□
薬剤の保険適⽤ ご確認のお願い
□ 「評価・治療例(詳細)」ページの薬剤に、保険適⽤表記を追記させていただきましたので、ご確認をお願いします。 □ 疾患に対して、記載されている薬剤処⽅は保険適⽤があるのかないのか、また、⽤量内なのかを読者が確認できるようにすることを⽬的としています。 □ この保険適⽤情報は、エルゼビアの責任として、レセプトチェックソフトなどを参考に案を作成しておりますが、先⽣のコンテンツに掲載することから、違和感がないかな ど、公開前に先⽣に内容をご確認いただけたらと考えております。 □ 添付⽂書記載の保険適⽤の内容が査定の現場の内容と異なることがあります。例えば、筋緊張型頭痛は、厳密にはロキソニンの保険適⽤外です。しかし、慣習的に⽤いられて おり査定対象にならないことがあります。このような場合には、“筋緊張型頭痛は厳密にはロキソニンの適⽤外だが、査定の対象とならないこともある”のような記載を付け加 えられたらと考えています。このような記載が必要かどうかについて、先⽣の現場の感覚にてご指導を御頂戴できたら幸いです。注釈
「評価・治療例(詳細)」の下に、以下のような注釈を掲載 薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、編集部によって記載⽇時に添付⽂書・社会保険診療報酬⽀払基⾦レセプト請求計算事例・レセプトチェックソフ トなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適⽤の査定において保険適⽤及び保険適⽤外と判断されることを保証するものではありませ ん。また、症状のオーダーセットや検査薬、輸液、⾎液製剤、全⾝⿇酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適⽤の記載の⼀部を割愛しています。
例:⾚芽球癆
表現⼀覧
記載(〇〇には病名が⼊ります) 意味 [適⽤内/⽤量内/㊜××] 薬剤が、同じページ内に記載されている想定病名に適⽤と想定される。⽤量も範囲内 [適⽤内/⽤量適宜増減2倍以下㊜××] 薬剤が、同じページ内に記載されている想定病名に適⽤と想定される。⽤量は添付⽂書量を超えるが2倍以内である。添付⽂ 書に適宜増減等の記載がある。 [適⽤内/⽤量適宜増減2倍超㊜××] 薬剤が、同じページ内に記載されている想定病名に適⽤と想定される。⽤量は添付⽂書量の2倍超である。添付⽂書に適宜増 減等の記載がある [○○は適⽤外/他適⽤⽤量内/㊜××] 薬剤が、同じページ内に記載されている想定病名○○では適⽤外と査定される可能性がある。薬剤は病名××に対して適⽤と 想定され、病名××に対する⽤量として評価した場合範囲内である。 [○○は適⽤外/他適⽤⽤量適宜増 減2倍以下/㊜××] 薬剤が、同じページ内に記載されている想定病名○○では適⽤外と査定される可能性がある。薬剤は病名××に対して適⽤と 想定され、病名××に対する添付⽂書量を超えるが2倍以内である。添付⽂書に適宜増減等の記載がある。 [○○は適⽤外/他適⽤⽤量適宜増 減2倍超/㊜××] 薬剤が、同じページ内に記載されている想定病名○○では適⽤外と査定される可能性がある。薬剤は病名××に対して適⽤と 想定され、病名××に対する添付⽂書量の2倍超である。添付⽂書に適宜増減等の記載がある。 [適⽤内/⼩児⽤量内/㊜××] 薬剤が、同じページ内に記載されている想定病名に適⽤と想定される。⼩児⽤量も存在し、その範囲内である [適⽤内/⼩児⽤量外/㊜××] 薬剤が、同じページ内に記載されている想定病名に適⽤と想定される。⼩児⽤量は存在するが、その範囲外である [適⽤内/⼩児⽤量記載無/㊜××] 薬剤が、同じページ内に記載されている想定病名に適⽤と想定される。⼩児⽤量が存在せず、成⼈での⽤量範囲内である [○○は適⽤外/他適⽤⼩児⽤量内/㊜ ××] 薬剤が、同じページ内に記載されている想定病名○○では適⽤外と査定される可能性がある。薬剤は病名××に対して適⽤と 想定され、病名××に対する⼩児⽤量が存在し、その範囲内である [○○は適⽤外/他適⽤⼩児⽤量外/㊜ ××] 薬剤が、同じページ内に記載されている想定病名○○では適⽤外と査定される可能性がある。薬剤は病名××に対して適⽤と 想定され、病名××に対する⼩児⽤量が存在し、その範囲外である。 [薬価未収載] 海外の薬剤などおむつかぶれ
