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(1)

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 1

無線伝送工学

2015年後期

通信工学専攻

安達文幸

デ ィ ジ タ ル 通 信 の 基 盤 技 術 で あ る デ ィ ジ タ ル 変 調 ,

誤 り 制 御 , 等 化 , 多 重 化 , マ ル チ ア ク セ ス に つ

いての基礎理論を学びます.そして,最近の無線通信で広

く 用 い ら れ て い る 符 号 分 割 マ ル チ ア ク セ ス

(CDMA)および直交符号分割マルチアクセス(OFDMA),

そして将来の移動通信技術について概説します.

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 2

内容

第1章:ディジタル変調理論

第2章:信号検出理論

第3章:誤り訂正符号化理論

第4章:多重化とマルチアクセス理論

第5章:フェージング理論

第6章:フェージング対策技術

第7章:セルラー理論

第8章:DS-CDMA

第8.1節:原理

第8.2節:Rake受信

第8.3節:リンク容量

第9章:OFDMとMC-CDMA

第10章:シングルキャリア伝送

第11章:次世代移動通信

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 3

1章

ディジタル変調理論

電気・通信工学専攻

安達文幸

参考書

・ 斎藤:ディジタル無線通信の変復調,電子情報通信学会,

1996年

・ 山本,加藤:TDMA通信,信学会,1989年

・ 安達:通信システム工学,朝倉書店,2007年

「無線伝送工学」

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 4

目次

1.1 序論

1.2 シャノンのチャネル容量定理

1.3 ディジタル変調

1.4 電力スペクトル密度

1.5 帯域制限

(2)

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 5

1.1 序論

FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 6

通信の目的

通信とは何か?それは勿論,私たちの意思を伝達するこ

とであろうが,最近ではコンピュータ間通信のように人間

を介さない通信も多くなってきた.

遠くの人と会話したい

送る情報:音声

電話,携帯電話

遠くの情報を知りたい,見てみたい(あるいは遠くの人へ

情報を送りたい)

送る情報:音声,データや画像

ラジオ・テレビ放送,遠隔監視,インタネット

遠くの機械を操作したい

送る情報:制御データ

遠隔操縦(無人飛行機,衛星),宇宙探査機

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 7

通信技術の歴史(その1)

電話の発明

G.Bell(ベル) 1876年

*1

無線電信の発明と実験

G.Marconi(マルコーニ)

1895年発明,1897年特許,1897年英仏海峡横断実験

*2

,1901年

大西洋横断実験

テレビ技術の開発

1926年12月25日,高柳健次郎(浜松高等工業学校)が受像機に「イ」

の字を映し出すのに成功(20世紀放送史(NHK編)による)

周波数変調(FM)方式の発明

E.H.Armstrong(アームストロング)1933年

*1

トランジスタの発明

W.B.Shockley(ショックレイ)1951年

*1

参考文献:

若井登監修,無線百話,クリエイト・クルーズ

*1 科学技術史,直川一也著,東京電気大学出版局

*2 R. Jordan and C.T.Abdallah, “Wireless communications and networking: an overview,”

IEEE Antennas and Propag. Mag., vol. 44, pp. 185-193, 2002.

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 8

通信技術の歴史(その2)

AMラジオ放送

本放送1925年

米国では,1920年に開始

FMラジオ放送

実験放送1957年

本放送1969年

TV放送

実験放送1939年(走査線441本,毎秒25枚)

本放送1953年

商用移動通信サービス

船舶電話:1953年(世界で最初の公衆移動通信)

携帯電話:1979年12月(世界で最初の本格的セルラー移動通

信)

商用インターネットサービス

1993年

参考文献:無線百話,若井登監修,クリエイト・クルーズ

2015/10/02

(3)

FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 9

通信情報と通信形態

通信情報は,インターネットの普及に伴い,音声からデー

タ(テキスト情報など)や静止画像や動画像へと移ってい

る.

