岡 山 県 の 一 部 に 発 生 せ る 泉 熱 の 研 究
13
0
0
全文
(2) 764. 大. 日. 方. 一. 政. 脳 内 接 種 に よつ て 動 物 を 致 死 せ しめ な い が,. 第1表. 患者か らの分離成績. 海 〓 睾 丸 内 接 種 に よつ て 発 熱 を 示 す 場 合 が あ り,尚 病 毒 の 継 代 可 能 で あ る と報 じ て い る. 又 北 岡,前. 田18,19)等の 分 離 した 病 毒 は マ ウ ス. 脳 内 接 種 に よ つ て継 代 す る こ とに よ り動 物 を 3‑4日. で 発 症 致 死 す る様 に 固 定 出 来 る が,海. 〓 に 対 し て は 病 原 性 を 示 さな い と 報 じ て い る.又 高 木24,25)等の 分 離 した 病 毒 は 上 記 二 者 の 病 毒 とは 多 少 異 つ て い る様 で あ る.昭 和25 年4月. 岡 山 県 下 に 発 生 した 患 者 か ら分 離 した. 俵21,22,23)の 病 毒 は笠 原等 の病 毒に 近 い性 状 を 有 した. 笠 原,俵 て,専. の病 毒 は 動 物 に 於 る 感 染 標 識 と し. ら病 理 組 織 学 的 に肺 臓 の 間 質 炎,胞. 隔. 炎,肝 臓 の 実 質 変 性,壊. 死,小. 腎 臓 の上 皮 細 胞 変 性,脾. 臓 の非 化膿 性脾 炎等. を 挙 げ て,脳. 結 節 巣 形 成,. の 変 化 は 殆 ど見 られ な い.之. 対 し て 北 岡,前. に. 田17,18,19,50)の 病 毒は病 理 組織. 学 的 に 脳 に 変 化 が 強 く,軟 脳 膜 の 肥 厚,血 周 囲 性 細 胞 浸 潤,脱. 髄 鞘 巣,エ. 管. オ ジ ン嗜 好 性. 細 胞 封 入 体 を 認 め て い る.. ※. +:分. ‑:不. 成功. と し て 赤 磐 郡 高 月村 に 発 生 した も ので,第32 は 昭 和27年10月 の,又. 我 が 教 室 は 泉 熱 研 究 協 議 会 の 一 員 と し て泉. 離成功. 第33及. や は り高 月村 に 発 生 した も び34は. 同 年12月. 上旬 吉備 郡. 総 社 町 に 流 行 し た 例 か らの 材 料 で あ る.第1. 熱 病 原 体 の 研 究 を 続 行 し て い る.著 者 は 既 に. 編 に 於 て 述 べ た 如 く何 れ も此 等 症 例 は 臨 床 的. 第1篇. に 充 分 検 討 後,泉. に 於 て 著 者 が 研 究 対 象 と し た患 者 の 臨. 床 症 状 に 就 て 報 告 した が,其 処 で 述 べ た 如 く. 熱 とし て 診 定 した もの で,. 材 料 採 取 に 当 つ て は,各 種 抗 生 物 質 投 与 前 の. 溶連 菌 の咽頭 分泌 物 か らの検 出は 対照 健 康 者. 出 来 得 る限 り早 期 の 患 者 か ら材 料 を 得 た.し. に 比 し て 多 い とは 云 へ ず,藤. か も培 養 試 験 に 於 て 好 気,嫌. 後7)の 如 く溶 連. 菌 に 依 る 菌 血 症 も認 め られ な か つ た.又 例 に 於 て,. 只1. 3回 の 培 養 試 験 中 唯 一 回 に の み 白. 色 葡 萄 状 菌 を 検 出 した に 過 ぎ な か つ た.即. ち. 