新関寛徳 国⽴成育医療研究センター ⽪膚科■評価・治療例(詳細)
#1453 薬剤情報を⾒る 薬剤情報を⾒る 薬剤情報を⾒る 薬剤情報を⾒る 薬剤情報を⾒る 初診時、フォローアップ時 対象患者・コメントを隠す/表⽰する ※下記は、⼀部を除き、執筆者が過去に診た20⼈の患者で2⼈以上に⾏った事を羅列して頂いています。実際の1⼈の患者に ⾏った内容は、下記の⼀部分であることを了解下さい。 評価⽅針 診断は基本的には、視診にて⾏う。 検体検査 Zn 対象: 難治性の場合、通常の栄養摂取ができていない患者(推奨度3) コメント: 難治性の場合、通常の栄養摂取ができていない場合に限る Na, K 対象: 慢性下痢の患者(推奨度3) 治療⽅針 軽症:プロペト(⽩⾊ワセリン)。おむつ交換ごとに外⽤する。 中等症:プロペト(⽩⾊ワセリン)および、びらんには10%亜鉛華軟膏層(おむつ交換のた びに重層)。 重症:ロコイド軟膏〜リンデロン-V軟膏に10%亜鉛華軟膏(リント布にあらかじめ塗布し て使⽤)。 治癒後のスキンケア:プロペト(⽩⾊ワセリン)、ヒルドイドソフト軟膏などの単純塗布。 薬 剤 外⽤保湿薬 プロペト 1⽇数回(おむつ交換時に) 対象: 軽症、中等症の患者(推奨度2) 外⽤鎮痛・鎮痒・消炎薬 亜鉛華軟膏「ホエイ」 1⽇数回(おむつ交換時に) [適⽤内/⽤量内/㊜おむつ⽪膚炎](編集部注:本ページ で想定する適⽤病名「おむつ⽪膚炎、湿疹」/2015年7⽉) 対象: 中等症、重症の患者(湿潤傾向のある紅斑を有する患者)(推奨度2) 外⽤副腎⽪質ステロイド(ミディアム) ロコイド軟膏 [0.1%] 1⽇数回(おむつ交換時に) [適⽤内/⽤量内/㊜湿疹] 対象: 重症の患者(推奨度2) コメント: 常にカンジダ菌の⼆次感染に注意をしながら使⽤すべきである。真菌鏡検が可能な診療科が処⽅すべ き薬剤である。 外⽤副腎⽪質ステロイド(ストロング) リンデロン-V軟膏 [0.12%] 1⽇数回(おむつ交換時に) [適⽤内/⽤量内/㊜湿疹] 対象: 重症の患者(推奨度2) コメント: 常にカンジダ菌の⼆次感染に注意をしながら使⽤すべきである。真菌鏡検が可能な診療科が処⽅すべ き薬剤である。 ⽪膚潰瘍治療薬 アズノール軟膏 [0.033%] 1⽇数回(おむつ交換時に) [適⽤内/⽤量内/㊜おむつ⽪膚炎]最終更新⽇ : 2015年12⽉11⽇ <<ページ末尾:#situationDetails6.aspx?DiseaseID=1453&situationno=1>> 薬剤情報を⾒る 対象: 軽症、中等症の患者の⼀部(推奨度3) 外⽤保湿薬 ヒルドイドソフト軟膏0.3% 1⽇数回(おむつ交換時に) [おむつ⽪膚炎は適⽤外/他適⽤⽤量内/㊜⽪脂⽋乏 症] 対象: 軽症、中等症以上の治癒後に(推奨度2) コンサルト ⽪膚科医:中等症、重症例の処⽅、指導 対象: 中等症、重症の患者(推奨度2) ⼩児科医:下痢のコントロール 対象: ⽪疹が改善せず、下痢が増悪する患者(推奨度2) WOCナース:重症例でのストマケアの応⽤ 対象: 重症の患者(推奨度2) 指 導 清拭・洗浄・保湿 対象: 全患者(治癒後の再発防⽌) 推奨度1:明らかに利益が害やコストよりも上回る。必ず⾏う必要があり得る⾏為。 推奨度2:害、コストよりも、利益が上回る可能性が⾼い。半数以上の状況で⾏われ得る⾏為。 推奨度3:利益よりも、害、コストが、上回る可能性が⾼い。半数以下の状況で⾏われ得る⾏為。 推奨度4:明らかに利益が害やコストよりも下回る。医学的に原則禁忌といわれている⾏為。 (詳細はこちら参照) ※薬剤中分類、⽤法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独⾃に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。 