株 の 7割 強 を 占 め る H 株 の 公 募 で は 機 関 投 資 家 の 購 入 申 込 倍 率 が 50倍 、 一 般 投 資 家 分 は 78倍 に 達 し た 。 世 界 的 な 株 高 の 流 れ や 知 名 度 の 高 さ が 追 い 風 に な っ た と み ら れ る 。 上 場 初 日 は 公 募 で 購 入 で き な か っ た 投 資 家 が 買 い を 入 れ た も よ う だ 。 同 行 の 新 株 発 行 に よ る 資 金 調 達 額 は 、 新 規 株 式 公 開 ( I P O )と し て は 1998年 の N T T ド コ モ の 181億 ド ル を 抜 い た 。上 海 市 場 で は す で に 追 加 発 行 を 決 定 。 香 港 で も 追 加 が 確 実 視 さ れ て お り 、 調 達 額 は 最 終 的 に 219億 ド ル に な る 見 通 し だ 。  

H 株 の 出 来 高 は 20億 株 を 超 え 、 売 買 代 金 は 374億 5,000万 香 港 ド ル に 達 す る 大 商 い だ っ た 。 こ の 日 の 香 港 市 場 全 体 の 売 買 代 金 は 760億 2,000万 香 港 ド ル ( 約 1兆 1,500億 円 ) に 達 し 、 過 去 最 高 を 記 録 し た 。 急 激 な 経 済 成 長 を 背 景 に 、 世 界 か ら 資 金 を 集 め る 中 国 企 業 の 勢 い を 象 徴 す る 大 型 上 場 と な っ た 。 し か し 同 行 の 経 営 は 今 後 、 海 外 機 関 投 資 家 な ど の 厳 し い チ ェ ッ ク に さ ら さ れ る こ と に な り 、 不 良 債 権 の 発 生 防 止 に 向 け た リ ス ク 管 理 体 制 の 強 化 や 収 益 力 の 向 上 が 課 題 と な る 。( 日 経 10.27、 毎 日 10.27、 東 京 10.19(夕 )、 日 刊 工 10.30)  

 

  日 本 企 業 の 中 国 で の 特 許 出 願 拡 大   紛 争 に 備 え 知 財 強 化  

日 本 企 業 に よ る 中 国 へ の 特 許 出 願 が 拡 大 し て い る 。 2005年 は 約 2万 9,000件 と 前 年 比 12%

増 と な り 、中 国 が 世 界 貿 易 機 関( W T O )に 加 盟 し た 01年 に 比 べ 2.2倍 に な っ た 。特 許 庁 に よ る と 、 日 本 企 業 に よ る 2005年 の 外 国 で の 出 願 件 数 は 米 国 が 約 7万 2,000件 で 最 多 。 中 国 は 米 国 に 次 ぎ 、 欧 州 の 約 2万 1,000件 を 上 回 る 。 米 国 向 け は 01年 か ら 18% 増 だ っ た の に 対 し 、 中 国 向 け は 突 出 し て い る 。 特 に 電 機 メ ー カ ー は 「 海 外 の 特 許 出 願 で は 米 国 に 次 い で 中 国 を 重 視 す る 」 傾 向 が 強 ま っ て い る 。 中 国 市 場 の 重 要 性 は 高 ま っ て い る が 、 知 財 権 を 侵 害 さ れ る ケ ー ス が 後 を 絶 た な い 。中 国 は 先 願 主 義 を 採 用 し 、特 許 権 は「 国 家 知 識 産 権 局 」に 出 願 ・ 登 録 し て 認 め ら れ る 。 こ の た め 出 願 し て お か な い と 侵 害 を 主 張 で き な い ば か り か 模 造 品 業 者 が 先 に 登 録 し て し ま う 可 能 性 も あ る と い う 。 ま た 、 日 本 で 出 願 し 、 情 報 が 公 開 さ れ た 特 許 を も と に 、 似 た よ う な 改 良 特 許 を 中 国 な ど で 登 録 す る 業 者 も あ り 、 改 良 の 余 地 が な い よ う 国 内 の 出 願 内 容 を 工 夫 し 、 中 国 に も 出 願 し て 権 利 を 抑 え て お く し か な い 。  

世 界 税 関 機 構 や イ ン タ ー ポ ー ル ( 国 際 刑 事 警 察 機 構 ) の 推 計 に よ る と 、 海 賊 版 の C D や D V D 、 偽 ブ ラ ン ド 品 な ど の 取 引 額 は 世 界 全 体 で 年 間 65兆 円 に の ぼ る 。 そ の 多 く で 中 国 企 業 が 製 造 や 流 通 に 関 与 し て い る と み ら れ 、世 界 的 に 知 的 財 産 権 を 保 護 す る 流 れ が 強 ま る 中 、 中 国 に 抜 本 的 な 対 策 強 化 を 求 め る 国 際 世 論 が 強 ま っ て い る 。  

特 許 庁 に よ る と 、 日 本 企 業 関 連 で は 、 バ イ ク や 家 電 な ど の 工 業 製 品 を は じ め 、 映 画 の D V D や 音 楽 C D 、 衣 料 品 、 ア ニ メ や ゲ ー ム ソ フ ト ま で 、 あ ら ゆ る 違 法 コ ピ ー 製 品 が 主 に 中 国 企 業 を 舞 台 に 出 回 っ て お り 、そ の 被 害 額 は 9兆 円 に 達 す る と さ れ る 。昨 年 、全 国 の 税 関 が 差 し 止 め た 知 的 財 産 権 侵 害 品 1万 3,500件 の う ち 、 中 国 か ら の 直 接 輸 入 が 47% を 占 め 、 他 国 経 由 の 侵 害 品 に も 中 国 製 品 が 多 数 含 ま れ て い た 。 ま た 、 米 国 で は 昨 年 の 対 中 貿 易 赤 字 が 4 年 連 続 で 過 去 最 高 を 更 新 し た ほ か 、 差 し 押 さ え た 模 倣 品 ・ 海 賊 版 の 75% が 中 国 ・ 香 港 か ら の 輸 入 品 だ っ た こ と も 判 明 し て い る 。( 日 経 10.31、 読 売 10.29、 毎 日 10.29、 産 経 10.29)  

