(1)中学年向け
絵 本
1
王さまと九人のきょうだい
赤羽末吉/絵 君島久子/訳
岩波書店 1969
中国の少数民族、イ族に伝わる昔話の絵本です。子ども
のいないおばあさんが池の中の白い髪の老人にもらった9
粒の丸薬で、9人の兄弟を授かります。兄弟にはそれぞれ、
1つずつ特殊な能力があり、悪い王様の無理難題を退けま
す。話の痛快さもさることながら、のびのびとして明るく
楽しい画面もこの本の人気の理由です。
いたずらきかんしゃちゅうちゅう
バージニア・リー・バートン/ぶん・え
むらおかはなこ/やく
福音館書店 1961
小さい機関車ちゅうちゅうは、毎日客車や貨車をひいて、
町から町へ、駅から駅へ走っています。ある日自分だけで
走ったらどんなに素敵だろうと考え、すきをみて逃げ出し
て、好き勝手に走り出しました。大判の画面に描かれた木
炭画から、スピード感が伝わってくる、乗り物好きな子ど
もに喜ばれ、読み継がれている絵本です。
(2)20
黒い島のひみつ
シリーズ
エルジェ/作 川口恵子/訳
福音館書店 1983
少年探偵のタンタンは、今日も愛犬スノーウィーと一緒
に国際的な陰謀に立ち向かいます。ゆかいなビーカー教授
や海の男ハドック船長など、個性的な仲間も大活躍する軽
快で美しい色の画面は、見ているだけでも楽しめます。大
人でもじっくり見て、読んで楽しめる内容のシリーズは全
24冊です。
恐竜たんけん図鑑
松岡達英/作
小畠郁生/監修
岩崎書店 1986
この本は、子どもたちの大好きな恐竜の絵本です。二人
の子どもが恐竜博物館を見学するところからはじまりま
す。コマわりの絵で、三畳紀、ジュラ紀、白亜紀と各時代
の恐竜を紹介しています。そのため、わかりやすく恐竜の
ことを知ることができます。恐竜の絵も丁寧で、見やすい
構図で描かれています。
かもさんおとおり
ロバート・マックロスキー/ぶん・え
わたなべしげお/やく
福音館書店 1965
かものマラードさん夫婦は、川の中州で卵を産み、ひな
がかえると川から公園へ引っ越しです。マラード奥さんと
ひなたちが道路を並んで行進しはじめるとさあ大変!おま
わりさんが自動車を止めて町中大混乱。セピア一色で描く
かもの姿や、飛んでいるかもがあたかもボストンの町を見
下ろしているかのような構図の絵が見事です。
(3)絵
中学年向け
本
21
チムとゆうかんなせんちょうさん
シリーズ
エドワード・アーディゾーニ/さく
せたていじ/やく
福音館書店
チムは、船乗りになりたくてたまりませんでした。まんまと汽船
に乗り込んだチムは、船長に見つかり、仕事をさせられますが、
船のくらしにも慣れ、みんなと仲良くなっていきます。そんなあ
る日、船が岩にぶつかってしまいます。
チムのシリーズはほかに『チムとルーシーとかいぞく』など全11冊。
40年にわたって描き続けられたチムの航海をお楽しみください。
たねのずかん
高森登志夫/え 古矢一穂/ぶん
福音館書店 1990
この本を見ると、種の違いがよくわかります。
小さい種もあれば、大きい種もあります。また、
種の運ばれ方にも違いがあります。わた毛を使っ
て風に運ばれる種もあれば、人や動物の体にくっ
つく種、鳥に実を食べてもらい、そのフンで遠く
へ運んでもらう種などがあります。絵がとても美
しいです。
スーホの白い馬
大塚勇三/再話
赤羽末吉/画
福音館書店 1967
昔、モンゴルにスーホという少年がいま
した。スーホは、白い子馬を拾い、兄弟の
ように可愛がりますが、競馬で一等になっ
た馬は、殿様に取り上げられてしまいます。
雄大なモンゴルの草原を舞台にした、伝統
楽器、馬頭琴の誕生の物語です。白馬の強さ、優しさ、モンゴルの草原の雄大さを見事な絵
で表現した絵本です。
(4)22
よあけ
ユリー・シュルヴィッツ/作・画
瀬田貞二/訳
福音館書店 1977
湖の岸辺でおじいさんと孫が眠っています。静
まりかえる山々や湖にそよ風が吹き、 鳥が鳴き始
める頃、おじいさんは孫を起こします。朝の湖に
ボートを漕ぎ出したとき、太陽が昇り始めます。
