時刻レイヤー法による交流・滞留と空間構成に関する研究 〜大学キャンパス、商業施設を対象として〜[ PDF
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(2) 0. 10. 0. 25M. 九州大学記念講堂前. 0. 10. 25M. 0. 九州産業大学 本館前. 10. 25M. 0. 天神岩田屋 Z-SIDE 前. 10. 10. 0. 25M. 福岡大学 学而会館前. 25M. 0. 10. 0. 25M. 25M. 10. 25M. 天神イムズビル B2F イムズプラザ. 博多リバレイン アトリウムガーデン. 西鉄大橋駅前広場. 10. ソラリアプラザ 1F イベントプラザ. 図 2. 調査対象地の平面図例. 3.時刻レイヤーマップ作成およびデータの集計. グループ人数が増えるほど滞留時間が長くなる傾向. 3.1 時刻レイヤーマップの作成. が見られた(図 4)。屋外・屋内の違いによる滞留の傾. CADデータ上に1分毎に1枚のレイヤーを作成し、. 向に大きな差は見られなかった。. それに滞留者の位置及びビデオデータから得た、 対象. 4.2 気温差による滞留の違い. 範囲を通過した歩行者の位置と方向をプロットし、 各. 九州大学記念講堂前を対象に、気温・時間による滞留. 地区各時間帯毎に60枚の時刻レイヤーマップを作成. 形態の差について分析した結果、気温25℃では「日陰. した(図 3)。. 無し」での平均滞留時間が「日陰有り」より約 8 分長. 3.2滞留データの集計. く、気温 17℃で. 滞留のグループ単位ごと、 構成員一人一人の個人ご. は、「日陰有り」. とにそれぞれグループ別、 個別サンプルデータとして. での平均滞留時. 分析を行った。その結果、2720 サンプル(男性 1653、. 間が「日陰無し」. 歩行者. 滞留者. 15. ・サンプルNo.1 ・男性…1名 20歳∼. 29 29 29 29 29. ・女性…1名 20歳∼ 22 22. より約9分長い。. 女性 1067)を抽出した(表 1)。. 23. ・滞留時間. 25. …12:06∼12:29. 8 8 30. 日陰の有無が滞. ・姿勢…椅子に座る. 21 30. ・行為…会話、喫煙. 12 19. 留に与える影響. 4.滞留データの分析結果. 5 5. 11 18. 4.1 各サンプル別、グループ別クロス集計. が大きいと言え. 姿勢では「椅子に座る」、行為では「会話」が最も多. る(表 3)。. 16 26 26 26 26. 0. 姿勢. 行為. 平均滞留時間. 喫煙. 14%. 立つ. 女性 椅子に座る 53%. 飲食. 19%. 椅子に座る. 15.4!. 飲食. 22.7!. 地べたに座る. 26.7!. 読書. 19.5!. 立つ. 表 1. 滞留サンプルデータ表. 男 性. 九大記念講堂前① 182 250 〃②(昼) 83 〃②(夕) 112 九大文系食堂前 230 福大学而会館前 九産大本館前 124 -大学キャンパス981 Z-SIDE① 48 55 〃②(昼) 64 〃②(夕) 32 パサージュ広場 JR博多駅 180 43 西鉄大橋駅 -商業施設前広場422 -屋外O.S1403 26 イムズ(昼) 〃(夕) 18 44 リバレイン(昼) 25 〃(夕) 67 ソラリア(昼) 69 〃(夕) -建築空間249. 女 性. 16 18 8 47 90 59 238 70 87 104 70 77 63 471 709 29 83 73 54 46 72 357. 0 0 0 0 0 0 0 8 1 4 4 5 15 37 37 2 3 0 2 2 1 10. 1 1 ∼ 2 0. 2 1 ∼ 3 0. 78 91 39 220 29 50 129 26 216 104 52 130 543 621 1 65 7 79 44 92 2 37 19 78 11 37 84 388 627 1009 8 10 23 38 2 25 0 21 7 63 8 97 48 254. 4 1 ∼ 5 0. 5 1 ∼ 6 0. 20 6 6 1 0 1 34 18 12 13 19 35 6 103 137 2 7 30 15 13 12 79. 3 3 6 1 0 0 13 12 22 8 27 30 7 106 119 8 18 33 13 4 9 85. 