 

  「 サ ハ リ ン 1」 天 然 ガ ス   中 国 へ     中 国 、 各 国 で 積 極 的 な 資 源 戦 略 を 展 開  

日 本 が 開 発 に 参 加 し て い る ロ シ ア ・ サ ハ リ ン 沖 の 資 源 開 発 事 業 「 サ ハ リ ン 1 」 で 、 事 業 を 主 導 す る 国 際 石 油 資 本 ( メ ジ ャ ー ) の 米 エ ク ソ ン モ ー ビ ル が 、 産 出 さ れ る 天 然 ガ ス の 全 量 を 中 国 に 輸 出 す る 仮 契 約 を 中 国 側 と 結 ん だ こ と が 20日 、 明 ら か に な っ た 。 正 式 契 約 が 結 ば れ れ ば 、 日 本 は 産 出 さ れ た 天 然 ガ ス を 輸 入 で き な く な る 。 イ ラ ン ・ ア ザ デ ガ ン 油 田 の 石 油 開 発 や 「 サ ハ リ ン 2」 に 続 き 、 サ ハ リ ン 1で も 資 源 確 保 に つ ま ず く こ と で 、 日 本 の エ ネ ル ギ ー 戦 略 は 大 幅 な 見 直 し を 迫 ら れ る こ と に な っ た 。  

サ ハ リ ン 1 は 日 、 米 、 ロ シ ア 、 イ ン ド が 権 益 を 持 っ て い る が 、 天 然 ガ ス の 輸 出 先 に つ い て は エ ク ソ ン が 事 実 上 の 決 定 権 を 握 っ て い る 。 関 係 者 に よ る と 、 エ ク ソ ン は 今 月 、 中 国 の 国 営 石 油 会 社 「 中 国 石 油 天 然 気 集 団(CNPC)」 と 仮 契 約 を 結 び 、 産 出 天 然 ガ ス の う ち 、 ロ シ ア の 取 り 分 を 除 く す べ て が パ イ プ ラ イ ン で 中 国 に 輸 出 さ れ る こ と に な っ た と い う 。 ロ シ

(10)

ア の 取 り 分 を 除 く 天 然 ガ ス の 年 間 産 出 量 は 、 液 化 天 然 ガ ス(LNG)換 算 で 約 600万 ト ン 。 日 本 が 一 年 間 に 購 入 す るLNGの 1割 程 度 に 当 た る 。 中 国 が エ ク ソ ン と 正 式 契 約 す れ ば 、 日 本 国 内 の 電 力 、 ガ ス 会 社 は 同 事 業 で 天 然 ガ ス を 調 達 で き ず 、 日 本 の 資 源 戦 略 が 打 撃 を 受 け る 可 能 性 も あ る 。 エ ク ソ ン は 当 初 、 天 然 ガ ス の 全 量 を 日 本 に 輸 出 す る 予 定 だ っ た 。 し か し 日 本 側 は 使 い や す いLNGに 転 換 し 船 で 輸 出 す る よ う 要 望 。高 成 長 で エ ネ ル ギ ー 需 要 が 急 増 す る 中 国 側 は パ イ プ ラ イ ン に よ る 高 値 で の 購 入 を 持 ち 掛 け 、 エ ク ソ ン は 中 国 側 と 組 む 方 向 で 検 討 に 入 っ た 。 サ ハ リ ン 1は 日 本 政 府 や 石 油 資 源 開 発 な ど の 日 本 企 業 が 計 3割 を 出 資 。 産 出 さ れ る 資 源 の 3割 を 得 る 権 益 を 持 っ て い る 。仮 契 約 で も 日 本 側 の 権 益 は 維 持 さ れ 、サ ハ リ ン 1か ら 産 出 す る 石 油 の 輸 入 に は 影 響 は な い が 、天 然 ガ ス は 日 本 へ 輸 出 さ れ な く な る 見 込 み だ 。 

ま た ロ シ ア の 国 営 石 油 会 社 ロ ス ネ フ チ の ス タ フ ス キ ー 副 社 長 は 3 日 記 者 会 見 し 、 中 国 石 油 化 工 集 団 (SINOPEC= シ ノ ペ ッ ク ) と の 合 弁 会 社 設 立 の 手 続 き を ほ ぼ 終 え た こ と を 明 ら か に し 、 東 シ ベ リ ア の ウ ド ム ル チ ヤ に あ る 油 田 開 発 権 の 獲 得 に 向 け 、 近 く 入 札 に 参 加 す る 意 向 を 表 明 し た 。 ロ ス ネ フ チ が 同 合 弁 会 社 の 株 式 を 51% 、 シ ノ ペ ッ ク 側 が 49% を 出 資 す る と い う 。 ま た ロ ス ネ フ チ は 17日 に も 、CNPCと 合 弁 会 社 を 設 立 し た と 発 表 し た 。 ロ ス ネ フ チ が 新 会 社 の 51% の 株 式 を 確 保 し 、 ロ シ ア 国 内 の 石 油 ・ ガ ス 田 の 開 発 ・ 生 産 に 乗 り 出 す 計 画 。 同 社 を 通 じ て 中 国 が 本 格 的 に ロ シ ア で エ ネ ル ギ ー 開 発 に 参 加 す る こ と に な る 。 ロ ス ネ フ チ は 中 国 へ の 石 油 輸 出 の 中 核 を 担 っ て お り 、 太 平 洋 パ イ プ ラ イ ン 計 画 で も 主 導 的 な 役 割 を 果 た す 見 通 し 。 ロ ス ネ フ チ の 7月 の 新 規 株 式 公 開 時 に はCNPCが 5億 ド ル の 株 式 を 取 得 す る な ど 、 両 社 は 結 び つ き を 強 め て い る 。  

