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デジタルシネマ Now! 112 米国映画興行市場の現状 川上一郎 さて 先月から映画興行市場を騒がしているのが大連万達集団 (Wanda) グループの暴走である 6 月に上海で開業となったデ ィズニーランドに対抗して江西省南昌に開業した万達文化旅遊城 (Wanda City) は AFP 通信の報

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川上 一郎 

デジタルシネマ Now !

 さて、先月から映画興行市場を騒がしているのが大連万達集団 (Wanda)グループの暴走である。6 月に上海で開業となったデ ィズニーランドに対抗して江西省南昌に開業した万達文化旅遊城 (Wanda City) は AFP 通信の報道によると投資額 220 億元(日 本円換算 3700 億円)の規模であり、5 月 28 日に開業した。開 業直後にテーマパークに併設されている商店街に白雪姫やミッキー マウスのパクリキャラクターが登場して話題を呼んだ。Wanda 側 はテナントで入っている店舗が許諾を取って勝手にやったことだと 主張しているが、一目でパクリとわかる程度の低さで許諾にうるさ いディズニーキャラとはとても思えない代物である。問題なのは同 等規模のテーマパークを今後 20 カ所にまで拡大して“上海ディズ ニーランドが今後 10 ~ 20 年間は利益が出ないようにする”との 宣戦布告を行ったことである。この連載でも何度も取り上げている が全米第二位の映画興行チェーンである AMC を 2012 年に買収 し、最近ではゴジラやジュラシックワールド等の特撮映画制作に強 いレジェンダリースタジオを買収したことからハリウッドでは米国 流ビジネスマナーを守る相手であるとの楽観的な観測を根底から覆 された形である。今年 11 月の大統領選挙の動向次第では中国系投 資ファンドによるメディア関連産業への買収についての懸念が顕在 化するか注目されるところである。

 今月号では、米国映画制作者連盟(MPAA: Motion Picture Association of America(ディズニー、パラマウント、ソニーピク チャーズ、20 世紀フォックス、ユニバーサルピクチャーズ、ワーナ ーブラザーズ の六社で構成されるいわゆるハリウッドメジャースタ ジオによる団体 http://www.mpaa.org/)4 月に発表した 2015 年 度 米 国 映 画 興 行 統 計(Theatrical Market Statics 2015:

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米国映画興行市場の現状

http://www.mpaa.org/wp-content/uploads/2016/04/MPAA-Theatrical-Market-Statistics-2015_Final.pdf)と米国映画館主 組合(NATO: National Association of Theatre Owners http:// www.natoonline.org/)の統計データを引用して映画興行市場の動 向について紹介していく。  図 1 と表 1 には地域別映画スクリーンの種別(フィルム、デジ タル:3D 非対応、デジタル:3D 対応)集計結果を、表 2 と図 2 には 2011 ~ 2015 年の米国内スクリーン種別の推移を示してい る。米国・カナダの北米地域ではわずかに 1,109 スクリーンのフ ィルムスクリーンが稼働しているが新作の配給は完全に終わってお りストックされた作品を補修しながら上映するのみである。ロシア を含む欧州と中東、そしてアフリカ(統計では EMEA と略記され る)地域でも 1,823 スクリーンのみとなり個人経営の映画館やフ ィルムライブラリー等の施設のみに集約されていく状況である。ア ジア・太平洋地域では 7,817 スクリーンのフィルムスクリーンが 残っていることになっているがインドでのデジタル移行が終了し たことから 1,000 スクリーン未満となるのも間近である。全世界 では 11,092 スクリーンが稼働している集計結果であるが来年は 2,000 ~ 3,000 スクリーンが残るかどうかである。  地域別にはアジア太平洋地域のスクリーン数が表 3 に示してい るように急増しているが、中国でのデジタルスクリーン急増とイン ドのデジタル移行が大きな要因である。冒頭でも紹介した中国の Wanda グループは共産党指導部との人脈頼みで中国都市部の再開 発に関与しショッピングモール併設型の映画館建設を行い、不動産 バブルの引き金とも言われているがバブルが崩壊すれば一挙に廃墟 と化してしまう危険性を秘めている。また、中国国内で上映される 作品には全面的に検閲が入ることとなり、昨年でおおよそ 20 作品 が中国国内で公開されたが、中国国内で公開を狙う場合には 3 年 以上前の企画段階から中国の有力プロダクションと合作を行うとの 触れ込みで感触を探りながら企画を進めて行く必要があり通常の映 画制作とは全くことなる枠組みとなる。また、興行側と配給側との 売上分配率も前述の Wanda グループの影響力によるものかは不明 地域 フィルム デジタル(非3D) デジタル3D 合計 北米 1,109 26,111 16,441 43,661 欧州中東 1,823 21,262 17,580 40,665 アジア太平洋 7,817 12,482 35,807 56,106 ラテンアメリカ 343 6,634 4,733 11,710  全世界合計 11,092 66,489 74,561 152,142 表1 2015年スクリーン種別の地域別集計 source :IHS 図1 2015 年の地域別映画スクリーン種別構成 11,710 1,109 1,823 7,817 343 26,111 21,262 12,482 6,634 16,441 17,580 35,807 4,733 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 北米 EMEA アジア太平洋 中南米 デジタル3D デジタル(非3D) フィルム 43,661 40,665 56,106 * EMEA:ロシアを含む欧州、中東、アフリカ地域 であるが 6:4 と設定されており、いわゆる市場原理は全く通用し ない。また、上海ディズニーランドのプレオープン時にも話題とな った偽造チケットの流通もしばしば報道されており、日本映画の市 場としては当面全く期待できない現状である。  全世界で 152,142 スクリーンが稼働し、フィルムスクリーン が 11,092、デジタルスクリーンが実に 141,050 スクリーンで ある。このデジタルスクリーンの 53%が 3D 上映に対応している ことは現在話題となっている VR(Virtual Reality:仮想現実)を 含めた次世代映像メディアの商業上映環境が整備されている事に他 ならない。双方向ネットワーク環境などの整備がより進んでいけば 周囲全てが仮想現実空間となる商業上映施設が整備されるのも間近 になっていると感じさせられる。また、表 3 に示しているように 全世界のデジタルスクリーン数は 2011 年に 63,825 スクリーン であったが VPF 受付の締めきり等から 2015 年では 141,050 スクリーンにまで到達している。今後は設置後 10 年を経過したデ ジタルプロジェクターとシネマサーバーの更新が順調に進むのか、 キセノンランプからレーザー光源への転換がどの程度進んでいくの か、はたまたデジタルシネマの普及を促進した業界標準規格の新バ ージョンが策定されるのかどうか等が話題の中心となってくる。  米国での映画スクリーン数は 4 万スクリーンで飽和状態となっ ており、2015 年でのデジタル化率も 97.3%にまで成っている。 表 4 に示しているように、4 スクリーン未満の小規模映画館総ス クリーン数もデジタル化の影響で激減するかと思われたが 2011 年での 6,570 スクリーンから 2015 年での 6,449 スクリーン とのわずかな減少にとどまっており、地方都市でのドライブインシ アターが閉鎖に追い込まれた影響のみと考えられている。5 スクリ ーン以上のいわゆるシネコン型映画館の総スクリーン数は 2011 年の 33,010 スクリーンから 2015 年は 34,098 スクリーンへ と増加している。今後の映画館観客動員数向上の切り札として期 待されている PLF(Premium Large Format)は高額なライセン ス料と配給作品が限定される IMAX に対抗して映画館チェーンが 独自の大型スクリーンを展開しており、一般的には 300 席以上の スクリーンに 4K-DLP プロジェクターやデジタル 3D 音響システ ム等を組み併せて展開している。2014 年度では全世界 で 1,650 スクリーンが展開されていたが 2015 年には 2,087 スクリーンにまで増加している。アジア太平洋地 域では 558 スクリーンが 763 スクリーンにまで増加し ているが、中国で IMAX から権利侵害訴訟を起こされた映 画館チェーンが中国の映画技術を統括する電影科学技術院 の支援を受けて“巨幕電影”と称する大型スクリーン上映 システムを展開したことが PLF スクリーンの増加となっ ている。  さて、映画大国である北米地域の映画興行チェーンは 冒頭でも紹介した Wanda グループによる次の一手で大 揺れとなっている。表 6 に示しているように長年 Regal Entertainment が 7,295 スクリーン、565 館を展開し て首位の座を維持してきたが、2012 年に第二位の AMC 2011 2012 2013 2014 2015 フィルム 13,959 6,533 3,222 1,873 1,109 デジタル(非3D) 12,686 19,570 22,319 23,617 24,361 デジタル3D 12,935 13,559 14,483 14,795 15,077 合計 39,580 39,662 40,024 40,285 40,547 表2 2011~2015年米国映画スクリーン種別の推移 Year 北米地域 その他の地域 全世界 2011 27,469 36,356 63,825 2012 35,975 53,367 89,342 2013 39,757 71,572 111,329 2014 41,518 85,948 127,466 2015 42,552 98,498 141,050 Source:IHS March 2016 表 3  2011 ~ 2015 年デジタルスクリーン数の推移 2011 2012 2013 2014 2015 1-4スクリーン 6,570 6,386 6,487 6,461 6,449 5スクリーン以上 33,010 33,276 33,537 33,824 34,098 合計 39,580 39,662 40,024 40,285 40,547 表4 2011~2015年米国規模別スクリーン数推移 40,547 13,959 6,533 3,222 1,873 1,109 12,686 19,570 22,319 23,617 24,361 12,935 13,559 14,483 14,795 15,077 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000 2011 2012 2013 2014 2015 デジタル3D デジタル(非3D) フィルム 39,580 39,662 40,024 40,285 図2 2011 ~ 2015 年米国映画スクリーン種別の推移 地域 2014 2015 占有率[%] 北米 763 888 2 EMEA 176 230 1 アジア太平洋 558 763 1 中南米 154 206 2 合計 1,650 2,087 1 対前年度変化率[%] - 26 Source:IHS 表 5 2014 ~ 2015 年 PLF スクリーンの地域別動向 名称 本社所在値 スクリーン 館数 * 新生AMC??   7,852 624