音声

データ

画像

通信形態は以下のように3つに分類できよう.インター

ネットの普及前は人から人への通信が主であったが,最

近ではコンピュータが介在する通信が増えてきている.

人 対 人

人 対 コンピュータ

コンピュータ 対 コンピュータ

2015/10/02 2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 10

1.2 シャノンのチャネル容量定理

FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 11

通信システムのモデル

送信機

送信メッセージ(例えば音声)を0, 1の系列に変換(情報源符号化とい

う).

符号化:伝送路で生ずる誤りを検出,訂正する符号化

変調:通信路で伝送するのに適した周波数帯の信号波形へ変換.

受信機

増幅器で処理しやすい電圧まで増幅し,受信フィルタで雑音を低減.

復調:0, 1の受信系列に変換

復号:伝送路で生した誤りを検出,訂正

送信メッセージを復元.

通信路

情報源

変調

復調

受信者

送信信号 受信信号

雑音

受信メッセージ

メッセージ

同軸ケーブル

光ファイバー

空間

電気信号

光,電波

通信路

符号化

通信路

復号

送信機

受信機

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 12

通信システムの評価基準

通信では,与えられた帯域幅で,できるだけ高い通信速度

で,かつ少ない送信電力で伝送できることが要求される.

評価基準

単位時間当たりどれだけ多くの情報を伝送できるか(通信速度),

どれほど忠実に伝送できるか(通信品質)

通信速度

単位時間あたりに伝送するビット数(bits/sec)

通信品質

伝搬路の歪み,伝送路途中で加わる干渉や雑音の影響で送信さ

れたビット系列と異なる系列が受信される.

ビット誤り率が品質を計る尺度として良く用いられている.

2015/10/02

(4)

FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 13

通信路の最大情報伝送速度(

1秒あたりのビット

数)を知る

通信路の帯域幅が

W(Hz)で,信号対雑音電力比がS/N

のとき,誤りなく伝送できる通信路の最大情報伝送速度

(ビット

/秒)には限界がある.

これを通信容量と呼ぶ.

帯域幅

W(Hz)の通信路

雑音

信号

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 14

シャノンのチャネル容量

通信路の帯域幅が

W(Hz)で,信号対雑音電力比がS/N

のとき,通信路の最大情報伝送速度(ビット

/秒)はいくつ

か?

これに答えを与えるのが,白色雑音チャネルで誤りなく通

信できる最大通信速度を示したシャノンの通信容量であ

る.

通信容量

C(bps)は次式で与えられる.

信号電力対雑音電力比

 

通信路の帯域幅

 

秒)

 (ビット

  

標本値) 

  (ビット

秒)

(標本

:

/

(Hz)

:

/

1

log

/

1

log

/

2

2 2

N

S

W

N

S

W

N

S

W

C

 

0

W (Hz)

-W

周波数

通信路伝達関数

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 15

帯域幅1MHzのチャネル容量を考える

チャネル容量に近づける有効な手段が通信路符号化で

ある.

である.

 

のとき

 

であるから,

ここで,伝送帯域幅

 

3Mbps

)

/

1

(

log

10

)

dB

45

.

8

(

7

/

MHz

1

bps

)

/

1

(

log

2

6

2

N

S

C

N

S

W

N

S

W

C

2015/10/02

通信限界

周波数利用効率(bps/Hz)の定義

周波数利用効率(

bps/Hz)の式で,ビットレートを一定の

ままで帯域幅を無限大にしたとき(

C/W→0)のE

b

/N

0

極限

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 16

bps/Hz

1

log

)

/

)(

/

(

)

/

/(

)

/

(

/

/

/

1

0

2

0

0





W

C

N

E

W

C

C

W

N

S

W

N

C

S

N

E

W

N

N

C

S

E

b

b

b

 

となり,

 

であるから,

スペクトル密度

であり,雑音電力

ネルギー

ビットあたりの信号エ

)

dB

6

.

