スポーツ人類学 研究室 指導教員 石井 隆憲 教授 学籍番号 13A0426
学生氏名 砂川 純輝 伊勢野 海人 山田 健太
1. はじめに 空手道はオリンピック正式種目を目指してきた。空手道 は過去に3回採用競技の候補に上がり、そのうち一度は理 事会で採用が内定していながら総会で3分の2という必要 票が得られないばかりに不採用になった苦い経験がある。 しかし2020年の東京オリンピックにおいて正式種目と して採用された。なぜ2020年で採用されることになっ たのか、今までと何が変わったのか、採用を決定付けた要 因は何なのか調べることにした。 2.本論 第1 章 空手道の起源 空手道に関する文献はあまり残されていない。そのため、 疑問を説明しきれる定義はないと言える。だが、残されて いる文献から過程をたて、歴史的、地理的に考察すること で空手道の素性が解き明かされてきた。 空手道の形の名前が古い中国語を使われていることから 空手は中国と交流があったと考えることができる。 空手は発生のころに仏教と深い関係があった、仏教を広 めるために世界各地を行脚した僧侶たちが異民族や宗教の 違った国の人たちから迫害や危険から身を守るため、お坊 さんたちがいろいろな武術、とくに相手に警戒心を与えな い、武器を持たない闘争術を身につけられた。これが空手 の発生ではないかと考えられる。 第2章 ルールの変容 空手道は今日まで多くのルール改正が行われてきた。ル ールの改正の主な目的としては、スポーツとして観衆にわ かりやすく、見て面白い空手道を目指し改正してきた。こ れは空手道がオリンピック正式種目を視野に入れているか らと考えられる。そこで、近年オリンピック正式種目にな ったテコンドーと空手道を比較してみた。 テコンドーの魅力は、なんといってもダイナミックでス ピーディー、ときにはアクロバティック技が多く観衆を魅 了する技が多い。また、日本テコンドー協会は、テコンド ーは、チェ・ホンヒが、朝鮮半島に昔から伝わる伝統的な古 武道テッキョンなどに、日本に在学中学んだ「松濤館空手」 の動きなどを基礎とし、研究を重ね、独自の技術体系を確立 し、1955 年にテコンドーと命名したと主張している。世界 テコンドー連盟には世界211 ヶ国以上が加盟し、協議人口は 7000 万人以上であり多くの人に親しまれている。テコンド ーは空手を元にしているため違いがさほど見つけることが できなかった。 空手にはテコンドーほどのアクロバティックな技やわか りやすさが足りずに何度も後一歩のところで不採用になり 続けてきた。技を変えることはなかなか難しいためルールを さらにわかりやすくする必要があった。 そして WKF (世界空手同連盟) が行ったルール変更が 組手競技におけるポイント獲得についてである。 以前は副審3人、主審1 人の計 4 人で行っていたが新しい ルールでは副審4 人、主審 1 人の計 5 人で行うようにし、技 のジャッジは副審にのみ権利を有することにした。そのため ルールがあまり知らない人であっても、副審の旗を見ればど ちらの選手にポイントが入るのか一目で分るようにした。 まとめ 空手道が2020年の東京オリンピックに正式種目とし て採用された要因がいくつかある。 空手道は、新たに大きな試合会場を作ることもなくオリン ピック後に無駄な施設を残さない、現在ある日本武道館やそ の他の施設で十分に開催することができるから。そして、一 番大きな要因としては本文で述べたルールの変容である。こ れはわかりやすさだけを考えたのではなく、WKF が行った ため世界でのルール統一も可能にした。 また、「国際的に競技人口が多い」それと、IOC のバッハ 会長の発言「若者に魅力的な種目の追加を期待する」などと いったことから空手道が採用された。 参考文献 ・新垣清『沖縄空手道の歴史』、原書房、2011. ・全日本空手道連盟 (http://www.jkf.ne.jp/karatedo-2020olympic)なぜ空手道がオリンピック正式種目に採用されたか
スポーツ社会人類学 研究室 指導教員 石井 隆憲 教授 学籍番号 13C0010
学生氏名 伊勢野 海人 砂川 純輝 山田 健太
