特定の課題に関する調査(英語:「話すこと」) 結果のポイント
【調査の概要】
「話すことに関する調査」を実施
● イラストを提示したり,音声を聞かせたりして,生徒の発話や応答を録音し,評価。
● 英語学習に対する意識や学習習慣などに関する質問紙調査も実施。
→全国的に教育課程の実現状況をみるための,「話すこと」に焦点を当てた調査 は,初めての試み
Section
ねらい 問題数1
単語レベルでの発話ができるか,また正しく発音ができるか10 2
提示された英語(文)の音声を後について繰り返すことを通して,短時間に正しい文を組み立てて発話することができるか
6 3
提示された英語での「話しかけ」に対して英語で応答できるか5 4
与えられたテーマについて,一定の時間内にまとまりのある数文を話すことができるか
1
■ 調査対象学年 中学校第3学年
■ 調査実施期間
平成17年11月~12月
■ 調査実施学校数及び生徒数 33校 1,090人
■ 調査内容
■ 「スピーキングテスト」
■ 質問紙調査(生徒及び教師)
● セクションごとの問題数
● 日常生活に関わる基本的な単語の発話及び発音は良好
● 相手の話しかけ(質問)に対し,状況に即して適切に英語で 応答する能力は,定型表現を用いた応答については身に付 いている。
● 自分の考えや気持ちなどが聞き手に伝わるように話す力に 課題
結果のポイント 結果のポイント
イラストが表す名詞を正しく発話する能力(Section 1)
英文を正しく再構成して,意味を正確に伝達する能力(Section 2)
日常生活に関わる基本的な語(bird, waterなど10語)の発話では,正答率は約8割。
数字(twelve),季節(spring),月名(September)などに課題。
聞いた英文を復唱することについては,基本的な3語文や4語文の場合は正答率が 高いが,語数が増えて,文の構造が複雑になると,正答率が低い傾向。
問題 正答
率
問題 正答
率 1 bird 81.0% 6 Thursday 79.2%
2 water 96.0% 7 children 79.4%
3 twelve 64.6% 8 rain 84.6%
4 first 84.6% 9 spring 71.7%
5 September 73.1% 10 breakfast 75.6%
問題 語数 正答率
1 We are students. 3語 96.4%
85.9%
37.6%
32.5%
5 I have lived here for five years. 7語 9.1%
11.9%
2 I don’t play basketball. 4語 3 I gave my friends flowers. 5語 4 There are many buildings in Tokyo. 6語
6 When I left my house, it was raining. 8語
問題6 何曜日 でしょう。
● 数字や月の名前などは,リスト的な記憶に頼らず使用できる工夫が必要。
● 単純な文からより語数の多い複雑なものへと学習の幅を広げていく練習が必要。
問題 イラストが表す単語を発音してください。
問題
聞こえた英文を 1回繰り返して ください。
指導の改善にむけて 指導の改善にむけて
指導の改善にむけて 指導の改善にむけて
●日頃から様々なトピックで練習が必要。文法や語いなどの定着を図ることも大切。
話しかけ(質問)の内容を聞いて理解し,それに合った内容を聞き手に正しく伝える力
(Section 3)
自分の考えや気持ちなどが聞き手に伝わるように話す力(Section 4)
絵を見て,その内容についての質問に答える問題では,正答率は約6割。
定型表現(天気)は正答率が高いが,ものの値段,行為や数については課題。
「好きな季節」について,その季節を選んだ理由とその季節にどんなことをしたいかな どについて話す問題では,正答率は約3割。無解答率は約1割。
● 定型としての対話練習ばかりでなく,意味を考え,正確に伝える練習が大切。
テーマ:好きな季節
○ 選んだ理由
○ どのようなことを したいか
考えてください
話してください。
32.2%
話の内容と話の情報量を満たしているもの
(例)
I like winter in the seasons because my birthday is in winter and I like snow a lot. And I like to ski and I like to Yukigassen with my friends. And the Christmas is in winter, so I like it because I can have much presents. So I like winter a lot.
話の内容は満たしているが,話の情報量を満たしていないもの
(例)
I like summer because I like summer vacation. I want to swim in the sea.
指示された事項の一部についてしか話していないもの
(例)
I like summer because I like swimming.
発話がないもの
56.0%
11.8%
問 題 正答率 無解答
1 How’s the weather in New York? 天気 77.7% 12.5%
How many English classes do you have in a week?
You look sleepy.
What did you do last night?
Where is the cat?
Excuse me. How much is that bag?
35.5%
37.1%
25.4%
31.9%
57.6%
55.8%
61.5%
値段 53.8%
数
行為
場所 2
3
4 5
問題 話しかけに対して,
英語で答えてください。
問題
正答例
It’s eight hundred yen.
