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教育のためのパソコンネットワークの基礎的研究

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(1)

教育のためのパソコンネットワークの基礎的研究

著者 山下 陸夫

雑誌名 鹿児島大学工学部研究報告

巻 27

ページ 221‑226

別言語のタイトル A study of the personal‑computer network for education

URL http://hdl.handle.net/10232/11324

(2)

教育のためのパソコンネットワークの基礎的研究

著者 山下 陸夫

雑誌名 鹿児島大学工学部研究報告

巻 27

ページ 221‑226

別言語のタイトル A study of the personal‑computer network for education

URL http://hdl.handle.net/10232/00010567

(3)

教育のためのパソコンネットワークの基礎的研究

山 下 陸 夫 (受理昭和60年5月31H)

ASTUDYOFTHEPERSONAL−COMPUTERNETWORKFOREDUCATION

MutsuoYAMASHITA

Thispaperpresentsapossibleplanforthepersonalcomputernetwork,whichisbuiltandused byteachersinKagoshima・

Theprincipalpurposeofthisplanistoclarifytheproblemofconstructionandutilizationon thepersonalcomputernetwork・

Asaresultofourstudy,therearethreetypenetworks.Theyarestandalonetype,acous‐

tic‑couplertypeandmodemtype,Onthestandalonetypenetwork,personalcomputersare weaklyconnectedbyportablemedia,suchaspapers,booksandfloppydisks.Therelationbe‐

tweenmanandthepersonalcomputerwasexplainedoneachtypenetwork・

Ontheacoustic‑couplertypenetwork,atestdocumentwritteninJapanesewastransmittedbe‐

tweenaPC‑9801F2andaPC‑8001mk2・YUKARAandYUKARAJJ,whichareprogramsfor Japanesewordprocessor,wereusedtoJapanesedocumenttransmission.

1 . ま え が き

マイクロエレクトロニクス技術の発達によって,個 人でも容易にコンピュータ(いわゆるパーソナルコン ピュータであり,以下パソコンと略す。)を所有でき るようになった。パソコンは情報社会では非常に大き な影響力を持つと予想され,教育現場では今後高校を はじめ小・中学校にも広く本格的に導入されるものと

思われる')。

産業界では,コンピュータや端末を通信回線で接続 し,各種の処理を行うための「コンピュータネット

ワーク」が構築されている2 3)。これには利用者の処理

内容の多様化, 情報処理技術や電気通信技術の向上さ らにコンピュータや端末の高機能化・低価格化等色々 な理由が考えられる。したがって今までパソコンはほ とんど1台ずつ独立して利用されていたが,これから はローカルエリアネットワーク(LAN)のように通 信線や光ケーブル等で接続して利用されるのが増加す ると思われる。

ネットワークとして導入する利点は

1)資源の共用により全体として能力や機能が強化 し,コストの低下ができる。

2)パソコン間の通信ができ,文書,データやプロ グラム等の送受信が可能となる。

こと等である4)。

現在,学校教育現場の教師を研究協力者として,財 団法人・電気通信普及財団の助成・援助を得て「鹿児 島におけるパソコンネットワーク(電話回線による)

の教育利用のための基礎的研究」というテーマで研究 中である。この研究の目的はパソコンネットワーク構 成上の問題点,教育利用の方法や意義・有効性などを 明 ら か に す る こ と で あ る 。

ここで,パソコンネットワークの定義は一般に考え られている「パソコン相互間が伝送線路でハードウェ ア的に接続されて,強い連結でネットワークを構成し ている」という狭い考えでなく,「伝送線路以外の情 報伝送媒体(例えば印刷物等)で情報が伝達され,人 間を介してパソコン相互がゆるやかな連結で接続され

(4)

222 鹿 児 島 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 2 7 号 ( 1 9 8 5 )

ているもの」を含めて考える5)。広い概念でパソコン

ネットワークを考えると,人間とパソコンネットワー クとの関係,利用上の問題点や利用者の教育・訓練上 の問題点が明確になる。

以下本文では,研究計画の概要,日本語文書のファ イル変換や転送実験結果及び今後の研究上の問題点や 課題等を述べる。

2 . パ ソ コ ン ネ ッ ト ワ ー ク 研 究 計 画 の 概 要 2 . 1 研 究 の 目 的 と 意 義

高度情報社会ではパソコンを基本的な道具として使 いこなす能力が必要であり,これらのパソコンは通信 回線で相互に結合されたものと予想される。パソコン 利用にあたっては従来の大型コンピュータを単に小形 化したものと見るのではなく,発想や考え方を全く変 えて,利用者自身が新しい利用法やシステム構成法を 模索・開発して行くことによって新たな応用分野が開