1

(

2

ln

2

ln

1

2

1

2

0

2

ln

/

1

0

N

E

x

e

W

C

N

E

b

x

x

W

C

b

 を用いると

であるが,ここで

(5)

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 17

E

b

/N

0

と周波数利用効率の関係

0.01

0.1

1

10

100

-5

0

5

10

15

20

25

30

E

b

/N

0

[dB]

C/

W

[

b

ps

/H

z]

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 18

周波数利用効率と電力効率

出典:斎藤:ディジタル無線通信の変復調,信学会,1996年

BER=10

-4

を 確 保 す る

ために必要な

E

b

/N

0

PSK,QAM で は ロ ー

ルオフファクタ0.5の

ルートナイキスト送信

フィルタを仮定

GMSKでは正規化帯

域 幅

B

b

T=0.25 で 帯

域 制 限 し た と き の

99.9%帯域幅.

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 19

周波数利用効率と電力効率のどちらを

を優先させるか

C/W>1の領域

周波数利用効率が重要視される帯域制限領域で,送信

電力効率を犠牲

C/W<1

電力効率が重要視される領域で,周波数利用効率を犠

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 20

1.3 ディジタル変調

(6)

等価低域表現

変調

基底帯域(ベースバンド)伝送の信号波形は零周波数付近の

スペクトルを持っている.

しかし,現実の大部分の通信路は零周波数付近を殆ど伝送す

ることができない帯域通信路とみなされる.無線通信路はまさ

にそういう通信路である.

ベースバンド信号を通信路に最適な周波数帯域へ移す技術が

変調である.

変調された信号(被変調信号)の表現

t

j

t

P

j

f

t

t

t

f

j

t

P

t

t

f

t

P

t

x

c

c

c

2

exp

2

))

(

exp(

)

(

Re

)

(

2

exp

)

(

2

Re

)

(

2

cos

)

(

2

)

(

   

   

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 21

等価低域表現



(

)

cos(

2

)

(

)

sin(

2

)

2

)

2

cos(

)

(

)

2

sin(

)

(

)

2

sin(

)

(

)

2

cos(

)

(

Re

2

)

2

sin(

)

2

cos(

)

(

)

(

Re

2

]

)

2

exp(

)}

(

)

(

Re[{

2

)

2

(

exp

2

)

(

)

(

Re

)

(

)

(

)

(

)

(

))

(

exp(

)

(

)

(

)

2

exp(

2

))

(

exp(

)

(

Re

)

(

t

f

t

Q

t

f

t

I

P

t

f

t

Q

t

f

t

I

j

t

f

t

Q

t

f

t

I

P

t

f

j

t

f

t

jQ

t

I

P

t

f

j

t

jQ

t

I

P

t

f

j

S

t

jQ

t

I

t

x

t

jQ

t

I

t

s

t

j

t

t

s

t

f

j

P

t

j

t

t

x

c

c

c

c

c

c

c

c

c

c

c

    

   

   

 

とおくと

 

 ここで

る.

等価低域表現と呼ばれ

は,被変調信号の

搬送波に関係しない項

 

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 22 2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 23

送信するデータに応じて,

(t) と(t),またはI(t)と

Q(t) を変化させる.

I

Q

(t)

(t)

)

(

)

(

tan

)

(

)

(

)

(

)

(

1

2

2

t

I

t

Q

t

t

Q

t

I

t

)

(

)

(

)

(

t

I

t

jQ

t

s

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 24

振幅,位相,または周波数,すなわち(t),振幅,位相,

または周波数,すなわち(t),(t),またはd(t)/dtを

変化させる3つの方法がある.

I(t)とQ(t)を変化させても良い.

