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カ ンシ ョ研究覚 え書 き集 (Ⅰ Ⅰ)

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(1)

杉野 ・長 谷川 :カ ンシ ヨ研 究覚 えtLtき柴 (II) 67

カ ンシ ョ研究覚 え書 き集 (Ⅰ Ⅰ)

杉野 守●・長谷川 浩''編集

Ctl)etdMe rnalce moadmsi h tdenteSuis onSweetPotato(ⅠⅠ)

editedby

lImouS:Ia r LCNO

&

Hioh HAEArsi SG WA

1990

目 次

1. 編娘 にあたって

2. 研 究分野 栄 えTtほ 番号

I 迫伝市概 1‑2′ 2 69

lI 生 軍E 23‑‑36 73

JIJ 形 態 37‑45 76

lV 栽 培 46一‑57 77

V

蔵 58

7 9

VI利用品質 5‑89 3 8()

VLI # # 8‑94 3 84

VM その他一般 94‑96 86

索 引 :執評者一光 え耶 き番号

A7日加わサ稚?研兜等If ・IJA7 ・I的研究戦e llr

(2)

68 近俄大学出学部紀要 23号 (199O)

1. 編集 にあたって

杉野 守 ・長谷川 浩

カンシ ョ研 究見 えTfFき鎚 (I)が 1892年 に刊行 され てはや 8年経 ちました. その内容 は,迫伝育種, 生理,形憶,栽培,貯蔵,保部,利 用品質 の各分野 において,カ ンシ ョ研 究の諸光雄が多年 にわ たるご 研究の間 に,思 い付 きなが ら実現 で きなかった研究課遡,なお研究不足 であった と思われ る‑‑*項,末 だ 報文 に され ないままになってい る研究観察結果 な ど, おそ ら くは研 究者 の脳裡 に退蔵 され た まま煙減 の怖 れのある研究耶報 を,後進の カンショ研究者 のために,気軽 にIl.きとどめていただいた ものであ りt

ました.

辛 いに もこの先 えTl.き貼t (])は多数 の読者 の方々か らご好評 を頂 きました. そ こで, この度 も前回 と同 じような主 旨に基 いて研究党 えTrt.き鎚(IJ)の発行 を企画 し,1892年以降新 にカンシ ョ研究のOB とな られ た方 々に前山lの執郡者等 を加 えた凡 そ45名 の方々 に執鞭 をお願 い致 しました. その締架22名 の方 々か ら,カンシ ョ研 究 における今後の課題 や展望 を含 めて,合計96項 目の興味深 い研 究iiえiFL: rきを 寄 せてILjEきました.これ らは,カ ンシ ョ研 究仲間 の先非 か ら後11iIへ と伝 えられ るJil韮 な ソフ トI一 IIlf院とし寺 て,既刊 の研 究栄 え11Fき災 (日 と桐侯 って,‑^ いに今後 の研究 に役立 つ司iと存 じます.

なお,ご承知 の ように,カ ンシ ョは大阪 エネルギ‑の閉定能 力 にお いて,また,エネルギー収支率 に おいて

l L

k高 の作物 とされ てい ますか ら,L 今後の地球人 Ljの卿大 を考 える と,カンシ ョは21世紀 の食鮎 と して,また,波粉関連産業 や畜産業の発展 に とって不可欠な群源作物 と考 えられ ます.しか し,カンシ ョの生産と'‑.A亨婆の・m大 に とっては先欄 せね ばな らない問題 として栽培技術 の省力化, い もの貯蔵性 の

上 を始 め,多 くの誹題 が あることは,今匝)の ご授言 によって も理解頂 けることと思 い ます.そ してIJLL 題 が難題 であれ ばあ るだけ,多面的 な視点か らの検討が肝 野 にな りますか ら,同内的 に もrlB際的に もプ

ロジェク ト研 究体 制 を推進 すべ きとの ご指摘 のほかに,わが同の持 ってい るカ ンシ ョに関す る勝 れ た 科学,技術 の他岡への移転 について,また,側連 のある国際学会への参加 についての ご提言 のあ りまし たことは,杓 に意義深 い ことである と存 じます.

r

r

i

̲Iのカンショ研究

'

見 え叩 き娘 (日)の鮎塊 を終 えるに当たって,私達 の企画 に快 くご坪同 ご協 力下 さって,ご執邪 を賜 った皆様 に対 して,まlL,この様 な国内多数 の研究者 による研究見:

え:

rき狼 を近畿F 大学出学部紀嬰 に掲!iJす ることに ご高配 を7荘 賀きま した近畿大学E学部 当局 に対 して深謝 いた します.1 i

追記

今 山Jの縦IRにあた りまして も,用語 や用字 の統一・は敢 えて行 い ませんで した.中門分野の迎 い もあ り ますが,ご寄希LJ;の諸先粥 の個性的 な文費表現 を,ソフ ト情報 の面 亡さとしてお読 み頂 けれ ば,と存 じまl す.

(3)

杉野 ・長谷川 :カ ンショ研究'iui:えTIFきull((I) 69

2. カンシ ョ研究覚 え書 き

I . 遺 伝 育 種 研 究 分 野

1 生 態 型

超生長,生熱iLL の転換 が明価 でない作物 で払ii

生態

gU.分化がl刑ちかでない ものが多 く,カ ンシ ョも 例外 で はない ようだ. それで もミナ ミユ タカ, コガ ネセ ンガンのgf,斤相 の迎 いは生

敬JJ化 の一端 をl

す.f

T

酢で は

L' 臥L作) 秋冬作型fJ"'1,都 の分化があ る とい う.日本

成 の傑良 ['.JI.qi,例 えば コガ ネセンガ ンは阿外 での.評価が必 ず しも打.iくない.

本 の先進

的 カンシ ョ研究が日本L叫叫 こfYlまらず,J.J i くl!̲J非 に 矧 iH

L ,

11献す ることを考 えると,q. 旦' 態月 について の他心が よ り深 まることを期待 したい. (安藤)

2 交配不和合性

幣交朽己が安

市flJ:の 古狐であった軌 新系統 の不 和介作検鮎 は削合わせ決起 の必須作灘 であ った. そ の後,イ

和 f T

性 の多様化 と糾fTわせノブ比の変化 とか ら,交札不和命件 はLA際 の斤離 日.C ‑1過 が小 さ くなっJ た。

しか し, カンシ ョの成

I r l

:,伝柿 な どの研究 FI̲ T.の rt .資性 は決 して減少 して はいない. と くに 2倍櫛か ら

4倍, 6

f

‑1,' へ と毅色体倍加 が進油 量 む中で,交耐不和 乃性 が どの よ うに変化 してI叩くのか&Jめ てBiLl昧深 い,先進的な免疫pl:u的なI.f法で を も糾込 んだ研究が 進 め られれば, と∫ll.ラ. (安藤 )

3 葉部の おい しいサ ツマイモの育種

火紳 アジアやアフ リカでは地域 によってサ ツマイ モIjjfL部 を野茨 として利川 している. しか し美味 しく ない,rrじ旭 の j /A()JI/()elIHE////]'(lIの J うに‑ 味しい: Rl ものに故山で きIJ:いてあ ろうか. (瓜芥)

4. 葉の寿命の長 い品種 の育成

力ンシ ョの収甜 句上 には光合成速度 と塊根 への乾 物分配率 をfL:め ることが大 きく杉耶す る.光合成速古 度 には品楓 'ur倭 があ り,出林 2号 はかな り早 い方に 分 け られ るが それが必 ず しも多収 に結 びつかない.

む しろ恭身 の封命 の品離間差 が塊根肥 大 と絹 い柑

があ り,鹿 児島Ln誠 では 4月植 えで r=0.907, 5月 析 えで r‑0,8550)lIIiを郎 た.

4J1柏 えのji= Akのうj命 は コガ ネセ ンガ ンで平 均' L・ 62 U, ミナ ミユ タカで47口,出林 2号 は33円な どであ った・.一非挿 しした鮮生長点栽培 カンシ ョで は雛 の 非命がj=

i

く,塊根収まiIが大 きい ことが明 らかに され ているが (矢吹 ほか1978), L記の記述 と符合す る も の と.llL.考 され る.多数 の

. 枯

櫛,系統 について この捌 係が突証 されれば

,

行櫛 の初期遥蚊 における検定法 の一 つ として活用で きないか. (江鮒)

5. 品種 の特性維持 に格別の配慮 を払 うこと いかなる生物 も自然状鳩 において炎然変̲tを起 こB・

さない もの はない,ll一瀬 も例外で はない,

これ までに

,

lr軒の20余品唖 について,観察が容 易で, しか も環境 による彫幣 を受 け稚 い紳皮也 (そ の変化 の部位,大 きさ,形状 を

I

'.f)J8‑ない) について の調賓 に よると, その変Sh!‑の頻度 は環境 条件,栽培 紘,.与ム都 によって も兇 なるが,0.01%か ら AJJ・絹7,5%

まででモー ドは1.7‑1.9%であ った.

この ことか らすれば,席皮色以外の形JZrについてy も相 当の突然変袋が生 じていることは苓易 に考 え ら れ るの で緋 .Ji‑bの退 廷 に は特 に純忠 を払 う必 要 が あ

ら. (東 Ill)

(4)

0

7 第 23号 199

カ ンシ ヨ遺伝資源の利用 )

0 ( 近畿大学段学部紀蟹

6. キ メラ発生の機構 な らびにその遺伝様 式の究 10.