著 者 は 此 等 の 成 績 か ら し て病 原 体 を 細 菌 に 求 め る根 拠 を 全 く得 な か つ た.. 16例 か ら分 離 す る こ とが 出 来 た13株. 等 病 原 を細 菌に 求め得 る成績 を得 なかつ た も の で あ る. 第2節. 実験 動 物. 海 〓 は 体 重300‑350g,ハ 40日 内 で 体 重40g以. 其 処 で 著者 は著 者 が詳 細 に 観 察 し た 患 者. 気性 培 養共に何. の も の を 選 ん だ.而. 内,マ. ム ス タ ーは 生 後 ウ スは10g内. 外. して 使 用 前 少 く と も数 日. の病 毒. 飼 育 し て そ の健 康 で あ る こ と を 確 め た もの を. に 就 て行 つ た 動 物 実 験 成 績 を 茲 に 報 告 して 御. 使 用 し,飼 料 は 成 るべ く質 及 び 量 竝 に 投 与 時. 批 判 を 仰 ぐ次 第 で あ る.. 刻 を 一 定 に した.海 〓 で は 一 般 症 状 と共 に 特 に 体 温,血. 第1章 第1節 第1表. 實 驗 材 料. 液 像 を 検 して 異 状 の な い こ とを 確. め た.. 患者材料. に 見 る如 く16例. 第2章. の 患 者 で, 2‑6病. 日の 血 液 を 材 料 と し た.此 の 内 患 者 番 号 第6 一 第29は 昭 和27年1月 よ り2月 中 旬 迄 ,主. 第1節. 實 驗 方 法. 患 者血 液 の接種. 患 者血 液 を 海〓 に 於 ては 腹 腔 内及 び睾 丸 内.
(3) 岡 山 県 の 一 部 に 発 生 せ る泉 熱 の研 究. に 接 種 し,腹. 腔 内 に は2cc,睾. へ 夫 々0.2乃. 至0.3ccを. タ ー,マ. 丸 内 には 両 側. 接 種 し た.又. ウ ス は 腹 腔 内 に,ハ. マ ウ ス は0.2‑0.5cc接 第2節. 臓 器 塗 抹 染 色 試 験:継. 後,ハ. ウ ス は7日. 行 ひ,細. ム. 好 気 的,嫌. 側睾 丸. つ た 後, 10%フ. 乳 剤 はpH7.4の. エ オ ジ ン染 色 を 行 つ て 組 織 変 化 を 検 鏡 した .. 位,. 第3章. 10mg. 第1節. 含 む 如 く加 へ た.. 第1項. 接 種 動 物 の観 察 及 び 検 査. 第2表. 継 代 迄 の 間 各 接 種 動 物 の 症 状 を 観 察 し,海 〓 で は 特 に 熱 型 及 び 血 液 像 を 研 索 し た.又 代 に 当 つ て は,各 察,臓. 實 驗 成 績. 海〓 に 於 る成績 症. 状. に 見 る如 く観 察 期 間 中 大 部 分 が 元 気. 喪 夫 を 来 し,食 思 不 振 が 大 半 に あ り,中 に は. 継. 下 痢 を 認 め る もの が あ る.然. 屠 殺 動物 諸 臓器 の 肉眼 的 観. 器 塗 抹 染 色 検 査,病. 熱 型 は 接 種 後2‑3日 の 熱 が 間 稽 性 に 出 る が,発. 〓 の体温 は肛 門 内測定 法 に. よ り午 前 午 後2回,飼. の も あ る し,全. 料 投 与 時 間 を避 け て 一. 第2表. 接. 種. し興 奮 痙 攣 震 顫. の 如 き脳 症 状 を 思 は せ る も の は 無 か つ た .. 理 組 織 検 査 及 び培. 養 試 験 を 行 つ た. 体 温 測 定:海. 片 製 作 後 ヘ マ トキ シ リン,. 対 し て ペ ニ シ リ ン,. ス ト レ プ トマ イ シ ン を 夫 々500単. 