尚、⽤法は添付⽂書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。 ※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、編集部によって記載⽇時に添付⽂書・社会保険診療報酬⽀払基⾦ レセプト請求計算事例・レセプトチェックソフトなどで確認し作成しています。ただし、これらの記載は、実際の保険 適⽤の査定において保険適⽤及び保険適⽤外と判断されることを保証するものではありません。また、症状のオーダー セットや検査薬、輸液、⾎液製剤、全⾝⿇酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適⽤の記載の⼀部を割愛させていただいていま す。 (詳細はこちらを参照)
おむつかぶれ
監修:宮地良樹 滋賀県⽴成⼈病センター 新関寛徳 国⽴成育医療研究センター ⽪膚科■トップページ
#1453 概要 疾患のポイント: おむつ⽪膚炎(diaper dermatitis)([ID0601])は、⼦育て中にだれでも経験するスキント ラブルである。 ⽪膚バリア機能障害により⽣じる⼀次刺激性接触⽪膚炎である。 おむつ⽪膚炎といえども鑑別疾患がある。⽪膚カンジダ症に注意する。 慢性下痢の場合基礎疾患に注意する。亜鉛⽋乏症など、まれではあるが、気がつけば治療可能 なものもある。 治療としては、外⽤薬を⽤いるが、同時にスキンケア指導を⾏うことにより再発を防いでい く。 難治例では、しばしば⽪膚カンジダ症(乳児寄⽣菌性紅斑)([ID0603])、まれに亜鉛⽋乏に よる⽪膚炎(腸性肢端⽪膚炎)などが合併していることがある。 診断:[ID0011] 乳児期(おむつ使⽤時期)に陰部に⽣じる紅斑、落屑、時に丘疹である。細かく分けると機序 により3つに分けられる。 肛⾨周囲を中⼼として便が付着する部位に⽣じる湿疹病変。 ギャザーのあたる部位などの多汗による病変(あせも)。[ID0602] おむつの辺縁など擦れやすい部位にみられる病変。 重症度・予後:[ID0013] 治療の⽬安となる臨床症状を重症度と考えることができる。 軽症:軽度の紅斑や丘疹のみ。 中等症:中等度の紅斑や丘疹、軽微なびらんを伴うもの。 びらん、潰瘍が難治であるものや乳児臀部⾁芽腫に⾄るもの。 治療:[ID0014] 軽症:プロペト(⽩⾊ワセリン)おむつ交換ごとに外⽤する。 中等症:プロペト(⽩⾊ワセリン)および、びらんには10%亜鉛華軟膏を重層(おむつ交換の たびに重層)。 重症:ロコイド軟膏〜リンデロンV軟膏に10%亜鉛華軟膏(リント布にあらかじめ塗布して使 ⽤)。 治癒後のスキンケア:プロペト(⽩⾊ワセリン)、ヒルドイドソフト軟膏などの単純塗布。 おむつケアを指⽰する。 ⽪膚の洗浄は1⽇1回にとどめる。 便の洗浄はベビーオイルや肛⾨清拭剤を柔らかい材質のティッシュにつけてふき取る。 ⾼品質のおむつを使⽤し、交換頻度を多くする。おむつ交換のタイミングは、尿より排便 が重要。尿はおむつに吸収されるので、2時間着⽤が可能。夜間の⻑時間⽤も販売されて いる。 清拭時ごとに⽪膚保護パウダーをびらん⾯に直接ふりかけるか、アズノール軟膏や亜鉛華 軟膏などの軟膏にまぜて塗布する。 専⾨医相談のタイミング:[ID0017] ステロイド使⽤により真菌感染のリスクが⾼まるので、重症あるいは、中等症が⻑引いて重症 と判断したおりには⽪膚科専⾨医の受診を促す。 臨床のポイント: 基本的に排泄物の刺激による⼀次刺激性接触⽪膚炎なので、排泄物との接触時間を減らすこと が肝要である。すなわち頻回のおむつ交換、尿であれば吸収性の良好な紙おむつを選択する、 清拭剤や撥⽔剤を使⽤する、など。 辺縁に丘疹や膿疱がある場合、排泄物に触れにくいしわの部分に発疹がある場合は⽪膚カンジ ダ症(乳児寄⽣菌性紅斑)、下痢や肛⾨周囲のびらんがあれば亜鉛⽋乏症(腸性肢端⽪膚炎) を想起する。 ステロイド外⽤はカンジダ症を誘起しやすいので安易な使⽤は慎む。