明 わが国 はこれ まで世界有数の カンシ ョ池伝 群源保

キメラ発生 の機械, すなわ ちその発生 の茎葉 およ 有国であったが, この分野 における損近 の国際研究 び根部 の発育段階 とその組織 の部位 お よびそれ に伴 機 関の躍進振 りはめざま しい. ちなみに,ペルーに う栄焚繁殖 による次期植物体 への形坤 を究明す るこ 所在 す る

CI

Pはカ ンシ ョ研究 を開始 したばか りで と. あ るが,地 の利 を得 てすでに栽培品種2,900点余,∫.

さらに鮮度色についてのみ な らず, その他 の栽培 LyILfidaを主 とす る野生種488点 を保 存 してお り,栄 上虫要 な清形質 について もその逝伝様式 を究明す る 怨体保存 の多 くはバ イラスプ リ‑化 ののち試験管保 必要がある. (桑 田) 存 中 で あ る.

CI

Pの ほか HTA (ナ イ ジ ェ リア),

AVR

保存 してお り,世界 中の研究者 の分報依頼 に応 じて

突然変異育種 による新品種の育成 国内で保存中の出伝資源 の利用 とともに上記の逝

D

くれ る.

C(台帝)な どで も多数の カンシ ョ避伝幹源 を

7

各柾 の突然変異誘発源 による次の各種 の品櫛 の育 伝5'源 を研極的 に利用す ることをすすめる. (小林) 成 が必婆である.

(1) 生食用,飼料用,推粉用,糖料等 その他 多 く の用途 があ るので, それぞれの用途 に適 した品軌

)と くに各社 の抵抗性,成分

ンA,Kまた は謁 たんば く'f等) な どを目標 としたT 品種.

(3)土地 の有効利用お よびバ イオマスの観点か ら

の新 しい品種 . (桑 田)

8 よ り広 い料理の材料 と して用い得 る品種 の育 ll. 倍数性進化説の実邑正 2

( (た とえば ビタ ミ

2x

( )が非迎元配偶子

主旨 甘帝 は甘味が特徴 であるが, そのため料理 ることが知 られ ている. この現象 を基礎 としてカ ン の紫材 としては制約がある. それ故 (馬鈴三宮の様 に) シ ョの倍数性進化説 を証明で きないだ ろうか.実験 成 I/.rLji'da (2npo eHn)を作

H o en

種 々な料FJiの紫材 として向 くよう甘味 の少ない,又 方法 としては, まず高頻度 で 2n p をつ くる /. 甘帝樹脂 の少 ない品都 を育成す る.既 にカロチンに ElrjT7‑da(2x)を数系統選 出す る. ついで, これ らの系 富 んだ.n,,,唖 はあ るが,栄光上 タンパ クTIIの含有血 の 統 を自然隔雌 条件下 で任 意 交配 させ る.後代 に は 増加 をはか る. (小西) 2x,3x,4x,5 6x x, が生 じる と推定 され るので,こ の過程 と得 られ た植物 の㍊伝的解析 か らカンシ ョの 倍数性進化説 を証明す る. (小林)

9 カンシ ョの直立性 品種の育種 12.半数化誘導植物の育成

カ ンシ ョの笹 は地上面 を佃倒 して伸長 す るが,直 バ レ イ シ ョで は栽 培 柾 の半 数 化 に野 生 種 のS.

立 で きない。‑b立茎 にすれ ば受光効率 も大 とな り戯 I)hrejaを改良 し,迫伝的 なマーカー をもった植物 が 作某 も楽 になる. その ような‑直立性心伝子の野人が 広 く利用 されている.指宿試験地 での経験 と岩永氏 で きない ものだ ろうか.

( CI P )

の情報 を総合 する とカ ンシ ョで もこの ような

ye Le

〔例〕 Io7p7aCSSI tcaLl/'Sは直立茎であ るので, 植物 を甲種 す ることは可能であ る. そのためには, カ ンシ ョとの細胞融合 な どのハ イテクの手段 で迫立 I.r

y

7fida(2x)を対象 として半数誘中性 をスク リーニ

‑&の形JE をカンシ ョに中人 する. また従来の育種方 ング し, これ を紫材 として,実用的 に利用 しやすい 法で両者 の交配 を試み る. (小 西) 半数化訪中轍物 を育成 す る. (小林)

(5)

杉野 ・Lji谷川:カンシ ョ研究Ii'iえ1: は まi1 L(ll) 71 13 薬用 カンシ ョの育種

カンシ ョ品柾 の多様化 や付加】価伯向上 をEl指 した 研究が強化 され ているが,

用 カ ンシ ョの市税 もこ れ に加 えてみた ら如何 か.

古来, カンシ ョの葵Bl.!作用 は一部 で認め られ てお り,近年 においで も「シモ ン 1号」や制 ガ ン作用云々 の例 があ る.

医学 ・薬学 との学際研究 にな るので現態勢で はと り上 げに くいテーマであ るが, カ ンシ ョのイメー ジ ア ップと刑l'L拡大のために この分野 における科学的P アプローチを期待す る. (小林)

14 遺伝資源の保存,利 用 に関す る研究

わが国に由二接帝人 され たカ ンショや近縁野生成 上IJ よびそれ らを#・材 として作 られた系統 は栄慾系 とし て保存 されている. ところが冬の寒 さや病虫aJ・のた めiFIViなf折が年々失われ てゆ く現状 にある. かつl て叩者 がニ ュージ ラン ドの Dr.YENよ r)謝 り受 け た環 太 :trl洋 地域 の カ ンシ ョのf'・ h,魅 や系統6LI余 りO (YENc州eto( cillと呼んでいる) は,現在半分近 く 消減 してい るが, この ような迎伝資肘 は国際的 に も 国1J的 に も極 めてiIl ■鵡な ものであ る. と くに米雅繁 殖作物 は,郁子保存 に頗 ることがで きないので. そ れ に代 る組碗保存法 を確tJLL,施 設盤齢 を図 る必 盛 がある.同時 にカンシ ョの近紘野生機 に関 しては, 現在 その分類が混乱 していて同名JLtl :ql,娘一触同名が 多 く研究 に支即 を来 してい る. そこで, さらに広域 的な収3Jgを図 り,地物学的な知見 に赴 いて両分野 を 行 ない, その利 用に快け る研 究 を行 う必要がある.

(坂11二)

15 直播用品種,種子 まき用品種 の育成 に関す る研 究

力 ンショの利用 を拡大 す るためには, よ り‑hIのtj 機械化,省力化 を匿lらねばな らない

.

市街 を省 くた めの直描用品魅 "ナエ シラズr'の育成 は成功 したが, よ り‑I・i共 用形f tll fの優 れ た品概 の育 成 が必 要 で あ る. さらに画期的 な省力横械化 向 けの廠子 ま き用品 健 の‑行成 も血要であ る.都子 まき用品・柾の育成 は, 任忠焚配娘団 を利用す ることによ り, カンショの帝 都 では今 までに経験 しなか ったい ろい ろのF,".]題 を解 決す る端締 とな ろう,

これ らの品種 の育成 は, いずれ もカンシ ョの生産 コス トを大幅 に低減 させ るものである.1泣近生 い も か らrtEi接 アJLコ, Jtを糾 る新技術 が江 巨' ほ れ ている が, もしそれが実用化 されれ ば挿路用の超高でんぷ ん多収品郁 とともに, これ らのカンシ ョは新 しい役 割 をEJiす ことがで きるか もしれない. (坂井)

16 細胞工学的研究

力ンシ ョお よび近練野生株 の交配不和合性 に関 し ては,現 幾面の研究 はかな り進展 し,交配母本の選 定 に役立 っている. しか し, 自家 および交配不和合 性の生理,辿伝学的な

h

i

はほ とん ど解明 されてお ら ず,計辿榔Jな行概 を進 め る上 で支障 となっている.

またカ ンシ ョの近練野生敏 には "ミナ ミユ タが ' の育成例 でみ られ るように,各部抵抗性 のみでな く, 収茄は 向上 させ る池伝ffも含 まれてい る. カンショ

と同一節 に分析 されている都 はお よそ12柾 あるが, この うち市郎用 が進 んで い るの は '̲ ')qtにす ぎな い,未利用のql'与力ンシ ョの市税 に有効 に利用 す る ためには,lponl0ea属 の細胞工学的研究 を今後発展 させねばな らない.交雑障壁 を除去 する一 方法 とし て,他の作物 でみ られ る栽培機 と野生排 の細目他励合 に よる休細胞雑敏 の育成が考 えられ る. (坂井)

(6)

72 近畿大学比学部紀要 17 遺伝子工学的研究

力 ンシ ョの塊根 はでん粉 のほか,蛋 El,勘 を貯 え, またカ ロチ ンや ア ン トシ7 ンな どの色紫 を含有 す る.

