クリニカル・テクノロジー
歯科における病診連携
佐 野 晴 男
Community Network for Dental Practitioner Haruo S ANO
Community-based Dentistry, Showa University Dental Hospital
昭和大学歯科病院総合歯科 (2010 年 12 月 2 日受理)
要旨
わが国は高齢化が進み,重篤な全身的合併症を有する患者(歯科でいういわゆる有病者)が 歯科医院に訪れる機会が増えてきた.訪問診療や摂食嚥下訓練など, 歯科界に対する社会のニー ズは急速に高まってきている.一医療機関ですべての患者に対応し,治療を完結することが困 難な場合が多くなってきた.良質な医療を提供してゆくには地域の診療所と歯科大学病院,病 院歯科などが役割分担し,綿密な連携を組んで共存共栄を図りつつ,ニーズに応えてゆかなけ ればならない.荏原病院歯科口腔外科では開院以来 16 年にわたり,病診連携を最重点課題とし て取り組み,都の城南地区に非常にユニークな歯科の病診連携ネットワーク(病診お互いの顔 の見える連携関係)を形成することができた.歯科開業医の立場を理解し,そのニーズを的確 につかみ, 電話一本で急患には即応する体制を整備した結果である. これら一連の活動を紹介し,
連携成功の考察を加え,荏原病院での経験を昭和大学歯科病院でどのように生かしてゆくかを
論ずる.
図 5 3 非紹介患者の希望する治療
図 1 都立荏原病院全景 図 2 拙著単行本
図 4 城南 7 歯科医師会からの感謝状
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図 3 連携医数の推移
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