夜中から早朝にかけて刻々と変化する自然が美し
く巧みに描き出されています。詩のように静かな
短い文章が、絵にとけこんでいる素敵な絵本です。
もうどうけんドリーナ
土田ヒロミ/さく
日紫喜均三/監修
福音館書店 1983
「もうどうけんって何だろう?」という子どもの
問いに、わかりやすい文章と写真で答えてくれる科
学絵本です。ドリーナの誕生から、子犬時代はパピー
ウォーカー(盲導犬となる犬を育てる一般家庭)に
育てられ、訓練所に戻ってからの訓練を経て、一人
前の盲導犬として活躍する様子を描いています。
ノラネコの研究
伊澤雅子/文
平出衛/絵
福音館書店 1991
アフリカの草原やアマゾンのジャングルに行かなくて
は、動物の研究はできないと思っていませんか? でも、
私たちの身近にいる動物でも、よく観察してみるといろい
ろな発見があります。たとえば、ノラネコ。この本は、ナ
オスケというノラネコの1日の行動を観察した本です。こ
の本を読むと、ノラネコの知らなかった部分が見えてくる
かもしれません。
(5)中学年向け
読 み 物
2
2
エーミールと探偵たち
シリーズ
エーリヒ・ケストナー/作
高橋健二/訳
岩波書店 1962
エーミールは美容師のお母さんと二人暮らしです。エー
ミールはおばさんの家へ行く途中の汽車の中で、大切なお
金を盗まれてしまいました。お母さんが働いて貯めたお金
だったのです。怪しい山高帽の男を追跡開始すると、途中
知り合った子どもたちが次々と知恵をしぼり、協力しあっ
て犯人を捕まえてしまいます。
あたまをつかった小さなおばあさん
ホープ・ニューウェル/作 松岡享子/訳
山脇百合子/画
福音館書店 1970
小さな家に一人で住んでいるおばあさんは、貧乏でしたが
頭をつかうことが得意です。困った事があると、ぬれタオル
で頭をしばり、人差し指を鼻の横にあて、目をつぶると、た
ちまち良い考えがうかびます。ユーモラスで子どものような
おばあさんの楽しいお話が8編入っています。絵本から次の
ステップにすすむとき、手にとってほしい1冊です。
(6)2
がんばれヘンリーくん
シリーズ
ベバリィ・クリアリー/作 松岡享子/訳
ルイス・ダーリング/絵
学習研究社 1969
ヘンリーくんは、小学三年生。ある日町で1匹のやせた犬を
拾い、こっそりバスに乗せて家までつれて帰ろうとしましたが、
途中で犬があばれだし、バスの中が大さわぎになります。また
ペットショップで買ったひとつがいのグッピーが増えて手にお
えなくなる話など、アメリカのどこにでもいるような普通の男
の子の、誰にでも思い当たるような、愉快な事件の数々がえが
かれています。シリーズ全9巻
火曜日のごちそうはヒキガエル
シリーズ
ラッセル・E・エリクソン/作
ローレンス・ディ・フィオリ/画 佐藤凉子/訳
評論社 1982
ウォートンとモートンは、ひきがえるの兄弟。好奇心旺盛
で掃除好きのウォートンと用心深くて料理好きのモートンが
活躍するシリーズです。1巻目はウォートンが恐ろしいみみ
ずくにつかまってしまう怖いおはなしですが、無事に助かり
ます。自分で本が読めるようになった子に、ぜひすすめたい
シリーズです。
大どろぼうホッツェンプロッツ
シリーズ
プロイスラー/作
中村浩三/訳
偕成社 1969
7本の短刀とサーベル、それにピストルを持つ大泥棒ホッ
ツェンプロッツ。おばあさんの大事なオルゴールつきコーヒー
ひきを奪っていきました。怒ったカスパールとゼッペルは、大
泥棒を捕まえようと作戦開始です。恐ろしい泥棒と、立ち向か
う子どもたちの勇気と知恵が子どもの心をひきつけてやまない
シリーズ、全3冊です。
(7)み
中学年向け
読
物
2
しずくの首飾り
ジョーン・エイキン/作
猪熊葉子/訳
岩波書店 1975
名付け親の北風からもらったしずくの首飾りをなくしてし
まったローラ。 鳥や魚、 ネズミたちの協力で、 失くした首飾り
がアラビアのお姫様の誕生日プレゼントになることを知りま
す。そこでローラは……? 愉快な表題作のほか、 幻想的でユー
モラスな短編が全部で8つ入っています。 作者のエイキンは、