かつて はBW,li原料用 としての高批rl1.,%Ji や飼料用 と しての席蛋 白端部 の帝都 が進 め られた こともあった が成功 しなかった. それ よ りもでん粉原料用 として の市でん粉品秘 の選抜 は,請,

' 捕

,ff,高蛋 白系統 を淘汰 していたようであ る.

lL*近,.蛋 白品都 の市棚 は内外で注 目されてお り,L F7 わが国 に)3'いて も名+Tk三大ギ グル‑プに よ り韮礎的 研究が進 め られ ている.地 卜作物 に琵 白合成迫伝

(DNA)を注入 して高光 白の もの を作 る とい う試み は極 めてユニー クで,今後 このよ うな研究 は一段 と 進展す るであ ろう. しか しなが ら, カンシ ョで はこ の ような仕!Jiをや ろうとして も, プ ロ トプ ラス トか らの朽分化が確立 され ていないので,速 やかに完成

を図 る必 紫があ る. (坂井)

18. 肉色の良い食用品種の育成

本格的 な食m品柾の育成が好は って約20年が経過 し, この間,ベニ コマナ,ベニアズ7, フサベ二な ど良Jff多収 で艮食味 の傑 良占l.・.緋が市成 され た.

これ らの一㌔Il柾 はいずれ も皮色,肉色,収

i I

汁Lな ど が改良 され, しか も耐摘出性 の付加 され た.1"I.iq であ る. しか し,内田,肉色の変 色な どにL'..,l鬼爪が残 さ れている. ことに, む しい もの内包 の変色 は商品Il他 に も大 きく脚係 する ことか ら政常の柴豊 がTT'i.い.恐 らくポ リフェノールか これに

F h

来す る物質 に起関す ると思われ るので,成 分斤磯 を机棲 的に進 め ること によ り,肉色の良 い品価 の行成 を

j

削持 したい.

(坂本)

第 23号 (1990)

19 甘 しょ近縁野生種の育種利用

甘 しょの原産地 と思われ る中南米 か らJ/filrな辿伝 賢源が数 多 く封入 され保存 されている. この うち, 現在 までに帝都

利m

され たの は,交雑性 や利 用性 の 点か ら 6xの I/ 'a.n//dだけである.今後,バ イオテ ク ノロジーの発展 によ り,従来交雑性 の認 め られなか っ‑fJ第2群植物 の利月」も考 えられ るし,新避伝子 の 収込みによる画期的 なnrlJ]柾 の常軌 も期待 で きる.従 来,やや もすれ ば実用性 に欠 けた近接野生種 も今後, fR斐 な帝都紫材 としての捕縛が持 たれ る. (坂本)

20.7 イ リッピン との共 同研 究 によるサ ツマイモ 育種

サ ツマイモ は他殖性作物 であるので,多交配 と遊 牧 を鮎 合せ た市秘法 によって,災皿 に傑 虚遺伝子の I

ul机 を行 うことによって傑 れた交配1:‑体 を作 ること1 が出来 る と.tL.Lllう.梅軒 での多交配で は交配 の労プJを 多 く必数 とし,希望 の多交配 を十分 に行 うことが凶 雅であ る. 自然

I

那 Eす るフ イリッビンの研究機悦は 共同研究 を行 うこ とによって,我 が国に も, フイリ

ッピンに も役立つサ ツマイモの作qI'を進 めることが 出来 る とJL.rラ. ( '怒ii) '

21. 太平洋諸島におけるサ ツマイモの伝播 パプアニ ューギニ アか ら収 貼 したサツマ イモnLb雌 には75%とい う高 い頻度 でネコ7セ ンチユウ抵抗性 遺伝 f‑を持 つ

都が含 まれ ていることがE)l1ちかにな った.パ プアニ ューギニアか らの品郁前人 は進 んで いるが,今後 は, ネコプセ ンナユウ抵抗仲迫伝子 を マーカー とした ら‑ 1LA‑'・群論 t.'.こおけるサ ツマ イモの'tj 伝播 の鮭過 を明 らかにす ることが出来 るのではない

志l

か. (

f r ' )

22. 自家 な らびに交配不和合性の原因究明 甘 しょの自家 な らびに交配不和合作 の問越 は,覗 在 で も交汚己上 のLa.大 の ネ ッ クで あ り, その様刷 も 益 々複雑化 して きているようです. この矧.‑̲り解決 の

‑・手法 として先 日や, ア ミノ轍鮒 戊の而か らのアプ ロー チを夢 みて来 ました

.

i滋近 では, ア ミノ酸組成 分析横鞘 も非常 に発達 してい る様 子. 1つが Img 前後の柱頭 の組成 となる と人J変 な小 で LJ:うが

,同

一不稔輝 内の支所己がで きた らと,今も窄想 し統 けて

い ます. (知識)

(7)

杉野 ・長hJll:カンショ研究見 え叩 き3i T) ‑J(I 73

Ⅰ Ⅰ. 生 理 研 究 分 野

23. サツマイモ における不和合性

受粉 ・交雑 における自家 ・他家不

j u

介性 の分子的 迎礎 を明 らか に したい, これ はサ ツマ イモ一徹生物 系,接木 を含めサツマ イモー地租物細胞融合

,X

避 伝子前人 における親和性 ・不親和性 に も

I

RJ系するで・イ

あ ろう. (瓜谷)

24 サ ツマイモにおけるエチ レン生成

サツマ イモ塊根が病

tJ人 を受 けると=那花のエ チ レンを放 出する. そのA・'.成系のモ体 はメチオニ ン

ーA C

C系であ るが

,

脂性入部 に僅 く隣接 した部位 よ りのエ チ レンg三成 は他 の生成 系 に よ ってい る らし い. それ は病 歯起原の もので はな く,塊根起原の も

の とみ られ る. (瓜芥)

25. サ ツマイモ成長 における調節 ・誘導因子 サツマ イモ成良三L折環 を克 うするのに必要 とされ る調節 ・誘耶内子 (た とえばオーキシン, エチ レン, ジベ レリン)が

出 され ている.特 に塊桝 の肥 大成 ll,とデ ンプン災相 に中心 をIJIいて, それ ら剛子 の発 見 とその調節 ・誘都

榊 の

明 を進 め るべ きであ ろ

ラ. (瓜 芥)

26 水ス トレスに対す るサ ツマイモの反応 サ ツマイモは半舷 に威 いが,冠水 に弱い. この耐 者 の性Jffの横柄 を明 らかにすれば

,帯

qt:の

標 に も な り,3Llt魅や洪水 の多い熱即地域 におけるサツマ イモの生産 に役立 つこととな ろう. (血 行)

27.生理学 における極性

サツマ イモにおける極性 の一 つ として,7,lL系1' 4・LI の塊椴 を輪切 りに し, インキュベー トす ると,軒 別 断簡JIの う ら,

に近 い切断面側 に多iJi・のポ リフェノ

ルが生成 され る. これにはオー キシンの生成 と移 qU)における樺他 が側与 す るとみ られ る. これ は棒件 の解析 に適切 な現 奴 と思 う. (瓜芥)

28. 塊根の萌芽抑制ホルモ ンについて

カンシ ョの生育中 に地上部 を刈 り収 ると,地 しいに ある塊根か ら萌芽 を始 め ることが多い.地上部 が存 在 している状態 では, おそ らく,塊根 にiiJf芽抑制 ホ ルモ ンが働 いてい る もの と思われ る. もし, この抑 制ホJレモ ンが解明で きた ら,貯蔵 カンシ ョの 4月以 降の御許抑制 に利m で きないだ ろうか. (江.鮒)

(8)

74 近哉大学出学部紀要 29.植物生理学研究の材料 としての 1葉挿の利用

光介成産物の常.・=郁 ・分配の研究

☆研究の主 旨‑繋身 と柴柄 の地物 を挿 す と酷 をつ ける. これは closedsystemであ り,柴での光 合成産物 は紫身の拡大 と雌 の伸長 な らび蘭 の肥 大 に用い られ るか ら結‑#の有無による非身の生 良差,‑91に一節前 を

いると版非が伸長するの で結輔の有撫 によ り版芽の伸長差, これ らを計 測することにより襲記の研究 をすることがで き るlrhiも適 した材料 と考 える. L ・ (小鞘)

30.結藷の機作,機構 を明 らかにする

☆研究の主旨・・・街の発根 ・活怒後結滞が早い樫m 収につながる.(条件がよい と発根後 2,311で 結満が決 まる)

☆研究項 E卜・・(結輔の切っ掛 けとなる条件 ・ 田, 軒 となる根の部位 を決める条件 ・安凶 を明 らか にする)

1.土壌環境‑畦土

中のmicroclimate(土壌中の 温度分布,tf'Fr'的変動,H 較差,含水:li;通気 など), 2.地上部 の条件・・・日長,日照時 日1日,気温の変動

3 生理学的条件‑・根 の肥大 を誘発するホ)レモンの 存否,既知の生長ホ/レモ ン筋の結帝に対す る作 用.

A.根の状態・・・根 は空中,水LLlに浮遊 していると結 滞 しない.何かに接触 するか同定 している必要 があるのは何故か.

5 根 と,輔の内部形博‑維管束の分胤

6.たこ脚 ので きる理 山括稚せずたこ脚 になる条件 を明 らかにすることu新潮の感作解明の助 け と なる. この研究耳iFTも L‑ 5と同 L'. (小粥)

31. キダチアサガオ葉 に含 まれている催花物質の 同定 ・単離

キダチアサガオ饗にはカンショの開花 を誘群する 雌花物質が含 まれている.殻近 における1=機化学 と) 分析横幣 を駆使 したら

,

催花物質の同定qi.雌 は可 f巨と思われ る. この研究には学際的協力が必須であl るが, カンシ ョ研究帯 としては組織増発法 を組入れ たバ イオ ・ア ッセイ ・システムをまず旅立すること が必壁である. その際,バ レイシ ョの塊茎形成物TIT の耶雌 を試みた岡沢 ら (北大出)の研究が参考にな

る. (小林)

第 23早 (1990)

32.カンシ ョ生組織の水透過性 について

カンショ, ジャガ イモ, カボチ ャなどの貯蔵組澱 の生小片について排紙EL=線の比較実験 をした. ジャb ガイモ, カボチャな どでは2段凍結曲線 はみ られる が,カンショでは 2段凍結がみ られない勘合が多い.