けるものと思う。

具 体 的 な パ ソ コ ン ネ ッ ト ワ ー ク を 教 育 現 場 の 教 師

(研究協力者)に提案し,教師の日常活動や教育実践 の中での利用を通じてその評価を受けて,教育上の効 果や利用上の問題点を明らかにする。また教育実践に 利用することによって教師や児童・生徒の意識や態度 がどのように変化するかを調査・研究する。

鹿児島県のように公共交通機関の整備が不十分で,

多くの離島のある地域では電気通信技術を活用して,

人や物の移動を極力減少させても経済活動や教育活動 が可能となれば,社会に与える影響や効果は大きく,

社会の情報化にも貢献できる。

2 . 2 パ ソ コ ン ネ ッ ト ワ ー ク の シ ス テ ム 構 成 パソコンネットワークの基本的構成を図lに示す。

電話回線を使用するには普通音響カプラを使用してい るが,最近では電話回線の開放に伴いモデム内蔵電話

機も数多く発表されており6),今後は通信速度や自動

発 着 信 の 機 能 か ら モ デ ム 内 蔵 電 話 機 が 普 及 す る と 予 想

H O S T P C A C + T P C O M L 一 = 一

A C + T P USER'SPC

o r o r

RS−232C T P M T P M RS−232C

PC:PersonalC()mputer AC:Acousti〔、Coupler TP:Telephonf△

TPM:Telephonewithmodem COML:Communi(、ationline

図 l パ ソ コ ン ネ ッ ト ワ ー ク の 基 本 構 成

される。計画では音響カプラとモデム内蔵電話機の両 方について検討する予定である。

パ ソ コ ン

No.l No.2 No.3 No.4 No.5 No.6 No.7 No.8

表 1 利 用 す る パ ソ コ ン の 比 較 表

R S − 232C 標準装備 標準装備 標準装備 な し な し な し 標準装備

なし

日本語ワードプロセッサ

所 葱 応、言W藤

ユーカラ ユーカラ ユーカラJJ ユーカラJJ ユーカラJJ ユーカラJJ

PS82‑lOl4

なし(TBK)

なし(TBK)

あり あり なし(TBK)

なし(TBK)

あり(本体)

備 考

PC9801F2 PC8801 PC8001mk2 PC6601SR PC6601 PC6001mk2 PC8201 PC6001

注l)TBK:ユーカラターポキットでこれにより通信機能を 実現する。

2)RS−232C:「なし」のものはオプションで追加する。

3)No.7については受信側で専用のプログラムを準備 する必要がある。

研究に利用予定のパソコンを表1に示す。通信機能 はN88−BASICからサポートされており,市販の通 信用ソフトウェアはPC‑8801以上の機能を持つパ ソコンを対象にしている。RS−232Cポートをオプ ションで追加できるパソコンも研究対象とすればパソ コンネットワークの構成可能範囲が広がるものと思う。

2 . 3 研 究 内 容

教育現場の研究協力者とその研究・調査事項を付表 lに示している。協力者は全員鹿児島マイコン(パソ コン)教育研究会の会員で,24才から73才まで年令 の幅が広く,パソコンの使用経験や基礎知識・技術に も大きな差がある。したがって初歩的な段階から個人 のレベルに応じて実施する予定である。高齢者を協力 者にしている理由は

1)教育経験や教育に関するノウハウが豊富であり,

これを若い世代へ伝える責任がある。

2)高齢者という理由で社会情勢の変化や生活上の 技術革新から逃れることはできず,積極的に新し い技術を身につけるべきである。

3)高齢者でも本人の努力や研修法の工夫で新技術 に適応できることを実証する。

などである。

これまでに実施済のものを含め,主な研修・研究事 項を以下に示す。

(5)