指導の改善にむけて 指導の改善にむけて
指導の改善にむけて 指導の改善にむけて
特定の課題に関する調査(英語: 話すこと )「 」 調査結果(中学校)
Ⅰ 調査の概要
1 調査の趣旨
特定の課題に関する調査は,平成15年10月7日の中央教育審議会答申「初等中等教育 における当面の教育課程及び指導の充実・改善方策について」において提言され,児童 生徒の学力の総合的な状況を把握するために,従来から実施してきた「教育課程実施状 況調査」の枠組では把握が難しい内容について調査研究を行い,今後の教育課程や学校 における指導の改善に資するものである。
具体的な内容に関しては,中央教育審議会のもとに設置された教科別専門部会で提案 され,同答申の別紙として付されている。英語については「話すことと書くことによっ て,自分の考えや情報を発信するコミュニケーション能力についての実現状況を把握す る調査」と示されている。
以上に基づき,国立教育政策研究所が委嘱した「特定の課題に関する調査」の企画委 員会及び問題作成委員会において,教科別専門部会からの提案や過去の教育課程実施状 況調査の結果等を踏まえて検討した結果,これまで全く行われていない「話すことに関 する調査」に焦点を当てて実施することとした。
なお,書くことに関する調査については,従来から実施してきた教育課程実施状況調 査に書くことに関する問題が含まれていることから今後の検討課題とした。
2 調査の内容
話すことに関する調査は,学習指導要領に示された「話すこと」の内容がどの程度身 に付いているかを調査するものである。学習指導要領には,3学年間を通して主として 次の事項について指導することとされている。
(ア)強勢,イントネーション,区切りなど基本的な英語の音声の特徴に慣れ,正しく 発音すること。
(イ)自分の考えや気持ちなどが聞き手に正しく伝わるように話すこと。
(ウ)聞いたり読んだりしたことについて,問答したり意見を述べ合ったりすること。
(エ)つなぎ言葉を用いるなどいろいろな工夫をして話が続くように話すこと。
このように「話すこと」の能力は,多くの要素から成り立っていると考えられる。そ の能力を測定・評価するには,様々な側面から行う必要があるが,限られた時間と方法 の中で測定・評価を行うため,企画委員会及び問題作成委員会では,以下の4つのセク ションに分けて調査することとした。
セクション1: 単語レベルでの発話ができるか,また正しく発音ができるかどうか を調査。
セクション2: 提示された英語(文)の音声を後について繰り返すことを通して,
極めて短時間に正しい文を組み立てて発話することができるかどうか を調査。
セクション3: 提示された英語での「話しかけ」に対して英語で応答できるかどう かを調査。
セクション4: 与えられたテーマについて,一定の時間内にまとまりのある数文を 発話することができるかどうかを調査。
セクションごとの問題数:
問題数 セクション1 10 セクション2 6 セクション3 5 セクション4 1
3 調査対象学年,調査実施期間
対象学年 実施期間
*中学校 第3学年 平成17年11月1日(火)~12月19日(月)
(*中等教育学校前期課程を含む。以下同じ)
4 調査対象の抽出
中学校第3学年の生徒につき,1,000人の調査結果を得ることとして,全国の国公私 立の中学校から無作為に抽出した調査対象学校における第3学年の全学級の中から,研
, 。
究所が示す方法によりそれぞれ1学級を抽出し その学級の生徒全員を調査対象とした
5 調査実施学校数及び生徒数 学校数 生徒数
33 1,090
6 調査対象学校における実施方法
調査対象学校において次の調査を実施した。
○ スピーキングテスト調査
スピーキングテスト調査は,調査対象学 級の生徒一人一人に対し,右写真のように コンピュータを用いて実施した。調査問題 は,ヘッドセットを通して音声により出題 した。各セクションの問題は,画面に絵と 文字を提示して説明し,セクション1から セクション3までは例題も提示した。調査 時間は各セクションの説明及び例題を含め て約15分間である。生徒は,メモをとるこ
と,及び,調査問題を止めたり,戻ったり,次に進めたりすることはできない。各 生徒の解答(音声データ)はヘッドセットに付属したマイクによりコンピュータに 記録した。
○ 生徒質問紙調査
調査対象学級の生徒に対し,学習に対する意識などについて調査した。
○ 教師質問紙調査
調査対象学級で英語の指導を行っている教員を対象として,指導方法や指導形態 について調査した。
スピーキングテスト調査と生徒質問紙調査については,調査対象学級の生徒を8人ず つの班に分けて,班ごとに以下のような流れで調査を実施した。
第1室 ・あらかじめ調査対象学級の生徒全員が待機
(待機室)
↓ ・第1室から,8人ずつ第2室へ移動
第2室 ・8人ずつコンピュータを用いて調査を実施
(スピーキングテスト 各自が約15分の画像と音声により提示された 調査実施室=次頁) 質問に取り組む
↓ ・終了後,8人ずつ第3室へ移動
第3室 ・8人ずつ生徒質問紙調査を実施
(質問紙調査実施室)
↓ ・終了後,8人ずつ調査対象学級の教室に戻る 調査対象学級の教室
7 評価
, , ,
スピーキングテスト調査の評価は 国立教育政策研究所において 問題作成委員が 評価委員として,分担して実施した。
具体的には,研究所で作成した解答類型(Ⅱ スピーキングテスト調査の結果 各 セクションで後述)に従って,生徒の解答結果を分類した。解答については,正答の 他,問題によって準正答を設け,完全な正答とはいえないが,学習指導要領の目標,
内容に照らしての学習の実現状況を判断しようとする際,その問題のねらいからは正 答と同等に扱ってよいと判断できるものとした。本調査では,正答又は準正答を解答 した生徒の割合を「通過率」とした。なお,解答者数には,無解答であった者の数を 含め,音声が判定不能だった者や欠席者等の数は除いてある。
実際の評価に当たっては,セクション毎に3名の評価委員が担当し,コンピュータ に記録された調査対象学級の生徒の音声データを各設問に対して2名の評価委員が実 際に聞いて確認し,判定した。その2名の判定が一致した場合には,それを当該設問 の評価とした。2名の判定が異なる場合には2名で協議し,合意が得られた判定を評 価とした。合意が得られない場合には,もう一人の評価委員が加わり検討し,いずれ かの判定を評価とした。
PC01 PC02 PC03
PC04
PC05
PC06 PC07
PC08 予備PC09
予備PC10
スピーキングテスト調査実施室
黒板
Ⅱ スピーキングテスト調査の結果
セクション11 調査問題の説明 (1) 問題の趣旨
この問題はイラストが表す名詞を正しく発話させる問題で 「話すこと」の能力を, 単語レベルでみるものである。
(2) 問題形式
この問題で調査した名詞は10語で,その選定に当たっては,全ての教科書に共通に 登場する名詞の中から,季節・月・曜日・時間・天気・数・家族などの日常生活に関 わる基本的な語を選ぶよう配慮した。また,強勢の位置を誤りやすいものや,日本語 的に発音すると通じにくくなるものなどを優先して選定した。
番号 単 語 分 類 番号 単 語 分 類
1 bird 日常生活(動物) 6 Thursday 暦(曜日)
2 water 日常生活(物質) 7 children 家族・人