しか し品種 によっては例 えば太 白,沖純100号のよう に水 っぽい ものでは 2氷点 を示す ものがあった.

これ らの場合では組織片 (5×5×10mm)を切断 する時 に, こわれた細胞 の液以外に切断時の圧力に よ り水の藩みでるのが肉眼で もよ くわか る. したが って主 としてこの2段凍結曲線 の第 1水,在は細胞

I i r J

取水 にお こる細胞外凍結 を示す ものであ り,第 2氷 点 は細胞液におこる致死的な細胞 内凍結 を示す もの

と解釈 する (畠山,科学21,95‑96,1951).

カンショの うちで もこのような差異 はどうしてお こるのか ?細胞生体膜 の水透過他 はその細胞 の低温 な どに対する耐性 に韮大 な関係 を持 つ とみ られるの で, タンパ ク質‑ リン脂質複合体 である生体脱 につ いて宏遠 な研究 を進めてお られ る瓜谷氏 らの研究に 偶光 をみる思いである. (畠山)

33 つるぼけの生理的理 由

つるぼけの現象 は,私が,観察 し得 た姫問に1%Jす る限 り,赤道 をこえた所gIIJ.熱帯で もみ られ,溢僻圏 のみに限 った現象ではない といえる. また,品を即Lul 差輿あるいは系統聞差異のあることもtyJ際である.

的に用い られ,別の場合 には,塊根生長 に使用 され る坪内について,生型的 に明 らかにす る必繋があろ う.首Eの生長 と塊根肥大 とでは,生創 'Rされる物野 は輿なるので, まず,物'jT生成過掛の面か ら解析 し てい くと良いように思 う. (北催 )

(9)

杉野 ・長谷川 :カンシ ョ研究光 えPILは 雄 (II) 75 34 光合成産物の葉身か ら塊根への転流機作

塊根 の肥大 に伴 って.非身か ら塊根 へ光合成産物 の転 流が活発 に行われ る.

L 4 C

トレーサー法 による 実験結果 による と,塊根が分化 し,肥大が開始 され る と,塊根 の生長血 の多,小 にかかわ らず,転流 は 極 めて活発 とな る.

作業仮説 として,塊根側 の光合成産 物 pumng能 力 によ Y)転 流の進め られ るとする考 え方.葬身側 の 光 合成産物 pLS ig能 力 の槻与 す る ところが大 きIhn い とす る考 え方,等が提案 されている. これ らは, いずれ も生理 な らびに形使挙上 の知見 を もととした 総括的 な ものの考 え方 といえよう.

pL n州igあ るいはpthnLS igについて,具体的 に,す なわも,生理学的あ るいは形態学的 に,説明 しうる 研究が必嬰 と考 える. (北候 )

35.塊根肥大の可能性

塊根肥 大 の可f7L性,すなわ ち, 1本 の塊根 は一体巨 どれ位肥大 しうるのか,調べてみ る必郭があ ろう.

面材f当 り,株 当 りの塊根収'・Rについて は,測定結果 がでているが,塊根1本 を とりあげてみた場合,輿 して肥大 に期待 をかけ うるのか,明 らかでない よう に思 う.

熱帯圏 (ジャワ&i.,)で調べた結果 で は,温帯圏 に 比較 し肥大血 は少 な く認 め られ た.

肥大の機作 を知 る上 で も,必要 な ことと思 う.

(北候 )

36 薫の老化 について

磁近,一節挿 し,一葉挿 しな どの手法が開発 され ているが, この単純系の利 用 は,英一塊根(su.eo rc ・ sink)の相互楓係,あるい は葬 の老化 の問題 の検討 に 役立 つ と思 う. とくにサツマイモ は収穫期 まで恭面 形成が行 なわれ る特性 を もつが, この ことが他 の作 物 に比 べ て収梗指数 あ るい は塊根/地上部比 の変軌 を大 きくする要因 となって いる.個難 の老化に とt) な う機能変化 の解明 は乾物生産,分配親機 をみ る上 に並撃 な怖報 を粒供 しよう. (渡辺)

l I l . 形 態 研 究 分 野

(10)

76 近飴大学出学部紀 亜 37. カ ロチ ノイ ド色素の存在様式

カロチ ノイ ド難色瀬 の存在様式, すなわ ち結舶状 か, リポイ ド様 か, またその存在 の部位, さらにそ れが生市中,貯蔵中に どの ように変化 す るかを追求

す る必繋がある. (桑 田)

38.収量性 と葉柄長

繋柄長が伸 びることは,非同化部分 を1円大 してマ イナスのよ うに.l7えるが,一方,非柄良 を伸 ばす こL, とによってAl身が光 を受 けやす く,非の知命 を良 くj す るために下盛の柿死脱落 を少 な くす る. この こと が,LAIの保持 に寄ijL,腰科長 の伸 びによる呼吸 消耗 を上回 る軌兜が あるのではないか.

戯桝ILの伸 びやす いft作 が多収性 の一変関 にな らe .j ないだろうか.

HTih.sjNら ( 317) 09 は3lr)l7̲柾 を供.試 して,2シー ズ ンにわた り, い も収311と半数,茎戊,(

iiT,茎の

太 さ,盛柄・Iii,//t孔 の良 さ,気孔の分和等の柵帆 を 調べた ところ, い も収 IItとlliの明 らかな朴

測をホ し /=の は,繋柄良 のみで, その他の形'ffはい も収Jltと 何の州側 も示 さなかった とい う. (臓瀬)

39 収量性 と蔓長

カ ンシ ョは受光態勢 を改IIIするのに立性 の ものが:: よさそ うにJL.lえるが,従来の '...ll雌 をみ る触 T),立性 の もの u必 ず しも多収性 ではない.碇がj

i

く伸 びす ぎるもの は,TlLが枯死 す るのでljf 司化/呼吸比 が低下

i伸 びるl11 して好 ましくない.噂があ る粍Jf ,.'.椀 に多収 性 の ものが多いように

,

Ir) L/ (タマユ タカ, コナセ ン ガ ン, ミナ ミユ タカ等) (藤潮)

40 受光態勢 と葉柄長

滋 の伸 びやすい牢.t が.iL 3Siの瀬 命 を良 くして

LAIの保持 に布 IJ・して い るの でないか とい うこ と はfIIJ'述 の とお りであ るが, また,柴柄 堤の伸 びやす いことは受光憾勢 の面か らもプラスではないだろう

か. (藤漸)

第 23号 (1990)

JIl 葉柄の役割

茎 に は光 合成 産物 の‑・時貯 留 牌態 の役 判 が み ら れ,茎 の ヨー ド反応 によるデ ンプンの

I i E i '

掛 の有難 で 塊根形成時糊 を判断す ることがLt.L来 る (千邦腿.拭).

一 方,灘柄 は乾物楽の変助が小 さ く

,

貯留耕 ′IITとし ての役付」がみ られないように,Lよう. しか し,盛柄越 は環境 条件 による変化が大 きく,嫉

日数か ら生良点 までの長 さの大小 とともにつるぼけの指標 として利 用で きるので はないれ 一度,A:l'柄 の生長,機舵 に ついて検討 してお くこともLTl蟹 ではないか. (渡辺)

42 細根 の役割

サ ツマイモでは生市後半 の細根生長ii;・と塊根収̲:jt とのr'Iには山の村側が認 め られ る.̲‑1] カバ レイシ ョ

lと塊茎収とのr= ‑ l で は耕卜触ii t'( .'['二はIT・̲の相性Jb'認め ら れ る.前薪 で は後半 での約枚 の増大.は架;掛吸収・Rとの 増大 につなが r),塊根 への乾物分配 の低1■, さらに はつ るぼけを誘起 ・助良す る‑榊 と即解 され ている が,7;TL者の比僚検討 は興味深 い耶項 であろう. とくd に収軽粥官の根 と茎 との迎 い,肥大mrJJu.の長短 な ど の関係か らみ るの もー つの方法であ ろう. (渡辺)

43 草型 について

他の作物 では主茎塾,分枝型 な どの分枝系 を堪難 としたbi,'分が行 なわれ

,

戯拙軟度 な どと幣接 に快日系 す ることが指摘 されている.サツマ イモにおいて も 分枝 の発生 ・形憶 についての検討が必盤であ り, そ れ は凝析鮮度 は勿論, つるぼけ発生の雅の.[)

占 郡1J t r j

芝に も快J避 す ると.[出われ る. また節邸作男 あるいは 佃1.性,.U 立性 な どの甥7lffに も側迎 するところが人 き

い と判断す る. (渡辺)

44 茎の太 さと塊根形成

頂CL家 は地際 の巷の太 さで塊根収 i

I

lの多少がと 判紅 で きる とい う.‑ ),つるぼ け した仰日本の茅 は太 く,メ‑

叢 の舷物率 と塊根収illとの榊 にはfの朴: l irJXが認め ら れ る.巷 の太 さ,払1崩 形態, その部位 での デンプ ン 令 ;l ヨー ド反応 な どの耶易判k) な どでのt ( ' ̲'L行診 断,収;t卜!FJの 可能作 の検討 が必嬰ではないか.