第3節. 臓 器 の肉眼 的 観察 を行. オ ル マ リ ン水 中 で 固 定 し,パ. ラ フ ィ ン 包 埋,切. プ イ ヨン. で 稀 釈 し ホ モ ヂ ナ イザ ー で 充 分 破 砕 し て 均 等 剤1ccに. 気 的 に 培 養 し48時 間 後 雑 菌 の 有 無. 病 理 組 織 検 査:諸. 内 に0.02. .03cc接 種 継 代 し た.. な 乳 剤 と し,乳. 器 乳 剤 は 血 液 寒 天 を 用 い,. を 検 した.. ム ス タ ー は 腹 腔 内 に1.5cc,. 此の 際 の10倍. 菌,原 虫 リ ツ ケ チ ア,糸 状 菌 等 の 有. 培 養 試 験:臓. 乳剤を. 〓 に 於 て は 腹 腔 内 に2cc.両. 色を. 無 を 検 す る と共 に 細 胞 の 性 状 を 検 査 した.. 後屠殺 し. 臓 器 混 合10倍. マ ウ ス は 腹 腔 内 に0.3cc‑0.5cc,脳 ‑0. 代 に 当つ て各 臓器. を 塗 抹 し,ギ ム ザ 染 色. Macchiavello染. 後,マ. 内 に 夫 々0.3cc,ハ. 〓 の 血 液 像 は 体 温 測 定 と同. 時 に,心 臓 穿 刺 に 依 り採 血 し て 検 査 し た.. 累代 接種. の 肺,肝,脾,各. 作 り,海. 血 液 検 査:海. ム ス タ ー は2cc,. 接 種 動 物 は 海 〓 に 於 て は8‑14日. て,そ. 定 時 間 に 測 定 し た.. ハムス. 種 し た.. ス タ ーは7‑10日. 765. 海. 〓. の. 症. で39.5℃‑40.5℃ 熱が著 明 で ない も. 然 発 熱 を 示 さ な い も の も あ る,. 状.
(4) 766. 大. 第2項. 日. 方. 一. 政. 第4表. 血 液 像(第2表,第3表). 塗抹臓器 ギムザ染 色の所見. 14例 の 接 種 海 〓 に 付 て 検 査 した が,白 血 球 数 に 付 て は7例. に 一 過 性 の 減 少 を 認 め た.又. 始 め か ら増 加 を 示 し て 減 少 を 示 さ な い も の が 5例,終. 始 増 減 の な い もの が2例. 一 過 性 減 少 は 接 種 後3‑4日 が,此. あ つ た.. 後 に出現 す る. の内 には 以後 次 第 に 此 常 に 還 る もの. (5例)と,以. 後 増 加 す る も の(2例)と. が. あ つ た. 第3表. 海 〓 接 種 血 液 像 の1例 (小 川 株6代). ※ 各 所 見 は細 胞 が正 常 動 物 に 於 る よ り増 加 した もの つ た.. 第4項. 解 剖 所 見及 び組 織 所見. 解 剖 頭 数82頭. の 肉 眼 的 な 解 剖 所 見 は,肺. 臓 に 於 て は 充 血 が89%,小 白血 球 分 類 で は 好 酸 球 増 加 を 示 す もの が4 例 に 認 め ら れ た.好 巴 球 減 少 は8例. 中 球 は9例. が 増 加 し,淋. に,又 形 質 細 胞 が9例. に 出現. 出血 斑32%,然. し胸 水 に な か つ た.腹. 腔 内では漿 液 性腹 水の. 渚 溜 せ る もの7%,肝. 臓 の 充 血 し,暗 赤 色 を. 呈 し腫 大 せ る も の88%あ. つ た.脾 臓 及 び 腸 管. し た. Kurloff氏 小 体 含 有 細 胞 が 観 察 中 に 認. に は 特 殊 所 見 な く,腸 間 膜 淋 巴 腺 の 腫 大 もな. め られ,此. く,黄 疸 も認 め ら れ な か つ た.