(

)

(

)

(

)

exp

)

(

)

(

t

t

j

t

I

t

jQ

t

s

振幅変調

Amplitude modulation

位相変調

Phase modulation

OOK (On-Off keying)

ASK (Amplitude shift keying)

PSK (Phase shift keying)

FSK (Frequency shift keying)

AM

PM

ディジタル(Digital)

アナログ(Analog)

周波数変調

(7)

被変調信号の周波数スペクトル

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 25

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                              





dt

ft

j

t

jQ

t

I

f

S

f

f

S

f

f

S

dt

t

f

f

j

t

jQ

t

I

dt

t

f

f

j

t

jQ

t

I

dt

t

f

f

j

t

jQ

t

I

dt

t

f

f

j

t

jQ

t

I

dt

ft

j

t

f

j

t

f

j

t

Q

j

dt

ft

j

t

f

j

t

f

j

t

I

dt

ft

j

t

f

t

Q

dt

ft

j

t

f

t

I

dt

ft

j

t

f

t

Q

t

f

t

I

f

X

c c c c c c c c c c c c c c

2

exp

)

(

)

(

)

(

)

(

)

(

2

1

)

(

2

exp

)

(

)

(

2

1

)

(

2

exp

)

(

)

(

2

1

)

(

2

exp

)

(

)

(

2

1

)

(

2

exp

)

(

)

(

2

1

2

exp

2

exp

2

exp

)

(

2

2

exp

2

exp

2

exp

)

(

2

1

2

exp

2

sin

)

(

2

2

exp

2

cos

)

(

2

2

exp

2

sin

)

(

2

cos

)

(

2

)

(

*

 

ここで

   

 

    

 

    

     

    

 

    

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 26

-f

c

0

+f

c

位相

S(f)

f

X(f)

)

(

2

1

c

f

f

S

)

(

2

1

c

f

f

S

被変調信号の周波数スペクトル

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 28

アナログ振幅変調

:両側波帯搬送波抑圧

(DSB-SC:Double sideband suppressed carrier)

被変調信号の時間領域表現

周波数スペクトル

とした.

ただし

号は次式で与えられる

であるので,被変調信

等価低域表現は

とする.

変調信号を

1

,

)

2

cos(

)

(

2

)

(

0

)

(

)

(

)

(

)

(

0

)

(

)

(

)

(

)

(

P

t

f

t

g

t

x

j

t

g

t

jQ

t

I

t

s

t

t

g

t

t

g

c

2

(

)

exp

)

(

)

(

)

(

)

(

2

1

2

exp

2

cos

)

(

2

)

(

*

f

G

dt

ft

j

t

g

f

G

f

f

G

f

f

G

dt

ft

j

t

f

t

g

f

X

c c c

     

 

ここで

     

 

-f

c

+f

c

0

f

ベースバンド信号

振幅変調波

位相

G(f)

)

(

2

1

c

f

f

G

 

)

(

2

1

c

f

f

G

 

ディジタル被変調信号の表現

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 30



     

1

)

(

)

/

1

(

1

]

|

[|

,

)

(

)

(

)

(

)

(

QAM

PSK

2

exp

2

)

(

)

(

Re

)

(

2 2

dt

t

h

T

s

E

jQ

I

s

t

h

n

s

nT

t

h

s

t

jQ

t

I

T

t

f

j

P

t

jQ

t

I

t

x

T n n n n T n n T n c

応答である.

パルス

は送信フィルタのイン

番目の送信シンボル,

  

はシンボル長)

系の変調の場合(

ここで,

  

うに表せる.

被変調信号は次式のよ

T

0

1

t

h

T

(t)

送信

フィルタ

H

T

(f)

T

t

フィルタ入力

T

t

フィルタ出力

2  n I 1  n I n I 1  n I In2 3  n I

0

)

(

t

j

I

の場合

)

0

,

1

PSK(

2

I

n

Q

n

+1

-1

+1

-1

(8)

ディジタル変調器の構成

2値パルス系列を送信データシンボル系列に変換.これはデータ変

調と呼ばれる.

送信データシンボル系列に対応した

I(t)とQ(t) を生成し,それぞれ

cos(2f

c

t)とsin(2f

c

t) に乗積すれば,ディジタル変調波を発生

できる.

FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 31

     

n T n n T n n c c

nT

t

h

s

nT

t

h

jQ

I

t

jQ

t

I

t

f

t

Q

t

f

t

I

P

t

x

)

(

)

(

)

(

)

(

)

2

sin(

)

(

)

2

cos(

)

(

2

)

(

     

送信シンボル

(記号)

T

0

1

t

h

T

(t)

データ

シンボル

生成

2値(0,1)

パルス

系列

+cos(2f

c

t)

- sin(2f

c

t)

I(t)

Q(t)

x(t)

送信フィルタ

H

T

(f)

送信フィルタ

H

T

(f)

{I

n

}

{Q

n

}

/2

~

発振器

電力増幅器

位相シフト

P

2

2015/10/02 2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 32

ディジタル変調方式の分類

周波数利用効率と送信電力効率

MSK

多値FSK

OQPSK

QPSK

MQAM

MPSK

ASK系列

PSK系列

定振幅

変動振幅

周波数利用効率の向上

変調方式

線形変調

AM,ASK,PSK

非線形変調

PM,FM,FSK

スペクトル

ベースバンド信号のスペク

トルが保存される

高調波成分が発

生する

包絡線

変動する

一定

2bits/symbol

log

2

M

bits/symbol

FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 33

ディジタル被変調信号の波形

最も簡単なディジタル変調が2値変調である.ASK,

2PSKと2FSKの例を以下に示す.

T

k

t

kT

t

jQ

t

I

t

s

)

1

(

)

(

)

(

)

(

f

dt

t

d

)

(

2

1

“1”

“0”

I

Q

“1”

a

k

=“0”

2値送信

データ

a

0

=

“1”

a

1

=“0”

a

2

=

“1”

a

3

=

“1”

(c) 2FSK

(a) 2ASK

t

(b) 2PSK

0

T

2T

3T

4T

“1”

“0”

2015/10/02

ディジタル被変調信号の表現

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 34



     

1

)

(

)

/

1

(

1

]

|

[|

,

)

(

)

(

)

(

)

(

)

(

QAM

PSK

2

exp

2

)

(

)

(

Re

)

2

sin(

)

(

)

2

cos(

)

(

2

)

(

2 2

dt

t

h

T

s

E

jQ

I

s

t

h

n

s

nT

t

h

s

t

jQ

t

I

t

s

T

t

f

j

P

t

jQ

t

I

t

f

t

Q

t

f

t

I

P

t

x

T n n n n T n n T n c c c

応答である.

パルス

は送信フィルタのイン

番目の送信シンボル,

  

はシンボル長)

系の変調の場合(

ここで,

     

  

うに表せる.

被変調信号は次式のよ

T

0

1

t

h

T

(t)

送信

フィルタ

H

T

(f)

T

t

フィルタ入力

T

t

フィルタ出力

2  n I 1  n I n I 1  n I In2 3  n I

0

)

(

t

j

I

の場合

)

0

PSK(

2

b

n

+1

-1

+1

-1

(9)

2PSK被変調信号の表現

T

n

t

nT

t

f

P

t

x

T

n

t

nT

P

A

P

A

T

n

t

nT

t

Q

I

t

I

t

jQ

t

I

T

t

t

h

j

j

jQ

I

s

s

Q

jQ

I

s

c c c n T n n n n n n n n

)

1

(

),

2

cos(

2

)

(

PSK

2

)

1

(

PSK

2

2

)

1

(

,

0

)

(

,

1

)

(

)

(

)

(

2PSK

,

0

0

,

1

)

(

"

1

"

0

1

"

0

"

0

1

0

2PSK

)

(

  

被変調信号の表現

 時間

被変調信号

・ 

とすると,

 送信電力を

・ 搬送波振幅

  

 

  

変調の

・ 

  その他

のとき

  

答を有する送信フィル

・ 矩形インパルス応

のとき

  送信データ

のとき

  送信データ

  

は次式のようになる.

