プログラム名 1.当該診療科の特徴 2.プログラムの特徴 3.到達目標 4.研修期間 5.取得が可能な資格等 6.指導体制 7.その他 の間半年間程度subspecialityに関する病院又、地域病院に1年間出向します。(7,8 年次は臨床に primarycareや患者管理が可能となります。 2016年の外科治療総数は332例、外傷106、血管障害125、腫瘍49、脊髄・機能外科2例です。 日本脊髄学会 日本脊髄学会認定医 日本脳神経外科学会 日本脳神経外科学会専門医 日本脳神経血管内治療学会 日本脳神経血管内治療学会専門医 日本脳神経外科学会 後期臨床研修プログラム終了時の脳神経外科学会専門医取得を目標とします。下記専門医につい 京都第二赤十字病院 脳神経外科 後期臨床研修プログラム 学会名 取得可能資格 赤十字理念のもと苦痛や死に瀕する人に対する脳神経外科教育を行います。神経救急医として脳 救急、一般脳神経外科として痛みや麻痺、専門的脳神経外科として血管障害、腫瘍、脊椎、機能 外科、小児を扱います。 加え、論文の作成、専攻医の指導を行います) 上記修練終了後、脳神経外科学会専門医取得後は単独で神経系疾患のうち主に外科疾患の 関連脳神経外科として京都府立医科大学、北見赤十字病院、赤十字医療センター、前橋赤十字病 主に日本脳神経外科学会専門医5名が指導に当たります。また、屋根瓦的に脳神経外科学会 専攻医2名が補助をします。 指導医の取得資格は、脳卒中学会専門医2名、脳血管内治療学会指導医2名、神経内視鏡技術認 卒業後3,4年次は開閉頭手技、脳血管撮影手技、患者管理技術の習得、穿頭、脳室腹腔吻合、血 腫除去、転移性脳腫瘍摘出などの執刀、major手術の助手を当院および関連脳神経外科で行いま 5,6年次は3,4年次に加え単純な脳動脈瘤クリッピング、単純な脳動脈瘤coil寒栓、頚動脈内膜頚動 脈内膜剥離の執刀、前記疾患の複雑例の助手などを行います。それらを当院にて約2年半行い、そ す。 指導医資格取得後は単独で専攻医の指導にあたることができます。 日本脳卒中の外科学会 日本脳卒中の外科学会認定医 6年間 ペインクリニック学会専門医)が取得できるよう考慮します。 京都立神経病院、東京都立小児医療センターなどがあります。 ての受験資格にも配慮します。 Subspecialityを考え卒業後7年+1-2年で数個の専門医資格(脳卒中学会専門医、脳神経血管内治 日本脳卒中学会専門医 定医1名です。 院、東京女子医科大学、獨協医科大学、国立循環器病研究センター、国立がん研究センター、東 日本脳卒中学会 療学会専門医、脊髄外科認定医、神経内視鏡学会技術認定医、機能的脳神経外科技術認定医、 日本脳神経外科学会指導医
京都第二赤十字病院 脳神経外科研修について 2016 年 8 月 16 日 脳神経外科部長 天神博志 1:脳神経外科の位置付け 私たちが属する日本脳神経外科学会は「脳神経外科とは脳、脊髄、末梢神経を含むすべて の神経系およびそれらに関連する骨、筋肉、血管などの疾病の予防、診断、手術を含む総合的医 療、リハビリテーションなどに関与する診療科」と定義しています。神経系の総合診療をするとの観 点から脳神経外科は新専門医制度の中で基本領域と位置づけられました。 脳神経外科については一般に難しい領域との印象のみで語られることが多いようです。外科学 会の一部ではないこと、脳神経外科は英語では neurosurgery と表現され直訳すれば神経外科で あること、脳神経外科医は昭和 40 年前後に交通外傷と脳卒中治療のための神経救急医として全 国に展開されたこと、などは知られていないと思います。実際には日本では脳神経外科は頭部外 傷、脳卒中を中心とする脳・神経救急領域、痛み、しびれ、麻痺などの一般神経疾患領域、そして 高度な神経外科手術を扱う専門領域などを併せて診る診療科となっています。 2:京都第二赤十字病院脳神経外科の診療指針 専門熟練チームによる臨床的完治、社会復帰のための医療を行います、また博愛理念による救 急医療、過疎地域・領域への救援活動をおこないます。 京都第二赤十字病院における私たちの第一の役割は脳・神経救急医として救急患者さんを治 療することと考え昼夜問わず対応しています。救命センターでは脳・神経救急医として頭部外傷、 脳卒中を扱います。特に当院は京都南西部の脳・神経救急の中核病院としての役割を務めます。 