中 国 は さ ら に 、 サ ハ ラ 以 南 ア フ リ カ 第 2 の 産 油 国 ア ン ゴ ラ に 急 接 近 し て い る 。 計 40 億 ド ル( 約 4,700億 円 )以 上 の 融 資 に 加 え 、中 国 企 業 が 労 働 力 も 資 材 も 本 国 か ら 持 ち 込 ん で 、内 戦 か ら の 復 興 事 業 を 丸 ご と 請 け 負 っ て い る 。 今 年 上 半 期 に は 、 ア ン ゴ ラ は サ ウ ジ ア ラ ビ ア を 抜 い て 中 国 第 1の 原 油 輸 入 相 手 国 に 踊 り 出 た 。 今 年 6月 に は 、 温 家 宝 総 理 が 同 国 を 訪 問 、 20億 ド ル の 追 加 融 資 に 合 意 し た 。 す で に 2004年 に 20億 ド ル の 借 款 供 与 を 決 め て お り 、 総 額 で 40億 ド ル 。融 資 総 額 は そ の 後 、計 90億 ド ル( 約 1兆 円 )に ま で 拡 大 と の 情 報 も あ る 。融 資 は 17年 か け て 原 油 で 返 済 す る と 見 ら れ る が 、 国 際 石 油 市 場 の 現 状 を 考 慮 す れ ば 、 中 国 に と っ て は う ま み の 多 い 契 約 だ 。 中 国 は 、 ア ン ゴ ラ の 国 営 石 油 会 社 「 ソ ナ ン ゴ ル 」 と の 合 弁 事 業 も 推 進 。新 華 社 通 信 に よ る と 、今 年 上 半 期 、原 油 輸 入 量 の 18.2% に 当 た る 1,336万 ト ン を ア ン ゴ ラ か ら 輸 入 し た 。( 日 経 10.18、 読 売 10.17、 10.21、 産 経 10.4、 東 京 10.21(夕 ))  

 

  中 国 、 最 低 賃 金 引 き 上 げ   最 大 6割 強 、 企 業 進 出 計 画 影 響 も  

中 国 各 地 で 、 労 働 者 に 支 払 わ れ る 最 低 限 の 給 与 水 準 を 定 め た 最 低 賃 金 が 最 大 6 割 強 引 き 上 げ ら れ た 。 最 低 賃 金 は 省 な ど の 地 方 政 府 が 地 域 の 経 済 発 展 状 況 に 応 じ て 決 め る 。 省 と 政 府 直 轄 市 、 自 治 区 は 合 計 31( 台 湾 除 く ) あ る が 、 こ の う ち 最 低 賃 金 を 今 年 引 き 上 げ た の は 23に 達 す る 。 上 げ 幅 が 大 き い の は 沿 岸 部 に 比 べ て 賃 金 水 準 が 低 い 内 陸 部 と 東 北 部 。 東 北 部 の 黒 竜 江 省 は 64% 増 に 達 し た 。 国 家 統 計 局 に よ る と 2005年 の 全 国 の 企 業 が 支 払 っ た 平 均 年 間 給 与 は 18,405元 で 、 04年 比 14.9% 増 。 最 低 賃 金 の 底 上 げ に よ り 今 後 、 人 件 費 全 体 の 上 昇 が 加 速 す る 見 通 し だ 。  

急 速 な 成 長 を 遂 げ た 中 国 だ が 、 豊 か な 人 が 増 え る 一 方 、 収 入 が 一 日 1 ド ル 未 満 の 貧 困 者 は 1億 人 近 い 。胡 錦 濤 政 権 は「 中 国 全 体 の 小 康( い く ら か ゆ と り の あ る )社 会 」を 掲 げ て お り 、 最 低 賃 金 引 き 上 げ は 貧 困 者 の 生 活 水 準 の 改 善 に つ な が る 。  

繊 維 や 部 品 加 工 な ど の 業 種 で は 出 稼 ぎ 労 働 者 を 最 低 賃 金 で 雇 用 す る 外 資 も 多 く 、 人 件 費 上 昇 へ の 対 応 を 迫 ら れ る 。 中 国 政 府 は 最 近 、 付 加 価 値 が 低 い 製 品 を 生 産 す る 外 資 の 進 出 を 制 限 す る 方 針 を 示 し 、 中 国 を 低 価 格 品 の 輸 出 拠 点 に 活 用 し て き た 外 資 の 間 で ア ジ ア の 他 国 へ 目 を 向 け る 動 き も 出 て き た 。 中 国 で 安 い 労 働 力 だ け を あ て に し た 事 業 展 開 は 限 界 に 来 て い る 。( 日 経 10.24)  

 

(11)

2 0 0 6 年 1 1 月  

 

  A P E C 首 脳 会 議   域 内 F T A を 研 究     W T O 交 渉 早 期 再 開 へ 特 別 声 明  

  ハ ノ イ で 開 か れ た ア ジ ア 太 平 洋 経 済 協 力 会 議( A P E C )首 脳 会 議 は 19日 、2日 間 の 日 程 を 終 え 、閉 幕 し た 。北 朝 鮮 の 核 問 題 に つ い て 議 長 国 の ベ ト ナ ム が 核・ミ サ イ ル 実 験 へ の「 強 い 懸 念 」と 国 連 安 全 保 障 理 事 会 の 制 裁 決 議 の 完 全 実 施 が 重 要 と す る 声 明 を 口 頭 で 発 表 し た 。 米 国 が 提 唱 し た A P E C 全 域 で の 自 由 貿 易 協 定 ( F T A ) の 締 結 構 想 に 関 し て は 「 長 期 的 展 望 と し て さ ら な る 研 究 を 行 う 」 と 首 脳 宣 言 に 明 記 し た 。 成 果 を 来 年 の 首 脳 会 議 に 報 告 す る こ と も 盛 り 込 ん だ 。  

 

