平成 20 年(2008 年)6月19日 拓殖大学客員教授/軍事評論家 江畑謙介
情報セキュリティ政策会議 第18回会合
議事内容意見書
1:第 1 次提言と第 2 次基本計画に向けて
(1)第1次基本計画では当面の対策としてやむをえなかった表現である
「情報セキュリティ立国」の概念は、第2次基本計画においては高度情報化 社会ではセキュリティが確保されていることは当たり前とすべきだろう。
(2)一般国民には情報セキュリティに関する特別な知識や、経済的、労力 的負担(ウイルス・ソフトの購入やアップデート作業など)を強いなくても、基 本的セキュリティが確保されている情報社会の構築を目指すべきだろう。
2:内閣情報セキュリティ・センター(NISC)の性格と役割
(1) 第 2 次基本計画でNISCの役割は技術面に特化すべき。
(2)NATO がエストニアへのサイバー攻撃を教訓にタリンに創設したサイバ ー防衛協力センター(CCD)のような Center of Excellence(活動中心)に。
(3)セキュリティ意識の向上政策やセキュリティ・エキスパートの養成などは IT 戦略本部による包括的役割とすべきで、戦略本部の更なる活性化を。
3:国際連携と国際セキュリティ基準の設定
(1)今年度は国際連携活動を具体的、本格的に開始すべきで、外務省の 積極的協力、外交面における主導的役割の強化を望む。
(2)情報セキュリティの意識が高い欧米諸国と連携して、情報セキュリティ の国際的標準を設定すべきで、日本も中心的、主導的役割を。
(了)
資料8