であり,

変調のとき,常に

  

・ 被変調シンボル

T

0

1

t

h

T

(t)

矩形インパルス応答

h

T

(t)

I

Q

“1”

“0”

+1

-1

-1

+1

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 35 2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 36

多値

PSKと多値QAM

多値

PSK (Multi-level PSK) の信号点配置(s

n

= I

n

+

jQ

n

)

(c) 8PSK

111

110

010

011

001

000

100

101

(a) 2PSK

(b) 4PSK

I

n

Q

n

1

0

10

11

00

01

1

(d)16PSK

1111

1100

0101

0110

0011

0000

1001

1010

1110

1101

0100

0111

0010

0001

1000

1011

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 37

QAM (Quadrature amplitude modulation) の信

号点配置(s

n

= I

n

+ jQ

n

)

(e) 16QAM

(d) 4QAM

“10”

“11”

“00”

“01”

(d) 2ASK

“1”

“0”

QAM

4ASK

4ASK

信号点配置

2 / 1  2 / 1  2 / 1  2 / 1 

1

1

“11”

“11”

“10”

“00”

“01”

“10”

“00”

“01”

10 / 3  10 / 1  10 / 1  10 / 3  10 / 3  10 / 1  10 / 1  10 / 3  2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 38

16QAMの信号点配置(s

n

= I

n

+ jQ

n

)

“1111”

“1100”

“0101”

“0110”

“0011”

“0000”

“1001”

“1010”

“1110”

“1101”

“0100”

“0111”

“0010”

“0001”

“1000”

“1011”

1

16PSK

“11”

“11”

“10”

“00”

“01”

“10”

“00”

“01”

10 / 3  10 / 1  10 / 1  10 / 3  10 / 3  10 / 1  10 / 1  10 / 3 

(10)

多値

PSKのI(t)とQ(t)の波形(その1)

帯域幅一定のまま伝送レートを高速化

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 39

I

Q

1

0

111

110

010

011

001

000

100

101

10

11

00

01

)

(

)

(

)

(

t

I

t

jQ

t

s

11 01 00

110 100

I(t)

Q(t)

(b)4PSK

1

1

0

1

0

0

I(t)

(a)2PSK

送信する2値データ

I(t)

Q(t)

(c)8PSK

t

2

/

1

+1

-1

2

/

1

2

/

1

-1

Q(t)

t

高速伝送

多値PSKのI(t)とQ(t)の波形(その2)

伝送レート一定のまま帯域幅の狭帯域化

I

Q

1

0

111

110

010

011

001

000

100

101

10

11

00

01

)

(

)

(

t

jQ

t

I

11

01

00

2

/

1

2

/

1

I(t)

Q(t)

(b)4PSK

1

1

0

1

0

0

送信する2値データ

1

t

t

1

I(t)

Q(t)

(a)2PSK

110

100

2

/

1

1

I(t)

Q(t)

(c)8PSK

狭帯域

伝送

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 40

伝送レート一定の場合には多値レベルを大きくすると狭

帯域スペクトルになる

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 41

(b)4PSK

(a)2PSK

(c)8PSK

W

W/2

W/3

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 42

1.4 電力スペクトル密度

(11)

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 43

自己相関関数と電力スペクトル密度

決定論的信号

決定論的信号の周波数領域での表現としてフー

リエ変換と電力スペクトル密度が存在する.

不規則信号

送信データ“0”と“1”の発生が不規則(ランダム)であ

るようなディジタル伝送のような場合,ディジタル被変

調信号を不規則信号とみなして統計的に扱うことしか

できない.

不規則信号の周波数領域での表現として電力スペク

トル密度が用いられる.

電力スペクトル密度は自己相関関数のフーリエ変換

である.

2015/10/02

平均電力

FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」

が得られる.

48

にわたって積分すれば

を全ての周波数

力スペクトル密度

は平均電力である.電

   

は直流電力であり,ま

   

ここで

    

にある.