イギリスを代表する児童文学者です。
くしゃみくしゃみ 天のめぐみ
松岡享子/作
寺島龍一/画
福音館書店 1968
この本には「くしゃみくしゃみ天のめぐみ」など、
昔話のようなお話が5つ入っています。くしゃみ、
しゃっくり、いびき、おなら、あくびなど、誰にで
もあることが人よりすごかったため苦労して生きて
きた主人公が、最後はそれによって幸せをつかむと
いう、ハッピーエンドのお話です。
キャプテンはつらいぜ
シリーズ
後藤竜二/著
杉浦範茂/絵
講談社 1979
思わぬ成り行きから、 弱小野球チームのキャプテンを引き受
けてしまうゴロ。 受験や気持ちのすれ違いから変わっていく友
情を、 チームを、 立て直すことはできるのでしょうか? 少年
たちを取り巻く大人たちの姿や、 ひとつの目標を持ってがんば
りぬこうとするチームに思わず声援を送りたくなります。 シ
リーズ全3冊。
(8)2
小さなスプーンおばさん
シリーズ
アルフ=プリョイセン/作
大塚勇三/訳
学習研究社 1966
片田舎のごく普通のおばさんが、突然ティースプーンくらい
に小さくなってしまいます。でもおばさんはお構いなし。小さ
くたって、ネズミにネコにクマ、雨や風まで言いくるめて、な
んでも簡単に片付けてしまいます。
おばさんのまわりで次々に起こる、おかしなことが楽しめる
1冊。続編に『スプーンおばさんのぼうけん』『スプーンおば
さんのゆかいな旅』があります。
セロひきのゴーシュ
宮沢賢治/作
茂田井武/絵
福音館書店 1966
ゴーシュは町の活動写真館でセロを弾くかかりで
したが、いつも下手でおこられてばかり。毎晩、家
で練習していると、ねこやかっこう、たぬきなど動
物たちがやってきて、ゴーシュの弾くセロにあれこ
れいいます。素朴で不思議でとぼけた味わいの絵が
しっくりとひびきあう賢治の代表作のひとつです。
すばらしき父さん狐
ロアルド・ダール/作
柳瀬尚紀/訳
クェンティン・ブレイク/絵
評論社 2006
金持ちのくせにすごーくけちな3人の農夫の牧場から、いつ
も食料をしっけいしていたかしこいキツネの父さん。ところが
ある日、農夫たちは共同でキツネ退治をはじめました。家族の
ために命をかけて大ふんとうする父さんギツネの痛快な物語で
す。この本は以前『父さんギツネバンザイ』として同出版社か
ら出ていたものを改訳したものです。
(9)み
中学年向け
読
物
2
チム・ラビットのぼうけん
シリーズ
A・アトリー/原作 石井桃子/訳
中川宗弥/画
童心社 1967
チムは優しい小さなウサギです。ある日、はさみを見つけ
ます。はさみを見たことのなかったチムは、自分のひげも、
からだの毛までも切り始めてしまいます。
チムが、持ち前の好奇心のせいで失敗してしまう「チム・
ラビットとはさみ」のほか、全部で九つのお話が収録されて
います。どのお話も、かわいいチムに心が温かくなります。
続編に、『チム・ラビットのおともだち』もあります。
ちびドラゴンのおくりもの
イリーナ・コルシュノフ/作
酒寄進一/訳 伊東寛/絵
国土社 1989
運動が苦手で引っ込み思案な主人公のハンノーは、 後ろの席
のルートビヒにからかわれてしょんぼりと日を送っています。
そんなとき、 ドラゴンの国から家出してきたちびドラゴンと公
園で出会いました。 ドラゴンは暖炉の火を食べてハンノーのラ
ンドセルに住みます。 友達のできたハンノーは、毎日が少しず
つ楽しく明るくなっていきます。
ちびっこカムのぼうけん
神沢利子/作
山田三郎/絵
理論社 1961
ずっと昔、カムは病気のお母さんと暮らしていました。どん
な病気も治す、イノチノクサが火の山にあることを聞きますが、
その山には、オニのガムリイが住んでいます。カムは、イノチ
ノクサを手に入れることができるでしょうか。
勇敢なカムが、家族のため、仲間と共に困難に立ち向かってい
く姿に勇気をもらえます。日本の本格的なファンタジーとして、
長い間読みつがれています。
(10)2
ネコのタクシー
シリーズ
南部和也/さく さとうあや/え