3 twelve 数(基数) 8 rain 天気
4 first 数(序数) 9 spring 季節
5 September 暦(月) 10 breakfast 日常生活(食事)
(3) 出題手順
, 。
画面に映し出されるイラストを見て コンピュータからの音声による質問に答える 質問は日本語で出題され,解答時間は5秒間である。初めに例題が出題され,解答方 法を確認した後に,10題の問題を行う。
指示文
これからセクション1を始めます。
この問題は最初に画面上にイラストが示されます。
その後,日本語の質問を聞いて 『ピー』という発信音を聞いた後にイラス, トが表す単語1語をはっきりと発音してください。
2回発音してもかまいません。
それでは例題です。
例題
「この果物は何でしょう 」。
(解答時間 5秒) この例題のように 「この果物は何でしょ, う 」という日本語の質問を聞いて 『ピー』。 , という発信音を聞いた後で,"apple"と発音し ます。
それでは問題に入ります。
問題は全部で10題あります。
(4) 解答類型
解答類型は,以下の7つに分かれる。
類 型 類型番号 内 容
正 答 1 適切な語を正しく発音しているもの。
準正答 2 語は適切で通じるが発音に難があるもの。
3 語は適切だが発音に難があり通じないもの。
4 同じ範疇に属するが内容が異なる語。
誤 答
5 内容が異なる語。
9 日本語で解答したり,意味が不明なもの。
無解答 0 発話がないもの。
各類型の趣旨について「りんご」のイラストを例に説明する。
類型番号1~9は,制限時間内に何らかの解答があったもので,類型番号0は,無 解答だったものである。
類型番号1~9のうち,類型番号1は「正答 ,類型番号2は「準正答」とし,類」 型番号3~5及び9は「誤答」と分類するものである。例えば,類型番号1~3はり
んごはappleということが分かっていると思われるが 類型番号1~3の相違点を り, 「
んご」の場合を例に整理すると次のようになる。
・類型番号1(正 答 :) appleと正しく発音できている。
・類型番号2(準正答 :) apple と発音しているが発音に少し問題がある。しかし,
伝達上の支障はない。
・類型番号3(誤 答 : アップル」のように発音・リズムが日本語的であるなど)「
の理由で伝達上の支障がある。
類型番号4は「果物」という範疇であることは分かっているが,誤って orange な どと答えた場合である。また,類型番号5はballなどのように「果物」以外の名詞で 答えた場合である。類型番号9は「りんご」と日本語で答えていたり,発音が明瞭で なく,どの英単語を答えたのか分からないものである。
このような分類に従って,各問の解答者数に占める,正答(類型番号1)又は準正
答(類型番号2)を解答した生徒の割合を「通過率」とした。
(5) 解答例
各問題ごとに,解答類型の具体例を示す。発音を綴り字にした場合に実在しない単 語には原則として*(アスタリスク)を付けている。
問題 類型 解 答 例
番号 番号
1 1 ( )a bird, ( )a swallow など <正答>
2 1の内容で通じるが,発音に難がある <準正答>
3 3音節で「バアド ,語尾が脱落し」 barに聞こえる など 4 ( )a hen など
5 ( )a tree など
2 1 water <正答>
2 1の内容で通じるが,発音に難がある <準正答>
3 4音節で「ウォオタア ,語末の母音を強く発音」 など
4 juiceなど
5 tap, faucet など
3 1 twelve <正答>
2 1の内容で通じるが,発音に難がある <準正答>
3 4音節で「トエルブ ,語末が脱落し」 *twellに聞こえる など 4 twenty, eleven, *twenteen など
5 juice, bottle など
4 1 first <正答> ※語頭の子音が日本語の「フ」に近いものも含む
2 1の内容で通じるが,発音に難がある <準正答>
3 4音節で「ファアスト ,語末の母音を強く発音」 など 4 third, one, once など
5 legs など
5 1 September <正答>
2 1の内容で通じるが,Se[フ]temberのように発音に難がある<準正答>
3 6音節で「セプテンバア ,強勢の位置が違っている」 など
4 October など
5 month, calendar など
6 1 Thursday <正答>
2 1の内容で通じるが,語頭が になるなど発音に難がある<準正答>/s/
3 5音節で「サアズデエ」 など
4 Tuesday など
5 calendar, day, week など
7 1 children / child, kid s( ) <正答>
2 1の内容で通じるが,*childoren のように余分な母音が入るなど発音 に難がある <準正答>
3 5音節で「チルドレン」 など 4 boys, girls など
5 park, kindergarten など
8 1 rain, rainy <正答>
2 1の内容で通じるが,発音に難がある <準正答>
3 3音節で「レイン ,語末が脱落し」 rayに聞こえる など 4 snow など
5 window など
9 1 (the) spring <正答>
2 1の内容で通じるが,*spuring のように余分な母音が入るなど発音に 難がある <準正答>
3 5音節で「スプリング ,語末が脱落し」 *sprin, sprintに聞こえる 等 4 fall など
5 April, cherry など
10 1 breakfast <正答>
2 1の内容で通じるが,*breakfarst, *breakfirst のように余分な子音 が/r/
入るなど発音に難がある <準正答>
3 7音節で「ブレックファアスト ,強勢の位置が違っているなど」 4 lunch, dinner など
5 morning, bread など
2 結果
表1-1 個々の問題の概要及びその通過率
問 質問 問題 解答例 通 誤 無
題 (日本語) (イラスト) 過 正 準 答 解
番 率 答 正 答
号 答
81.0 61.6 19.4 15.8 3.2
1 この動物は何でしょ bird
う
96.0 83.2 12.8 2.5 1.5
2 蛇口から出ているも water
のは何でしょう
64.6 47.9 16.8 25.6 9.8
3 ジュースは何本ある twelve
でしょう
84.6 69.3 15.3 12.1 3.2 4 「2位」は"second", first
「1位」は何というで しょう
73.1 52.4 20.7 9.9 17.0
5 何月でしょう September
79.2 51.3 27.9 13.3 7.5
6 何曜日でしょう Thursday
79.4 44.8 34.6 9.9 10.7 7 大 勢 で 遊 ん で い る children
のは誰でしょう
84.6 71.1 13.5 7.3 8.0
8 何が降っているでし rain
ょう
71.7 57.2 14.6 9.3 19.0
9 この季節はいつでし spring
ょう
75.6 54.8 20.8 13.7 10.7 10 こ の 時 に 食 べ る 食 breakfast
事は何でしょう
(注) 1 「通過率」とは,問題ごとの正答,準正答者数の合計を解答者数で割った数値である.