【 ア ジ ア 太 平 洋 F T A ( F T A A P )】  

  首 脳 会 議 は 7月 か ら 交 渉 が 中 断 し て い る W T O( 世 界 貿 易 機 関 )交 渉 再 開 に 向 け て 18日 に 特 別 声 明 を 発 表 し た ほ か 、「 W T O 交 渉 が A P E C の 最 優 先 事 項 」と す る 認 識 も 、改 め て ハ ノ イ 宣 言 に 明 記 し た 。 た だ 肝 心 の 実 効 性 に つ い て は 疑 問 符 が 付 く 。 交 渉 を 動 か す 欧 州 連 合

( E U ) や ブ ラ ジ ル は A P E C の メ ン バ ー で は な い う え 、 交 渉 進 展 の カ ギ を 握 る 米 国 も 打 開 に 向 け た 譲 歩 策 を 示 さ な か っ た 。 21カ 国 ・ 地 域 の 首 脳 に よ る 声 明 の 意 義 は 大 き い が 、 交 渉 を 前 進 さ せ る た め の 具 体 論 は ま だ こ れ か ら だ 。  

  従 来 、A P E C は W T O で の 交 渉 を「 貿 易 自 由 化 の 最 大 の エ ン ジ ン 」と 位 置 付 け て き た 。 だ が 、 多 角 的 通 商 交 渉 ( ド ー ハ ・ ラ ウ ン ド ) が 中 断 し て い る こ と も あ り 、 A P E C と し て も F T A を 域 内 の 自 由 化 に ど う 役 立 て る か の 議 論 を 避 け て 通 れ な く な っ た 面 が 強 い 。 米 国 が 主 張 し た ア ジ ア 太 平 洋 F T A ( F T A A P ) に つ い て は 、 ア ジ ア で の 存 在 感 を 高 め よ う と す る 米 国 の 野 心 が 見 え 隠 れ す る と し て 、 中 国 や 他 の 諸 国 も 当 初 は 警 戒 感 を 抱 い た 。 し か し 今 回 の 会 議 の 過 程 で 最 終 的 に は 研 究 開 始 で 合 意 、 来 年 の 首 脳 会 談 に 合 わ せ て 成 果 を 報 告 す る こ と に し た 。  

も と も と A P E C は 、「 経 済 協 力 や 貿 易 自 由 化 に つ い て 、 自 由 な 議 論 の 場 を 確 保 す る 」 と の 趣 旨 で 作 ら れ た 国 際 的 な 枠 組 み で 、「 政 治 的 な 課 題 や 、個 別 の F T A な ど 各 国 を 拘 束 す る 事 項 に つ い て の 議 論 は な じ ま な い 」 と さ れ て き た 。  

し か し 各 国 に は F T A 実 現 に 伴 う 果 実 を 手 に で き る 可 能 性 が あ る 。 米 国 提 案 を テ コ に し た シ ョ ッ ク 療 法 で 、 貿 易 自 由 化 の 推 進 に 限 界 を 見 せ 始 め て い た A P E C の 機 能 が 強 化 で き る と の 意 識 が 芽 生 え て い る 。 米 構 想 が 新 た な モ デ ル に な る 可 能 性 を 探 り 、 A P E C の 機 能 を 強 化 し た い と 多 く の 関 係 者 は 考 え た よ う だ 。  

  た だ 国 際 競 争 力 が あ る 先 進 国 と 途 上 国 、 農 産 品 の 輸 入 国 と 輸 出 国 な ど 、 メ ン バ ー の 思 惑 は 異 な る 。 米 構 想 は A P E C の 将 来 像 を め ぐ る 議 論 の 口 火 を 切 っ た 格 好 だ が 、 実 現 に 当 た っ て は 多 く の 障 害 も 予 想 さ れ る 。  

 

【 日 中 首 脳 会 談 】  

安 倍 首 相 は 18 日 朝 ( 日 本 時 間 同 日 昼 )、 ハ ノ イ 市 内 の ホ テ ル で 中 国 の 胡 錦 濤 国 家 主 席 と 約 45分 間 会 談 し た 。両 首 脳 は 、北 朝 鮮 の 核 問 題 を め ぐ る 6カ 国 協 議 の 次 回 会 合 で 具 体 的 成 果 を 上 げ る た め 、 日 中 両 国 が 協 力 を 強 化 す る こ と で 一 致 し た 。 東 シ ナ 海 の ガ ス 田 問 題 で は 、 共 同 開 発 の 方 向 で 解 決 を 目 指 す こ と で 合 意 し た 。 ま た 両 首 脳 は 、 10月 の 首 脳 会 談 で 一 致 し た 「 戦 略 的 互 恵 関 係 」 を 発 展 さ せ る こ と を 確 認 。 具 体 策 と し て 、 ① 経 済 関 係 閣 僚 会 議 の 創 設 ② 省 エ ネ ル ギ ー と 環 境 分 野 で 両 国 の 対 話 の レ ベ ル を 上 げ る た め の 具 体 的 な 方 策 の 検 討 ― な ど で 一 致 し た 。 歴 史 問 題 に つ い て 、 両 首 脳 は 、 16日 の 日 中 外 相 会 談 で 合 意 し た 歴 史 共 同 研 究 の ス タ ー ト を 歓 迎 し た 。 胡 主 席 か ら 靖 国 神 社 参 拝 問 題 へ の 言 及 は な か っ た 。  

中 国 の 胡 錦 濤 国 家 主 席 は 18日 に ハ ノ イ で 行 っ た 安 倍 首 相 と の 会 談 で 、 日 中 間 摩 擦 の 根 源 で あ る 歴 史 認 識 問 題 を 慎 重 に 封 印 し 、 徹 底 し た 実 利 追 及 を 対 日 行 動 基 準 と す る 姿 勢 を 一 段 と 鮮 明 に し た 。 10月 の 安 倍 首 相 訪 中 で 江 沢 民 ・ 前 政 権 時 代 以 来 の 歴 史 偏 重 方 針 を 転 換 し た 胡 主 席 は 、 対 日 関 係 を 揺 さ ぶ っ て き た 「 感 情 外 交 」 か ら の 脱 却 を 着 実 に 進 め て い る 。  

(12)