(渡辺)

(11)

杉野 ・長 芥川 :カンシ ョ研究'Lえ叩 きLr

(II) 77 45. 節間長 について

品櫛 によって節聞長が興 なる.節聞長 の長短 と

盟 (佃鋼性,立性), あるいは山光速度 との附係 な ど 調査すれば, つるぼ け特性 や早晩性 (耕作) な どの 品毛正逃択上 の一 つの指標 として利用で きる可能性 が あ るので はないか と考 えている. (渡辺)

T V. 栽 培 研 究 分 野

46 カ ンシ ョ種 い もの萌芽極性 の除去

切片宙楢 の試験 を行 って苦労 した ことがあ る. そ の際 に榔 い もの頂部 を 2‑ 3cm切除 してキ ュア リ ング した ところ,#‑J'非極性 が くずれ櫛 い もの中1‑部 か らも的芽 の良い ことが見 られ た.未 だ苗床 の切面 で試験 していないが

,

宇和了に活用 で きないだろうか.

(江畑)

47. い もの形状 と大 きさを揃 える方法

近年 カンシ ョの用途 も多様化 した中で,†才巣用 と してはM級 で長池が輩包 され

,市

場価格 も7.L'71い.加' 工 用 としてのチ ップやカ リン トウな どの原料 もM

〜L級 でそれ ぞれ形状 の揃 ったい もが要求 され る.

密租 や晩机 でい もが小型化 し,揃 い も良 い ことが 判 っているが,塊根 の原進 を一斉 に発生 す る手段 な り, これ を壬Lかす栽培法の政熊 によってい もの形状 や大 きさを揃 え られないか. (江矧)

48. 多収栽培技術 と低温下の苗の活着性

鹿yll.11出試で はWri柑57年以降 コガネセ ンガ ン, ミ ナ ミユ タカ, シ ロセ ンガ ンな どを供 試 して,毎 irll 6.0‑7.5t/

0アール の収 ::ttが得 られ る こ とを実 証

した. そのために はポ リマルナに よって4J=1上旬 に 早他 し生‑ff期旧は 200LI程度確保 し,史 には堆肥 の多

,加盟/壁梁 のバ ラ ンスな ど,多肥栽培 による総 合 された技術 が要求 され るが,何 といって も生育

間 を延長 した ことがi正大 の要田 とされている. しか し実際的 にJ,、L用す る勘合,波粉工場,焼酎工切 の横 井 や灯 の ロー テー シ ョンのヨ

l'か ら日月上旬 まで全 面fJの収f7で 1を延長 することは女難 であ る.従 って早 く収樫 す る似合 は更 に早他 して生育期間 を確保 で き ないか と期待 してい るが, それ には低温下 での前の 析茸11‑性 や低温 に対 す る抵抗性 を向上 さすためにバ イ オ技術 も加 えた総 合的な研究 をお願 い したい.

(江畑)

(12)

78 近畿大学Ln学部紀撃 49 挿苗作業の省力化 としての細斬首の利用

カンシ ョは多収 だが,戚培の'省力化が難 しい.柿

Hlの省力化 について,かつて試験 した ことがある.

輩を 5cm撫皮に切断 し,5cm程度の畦 の上 に撒播 し土寄せによって群土 と畦立 てをする方法や,畦立 て後 に散播 し 1‑3cm郡土する方法 を実施 したが, 期待 した収

i l

iは㍗ られなか った.多収晶柾 も出現 しi ているので再度取 り組 んでその技術化 はで きないだ

ろうか. (江 畑】)

50 甘藷の多収穫栽培の収量限界

昭和35年 ごろの印 と思 うが,鹿児島Ll.で世評に幽土 す るシンポジウムが聞かれ,L軒収r

i l

よの L限に関す る検討が行 なわれた ことがある.当時の.1,〜】都 を使用 し,栽培環境,i.5(襲条件等 をIて tk適 に維持 で きた場合L のli・FJ

i

'収

i i

Eは,017‑J,L当た り55.トンと試許 された と記憶 している. その後,昭和53年か ら鹿児 E..i,請出リ 試で行なわれている多収穫栽培試験 では10アーJt当, た り7トンの収3T‑trを達成 した. この1i一5 余の仙 におF ける,r,b柾の改良 と栽培技術の故苗 による増収 は,わ れわれのIF洲 をはるかに l二回 るもの となった. この 15年余のri'lの新技術 の開発 と新品J

干lf戊の相乗軌R i と思われ るが,今後収弧10トンを目標 としI:l..檻極的 な技術開発に抑持 したい. (岡)

51 甘藷畑における CO2分布について

組場 におけるCO2池度が一般 (甜場)における状 況 と袈なる

f

Jは当然であるが, 打二i 桁の如 く地衆 を披 郡す る作物 の場合 は特 にU三日す る必要がある.被即 され た接地 ・l,lIj和 ま一般 よ りはるか にJ7弧3 度 の C0 2

を保存すると考 えられ,特殊 な気汝粂作 と和侯 って 1r蘭の同化作用 をいちじるしく試めてお り, これが 多収雌の一閃 をなす と考 えられないであ ろうか.価 満帆 における

C O

2分和 の詳細 な研究が必葬 である.

(FJf'須)

第 23守 (1990)

52 甘藷畑における微細気象

甘緒 は通常地襲面 を問 って繁茂する.接地層 は地 面に近接す るに従 って気温,湿度,風速等あ らゆる 気簸嬰紫が激変す る.甘藷 は常 にその他の一般気象 に比すれば甚 だ しく極鞘 な気象条件下にさらされて いると考 えられ る. その点 よ り甘#畑の接地気象の 詳細トな見なお しが必要 である. (高須)

53. 甘藷品種の生態型について

Er灘Ln林 1号, 2号 は栽培両群 の広い品種 であっ た と考 えてい ます.用途 も若干 ことな りますが, し か し, その分布域 はどち らか と言 えば段林1号が

El本 を中心 とし,2号は西南Ef本特 に鹿児L')を中心 として栽培 されていたように思 っています. この両 品柾の栽培分和 に迎いが生 じている理由について, 生理 ・生博学的研究 を行 なってみたい と常々考 えて

いました. (平井)

54 甘藷品種の形質 とその変異 について

‑t=懲品都 にはい も個数の多い もの と少ない もの と「 がある. また, その形状 においては丸形,紡錘形等 いろいろあ り, これ らは品種の特性 とされている.

これ らの品都特性 が外的環境条件によりどのように 変輿するか.変異の幅,変異の難易度等 をしらべて

みたい. (平井)

55.熱帯圏の葉面積示数問題

熱帯圏での甘 しょの物質生産 に関 して, その生産 形Jfに%‑Zi '目すると,温帯圏の場合 と較べて薬面相示 教のやや少ないことが認め られ る.trLょの茄面概 示教 を市めに緋持す ることは生産向上 の面で必姿 と 云 える,栽培地の気温,地

温 ,

離概水利 な らびに施 肥法の面か ら調査 ・解析 してみるとよい と想 う.

(北候)

(13)

杉野 ・長 谷川 :カ ンシ ョ研 究iiえttt: Lき娘 (II ) 79 56. サ ツマ イモの無 生長点栽培

サ ツマ イモの薬 を挿 す と,発根 し結滞 す る現 汝が 吉 良 (1951)JDLよび加藤 (1967)に よ り発襲 され て い る.

非挿 しは生長点 を持 た・ないか ら,新生韓官 の柵 戎 な らびに榊成呼吸 への市己分 を必 丑 とせず, デ ンプ ン の帯ゴ11は多 くな らざるを糾 ない. したが って短期 rlの栽培 で, 多 くの収i(LU Tptを祁 ることに もな る. さら に,光介成 か ら転 甑,潜桝 への系が単純 である こ と よ り,転流速)& もはや く光創 戎速度 も拓 く維持 され るこ とが考 え られ,・J.・TLT邪推 への可能性 がF'.iJい. こ の よ うな考 えプ了の もとに栽培 実験 を行 なった結果, 従 来 の つ る挿 し栽培 に くらぺ,短期間 に非常 に市 い 収iTは irEるこ とが で きた.(矢吹

ヒ和札 1976,1978)

この栽培 法 をサ ツマ イモの無生長 点栽培 (Topand fid igCutudn tv tial'no )と名 づ けた. ポ ッ ト栽培 で は 聖李 で平均45g/柴・50日,冬季温室で,3‑7g/恭 ・ 50Elの収i止であった.従来 のつ る挿 方法 での結舘 九と は 2‑3g/柴 1150LIであ る. (矢吹)

57, サ ツマ イモの無生 長 点栽培 に お け る CO2施 用 効果

サ ツ マ イモ の鞭 生 長 点栽 培 実 用化 試験 を行 なっ た.実用栽培 ベ ッ ド(深 さ20cm,幅 100cm,長 さ300 cm)のTItiyに,径1.0‑L5cmの襟 を約 2 mc 敷 き,

その上 にプラスチ ック網 を張 り, さらにその上 に約 15 mc 海砂 をお き,‑iを挿 した.郷水 (gf 培 染液)はベ ッ ドの一端 か ら行 ない,他端 か ら排 水 した.培 難破 は容 「けト氏液 を用 い, 9円21口よ り12月20にJまで, lJx低 気温L 1o8C,位高気温3o2Cに制御 され た温室 にお いて栽培 した.裁植 密度 は300

築/ m

2とし,9円2911 よ り,日出.か ら「r没 まで2,000ppmの浪度 で CO2処 堺 を行 な った. また以 後 7Flご とに培 染液 で離水 し

た.