山 下 : 教 育 の た め の パ ソ コ ン ネ ッ ト ワ ー ク の 基 礎 的 研 究 223

1)日本語ワードプロセッサ用ソフトウェア「ユー カラ」による日本語文書作成と文書の転送 2)基本BASICによる簡単なプログラム(例え

ば成績一覧表作成用)の作成 3)教育分野でのパソコン利用法の検討

4)パソコンの教育利用のためのプログラム作成と 教育実践

5)教育用データ及びプログラム転送のための通信 用プログラムの作成

6)電話回線による教育用プログラム及びデータの 伝送実験

7)パソコンネットワーク(電話回線による)教育 利用の実践

8)研究・調査事項や実践結果の整理・検討と報告 書の作成

9)時間的な余裕があれば研究・実践結果をもとに 教育情報データベースや教育用プログラムデータ ベースの作成のため基礎資料や指針をまとめる。

3 日 本 語 文 書 の 転 送 3 . 1 文 書 転 送 の 必 要 性

パソコンの初心者にとってパソコン利用の第一歩は パソコンを日本語ワードプロセッサとして利用するこ

とであるといわれている7,8)。使用パソコンと日本語

ワードプロセッサ用ソフトウェアは表lに示した。各 パソコンで作成した文書のファイル変換及び文書の転 送確認結果を図2に示す。同一名のソフトウェアでも パソコンの機種によって機能が若干異なっており,使 用にあたってはユーザマニュアルを検討する必要があ る。例えば、ユーカラJJの文書は一ページずつ管理

P C − 6 6 0 1 S RSR 用日本語ワープロ

(3.5″lDD)

P C − 8 0 0 1 m k 2 用ユーカラJJ

(2,)

← 一 転 送 可 能 ( 確 認 済 )

←‐−‐転送可能(未確認)

一ファイル変換(確認済)

匡皿

R O M

図2日本語文書の転送とファイル変換

され,一ページの大きさが60行50桁であることに 注意すべきである。

ユーカラ及びユーカラJJで通信機能のないものは ユーカラターボキットを使用して通信機能を追加でき る。図2のパソコン上で作られた文書は転送すれば最 終的にはPC−9801F2上の文書ファイルとして利用 可能である。したがって作成済の文書の有効利用や多 人数による文書作成もでき,学生実験レポート作成及 び卒業論文作成等にも活用できる。すなわち,低機能 のパソコンをデータ入力機器として使用し,高機能の パソコンで編集作業やプリンタ出力を能率的に行えば 高機能のパソコンやプリンタが増えたのと同じである。

パソコンネットワーク上で文書を転送すれば,教材 研究のための資料,指導案及びテスト・演習問題等を 相互に活用でき,教師の日常の教育活動の幅が広がり 教師の機能が拡大する。

3.2異機種パソコン間のファイル変換 図2に示すように文書の保存されているメディアは パソコンによって異なっている。異なるタイプのメデ ィア間でも変換用プログラムとディスクドライブ装置 があればファイル変換可能となる場合もある。このフ ァイル変換は下位から上位へは変換できるが,その逆 の上位から下位への変換は普通困難である。この場合 には通信機能を利用する方が良い。以下に図2のファ イル変換の具体的方法について述べる。

1)5インチ2,用を5インチ2,,用へ変換 PC−9801F2に5インチ2,用のディスクドライブ 装置(例えばPC‑80S31)を接続し,PC‑9801F2 用ターポキットを使用してユーカラターポキット説明 書の操作手順9)に従えば容易に変換できる。8インチ 用メディアから5インチ2,,用メディアへの変換も 同様にすれば可能である。

2)5インチ1,用を5インチ2,用へ変換 PC−8001mkⅡに5インチ2,用のデイスクドラ イプ装置(例えばPC‑80S31)を接続し,5インチ 2,用のDISKBASICのシステムディスク(PC‑8034

‑2W)の中にある1,から2,への変換プログラムを 使用する。

3)3.5インチ1,用を3.5インチ1,,用へ変換 PC−6601SR用のユーテリテイプログラムのファ

イル変換プログラムを使用し,マニュアルの操作手順'0)

に従えばPC−6601上の文書もPC−6601SR上の文 書として使用できる。

(6)

転送時間(秒)

224

備 考 上述のファイル変換法のうちl)はターポキットの説 明書中に説明されているが、2),3)は説明されていな い。マニュアルの不備を感ずる。

側のパソコンに受信したファイル名が表示されてから しか測定できなかった。したがって表2のように若干 短い時間となったと考えられる。

4 ネ ッ ト ワ ー ク に お け る 人 と パ ソ コ ン の 関 係 4 . 1 ネ ッ ト ワ ー ク の タ イ プ と メ デ ィ ア 図3にパソコンネットワークを3つのタイプに分 類して,独立形,音響カプラ形,モデム直結形と呼ぶ ことにする。この分類には人を介して非常に弱い連結 で結合されたタイプ(独立形)も含めている。これら はパソコン間の通信回線の結合の度合,人のかかわり の程度を考慮したモデルである。