1. はじめに 空手道はオリンピック正式種目を目指してきた。空手道 は過去に3回採用競技の候補に上がり、そのうち一度は理 事会で採用が内定していながら総会で3分の2という必要 票が得られないばかりに不採用になった苦い経験がある。 しかし2020年の東京オリンピックにおいて正式種目と して採用された。なぜ2020年で採用されることになっ たのか、今までと何が変わったのか、採用を決定付けた要 因は何なのか調べることにした。 2.本論 第1 章 空手道の起源 空手道に関する文献はあまり残されていない。そのため、 疑問を説明しきれる定義はないと言える。だが、残されて いる文献から過程をたて、歴史的、地理的に考察すること で空手道の素性が解き明かされてきた。 空手道の形の名前が古い中国語を使われていることから 空手は中国と交流があったと考えることができる。 空手は発生のころに仏教と深い関係があった、仏教を広 めるために世界各地を行脚した僧侶たちが異民族や宗教の 違った国の人たちから迫害や危険から身を守るため、お坊 さんたちがいろいろな武術、とくに相手に警戒心を与えな い、武器を持たない闘争術を身につけられた。これが空手 の発生ではないかと考えられる。 第2章 ルールの変容 空手道は今日まで多くのルール改正が行われてきた。ル ールの改正の主な目的としては、スポーツとして観衆にわ かりやすく、見て面白い空手道を目指し改正してきた。こ れは空手道がオリンピック正式種目を視野に入れているか らと考えられる。そこで、近年オリンピック正式種目にな ったテコンドーと空手道を比較してみた。 テコンドーの魅力は、なんといってもダイナミックでス ピーディー、ときにはアクロバティック技が多く観衆を魅 了する技が多い。また、日本テコンドー協会は、テコンド ーは、チェ・ホンヒが、朝鮮半島に昔から伝わる伝統的な古 武道テッキョンなどに、日本に在学中学んだ「松濤館空手」 の動きなどを基礎とし、研究を重ね、独自の技術体系を確立 し、1955 年にテコンドーと命名したと主張している。世界 テコンドー連盟には世界211 ヶ国以上が加盟し、協議人口は 7000 万人以上であり多くの人に親しまれている。テコンド ーは空手を元にしているため違いがさほど見つけることが できなかった。 空手にはテコンドーほどのアクロバティックな技やわか りやすさが足りずに何度も後一歩のところで不採用になり 続けてきた。技を変えることはなかなか難しいためルールを さらにわかりやすくする必要があった。 そして WKF (世界空手同連盟) が行ったルール変更が 組手競技におけるポイント獲得についてである。 以前は副審3人、主審1 人の計 4 人で行っていたが新しい ルールでは副審4 人、主審 1 人の計 5 人で行うようにし、技 のジャッジは副審にのみ権利を有することにした。そのため ルールがあまり知らない人であっても、副審の旗を見ればど ちらの選手にポイントが入るのか一目で分るようにした。 まとめ 空手道が2020年の東京オリンピックに正式種目とし て採用された要因がいくつかある。 空手道は、新たに大きな試合会場を作ることもなくオリン ピック後に無駄な施設を残さない、現在ある日本武道館やそ の他の施設で十分に開催することができるから。そして、一 番大きな要因としては本文で述べたルールの変容である。こ れはわかりやすさだけを考えたのではなく、WKF が行った ため世界でのルール統一も可能にした。 また、「国際的に競技人口が多い」それと、IOC のバッハ 会長の発言「若者に魅力的な種目の追加を期待する」などと いったことから空手道が採用された。 参考文献 ・新垣清『沖縄空手道の歴史』、原書房、2011. ・全日本空手道連盟 (http://www.jkf.ne.jp/karatedo-2020olympic)なぜ空手道がオリンピック正式種目に採用されたか
スポーツ社会人類学 研究室 指導教員 石井 隆憲 教授 学籍番号 13C0012
学生氏名 岩崎 拓也
<序論> 本研究の目的は、幼いころから携わってきた空手道が 2020 年にオリンピックの正式種目として加わることから 日本伝統の武道文化である空手道の本質を知り、空手道競 技者として理解を深めていく事と同時に一人でも多く空手 道を知ってもらう機会とし本研究を進めていきたい。 <方法> 空手道における参考文献や専門書、インターネットを参考 にする。 <本論> 第1 章 唐手の歴史 14 世紀から 18 世紀にかけて中国拳法が琉球に伝えられ た。当時の琉球王国はこれを護身術として取り入れ、年月 を経るに従い「手(ティー)」という武術になった。明治 38 年に糸州安恒によって初めて学校の体育の授業として 正式に取り入れられ、それを機に広く一般の人々へ普及し ていった。沖縄で「唐手」と呼ばれ一般化していった沖縄 空手が日本全土へ伝わっていくのは 18 世紀、大正も後半 になってからである。 第2 章 空手の歴史 大正時代初期に船越義珍によって伝えられた「唐手」は 「からて」の技空手空拳の「空手」へと名称を変えた。そ して船越義珍が般若心経の空の概念を参考にしてこれを用 いその後この表記が東京を中心に広まった。そして何十の 流派が誕生し昭和39 年に全日本空手道連盟が結成される。 第3 章 空手道の現在 幅広い世代を対象に多数の全国的な大会が年間を通して 行 わ れ て い る 。 世 界 で は 昭 和 45 年に世界空手道連盟 (WUKO)が結成され、初の公式世界大会「第一回世界空 手道選手権大会」が東京で開催された。平成 24 年には文 部科学省による中学校武道必修化により空手道種目も実施 されている。 