(単位は%)。「正答 「無解答」の数値は,それぞれの区分に該当する生徒の解答者数」 に占める割合である(単位は% 。)
2.解答者数には,無解答であった者の数は含め,音声が判定不能だった者の数や欠席 者等の数は除いている。
3.上記については,以下の表において同様。
表1-2 個々の問題における解答類型ごとの解答者数と反応率
問 各解答類型に該当する解答を行った生徒の数(上段)と反応率(下段) 正 解
題 正答類型番号=1,準正答類型番号=2 答 答
番 1 2 3 4 5 9 0 又 者 8
号 適 切 な 語 語 は 適切 語 は 適 切 同 じ 範 疇 内 容 が異 日 本 語 で 無解答 は 数 機 械 に を正しく発 だ が 発 音 だ が 発 音 に 属 す る な る 語 を の 解 答 や 準 起 因 す 音 し て い に 難 が あ に 難 が あ が 内 容が 解答 意 味 が 不 正 る 音 声
る る り 通 じ な 異 な る 語 明なもの 答 不良
い を解答
661 208 162 0 3 5 34 869 1,073 17
1
61.6 19.4 15.1 0.0 0.3 0.5 3.2 81.0 1.6
898 138 21 0 1 5 16 1,036 1,079 11
2
83.2 12.8 1.9 0.0 0.1 0.5 1.5 96.0 1.0
514 180 96 160 11 8 105 694 1,074 16
3
47.9 16.8 8.9 14.9 1.0 0.7 9.8 64.6 1.5
748 165 54 68 6 3 35 913 1,079 11
4
69.3 15.3 5.0 6.3 0.6 0.3 3.2 84.6 1.0
562 222 45 43 10 8 182 784 1,072 18
5
52.4 20.7 4.2 4.0 0.9 0.7 17.0 73.1 1.7
553 301 59 75 4 5 81 854 1,078 12
6
51.3 27.9 5.5 7.0 0.4 0.5 7.5 79.2 1.1
482 373 77 17 6 7 115 855 1,077 13
7
44.8 34.6 7.1 1.6 0.6 0.6 10.7 79.4 1.2
769 146 59 10 7 3 87 915 1,081 9
8
71.1 13.5 5.5 0.9 0.6 0.3 8.0 84.6 0.8
615 157 49 5 42 4 204 772 1,076 14
9
57.2 14.6 4.6 0.5 3.9 0.4 19.0 71.7 1.3
589 223 53 59 32 3 115 812 1,074 16
10
54.8 20.8 4.9 5.5 3.0 0.3 10.7 75.6 1.5
(注) 反応率は四捨五入して小数第一位まで表記している。そのため反応率1~0を合計した 際に必ずしも100 とはならず,99.9 や100.1 となる場合もある。% % %
セクション1の通過率
0 20 40 60 80 100
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (%)
表1-3 セクション別にみた平均通過問題数等
問 題 平 均 通 過 平均 通過問題数別人数 解答
数 問題数 通過率 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 者数
10 8.0 79.7 9 7 14 22 28 55 69 122 159 269 276 1,030
0.9 0.7 1.4 2.1 2.7 5.3 6.7 11.8 15.4 26.1 26.8 100.0 (注) 1 「平均通過問題数」とは,各セクションの問題(セクション1においては10問)につ.
いて 解答した各生徒 無解答であった者を含む が正答又は準正答した問題の数 通, ( ) ( 過問題数)の平均である。
2 「平均通過率」とは,各セクションの問題ごとの通過率を単純平均したものであり,. 平均通過問題数の問題数に占める割合でもある。
3 「通過問題数別人数」の欄の上段は通過問題数ごとの該当する生徒の人数,下段は解. 答者数に対する人数の割合である。
4.本表においては,各セクションのうち1問でも音声が判定不能だった者は,セクショ ンごとの「解答者数」から除いている。
通過問題数別人数の割合
0 10 20 30 40
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
通過問題数 割
合(
%)
(1) 各問題の分析
問 題 1 この動物は何でしょう。
【正答例】
( )a bird, ( )a swallowなど
解答類型ごとの反応率(%) 問題
番号 1 2 3 4 5 9 0
1 正答 準正答 誤 答 無解答
61.6 19.4 15.1 0.0 0.3 0.5 3.2
通過率は,解答類型1(正答)と解答類型2(準正答)を合計したものである。この問 題の通過率は81.0%で,誤答は15.8%であった。
誤答のうち類型3(発音が悪く通じない)と分類したものが15.1%である。これは例 えば,カタカナ的な発音で「バアド」と3音節で発音しているもの,子音の後に不要 な母音を挿入して「バード」のように語尾を強く発音しているもの,語尾の子音が全 く発音されず bar と区別がつかないものなどのように,不正確な発音のものである。
問 題 2 蛇口から出ているものは
何でしょう。
【正答例】
water
解答類型ごとの反応率(%) 問題
番号 1 2 3 4 5 9 0
2 正答 準正答 誤 答 無解答
83.2 12.8 1.9 0.0 0.1 0.5 1.5
この問題の通過率は96.0%とセクション1で最も高く,誤答は2.5%であった。
誤答のうち類型3(発音が悪く通じない)と分類した例は,カタカナ的な発音で「ウ ォオタア」と4音節で発音しているもの 「ウォータ, ア」のように強勢の位置を違っ て聞こえるものなどである。
問題3 ジュースは何本あるでしょう。
【正答例】
twelve
解答類型ごとの反応率(%) 問題
番号 1 2 3 4 5 9 0
3 正答 準正答 誤 答 無解答
47.9 16.8 8.9 14.9 1.0 0.7 9.8 この問題の通過率は64.6%で,誤答は25.6%であった。
セクション1で誤答率が20%を超えたのはこの問題だけである。誤答のうち類型3 (発音が悪く通じない)と判定した例は,カタカナ的な発音の場合に加えて,語尾の子 音が全く発音されず*twell のように発音しているものなどである。また,類型4(同 twenty *twenteen eleven じ範疇の別単語)が10%を超えたのはこの問題だけである。 , ,
などの誤答が多かった。
問題4 「2位」は"second",「1位」は 何というでしょう。
【正答例】
first
解答類型ごとの反応率(%) 問題
番号 1 2 3 4 5 9 0
4 正答 準正答 誤 答 無解答
69.3 15.3 5.0 6.3 0.6 0.3 3.2 この問題の通過率は84.6%で,誤答は12.1%であった。
語頭の子音の摩擦が不十分で「フ」に近く聞こえるものも,ここでは類型1(正答) に分類した。誤答のうち類型3(発音が悪く通じない)に分類した例は,カタカナ的な 発音をしているものである。