フーリエ変換対の関係

とは次式のように

と電力スペクトル密度

自己相関関数

P

f

P

P

df

f

P

dt

t

x

T

T

R

d

R

P

df

f

j

f

P

R

d

f

j

R

f

P

f

P

R

T

xx

xx

xx

xx

xx

)

(

)

(

)

(

2

1

lim

)

0

(

)

(

)

0

(

)

2

exp(

)

(

)

(

)

2

exp(

)

(

)

(

)

(

)

(

2



2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 49

演習問題1.1

信号

x(t)の電力スペクトル密度P(f)は,その自己相関関数

R

xx

()のフーリエ変換であることを示せ.

df

f

j

f

P

R

d

f

j

R

f

P

xx

xx

)

2

exp(

)

(

)

(

)

2

exp(

)

(

)

(

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 50

ディジタル被変調波の自己相関関数と

電力スペクトル密度

(

)

exp(

2

)

Re

)

2

sin(

)

(

Im

)

2

cos(

)

(

Re

)

(

)]

(

)

(

)][

(

)

(

[

2

1

lim

2

1

)

(

)

2

sin(

)

(

)

(

)

(

)

(

2

1

lim

2

1

)

2

cos(

)

(

)

(

)

(

)

(

2

1

lim

2

1

)

(

)

(

2

1

lim

)]

(

)

(

[

)

(

) 5 . 0 ( ) 5 . 0 ( * ) 5 . 0 ( ) 5 . 0 ( ) 5 . 0 ( ) 5 . 0 ( ) 5 . 0 ( ) 5 . 0 (









               

c jQ I c jQ I c jQ I ss T N T N jQ I c T N T N c T N T N T N T N ss

f

j

R

f

R

f

R

R

dt

t

jQ

t

I

t

jQ

t

I

NT

N

R

f

dt

t

Q

t

I

t

I

t

Q

NT

N

f

dt

t

Q

t

Q

t

I

t

I

NT

N

dt

t

s

t

s

NT

N

t

s

t

s

E

R

    

とすると

ここで

(12)

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 51

)

(

)

(

)

(

1

)

(

1

]

[

]

[

)

(

2

1

lim

)

(

2

1

lim

)

(

)

(

1

)

(

)

(

)

(

2

1

lim

)

(

)]

(

)

(

)][

(

)

(

[

2

1

lim

2

1

)

(

T

T

2

2

2

2

2

2

)

1

(

2

2

T

T

)

1

(

)

5

.

0

(

)

5

.

0

(

T

T

2

2

)

5

.

0

(

)

5

.

0

(

*









hh

jQ

I

n

n

n

n

N

N

n

n

n

N

N

n

n

n

N

N

n

T

N

T

N

n

n

jQ

I

n

n

T

N

T

N

jQ

I

R

P

dt

t

h

t

h

T

P

R

b

a

E

Q

I

E

Q

I

N

N

Q

I

N

N

dt

t

h

t

h

T

P

dt

nT

t

h

nT

t

h

Q

I

NT

N

P

R

b

a

dt

t

jQ

t

I

t

jQ

t

I

NT

N

R

る.

相関関数は次式で表せ

であることから,自己

大数の法則より

とが独立であるなら

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 52

関数である.

は送信フィルタの伝達

ここで,

   

度は次式になる.

号の電力スペクトル密

となるから,被変調信

    

   

のフーリエ変換は

ここで,

      

   

従って,

)

(

)

(

1

)

(

1

2

)

(

)

(

1

)

2

exp(

)

(

)

(

1

)

2

exp(

)

(

)

(

)

(

)

(

1

)

(

)

2

exp(

)

(

)

2

exp(

)

(

2

)]

2

exp(

)

(

Re[

)