3 . 3 通 信 機 能 に よ る 文 書 の 転 送

ユーカラターボキット及びユーカラJJの持ってい る通信機能を利用して文書の転送実験を行った。表l のPCN0.1,N0.3,N0.4相互間をRS−232Cリ バースケーブルで直結し,ポーレート300(ボー)と した送受信の動作確認をした。N0.4のRS−232C インターフェースボードの転送レートは300,600, 1200,2400,4800(ボー)の5段階しかなかったの で,PCN0.1とN0.3の間で転送レートを8段階に 変えて,付図1の簡単な試験文書を作成して転送時間

を測定した。その測定結果を表2に示す。

ユーカラ(N0.1)ではディスクファイルに対して 文書の送受信を行い,ユーカラJJ(N0.3)では本体 のRAMに対して送受信を行っているので,操作上 若干の注意が必要である。

a ) 独 立 形

表 2 ボ ー レ ー ト に よ る 転 送 時 間 の 比 較

表2の結果から同一の転送ボーレートでも転送方向 によって差がでている理由は,PCN0.1でフロッ ピーディスクからの読み出し時間とフロッピイデイス クヘの書き込み時間の差に関係があると思う。

音響カプラを介した転送時間は電気・電子工学科内 の構内電話回線(番号2231と2232の間)にて測定 した。この場合転送時間が直結の場合に比較して短い 理由は測定方法の差によると思われる。すなわち直結 の場合は送信側パソコンのリターンキーを押すと同時 に測定を始めたが,音響カプラの場合には送信受信の パソコンが別々の場所に設置されているために,受信

安田は情報を伝達するメディアそのものを分類して 搬送媒体と通信媒体の2つに大別している12)。搬送媒 体とは媒体の持ち運びできるもので,市場に流通させ るとき,物品輸送が可能なもので、紙やディスクなど 搬送物体に情報が組み込まれているような媒体のこと をいう。今までのソフトウェアはこの搬送媒体によっ て供給されていた。通信媒体とは電気通信利用のメデ イアをいい,無線と有線に分類できる。有線では電信 線が最も原始的で,一般には電話線,光ファイバー,

通信ケーブルなどがある。情報伝達の媒体も考慮して 3つのタイプについて述べる。

a)独立形

パソコンに関する情報は人間を介してほとんど 搬送媒体で伝送され,今まで利用されていたタイ プである。

b)音響カプラ形

鹿 児 島 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 2 7 号 ( 1 9 8 5 )

1425 フ使用

ボ ー レ ー ト

(ボー)

で直結する リバースケーブル

c)モデム直結形

図 3 パ ソ コ ン ネ ッ ト ワ ー ク の タ イ プ

茜 二 F = H = F I Z 篇

沌卸知皿皿皿蜘蜘一知

516.6 239.2 121.6 42.1 22.8 20.3 18.5 18.5

613.6 308.8 143.9 58.0 37.1 27.3 20.8 20.4

(7)

山下:教育のためのパソコンネットワークの基礎的研究 225

b)音響カプラ形

従来の搬送媒体と共に電話回線による情報伝達 が加わり,現在までに既に一部で利用されている。

c)モデム直結形

パソコンに関する情報伝達の大部分が電話回線 を通じて行なわれ,今後広く利用されると思われ る。

いずれのタイプでも重要なことは人間が中心で,パ ソコンを利用者の道具として活用することである。研 究の最終段階の目標としては音響カプラ形とモデム直 結形との中間あたりのレベルを考えている。

4 . 2 人 と パ ソ コ ン の 関 係

図3のどのタイプでもネットワークの中でも人間が 重要な役割を持っているが,運用上若干の差異が考え

られ以下に述べる。

a)独立形

いままでの原始的なパソコン利用の形態であり 利用者の知識や技術力に負うところが非常に大き い。パソコン利用に関する情報の選択も利用者自 身が行なう。情報交換は搬送媒体が主体で,若干 の時間を必要とする。今までマイコン雑誌・書籍 等が情報伝送を行なっていたと考えられる。この ネットワークを形成・維持するのは人間関係が中 心である。

b)音響カプラ形

利用者相互間の情報交換に搬送媒体以外の電話 が導入され、その延長として音響カプラでパソコ ン相互が接続利用される形態である。接続の決定 権は利用者間の合意にある。基本的な通信プログ ラムと音響カプラを準備すれば比較的容易に他の 利用者のプログラムやデータを活用できる。

c)モデム直結形

強くハード的に接続されたネットワークで,シ ステムが自動発着信の機能を持っていると,パソ コン間の通信のための接続決定権は利用者の意志 を越えて,システム構成時のプログラムによって 決定されると思われる。システム構成に必要な ハードウェアとソフトウェアが整備されると素人 でも容易に利用できる。ネットワーク内にある情 報を簡単に活用できるが,場合によっては他人の プライバシーや権利を侵す危険I性もある。したが ってお互の権利を尊重し,基本的なルールを守る ことが利用者の義務である。