問 題 5 何月でしょう。
【正答例】
September
解答類型ごとの反応率(%) 問題
番号 1 2 3 4 5 9 0
5 正答 準正答 誤 答 無解答
52.4 20.7 4.2 4.0 0.9 0.7 17.0 この問題の通過率は73.1%で,誤答は9.9%であった。
類型3(発音が悪く通じない)と分類した例は,強勢の位置が誤っていたり不明確な ものに加えて,カタカナ的な発音をしているものである。また,無解答が17.0%であ る。これは解答に時間がかかり制限時間の最後にようやく答える場合が少なくなかっ たことと関係があると思われる。January, February...と1月から順番に数えてよう やく解答に至っている場合があるものと推察される。
問 題 6 何曜日でしょう。
【正答例】
Thursday
解答類型ごとの反応率(%) 問題
番号 1 2 3 4 5 9 0
6 正答 準正答 誤 答 無解答
51.3 27.9 5.5 7.0 0.4 0.5 7.5 この問題の通過率は79.2%で,誤答は13.3%であった。
類型2(準正答)に分類したのは語頭の子音が に近く聞こえるものなどである。類/s/
, 。
型3(発音が悪く通じない)に分類した例は カタカナ的な発音をしているものである この問題では類型4(同じ範疇の別単語)が7.0%と比較的高く,Tuesday という誤答 が目立った。
問 題 7 大勢で遊んでいるのは 誰でしょう。
【正答例】
, ( ) children / child kid s
解答類型ごとの反応率(%) 問題
番号 1 2 3 4 5 9 0
7 正答 準正答 誤 答 無解答
44.8 34.6 7.1 1.6 0.6 0.6 10.7 この問題の通過率は79.4%で,誤答は9.9%であった。
。 ,
child, kid s( )と解答したものも類型1に分類した 類型2(準正答)に分類した例は
のように音節の区切りを誤って第1音節の最後に母音が挿入されているも
*childo-ren
のなどである。類型3(発音が悪く通じない)に分類した例は,カタカナ的な発音をし ている場合である。類型4(同じ範疇の別単語)に分類した例は boys, girls というよ うな誤答である。
問題8 何が降っているでしょう。
【正答例】
rain, rainy
解答類型ごとの反応率(%) 問題
番号 1 2 3 4 5 9 0
8 正答 準正答 誤 答 無解答
71.1 13.5 5.5 0.9 0.6 0.3 8.0 この問題の通過率は84.6%で,誤答は7.3%であった。
類型2(準正答)に分類した例は,語頭の子音 が日本語のラ行に近く聞こえるもの/r/
などである。類型3(発音が悪く通じない)に分類した例は,カタカナ的な発音をして いるものや,語末の子音が脱落してray(光線)のように聞こえるものなどである。
問題9 この季節はいつでしょう。
【正答例】
the spring ( )
解答類型ごとの反応率(%) 問題
番号 1 2 3 4 5 9 0
9 正答 準正答 誤 答 無解答
57.2 14.6 4.6 0.5 3.9 0.4 19.0 この問題の通過率は71.7%で,誤答は9.3%であった。
類型2(準正答)に分類した例は音節の区切りを入れて*spu-ring のように発音したた めに第1音節の最後に不要な母音が挿入されているものなどである。類型3(発音が 悪く通じない)に分類した例は,カタカナ的な発音をしているものなどである。類型 4(同じ範疇の別単語)に分類した例は April などである。無解答は19.0 とセクショ% ン1で最も高かった。
問 題 1 0 この時に食べる食事は
何でしょう。
【正答例】
breakfast
解答類型ごとの反応率(%) 問題
番号 1 2 3 4 5 9 0
10 正答 準正答 誤 答 無解答
54.8 20.8 4.9 5.5 3.0 0.3 10.7 この問題の通過率は75.6%で,誤答は13.7%であった。
類型2(準正答)に分類した例は,第2音節の-fast に不要な子音 が挿入されている/r/
ものなどである。類型3(発音が悪く通じない)に分類した例は,強勢の位置が誤って いたり不明確なものに加えて,カタカナ的な発音をしているものなどである。類型4 (同じ範疇の別単語)に分類した例はlunch, dinnerなどである。
(2) セクション1全体の分析
セクション1の各問題の通過率の平均は79.7%であり,単語によって通過率に差が ある。通過率の最も高かった語は water(96.0%)で,最も低かった語は twelve(64.6%) である。この調査で用いた単語で通過率が低かったのは,月・曜日・季節・数字などで あった。
類型2(準正答:単語は適切だが発音に難がある)の傾向を Thursday(27.9%) (34.6%) (14.6%)を例に取ってまとめると,次の2点になる。
children spring
① thの音を/s/と発音(例 Thursdayの語頭が に近く聞こえる)/s/
② 音節の区切りを誤って不要な母音を挿入(*spu-ring, *childo-renなど)
次に,類型3は,単語が適切でも発音に難があり通じないという誤答である。類型 3の割合が最も高かった bird(15.1%)を例に取って誤答の傾向をまとめると次の3点 になる。
① カタカナ的な発音「バアド」
② 違った意味の語と取り違えられてしまう子音の脱落「バア,bar」
③ 語尾に母音を付けて強く発音「バード」
個々の問題における解答類型反応率 セクション1
61.6
83.2
47.9
69.3
52.4
51.3 44.8
71.1
57.2 54.8
19.4
12.8
16.8
15.3
20.7
27.9 34.6
13.5
14.6 20.8
15.1
1.9
8.9
5.0
4.2
5.5 7.1
5.5
4.6 4.9
14.9
6.3
4.0
7.0
5.5 3.9
3.0
3.2
9.8
3.2
17.0
7.5 10.7
8.0
19.0 10.7
0% 20% 40% 60% 80% 100%
(1)bird
(2)water
(3)twelve
(4)first
(5)September (6)Thursday
(7)children (8)rain
(9)spring
(10)breakfast
(%)
解答類型1(正答) 適切な語を正しく発音している 解答類型2(準正答) 語は適切だが発音に難がある 解答類型3 語は適切だが発音に難があり通じない 解答類型4 同じ範疇に属するが内容が異なる語を解答
解答類型5 内容が異なる語を解答 解答類型9 日本語での解答や意味が不明なもの
解答類型0(無解答)
セクション2
1 調査問題の説明 (1) 問題の趣旨
この問題は,英文を聞かせて,数秒後に聞いた英文を復唱させる問題で,短時間に
, 。
英文を正しく再構成して 意味を正確に伝達する力があるかどうかをみるものである
(2) 問題形式
文の長さは3語から8語まで6題を出題した。なお,語数が増すにつれ文の構造も 複雑なものになっている。
問題1から問題6の英文は以下のとおりである。
問題 語数 問題文
SVC We are students.