福音館書店 2001
ネコのトムは、タクシー運転手のランスさんの飼いネ
コになります。ある朝、ランスさんが階段から落ちて、
足の骨を折ってしまいました。そこでトムはお金を稼ぐ
ために、ネコでも運転できる車を作ってもらい、タクシー
を始めました。ネコを運び、ケーキを運び、手袋を運び
……。トムの活躍ぶりはまわりの皆を、温かい気持ちに
してくれます。続編『ネコのタクシーアフリカへ行く』『ネ
コのドクター小麦島の冒険』も、どうぞ。
長くつ下のピッピ
シリーズ
リンドグレーン/作
大塚勇三/訳
岩波書店 1964
ピッピ・ナガクツシタは、世界一つよい女の子。馬も牛も持
ち上げることができます。赤毛をきつく編み上げおさげにして、
茶色と黒の長靴下をかたっぽずつ履き、靴は足のちょうど倍の
大きさ。そんな女の子が、小さい町で大暴れします。
天真爛漫でおてんばなピッピの豪快さは、同年代のあこがれ
です。『ピッピ船にのる』『ピッピ南の島へ』もどうぞ。
ながいながいペンギンの話
いぬいとみこ/作
山田三郎/絵
理論社 1967
南極に住むペンギンのふたごのルルとキキの物語です。元気
な兄のルルは、両親のいない間に家をぬけだし、食べ物を探し
に行き、恐ろしいトウゾクカモメに狙われますが助かります。
何事にも積極的に行動するルルと消極的なキキ。対照的な性格
の兄弟の厳しい自然の中での体験は、家族の暖かさや成長して
ゆくことのきびしさが伝わり、夢中になって一気に読みたくな
る本です。
(11)み
中学年向け
読
物
2
ぼくは王さま
シリーズ
寺村輝夫/作
和田誠/絵
理論社 1967
王さまはたまごが大好き。お祝いのごちそうのために、大き
なぞうのたまごのたまごやきを作るよう、家来たちに言いつけ
ます。ぞうのたまごは見つかるのでしょうか。
王さまが、いろいろなわがままでみんなを振り回す、人気シ
リーズです。言い出したら聞かないところは、子どもそっくり
です。でもなぜか憎めない王さまの楽しいお話が4話収録され
ています。シリーズで楽しんでください。
ふしぎな木の実の料理法
シリーズ
岡田淳/作・絵
理論社 1994
ある日、こそあどの森に住むスキッパーにふしぎな木の実の
入った小包が届きます。ところが手紙がぬれて料理法の書かれ
ている箇所が読めません。無口で引っ込み思案のスキッパーで
したが、しぶしぶ森の住人たちをたずねることにしました。個
性豊かな住人たちのいるこそあどの森の楽しい物語。シリーズ
は9冊まででています。さし絵も著者が描いています。
百まいのドレス
エレナー・エスティス/作
石井桃子/訳
ルイス・スロボドキン/絵
岩波書店 2006
ワンダは、ポーランド移民の女の子。いつも同じ服を着てい
ると同じクラスのペギーたちにからかわれ、百まいのドレスを
持っていると言いはります。ワンダの悲しみや、ペギーの友達
であるマデラインの、からかいをやめたくても言い出せない心
の葛藤や後悔の念などが胸に迫ってきます。1954年に『百ま
いのきもの』として出版されたものを再訳、 出版したものです。
(12)0
ものぐさトミー
ペーン・デュボア/文・絵
松岡享子/訳
岩波書店 1977
トミー・ナマケンボは、電気仕掛の家に住んでいます。
朝起きること、歯ブラシ、着替え、食事など何もかも機
械まかせでした。ところがある晩、嵐で電線が切れたこ
とから、とんでもない事態が発生します。奇想天外な装
置とことのなりゆきに驚いたり、笑ったりしながらも、
心をいれかえる結末までが、楽しく描かれています。本
を読み慣れない子にもおすすめです。
目をさませトラゴロウ
小沢正/作
井上洋介/絵
理論社 1973
山のたけやぶに、 とらがすんでいました。名前は、トラノ・
トラゴロウ。食べることばかり考えているトラゴロウを主人公
に山の生きものたちが織りなす、のどかでおかしくてちょっぴ
り怖いお話集です。不思議な読後感が残るのはナンセンス画家・
絵本作家の井上洋介氏による、もこもこした動物たちの挿絵の
せいかもしれません。
ムジナ探偵局 名探偵登場 !