第二の役割は神経外科医としての仕事です。脳血管障害、脳腫瘍、脊椎・脊髄疾患、機能疾患、 小児脳神経外科疾患など高度な治療技術を必要とする疾患を扱います。 脳血管障害では全医員が開頭術及び血管内手術が可能となり両治療の利点を最大限生か せるシステムにしようとしています。未破裂動脈瘤は平成26 年から 27 年では自宅退院率 は 98%でした。脳動静脈奇形では塞栓術で安全性を高めた上摘出術を行います。脳主幹動 脈狭窄では血管吻合術、内膜剥離術、stent 留置術を行います。脳腫瘍では摘出術、放射線 治療、化学療法を行います。特に最近治療の幅が広がり社会的ニーズの高い転移性脳腫瘍 治療などを扱います。脊椎脊髄外科では神経症状の軽減をめざし椎弓形成術、疼痛軽減の ための椎体形成術などを行います。機能外科では三叉神経痛、中枢性疼痛に対する運動皮
質刺激などを扱います。小児脳神経外科では小児救急(外傷、血管障害)、奇形、脳腫瘍、 などを扱います。 3:診療実績 2015 年 2014 年 2013 年 2012 年 2011 年 2010 年 治療総数 332 例 322 例 313 例 367 例 384 例 315 例 外傷性頭蓋内出血 (慢性硬膜下血腫含む) 106 例 84 例 77 例 87 例 95 例 92 例 高血圧性脳内出血 23 例 26 例 14 例 20 例 35 例 30 例 脳動脈瘤 53 例 61 例 66 例 84 例 79 例 58 例 脳動静脈奇形 7 例 8 例 6 例 8 例 5 例 10 例 脳主幹動脈狭窄 42 例 36 例 49 例 60 例 48 例 24 例 脳腫瘍 49 例 43 例 39 例 34 例 35 例 31 例 脊髄・機能外科 1 例 3 例 10 例 15 例 17 例 11 例 小児脳神経外科 1 例 1 例 0 例 2 例 2 例 3 例 脳神経外科のメンバーは脳神経外科指導医 3 名(天神博志、中原功策、武内勇人)、脳神経外科 専門医 1 名(谷川成佑)、専攻医 2 名(、後藤雄大、山本紘之)です。久保哲元部長、武美寛治前 部長、小坂恭彦医師には非常勤医師として手伝ってもらっています。指導医1 名は脳卒中学会専 門医、1 名は脳血管内治療学会指導医、指導医 1 名はがん治療認定医、指導医 1 名は神経内 視鏡学会技術認定医、非常勤医師1 名は脊髄外科認定医を取得しています。 4:脳神経外科医の展望 脳神経外科医は充足しているとの誤解と仕事のきつさのイメージとが重なり新たに脳神 経外科医をめざす若者の減少が起こってきています。しかしながら脳神経外科医が必要と される医療現場は少なくありません。 脳・神経救急医として扱ってきた頭部外傷や脳卒中治療では外科手術(血腫除去、clipping、 血管内膜剥離術など)や血管内手術(coil 塞栓術、急性期血管内血行再建術、stent 留置術 など)が緊急で要求される状況は医学の進歩があったとしても今後 20-30 年は続くでしょ う。地域医療の現場では頭部外傷や脳卒中、麻痺や痛みの鑑別などを扱う一定数の脳神経 外科医が必要とされています。 血管障害は予防が重要な疾患です。二次予防として未破裂脳動脈瘤や頸動脈狭窄の治療 は増加しています。 脳腫瘍や小児脳神経外科(二分脊椎、水頭症、もやもや病)などは総疾患数は増えない にしても外科的治療が必須な分野です。それら分野では画像診断(MRI functional image、
tractogaraphy など)や電気生理学的診断(手術中誘発電位)の進歩により新たな局面を向 かえようとしています。それに対応できる脳神経外科医が必要とされています。 高齢化社会のなかで生活の質を保つ医療が重要になってきています。その中で脳神経外 科は神経そのものの外科的治療として痛みに対する微小血管減圧術、brain stimulation、 神経ブロック、痙縮に対するバクロフェン持続注入などを機能的神経外科、脊髄・脊椎外 科として扱ってきました。全身の神経系の治療を理解した医師の必要性は増加すると考え られます。 脳神経外科専門医は中核病院に限らず地域病院、開業医すべてのレベルで神経系の治療 を理解した医師として必要とされています。 5:脳神経外科医の育成必要数 京都第二赤十字病院脳神経外科では毎年1-2 名の脳神経外科医育成が必要です。