1 3 ( )
SVO I don't play basketball.
2 4 ( )
SVOO I gave my friends flowers.
3 5 ( )
There is (are) ~ There are many buildings in Tokyo.
4 6 ( )
I have lived here for five years.
5 7 (現在完了形)
When I left my house, it was raining.
6 8 (複文(過去 ))
(3) 出題手順
コンピュータから聞こえる英文を聞いて,少し間をおいてから繰り返す。英文は2 回繰り返される。初めに例題が出題され,解答方法を確認した後に,6題の問題を行 う。
指示文
これからセクション2を始めます。
この問題は,聞いた英文を繰り返して言う問題です。
最初に,英文が2回読まれます。
次に 『プープープー』という発信音を聞いた後に,英文を一度繰り返し, てください。
それでは,例題を2回やってみましょう。
例題
Good morning.
英文:
(2回 (発信音))
発 信 音 を 聞 い た 後 に , と繰り返せ
”Good morning.”
ましたか。
発 信 音 を 聞 き 終 わ っ て か ら,英文を繰り返すように注 意してください。
"See you
( こ の 後 ,
という文について tomorrow."
もう一度練習する )。
問 題 は 全 部 で 6 題 あ り ま す。
(4) 解答類型
解答類型は,以下の7つに分かれる。
類 型 類型 内 容
番号
正 答 1 文の意味・内容が正しく伝わる発音で,全文をもれなく再現して いるもの。
準正答 2 文の意味・内容が正しく伝わる発音で,文の骨子が再現され,文 構造に著しく影響を及ぼすような余計な語句も付け加えられていな いもの。
誤 答 3 文の骨子の脱落や置きかえ,及び,文構造に著しく影響する語 句の付加や不正確な発音により,文の意味・内容が異なったり不 足が生じているもの。
4 文の骨子の脱落や置きかえ,及び,文構造に著しく影響する語 句の付加や不正確な発音により,文の意味・内容を伝えることが できないもの。
5 上記以外の英語の発話があるもの。
9 日本語で解答したり,意味が不明なもの。
無解答 0 発話がないもの。
(5) 解答例
各問題ごとに,解答類型の具体例を示す。文法的に正しくない文,発音を綴り字に した場合に実在しない単語には原則として*(アスタリスク)を付けている。
問題 類型 解 答 例
番号
We are students. We're students.
1 1
*We are student.
2
3 *We areステイデン /スチューレン. *You are student.
*We have are students.
4 *We are. *We student. Student. 5 *We. *Stu.
I don't play basketball. I do not play basketball.
2 1
*I don't plays basketball.
2
*I don't play the basketball.
3 *I don't play basket. *I don't play バスケ. *I don't know play basketball.
*I don't basketball.
4 *I basketball. *I don't basket. I don't. 5 I. Basketball.
I gave my friends flowers.
3 1
*I give friend flower. *I gave friend flower.
2
3 *I get my friends flowers. *I gave my friend floor.
4 *I gave flower friends. I gave my flowers. *I gaved my father. 5 My friend. Flower.
There are many buildings in Tokyo.
4 1
*There are building Tokyo.
2
3 *They are building in Tokyo. *There building Tokyo.
*There are building is Tokyo.
4 *They areビル in Tokyo. *They are live in Tokyo.
*There are melting Tokyo.
5 *They are. There are many. Building. Tokyo. I have lived here for five years.
5 1
*I have lived here five years. *I have lived here for five year.
2
3 I have lived here for five days. I have left here for five years.
*I have lived here four year.
4 *I am lived here five years. *I have lift here five years. 5 *I have built five theres. *I have a.
When I left my house, it was raining.
6 1
*When I left house, it rainy. *When I left, it raining.
2
*When I left my house it was rain.
3 *When I left house, I was raining. *When I'm left my house, it was rainy. 4 *When I rest my house is rainy. *When I was house, it rain.
5 *I left my. It's rainy. Raining. House. Rain.
2 結果
表2-1 個々の問題の概要及びその通過率
通 誤 無
問 問題文
過 正 準 答 解
題 問題 を構成
率 答 正 答
番 (音声) する語
号 の数 答
1 We are students. 3語 96.4 49.6 46.8 2.9 0.6
2 I don't play basketball. 4語 85.9 83.1 2.9 13.3 0.7 3 I gave my friends flowers. 5語 37.6 17.3 20.3 54.6 7.9 4 There are many building in Tokyo. 6語 32.5 11.7 20.8 60.0 7.5 5 I have lived here for five years. 7語 9.1 5.2 4.0 73.4 17.5 6 When I left my house it was raining. 8語 11.9 2.9 9.0 56.6 31.4
セクション2の通過率
0 20 40 60 80 100
(1) (2) (3) (4) (5) (6)
(%)
表2-2 個々の問題における解答類型ごとの解答者数と反応率
問 各解答類型に該当する解答を行った生徒の数(上段)と反応率(下段) 正 解
題 正答類型番号=1,準正答類型番号=2 答 答
番 1 2 3 4 5 9 0 又 者 8
号 全 文 を も 文 の 骨 子 文 の 骨 子 文 の 骨 子 こ れ ら 以 日 本 語 で 無解答 は 数 機械に れ な く 再 を再現 の 変 更 に の 変 更 に 外 の 英 語 の 解 答 や 準 起因す
現 より意味・ より意味・ の発話 意 味 が 不 正 る 音 声
内 容 が 不 内 容 が 伝 明なもの 答 不良
十分 わらない
1 539 509 29 1 0 2 7 1,048 1,087 3
49.6 46.8 2.7 0.1 0.0 0.2 0.6 96.4 0.3
2 903 31 128 15 1 1 8 934 1,087 3
83.1 2.9 11.8 1.4 0.1 0.1 0.7 85.9 0.3
3 185 217 291 185 99 9 84 402 1,070 20
17.3 20.3 27.2 17.3 9.3 0.8 7.9 37.6 1.8
4 125 223 364 178 93 7 80 348 1,070 20
11.7 20.8 34.0 16.6 8.7 0.7 7.5 32.5 1.8
5 55 42 217 216 328 19 186 97 1,063 27
5.2 4.0 20.4 20.3 30.9 1.8 17.5 9.1 2.5
6 31 96 99 119 350 34 334 127 1,063 27
2.9 9.0 9.3 11.2 32.9 3.2 31.4 11.9 2.5
表2-3 セクション別にみた平均通過問題数等
問 題 平 均 通 過 平均 通過問題数別人数 解答
数 問題数 通過率 0 1 2 3 4 5 6 者数
6 2.8 46.1 16 98 388 269 161 64 34 1,030
1.6 9.5 37.7 26.1 15.6 6.2 3.3 100.0 通過問題数別人数の割合
0 10 20 30 40
0 1 2 3 4 5 6
通過問題数 割
合(
%)
(1) 各問題の分析
語 数 問 題
問題
We are students.