1 Regal Entertainment Group Knoxville, TN 7,295 565 2 AMC Entertainment Inc. Leawood, KS 4,960 344

3 Cinemark USA, Inc. Plano, TX 4,499 335

4 Carmike Cinemas, Inc. Columbus, GA 2,892 280 5 Cineplex Entertainment LP Toronto, ON 1,635 161 6 Marcus Theatres Corp. Milwaukee, WI 681 53

7 Harkins Theatres Phoenix, AZ 446 31

8 Southern Theatres LLC New Orleans, LA 445 39

9 B & B Theatres Liberty, MO 409 50

10 National Amusements, Inc. Norwood, MA 409 32 AMCは第四位のカーマイク買収を表明し実現するとスクリーン数7,852、映画館数624と北米地域最大の映画興行チェーン

となるが6月20日時点ではカーマイク株主側の買収価格に対する意義申し立てがあり買収交渉は妥結していない 表6 北米地域の映画興行チェーン上位10社

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川上 一郎 

デジタルシネマ Now !

 さて、先月から映画興行市場を騒がしているのが大連万達集団 (Wanda)グループの暴走である。6 月に上海で開業となったデ ィズニーランドに対抗して江西省南昌に開業した万達文化旅遊城 (Wanda City) は AFP 通信の報道によると投資額 220 億元(日 本円換算 3700 億円)の規模であり、5 月 28 日に開業した。開 業直後にテーマパークに併設されている商店街に白雪姫やミッキー マウスのパクリキャラクターが登場して話題を呼んだ。Wanda 側 はテナントで入っている店舗が許諾を取って勝手にやったことだと 主張しているが、一目でパクリとわかる程度の低さで許諾にうるさ いディズニーキャラとはとても思えない代物である。問題なのは同 等規模のテーマパークを今後 20 カ所にまで拡大して“上海ディズ ニーランドが今後 10 ~ 20 年間は利益が出ないようにする”との 宣戦布告を行ったことである。この連載でも何度も取り上げている が全米第二位の映画興行チェーンである AMC を 2012 年に買収 し、最近ではゴジラやジュラシックワールド等の特撮映画制作に強 いレジェンダリースタジオを買収したことからハリウッドでは米国 流ビジネスマナーを守る相手であるとの楽観的な観測を根底から覆 された形である。今年 11 月の大統領選挙の動向次第では中国系投 資ファンドによるメディア関連産業への買収についての懸念が顕在 化するか注目されるところである。

 今月号では、米国映画制作者連盟(MPAA: Motion Picture Association of America(ディズニー、パラマウント、ソニーピク チャーズ、20 世紀フォックス、ユニバーサルピクチャーズ、ワーナ ーブラザーズ の六社で構成されるいわゆるハリウッドメジャースタ ジオによる団体 http://www.mpaa.org/)4 月に発表した 2015 年 度 米 国 映 画 興 行 統 計(Theatrical Market Statics 2015:

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米国映画興行市場の現状

http://www.mpaa.org/wp-content/uploads/2016/04/MPAA-Theatrical-Market-Statistics-2015_Final.pdf)と米国映画館主 組合(NATO: National Association of Theatre Owners http:// www.natoonline.org/)の統計データを引用して映画興行市場の動 向について紹介していく。  図 1 と表 1 には地域別映画スクリーンの種別(フィルム、デジ タル:3D 非対応、デジタル:3D 対応)集計結果を、表 2 と図 2 には 2011 ~ 2015 年の米国内スクリーン種別の推移を示してい る。米国・カナダの北米地域ではわずかに 1,109 スクリーンのフ ィルムスクリーンが稼働しているが新作の配給は完全に終わってお りストックされた作品を補修しながら上映するのみである。ロシア を含む欧州と中東、そしてアフリカ(統計では EMEA と略記され る)地域でも 1,823 スクリーンのみとなり個人経営の映画館やフ ィルムライブラリー等の施設のみに集約されていく状況である。ア ジア・太平洋地域では 7,817 スクリーンのフィルムスクリーンが 残っていることになっているがインドでのデジタル移行が終了し たことから 1,000 スクリーン未満となるのも間近である。全世界 では 11,092 スクリーンが稼働している集計結果であるが来年は 2,000 ~ 3,000 スクリーンが残るかどうかである。  地域別にはアジア太平洋地域のスクリーン数が表 3 に示してい るように急増しているが、中国でのデジタルスクリーン急増とイン ドのデジタル移行が大きな要因である。冒頭でも紹介した中国の Wanda グループは共産党指導部との人脈頼みで中国都市部の再開 発に関与しショッピングモール併設型の映画館建設を行い、不動産 バブルの引き金とも言われているがバブルが崩壊すれば一挙に廃墟 と化してしまう危険性を秘めている。また、中国国内で上映される 作品には全面的に検閲が入ることとなり、昨年でおおよそ 20 作品 が中国国内で公開されたが、中国国内で公開を狙う場合には 3 年 以上前の企画段階から中国の有力プロダクションと合作を行うとの 触れ込みで感触を探りながら企画を進めて行く必要があり通常の映 画制作とは全くことなる枠組みとなる。また、興行側と配給側との 売上分配率も前述の Wanda グループの影響力によるものかは不明 地域 フィルム デジタル(非3D) デジタル3D 合計 北米 1,109 26,111 16,441 43,661 欧州中東 1,823 21,262 17,580 40,665 アジア太平洋 7,817 12,482 35,807 56,106 ラテンアメリカ 343 6,634 4,733 11,710  全世界合計 11,092 66,489 74,561 152,142 表1 2015年スクリーン種別の地域別集計 source :IHS 図1 2015 年の地域別映画スクリーン種別構成 11,710 1,109 1,823 7,817 343 26,111 21,262 12,482 6,634 16,441 17,580 35,807 4,733 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 北米 EMEA アジア太平洋 中南米 デジタル3D デジタル(非3D) フィルム 43,661 40,665 56,106 * EMEA:ロシアを含む欧州、中東、アフリカ地域 であるが 6:4 と設定されており、いわゆる市場原理は全く通用し ない。また、上海ディズニーランドのプレオープン時にも話題とな った偽造チケットの流通もしばしば報道されており、日本映画の市 場としては当面全く期待できない現状である。  全世界で 152,142 スクリーンが稼働し、フィルムスクリーン が 11,092、デジタルスクリーンが実に 141,050 スクリーンで ある。このデジタルスクリーンの 53%が 3D 上映に対応している ことは現在話題となっている VR(Virtual Reality:仮想現実)を 含めた次世代映像メディアの商業上映環境が整備されている事に他 ならない。双方向ネットワーク環境などの整備がより進んでいけば 周囲全てが仮想現実空間となる商業上映施設が整備されるのも間近 になっていると感じさせられる。また、表 3 に示しているように 全世界のデジタルスクリーン数は 2011 年に 63,825 スクリーン であったが VPF 受付の締めきり等から 2015 年では 141,050 スクリーンにまで到達している。今後は設置後 10 年を経過したデ ジタルプロジェクターとシネマサーバーの更新が順調に進むのか、 キセノンランプからレーザー光源への転換がどの程度進んでいくの か、はたまたデジタルシネマの普及を促進した業界標準規格の新バ ージョンが策定されるのかどうか等が話題の中心となってくる。  米国での映画スクリーン数は 4 万スクリーンで飽和状態となっ ており、2015 年でのデジタル化率も 97.3%にまで成っている。 表 4 に示しているように、4 スクリーン未満の小規模映画館総ス クリーン数もデジタル化の影響で激減するかと思われたが 2011 年での 6,570 スクリーンから 2015 年での 6,449 スクリーン とのわずかな減少にとどまっており、地方都市でのドライブインシ アターが閉鎖に追い込まれた影響のみと考えられている。5 スクリ ーン以上のいわゆるシネコン型映画館の総スクリーン数は 2011 年の 33,010 スクリーンから 2015 年は 34,098 スクリーンへ と増加している。今後の映画館観客動員数向上の切り札として期 待されている PLF(Premium Large Format)は高額なライセン ス料と配給作品が限定される IMAX に対抗して映画館チェーンが 独自の大型スクリーンを展開しており、一般的には 300 席以上の スクリーンに 4K-DLP プロジェクターやデジタル 3D 音響システ ム等を組み併せて展開している。2014 年度では全世界 で 1,650 スクリーンが展開されていたが 2015 年には 2,087 スクリーンにまで増加している。アジア太平洋地 域では 558 スクリーンが 763 スクリーンにまで増加し ているが、中国で IMAX から権利侵害訴訟を起こされた映 画館チェーンが中国の映画技術を統括する電影科学技術院 の支援を受けて“巨幕電影”と称する大型スクリーン上映 システムを展開したことが PLF スクリーンの増加となっ ている。  さて、映画大国である北米地域の映画興行チェーンは 冒頭でも紹介した Wanda グループによる次の一手で大 揺れとなっている。表 6 に示しているように長年 Regal Entertainment が 7,295 スクリーン、565 館を展開し て首位の座を維持してきたが、2012 年に第二位の AMC 2011 2012 2013 2014 2015 フィルム 13,959 6,533 3,222 1,873 1,109 デジタル(非3D) 12,686 19,570 22,319 23,617 24,361 デジタル3D 12,935 13,559 14,483 14,795 15,077 合計 39,580 39,662 40,024 40,285 40,547 表2 2011~2015年米国映画スクリーン種別の推移 Year 北米地域 その他の地域 全世界 2011 27,469 36,356 63,825 2012 35,975 53,367 89,342 2013 39,757 71,572 111,329 2014 41,518 85,948 127,466 2015 42,552 98,498 141,050 Source:IHS March 2016 表 3  2011 ~ 2015 年デジタルスクリーン数の推移 2011 2012 2013 2014 2015 1-4スクリーン 6,570 6,386 6,487 6,461 6,449 5スクリーン以上 33,010 33,276 33,537 33,824 34,098 合計 39,580 39,662 40,024 40,285 40,547 表4 2011~2015年米国規模別スクリーン数推移 40,547 13,959 6,533 3,222 1,873 1,109 12,686 19,570 22,319 23,617 24,361 12,935 13,559 14,483 14,795 15,077 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000 2011 2012 2013 2014 2015 デジタル3D デジタル(非3D) フィルム 39,580 39,662 40,024 40,285 図2 2011 ~ 2015 年米国映画スクリーン種別の推移 地域 2014 2015 占有率[%] 北米 763 888 2 EMEA 176 230 1 アジア太平洋 558 763 1 中南米 154 206 2 合計 1,650 2,087 1 対前年度変化率[%] - 26 Source:IHS 表 5 2014 ~ 2015 年 PLF スクリーンの地域別動向 名称 本社所在値 スクリーン 館数 * 新生AMC??   7,852 624

