3-(4) ハタハタ資源調査
太田 武行
目的
本県の主幹漁業である沖合底びき網漁業の重要魚種 の一つとなっているハタハタの資源生態調査を行うこ とにより, 資源の持続的利用と漁業経営の安定を図る.
方法
①本種の漁獲動向および雌雄別体長別漁獲尾数を把握 するため,主要水揚港である賀露,網代,境港(田後 漁業協同組合所属の全船及び鳥取県漁業協同組合網代 港、 境港支所支所所属の一部漁船が水揚げ) において,
市場測定,生物調査及び漁獲統計調査を行った.
②隠岐島周辺海域において試験船によるトロール調査 を行い,魚群の分布状況を把握した.
結果
① 漁獲動向
【漁獲量】
ハタハタの年間漁獲量は大きく変動しながら推移し ており,2017 年は前年から 323 トン減少し,1,691 ト ンとなった(図 1) .月別の漁獲量を見ると 1,4,5 月は 前年を上回ったものの,他の月は前年を下回った(図 2) .
【体長組成】
市場調査,生物調査結果および統計調査から月別雌 雄別体長別漁獲尾数を求め, 図3, 4及び表1に示した.
2017 年の鳥取県のハタハタの漁獲尾数は 4,021 万尾 で 2 歳魚(雌:体長 16cm 前後,雄:体長 13cm 前後)
を主体とした漁獲であった.
② 漁期前試験操業
8 月 17 日~23 日にかけて, 青谷から隠岐東方海域の 水深 197m~258mの 7 点(図 4) ,第一鳥取丸の着底 トロール網を用いて底魚類の分布調査を行った.2017 年は隠岐東方(大瀬)に多く分布していた.1 網当た りの入網重量が 100kg を超えた調査点は, 隠岐東方 (大 瀬)水深 214m(246kg) ,水深 230m(223kg)の 2 地点 であった(図 5) .漁獲物は中銘柄(体長 14-18cm) ,大
銘柄(体長 18-22cm)を主体に漁獲された(図 6) .2017 年の調査によるハタハタの平均漁獲量は 1 網あたり 107.3kg/網で,2016 年の 181.2kg/網を大きく下回っ たものの,近年(2012~2016 年)平均の 106.7kg/網並 となった(表 2) .この結果から解禁後のハタハタの漁 獲量は前年を下回り,近年平均並の見込みと予測した ところ,2017 年 9-12 月の漁獲量は 264 トンで前年同 期間の 60.1%,近年平均の 95%の水揚げとなり,予測 同様の結果となった.
0 5 10 15 20
0 1000 2000 3000 4000
1995 2000 2005 2010 2015
漁獲金額(億 円 )折 れ 線
漁獲量(トン )棒 グ ラ フ
田後 網代 賀露
境港 金額
図 1 鳥取県の沖合底びき網における地区別 ハタハタ漁獲量・金額の推移(1995-2017 年)
0 250 500 750
1月 2月 3月 4月 5月 9月 10月 11月 12月
漁獲量(トン)
2012‐16年平均(エラーバー:最大、最小)
2016年 2017年