清拭・保湿・撥⽔などの最終更新⽇ : 2015年12⽉11⽇ <<ページ末尾:#searchDetails4.aspx?DiseaseID=1453>> スキンケアとおむつ交換を励⾏する。 ※「臨床のポイント」は監修者による執筆です。 評価・治療の進め⽅ ※選定されている評価・治療は⼀例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。 ■慢性下痢合併の難治例 下痢の原因検索や亜鉛⽋乏症の合併を否定するために⾎清電解質の測定を⾏うことがある。 ○ 原因不明の下痢が持続し、かつ⽪膚症状が改善しない場合には、原因精査の⼀環として⾎清電解 質の測定を⾏うことがある。しかし、年齢を鑑み念のため⾏う検査ではなく下痢の精査を⾏える診療 科で⾏うべきである。 1)Na, K 2)Zn 追加情報ページへのリンク おむつかぶれに関する詳細情報 おむつかぶれに関する評価・治療例(詳細) (1件) 初診時、フォローアップ時 おむつかぶれに関する画像 (4件) ※薬剤中分類、⽤法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独⾃に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。 尚、⽤法は添付⽂書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。 ※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、編集部によって記載⽇時に添付⽂書・社会保険診療報酬⽀払基⾦ レセプト請求計算事例・レセプトチェックソフトなどで確認し作成しています。ただし、これらの記載は、実際の保険 適⽤の査定において保険適⽤及び保険適⽤外と判断されることを保証するものではありません。また、症状のオーダー セットや検査薬、輸液、⾎液製剤、全⾝⿇酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適⽤の記載の⼀部を割愛させていただいていま す。 (詳細はこちらを参照)
おむつかぶれ
新関寛徳 国⽴成育医療研究センター ⽪膚科■詳細情報
#1453病態・疫学・診察
疾患情報(疫学・病態) [ID0001] おむつ⽪膚炎(diaper dermatitis)[ID0601]は、⼦育て中にだれでも経験するスキントラブ ルである。 たいていの場合、ちょっとした⼯夫で軽快させることができることを養育者に説明することが ⼤事である。 おむつかぶれという別名があるが、おむつ⽣地成分に対するアレルギーを指すのではなく、⽪ 膚バリア機能障害により⽣じる⼀次刺激性接触⽪膚炎である。 治療としては、外⽤薬を⽤いるが、同時にスキンケア指導を⾏うことにより再発を防いでい く。 難治例では、しばしば⽪膚カンジダ症(乳児寄⽣菌性紅斑)[ID0603]、まれに亜鉛⽋乏によ る⽪膚炎(腸性肢端⽪膚炎)などが合併していることがある。 問診・診察のポイント [ID0002] おむつ⽪膚炎は、おむつが作り出す(⽪膚の)環境により⽪膚バリア機能が障害を受けて⽣じ る⼀次刺激性接触⽪膚炎であり、⽪膚バリア機能が改善しない限りは再発を繰り返す。 おむつをしていれば、誰でも経験することがある頻度の⾼い疾患である。 問診では、きっかけや、増悪因⼦として、発汗、下痢(冬季のロタウイルス感染症)などを確 認する。 紙おむつ、布おむつの優劣として評価するよりも個々の症例でどういう使⽤法をしているか (交換回数、おむつの⼤ききさがちょうどよいか)などをチェックする。診断⽅針
0:想起 [ID0010] 乳児期(おむつ使⽤時期)に陰部に⽣じるため、診断を想起することは容易である。 1:診断 [ID0011] 乳児期(おむつ使⽤時期)に陰部に⽣じる紅斑、落屑、時に丘疹である。細かく分けると機序 により3つに分けられる。 1. 肛⾨周囲を中⼼として便が付着する部位に⽣じる湿疹病変。 2. ギャザーのあたる部位などの多汗による病変(あせも)。[ID0602] 3. おむつの辺縁など擦れやすい部位にみられる病変。 2:疾患の除外 [ID0012] おむつ装着という限定した状況で⽣じる⽪疹であるので、特定の条件で、完全に本症を否定す ることはほとんどないと思われる。 おむつ⽪膚炎以外の疾患が合併している可能性はありうる。治療⽅針