1 Regal Entertainment Group Knoxville, TN 7,295 565 2 AMC Entertainment Inc. Leawood, KS 4,960 344

3 Cinemark USA, Inc. Plano, TX 4,499 335

4 Carmike Cinemas, Inc. Columbus, GA 2,892 280 5 Cineplex Entertainment LP Toronto, ON 1,635 161 6 Marcus Theatres Corp. Milwaukee, WI 681 53

7 Harkins Theatres Phoenix, AZ 446 31

8 Southern Theatres LLC New Orleans, LA 445 39

9 B & B Theatres Liberty, MO 409 50

10 National Amusements, Inc. Norwood, MA 409 32 AMCは第四位のカーマイク買収を表明し実現するとスクリーン数7,852、映画館数624と北米地域最大の映画興行チェーン

となるが6月20日時点ではカーマイク株主側の買収価格に対する意義申し立てがあり買収交渉は妥結していない 表6 北米地域の映画興行チェーン上位10社

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Entertainment を買収した Wanda がさらなる経営規模拡大を狙 って第四位の Carmike Cinemas の買収を発表した。この買収が 成立すると 7,892 スクリーン、624 館の巨大映画興行チェーン が誕生することになるが、6 月 20 日に Wanda 側からの買収提示 額が低すぎるとして株主側への賛同を呼びかける文書が開示されて おり成立するか否かは不透明である。冒頭でも紹介したように 11 月の大統領選挙で民主党政権から共和党に政権が移ると中国資本に よるメディア関連企業の買収については黄色信号が点灯する可能性 も強い。  さて、表 7、表 8 には映画興行売上の動向を示している。対前 年度比では北米地域が 8%の増収、その他の地域では 4%の増収 となっている。地域別の動向では政情不安や経済低迷から欧州中東 地域が 9%の減収となり、アジア太平洋地域とラテンアメリカでは 13%の増収となっており、全世界の映画興行売上は 38.3 ビリオ ンドル(1 ドル 110 円換算では 4 兆 2130 億円)である。米国・ カナダで構成される北米地域は 11.1 ビリオンドル(1 ドル 110 円換算では 1 兆 2210 億円), 欧州中東地域は 9.7 ビリオンドル (1 ドル 110 円換算では 1 兆 670 億円)、アジア太平洋地域は 14.1 ビリオンドル(1 ドル 110 円換算では 1 兆 5510 億円)、 ラテンアメリカ地域は 3.4 ビリオンドル(1 ドル 110 円換算では 3740 億円)である。  表 9 には北米以外での興行売上の上位 20 カ国を示しており、 断トツの一位は中華人民共和国で 6.8 ビリオンドル(1 ドル 110 円換算では 7480 億円)、第二位が英国で 1.9 ビリオンドル(1 ドル 110 円換算では 2090 億円)、第三位が日本で 1.8 ビリオ ンドル(1 ドル 110 円換算では 1980 億円)、第四位がインドで 1.6 ビリオンドル(1 ドル 110 円換算では 1760 億円)となっ ている。  さて、以前の連載でも紹介したことがあるがデジタル化の影響を 顕著に受けたのが米国の青春映画で良く登場していたドライブイン シアターである。この消えゆくドライブインシアターのデジタル機 器購入支援運動を米国ホンダが行っており 50 スクリーンを越える ドライブインシアターのデジタル化移行を支援した。表 10 に示し ているように屋内スクリーン数とドライブインシアタースクリーン 数の推移を見てみると、1987 年には 2,084 スリーンが営業し ていたが 1990 年に 1,000 スクリーンを割り込み、デジタル化 が進んだ 2000 年以降は 600 スクリーン台へと減少し昨年度は 595 スクリーンにまでスクリーン数が減ってきている。最近の連 載でも紹介したが固定型スクリーンでは無く空気圧による自立膨張 型スクリーンによる屋外上映などの展開も今後は注目される。  屋内型映画館の平均スクリーン数は、1995 年が 26,995 スク リーン、7,151 館であることから平均 3.77 スクリーンであり、 2015 年は 40,164 スクリーン、5,484 館であることから平均 7.32 スクリーンと 2 倍以上に増加しておりシネコン型映画館が大 半となっている。ドライブインシアターでは 1995 年が 2,084 スクリーン、593 館で平均 3.51 スクリーン、2015 年は 595 スクリーン、349 館で平均 1.70 スクリーンと大型ドライブイン シアターが消失してしまっている。  表 12 には平均チケット価格と観客動員数、興行売上の推移を 2011 2012 2013 2014 2015 % Change15vs.14 %Change15vs.11 欧州中東 $10.80 $10.70 $10.90 $10.60 $9.70 -9% -10% アジア太平洋 $9.00 $10.40 $11.10 $12.40 $14.10 13% 56% ラテンアメリカ $2.60 $2.80 $3.00 $3.00 $3.40 13% 31% 合計 $22.40 $23.90 $25.00 $26.00 $27.20 4% 21% 表7 2011~2015年 北米以外での興行売上推移(10億ドル) 2011 2012 2013 2014 2015 前年度比 2011比 北米 $10.20 $10.80 $10.90 $10.40 $11.10 8% 9% その他の地域 $22.40 $23.90 $25.00 $26.00 $27.20 4% 21% 合計 $32.60 $34.70 $35.90 $36.40 $38.30 5% 18% 表 8 2011 ~ 2015 年の全世界映画興行売上(10 億ドル) 1 中華人民共和国 $6.80 11 イタリア $0.70 2 英国 $1.90 12 ブラジル $0.70 3 日本 $1.80 13 スペイン $0.60 4 インド $1.60 14 アルゼンチン $0.30 5 大韓民国 $1.50 15 オランダ $0.30 6 フランス $1.40 16 インドネシア $0.30 7 ドイツ $1.30 17 中華民国 $0.30 8 オーストラリア $0.90 18 香港 $0.30 9 メキシコ $0.90 19 トルコ $0.20 10 ロシア $0.80 20 スイス $0.20 表9 2015年度 北米以外の興行売上上位20カ国(10億ドル) Source: IHS, local sources

年度 屋内 ドライブイン 合計 年度 屋内 ドライブイン 合計 2015 40,164 595 40,759 1999 36,448 683 37,131 2014 39,356 656 39,956 1998 33,418 750 34,168 2013 39,368 656 40,024 1997 31,050 815 31,865 2012 39,056 606 39,662 1996 28,905 826 29,731 2011 38,974 606 39,580 1995 26,995 848 27,843 2010 38,902 618 39,520 1994 25,830 859 26,689 2009 38,605 628 39,233 1993 24,789 837 25,626 2008 38,201 633 38,834 1992 24,344 870 25,214 2007 38,159 635 38,794 1991 23,740 899 24,639 2006 37,765 650 38,415 1990 22,904 910 23,814 2005 37,040 648 37,688 1989 21,907 1,014 22,921 2004 35,795 640 36,435 1988 21,632 1,497 23,129 2003 35,016 634 35,650 1987 20,595 2,084 22,679 2002 35,022 666 35,688 2001 34,823 683 35,506 2000 35,696 683 36,379 ドライブインシアターは冬季休業となるために夏期の集計値と年末での集計数が大きく異なる 資料出所: Encyclopedia of Exhibition(http://www.natoonline.org/2013/eoe) Theatrical Release Window(http://www.natoonline.org/data/windows/)