脳. の細 胞 の 経 過 を 追 つ て の 増 加 が8. 例 に 認 め ら れ た. 第3項. 血 そ の 他 特 別 所 見 は 認 め られ な か つ た.(第5. 臓 器塗抹 染 色及 び培 養試験. 臓 器 塗 抹 染 色 で は 細 菌,原. 虫,リ. 糸 状 菌 等 は 認 め られ な か つ た.又 細 胞 の 種 類 は 第4表. ツ ケ チ ア,. 表) 組 織 所 見 は 第6表. に 示 す 如 く,肺 臓 に 於 て. そ の際 出現. は 胞 隔 炎 が 全 例 に 認 め られ,肺 胞 隔 壁 の 単 核. の 如 く対 照 健 康 臓 器 の 場. 細 胞 の 増 加 と毛 細 管 内 充 血 と相 俟 つ て胞 隔 壁. 合 に 比 べ て 出 現 の 度 合 の 多 い と思 は れ る も の. の 肥 厚 を 来 し て い た.又. を 表 に し た が,中. 含 有 細 胞 を 認 め た.他. 泡 形 成 細 胞,核. で も組 織 球,形. 質 細 胞,空. の退行 細胞 が 全 例 を通 じて多. か つ た. 好 酸 球,好. に 於 て も充. の 細 胞 浸 潤,実. しか つ た.. 21%に. シ ン添 加 前 の 臓 器 乳 剤 を 好 気 性 及 び嫌 気 性 に 48時 間 培 養 した が 何 等 細 菌 の 集 落 を 認 め な か. に 気 管 支 周 囲,血 管 周. 血 が93%出. 血 が43%あ. 肝 臓 に は 充 血 星 細 胞 増 殖,小. が,此 等 の 細 胞 は 接 種 後 日数 を経 た もの 程 著. 培 養 試 験 は ペ ニ シ リン 及 び ス トレ プ トマ イ. 小体. 囲 の 単 核 細 胞 の 浸 潤 に 依 る 間 質 性 炎 が21% に 認 め られ,充. 中 球 が か な り出 現 した 例 が あ る. 時 にRussel氏. つ た.. 結 節 巣,周 質. 質 性 変 性 が 認 め られ,壊 死 も. 認 め られ た.此 等 の 内 間 質 の 血 管,胆. 管 周 囲 の 細 胞 浸 潤 は 主 と し て 日数 の 経 過 し た もの に 多 い. 小 葉 内 の 小 結 節 性 細 胞 浸 潤 は 組 織 球,星. 細.
(5) 岡 山 県 の 一部 に 発 生 せ る泉 熱 の 研 究. 767. 第5表. 各. 種. 動. 物. 解. 剖. 時. 所. 見. 第6表. 各. 種. 動. 物. 組. 織. 像. 概. 要. 胞 等 の 細 胞 よ り成 つ て い る.実 質 変 性 は 壊 死,. あ り,時 に エ オ ジ ン嗜 好 性 の壊 死 塊 が 管 腔 に. 核 消 夫,溷. 濁 腫 脹,肝. 脱 落 せ る を 認 め た.又. 有 細 胞,空. 泡 形 成 細 胞 等 の 出 現 を 意 味 す る.. 細 胞 索 の 解 離,色. 素含. 脾臓に於 ては充血 と濾胞 の縮 小及び脾髄細 胞,網 状織細胞 と思はれ る単核細胞の増殖が 認められた,腎 臓では上皮細胞 の溷濁腫脹が. 血,出. 腎 間 質 の細 胞 増 殖,充. 血 等 を 多 数 の 例 に 認 め た.脳. 脳 軟 膜 の 肥 厚,血. に於ては. 管 周 囲 の 細 胞 浸 潤,小. 等 の 特 別 所 見 は 認め られ な か つ た. 第2節. ハ ム ス ターに 於 け る成 績. 結節.