  胡 主 席 は 発 言 の 大 半 を 、 エ ネ ル ギ ー 問 題 や 環 境 、 朝 鮮 半 島 問 題 な ど 、 中 国 に と っ て 切 実 な 利 益 が あ る 分 野 で の 実 務 協 力 強 化 に 費 や し 、 歴 史 を あ え て 対 立 点 と し な い 慎 重 さ が 際 立 つ 。「 共 通 利 益 を 基 盤 に 、調 和 の と れ た 対 外 関 係 を 築 く 」こ と が 胡 政 権 の 基 本 的 路 線 で あ り 、 本 質 的 に は 、 対 外 的 な 安 定 を 維 持 し な が ら 最 大 利 益 を 追 求 す る 戦 略 と 言 え る 。  

  靖 国 神 社 参 拝 や 東 シ ナ 海 ガ ス 田 開 発 問 題 な ど 火 種 は 残 し な が ら も 、 日 中 関 係 は 「 政 冷 経 熱 」 か ら 「 政 熱 経 熱 」 を 目 指 し て 動 き 始 め た 。  

 

< A P E C の 主 な 合 意 事 項 >   首 脳 宣 言 = 文 書  

○ A P E C 全 域 で の F T A 締 結 構 想 を 長 期 的 課 題 と し て 検 討 。 来 年 の 首 脳 会 議 に 報 告 。  

○ 域 内 の 貿 易 。 投 資 を 2010 − 20 年 ま で に 自 由 化 す る 目 標 へ の 決 意 を 強 調 。  

○ 省 エ ネ ・ 環 境 対 策 、 原 子 力 利 用 な ど エ ネ ル ギ ー 分 野 で の 取 り 組 み を 強 化 。  

                 

( 日 経 11.20、 読 売 11.18(夕 )、 11.19、 毎 日 11.20) 

 

  中 国 ・ ア フ リ カ 首 脳 会 議   資 源 確 保 へ 援 助 攻 勢  

中 国 と ア フ リ カ 48カ 国 の 首 脳 ら が 集 ま る「 中 国・ア フ リ カ 協 力 フ ォ ー ラ ム 北 京 サ ミ ッ ト 」 は 5日 、内 政 不 干 渉 を 前 提 と し た 新 し い パ ー ト ナ ー 関 係 の 構 築 に 向 け て 政 治 、経 済 、文 化 な ど 広 範 な 分 野 で の 協 力 強 化 を う た っ た「 北 京 宣 言 」を 採 択 、閣 僚 会 議 も 含 め る と 3日 間 に わ た る 日 程 を 終 え た 。  

フ ォ ー ラ ム に は ア フ リ カ 53 カ 国 の う ち 台 湾 と 国 交 の あ る 5 カ 国 を 除 い た 48 カ 国 の 代 表 が 参 加 。 首 脳 会 議 に は エ ジ プ ト 、 ナ イ ジ ェ リ ア な ど 36カ 国 の 国 家 元 首 と 6カ 国 の 首 相 、 1カ 国 の 副 首 相 が 出 席 し た 。同 フ ォ ー ラ ム は 2000年 に 閣 僚 級 で 始 ま り 、今 回 が 3回 目 だ が 、首 脳 会 議 は 初 め て 。  

宣 言 は「 協 力 フ ォ ー ラ ム の 果 た す 役 割 を 拡 大 す る 」と う た っ た 。先 進 国 に は「 援 助 拡 大 、 市 場 開 放 、 債 務 減 免 」 を 求 め 、 中 国 は 「 発 展 途 上 国 の 代 表 」 の 立 場 を 鮮 明 に し た 。 両 地 域 の 関 係 を 「 新 た な 戦 略 的 パ ー ト ナ ー 関 係 」 と 位 置 付 け た 。  

行 動 計 画 で は 07− 09年 の 目 標 を 示 し 、 経 済 で は 資 源 エ ネ ル ギ ー 、 通 信 な ど 10分 野 で の 協 力 強 化 を 打 ち 出 し た 。 胡 錦 濤 国 家 主 席 は 4 日 、 ア フ リ カ 諸 国 へ の 援 助 規 模 を 09 年 ま で に 06 年 の 2倍 に す る ほ か 、計 50億 ド ル の 借 款 や 貿 易 信 用 の 供 与 、中 国 企 業 の ア フ リ カ 進 出 を 奨 励 す る 50億 ド ル の 基 金 創 設 、 ア フ リ カ で の 経 済 貿 易 協 力 区 設 立 な ど の 支 援 策 を 提 案 し た 。 ま た 05年 末 に 返 済 時 期 を 迎 え る 重 債 務 国 や 最 貧 国 へ の 無 利 子 融 資 に つ い て は 債 務 を 免 除 す る と 発 表 し た 。 最 貧 国 か ら 中 国 へ の 輸 出 品 に つ い て は ゼ ロ 関 税 の 対 象 を 190品 目 か ら 440品 目 に 拡 大 。 一 連 の 会 議 を 通 じ て 、 中 国 と ア フ リ カ は 合 同 の 商 工 会 議 所 を 設 立 、 中 国 企 業 に よ る ナ イ ジ ェ リ ア で の 高 速 道 路 の 建 設 な ど 14項 目 ・ 19億 ド ル の 契 約 に も 合 意 し た 。  

無 償 援 助 に 投 資 、 貿 易 、 武 器 供 与 ― ― 。 中 国 は 1950年 代 以 降 、 あ ら ゆ る 分 野 で ア フ リ カ 重 視 の 姿 勢 を 示 し て き た 。 最 大 の 狙 い は 資 源 の 確 保 。 中 国 石 油 天 然 気 集 団 ( C N P C ) な ど 石 油 大 手 は ナ イ ジ ェ リ ア な ど で 次 々 と 油 田 開 発 や 石 油 優 先 購 入 の 権 利 を 獲 得 。 中 国 の 石 油 輸 入 に 占 め る ア フ リ カ の 割 合 は 05年 で 30% を 超 え た 。 ま た 中 国 企 業 に と っ て ア フ リ カ は 有 望 な 市 場 で も あ る 。 中 国 製 の 安 価 な 製 品 は ア フ リ カ 市 場 の 需 要 に 合 致 し て い る 。  