3:重症度・予後 [ID0013] 特に繁⽤されている重症度分類はない。しかし、治療の⽬安となる臨床症状を重症度と考える ことができる[1] 1. 軽症:軽度の紅斑や丘疹のみ。 2. 中等症:中等度の紅斑や丘疹、軽微なびらんを伴うもの。 3. びらん、潰瘍が難治であるものや乳児臀部⾁芽腫に⾄るもの。 4:治療 [ID0014] 軽症:プロペト(⽩⾊ワセリン)おむつ交換ごとに外⽤する。 中等症:プロペト(⽩⾊ワセリン)および、びらんには10%亜鉛華軟膏を重層(おむつ交換の たびに重層)。重症:ロコイド軟膏〜リンデロンV軟膏に10%亜鉛華軟膏(リント布にあらかじめ塗布して使 ⽤)。 治癒後のスキンケア:プロペト(⽩⾊ワセリン)、ヒルドイドソフト軟膏などの単純塗布。 5:フォローアップ⽅針 [ID0015] フォローアップのゴールはおむつがとれるまでではなく、治療の実践をマスターできるまで。 週1回フォローする。 治癒後は清拭・洗浄後の保湿を続けるのが再発防⽌に役⽴つことを説明しておく。 6:難治症例の治療 [ID0019] 基礎疾患のコントロールが困難、あるいは不良のため、下痢が⻑期にわたっている場合には、 再発を防ぐことが困難である。 このような症例では⼈⼯肛⾨(ストマ)ケアを応⽤して、⽪膚を便の付着から守ることを⽬的 に、ストマケアパウダーを使⽤するとよい。 7:治療の中⽌ [ID0016] 症状の改善にともなって治療法も重症度に合わせて変更していく。 8:⼊院適応 [ID0018] おむつ⽪膚炎で⼊院を要することは⾮常にまれである。 9:専⾨医相談のタイミング [ID0017] ステロイド使⽤により真菌感染のリスクが⾼まるので、重症あるいは、中等症が⻑引いて重症 と判断したおりには⽪膚科専⾨医の受診を促す。
達⼈の極意、コツ
10:達⼈の極意・コツ [ID0020] TIP1:ストマケアを応⽤したスキンケアの⽅法[2] 1. ⽪膚の洗浄は1⽇1回にとどめる。 2. 便の洗浄はベビーオイルや肛⾨清拭剤(例:サニーナ 発売元:花王株式会社)を柔らか い材質のティッシュにつけてふき取る。 3. ⾼品質のおむつを使⽤し、交換頻度を多くする。 4. 清拭時ごとに⽪膚保護パウダーをびらん⾯に直接ふりかけるか、アズノール軟膏や亜鉛華 軟膏などの軟膏にまぜて塗布する。厚めに重層し、便が付着した部分だけをつまみとっ て、その分の亜鉛華軟膏をさらに塗り重ねることにより、⽪膚バリア機能障害を防いでい く。[ID0604] TIP2:おむつ交換のタイミングは、尿より排便が重要。尿はおむつに吸収されるので、2時間 着⽤が可能。夜間の⻑時間⽤も販売されている。 TIP3:布おむつより紙おむつの⽅が優れているといえるか? 昨今、布おむつの使⽤はわが国でも話題になっている。Cochrane Libraryのレビュー[3]で は、「おむつ⽪膚炎を防ぐために紙おむつ(disposable diaper)の使⽤を推奨するまたは反 論する、あるいは選択すべき有⽤な素材について、充分な良質な均等割り付け試験はみあたら ない」と記載されている。⼀⽅、おむつ⽪膚炎の予防に関しては、Blumeらの系統レビュー [4]があり、クレンザーの使⽤や軟膏の種類では、差がなかったことなどを⾔及している。⾮ 常にエビデンスの出にくいテーマであるので万⼈にとって⼀定の予防⽅法を提唱するのは困難 であろうが、だから予防できないといっているわけではなく、清潔と保湿を柱としたケアが重 要なことにはかわりないと思われる。 イメージ [ID0601] おむつ⽪膚炎(肛⾨周囲)紙おむつ着⽤児の⽪膚炎:紙おむつの性能により尿による⽪疹ではなく、肛⾨周囲を中⼼に便によ る⽪疹が中⼼である。 1: 著者提供 [ID0602] おむつ⽪膚炎(ギャザー付近の⽪膚炎) おむつ⽪膚炎:尿や便以外では発汗が原因で⽪膚炎を⽣じる(広義のおむつ⽪膚炎)。紙おむつの ギャザー接触部位を中⼼に紅斑がみられる。 1: 著者提供 [ID0603] ⽪膚カンジダ症