実 際 の 場 合 に は 3 つ タ イ プ に 完 全 に 分 類 さ れ る の ではなく、これらの混合した利用形態となっている。

4 . 3 ネ ッ ト ワ ー ク 利 用 者 の 課 題

技術の進歩・利便性の追求,合理化の要求等により パソコンネットワークはモデム直結形へ進むと予想さ れる。ネットワークの構築や運用に際して考慮される べきことは個人のプライバシーや権利の尊重及び利用 者1人1人がネットワークを管理して行く自覚と責任 を持つことである。ネットワークが良く機能するため に.は,利用者が新しい組織の中でどのようなルールを 作り,どのように責任を果たすかが課題となる。

5 あ と が き

教育利用者のためのパソコンネットワークについて の研究計画,ネットワークの形態,ネットワーク利用 者の行うべき課題等について述べ、ネットワーク利用 の初歩的段階と考えられる日本語文書ファイル変換及 び文書転送実験結果を報告した。

教育現場の教師を研究協力者として研究を進める上 での基本的な考え方は以下の通りである。

1)鹿児島県は九州の南端に位置し,中央都市圏と の経済的・文化的な格差は大きく,情報格差も大 きい。高度情報社会の到来にあたりこの格差をな くす方法は鹿児島独自の情報を産み出すことであ る。このためには次の世代を教育する教師自身の 意識を変革し,その実現可能性を認識することで ある。

2)現在の社会では生産者と利用者(消費者)とが 明確に区別されていたが、これからの情報社会で はI情報の利用者が同時にI情報の提供者であること が理想的である。このためには利用者に情報提供 者の資質を持たせるべきであり、日本人独特の考 え方や国民'性も考慮する必要がある。

3)教育情報の大部分は教育現場で発生するので、

そこでパソコン等による小規模データベースを作 成し、それを効果的に利用できるシステムを作る

ことが将来の目標である。

本研究は昭和59年度財団法人電気通信普及財団の助 成・援助によって行われており、事務手続には本学部 庶務及び会計担当者にお世話になった。財団はじめ関 係各位に厚くお礼申し上げます。

最後に御指導頂く武石泰亮教授,山下義信助教授は

(8)

226 鹿 児 島 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 2 7 号 ( 1 9 8 5 )

じめ電気・電子工学科の諸先生方や教育現場の研究協 力者の方々に深く感謝の意を表します。

文 献

1)文部省大臣官房: マイコン教育への活用を,',

文部広報,第781号,(昭60)

2)情報処理学会: 大特集:通信網の変革と情報処 理,,,情報処理,VOL24,N0.10,1983

3)徳田(雄),徳田(英): 電子メイルを日本国 内で容易に送受できる環境を実現し,研究者の意見交 換を高速大量化する方法について'',

情報処理,VOL、25,N0.7,pp、717‑719,1984 4)鈴木則久: パーソナルコンピュータ・ネット

ワーク,,,'情報処理,VOL、24,N0.10,pp、1282‑1286,

1983

5)今井賢一:情報ネットワーク社会,岩波,1984 0)中沢真也: コミュニケーションTOKYO'85'',

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 $ 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 h 9 ( ) 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 1 9 1 02

( ) 3 文 高 通 信 欄 能 試 験 鹿 児 島 大 学 工 学 部 電 子 工 学 科 電 子 回 路 調 座 ( l p 8 5 5 / 1 M . Y , ) 04

05

0 6 1 l ひ ら が な と ウ ダ 方 ナ ( 五 十 音 ) 07

0 8 あ い う ゑ オ ー i か き く 十 こ さ し す せ そ た ち っ て と な に ぬ い の は ひ ふ へ ば ま み む め も 0 9 や い ゆ え よ ら I ) る ? : 島 わ ゐ う ゑ を ん が き ぐ げ こ ざ じ ず ぜ ぎ 曙 ぢ づ で と 1 0 ば び ぶ く ぼ ぱ ぴ ぷ ぺ ぽ あ い ぅ 丸 恥 や ゆ ょ