国 際 社 会 で の 発 言 力 強 化 も 狙 い の 一 つ 。 昨 年 、 中 国 は 国 連 安 全 保 障 理 事 会 改 革 の 議 論 で

「 ア フ リ カ な ど 発 展 途 上 国 の 発 言 力 強 化 」 を 主 張 し 、 日 本 の 常 任 理 事 国 入 り を 阻 止 し た 。 台 湾 と の 勢 力 争 い も あ る 。05年 1月 に ア フ リ カ で は 7カ 国 が 台 湾 と 国 交 が あ っ た が 、現 在 は 5 カ 国 に 減 っ た 。中 国 は 台 湾 と 国 交 の あ る 5カ 国 を 含 め た ア フ リ カ 53カ 国 す べ て に 経 済 援 助 し て お り 、 今 年 8月 に は チ ャ ド が 台 湾 と 断 交 、 中 国 と 国 交 を 結 ん で い る 。  

し か し 内 戦 国 や 圧 政 国 家 へ の 無 条 件 の 協 力 に は 国 際 社 会 の 批 判 も 強 い 。 04年 、 国 際 通 貨

(13)

基 金 ( I M F ) は 融 資 と 引 き 換 え に ア ン ゴ ラ に 政 策 の 透 明 化 を 求 め た が 、 同 国 は 融 資 を 断 っ た 。 中 国 輸 出 入 銀 行 が 政 治 的 な 条 件 の な い 低 利 融 資 20億 ド ル を 申 し 出 た た め だ 。 内 乱 や 虐 殺 が 続 い て 米 欧 企 業 が 投 資 を 控 え る ス ー ダ ン に も 、中 国 が 20億 ド ル 以 上 を 投 資 し て い る 。

( 日 経 11.4、 11.6、 朝 日 11.6)  

 

  中 国 人 民 元 、 対 米 ド ル で 最 高 値   「 人 民 元 」 通 貨 統 合 も 視 野  

中 国 の 「 人 民 元 」 が 外 国 為 替 市 場 で 米 ド ル に 対 し て 上 昇 を 続 け 、 1米 ド ル = 7.8香 港 ド ル に 実 質 的 に 固 定 さ れ て い る「 香 港 ド ル 」の 水 準 に 肉 薄 し て き た 。中 国 に よ る 昨 年 7月 21日 の 2.05% 切 り 上 げ を 含 め 、1年 4ヶ 月 で 上 昇 幅 が 5% を 超 え た 。人 民 元 パ ワ ー の 増 大 で 、香 港 ド ル の 地 位 や 、 金 融 都 市 と し て の 香 港 の 役 割 が 相 対 的 に 低 下 す る 恐 れ も あ る 。  

中 国 人 民 銀 行( 中 央 銀 行 )は 昨 年 7月 、1ド ル = 8.28元 に ほ ぼ 固 定 さ れ て い た 人 民 元 を 8.11 元 に 切 り 上 げ 、同 時 に「 通 貨 バ ス ケ ッ ト を 参 考 と す る 管 理 フ ロ ー ト( 変 動 相 場 制 )」に 移 行 。 そ の 後 は じ り じ り と 元 高 が 続 い た 。同 行 は 27日 、元 取 引 の 基 準 値 を 1ド ル = 7.8402元 と 初 の 7.84元 台 に 設 定 。 3営 業 日 連 続 で 最 高 値 を 更 新 し た 。  

一 方 で 巨 額 の 対 中 貿 易 赤 字 を 背 景 と し た 米 国 の 不 満 は 根 強 く 、 ド ル 安 懸 念 を 尻 目 に 、 さ ら な る 元 高 局 面 も 予 想 さ れ る 。 こ う し た 中 、 中 国 の 政 治 的 、 経 済 的 影 響 力 が 一 段 と 強 ま る 香 港 で 、 香 港 ド ル と 人 民 元 の 通 貨 統 合 も 視 野 に 、 既 に 両 替 や 預 金 な ど 一 部 の 人 民 元 業 務 が 解 禁 さ れ て い る 。 た だ 、 人 民 元 は 外 貨 交 換 な ど で 依 然 、 多 く の 規 制 が あ る 「 ロ ー カ ル カ レ ン シ ー( 地 域 通 貨 )」で も あ り 、相 場 が 逆 転 し て も 香 港 の 実 態 経 済 に 直 ち に 影 響 を 及 ぼ す と は 考 え に く い と の 指 摘 も あ る 。  

市 場 の 一 部 で は 香 港 ド ル の ペ ッ グ 制 度 変 更 の 憶 測 も あ る が 、 香 港 金 融 局 ( H K M A ) の 任 志 剛 総 裁 ら は 繰 り 返 し 制 度 変 更 を 否 定 し て い る 。  

こ の ほ か に も 、 元 高 に 連 れ て 香 港 ド ル も 対 米 ド ル で 上 昇 す る と の 見 方 か ら 香 港 ド ル が 買 わ れ る 可 能 性 も あ る 。 香 港 ド ル に 大 量 に 買 い が 先 行 し た 場 合 、 当 局 が 金 利 を 下 げ て 対 米 ド ル の 相 場 を 維 持 す る 為 替 制 度 に な っ て い る た め 、 低 金 利 を 背 景 に 香 港 で 不 動 産 な ど が 過 剰 投 資 に 陥 る 恐 れ も あ る 。  

香 港 ド ル の 現 在 の 地 位 は 1997 年 に 中 国 に 返 還 さ れ て 以 後 の 「 一 国 二 制 度 」 の 重 要 な 柱 。 今 後 の 為 替 制 度 に よ っ て は 、 政 治 面 で の 形 骸 化 が 指 摘 さ れ る 。 こ の 制 度 が 金 融 ・ 経 済 面 で も 変 容 す る 危 険 性 も あ り そ う だ 。( 日 経 11.27( 夕 ) 、 フ ジ サ ン ケ イ ビ ジ ネ ス ア イ ( 以 下 F S B )11.28)  