表10 米国映画スクリーン数の推移(2016年5月集計) 年度 屋内 ドライブイン 合計 年度 屋内 ドライブイン 合計 2015 5,484 349 5,833 1999 7,031 446 7,477 2014 5,463 393 5,856 1998 6,894 524 7,418 2013 5,326 393 5,719 1997 6,903 577 7,480 2012 5,317 366 5,683 1996 7,215 583 7,798 2011 5,331 366 5,697 1995 7,151 593 7,744 2010 5,399 374 5,773 2009 5,561 381 5,942 2008 5,403 383 5,786 2007 5,545 383 5,928 2006 5,543 396 5,939 2005 5,713 401 6,114 2004 5,629 402 6,031 2003 5,700 400 6,100 2002 5,712 432 6,144 2001 5,813 440 6,253 2000 6,550 442 6,992 ドライブインシアターは冬季休業となるために夏期の集計値と年末での集計数が大きく異なる 表11 米国映画館数の推移(2016年5月集計) 資料出所: Encyclopedia of Exhibition(http://www.natoonline.org/2013/eoe) Theatrical Release Window(http://www.natoonline.org/data/windows/)

示している。平均チケット価格は年々上昇しており 1984 年の 3.36 ドルから昨年度は 8.43 ドルに上昇している。観客動員数は 2002 年が最高であり 1.570 ビリオン人(15 億 7 千万人)を記 録している。最近では 1.3 ビリオン人(13 億人)前後で推移して いるが総売上げは昨年が 11.120 ビリオンドルと史上最高売上を 記録している。  また、MPAA の年次統計でおなじみとなっているのが 4 人家 族でのチケット価格比較である。表 13 と表 14 に主要プロス ポーツ競技とテーマパークのチケット価格と観客数集計結果を示 している。NFL: アメリカンフットボール、NHL:アイスホッケ ー、NBA:バスケットボール、テーマパク、MBA:大リーグ野 球の平均チケット購入価格と映画鑑賞での総費用を比較しており、 NFL 観戦ではチケット代金が 343 ドル(1 ドル 110 円換算では 37,765 円)かかるのに対して、映画鑑賞ではわずかに 33.7 ド ル(3,709 円)と十分の一の金額であることをいつもアピールし ている。また上述の主要レジャーに対する観客動員数も比較してお り映画が 1,321 ミリオン人(13 億 2100 万人)に対して、デ ィズニーランド等のテーマパークが 388 ミリオン人(3 億 8800 万人)、プロスポーツ 4 競技の合計観客入場者数は 134 ミリオン 人(1 億 3400 万人)となっており、米国において家族で楽しめ る最大の娯楽産業であることを強調している。ちなみに、日本の映 画観客数は平成 27 年度の集計で 1 億 6663 万人で、プロ野球の 総入場者数は 2430 万人である。日米のプロ野球入場者数に対す る映画観客の倍率は、米国が 73.8 ミリオン人と 1321 ミリオン 人で 17.9 倍、日本が 24.3 ミリオン人と 166.63 ミリオン人で 6.8 倍と 3 割にしか成らない。この集計結果からしても日本の映 画鑑賞人口は単純に 2 ~ 3 倍には増加して良いと考えられ映画制 作配給関係者と映画興行関係者の一層の努力をお願いしたい。  この米国の平均チケット価格と消費者物価指数補正を行った前年 度比比較結果が表 15 である。2006 年は前年度比 26%とチケッ ト価格が急騰しているが消費者物価指数補正後では 3%の増加であ り、おおむね消費者物価指数に連動して 5% 以内のチケット価格 増加で抑制されていることがわかる。米国の映画館では午前中の上 映割引きや、シニア割引き、さらには国防を担う軍人に対する割引 きなどの多様な割引きに加えて映画館のロケーションによって競合 映画館を意識したチケット価格政策をとっており、米国のビジネス スクール講義資料ではメディアマーケティングの一例として映画館 でのチケット価格政策が良く取り上げられている。  また、映画館来場者に対する出口調査で映画観客層の IT 機器 保有台数と保有機器種別を調査した結果を表 16 と表 17 に示 している。この集計で映画ファンと略記しているのは Frequent Moviegoers と称される月に 1 回以上継続して映画鑑賞を行って いる映画ファンである。コンピューター、スマートフォン、DVD やブルーレイ等のディスクプレイヤー、NETFLIX 等のネット接続 型ビデオ視聴端末、そしてプレイステーションや X-Box 等のビデ オゲーム機の保有台数では米国の成年平均で 21%が 5 台を保有し ており全く保有していないのが 6%である。これに対して映画観客 平均では 25%が 5 台を保有しており、全く保有していないのは 2 年度 価格 観客 総売上 年度 価格 観客 総売上 2015 $8.43 1.320 $11.120 1999 $5.06 1.440 $7.330 2014 $8.17 1.270 $10.400 1998 $4.69 1.438 $6.860 2013 $8.13 1.340 $10.920 1997 $4.59 1.354 $6.216 2012 $7.96 1.360 $10.790 1996 $4.42 1.319 $5.817 2011 $7.93 1.280 $10.180 1995 $4.35 1.211 $5.269 2010 $7.89 1.339 $10.580 1994 $4.08 1.240 $5.184 2009 $7.50 1.414 $10.600 1993 $4.14 1.182 $4.897 2008 $7.18 1.341 $9.634 1992 $4.15 1.099 $4.563 2007 $6.88 1.400 $9.632 1991 $4.21 1.140 $4.800 2006 $6.55 1.401 $9.170 1990 $4.22 1.190 $5.020 2005 $6.41 1.376 $8.820 1989 $3.99 1.260 $5.030 2004 $6.21 1.484 $9.290 1988 $4.11 1.080 $4.460 2003 $6.03 1.521 $9.150 1987 $3.91 1.090 $4.250 2002 $5.80 1.570 $9.090 1986 $3.71 2001 $5.65 1.438 $8.110 1985 $3.55 2000 $5.39 1.383 $7.510 1984 $3.36

*1989 and later f igures based on NA TO s urvey; previous years based on CPI-W index †Sourc e: 1992-1997, A C Nielsen EDI.

†Sourc e: 1992-1997, A C Nielsen EDI.

later, Rentrak Corporation. A C Nielsen uses an industry c alendar beginning the f irst Fr iday of the year; Rentrak data employs a Jan. ~Source: 1998 and later, Rentrak Corporation. A C Nielsen uses an industry c alendar beginning the f irst Fr iday of the year;

Rentrak data employs a Jan. 1-Dec. 31 calendar.

表12 米国の平均チケット価格、観客数、総売上 US$ 1$:¥110 NFL(アメリカンフットボール) 343 37,765 NHL(アイスホッケー) 249 27,359 NBA(バスケット) 216 23,751 Theme Parks(テーマパーク) 209 23,038 MLB(大リーグ野球) 116 12,734 Cinemas(映画) 33.7 3,709 表13 米国での主要レジャー家族4人チケット価格

2015 Average Ticket Price for a Family fo Fours(US$) Sources: NATO, Sports Leagues, International Theme Park Services

Cinemas (映画) Theme Parks (テーマパーク) Sports (NFL:17.3,NHL:21.5,NBA21.9、MLB:73.8) *参考:日本のプロ野球観客数は24.3(百万人) 1,321 388 134 表14 主要レジャーの観客動員数:100万人(2015) 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 平均チケット価格(US$) 6.55 6.88 7.18 7.5 7.89 7.93 7.96 8.13 8.17 8.43 対前年度比変化率 2 5 4 4 5 1 0 2 0 3 2015年との比較 29 22 17 12 7 6 6 4 3 n/a 消費物価指数補正での前年度比 3 3 4 0 2 3 2 2 2 0

Sources: National Association of Theatre Owners (NATO) (Ticket price), Bureau of Labor Statistics (BLS) (Consumer Price Index)

表15 平均チケット価格の推移 無し 1 2 3 4 5 6 成年平均 6 9 12 16 19 21 17 映画観客 2 6 9 15 21 25 22 映画ファン 2 5 5 13 20 31 24 表16 米国映画館客層のIT機器保有台数[%] コンピュター スマートフォン ディスクプレイ タブレット ネットビデオ ビデオゲーム 成年平均 76 73 69 54 47 45 映画観客 82 83 74 62 54 52 映画ファン 86 85 75 66 62 55 表17 米国映画観客層のIT機器種別保有率[%] 2011 2012 2013 2014 2015 人口比率 ファン比率 黒人 4.5 4.4 4.3 3.7 3.8 12 11 白人 19.5 23.2 17.8 21.2 19.3 62 56 ヒスパニック 8.4 10.9 11.6 9.6 7.9 17 23 アジア人/その他 3.5 3.2 2.7 3.3 3.2 8 9 黒人:アフリカ系黒人を意味するAfrican American と表記される 白人:中央ヨーロッパのコーカサス系白人を意味するCaucasians と表記される ヒスパニック:メキシコ人に代表されるスペイン語系中南米民族出身者Hispanicと表記される アジア人その他はAsian/OtherもしくはNative American/Otherと表記される 表18 米国人種別映画ファン来場者数(100万人)と人口比率