(

T 2 T 2 T 2 T T T T T

f

H

f

f

H

T

f

f

H

T

P

f

P

f

H

T

d

f

j

dt

t

h

t

h

T

d

f

j

R

R

dt

t

h

t

h

T

R

f

j

R

f

j

R

P

f

j

R

R

c c hh hh hh c hh c hh c jQ I ss





                2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 53

矩形パルス応答をもつ送信フィルタのと

きの電力スペクトル密度









2 2

)

(

]

)

(

sin[

)

(

]

)

(

sin[

2

)

(

exp

)

sin(

)

(

elsewhere

,

0

0

,

1

)

(

T

f

f

T

f

f

T

f

f

T

f

f

PT

f

P

fT

j

fT

fT

T

f

H

T

t

t

h

c c c c T T T

 

であるから

 

のとき

 

0

f

1/T

-1/T

+f

c

f

f

c

+1/T

f

c

-1/T

P

T

(f)

メイン

ローブ

0

サイド

ローブ

PT/2

T

|H

T

(f)|

T

0

1

t

h

T

(t)

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 54

1.5 帯域制限

(13)

送信機の構成

帯域制限なしでは高調波成分がある

Without filtering, there

exist harmonics components.

→無線通信では他チャネル

へ干渉を与える

In wireless communication, the harmonics

will interfere the other channel and are undesirable

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 55

0

f

+1/T

-1/T

2

sin

)

(

fT

fT

f

P

P(f)

周波数

アップコンバージョン

Frequency

up-conversion

f

c

f

+1/T

-1/T

P(f)

メインローブ

Main lobe

(

)

cos(

2

)

(

)

sin(

2

)

2

)

(

2

cos

)

(

2

)

(

t

f

t

Q

t

f

t

I

P

t

t

f

t

P

t

x

c c c

cos(2f

c

t)

- sin(2f

c

t)

I(t)

Q(t)

データシンボル

生成

P 2

電力増幅器

)

(t

x

送信2値(0,1)

データ系列

Transmit binary

Data sequence

被変調波の帯域制限

矩形パルス応答

h

T

(t)を持つ送信フィルタ

2PSK(Q

n

=0)のとき

0

T

1

t

h

T

(t)

送信

フィルタ

H

T

(f)

T

t

フィルタ出力

I

(t

)

1

1

0

1

0

0

送信

データ

I(t)

1

1

Q(t)

t

送信データ

T

T

t

フィルタ入力

2  n I 1  n I n I 1  n I In2 3  n I

+1

-1

+1

-1

1

1

2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 56 2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 57

T秒ごとに振幅 (2P)

1/2

のディジタル被変調波パルスを

送信する時の電力スペクトル密度

P(f)は次式のように広

がってしまう.

無線通信では他チャネルへ干渉を与えることになるので

好ましくない.そこで用いられるのがナイキストフィルタで

ある.

f

c

f

+1/T

-1/T

T

0

1

t

h

T

(t)

矩形パルス応答

h

T

(t)

電力スペクトル密度

P(f)









2 2

)

(

)

(

sin

)

(

]

)

(

sin

2

)

(

T

f

f

T

f

f

T

f

f

T

f

f

PT

f

P

c c c c T 2015/10/02 FA/Tohoku_U 「無線伝送工学」 58

送信信号の占有帯域幅を最小化し,かつ受信

フィルタ出力S/Nを最大化するには?

送信データを表す正負のインパルスを

T秒毎に送信する

とき,総合(送信+受信フィルタ)の伝達関数をどんな関

数にすればよいか?

T秒ごとに標本化された標本を送信+受信低域通過フィ

ルタを通したとき,受信フィルタ出力波形の

T秒ごとの標

本値が元の値と完全に等しくなる(すなわち他の送信

データからの影響を受けない)ようにすればよい.

このような伝送系をナイキスト伝送系と呼ぶ.

送信+受信

フィルタ

H(f)=H

T

(f)H

R

(f)

t

T

フィルタ出力

+1

-1

T

t

フィルタ入力

2  n I 1  n I n I 1  n I In2 3  n I

+1

-1

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