 

  中 国 、 10月 の 貿 易 黒 字 過 去 最 高   外 貨 準 備 1兆 ド ル へ  

中 国 税 関 総 署 に よ る と 輸 出 額 か ら 輸 入 額 を 差 し 引 い た 貿 易 黒 字 が 10月 に 238億 ド ル ( 約 2 兆 7,900億 円 )に 達 し 、単 月 ベ ー ス で 過 去 最 大 を 更 新 し た 。輸 出 が 前 年 同 期 比 29.6% の 大 幅 増 加 と な る 一 方 、 輸 入 は 同 14.7% 増 に と ど ま っ た 。 1− 10月 の 黒 字 累 計 は 1,336億 ド ル で 、 通 年 で 初 の 1,500億 ド ル 台 に 乗 せ る 可 能 性 が あ る 。  

中 国 政 府 は 、 貿 易 摩 擦 の 回 避 と 内 需 主 導 の 成 長 を 目 指 し 、 一 部 製 品 へ の 輸 出 関 連 の 税 還 付 率 引 き 下 げ な ど の 抑 制 策 を 講 じ て い る 。 し か し 、 黒 字 減 ら し 効 果 は 薄 く 、 さ ら な る 措 置 を 迫 ら れ て い る 。  

ま た 6日 の 新 華 社 電 に よ る と 、 中 国 の 外 貨 準 備 高 は こ の ほ ど 約 1兆 ド ル ( 約 118兆 3,000億 円 )に な っ た 。貿 易 黒 字 の 増 加 な ど を 背 景 に 、同 国 の 外 貨 準 備 高 は 今 年 2月 末 で 日 本 を ぬ い て 世 界 一 に な っ た が 、1兆 ド ル の 大 台 に 達 し た の は 初 め て 。中 国 の 外 貨 準 備 高 は 日 本 を 抜 い た 後 も 高 い ペ ー ス で 増 加 し 、 9月 末 に は 9,879億 ド ル に 達 し て い た 。  

外 貨 準 備 の 急 増 は 国 内 で マ ネ ー 膨 張 を 引 き 起 こ し 、 投 資 の 抑 制 な ど を 難 し く す る 。 一 方 で 外 貨 流 入 を 止 め よ う と 輸 出 に ブ レ ー キ を か け れ ば 雇 用 に 悪 影 響 が 出 か ね な い 。 中 国 政 府 は 大 量 の 外 貨 を 抱 え 込 ん だ ま ま 経 済 政 策 で ジ レ ン マ に 陥 っ て い る 。  

外 貨 が 急 増 す る の は 、 貿 易 黒 字 で 稼 い だ 外 貨 を 政 府 が 買 い 取 り 、 人 民 元 の 上 昇 を 抑 え て い る か ら だ 。人 民 元 の 対 ド ル の 上 昇 率 は 年 率 換 算 で 3% 弱 。市 場 実 勢 よ り 低 め に 抑 え た 相 場 が 貿 易 黒 字 の 拡 大 を 招 き 、 外 貨 準 備 を さ ら に 増 や す 。 一 方 で 政 府 に よ る 市 場 介 入 は 人 民 元 の 市 場 へ の 放 出 を 伴 う た め 、 国 内 で カ ネ 余 り を 招 い て 過 剰 投 資 の 温 床 に な る 。 政 府 は 投 資

(14)

を 減 ら そ う と 躍 起 だ が 、 輸 出 へ の 打 撃 を 恐 れ 元 高 を た め ら っ て い る た め 、 問 題 を 根 治 で き な い の が 現 状 だ 。  

対 応 策 と し て 中 国 企 業 の 海 外 投 資 を 促 し 、 外 貨 の 還 流 を 進 め て い る 。 海 外 か ら の 直 接 投 資 の 減 少 も 外 貨 流 入 を 抑 え る 効 果 が あ る 。 た だ 貿 易 黒 字 の 増 加 が は る か に 大 き く 、 事 態 を 大 き く 変 え る の は 当 面 難 し そ う だ 。  

中 国 政 府 は 外 貨 準 備 の 半 分 以 上 を 米 国 債 な ど 米 ド ル 建 て で 運 用 し 、 残 り を ユ ー ロ や 日 本 円 な ど に 回 し て い る 。 中 国 は 今 の と こ ろ 運 用 先 の 急 な 見 直 し は し な い と 強 調 。 た だ ド ル に 偏 っ た 運 用 を 危 ぶ む 声 も 中 国 内 に は あ る 。( 日 経 11.7、 毎 日 11.7、 F S B 11.10)  

 

  中 国 、 預 金 準 備 率 引 き 上 げ   過 熱 と 失 速   同 時 警 戒  

中 国 人 民 銀 行 ( 中 央 銀 行 ) は 3 日 、 商 業 銀 行 な ど 金 融 機 関 の 預 金 準 備 率 ( 預 金 総 額 の う ち 中 央 銀 行 に 預 け 入 れ る 額 の 比 率 )を 現 行 の 8.5% か ら 0.5% 引 き 上 げ 、9.0% に す る と 発 表 し た 。 11月 15日 か ら 実 施 し た 。 預 金 準 備 率 の 引 き 上 げ は 7月 5日 と 8月 15日 に 次 い で 今 年 3回 目 。 金 利 引 き 上 げ を 含 む 金 融 引 き 締 め 策 と し て は 今 年 5回 目 だ 。  

中 央 銀 行 が 小 刻 み の 引 き 締 め を 続 け る の は 、 景 気 の 過 熱 を 警 戒 し 、 貸 し 出 し を 増 や し 続 け る 銀 行 や 投 機 的 な 海 外 投 資 家 を け ん 制 す る 一 方 、 何 よ り も 経 済 成 長 の 失 速 を 避 け た い か ら だ 。  