12=2IJ1日の収穫 時 の生 野調教 の結果 1ベ ッ ド当 り 生 イモ正4]kgあ った.この値 を10a当 りに換 罪 す る と約 137.tonFW・../1a90/0E とな り,tEl r行 のつ る挿 し栽培 に くらべ,照 異的 な収E(であ る ことがわか る.

(矢吹)

V. 貯 蔵 研 究 分 野

58 温度 ス トレス に対 す るサ ツマ イモの反応 熱帯起 原 であ るサ ツマ イモ は低温 に弱 く,温帯地 域 での貯蔵 で は低温酢皆 を受 けない よ うに しな くて はな らない. そのため低温願望子の機榊 を解明 しな く て はな らない.輿.抑 也域 での貯蔵 で は温度 を下 げ る わ けにはいかず, その ためす ぐに琴折 ・病虫!LJを受f け る.貯 庇の ために,低温 に も強 く

,

1'.‑.温 に も強いA)'

[与絹正の市棚 が必 壁であ る. (瓜芥 )

(14)

80 近攻大学出学部紀襲 第 23号 (1990)

V L 利 用 ・晶 質 研 究 分 野

59. 調理特性(1)

調理]JuX の立場か らみて, い もの形 は円筒形で曲 りや凹凸のないのが よい.不定根起原 のカ ンシ ョの 似合, じゃがい もや大根, かぶの ような斉‑ さは望 めない まで も, いろい ろな土壌環境下 での変異が小 さい ことが必 嬰だ.紅赤,岐

上 ' . ト

‑lは形 の安定 したLL 品名氏であったが,た また ま私が 名付 け親 となった"ベ ニ コマデ'は乱れの大 きい貼 たるものであった. し か し, い もの形,特 に環境変災については従来I焚IIL、 が離かったような気がす るので一貫. (安藤)

0

0.調理特性()2

カ ンシ ョはでんぷん製造以外 は加 熱処鞘 をして利 Fi・す る.食生前の多様化 に伴 って加) 1'.原料 としての 役刑 も仰大 してい る.そこで蒸紫特性 が浮 んで くる.

か つて紅赤が "きん とん"原料 として

i E

出が られ る 坪 由 として,肉Iffもさることなが ら,蒸煎時間が他 の品都,例 えばEi.t林 1号 と比 べてかな り短 い ことに よるのだ と聞 いた ことがある. た しかにhLも早 い も の と迎 い t)の とで は3%0近 い差があったように.i:‑憶3L:

気 にな りなが らこれ と云 っT.検定法 もl: 凋発 す ること な く終 ったが,fiL在 ではどうなってい るの だろうか.

大 した形rfで もないよ うだが,C'.外 に省エ ネや,経 折効果が大 きいか も知れない. (安藤)

61. サ ツマイモのデ ンプ ン加水分解酵素

サ ツマイモのβ‑ア ミラーゼ はよ く研 究 され てい る.しか し α‑ア ミラーゼについてはよ く解析 され て いない.「蒸 し切 りIT Lさつ まい も」等の加工品 には 両磁 ア ミラー ゼが関与 して い る と考 え られ るだ け に,加工 の面か らして も, ホスホ リラーゼを含め, デンプ ン加水分解酵紫の所検討が望 まれ る. (瓜谷)

62.サツマイモの胸 やけの解明

サ ツマイモ を多 榊 こ食 べ られない埋由の一 つに附 やけが ある. どの ような成分が これに附係す るのか を,胸 やけの生理学的内苓 とともに紗 胴しなけれ ば

な らない. (瓜谷)

63 サ ツマ イモの食物扱経 について

サツマ イモがi;・近注 目され るBP.由の一つ は健康 に よい食物紙経が比較的多いためであ ろう. これ はい ろいろの成分 の浪合であ り, その組成 を変 えること によ り,栄堆士,又噂好上 よ り更 に望 ましい晶唖 が つ くられ る可能性が ある. (瓜谷)

(15)

杉野 ・長谷川 :カ ンシ ョ研究光 えTl

は姫

川 ) 81 64 サ ツマイモにおけるタンパ ク葉の質 ・Jtを高め

ること

塊根 のタンパ ク質ilとは低 く, ア ミノ酸組成 か らみ た質 は良 くない.先 に発見,指摘 した抗原性 タンパ ク田 は今 u貯蔵 タンパ ク質であ ることがわか ってい る. これ を指棟 として塊根 の タンパ ク質 のili・'Hを 上 げることがで きよ う. ただ,:lがふ えると曙好性 にと も形珊 するであ ろう. (瓜谷)

65.サツマイモ二次代謝産物の生理作用

サ ツマ イモが異常条件 におか された さいに多iLのi ポ リプェノー)レやテルペ ンの ような各都二次代 謝産 物 を生成 す る.これ らの成分の助物 への生草暮州三用 (正 負 にわた り) を再検討す ることは望 ましい. (瓜谷)

66.サ ツマイモ中の "やに" (樹脂 )成分 について サツマイモの "やに" はヤラ ビン, リン脂Jff, イ ソプ レノイ ド等か ら成 ってい るとみ られ るが, よ く はわか っていない. この成分 がサ ツマ イモか らデ ン プ ンを製造 ・純化す るのに抑制的 に働 くとき く. こ の成 分の化学的解析 が必 出である. (瓜谷)

67. サ ツマ イモや その加工品の フ レーバ ー につい て

健全 サツマ イモ,凝病 サツマ イモ,又遜 しい も, 焼 きい も,焼 酎, ケーキ煩 の フレーバー はそれぞれ 輿な るに して も,サツマ イモが持 つ特11---成分 に起因 してい るように恕 う. これ らの フレーバ-の相互.r=lk 係 を欠‖れば,敬 に新 しいカ j'‖-.法 も生 まれ ると恕 う .

(瓜谷)

68 物質 ・粘質の物質的基磯 について

これ にはデンプ ン成分 (ア ミロペ クチ ンとア ミロ ール), デンプン粒 子(大 きさ), ア ミロブラス ト(そ の中での粒子数 や空間的配芯),細胞壁多糖類 (セル ロース,ペ クチ ン等),更 には水分が関係す る と思 う が,粉Jff・粘ffの物rr的基礎 を解明 すれば, それぞ れ に特徴 のある品喝主をつ くる際 の指標 に もな ろう.

(

瓜谷)

69 サ ツマイモの不飽和脂肪酸の質 ・量 を高め るこ

塊根 の脂Jff(主 に リン脂Jffや ヤラビン) 5.日ま低 い のでその血 を高 める とともに, リノJL酸 や リノレ' ン酸 の ような必須不飽和脂肪酸の割 合を芹石める工 夫 が必要である. これ には地下の生育 温度 が多少低 い ほ うが よいか もしれ ない. (瓜谷)

70. 色素 カ ンシ ョの含有色素の均整化

カロチ ンい もとして 「ベニハヤ ト」の栽培 が進 ん でいるが,栽培地域 や岨切 によって, また,同 じiE に群生 したい Ltの中に も, カロチ ン) 含JIi.:が#・な るこ とがある.食品加工用 としては,'fIの均一性 を保 つ 上 か らも,上記の ようなカ ロチ ン含まIの差 主 P_が生 じi・ る原則の解明 と対洋 を立 てることは必 要 と恕 う.

(む二畑)

71. 色素系カ ンシ ョの缶詰加工品について カンシ ョの缶詰 としては,米国で はカロチ ン系の い もが早 くか ら販売 され ていたが,我 が国で も食哨 好 の変化, 多様化 に伴 って,色紫系 カンシ ョへの帆 心 も高 ま り,紘,弗,紫系の新ん'J柾が開発 されつつ あ り, これ を利 用 した缶詰 はきっと受 けるだ ろう, 当然 い もの硬 さ,甘 さ,形状,大 きさと困難 もある だ ろうが,新 しい用途 の開発研究 を切望す る.

(江_)

(16)

82 近畿大学出学部紀輩 72.甘藷の新用途開発への期待

輸入 でんぷんの耶加 によって,生産 コス トの拭 い 甘密 でんぷんは転換 を余儀 な くされ,新 用途 開発が 産地関係者 の椴大の改題 とな っている.現在,料甥!

研究家 や食品加工繋界 な どの参加 を得 て,食品紫材 としての加工,利用方法の研 究が行 なわれ ているが, で きれ ば もっ と研究の視野 を広 げ,工業部門,医薬 品部門等 も参加 して,工費鮎品の淡材 としての利用

(例 えば圭L物 に よる分解可能 なプラスチ ックフ ィル ム,繊練乳.I,pな どへの利 m)等,人がか りなプロジL ェクチームによる研究が行なわれ ることを期待 した

い. (岡 )

73 おい しい拝栽培法の確立

藤の食味 を決め るL#因 として,品都,立地条件及 び栽培条件が馳与 している.今後,満班者 か らは- そ うおい しい緋が要望 され る と,[遭われ るので,良食 味鯨 の生産技術 の確立が必 炎であろう.