その理由 は以下のとおりです。将来、日本の人口は一億人程度(108人)程度になることが予測され ます。脳神経外科のactive な臨床医の必要数は人口2万人あたり1人程度(1脳神経外科 医/2x104人)と考えられます。従い、将来日本全体でのactive な脳神経外科臨床医の必要 数は5000 人程度です。研究者や研究時期、産休・育休などでの補充を考えると実際には 6000 人程度の脳神経外科医が必要と考えられます。現在、脳神経外科専門医数は7100 人ですが 団塊の世代の引退が始まり減少が予測されます。脳神経外科医が active に臨床医として働 ける時期は卒後9 年目(指導医資格取得時)の 33 歳から定年前の 63 歳までの 30 年と考え ると、今後毎年200 人(6000 人/30 年)の新たな脳神経外科医の育成が必要となります。 京都第二赤十字病院脳神経外科での脳神経外科医育成は日本全体の脳神経外科医の需給バ ランスに従ったものと考えています。 6:京都第二赤十字病院での脳神経外科医の日常生活 京都第二赤十字病院脳神経外科では医師の日常生活を確立することがひいては安定した 脳神経外科医療を社会に供給するとの立場にたちます。 救急医療に関しては完全オンコール制をとっています。オンコール以外の休日は救急医 療に関しては基本的に呼び出されません。 医師である以上受け持ち患者さんに対しては基本的には24 時間 365 日責任が発生します。 この点では他の診療科に比べ扱う疾患の重症度から仕事がきついことは否めません。軽症 患者さんを受け持っているときには夜間、休日は自由に過ごしていただきます。重症患者 さんを受け持っているときにも確実な申し送りを前提とした上でオンコール医に委託する こともあります。 受け持ち患者さんから完全に離れた夏休みを一週間とっていただいています。受け持ち
患者さんから完全に離れた有給休暇の連続消化も考慮します。 男性医師、女性医師を問わず産休、育児休暇、介護休暇については個々に考慮します。 7:カンファレンスなど 週1回(金曜朝)手術症例カンファレンス 毎日朝 ミニ症例カンファレンス 月2回 神経内科合同カンファレンス 年1回 釜座ストロークセミナー 年1 回 釜座神経外科懇話会 年1 回 血管内治療 Hands-on 年1 回 Microsurgery Hands-on 年2 回 神経病理カンファレンス 週1 回(土曜朝) 英文教科書抄読会
年1 回 Cheonan-Kyoto Joint Neurosurgical Conference
8:脳神経外科専門医取得のための具体的行程 脳神経外科専門医取得資格は医師免許取得後 3 年次以降 4 年間脳神経外科学会に属し、 その間脳神経外科学会推奨のプログラムにのっとった研修が必要です。医師免許取得後 7 年次に専門医試験(筆記、口頭)があります。 京都第二赤十字病院脳神経外科は京都府立医科大学研修プログラム連携病院です。従い 当院研修期間中に 6 ヶ月の京都府立医科大学での研修が必要です。また下記の関連施設で の一定期間の研修も可能です。研修計画の実施に当たっては本人及び関連諸機関の十分な 話し合いと合意で行います。さらに脳神経外科学会専門医取得後、脳神経外科学会指導医 資格取得のために2 年間の訓練も考慮します。 当院の具体的行程 1,2 年次 スーパーローテート 3,4 年次 開閉頭手技の習得、脳血管撮影技術の習得、患者管理技術の習得 穿頭術、脳室腹腔吻合術、脳内血腫除去術(開頭術、定位血腫吸引術、内視 鏡的血腫除去術)、外傷性頭蓋内血腫除去術、転移性脳腫瘍摘出術の執刀、 major 手術の助手 5,6,7,8 年次 3,4 年次と同様の手術の執刀 単純な脳動脈瘤 coil 塞栓術、ウイルス輪前半部の単純な脳動脈瘤のクリッピ