(6) 768. 大. 第1項. 症. 日. 状. 方. 一. 政. 認 め た も の は1例. 症 状 は 海 〓 に 比 べ て 少 い が,元. 気 喪 夫 し活. 発 に 運 動 し な くな る も の が 多 い.下. 痢 は1例. も な か つ た.肝. 臓 で は 充血. し暗 赤 色 に 腫 脹 せ る も の が70%,黄 呈 し,粗〓. 色調 を. な 表 面 を 有 す る もの が29%あ. も認 め な か つ た.海 〓 と同 様 に 脳 症 状 は 認 め. た.脾. な い し,死 亡 す る もの もな か つ た.. が あ り,暗 赤 色 を 呈 し て い た.又 腸 に於 て廻. 第2項 第4表. 臓 器 塗抹 染 色 及 び 培 養 試 験. 臓 で 組 織 球 増 加 が84%,形. 質 球 様 細 胞46%等 た が,肝. で 海〓 と大 体 同 様 で あ つ. 素 含 有 細 胞 増 加 が52%で. く高 率 で あ つ た.勿. 論,細. 菌,原. チ ア等 は 認 め られ な か つ た.細. 虫,リ. 少 し ツケ. 菌培 養 試 験 で. も海 〓 同 様 何 等 細 菌 を 検 出 し得 な か つ た. 第3項 第5表. 解剖 所 見 及 び組織 所 見. 血 が 認 め られ る もの38%,又 %で,そ. 小 出 血 斑 が4.4. の外 は特 異 的 な所見 は 認 め られ なか. つ た.腹 部 で は 海 〓,マ. ウ ス と異 な り腹 水 を. 第7表. 認 め ら れ た こ と ゝ,腸 間. 膜 淋 巴 腺 腫 大 が 軽 度 で は あ る が,. 4.4%に. 認. め られ た こ とで あ る. 組 織 像 は 第6表 に は88%に. の 如 く,肺 臓 に 於 て は肺 胞. 所 謂 胞 隔 炎 が あ り,胞 隔 は 肥 厚. し,単 核 細 胞 の 浸 潤 が 認 め ら れ た.又 気 管 支 血 管 周 囲 に は 主 と し て 単 核 細 胞 の 結 節 性 の浸 潤 が あ つ て5%に. の 如 く,解 剖 時 肉 眼 的 に 肺 臓 で は 充. 〓,マ. ウ ス と対 比 し て興 味 の あ る こ とは パ イ エル 氏 板 の 腫 大 が17%に. 臓で は海〓 に比 べ て空 泡形 成細 胞 増. 加 が92%,色. 明 か な腫脹. 盲 部 に 充 血 を 認 め た もの が54%,海. の 如 く肺 臓,肝 臓 の 臓 器 塗 抹 染 色 試. 験 に 於 ては,肺. 臓 は 海 〓 と異 な り8.8%に. つ. た.肺. 間 質 性 の 炎 症 を 形 成 して い. 臓 は 多 少 共atelektaseの. (80%),出. 血(20%)も. 像 を 呈 し充 血. 認 め ら れ た.. 肝 臓 で は 充 血 せ る もの 多 く, 51%を る.又. 出 血 が11%に. 占め. あ り,星 細 胞 が88%に. 接 種 ハ ム ス タ ー組 織 所 見 の 一 部.