6 0 0 1 0 0 7 10 12 6 11 60 6 105 112 10 7 21 15 16 12 81. 6 1 ∼. 0 0 0 1 0 0 1 4 9 1 5 30 24 73 74 15 5 6 13 8 2 49. 平 均 滞 留 時 間 10.6 19.8 10.1 8.0 8.4 21.4 13.0 11.2 7.3 8.3 14.6 7.8 10.0 9.9 11.6 10.1 9.1 18.7 20.7 7.6 9.2 12.6. 立 つ. 105 50 30 106 122 23 436 47 55 40 5 188 31 366 802 9 11 8 0 33 24 85. 寄 り か か る 1 2 0 0 2 1 6 2 0 7 0 17 0 26 32 0 2 4 0 8 23 37. 椅 子 に 座 る 45 64 37 40 73 90 349 67 84 123 98 0 0 372 721 37 18 96 79 71 88 389. 座る 地 段 べ 差 た に に 座 座 る る 20 28 34 110 10 11 8 3 126 0 52 17 250 169 0 1 3 0 0 2 0 0 45 11 71 0 119 14 369 183 5 0 61 0 3 0 0 0 0 1 0 6 69 7. 6-2. 5.3! 携帯電話. 9.9!. 行為. 姿勢. 3 1 ∼ 4 0. 平均滞留時間. 34%. 男性. 為×性別」、 「姿勢、行為×滞留時間」である(表 2)。. 0 ∼ 1 0. 50. 表 2. サンプル別クロス分析結果. 1)また、特に傾向が見られた組み合わせは「姿勢、行. 調 査 対 象 地. 10. 図 3. プロット例(岩田屋 Z-SIDE 12:13). く、 全サンプルの平均滞留時間は12.6分であった。 (表. 年齢層. 24 24. そ の 他 に 座 る 0 0 2 1 2 0 5 6 0 3 0 8 3 20 25 0 0 0 0 0 0 0. 寝 転 ぶ 0 8 0 1 0 1 10 1 0 0 0 4 0 5 15 0 0 0 0 1 0 1. そ の 他. 会 話. 0 170 0 244 3 71 0 151 0 270 0 162 3 1068 0 69 1 82 0 112 0 71 3 117 1 55 5 506 8 1574 0 27 0 73 0 78 0 52 0 34 0 72 0 336. 携 帯 電 話. 喫 煙. 飲 食. 11 7 10 5 11 21 65 15 26 24 7 34 4 110 175 7 7 6 3 16 26 65. 10 20 39 8 20 58 155 30 25 51 23 65 12 206 361 0 0 4 2 22 31 59. 30 135 23 2 24 59 273 13 23 55 43 19 13 166 439 6 1 62 35 0 2 106. 運 動. 0 0 0 0 2 0 2 0 0 1 0 2 5 8 10 0 0 0 0 0 0 0. 読 書. 2 6 0 0 3 1 12 2 5 6 4 6 2 25 37 7 0 11 6 3 4 31. 何 も し な い 8 7 8 4 31 4 62 19 17 11 7 58 39 151 213 12 13 5 14 45 27 116. 睡 眠. 0 0 0 1 0 1 2 1 0 0 1 5 0 7 9 5 0 2 4 1 1 13. そ の 他. 4 4 1 1 48 0 58 5 6 7 2 14 8 42 100 6 1 0 0 3 5 15. 全 滞 留 者 数. 198 268 91 159 320 183 1219. プ 全ロ 歩ッ 行ト 者さ 数れ た 582 1063 332 325 1645 512 4459. 119 1524 142 1623 168 1848 102 853 257 2005 106 763 894 8616 2113 13075. 面 積. 1664 1618 2080 2071 --894 607 1401 1900 -----. 52 92 114 79 113 141. 467 586 189 94 372 540. 1723. 591. 2248. ---. 551. 1393.