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Entertainment を買収した Wanda がさらなる経営規模拡大を狙 って第四位の Carmike Cinemas の買収を発表した。この買収が 成立すると 7,892 スクリーン、624 館の巨大映画興行チェーン が誕生することになるが、6 月 20 日に Wanda 側からの買収提示 額が低すぎるとして株主側への賛同を呼びかける文書が開示されて おり成立するか否かは不透明である。冒頭でも紹介したように 11 月の大統領選挙で民主党政権から共和党に政権が移ると中国資本に よるメディア関連企業の買収については黄色信号が点灯する可能性 も強い。  さて、表 7、表 8 には映画興行売上の動向を示している。対前 年度比では北米地域が 8%の増収、その他の地域では 4%の増収 となっている。地域別の動向では政情不安や経済低迷から欧州中東 地域が 9%の減収となり、アジア太平洋地域とラテンアメリカでは 13%の増収となっており、全世界の映画興行売上は 38.3 ビリオ ンドル(1 ドル 110 円換算では 4 兆 2130 億円)である。米国・ カナダで構成される北米地域は 11.1 ビリオンドル(1 ドル 110 円換算では 1 兆 2210 億円), 欧州中東地域は 9.7 ビリオンドル (1 ドル 110 円換算では 1 兆 670 億円)、アジア太平洋地域は 14.1 ビリオンドル(1 ドル 110 円換算では 1 兆 5510 億円)、 ラテンアメリカ地域は 3.4 ビリオンドル(1 ドル 110 円換算では 3740 億円)である。  表 9 には北米以外での興行売上の上位 20 カ国を示しており、 断トツの一位は中華人民共和国で 6.8 ビリオンドル(1 ドル 110 円換算では 7480 億円)、第二位が英国で 1.9 ビリオンドル(1 ドル 110 円換算では 2090 億円)、第三位が日本で 1.8 ビリオ ンドル(1 ドル 110 円換算では 1980 億円)、第四位がインドで 1.6 ビリオンドル(1 ドル 110 円換算では 1760 億円)となっ ている。  さて、以前の連載でも紹介したことがあるがデジタル化の影響を 顕著に受けたのが米国の青春映画で良く登場していたドライブイン シアターである。この消えゆくドライブインシアターのデジタル機 器購入支援運動を米国ホンダが行っており 50 スクリーンを越える ドライブインシアターのデジタル化移行を支援した。表 10 に示し ているように屋内スクリーン数とドライブインシアタースクリーン 数の推移を見てみると、1987 年には 2,084 スリーンが営業し ていたが 1990 年に 1,000 スクリーンを割り込み、デジタル化 が進んだ 2000 年以降は 600 スクリーン台へと減少し昨年度は 595 スクリーンにまでスクリーン数が減ってきている。最近の連 載でも紹介したが固定型スクリーンでは無く空気圧による自立膨張 型スクリーンによる屋外上映などの展開も今後は注目される。  屋内型映画館の平均スクリーン数は、1995 年が 26,995 スク リーン、7,151 館であることから平均 3.77 スクリーンであり、 2015 年は 40,164 スクリーン、5,484 館であることから平均 7.32 スクリーンと 2 倍以上に増加しておりシネコン型映画館が大 半となっている。ドライブインシアターでは 1995 年が 2,084 スクリーン、593 館で平均 3.51 スクリーン、2015 年は 595 スクリーン、349 館で平均 1.70 スクリーンと大型ドライブイン シアターが消失してしまっている。  表 12 には平均チケット価格と観客動員数、興行売上の推移を 2011 2012 2013 2014 2015 % Change15vs.14 %Change15vs.11 欧州中東 $10.80 $10.70 $10.90 $10.60 $9.70 -9% -10% アジア太平洋 $9.00 $10.40 $11.10 $12.40 $14.10 13% 56% ラテンアメリカ $2.60 $2.80 $3.00 $3.00 $3.40 13% 31% 合計 $22.40 $23.90 $25.00 $26.00 $27.20 4% 21% 表7 2011~2015年 北米以外での興行売上推移(10億ドル) 2011 2012 2013 2014 2015 前年度比 2011比 北米 $10.20 $10.80 $10.90 $10.40 $11.10 8% 9% その他の地域 $22.40 $23.90 $25.00 $26.00 $27.20 4% 21% 合計 $32.60 $34.70 $35.90 $36.40 $38.30 5% 18% 表 8 2011 ~ 2015 年の全世界映画興行売上(10 億ドル) 1 中華人民共和国 $6.80 11 イタリア $0.70 2 英国 $1.90 12 ブラジル $0.70 3 日本 $1.80 13 スペイン $0.60 4 インド $1.60 14 アルゼンチン $0.30 5 大韓民国 $1.50 15 オランダ $0.30 6 フランス $1.40 16 インドネシア $0.30 7 ドイツ $1.30 17 中華民国 $0.30 8 オーストラリア $0.90 18 香港 $0.30 9 メキシコ $0.90 19 トルコ $0.20 10 ロシア $0.80 20 スイス $0.20 表9 2015年度 北米以外の興行売上上位20カ国(10億ドル) Source: IHS, local sources

年度 屋内 ドライブイン 合計 年度 屋内 ドライブイン 合計 2015 40,164 595 40,759 1999 36,448 683 37,131 2014 39,356 656 39,956 1998 33,418 750 34,168 2013 39,368 656 40,024 1997 31,050 815 31,865 2012 39,056 606 39,662 1996 28,905 826 29,731 2011 38,974 606 39,580 1995 26,995 848 27,843 2010 38,902 618 39,520 1994 25,830 859 26,689 2009 38,605 628 39,233 1993 24,789 837 25,626 2008 38,201 633 38,834 1992 24,344 870 25,214 2007 38,159 635 38,794 1991 23,740 899 24,639 2006 37,765 650 38,415 1990 22,904 910 23,814 2005 37,040 648 37,688 1989 21,907 1,014 22,921 2004 35,795 640 36,435 1988 21,632 1,497 23,129 2003 35,016 634 35,650 1987 20,595 2,084 22,679 2002 35,022 666 35,688 2001 34,823 683 35,506 2000 35,696 683 36,379 ドライブインシアターは冬季休業となるために夏期の集計値と年末での集計数が大きく異なる 資料出所: Encyclopedia of Exhibition(http://www.natoonline.org/2013/eoe) Theatrical Release Window(http://www.natoonline.org/data/windows/)

表10 米国映画スクリーン数の推移(2016年5月集計) 年度 屋内 ドライブイン 合計 年度 屋内 ドライブイン 合計 2015 5,484 349 5,833 1999 7,031 446 7,477 2014 5,463 393 5,856 1998 6,894 524 7,418 2013 5,326 393 5,719 1997 6,903 577 7,480 2012 5,317 366 5,683 1996 7,215 583 7,798 2011 5,331 366 5,697 1995 7,151 593 7,744 2010 5,399 374 5,773 2009 5,561 381 5,942 2008 5,403 383 5,786 2007 5,545 383 5,928 2006 5,543 396 5,939 2005 5,713 401 6,114 2004 5,629 402 6,031 2003 5,700 400 6,100 2002 5,712 432 6,144 2001 5,813 440 6,253 2000 6,550 442 6,992 ドライブインシアターは冬季休業となるために夏期の集計値と年末での集計数が大きく異なる 表11 米国映画館数の推移(2016年5月集計) 資料出所: Encyclopedia of Exhibition(http://www.natoonline.org/2013/eoe) Theatrical Release Window(http://www.natoonline.org/data/windows/)