(7) 岡 山 県 の 一 部 に 発 生 せ る泉 熱 の 研 究. 増 殖 し て い た. 35%に. 主 と し て 単 核 細 胞,星. 769. 酸 球 の 出 現 率 が 低 か つ た.而. し て 細 菌,原. 虫,. 細 胞 よ り成 る小 結 節 性 細 胞 集 落 が 実 質 内 に 見. リ ツ ケ チ ア,糸 状 菌 は 認 め な か つ た.又. られ た.実 質 細 胞 の 変 性 は 溷 濁 腫 張,細. の 存 在 す る もの が あ つ て,腹 水 の 塗 抹 染 色 試. に 核 の 消 失,小 形 成,原. 壊 死 巣,核. 胞特. の 退 行 変 性,二 核. 形 質 で は 空 泡 形 成,脂. 肪 変 性,色. 素. 含 有 等 が あ り,そ の他 肝 細 胞 索 の 解 離 が 認 め. 験 を 行 つ た が,好 形 成 細 胞,単. 中 球 少 く,形 質 細 胞,空. 核 細 胞 等 で あ つ て,細. リ ツ ケ チ ア,糸. 腹水. 菌,原. 泡 虫,. 状 菌 は 同様 に 認 め な か つ た.. られ た.又 間 質 に 於 て は 結 締 織 の 増 殖,胆 管,. 脳 内接種 マウ スの場合 には此等 の所 見 は認 め. 血 管 周 囲 の 各 種 細 胞 に 依 る浸 潤 が あ つ て肝 硬. られ な か つ た. 又 培 養 試 験 で は 何 等 細 菌 を 検 出 しな か つ た.. 変 を 思 は せ る像 が 認 め ら れ た. 脾 臓 で は 充 血 が94%に. あ り, 22%が. 膿 性 脾 炎 の像 を 呈 した.即. 非化. ち濾 胞 の淋 巴 球は. 第3項. 解 剖 所 見及 び組 織所 見. 肉 眼 的 に 肺 臓 は 充 血 が50%に. 認 め ら れ,又. む しろ 減 少 し濾 胞 は 縮 少 す る が,脾 髄 の 単 核. 2例 は 萎 縮 し脾 様 の 所 見 を 呈 し た.又 腹 部 で. 細 胞 は 増 殖 し充 血 を 認 め た.. は8例. 腎 臓 で は34%に. 細 尿 管,主. として主部 上皮. に 粘 稠 漿液 性 の 腹 水 を 認 め た.肝 臓 は. 充 血 腫 脹 せ る も の29%,黄. 色 調 を 呈せるも. 細 胞 が 溷 濁 腫 脹 し,時 に 管 腔 に 非 定 型 的 壊 死. の15.8%あ. 塊 の脱 落 を 認 め た.又. か に 腫 脹 せ る も の が9例(11.8%)あ. 間質 の細胞 増 殖 が 大多. 数 に 認 め られ た.. 管周 囲 の 細 胞 浸 潤 結 節 等 は 認. め られ な か つ た.. 廻 盲 部 充 血,腸 な か つ た.脳. 間膜 淋 巴腺 の腫 脹 は認 め られ. に 於 て も他 の 動 物 同 様 特 異 所 見. は 認 め られ な か つ た.. 此 等 の病 像 と接 種 後 の 日数 との 関 係 は 動 物 の 個 体 差 も考 へ ら れ る が,第7表. つ た.. 然 しハ ム ス タ ー の 如 くバ イ エ ル 氏 板 の 腫 大,. 脳 に 於 て は 軽 度 の浮 腫 性 を お び る外 は,軟 脳 膜 の 肥 厚,血. り,脾 臓 で は 暗 赤 色 を 呈 し,明. に示 す所 か. 組 織 所 見 は 第6表. に 示 す 如 く,略 々 ハ ム ス. タ ー の そ れ に 一 致 す る が,唯2例. の 前記 肉 眼. ら略 々推 測 せ ら れ る.肝 臓 に 於 る小 結 節 の 形. 的 に 脾 様 所 見 を 呈 す る肺 所 見 で は,気 管 支 周. 