(3) 表 3. 気温差における日陰の有無による滞留時間の変化 九大記念講堂前(25.0℃) 九大記念講堂前(17.0℃) 日陰 日陰 有 無 有 無. 6.58. 平均滞留時間(分) 500. 14.8. 27.2. 464. 460. 450. 18. まず、60分間のうち12:00∼12:10と12:30∼12:40の. 250. 12.6. 9.5. 12 10. 198. 200. 188. 150 104 84. 83. 50. 36. 0. 78 46. 21 14 11. 1!. 26. 72 27 21 18. 6. 2!. 0"10min 31"40min '(#$)*( +). 8. ! +. 6. ". のデータを逐次追跡データとした(図5)。次に、15・ 30・45 秒、1 分、1 分 30 秒間隔の時刻レイヤーマップ を作成し、 対象地を5×5のメッシュで区切り、 各メッ シュ内を通過した歩行者数をメッシュ毎に比較した。. 4 56 51. 34. 6. 3!. 各10分間に広場内を通行する歩行者の軌跡を描き、 そ. ' ( # $ ) *. 14. ! 300 !. . (1)検証方法. 18 16. 12. 100. 5.1 時刻レイヤー法の評価. 20. # $ 400 % 350 &. ". 18.3. 5.滞留と歩行者の関係. 2 8. (2)結果. 0. 4!". 11 "20min 41"50min. 歩行者数に相関関係がみられ(図5・図6、表4)、ま. 21 "30min 51"60min. た軌跡図による全歩行者数に対する時刻レイヤーマッ. 図 4. グループ人数と滞留時間の関係. プの全歩行者数の比は1分間隔で約1:0.45で、約半分 の歩行者を捉えられていることがわかった。. 1. 4. 1. 7. 1. 11. 9. 5. 9. 15. 5.2滞留と歩行者の関係 (1)方法 . 13. 4. 滞留者半径 1、3、5、7、9m の同心円内に滞留者が滞. 14. 留した間にその範囲を通過した単位時間・単位面積あ. 3. 3. 4. 8 8. 13. 8. 12. たりの歩行者数を歩行者密度(人 / ㎡・分)と定義し 7. 6. 13. 4. 1. 12. 1 1 19. 8. 11. 15. 17. 26. た(図 7)。. 5 5. 滞留グループ人数、 滞留時間、 行為と歩行者密度と. 10. 11. 30. 18. 14. 2. 6. 9. 9. 9. 9. 5. 20 20 20. 20. 16. の関係を分析した (図7) 。 対象は様々な滞留形態が見. 17. られた「岩田屋Z-SIDE」 「JR博多駅」 「イムズプラザ」 0. 1. 5. 3. 153. 39. 34. 141. 2. 151. 113. 86. 141. 19. 77. 159. 124. 128. 21. 60. 119. 129. 178. 158. 149. 108. 179. 244. 10m. 「ソラリアプラザ」の4ヶ所とした。 滞留者 #$)* >?2:20"?2:30@?0+*. 歩行者数:5. 1m 3m 5m 7m 9m. 歩行者密度(人/分・㎡)=5人/10分・斜線部面積㎡. 図 7. 歩行者密度測定方法例(1-3m). (2)分析結果 歩行者密度が高いほど滞留時間は短く、 低いほど滞. 0. 1. 留時間は長くなる傾向にあり、 長時間の滞留者は人通. 5. りの少ない場所を選び、 短時間の滞留者は人通りを気. 図 5. 時刻レイヤーマップ( 上) と逐次追跡による軌跡図( 下). にせず滞留するためと考えられる(図8)。. 450. ; < = 4 5 6 7 8 % & ! ! ". 歩行者密度の低い場所では、 「飲食」 「睡眠」 「読書」. 400 350. といった静かさや多少人目を気にするような行為が見. 2. R = 0.7656. 300. られ、 滞留者は滞留の目的に応じて、 歩行者を意識し. 250 200. ながら空間を選んでいると言える(図9)。. 150 100 50. 表 4. 時刻レイヤー法と軌跡図の歩行者の関係. 0. 0. 5. 10. 15. 20. 25. 30. 35. 40. 15sec. 45. ),-./012345678%&9!:. 図 6. 時刻レイヤーマップと軌跡図の歩行者の関係( 1 分間隔). 30sec. 45sec. 1min. 1.5min. 相関係数 人数比 相関係数 人数比 相関係数 人数比 相関係数 人数比 相関係数 人数比 10!". 0.7472. 1.46. 0.7684. 0.85. 0.681. 0.53. 0.6802. 0.45. 0.3579. 0.25. 20!". 0.8425. 1.61. 0.8305. 0.88. 0.7715. 0.56. 0.7656. 0.44. 0.5327. 0.25. 6-3.