7− 9月 の 中 国 の 国 内 総 生 産 ( G D P ) は 前 年 同 期 比 10.4% 増 と 4− 6月 の 11.3% か ら 減 速 し た 。 通 貨 供 給 量 の 代 表 的 な 指 標 で あ る M( 現 金 、要 求 払 い 預 金 、定 期 性 預 金 な ど ) も 9 月 末 で 前 年 同 期 比 16.8% 増 と 8月 末( 17.9% 増 )よ り 伸 び が 鈍 化 し た 。し か し 、G D P 成 長 率 は 依 然 、 政 府 目 標 の 8% を 大 き く 上 回 り 、 海 外 か ら 投 機 資 金 の 流 入 が 続 い て い る 。  

中 央 銀 行 は 3 日 発 表 の 文 書 で 「 銀 行 シ ス テ ム は 依 然 、 新 た な 流 動 性 を 生 み 続 け て い る 」 と 、 銀 行 の 貸 し 出 し 増 が 、 地 方 政 府 に よ る 大 規 模 開 発 な ど 、 投 資 の 過 熱 を 呼 ん で い る こ と に 警 戒 感 を 示 し た 。  

今 年 5回 目 と な っ た 金 融 引 き 締 め は 、 い ず れ も 小 幅 だ 。 期 間 1年 物 で 0.27% と い う 利 上 げ 幅 や 、0.5% と い う 預 金 準 備 率 の 引 き 上 げ 幅 に つ い て 、市 場 は 直 接 的 な 効 果 は ほ と ん ど な い と 見 て い る 。( 読 売 11.4)  

 

  中 国 が 外 資 優 遇 見 直 し   「 量 よ り 質 」 に 転 換  

中 国 の 国 家 発 展 改 革 委 員 会 は 2006 年 か ら 10 年 ま で の 「 第 11 次 5 カ 年 計 画 」 に お け る 外 国 か ら の 投 資 に 関 す る 指 針 を 定 め た「 利 用 外 資 11・5計 画 」を ま と め た 。ハ イ テ ク 産 業 や 環 境 保 護 、 省 エ ネ ル ギ ー 、 内 陸 部 開 発 な ど で 外 資 を 優 遇 す る 「 選 別 型 」 へ の 転 換 を 明 確 に 打 ち 出 し た 。 外 資 へ の 税 制 優 遇 措 置 の 見 直 し に よ る 国 内 企 業 と の 競 争 条 件 統 一 や 、 誘 致 の 比 重 を サ ー ビ ス 産 業 に 移 し て い く 方 針 を 打 ち 出 し た 。 W T O 加 盟 以 来 、 外 資 製 造 業 の 輸 出 競 争 力 に 依 拠 し て 外 資 を 蓄 積 し て き た 産 業 政 策 を 5年 ぶ り に 方 向 転 換 し「( 外 資 の )量 か ら 質 へ 」 を 重 視 し た 内 容 。 日 本 企 業 な ど の 対 中 投 資 に も 大 き な 変 化 を も た ら す こ と に な る 。  

国 家 発 展 改 革 委 員 会 が ま と め た 同 指 針 で は ま ず 、 00 年 か ら 05 年 ま で の 「 第 10 次 5 カ 年 計 画 」の「 量 」の 拡 大 に メ ス を 入 れ た 。期 間 中 の 外 国 直 接 投 資 額( 実 行 ベ ー ス )は 2,860億 米 ド ル ( 現 在 の レ ー ト で 約 33兆 5,000億 円 ) と 当 初 計 画 を 大 幅 に 上 回 っ た が 、「 一 部 の 地 方 当 局 は コ ス ト を 考 え ず に 外 資 を 誘 致 し 数 量 だ け を 積 み 上 げ た 」 と 批 判 。 な か で も 外 資 が 沿 海 部 に 集 中 し 、内 陸 部 と の 経 済 格 差 拡 大 さ せ た こ と や 、外 資 が 自 ら の 知 的 財 産 保 護 を 名 目 に 、 国 内 企 業 へ の 技 術 移 転 を 遅 ら せ 、 中 国 企 業 の 技 術 革 新 に 不 利 に な っ た な ど と 指 摘 、 外 資 導 入 が 問 題 点 も 残 し た と 主 張 し た 。  

こ う し た 反 省 か ら 、 06 年 か ら 始 ま っ た 第 11 次 5 カ 年 計 画 で は 、 電 子 産 業 や 石 油 化 学 、 自 動 車 な ど へ の 投 資 は 引 き 続 き 奨 励 す る 一 方 、 バ イ オ マ ス や 農 産 物 加 工 な ど 、 農 業 の 高 度 化 や 環 境 保 護 産 業 な ど に つ い て は 税 制 面 な ど で も 優 遇 、 研 究 開 発 ( R & D ) 拠 点 の 誘 致 も 進 め る 方 針 を 示 し て い る 。  

さ ら に 中 国 で 遅 れ て い る 独 占 禁 止 法 の 早 期 制 定 な ど で 、 外 資 に よ る 国 内 企 業 の M & A

( 企 業 の 合 併 ・ 買 収 ) に 一 定 の 歯 止 め を か け る 保 護 主 義 的 な 側 面 も の ぞ か せ た 。 W T O 加 盟 時 の 公 約 で あ っ た 金 融 や 通 信 分 野 の 開 放 も 、 慎 重 に 進 め る と し て い る 。  

参照

関連したドキュメント

その઄:業種別企業におけるケーススタディー(図અを参照)

【関連サイト】 (1) 戸建て向け太陽光発電価格比較サイト「タイナビ」

 中国政府の予測によると,中国の輸出入総額は 2000 年の 4,000 億ドルから 2005 の 8,000 億ド

 日中経済関係は中国の持続的経済成長を主因として拡大してきた。日本の対外貿易総額に占める

このルイス転換点においては、限界生産力原理で賃金が決定される近代部門と、平均生産

キーワード: 中国民営企業,中国中小企業,家族企業,世代交代,承継,後継者, Chinese Small and Medium Sized Enterprise, Inherit, Successor, Chinese Private

 2010 年 8 月 22 日、山海関への日帰り調査を実施した。調査当日、中国 北部~東北地域は天候不順で、瀋陽付近も前日から豪雨に見舞われてい