示している。平均チケット価格は年々上昇しており 1984 年の 3.36 ドルから昨年度は 8.43 ドルに上昇している。観客動員数は 2002 年が最高であり 1.570 ビリオン人(15 億 7 千万人)を記 録している。最近では 1.3 ビリオン人(13 億人)前後で推移して いるが総売上げは昨年が 11.120 ビリオンドルと史上最高売上を 記録している。  また、MPAA の年次統計でおなじみとなっているのが 4 人家 族でのチケット価格比較である。表 13 と表 14 に主要プロス ポーツ競技とテーマパークのチケット価格と観客数集計結果を示 している。NFL: アメリカンフットボール、NHL:アイスホッケ ー、NBA:バスケットボール、テーマパク、MBA:大リーグ野 球の平均チケット購入価格と映画鑑賞での総費用を比較しており、 NFL 観戦ではチケット代金が 343 ドル(1 ドル 110 円換算では 37,765 円)かかるのに対して、映画鑑賞ではわずかに 33.7 ド ル(3,709 円)と十分の一の金額であることをいつもアピールし ている。また上述の主要レジャーに対する観客動員数も比較してお り映画が 1,321 ミリオン人(13 億 2100 万人)に対して、デ ィズニーランド等のテーマパークが 388 ミリオン人(3 億 8800 万人)、プロスポーツ 4 競技の合計観客入場者数は 134 ミリオン 人(1 億 3400 万人)となっており、米国において家族で楽しめ る最大の娯楽産業であることを強調している。ちなみに、日本の映 画観客数は平成 27 年度の集計で 1 億 6663 万人で、プロ野球の 総入場者数は 2430 万人である。日米のプロ野球入場者数に対す る映画観客の倍率は、米国が 73.8 ミリオン人と 1321 ミリオン 人で 17.9 倍、日本が 24.3 ミリオン人と 166.63 ミリオン人で 6.8 倍と 3 割にしか成らない。この集計結果からしても日本の映 画鑑賞人口は単純に 2 ~ 3 倍には増加して良いと考えられ映画制 作配給関係者と映画興行関係者の一層の努力をお願いしたい。  この米国の平均チケット価格と消費者物価指数補正を行った前年 度比比較結果が表 15 である。2006 年は前年度比 26%とチケッ ト価格が急騰しているが消費者物価指数補正後では 3%の増加であ り、おおむね消費者物価指数に連動して 5% 以内のチケット価格 増加で抑制されていることがわかる。米国の映画館では午前中の上 映割引きや、シニア割引き、さらには国防を担う軍人に対する割引 きなどの多様な割引きに加えて映画館のロケーションによって競合 映画館を意識したチケット価格政策をとっており、米国のビジネス スクール講義資料ではメディアマーケティングの一例として映画館 でのチケット価格政策が良く取り上げられている。  また、映画館来場者に対する出口調査で映画観客層の IT 機器 保有台数と保有機器種別を調査した結果を表 16 と表 17 に示 している。この集計で映画ファンと略記しているのは Frequent Moviegoers と称される月に 1 回以上継続して映画鑑賞を行って いる映画ファンである。コンピューター、スマートフォン、DVD やブルーレイ等のディスクプレイヤー、NETFLIX 等のネット接続 型ビデオ視聴端末、そしてプレイステーションや X-Box 等のビデ オゲーム機の保有台数では米国の成年平均で 21%が 5 台を保有し ており全く保有していないのが 6%である。これに対して映画観客 平均では 25%が 5 台を保有しており、全く保有していないのは 2 年度 価格 観客 総売上 年度 価格 観客 総売上 2015 $8.43 1.320 $11.120 1999 $5.06 1.440 $7.330 2014 $8.17 1.270 $10.400 1998 $4.69 1.438 $6.860 2013 $8.13 1.340 $10.920 1997 $4.59 1.354 $6.216 2012 $7.96 1.360 $10.790 1996 $4.42 1.319 $5.817 2011 $7.93 1.280 $10.180 1995 $4.35 1.211 $5.269 2010 $7.89 1.339 $10.580 1994 $4.08 1.240 $5.184 2009 $7.50 1.414 $10.600 1993 $4.14 1.182 $4.897 2008 $7.18 1.341 $9.634 1992 $4.15 1.099 $4.563 2007 $6.88 1.400 $9.632 1991 $4.21 1.140 $4.800 2006 $6.55 1.401 $9.170 1990 $4.22 1.190 $5.020 2005 $6.41 1.376 $8.820 1989 $3.99 1.260 $5.030 2004 $6.21 1.484 $9.290 1988 $4.11 1.080 $4.460 2003 $6.03 1.521 $9.150 1987 $3.91 1.090 $4.250 2002 $5.80 1.570 $9.090 1986 $3.71 2001 $5.65 1.438 $8.110 1985 $3.55 2000 $5.39 1.383 $7.510 1984 $3.36

*1989 and later f igures based on NA TO s urvey; previous years based on CPI-W index †Sourc e: 1992-1997, A C Nielsen EDI.

†Sourc e: 1992-1997, A C Nielsen EDI.

later, Rentrak Corporation. A C Nielsen uses an industry c alendar beginning the f irst Fr iday of the year; Rentrak data employs a Jan. ~Source: 1998 and later, Rentrak Corporation. A C Nielsen uses an industry c alendar beginning the f irst Fr iday of the year;

Rentrak data employs a Jan. 1-Dec. 31 calendar.

表12 米国の平均チケット価格、観客数、総売上 US$ 1$:¥110 NFL(アメリカンフットボール) 343 37,765 NHL(アイスホッケー) 249 27,359 NBA(バスケット) 216 23,751 Theme Parks(テーマパーク) 209 23,038 MLB(大リーグ野球) 116 12,734 Cinemas(映画) 33.7 3,709 表13 米国での主要レジャー家族4人チケット価格

2015 Average Ticket Price for a Family fo Fours(US$) Sources: NATO, Sports Leagues, International Theme Park Services

Cinemas (映画) Theme Parks (テーマパーク) Sports (NFL:17.3,NHL:21.5,NBA21.9、MLB:73.8) *参考:日本のプロ野球観客数は24.3(百万人) 1,321 388 134 表14 主要レジャーの観客動員数:100万人(2015) 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 平均チケット価格(US$) 6.55 6.88 7.18 7.5 7.89 7.93 7.96 8.13 8.17 8.43 対前年度比変化率 2 5 4 4 5 1 0 2 0 3 2015年との比較 29 22 17 12 7 6 6 4 3 n/a 消費物価指数補正での前年度比 3 3 4 0 2 3 2 2 2 0

Sources: National Association of Theatre Owners (NATO) (Ticket price), Bureau of Labor Statistics (BLS) (Consumer Price Index)

表15 平均チケット価格の推移 無し 1 2 3 4 5 6 成年平均 6 9 12 16 19 21 17 映画観客 2 6 9 15 21 25 22 映画ファン 2 5 5 13 20 31 24 表16 米国映画館客層のIT機器保有台数[%] コンピュター スマートフォン ディスクプレイ タブレット ネットビデオ ビデオゲーム 成年平均 76 73 69 54 47 45 映画観客 82 83 74 62 54 52 映画ファン 86 85 75 66 62 55 表17 米国映画観客層のIT機器種別保有率[%] 2011 2012 2013 2014 2015 人口比率 ファン比率 黒人 4.5 4.4 4.3 3.7 3.8 12 11 白人 19.5 23.2 17.8 21.2 19.3 62 56 ヒスパニック 8.4 10.9 11.6 9.6 7.9 17 23 アジア人/その他 3.5 3.2 2.7 3.3 3.2 8 9 黒人:アフリカ系黒人を意味するAfrican American と表記される 白人:中央ヨーロッパのコーカサス系白人を意味するCaucasians と表記される ヒスパニック:メキシコ人に代表されるスペイン語系中南米民族出身者Hispanicと表記される アジア人その他はAsian/OtherもしくはNative American/Otherと表記される 表18 米国人種別映画ファン来場者数(100万人)と人口比率

(5)

%と少なく、映画ファンでは 5 台保有しているとの回答率が 31% にまで増加している。 機器別の保有率で興味深いのは米国での成年平均に比べて映画ファ ンは IT 機器保有率が全ての機器に於いて高い事である。逆に映画 配給側としては映画ファンの心をつかむ宣伝媒体はメディア全ての 手段で使わないと効果が無いのかと危惧することにもなってくる。  表 18 ~ 21 は米国の人種別映画観客集計結果である。日本で通 常表記されている白人は米国における統計では Caucasians(中 央ヨーロッパのコーカサス地方を起源とする白色人種全体を示す) と表記され、黒人は African American( アフリカ系アメリカン)、 メキシコ系に代表される中南米系は Hispanic、そして米国先住 民等やアジア系は Asian/Other もしくは Native American/ Others と表記される。本稿では白人・黒人・ヒスパニック・アジ ア人 / その他で略記させていただく。  米国での 2015 年人口比率は黒人 12%、白人 62%、ヒスパニ ック 17%、アジア人 / その他が 8%であり、黒人よりヒスパニッ ク系が多くなっている。映画ファンの人種別集計では黒人が 11%、 白人が 56%、ヒスパニックが 23%、アジア系 / その他が 9%と なっており、ヒスパニックでの映画ファン比率が高い事に特徴があ る。表 21 には人種別年間映画鑑賞回数の推移が示されているが白 人が 3.4 回、黒人が 3.5 回、ヒスパニックが 5.2 回と高い数値を 示しており、インディペンド系映画のマーケティングでもヒスパニ ック系映画制作の話題は多く 成ってきており、ヒスパニッ ク映画専門の配給会社が好成 績を上げていることもたびた び報じられている。  さて、映画大国の米国でも問 題となってきているのが若年 層の映画離れである。多感な 思春期の総仕上げとして 6 年 間を送ったハイスクールの卒 業パーティーでパートナーが いない惨めさを避けるために 映画に誘ってデートするパタ ーンが徐々に崩壊してきてい ると言われてきており、表 22 に示しているように年代別映 画鑑賞回数の推移でも 18 ~ 24 の年代での映画鑑賞回数が 2012 年の 7.8 回をピークに して 2015 年では 5.9 回にま で減少してきている。ハイス クールを舞台にしたヒット作 品に恵まれなかったのは確か であるがハリウッドの制作側 が想定しているティーンエイ ジャーの定義が現実とずれだ 2011 2012 2013 2014 2015 人口比率 映画ファン 黒人 4.5 4.4 4.3 3.7 3.8 12 11 白人 19.5 23.2 17.8 21.2 19.3 62 56 ヒスパニック 8.4 10.9 11.6 9.6 7.9 17 23 アジア他 3.5 3.2 2.7 3.3 3.2 8 9 表19 2011~2015年米国映画愛好者の人種別来場者数(100万人)、人口比率 白人 ヒスパニック 黒人 アジア他 人口比率 62 17 12 8 映画観客 60 19 12 9 チケット購入 55 23 11 11 2015 Moviegoers:235.3million 2015 Admissions:1.32billion 表20 2015年米国人種構成と映画観客 人種 2011 2012 2013 2014 2015 白人 3.5 3.6 3.4 3.2 3.4 黒人 3.7 3.8 4.2 3.6 3.5 ヒスパニック 5.3 6.4 6 5.1 5.2 アジア他 5 4 4.3 5.2 4.9 表21 人種別映画鑑賞回数の推移 年代 2011 2012 2013 2014 2015 2-11 3 3.3 3.8 3.3 3.3 11-17 6.2 6.2 6.5 6.4 7.3 18-24 6.8 7.8 6.9 6.2 5.9 25-39 4.7 5 4.6 3.7 4.2 40-49 3.2 3.7 3.4 3.6 3.6 50-59 2.7 2.6 3 3.1 2.9 60+ 2.7 2.4 2.4 2.4 2.5 表22 年代別映画鑑賞回数の推移 表23 3D/PLF年代別鑑賞比率 年代 鑑賞比率 2-11 2.5 11-17 5.2 18-24 3.1 25-39 3 40-49 3.6 50-59 2.6 60+ 2.4 順位 作品名 配給 興行売上(100万ドル) Rating 3D