(4) A B C ' ! D E F 0 G H I. E/VWN 0.070 0.060 0.050 0.040 0.030. 90. 60 50. ?@. 4EO. =>. 3E. St.89:#;<. 2E. 567. 7-9m 30-min. 1E. JKABLM. 図 11. 滞留場所と滞留グループ人数・滞留時間との関係. 図 8. 滞留時間と歩行者密度の関係 0.080. #. 0. 34. 5-7m. 20-30min. 5.5 5. 4.9. 2+. 10-20min. 8.9. 7.5. +,-./01. 3-5m ABPQR0ST. 5-10min. 12.6. 12.2. 20. $%&'()*. 1-3m. 0-5min. 15.1. 30. 0.000 0-1m. 18.4. 40. !"#. 0.010. 30 J K 25 A B 20 L M 15 " 10 N. 28.7. 70. " 10 % 0 #. 0.020. 35. 80. EUVWN. 女性の滞留率が高く滞留グループ人数は1人∼2人. 0.070. が大半を占めており、 行為は会話以外にも読書、 飲食、. 0.060 0.050. 携帯電話など様々な行動が生じ、 滞留時間は屋外の方. 0.040. が屋内より長い(屋外:15.1分 , 屋内:11.8 分)。. 0.030. ②「段差、植栽の縁」、 「階段」. 0.020. 平均滞留時間が12分と平均的で、 滞留グループ人数. 0.010. は2人、3人といった複数での滞留が多く、会話や飲食. 0.000 0-1m. 1-3m. 3-5m ABPQR0ST. 5-7m. 7-9m. の割合が高い。. XY. Z[\Y. ]^. _`. ab. cdefg. hi. j0k. ③「壁際」、 「柱周辺」、 「St. ファニチュア」 平均滞留時間が5分前後と非常に短く、また滞留グ. 図 9. 滞留時間と歩行者密度の関係. ループ人数は1人が約80%を占めている。滞留行為も. 6.滞留と空間構成の関係 (1)方法. 携帯電話、喫煙の割合が非常に高い。 ④「芝生」⑤「独立」. 滞留の発生場所をその空間的特性から「ベンチ」 「テーブル+椅子」 「段差および植栽の縁」 「階段」 「壁. 他の空間要素とは傾向が全く異なっており、 滞留グ. 際」 「柱周辺」 「ストリートファニチュア」 「芝生」 「独. ループ人数では複数人の占める割合が非常に高く、. 立」の9つのカテゴリーに分類し、それぞれの空間と. 「芝生」では滞留時間が非常に長く、逆に「独立」は5.5 分と非常に短い。. 滞留形態(滞留グループ人数、滞留時間、行為)の関 係を明らかにする(図10,11)。. 7. 総括. (2)分析結果. 本研究では以下のことが明らかになった。. 9つのカテゴリーにおける滞留の特徴から4つの空. 1)姿勢では「椅子に座る」、行為では「会話」が最も. 間と滞留の関係を捉えることができた。. 多く、 全サンプルの平均滞留時間は12.6分であった。 ま. ①「ベンチ」、 「テーブル+椅子」. た、屋外・屋内の違いによる滞留の傾向に大きな差は 壁際. 柱周辺. 独立. 見られなかった。. ベンチ. 2)時刻レイヤー法を用いて歩行者と滞留の関係を分 析した結果、 滞留者周辺の歩行者密度が高いほど滞留 時間は短く、低いほど滞留時間は長くなる傾向にあ る。また、歩行者密度が低い所では飲食、睡眠、読書 といった静かさや多少人目を気にするような行為が見 られた。 3)滞留が生じやすい空間要素を9つに分類し、要素と 滞留の関係を分析し、壁際、柱周辺では滞留時間が短 く、1 人の割合が高く、芝生では滞留時間が長く、複 ストリートファニチュア. 0. 1. 5. 数で滞留しやすいなど、 空間との関係性を把握した。. 10m. 図 10. 滞留場所ごとの分布図(Z-SIDE). 6-4.
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