成 星 細 胞 の 増 殖 等 の増 殖 的 変 化 も,壊 死,実. 囲,血. 質 変 性 等 の 退 行 性 変 化 も共 に 初 期 よ り存 在 し. あ り,為 に 肺 胞 を 圧 迫 し てAtlektaseを. て い るが,退 行 性 変 化 の 方 は 日数 を 経 た程 強. る一 方,肺. まる傾 向 を 認 め る.又 肺 臓 に 於 る胞 隔 炎,間. 内 に 一 部 脱 落 せ る を 認 め た.脾. 臓 では 肉 眼的. 質 性 炎,出. に 腫 大 を 認 め た もの に 於 て,特. に 充 血,単. 血 等 は 初 期 に 強 く,第2週. に成 る. と減 少 又 は 消 失 して い る.腎 臓 の 上 皮 細 胞 変 性 と間 質 の 細 胞 増 殖 とは 平 行 し て い る様 に 思. 管周 囲 に腫 瘍 状 の間葉 系 細胞 の増 殖 が. 胞 壁 細 胞 の 増 殖 肥 厚 が あ り,肺 胞. 脳 内 接 種 マ ウ スで は 腹 腔 内 接 種 マ ウ ス の 如 き 所 見 を 認 め ず,脳. 2週 を 超 え る と消 夫 の傾 向 を 認 め た.. か つ た.. 第1項. マ ウ スに 於 る 成 績 症. 第4節. 状. に は 軽 度 の立 毛 を 認 め る こ とが あ つ た.ハ. 組 織 像 に 於 て も著 変 が な. 対照 実 験. 前 述 せ る各 動 物 の 症 状,血. 接 種 マ ウ スは 特 別 な 症 状 を 示 さな い が,時 ム. 液 像,解. 剖及び. 組 織 所 見 は 果 し て 特 異 的 な も の で あ るか 否 か, 検 索 す る 必 要 が あ る.. ス タ ー と同 様 下 痢 も な く,脳 症 体 も呈 しな か. 勿 論,正. つ た.猶 脳 内 接 種 マ ウ ス も一 層 症 状 は 認 め ら. な か つ た.. れ な か つ た.. 核. 細 胞 の 増 殖 が 著 し か つ た.. は れ る.脾 臓 の 単 核 細 胞 の 増 殖 は 持 続 性 な く. 第3節. 呈す. 常 動物 で は此 等 の所 見は 認 め られ. 正 常 動 物 臓 器 乳 剤 接 種:継. 代 も同 様 に 各. 第2項. 臓器 塗抹 試 験 及 び培養 試 験. 動 物 臓 器 乳 剤 を 作 つ て 夫 々 の 動 物 に夫 々 の 量. 肺 臓,肝. 臓 の 塗 抹 染 色 試 験 の 結 果 は 第4表. だ け 接 種 し て み た.そ の 結 果,症 状,血 液 像 は. の 如 く,大 体 に 海 〓 の 所 見 に 似 て い る が,好. 正 常 と変 りな く,唯,腹. 腔 内接 種 の 組織 像 で.
(8) 770. 大. 日. 方. 一. 政. 10倍 乳 剤 の 場 合 は 著 明 で な い が5倍 乳 剤 以 上. は 各 動 物 共 大 体 同 じ組 織 反 応 を 示 す が,肝 臓. の 場 合 は 組 織 反 応 が 認 め ら れ た.即. に 於 る間 質 の 細 胞 増 殖 は ハ ム ス タ ー が 最 も著. に 於 る 間 質 の 細 胞 増 殖,星. ち,肝. 臓. 細胞 の増殖 肥 大が. あ り,脾 臓 に 於 て は 単 核 細 胞 の 増 殖,腎 る間 質 の 細 胞 増 殖 が 認 め られ た.殊. に於. に肝 臓 に. しか つ た. 又 感 染 臓 器 乳 剤 を 凍 結 融 解 し, 3000r.p.m. で 遠 心 沈 澱 後,そ. の上 清 を同様 に 接種 して も. 於 る胆 管,血 管 周 囲 の 細 胞 増 殖 が 著 し く肝 硬. 