11

1 2 ア イ ウ エ オ カ キ ウ 今 . サ シ ス セ ソ タ チ ツ テ ト ナ ニ ス オ 、 ノ ハ ヒ フ ヘ ホ マ ミ ム メ モ

】 3 ヤ イ ユ エ ヨ ラ リ ル L ロ ワ ヰ ウ ヱ ヲ ン ガ ギ グ ゲ ゴ ザ ジ ズ ゼ ゾ ダ ヂ ブ デ ド 1 4 パ ピ プ ベ ボ パ ピ プ ベ 零 ア ィ ゥ ェ ォ ヤ ュ ョ

15

1621英配号と7.ラーアィフ文字 17

18ABCDEFGHIjKLMNOPQRSTUVWXYZ.'.。#$%&I)=−+*<>?−

19

20abCdeIRhnjklmnOPqrSlUvwXyZ、。¥0::/、.。.「」‐

21

22§【l《〉〒。←→0「」・§・★☆●々、f±・叢f…・・▽0〆一二三四五六七'。、九 23

2 4 3 ) 嚢 字 25

2 6 阿 伊 亮 江 置 科 聞 区 蹴 個 佐 視 洲 世 翻 田 致 津 照 頭 名 逃 避 錬 野 岐 費 符 経 博 間 実 舞 目 萌 27

2 8 屋 異 輸 絵 畠 屈 理 流 蓮 魯 和 位 補 得 押 稚 健 共 戯 紹 坐 持 図 是 曾 唾 筒 出 努 29

3 0 婆 鼻 部 別 募 31

3 2 4 ) 実 駒 シ ス テ ム 33

3 4 イ l 使 用 機 鮒 3 5 P C − 8 0 0 1 m k 2 3 6 P C − 9 8 0 1 F 2 3 7 音 g カ プ ラ A C T A M 3 6 0 A l 38

3 9 ロ ) 、 ノ フ ト ウ ェ ア

4 0 P C − 9 8 0 1 F 2 用 ユ ー カ ラ と タ ー ボ キ ッ ト 4 1 P C − 8 0 0 1 m k 2 用 ユ ー カ ラ j j 42

,$3ハlRS232Cケーブル(リバーストにて直結のとき 4 4 1 . ポ ー レ ー ト 7 5

4 5 2 . ポ ー レ ー ト 1 5 0

. 1 6 3 . ホ ゚ ー レ ー ト 3 0 0

. 1 7 4 . ポ ー レ ー ト 6 0 0 4 8 5 . ボ ー し − 卜 1 2 0 0 4 9 6 . ボ ー し 一 卜 2 4 0 0 5 0 7 . ボ ー し 一 卜 4 8 0 0 5 1 8 . ボ ー し 一 卜 9 6 0 0 52

5 3 4 ) 音 ■ カ プ ラ で 接 綻 の と き 54

5 5 ポ ー レ ー ト 3 0 0 56

575)通侭試騨文口の送信Iこ1t1,かる時間をjW定する。

58

5 9 ( 自 t 験 文 香 終 了 )

b O l 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 Z 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

付 図 1 転 送 試 験 文 書

日経バイト,No.9,pp,145‑147,1985

7)末武国弘: パソコンと学校教育'',教育工学実 践シリーズ,No.62,pp、8‐11,1983,(教育工学研 究協議会)

8 ) 葛 岡 啓 一 : 中 学 校 教 育 に お け る パ ソ コ ン の 活 用,,,教育とパソコン,pp,3−7,1984

9)東海クリエイト,PC−9800シリーズユーカラ ターポキット説明書,pp、9‐10,(昭59)

10)日本電気,PC−6601SR用アプリケーションソ フト取扱説明書,pp・l‑lO‑14

11)バリ一・J・アルノウ: BASICで書く通信 プログラム'' 日経バイト,No.9,pp,153‑159,

1985

12)安田寿明:,,ニューメディアの開発と利用'',教 育と情報,No.324,pp、8−13,(昭60)

付 録

付録として転送試験文書及び研究協力者一覧表を示 す。

氏名 山 口 典 昭

鬼 塚 喜 代 子

謡 田 正 幸

貞 し げ 子

西 弘 一

松 山 か お り

脇 雅 代

阿 多 淑 子

下 池 実

付 表 l 研 究 協 力 者 一 覧 表

吹上高校(教諭)

津貫小学校(編)

明和小学校(教諭)

伊敷小学校(編)

柳田小学校(教諭)

八幡小学校(教諭)

中郡小学校(教諭)

星峯西小学校

さくら幼稚園

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