第4 章 海外における空手道の普及 アメリカ本土で本格的に空手道が普及し始めたのは戦後 からであり、沖縄や日本本土で空手道を習得した米国軍人た ちによって伝えられた。ヨーロッパにおいては、1960 年代 以降、日本から空手道指導員が派遣されるという形で広まっ た。韓国の空手道は、韓国併合中に韓国から日本に渡った 人々が韓国に持ち帰り1940 年代中盤に「コンスドー(空手 道)」または「タンスドー(唐手道)」の呼称で広まった。 <結論> 時代の変化とともに形を変えてきた「空手道」であるが、 礼節や気迫といった武道の根本的な部分は今も昔も変わる ことなく受け継がれている。中学校武道必修化により空手道 種目も実施されてきている。そして2020 年にはオリンピッ クの正式種目として発展してきた。日本国外の影響も大きく このような大きな発展にまで成長を遂げてきた。今後「空手 道」によって日本がよりよい文化を築きあげてくることを期 待したい。 <主要参考文献> ・金城裕 『唐手から空手へ』、株式会社ベースボールマガ ジン、2011 年 ・外間哲弘 『沖縄空手道古武道の真髄』、那覇出版社、1999 年 ・日本武道協議会HP http://www.nipponbudokan.or.jp/shinkoujigyou/kankeida ntai_01(平成28 年 12 月 22 日、確認)空手道の歴史と発展
スポーツ社会人類 学研究室 指導教員 石井 隆憲 教授 学籍番号 13C0096
学生氏名 山口 拓馬
<序論> 現在、世界での競技人口が約6000万人いるとされて いる空手が、ブラジル・リオデジャネイロで開催された第 129回次国際オリンピック委員会総会で、2020年東 京オリンピック追加種目として採用されることが決定し た。 そこで本研究では、WKF の歴史を概観しながら、空手 がどのように普及し、発展してきたのかを明らかにしなが ら、空手が東京オリンピックにおいて正式種目となった背 景を考察するものである。 <各章の概要> 第1章 空手道の近代史 空手は二度にわたる禁武政策を背景に、危険から身を守 る徒手空拳の武術として沖縄で発祥した。1922年には 東京での第1回体育博覧会で沖縄出身の空手指導者・船越 義珍が初めて形を公開し、以後、急速な普及発展を見せる。 1957年に開催された第1回全日本学生空手道選手権大 会をきっかけに空手が競技化し、1985年には世界空手 連合(WUKO)は国際オリンピック委員会(IOC)の加盟 を申請し、IOC の公認国際競技団体となった。1991年 には国際空手連合(WUKO)国際伝統空手道連盟(ITKF) と合併して、世界空手連盟(WKF)が誕生した。1993 年には世界空手道連盟(WKF)が現在の形となった。 第2章 オリンピック種目に向けて WKF はオリンピック種目化に向けて様々な活動を行っ てきた。日本での会見でエスピノス会長の会見でメディア アピールをおこなったり、組手をより一般市民の人々が見 ても分かりやすく迫力あるものにしようとルール改正をお こなってきた。このように様々な工夫と努力がオリンピッ ク正式種目に繋がった。 第3章 空手の未来 今後、空手界にとっては2020年東京オリンピックの 成功と2024年以降も正式種目として採用されることが 重要な目標である。2020年大会を成功させるには、未だ 空手界の誰もなし得ていないオリンピックの運営と空手の さらなる発展、普及に努めなければならない。そのためにも 世界の国々、また、スポーツ界のあらゆる方々と手を携えて 協働する必要がある。 <結論> 空手の競技人口は年々増加し、空手はこれからもさらに発展 していくだろう。WKF の長年の夢であった空手のオリンピ ック正式種目化を達成した今、2020年記念すべき空手の 第1回目のオリンピックでの開催の成功と、次なるオリンピ ックでも採用されるための努力が必要になるだろう。また空 手の人間形成という武道の本質、空手道の伝統、それを培っ てきた文化を残しつつ、空手道をもっと魅力あるものにして いかなければならない。そして空手道をもっと世間に認識し てもらい、さらなる普及発展が重要である。そのためにも空 手発祥国である日本が先頭に立ち、グローバルスポーツの魅 力を継続的に発言、発信する活動をおこなって欲しいと思 う。 <参考文献> ・月刊 武道 2016年10月号 発行 日本武道館 ・公益財団法人 日本オリンピック委員会HP http://www.joc.or.jp/ ・世界空手道連盟HP http://www.wkf.net/ ・日本武道協議会HP http://www.nipponbudokan.or.jp/shinkoujigyou/kanke idantai_01空手道の発展と2020年東京オリンピックに向けた WKF の活動
スポーツ人類学 研究室 指導教員 石井 隆憲 教授 学籍番号 13C0098