良食味晶都 の育成 は帝都 家にお願 いせ ざるを1'雅な いが,立地条件,栽培 条件 については,栽培試験 の ほか,生産Bi,t家

, 消T

t--・Aの タイア ップにJって判明: する部分が極 めて多い し

,

LTT瀕 と,. lむわれ る.施肥 法 に して も,従来 の安定多収 か ら良食味の軒生産 のた めのil立通施肥 法が解明 され ることを期待 したい.

(坂本)

74 モチばれい しょ

イネ, アワ, オオムギ,ハ トムギ, トウモ ロコシ な どのBi.子雅粁i物の綴粉 に,モ チ都 のあ ることは良 く知 られてい るが, イモ類 のモチ柾 はこれ まで発見 されていない.

オ ランダの フローニ ンゲン大 で,バ レイシ ョ花粉 か らの 1倍 体 にX線照射 して,で きた小型 の塊

9000佃 か ら,2個の低 ア ミロー スの塊茎が解 られた.

これか ら 2倍体 および 4倍体 をつ くり, ア ミロー ス のない塊茎が即 ちれた. これ はモナ範 とい うことに なる.収iT(その他で米 だ実用化 はされないが, モチ

・Iレイシ ョの食,(.iとしてのr途 は夢 . n (ユメ)がふ く らむ ものがある. またモチバ レイショ澱粉 の物件は

どんなであ ろうか. (鈴木)

23号 (1990) 75 サツマイモ とガス

切]二サ ツマイモの皮のエーテル, アル コールSZ出 物 か ら和製 LfL・樹脂が,綾下剤 として効果がある と の報 告が ある.サツマイモを皮 ごと企べ る と便秘 を 防 ぐと宮 はれ ることと関連 があ ろうか。

しか しガスが出やすい理 由は未 だはっきりしてい ない. セ ンイの多 い こ ともその理由の一 つであ ろう が,樹脂 も

r

-R係 しそ うな気がす る.他 に何があ るだ

l

ろうか. (鈴木)

76 粉質 と粘質

年 ほ ど前 に見 た Al c t りo a 30 nerianPoat( urn】で, 粉質 お よび枯野の数名瓦のバ レイシ ョか ら, それぞれ 澱粉 と細胞池 に相 当す る搾汁 を分雌 す る. か りに4 感 のバ レイシ ョか ら餌 た澱粉 をA,B,C,D

,搾

汁 を a,b,C,dとす る.Aのバ レイシ ョはA a に相 当す るわ けであるが,Ab,A c,A dの組 合せで,搾汁中 に液粉 を加 え加熱す ると, それぞれ 興 った生成物が郎 られ る. これ は細胞 液中の鯉横成 分 その他が,澱粉 Aの糊化 ・膨渦 に膨坤す るわ けだ が, この手法 を ヒン トに してサツマイモの粉 ・新 FF の研究 を したい と考 えていたが,機会がな く心の こ

りであ る. (鈴木)

77 サ ツマイモ樹脂 (ヤ ラビン)の清缶作用 L&・近 は少 くな ったが,サ ツマイモの茎 を切断す る と,切 l「か ら白色乳状 の料液が出 て,ねばねげ して 放駅す ると.qiItくなる. これか らサツマイモ蛸脂 が分 雌 され, ヤラ ビン と命名 された. サツマイモ樹脂 は fi'J・fi.;・作用があ る.苗か らさびついI..鉄瓶 Lに, サ ツ= ll マ イモ を入れて-fR排 すると, さびが とれ る. これ は ヤラ ビンが分解 して生 じたヤラ ビノル懐 によるも

の とされ ている. (鈴木)

(17)

杉野 ・長谷川 :カ ンシ ョ研究iuLえむ き'

純(I l)

83 78 食品加工業者 か ら見 た原料甘 しょ(1)

昭和55 6‑5年頃,鹿児Lil爪 頴 娃町所在の焼酎工場 を見せて もらっ!.ところ: ,100人 ぐらいの主節は,'広 い 室 内で包丁片手 に一斉 に トリミングをやっている姿

を見 て "これ はいかん" とつ くづ くJiT.い ました.

工場 は大まの同一規格 の原料 を前提 に稼動 す るよ うになってい る

Lt

i

T は言 うまで もないで しょう. トリll ミングの手許 を見ているとケズル,捌ル, スチル, 切 リ トル, とまさに手作業 でなけれ ば出来 ない作柴 で した..L&近 は改善 された とJlt.い ますが, どうで し

ょうか. (知識)

79. 食品加工業者 か ら見た原料甘 しょ()2 試験場時代 は,"原料

I

LLょr "はい くらで もあ りま すか ら,加工の方 をよろし くと言 って来 ました.所 が,立場が変わ り,…m入 す る"側 にな っ・L・ら 山甘 し

ょ"は有 るが,"加工原料 に使 える甘 しょ''が無いfll に気付 きました.

その原因 は "変L7g̲,粂榊 な どのため刺皮が うま く ゆかず土砂が入 りやすい" な どか ら始 まって, コク ハ ン病 い t)の政人, セ ンチュウ被5‑11い も,虫の

食・ q' L ‑

い もな どに多機 多様 です."力ur.原料 は 2級 品 で ち"とか,"とにか くた くさん とれ ない ことには"と は言 った認識 の甘 さの "つげ ●が今廻 って来 た感 じ

です. (知許)

80.食品加工業者 か ら見た原料甘 しょ()3 加工原料用甘 しょの破 り嫌 い上,屈 も1‑・Jくれ てい‑ たの は,掘 り収 りか ら,工機 の機械 に投入 され るま での取 り扱 いで はないで しょうか.

例 えば,甘 しょよ り水分含̲i;Aの多いジャガイモで: は,掘 り取 り崎の地温の適温範朗,適 当な土壌水分, 貯蔵柾 に収容 した ときの風血,‑ 口当 り

L I

I一降 させ る べ き温度 の範紺 な ど,尖 に きめ柵 やかな条件がuJlち かにされてい ます. この ような王TrLが,甘 しょで も早 く究明 され ることを期待 しつつ,掘 り取 ったい もは 通気 の良い状態 にお き,掘 った翌 日中には一次処理

をす ませ ることで対応 しています. (知識)

81. 肉質 と澱粉 (I)

内野の粉野 と粘野 と猿粉 とは密接 な馳係がある と 考 えられ る.一般 に粉野 (種 )の もの は澱粉合流が 謁 く,粘野 (

都)

の もの は低 い. また貯蔵 によ り澱 粉含iitが減少 して粘野 に変 ることがあ るが,収砕頃 に寒 さにあ うとシュクロー ス含n が増大 し甘味の強 い ものにな るようである. (奈良)

82 肉質 と澱粉 (日)

肉Jffと澱粉 との関迎 で,務粉 その ものの相逆 はど うか とい うことが考 えられ る.三並大学で栽培 され た もの についてみた結果 は結論 か らい うとそれほ ど 品轍間 で大 きな差 はないが,実験結果 を示す と次の 様 であった.

I) ア ミロース舎熊 は19‑21)%程度 であった.

2) ビス コグ ラフに よる粘 度 の差 は立 ち上 り温度 (糊化)が69oC位の もの と72oC位の もの とがあ り,大 部分前者であ る.

3) X線回折蛭1か ら全 てC圧J型 であったが, B回避 割合 が日1‑20%の もの はブコク,沖親日OO号,腿林 1 早,40%の もの はべこセ ンガン,ナハヤ,出林 3号, ゴコクマサ リ, ナカムラサキ,Ln林 6号, タマユタ カ, ア リアケイモ,60%の t)のは腿林 9号,山林 5 早, シロセ ンガン,80%の ものはツ クマアカであっ

た. (奈良)

83. 甘藷の食べ方

昔か ら欝乏人 はムギ飯 やlr灘 を食 べ るという誤 っ た見方があった. しか し,栄曲価 のす ぐれ た甘糖 を 常時食 べ ることは継以上好 ましい ことである. H本 には主食 と副食の区別があって,主食 には椀盛 りの 米飯 をおかわ りして門をみ た してい る. この飯椀 を やめて,欧米 の家庭 でみ られ るように,米飯,肉, 魚介類, イモ斯,野菜類 の紫込みやh'il物 な ど準齢 さ れ た食品 を,各 自のnllに随意見計 らって取 り込 んで 食 べ るような食習班 に改 めてはいかがで しょうか.

(西山)

(18)

81 近畿大学出学部紀襲 第 23号 (1990)

Ⅴ 日. 保 護 研 究 分 野

84 病 ・傷害 に伴 う呼吸上昇

植物 が病 ・儲省 を受 ける と呼吸が上耕 す るが.サ ツマイモ塊根 は特 に激 しい. その生化学的横柄 は不 卜分の まま取 り残 されている. (瓜谷)

85 ア リモ ドキゾウムシのサ ツマイモ食害防除 ア リモ ドキ ゾウムシ (CV仏./ om(/rl.(r'/IzhL.)はサツ マイモを容劫に食也JL, その時組織中 につ くられ る フィ トアレキシン等 には免疫 に さえ思われ る. この :llJ'・虫 は熱,L 域 で猛威 をふ るっているが, その防除.桝 吐 に成功 していない.熱帯現地 において,7号 qf.を含 め, 防除 のための総合的研究が必要である. (瓜谷)

86 サ ツマイモの病菌侵入 に対 する抵抗性 他 の植物 の似合 と同様 に, サツマイモが病菌 の位 人 を受 けるとイポメアマ ロン等の フ ィ トアレキシン が生成 ・若布1.され,防御反応 にrJA与 す るとみな され る. しか しそれ以外の防御因子 も指摘 され てお り, これ らの総合的邸解, その迫伝的把U.が望 まれ る.