シリーズ
富安陽子/作 おかべりか/画
童心社 2005
へんてこ横丁のつきあたりにある古本屋「貉(むじな)堂」
には、もう1枚「貉探偵局」という看板もでています。一風変
わった不思議な事件だけを扱うムジナ探偵と、自転車屋の少年・
源太のコンビが活躍します。魅力的な挿絵も一役買って、 読ん
でいくうちに狐やたぬき、かえる・蛇・なめくじの三すくみや、
化け猫といった、日本ならではの不思議たちとじっくり付き合
えるシリーズです。
(13)中学年向け
そ の 他
1
1
世界のむかしばなし
瀬田貞二/訳
太田大八/絵
のら書店 2000
「くぎスープ」「ねこの大王」「こなべどん」などのイギリ
スやドイツ、ハンガリー、インドなど9カ国、14編の短く
てゆかいなお話が集められています。簡潔で調子のよい訳
文と、お話にぴったりな絵がいっそうお話を楽しくしてく
れます。学習研究社より1971年に出版されたものを版元、
版型を変えて復刊されました。
子どもに語る日本の昔話
シリーズ
稲田和子・筒井悦子/著
こぐま社 1995
「舌切りすずめ」「三枚のお札」「桃太郎」など有名なも
のから、珍しいものまで、日本全国から多くの昔話を収録
しています。日本の昔話が持つ、独特のリズム、素朴さ、
おかしさを十分に味わえます。お話会のテキストとしても
よく利用されていて、美しい日本の方言や、言い回しが耳
に心地よいシリーズです。
(14)2
のはらうた
シリーズ
工藤直子/作
童話屋 1984
ある日、のはらむらを散歩していると、風が通り抜けざま
に話してくれたり、やぶのなかでこねずみが歌ってくれまし
た。のはらむらのみんながしゃべるたびに、歌うたびに書き
留められた言葉を集めたのが、この『のはらうた』です。
野原に住む動物、虫たちから、木、雲まで、自分たちのこ
とを詩にしています。読んでいて楽しくなるシリーズです。
既刊5冊。
たまごのひみつ
シリーズ
清水清/著
あかね書房 2005
「たまごは、その動物の生命を宿したカプセルのよう
なもの」と著者は語ります。ニワトリの受精から卵に
なり、ヒナとして誕生するまでの20日間をていねいに
写真で伝えてくれます。命のふしぎさを考えさせられ
る1冊です。『科学のアルバム(新装版)』のシリーズは、
虫、動物、植物、地学、天文などのテーマでていねい
に写真で紹介し、興味をそそり、探究心を刺激するよ
うにつくられています。
たまがわ
村松昭/さく
偕成社 2008
神様とおつかいの男の子が雲に乗って奥多
摩の多摩川源流から川にそって東京湾までた
どります。まるで飛行機から地上を見下ろす
ように、ダムや湖、工場や史跡などがわかり、
生息している生物まで知ることができる知識
絵本です。