ング、stent 留置術、頚動脈内膜剥離術、浅側頭動脈中大脳動脈吻合術の執刀 major 手術及び上記疾患の複雑例の助手 その間適宜、関連内科あるいは小児脳神経外科、脳腫瘍外科、機能的脳神経 外科、脊髄外科を得意とする病院に 6 ヶ月程度、また京都府立医科大学病院 に6 ヶ月間出向していただきます。 (8、9 年次 それまでの臨床に加え、論文の作成、専攻医の指導を行います) 専門医試験受験時前後までには指導医の元に 穿頭術 30 例 脳内血腫除去術(開頭、定位、内視鏡) 10 例 外傷性頭蓋内血腫除去術 10 例 脳腫瘍摘出術 5-6 例 脳動脈瘤coil 塞栓術 5-6 例 脳動脈瘤クリッピング 5-6 例 stent 留置術 数例 頚動脈内膜剥離術 数例 などを執刀していただきます。 もちろん医学の進歩により手術適応疾患の変化がおこるため症例数は固定 されたものではありません。 上記修練を終え脳神経外科専門医資格を取得した医師は単独で一部変性疾患などを 除いた神経系疾患のprimary care や患者管理が可能となると考えます。 脳神経外科学会指導医資格を取得した医師は単独で専攻医の指導にあたることがで きます。 前期研修医から脳神経外科専攻医への進級時には何らかの試験が課せられます。 9:関連施設 以下の病院に基幹施設あるいは関連施設になってもらっています。 必要に応じて国外留学も含めた他の施設での研修も考慮します。 基幹施設 京都府立医科大学病院脳神経外科 関連施設 北見赤十字病院脳神経外科
赤十字社医療センター脳神経外科 前橋赤十字病院脳神経外科 東京女子医科大学脳神経外科 獨協医科大学脳神経外科 国立循環器病研究センター脳神経外科 国立がん研究センター脳神経外科 東京都立小児総合医療センター脳神経外科 東京都立神経病院脳神経外科 綴生会脊髄脊椎センター脳神経外科 10:修練終了時に可能となる専門医資格 修練終了時に脳神経外科専門医および脳神経血管内治療学会専門医(破裂脳動脈瘤 coil 塞栓術が可能な程度)、が下記専門医資格についても受験資格が生じるよう考慮し ます。下記全資格を取得するためには8 年+4~5 年の修練が必要となるため実質的では ありません。Subspeciality を考慮し 8 年+αで数個の専門医資格が取得できるよう配 慮します。 脳神経外科学会専門医 脳神経血管内治療学会専門医 (当院は脳神経血管内治療専門医研修認定施設であり当院単独での研修でも専門医受 験資格が発生します) 脳卒中の外科学会技術認定医 (平成29 年度より発足予定です) 脳卒中学会専門医 (当院は脳卒中学会専門医研修認定施設であり当院単独の研修でも専門医受験資格が 発生します) 神経内視鏡学会技術認定医 (技術認定医の指導のもとに術者症例10 例第一助手症例 10 例が必要です) 脊髄外科学会認定医 (1~2 年間の国内留学が必要です) 機能的脳神経外科技術認定医 (半年~1 年間の国内留学が必要です) (現在研修施設認定を目指しています) ペインクリニック学会専門医 (1~2 年間の国内留学が必要です) (現在研修施設認定を目指しています) がん学会専門医 (1~2 年間の国内留学が必要です)
脳神経外科学会指導医 (脳神経外科学会専門医取得後 2 年間の専攻医指導が 必要です。) 11:修練終了後の就職 脳神経外科学会指導医資格取得後には日本国内の脳神経外科医の需給バランスに従い 就職することになります。 他施設への就職や研究や国外留学をめざす医師には可能な限り支援します。 いずれの場合にも研修の達成度、subspeciality、社会人としての常識、社会への貢献 などが評価基準になると考えられます。 2011 年度には 2 名、2013 年度には 1 名、2014 年には 1 名、2016 年に 1 名が脳神経 外科専門医資格を取得し、1 名は名古屋大学医学部大学院へ進学、1 名は国立がんセン ターレジデントとして訓練、1 名は京都第二赤十字病院脳神経外科でスタッフ(出産の ため退職)、1 名が脳神経外科専門医を取得京都府立医科大学に勤務、1 名が当院常勤 医として働いています。 2 名が脳神経血管内治療学会専門医資格、1 名がペインクリニック学会専門医資格、1 名が定位・機能神経外科技術認定医を取得しました。 12:京都第二赤十字病院脳神経外科での臨床研修を希望する医師へのメッセージ 専門熟練チームによる臨床的完治、社会復帰のための医療を行える医師、また博愛 理念による救急医療、過疎地域・過疎領域への救援活動をおこなえる医師を育てます。 具体的には脳神経外科学会専門医と同時に脳神経血管内治療学会専門医取得、とし、 脳・神経救急、一般神経疾患全般の臨床的完治、社会復帰のための医療を行い医療過 疎地域・領域でも役立つ医師を育てます。また、英文抄読会や交流カンファレンスを 通じて国外を含む医療過疎地域・領域の救援活動に必要な英語での情報収集の基礎能 力を高めます。