(瓜 'Li)

87, フィ トア レキシンの生成 ・蓄積

抱物 は微生物 や端物 に出合 うとフィ トア レキシン を生成す るが,サツマイモ塊根 の この反応 は特 に激 しい. しか し生成 ・普欲 の枚桝 は確架には解明 され ていない. この磯 の研 究 にサツマ イモ は格好 の材料

である. (瓜谷)

88 サ ツマイモのプ ロテアーゼ

サツマ イモ塊根 には多 椛の貯蔵 タンパ ク酢が存在 す る. この組織 が病菌の投入 を受 ける と, その タン パ クJFTはす みやか にべ ブナ ドや ア ミノ酸 に分解 さ れ, この ことは抗原抗体汝J.Lか らわか ってい る. こ れ は新 しい酵紫 タンパ クJff群 を合成す るためであ ろ う. これか ら考 えられ ることは,柄‑A‑の感染刺激 を 受 ける と.先 ずプロテアー ゼが封入 され ることであ る. プロテアーゼを中心 としての解析 は,サ ツマイ モ塊根の細胞調節横棚 を解 きは ごす有ブ)の一手段 と

な ろう. (瓜谷)

89 病 ・傷害 に伴 うポ リフェノール頬の生成 植物 にはひ ろ くポ リフェノーJLql, が存在 し,病 ・ 傷hfに拙 うと生成 され る. しか しその生合成 の酵紫 系 ・誘 弔 ・細胞 内局在性 ・g二期的役割 は 十分 に解明 され ていない.病 ・似せ.:サ ツマ イモは適 当な材料 で

あ る. (瓜谷)

(19)

5 8 杉野 ・長谷川 :カンシ ョ研究先 え宙 き娘 (Il)

2 9 0.

9 ネコ7セ ンチュウ抵抗性甘藷品種 . サツマイモネコ7セ ンチュウ と甘藷の種 いも サツマイモネコ7セ ンチユウ (Me

我が国で1肝輔 に寄生,加皆す るネコプセンチュウ llodogyne・ lln・ の吊密度間切 と低衛度餌場で生産 された甘 )

/a i cogn. と し て は, サ ツ マ イ モ ネ コ プ セ ン ナ ユ ウ

Me mCgll

れてお り,本線虫 に対す る廿潜の抵抗性品種が多数 矧場 に値播 きした ところ,高密度圃場で生産 された 育成 され ているが,本部以外 に も,甘帝 に寄生 し, 魅 い もは,低密度bB]場 で生産 された概 い もよ りも顕 本櫛 と寄生性 を輿 にす るネコプセンナ ユウ (例:ジ 著 に萌芽が遅延 し,株 当た りの茎数 も少 く, しか も

) ta T O

(liod Iog.,tle がGLも普遍的で,王tl輩祝 さ 蘭 の種 い もを,別に整備 しておいた本線虫の低密度

ャワネコプセ ンナ ユウ M

認め られているので,今後,サツマイモ ネコブセン (r井 L luaIZ

l j

. '〟な ど)の存在 が( 高密度閉場産の概 い もは,町域 での腐敗が多かった )

6 5

陳 火山出試一千灘,1955‑' .このようなネコ チュウと寄If.反応 を奨に し, しか も甘柄 に寄生,加

lifする別柾のネコプセンチュウ類がい くつか発見 さ れ るとすれば, これ らのネコプセンチュウの租類 ご とに,新 たに抵抗性廿併占占qL'の育成 を考 える必要が ある. この場合,サツマ イモ ネコプセ ンチュウに対 す る似合 と共通の抵抗性 をもつ甘商品名的 ,'多数得 ら れ るならば好都合である. (近藤)

プセンチュウの生息密度の高い防切での採櫛栽培で 生産 された垂れ ゝもの能力低下 は,甘蘭の根 に投入す る多数のネコプセンチュウの直接加普およびネコブ センチュウの寄生,加態 によるい もの品田 (澱粉 歩合,切干歩合 な ど)の低下 によるのではないか と 考 えられ る.

以上の ように,サツマイモネコプセ ンチュウの高 密度間切 で生産 された櫛 い もは,追捕用 として b, 従来の苗床 における哉■生産用 として t),好適な もの とは考 えられないので.採鹿町 としては,サツマイ 1

9. 甘藷品種のネコ7セ ンチ ュウ抵抗性 を破 るネ モネコプセンチュウの生息密度の高い闇場 は,撞力

コ7セ ンチ ュウの系統 避 けるべ きである. (近藤)

Je ( d ' N ' l 近年,サツマイモネコプセンナユウ(Me 掛り

〝ll)t((に対 して強 い抵抗性

〝cog '

I ‑.をもつ出林 2号,腿

林5号,太 白などのtr l斬d・ Il.EE.Jに,感受性rl.礎 と同程占 Y施 して,主 t

度 に寄生,fI.I 節

r ‑

3=な根 こぶを形成す るサツ

3

9 帯状粗皮症 ウイルスの解明 マイモネコブセンナユウの個体群 (系統)の出現が

N lo.

光 え壬

塊(I)で児玉先生の御指摘 ( o 9

認め られている(雌沢,174). このような甘癖品名正 t)のあ

のネコプセンナユウ抵抗性 を打破するネコプセンチ ュウの新系統の出現 は,抵抗性廿灘lLJ#の奔命 を短, .u くし, ネコプセンチュr/の被lL lを激化 させ る糸口に: もな りかねないので,抵抗性品櫛利用上大 きな17り題 である.

ネコ7'セ ンナユウが甘.J軌

[ " I ,

都 の抵抗性 を破 るに至 るメカニズムについては十分解明 されていないが, 抵抗性品都 の長期連作や抵抗性晶illへのネコプセン チュr/の継代接都 による抵抗性打破系統出現の可能l

りました新病fl子については病虫分野の方々の研究で ウイルスが原因であることがほぼ判明 しました. し か し,カンンヨに認 め られ る 4都のひも状 ウイJレス のうち, どれが関与するのか,あるいは複合感染 に よ り発症するのか不明です.

帯状紐皮症也抗性品楓

u

iiJ差の検定あるいは抵抗性 品種 の育成のために必嬰なので,是非早急に病原 ウ イルスの解明 をお願 い したい. (坂本)

4 7 9

性が確かめ られている (蛸沢,1 )ので,同一抵 抗性1「al;‑T概 の述作 は避 けるべ きであろう. また,

L

tr僻の連作矧壕を等で, ネコプセ ンチュウ抵抗性甘結 品毛かこネコプセンチュウの寄主Lを認めた場合には, 抵抗性打破系統出現の11L軸 を確認 した上 で,対策 と して,Er T矧鮒l占 l!の輪作1

,

対抗耕物等の中人による 輪作, さらに新 しい抵抗性廿瀬品柾の育成 などを考

える必嬰がある. (近藤)

(20)

6

8 近畿大学出学部紀輩 第 2号 199

V " I . そ の 他 一 般

) 0 ( 3

4 9.

我 が国 のサ ツマイモに脚 す る科学 ・技術 の他国へ の移転.

我が国が持 つサツマイモの生産 ・貯蔵 ・加工 に関 す る科学 ・技術 には優れ ているものが多い. その科 学 ・技術 の トランス ファー を,それぞれの国の自然 ・ 社会 ・経済条件 を配船 した上 で契施 す ることは望 ま

しく, そのための実学的研究が必婆 であ ろう. た と えば加工 について もそれぞれの国 に合 う技術 や加工 品が現地 の研究者 と協力 して工夫 されて よい.

(瓜谷)

国際協 力 96. プ ロジェク ト研究

斜陽作物視 されている今 こそ,甘源 は腰 をす えて 基礎 的問題 を研 究解明 し, いつで も要求 に応 じられ

るよ う塵併整頓 してお くべ きであ ろう.

個人研究 は別 として,難 問堰 の解明 には多面的角 度 か ら検 討 す る必 蟹が あ るか らプ ロ ジ ェク トチー ム ・ワー ク (国際的 または国内的 に)す ることが肝

饗であ ろう. (西山)

年 に設立 され た国際熱帯 い も額 学会 7

6 5

9

9 甘藷の国際研究集会

Itner ( Crops t oo i opca o

S itoceyfrTr lR )で は,

】 iona 亡 na

設立以来3年 ごとにシン,ポジウムを熱帯圏の関係国 で開催 している.1988年 にはタイのバ ンコックで第 8回 シンポジウムが開催 され,EJ本 か らは大学,研 究概則,民悩】会社か ら合計10人が出席 し, 7題 の研 究発袋 を行 った.

わが国か らは毎回 1名以上 の関係者が出席 してお 1

9 9

り,1 年 にアフ リカで開催が予定 されてい る第 9 回 シンポジウムに も是非 円本 か らの出席及 び研究発 衆 が期待 され る. (坂本)

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