⽪膚カンジダ症 腸性肢端⽪膚炎 中⼼治癒傾向がみられ、辺縁に丘疹や時に膿疱が観察される。このような部位から⽪膚を採取し、 鏡検すると真菌要素がみつかる確率が⾼い。 1: 著者提供 [ID0604] ストマケアパウダー 亜鉛華軟膏を塗布する前に患部に振り掛ける。またはあらかじめ両者を混ぜてから塗布する(軟 膏:パウダー=7:3程度でよい)。写真左から、アダプト(ホリスター)、バリケア(コンバテッ クジャパン)、プロケアー(アルケア)。括弧内は輸⼊販売元。 1: 著者提供 ページ上部に戻る 鑑別疾患 ページ上部に戻る 症例検索
最終更新⽇ : 2015年12⽉11⽇ <<ページ末尾:#actionDetails4.aspx?DiseaseID=1453>> [https://clinicalsup.jp/jpoc/SearchExternal.aspx? s=%E3%81%8A%E3%82%80%E3%81%A4%E3%81%8B%E3%81%B6%E3%82%8C 症例くん]での検索(おむつかぶれ) (「症例くん」は⽇本内科学会地⽅会の症例報告の検索システムです。⽇本内科学会のID、パ スワードにてアクセスしてください。) ページ上部に戻る 1: 佐々⽊りか⼦:おむつ⽪膚炎の治療および予防. ⼤関武彦, 古川 漸, 横⽥俊伊知郎 編集、今⽇の⼩児治療指 針 第14版. 医学書院、2006 2: 松村由美:おむつ⽪膚炎・汗疹・多汗症, ⼩児⽪膚診療パーフェクトガイド. Derma 2010;16415-19,
3: Disposable nappies for preventing napkin dermatitis in infants. PMID 16856040 Cochrane Database Syst Rev. 2006 Jul 19;(3):CD004262.
4: Prevention of diaper dermatitis in infants--a literature review. PMID 24890321 Pediatr Dermatol. 2014 Jul-Aug;31(4):413-29. doi: 10.11・・・
おむつかぶれ
新関寛徳 国⽴成育医療研究センター ⽪膚科
■エビデンス・解説
#1453最終更新⽇ : 2015年12⽉11⽇
おむつかぶれ
新関寛徳 国⽴成育医療研究センター ⽪膚科■画像⼀覧
#1453 出典欄記述⽅法 ※「作図にあたって参考にした⽂献」「さらに詳しく知るための参考資料」の場合は、出典と区別するために「参考⽂ 献:」とご記述いただけましたら幸いです。 ※画像出典表記についてご了承のお願い 先⽣に元図をご提供いただき、それを元に弊社にてイラストを描き起こしている場合は、エルゼビア作成のイラストとし て、出典を割愛させていただいている場合があります。その点ご了承のほどお願いいたします。 ※他社出版社発⾏物からの転載は、⾼額の場合や許諾が下りない場合は、掲載できない場合がありますので、ご了承くだ さい。 ※説明、出典のご記載を頂いている場合は空欄で結構です ①ガイドライン 【編者名】編:【ガイドライン名】【策定年度】年版、p【掲載】or【図版番号】、【発⾏元】、【出版年】 ②雑誌 著者名:表題. 雑誌名 発⾏年(⻄暦);巻(号):⾴-⾴. 〔例1〕⼭⽥⼀郎:中枢神経の構造的特徴.脳と神経 1998;45(7):12-15.〔例2〕参考⽂献:Hauenstein EJ, Marvin RS, Snyder AL, et al.: Stress in parents of children with diabetes mellitus. Diabetes Care 1989; 12(1): 18-23. PMID: 2714163
③単⾏本
著者名: 表題. 編者名. 書名. 発⾏所所在地(⽇本の出版社の場合は不要):発⾏所,発⾏年(⻄暦);掲載⾴. 〔例1〕⼭⽥⼀郎: 脳と脊髄への⾎液供給. 吉⽥次郎編. 神経科学.エルゼビア・ジャパン, 2003;125.