番号 3語 (SVC)
解答類型ごとの反応率(%)
1 1 2 3 4 5 9 0
正答 準正答 誤 答 無解答
49.6 46.8 2.7 0.1 0.0 0.2 0.6 この問題の通過率は96.4%で,誤答は2.9%であった。
動詞を用いた修飾語のない基本的な文で,ほとんどの生徒が文意を伝達できる Be
段階にあるといえる。
ただし,準正答のほとんどが,*We are student.のように複数形の-sが聞こえない発 話であり,単数形,複数形の区別に対する意識が薄いと考えられる。
なお,student s( )の発音について,単語の意味が伝わらないような不明瞭な解答も
あった。誤答は多くの場合,聞き取れないほど声が小さく,自分の発話に対する自信 のなさがうかがわれる。
語 数 問 題
問題
I don't play basketball.
番号 4語 (SVO)
解答類型ごとの反応率(%)
2 1 2 3 4 5 9 0
正答 準正答 誤 答 無解答
83.1 2.9 11.8 1.4 0.1 0.1 0.7 この問題の通過率は85.9%で,誤答は13.3%であった。
一般動詞の現在形の否定文で,主語が一人称(I ,動詞が) play,目的語がスポー
( ) 。 。
ツ basketball と基本的な文である 準正答が 2.9%と少なく正答がほとんどである
誤答の多くは,I don't play バスケ.のように,basketballを日本語で発音しているも のである。その他,don'ts plays *basketsballのように余分な-sを発音している例も見 られた。なお,"I don't"の部分が再現できていない生徒はほとんどない。
語 数 問 題 問題
I gave my friends flowers.
番号 5語 (SVOO)
解答類型ごとの反応率(%)
3 1 2 3 4 5 9 0
正答 準正答 誤 答 無解答
17.3 20.3 27.2 17.3 9.3 0.8 7.9
この問題の通過率は37.6%で,誤答は54.6%であった。
名詞の複数形に意識が払われておらず,friend, flower とする解答が多い。名詞の
複数形(friends, flowers)に比べ,動詞の過去形(gave)はよく再現されている。
動詞が言えなかったり他の動詞に置き換えたりした誤答は少なく,誤答のほとんど が目的語のうち1つしか再現できなかったものである。目的語となる2つの名詞の情 報を保持できず1単語(friends)しか発話に至らなかったものと,名詞を2つ発話し
。 ,
ているがそのうち1つを問題文と異なるものに変えてしまったものがある 後者では fで始まる他の名詞( .ex fathers / floors ) に置き換える誤答が目立った。また,2 つの名詞の情報は保持したが,my friends(間接目的語)とflowers(直接目的語)の 語順を取り違えた発話も多い。
語 数 問 題
問題
There are many buildings in Tokyo.
番号 6語(There is (are) ~)
解答類型ごとの反応率(%)
4 1 2 3 4 5 9 0
正答 準正答 誤 答 無解答
11.7 20.8 34.0 16.6 8.7 0.7 7.5 この問題の通過率は32.5%で,誤答は60.0%であった。
について,問題1,3と同様に複数形の が聞こえない発話が多くみられ
buildings -s
る。複数形を再現できたものの割合は,全生徒の23.9 で,単数形,複数形の区別に% 対する意識が薄いと考えられる。
in % "in
また,前置詞 の再現ができた生徒の割合は29.7 であった。この中には . という最後の2語のみ再現したものが含まれる。
Tokyo "
誤答としてはThere をTheyと発話したものが多い。buildingと Tokyoは,日本語と して用いられている語であり,理解・再現は難しくないと考えると,この問題の通過
率は,There are~の構文がどの程度定着しているかを表しているとも考えられる。
語 数 問 題 問題
I have lived here for five years.
番号 7語(現在完了形)
解答類型ごとの反応率(%)
5 1 2 3 4 5 9 0
正答 準正答 誤 答 無解答
5.2 4.0 20.4 20.3 30.9 1.8 17.5
この問題の通過率は9.1%で,誤答は73.4%であった。
"here"
全体の約50%が,文意がほとんど伝わらないほど語が脱落した発話である。
"five year s "
は 弱形で発音されるため 再現されないことが多かった また 文末の, , 。 , ( ) も同程度に再現されていないことから,文全体をとらえることが不可能となったこと が分かる。
また,haveと とをセットにしてa /hɑv /ə ....としていたり,*I'm lived ….とBe動 詞に変えたりする発話がみられるなど,助動詞としての have が定着していないこと が考えられる。動詞livedをlift,build,givenなどに,five yearsを five hours,fiveと 発話するなど,意味のとらえ方が不正確な解答が目立った。
語 数 問 題
問題
When I left my house, it was raining.
番号 8語(複文)
解答類型ごとの反応率(%)
6 1 2 3 4 5 9 0
正答 準正答 誤 答 無解答
2.9 9.0 9.3 11.2 32.9 3.2 31.4 この問題の通過率は11.9%で,誤答は56.6%であった。
準正答の多くは,it was rainingを*it rainy, *it raining, *it was rainと発話するもの
*When I left home in the raining *When I left is
がほとんどであった。誤答の多くは, .