1 Jurassic World Universal $652.3 PG-13 ◎

2 Star Wars: The Force Awakens* Disney $652.0 PG-13 ◎

3 Avengers: Age Of Ultron Disney $459.0 PG-13 ◎

4 Inside Out Disney $356.5 PG ◎

5 Furious 7 Universal $353.0 PG-13

6 American Sniper** Warner Bros. $348.8 R

7 Minions Universal $336.0 PG ◎

8 Hunger Games: Mockingjay Part 2, The Lionsgate $269.6 PG-13

9 Martian, The 20th Century Fox $225.3 PG-13 ◎

10 Cinderella Disney $201.2 PG

11 Spectre Sony $197.1 PG-13

12 Mission: Impossible Rogue Nation Paramount $195.0 PG-13

13 Pitch Perfect 2 Universal $184.3 PG-13

14 Ant-Man Disney $180.2 PG-13 ◎

15 Home 20th Century Fox $177.4 PG ◎

16 Hotel Transylvania 2 Sony $168.5 PG ◎

17 Fifty Shades Of Grey Universal $166.2 R

18 SpongeBob Movie: Sponge Out Of Water,The Paramount $163.0 PG ◎

19 Straight Outta Compton Universal $161.2 R

20 San Andreas Warner Bros. $155.2 PG-13 ◎

21 Mad Max: Fury Road Warner Bros. $153.6 R ◎

22 Divergent Series: Insurgent, The Lionsgate $130.2 PG-13 ◎ 23 Kingsman: The Secret Service 20th Century Fox $128.3 R

24 Peanuts Movie, The 20th Century Fox $128.2 G ◎

25 Spy 20th Century Fox $110.8 R

表24 2015年北米地域興行売上上位25作品 している可能性もある。  そして、表 23 には今後の映画館収益拡大の切り札となること が期待されている PLF と作品次第では高収益につながる 3D の鑑 賞比率を年代別で集計した結果が示されており、11 才から 17 才 のハイスクール世代が 5.2%と最も鑑賞比率が高く、続いて 40 歳代が 3.6%の鑑賞比率となっており、映画館側での PLF 上映や 3D 上映スクリーンの割り当てに参考となる興味深い集計結果が出 ている。  さて、昨年度の興行売上上位 25 作品で 3D 上映が行われた のは 14 作品であり、上位 4 作品は 3D 上映対応となっている。 MPAA メンバーでは無いが映画興行での統計ではメジャー扱いさ れている Lionsgate も 2 作品がランクインしており今後の健闘 が期待されるところである。この上位 20 作品の中で 6 作品につ いて性別と人種別集計を行った結果を表 25 と表 26 に示してい る。  作品毎に人種別観客数の分布は興味深い結果を示しており、ス ターウォーズ最新作では白人入場者数が 6,100 万人で あったのに対してヒスパニック系入場者数は 1,500 万 と 4:1 の比率であり、Furious7 では白人が 4,000 万 人、ヒスパニック系が 2,500 万人と 1:0.6 の比率と なっており主要登場人物やストーリー展開で人種構成 が大きく変動するところは興味深い現象である。  さて、MPAA の本業である映画制作配給の状況を 表 27 ~ 29 に示している。MPAA メンバー各社(い わゆるハリウッドメジャースタジオ)による制作本 数は 2012 年に 100 本を割り込んだが 2015 年は 114 作品の制作まで回復した。独立系映画プロダクシ ョンの制作本数も 2013 年には 349 本まで低下した が 2015 年は 387 作品にまで回復しているが公称制 作費が 1,500 万ドル(1 ドル:110 円換算では 16 億 5 千万円であり日映連加盟各社の平均制作費並み) 以上の作品は 15% 前後で推移しており、推定制作費 100 万ドル以上の作品数は 501 作品、100 万ドル未 満の作品数は 290 作品となっており、2015 年の総 制作本数は 791 作品である。  米国では入場者の年齢制限などのレイティング機関 (CARA)があり、このレイティングを配給に先駆けて取得するの が一般的であり、2015 年も 613 作品がレイティングを取得し、 MPAA メンバー制作作品が 167 作品、MPAA 以外の作品が 446 作品であったが、この MPAA メンバ以外のレイティング作品数は 前年度比 18% 減となっており独立系プロダクションの今後が懸念 される。  表 29 に示している配給作品数の推移でも独立系の作品は 2006 年の 390 作品からは増加傾向であったものの 2015 年は 前年度比 2%減となっておりレイティング取得作品数の減少とが 続くと、MPAA 子会社による配給作品数の半減と併せて平日のブ ラックスクリーン増加が心配となってくる。 作品名 男性 女性 Furious 7 56 44 Inside Out 46 54

Avengers: Age of Ultron 58 42

Star Wars: The Force Awakens 58 42

Jurassic World 55 45 Survey Average 50 50 表25 上位20作品の性別観客数 作品名 白人 黒人 ヒスパニック アジア系 その他 Furious 7 40 22 25 8 5 Inside Out 54 15 16 9 5

Avengers: Age of Ultron 50 16 20 10 5

Star Wars: The Force Awakens 61 12 15 7 5

Jurassic World 49 16 19 11 6 Survey Average 43 16 19 8 4 白人:コーカサシアン、黒人:アフリカ系米国人、ヒスパニック:スペイン語系民族、その他:ネイティブアメリカンその他 表26 上位20作品での人種別観客数 2011 2012 2013 2014 2015 前年度比 2011年比 MPAAメンバー 100 99 106 110 114 4% 14% 独立系(推定制作費100万ドル以上) 399 377 349 371 387 4% -3%  -制作費1500万ドル以上の割合 14% 18% 15% 14% 15% -- --推定制作費100万ドル以上の作品合計 499 476 455 481 501 4% <1% 独立系(推定制作費100万ドル未満) 319 252 283 226 290 総制作映画作品数 818 728 738 707 791 表27 2011~2015年 米国の映画制作状況 2011 2012 2013 2014 2015 前年度比 2011年比 MPAAメンバー 100 99 106 110 114 4% 14% 独立系(推定制作費100万ドル以上) 399 377 349 371 387 4% -3%  -制作費1500万ドル以上の割合 14% 18% 15% 14% 15% -- --推定制作費100万ドル以上の作品合計 499 476 455 481 501 4% <1% 独立系(推定制作費100万ドル未満) 319 252 283 226 290 総制作映画作品数 818 728 738 707 791 表27 2011~2015年 米国の映画制作状況 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 前年度比 2006年比 配給作品数の推移 594 611 638 557 563 609 678 661 709 708 0% 19%  -3D作品 8 6 8 20 26 45 40 45 47 40 -14% n/a  -LF(IMAX等) 11 11 15 14 16 21 26 32 30 36 20% n/a MPAA合計 204 189 168 158 141 141 128 114 136 147 8% -28% -MPAAスタジオ 124 107 108 111 104 104 94 84 100 100 0% -19% ーMPAA子会社 80 82 60 47 37 37 34 30 36 47 31% -41% 独立系 390 422 470 399 422 468 550 547 573 561 -2% 44% 表29 2006~2015 米国配給作品数の推移 Ichiro Kawakami デジタル・ルック・ラボ

(6)