〔例2〕参考⽂献:Kettenmann H, Ranson BR: Neuroglia. New York: Oxford University Press,1955; 154. ④その他 「××⼤学●●先⽣よりご提供」等、明記してください。 [ID0601] おむつ⽪膚炎(肛⾨周囲) 紙おむつ着⽤児の⽪膚炎:紙おむつの性能により尿による⽪疹ではなく、肛⾨周囲を中⼼に便によ る⽪疹が中⼼である。 1: 著者提供
※説明、出典のご記載を頂いている場合は空欄で結構です
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□著者提供
[ID0602] おむつ⽪膚炎(ギャザー付近の⽪膚炎) おむつ⽪膚炎:尿や便以外では発汗が原因で⽪膚炎を⽣じる(広義のおむつ⽪膚炎)。紙おむつの ギャザー接触部位を中⼼に紅斑がみられる。 1: 著者提供※説明、出典のご記載を頂いている場合は空欄で結構です
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□著者提供
[ID0603] ⽪膚カンジダ症中⼼治癒傾向がみられ、辺縁に丘疹や時に膿疱が観察される。このような部位から⽪膚を採取し、 鏡検すると真菌要素がみつかる確率が⾼い。 1: 著者提供
※説明、出典のご記載を頂いている場合は空欄で結構です
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□著者提供
[ID0604] ストマケアパウダー 亜鉛華軟膏を塗布する前に患部に振り掛ける。またはあらかじめ両者を混ぜてから塗布する(軟 膏:パウダー=7:3程度でよい)。写真左から、アダプト(ホリスター)、バリケア(コンバテッ クジャパン)、プロケアー(アルケア)。括弧内は輸⼊販売元。 1: 著者提供※説明、出典のご記載を頂いている場合は空欄で結構です
最終更新⽇ : 2015年12⽉11⽇ <<ページ末尾:#ImageList4.aspx?DiseaseID=1453>>
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□著者提供
ページ上部に戻るおむつかぶれ(おむつ皮膚炎)はおむつが あたっている皮膚に起こる接触性の皮膚炎 です。ほとんどの赤ちゃんは、一度は経験 します。 原因は尿よりも便の成分によって、皮膚の バリアが低下することです。 症状としては、おむつがあたる部分の皮膚 が赤くなったり、ぶつぶつ(発疹)ができたり します。時には皮膚の表面がはがれること もあります。 発症を予防するためには排便のタイミングを 図っておむつ交換をすることが大事です。 治療としては、症状に応じて塗り薬を変えていきます。 湿疹により皮膚がやや赤くなっているときは、おむつを交換するたびに白色ワセリンを塗ります。 皮膚がただれている中等症では、10%亜鉛華軟膏、皮膚が赤い状態が続き、盛り上がってくる ようならステロイド軟膏なども使います。 長期にわたる下痢が原因のおむつかぶれは、皮膚を保護するパウダーを塗ってから亜鉛華軟 膏を塗ります。 治っても再発を繰り返すので、再発予防にはプロペト(ワセリン)、ヒルロイドソフト軟膏を使用しま す。 なかなか治らない難治性のおむつかぶれは、皮膚カンジダ症(乳児寄生菌性紅斑)、まれに亜 鉛欠乏による皮膚炎などが合併していることがあります。皮膚科専門医に相談してみましょう。 保湿剤がなくなったら、そのままにせずに再診して治療を継続しましょう。市販の保湿剤で代用 できる場合もあるので、担当医に相談してみましょう。
おむつかぶれ
おむつかぶれ
専⾨医 所属学会 経歴 治療アドバイス メッセージ 執筆者 専⾨分野