, .などのように従属節と主節を混同したものであった。
raining *We are left home rainy
また,left を rest と発音する例や聞いた単語を意味が分からないままに音声のみを再
。 。
現しようとしている解答もみられた 無解答が31.4 とセクション2で最も高かった%
(2) セクション2全体の分析
全体的に語数が増え文の構造が複雑なものは,通過率が低く,無解答率も高い。
問題間でクロス集計を行ってみると,セクション2の問題1と問題2をどちらも通 過した生徒は84.1 である。問題1が通過できていないにもかかわらず問題3~6が%
( ) 。 , ,
通過できている生徒は稀 0.0 ~ 0.4% % である 一方 問題1を通過した生徒で 問題3を通過した生徒は37.2 ,問題4では32.2 であり,問題5では8.9 ,問題6% % % では12.0 である。%
大半の生徒が通過した問題1,2は,語数がそれぞれ3語,4語の短い文であり,
構造としても副詞句を含まない SVC,SVO と単純なものである。問題3~6は,聞 き取った内容について自分で英文を再構成する力がより強く求められるものである。
上記のような解答の傾向は,これらの構文を指導した学年の順番に呼応していると 考えられる。全体的に,文構造などの基礎的な文法事項が定着していないことが分か る。そのため,語数が増え,複雑になってくると対応できなくなり,また,長い文に なるほど,何とか意味を伝えようとする発話も少なくなり,無解答も増えている。
個々の問題における解答類型反応率 セクション2
49.6
83.1
17.3
11.7
5.2
2.9
46.8
2.9
20.3
20.8
4.0
9.0
2.7
11.8
27.2
34.0
20.4
9.3
17.3
16.6
20.3
11.2
7.9
7.5
17.5
31.4 9.3
8.7
30.9
32.9
1.8
3.2
0% 20% 40% 60% 80% 100%
(1)We are students.
(2)I don't play basketball.
(3)I gave my friends flowers.
(4)There are many buildings in Tokyo.
(5)I have lived here for five years.
(6)When I left my house, it was raining.
(%)
解答類型1(正答) 全文をもれなく再現 解答類型2(準正答) 文の骨子を再現
解答類型3 文の骨子の変更により意味・内容が不十分 解答類型4 文の骨子の変更により意味・内容が伝わらない
解答類型5 これら以外の英語の発話 解答類型9 日本語での解答や意味が不明なもの
解答類型0(無解答)
セクション3
1 調査問題の説明 (1) 問題の趣旨
この問題は,話しかけ(質問)の内容を聞いて理解し,それに合った応答をさせる 問題で,制限時間内に聞き手に正しく伝える力があるかどうかをみるものである。
(2) 問題形式
問題数は5題であり,話しかけは日常生活でよく使用されるもので,どの生徒も学 習しているものを取り上げた。次の手順で作成した。
① what, where, howなど,授業でよく使われる疑問詞をとりあげた。
② ①の疑問詞をもとにして,話しかけられた英文に対してどのようなことがいえ るのか,解答される内容を予測し,問題を検討した結果,以下の5題を行うこと とした。
How's the weather in New York?
問題1 天気が言える。
How many English classes do you have in a week?
問題2 数が言える。
問題3 自分のしたことが言える (一般動詞の過去形を使った文)。 You look sleepy. What did you do last night?
Where is the cat?
問題4 場所が言える。
Excuse me How much is that bag?
問題5 値段が言える。 .
③ 問題作成に当たっては,問題2のように,生徒に向けてyouを使用して話しか けるタイプと,問題1のように, 以外の主語で答えさせるタイプの2種類を考I What did Ken do?
えた また イラストを見て応答するという問題形式の性格から。 , ,
のように,イラストの人物が自分(応答する生徒)なのか,他の人物なのか混乱 してしまう話しかけにならないよう配慮した。
(3) 出題手順
画面に映し出されるイラストを見て,コンピュータからの音声による話しかけに対
, 。 , ( )
し イラストに合った応答を行う 話しかけは2回繰り返され 応答時間 解答時間 は8秒間である。初めに例題が出題され,応答方法を確認した後に,5題の問題を行 う。
指示文
これからセクション3を始めます。
この問題は,あなたへの話しかけに対して応答する問題です。
それぞれの話しかけに対し,発信音を聞いた後に英語で答えてください。
話しかけはそれぞれ2度繰り返されます。
それでは例題です。
例題
What do you have in your hand?
話しかけ:
(2回)
(解答時間 8秒)
この問題では,あなたが手に何を持ってい るのかたずねているので,I have an apple.な どと応答します。
それでは問題に入ります。
問題は全部で5題あります。
(4) 解答類型
解答類型は,以下の6つに分かれる。
類 型 類型 内 容
番号
正 答 1 問われたことに適切に答えているもの。
準正答 2 情報に不足があったり,文法に誤りがあるが,正しく情報は 伝わるもの。
3 問われたことに答えているが,情報に誤りがあるもの。
誤 答 4 問われたことに対する答えとなっていないもの。
9 日本語で解答したり,意味が不明なもの。
無解答 0 発話がないもの
(5) 解答例
各問題ごとに,解答類型の具体例を示す。文法的に正しくない文,発音を綴り字に した場合に実在しない単語には原則として*(アスタリスク)を付けている。
問題 類型 解 答 例
番号
It's) sunny[fine, fair]. (It's) a fine[nice, good, sunny] day.
1 (
*It's a sunny. It was sunny. New York is sunny.
1 2
It's) rainy[cloudy]. It rains.
3 (
(It's) funny. It's (a, the) sun.
4
We[I] have three (English classes). Three.
1
Three times. There are three (English classes).
*Three class. *Three time.
2 2
- in the week. *It's three days.
Three weeks.
3
( )
4 On Monday, Wednesday and Thursday. 曜日を言う I read a book. I was reading a book.
1 (過去形)
は でも可。 は でも可。
※a the a book some books
I read (a book). *I reading a book.
3 2 (現在形)
*I was read a book.
I watched TV.
3
I have a book. There is a book.
4
(It's) under the bed.
1
There is a cat under the bed. *Under bed.
2
*There is under the bed.
4
(It's) on the bed. (It's) under the table.
3
It's a bed.
4
(It's) eight hundred (yen).
1
*(It's) eight hundreds yen.
2
*It's a eight hundred yen.
5
(It's) eight thousand yen.
3
(It's) eight hundred dollars.
It's eight hundred years.
4