%と少なく、映画ファンでは 5 台保有しているとの回答率が 31% にまで増加している。 機器別の保有率で興味深いのは米国での成年平均に比べて映画ファ ンは IT 機器保有率が全ての機器に於いて高い事である。逆に映画 配給側としては映画ファンの心をつかむ宣伝媒体はメディア全ての 手段で使わないと効果が無いのかと危惧することにもなってくる。  表 18 ~ 21 は米国の人種別映画観客集計結果である。日本で通 常表記されている白人は米国における統計では Caucasians(中 央ヨーロッパのコーカサス地方を起源とする白色人種全体を示す) と表記され、黒人は African American( アフリカ系アメリカン)、 メキシコ系に代表される中南米系は Hispanic、そして米国先住 民等やアジア系は Asian/Other もしくは Native American/ Others と表記される。本稿では白人・黒人・ヒスパニック・アジ ア人 / その他で略記させていただく。  米国での 2015 年人口比率は黒人 12%、白人 62%、ヒスパニ ック 17%、アジア人 / その他が 8%であり、黒人よりヒスパニッ ク系が多くなっている。映画ファンの人種別集計では黒人が 11%、 白人が 56%、ヒスパニックが 23%、アジア系 / その他が 9%と なっており、ヒスパニックでの映画ファン比率が高い事に特徴があ る。表 21 には人種別年間映画鑑賞回数の推移が示されているが白 人が 3.4 回、黒人が 3.5 回、ヒスパニックが 5.2 回と高い数値を 示しており、インディペンド系映画のマーケティングでもヒスパニ ック系映画制作の話題は多く 成ってきており、ヒスパニッ ク映画専門の配給会社が好成 績を上げていることもたびた び報じられている。  さて、映画大国の米国でも問 題となってきているのが若年 層の映画離れである。多感な 思春期の総仕上げとして 6 年 間を送ったハイスクールの卒 業パーティーでパートナーが いない惨めさを避けるために 映画に誘ってデートするパタ ーンが徐々に崩壊してきてい ると言われてきており、表 22 に示しているように年代別映 画鑑賞回数の推移でも 18 ~ 24 の年代での映画鑑賞回数が 2012 年の 7.8 回をピークに して 2015 年では 5.9 回にま で減少してきている。ハイス クールを舞台にしたヒット作 品に恵まれなかったのは確か であるがハリウッドの制作側 が想定しているティーンエイ ジャーの定義が現実とずれだ 2011 2012 2013 2014 2015 人口比率 映画ファン 黒人 4.5 4.4 4.3 3.7 3.8 12 11 白人 19.5 23.2 17.8 21.2 19.3 62 56 ヒスパニック 8.4 10.9 11.6 9.6 7.9 17 23 アジア他 3.5 3.2 2.7 3.3 3.2 8 9 表19 2011~2015年米国映画愛好者の人種別来場者数(100万人)、人口比率 白人 ヒスパニック 黒人 アジア他 人口比率 62 17 12 8 映画観客 60 19 12 9 チケット購入 55 23 11 11 2015 Moviegoers:235.3million 2015 Admissions:1.32billion 表20 2015年米国人種構成と映画観客 人種 2011 2012 2013 2014 2015 白人 3.5 3.6 3.4 3.2 3.4 黒人 3.7 3.8 4.2 3.6 3.5 ヒスパニック 5.3 6.4 6 5.1 5.2 アジア他 5 4 4.3 5.2 4.9 表21 人種別映画鑑賞回数の推移 年代 2011 2012 2013 2014 2015 2-11 3 3.3 3.8 3.3 3.3 11-17 6.2 6.2 6.5 6.4 7.3 18-24 6.8 7.8 6.9 6.2 5.9 25-39 4.7 5 4.6 3.7 4.2 40-49 3.2 3.7 3.4 3.6 3.6 50-59 2.7 2.6 3 3.1 2.9 60+ 2.7 2.4 2.4 2.4 2.5 表22 年代別映画鑑賞回数の推移 表23 3D/PLF年代別鑑賞比率 年代 鑑賞比率 2-11 2.5 11-17 5.2 18-24 3.1 25-39 3 40-49 3.6 50-59 2.6 60+ 2.4 順位 作品名 配給 興行売上(100万ドル) Rating 3D

1 Jurassic World Universal $652.3 PG-13 ◎

2 Star Wars: The Force Awakens* Disney $652.0 PG-13 ◎

3 Avengers: Age Of Ultron Disney $459.0 PG-13 ◎

4 Inside Out Disney $356.5 PG ◎

5 Furious 7 Universal $353.0 PG-13

6 American Sniper** Warner Bros. $348.8 R

7 Minions Universal $336.0 PG ◎

8 Hunger Games: Mockingjay Part 2, The Lionsgate $269.6 PG-13

9 Martian, The 20th Century Fox $225.3 PG-13 ◎

10 Cinderella Disney $201.2 PG

11 Spectre Sony $197.1 PG-13

12 Mission: Impossible Rogue Nation Paramount $195.0 PG-13

13 Pitch Perfect 2 Universal $184.3 PG-13

14 Ant-Man Disney $180.2 PG-13 ◎

15 Home 20th Century Fox $177.4 PG ◎

16 Hotel Transylvania 2 Sony $168.5 PG ◎

17 Fifty Shades Of Grey Universal $166.2 R

18 SpongeBob Movie: Sponge Out Of Water,The Paramount $163.0 PG ◎

19 Straight Outta Compton Universal $161.2 R

20 San Andreas Warner Bros. $155.2 PG-13 ◎

21 Mad Max: Fury Road Warner Bros. $153.6 R ◎

22 Divergent Series: Insurgent, The Lionsgate $130.2 PG-13 ◎ 23 Kingsman: The Secret Service 20th Century Fox $128.3 R

24 Peanuts Movie, The 20th Century Fox $128.2 G ◎

25 Spy 20th Century Fox $110.8 R

表24 2015年北米地域興行売上上位25作品 している可能性もある。  そして、表 23 には今後の映画館収益拡大の切り札となること が期待されている PLF と作品次第では高収益につながる 3D の鑑 賞比率を年代別で集計した結果が示されており、11 才から 17 才 のハイスクール世代が 5.2%と最も鑑賞比率が高く、続いて 40 歳代が 3.6%の鑑賞比率となっており、映画館側での PLF 上映や 3D 上映スクリーンの割り当てに参考となる興味深い集計結果が出 ている。  さて、昨年度の興行売上上位 25 作品で 3D 上映が行われた のは 14 作品であり、上位 4 作品は 3D 上映対応となっている。 MPAA メンバーでは無いが映画興行での統計ではメジャー扱いさ れている Lionsgate も 2 作品がランクインしており今後の健闘 が期待されるところである。この上位 20 作品の中で 6 作品につ いて性別と人種別集計を行った結果を表 25 と表 26 に示してい る。  作品毎に人種別観客数の分布は興味深い結果を示しており、ス ターウォーズ最新作では白人入場者数が 6,100 万人で あったのに対してヒスパニック系入場者数は 1,500 万 と 4:1 の比率であり、Furious7 では白人が 4,000 万 人、ヒスパニック系が 2,500 万人と 1:0.6 の比率と なっており主要登場人物やストーリー展開で人種構成 が大きく変動するところは興味深い現象である。  さて、MPAA の本業である映画制作配給の状況を 表 27 ~ 29 に示している。MPAA メンバー各社(い わゆるハリウッドメジャースタジオ)による制作本 数は 2012 年に 100 本を割り込んだが 2015 年は 114 作品の制作まで回復した。独立系映画プロダクシ ョンの制作本数も 2013 年には 349 本まで低下した が 2015 年は 387 作品にまで回復しているが公称制 作費が 1,500 万ドル(1 ドル:110 円換算では 16 億 5 千万円であり日映連加盟各社の平均制作費並み) 以上の作品は 15% 前後で推移しており、推定制作費 100 万ドル以上の作品数は 501 作品、100 万ドル未 満の作品数は 290 作品となっており、2015 年の総 制作本数は 791 作品である。  米国では入場者の年齢制限などのレイティング機関 (CARA)があり、このレイティングを配給に先駆けて取得するの が一般的であり、2015 年も 613 作品がレイティングを取得し、 MPAA メンバー制作作品が 167 作品、MPAA 以外の作品が 446 作品であったが、この MPAA メンバ以外のレイティング作品数は 前年度比 18% 減となっており独立系プロダクションの今後が懸念 される。  表 29 に示している配給作品数の推移でも独立系の作品は 2006 年の 390 作品からは増加傾向であったものの 2015 年は 前年度比 2%減となっておりレイティング取得作品数の減少とが 続くと、MPAA 子会社による配給作品数の半減と併せて平日のブ ラックスクリーン増加が心配となってくる。 作品名 男性 女性 Furious 7 56 44 Inside Out 46 54

Avengers: Age of Ultron 58 42

Star Wars: The Force Awakens 58 42

Jurassic World 55 45 Survey Average 50 50 表25 上位20作品の性別観客数 作品名 白人 黒人 ヒスパニック アジア系 その他 Furious 7 40 22 25 8 5 Inside Out 54 15 16 9 5

Avengers: Age of Ultron 50 16 20 10 5

Star Wars: The Force Awakens 61 12 15 7 5

Jurassic World 49 16 19 11 6 Survey Average 43 16 19 8 4 白人:コーカサシアン、黒人:アフリカ系米国人、ヒスパニック:スペイン語系民族、その他:ネイティブアメリカンその他 表26 上位20作品での人種別観客数 2011 2012 2013 2014 2015 前年度比 2011年比 MPAAメンバー 100 99 106 110 114 4% 14% 独立系(推定制作費100万ドル以上) 399 377 349 371 387 4% -3%  -制作費1500万ドル以上の割合 14% 18% 15% 14% 15% -- --推定制作費100万ドル以上の作品合計 499 476 455 481 501 4% <1% 独立系(推定制作費100万ドル未満) 319 252 283 226 290 総制作映画作品数 818 728 738 707 791 表27 2011~2015年 米国の映画制作状況 2011 2012 2013 2014 2015 前年度比 2011年比 MPAAメンバー 100 99 106 110 114 4% 14% 独立系(推定制作費100万ドル以上) 399 377 349 371 387 4% -3%  -制作費1500万ドル以上の割合 14% 18% 15% 14% 15% -- --推定制作費100万ドル以上の作品合計 499 476 455 481 501 4% <1% 独立系(推定制作費100万ドル未満) 319 252 283 226 290 総制作映画作品数 818 728 738 707 791 表27 2011~2015年 米国の映画制作状況 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 前年度比 2006年比 配給作品数の推移 594 611 638 557 563 609 678 661 709 708 0% 19%  -3D作品 8 6 8 20 26 45 40 45 47 40 -14% n/a  -LF(IMAX等) 11 11 15 14 16 21 26 32 30 36 20% n/a MPAA合計 204 189 168 158 141 141 128 114 136 147 8% -28% -MPAAスタジオ 124 107 108 111 104 104 94 84 100 100 0% -19% ーMPAA子会社 80 82 60 47 37 37 34 30 36 47 31% -41% 独立系 390 422 470 399 422 468 550 547 573 561 -2% 44% 表29 2006~2015 米国配給作品数の推移 Ichiro Kawakami デジタル・ルック・ラボ

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