高 炉 セ メ ン ト コ ン ク リ ー ト の 断 熱 温 度 上 昇 と 強 度 発 現 に 関 す る 研 究
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(2) V‑221. 土木学会第58回年次学術講演会(平成15年9月). 封して温度制御槽内に保管し,材齢 2,4,7 および 14 日において圧縮強度を試験した. 3.実験結果と考察. 60. (1)断熱温度上昇試験 終局温度上昇量(℃). 図‑ 4 に練上がり温度と終局温度上昇量 Q ∞の関係を示す.普通ポルト ランドセメントを用いた場合,練上がり温度が高くなると終局温度上昇 量は低下する傾向にあり,既往の研究. 1) と一致している.しかし,高炉. セメントを用いた場合,練上がり温度が変化しても終局温度上昇量はほ. 50. 40 330‑OPC 330‑BB45 330‑BB60 330‑BB30 290‑BB45 370‑BB45. 30. とんど変化していない.これは,練上がり温度が低いことによって高炉 スラグ微粉末の反応が抑制され,逆に練上がり温度が高いことによって. 20 0. 10. 高炉スラグ微粉末の反応が活性化されたためと考えられる. 図‑ 5 は,練上がり温度と温度上昇速度係数γとの関係を示したもので. の上昇に伴い温度上昇速度係数はほぼ同じ割合で増大している.なお,. 0.07. 図‑ 5 から明らかなように,高炉セメントを用いた場合の温度上昇速度. 0.06. 率を 0,30,45 および 60%と増大させるにしたがって,温度上昇速度. 温度上昇速度係数. 0.08. がわかる.また,練上がり温度 20℃において高炉スラグ微粉末の置換. 0.05 0.04 330‑OPC 330‑BB45. 0.03. 330‑BB60 330‑BB30 290‑BB45 370‑BB45. 0.02. 係数は小さくなることがわかる.. 0.01. (2)断熱養生下の強度発現. 0.00 0. 10. 断熱養生された供試体の圧縮強度試験結果を 表‑ 2 に示す.また,普 通コンクリートの材齢 7 日の強度に対する,高炉セメントコンクリー. 40. 図‑ 4 練上 が り 温 度 と終 局 温 度 上 昇 量. ある.普通コンクリートも高炉セメントコンクリートも,練上がり温度. 係数は,普通ポルトランドセメントを用いた場合より,小さくなること. 20 30 練上がり温度(℃). 20 30 練上がり温度(℃). 40. 図‑ 5 練 上 が り 温 度 と温 度 上 昇 速 度 係 数. トの強度の関係を,練上がり温度ごとに示したのが図‑ 6 である. 表‑ 2 から分かるように,練上がり温度が 30℃の場合は,高炉セメン. 表‑ 2 断 熱 養 生 下 で の 圧 縮 強 度( N / m m 2 ). トを用いた場合でも普通ポルトランドセメントを用いた場合とほぼ同. 材齢. 等の強度発現を示している.一方,図‑ 6 に示すとおり,高炉セメント. 2日 4日 7日 14 日. を用いた場合,練上がり温度が低いと初期強度は小さいが,長期的に は普通ポルトランドセメントを用いたものと同等以上となることがわ かる.. 高炉セメント(置換率 45%). 普通ポルトランドセメント. 10℃ 14.30 27.51 38.24 40.18. 10℃ 21.53 30.26 36.09 38.85. 20℃ 21.91 32.66 33.23 33.98. 30℃ 25.28 29.35 31.65 33.57. 20℃ 26.36 31.32 34.08 34.10. 30℃ 24.42 29.43 31.34 32.14. 1.2. 4.まとめ. 1.1. (1)高炉セメントを用いたコンクリートの終局断熱温度上昇量は,10. 1.0. (2)高炉セメントを用いたコンクリートの温度上昇速度は,練上がり温 度に比例して増大するが,普通ポルトランドセメントを用いたコンク. 0.9 圧縮強度比. 〜30℃の範囲で練上がり温度を変化させてもあまり違いが見られない.. 0.8 0.7 0.6. リートよりも小さい.. 0.4. (3) 高炉セメントを用いたコンクリートの断熱条件下における強度は,. 0.3. 練上がり温度が低い場合,普通コンクリートよりも,初期では小さい が,長期的には同等以上の強度となる.. 10℃ 20℃ 30℃. 0.5. 0.2 0. 5. 材齢(日). 10. 15. 図‑ 6 断 熱 養 生 下 で の 圧 縮 強 度 比. これらのことから,高炉セメントを用いた場合,普通ポルトランドセ メントを用いた場合と比較して,初期養生温度に対する配慮を十分に行う必要があると言える. 参考文献 1)塚山隆一:マッシブな鉄筋コンクリートの温度上昇ならびに温度ひび割れに関する基礎研究,学位論文,1974 年. ‑442‑.
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