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0号に思う

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Academic year: 2022

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﹁早稲田大学図書館紀要﹂

れた館員諸兄︑ この度︑﹁図書館紀要﹂が四0号を迎えることになった︒人間ならば壮年に達し︑働き盛りを迎えたことになる︒

まことに嬉しいことである︒これまで︑本﹁紀要﹂に執箪︑ご寄稿いただいた学内外の諸先生︑編集に携わってこら

さまざまな形で支援してきて下さった関係者の方々に対し︑この機会に改めて心からの感謝と敬意の

気持ちを表したいと思う︒

この雑誌は︑昭和三十四年に︑当時の館長である大野賓雄先生が創刊されたものであった︒大野先生は︑第一号に︑

発刊の言葉として次のように書いておられる︒﹁図書館は大学の心臓である︑と言われておりますが︑その機能を全う

するためには地味な努力を積みかさね︑好意ある奉仕を惜しまぬことと︑図書資料および固書館に関する研究に打

ちこむことが必要であります︒書誌学および図書館学の重要性が加わるにつれて︑本館でもこの種の研究がいよいよ

活澄になりその成果を公開するための紀要の刊行を必要とするに至りました︒⁝・:﹂

当時︑紀要を出している図書館は︑

している大学図書館はほとんど無いと聞いている︒だから︑﹁紀要﹂の発行は大野先生の大英断であったが︑先生が意

図されたところは︑ 天理図書館を除けば︑大学図書館としては皆無であった︒現在でも︑紀要を出

三十五年たった今でも全く変わっていない︒

創刊旧 0

号に思う

野 日 洋

‑ 1 6 ‑

(2)

﹁早稲田大学図曹館紀要﹂創刊四0号に思う

われ

る︒

させてゆきたいと思っている︒ 大学図書館の仕事は︑言うまでもなく資料の受け入れや整理︑閲翌からレファレンスにいたるまで多岐にわたる︒

しかし︑もっとも重要な仕事は︑大学での研究を支え︑教育を支援することにある︒この重要な仕事を行うためには︑

何よりも資料に通じることが必要であり︑

ある︒しかも︑本学図書館には︑すでに質の高い誇るべき大量の蔵書が収蔵されている︒これら資料の収集には︑歴

代館長をはじめとする館員の長い歳月をかけた努力のほか︑先輩諸先生や世の篤志家の厚意に負うものが多いが︑こ

れらの貴重な資料を世に紹介してゆくこともまた︑図書館の重要な使命のひとつであろう︒

また

図書館の活動を発展させ そのためには︑収蔵資料に関する書誌学的研究や新資料の紹介が不可欠で

よりよく運営していくためには︑そのしくみや組織を学ばなければならないが︑

そのためには︑設備や管理運営にいたるまでの図書館についての体系的研究がどうしても必要であって︑そうした研

究の成果が日常的な図書館の活動に︑結局は反映されていくことになるであろう︒こうした仕事は︑

外の研究者や館員諸兄の手で地道に続けられてきたが︑今後もそれをこの﹁紀要﹂をつうじて着実に積み重ね︑発展

本﹁紀要﹂と私とのかかわりは︑主にこの四年間の各号に巻頭言を記すことであり︑刊行するたぴにその内容に目

を通すことであったが︑編集にたずさわる館員諸兄のご努力によって︑

図書館は今︑大きく変わりつつある︒特にシステム化による影響は著しく︑

つつあるようにすら見える︒しかし︑ これまでも学内

その内容が近年とみに充実してきたように思

それは図書館そのものの在り方を変え

そうした変化にもかかわらず︑資料の蓄積︑その保存と利用が図書館の使命の

中心をなすことに変わりはない︒資料の書誌的研究を積み重ね︑新資料についての紹介を行い︑あるいは図書館に関

する多面的な研究を行うことの重要性は︑なんら変わるところがないのである︒むしろ今日においても図書館の活

‑ 1 7 ‑

(3)

動は

︵のぐちょうじ理事・第十四代館長・文学部教授 こうした学問的研究の上にこそ立っていると言っても言い過ぎではないであろう︒

本﹁紀要﹂が︑今度とも︑図書館学︑文献学︑書誌学を扱う専門の雑誌としてさらに一層内容を充実し︑

あるが着実な研究の成果を発表していくことによって

も︑ご関係の諸先生︑館員諸兄の変わらぬご支援︑ご協力︑ご指導を賜るようお願いしたい︒ 地道では

よりよく江湖に神益できるよう努めたいと思っている︒今後

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