継 代 の場 合 に見 られ る と同 様 な 変 化 を 認 め. 変 の 像 を 思 は せ る も の もあ つ た.然. た.. し此 等 の. 変 化 は 継 代 の 場 合 に 比 べ て 遙 に 軽 等 で あ り, 肝 臓 の 壊 死,小 間 質 炎,間. 結 節 の 形 成,肺. 第4章. 臓 の 胞 隔 炎,. 葉 系 細 胞 の 腫 瘍 状 増 殖 等 は 全 く認. め られ な か つ た. ペ ニ シ リ ン,ス. 泉 熱 患 者16例 海 〓,ハ. トレ プ トマ イ シ ン接 種:此. 考 按 及 び 總 括 か ら病 毒 を 分 離 す る 目的 で. ム ス タ ー,マ ウ スに 患 者 血 液 を 接 種. し,又 其 の 動 物 臓 器 を 継 代 接 種 す る こ とに 依. 等 抗 生物 質 は網 状織 系 細胞 の 活性 化 を促 進 せ. り,前 述 の 症 状,血 液 像,組. し め な い か,又. そ れ 等 の 所 見 は 継 代 され る こ とか ら27株. ス トレ プ トマ イ シ ン に 依 つ て. 好 酸 球 の 増 加 を 来 さ な い か と云 ふ2つ 考 へて 此 等 物 質 の 影 響 を 血 液 像,組 で 検 し て み た.ス 1cc中 に10mg入. の点 を. 織像 の上. トレ プ トマ イ シ ン は 乳 剤 つ て い る が, 100mgを. 海〓. 所 見 の 中,症. 肺 臓 の 胞 隔 炎,間. た.組. 性 脾 炎,腎. ス トレ プ トマ イ シ ン 量 で は 変 化 は 認 め ら れ な い の で,濃 2000単. 度 を 上 げ て1cc中. 位,ス. に ペ ニ シ リン. ト レ プ トマ イ シ ン50mgと. し. 状,血 液 像 は 不 定 で あ つ て確 か. な感 染 標 識 は 組 織 像 に 依 つ て 得 られ た.即 ち,. 死,小. ニ シ リ ン,. の. 病 毒 を 分 離 す る こ とが 出 来 た と信 ず る.此 の. に 接 種 した 場 合 も好 酸 球 の 増 加 は 起 ら な か つ 織 像 で は 接 種 に 用 ふ る,ペ. 織 像 等 を 認 め,. 質 炎,肝. 結 節 形 成,星. 臓 の 実 質 変 性,壊. 細 胞 増 殖,脾. 臓の非化膿. 臓 の 実 質 変 性,間 質 の 細 胞 増 殖 で. あ る. 而 し て 著 者 は 第1表. に 示 す 如 く16例 の 患. 者 か ら夫 々 の 動 物 に 接 種 し て マ ウ スで は13. て各動 物 に その 接種 に用 ひ る量だ け腹 腔 内 に. 例 の 接 種 材 料 か ら11株,ハ. 接 種 し た.そ. の 結 果,肺. 例 か ら9株,海. じ な い が,肝. 臓では 間 質に 於 る細胞 増 殖 が軽. し動 物 実 験 を 行 つ た が 今 日此 等 の 株 は 継 代 途. 度 に 現 れ,星. 細 胞 の 肥 厚 が 認 め ら れ た.又 脾. 中 雑 菌混 入 感 染 像 の 消 失 等 の 理 由 で 整 理 し,. 臓 に於 ては変 化 を生. 〓 で は12例. ム ス タ ー で は13 か ら7株 を 分 離. 臓 で も単 核 細 胞 の 軽 度 の 増 殖 が 認 め られ た.. 海 〓 及 び ハ ム ス ター 継 代 で は 夫 々 社,井 上,. 然 し此 等 の 所 見 は 一 時 的 で あ つ て7日. 松 尾 の3株. を越 え. る と消 失 す る.. 尾 株 の 外,新. 健 康 臓 器 乳 剤 と抗 生 物 質 を 同 時 接 種:継 代 の 場 合 と同 量 の 各 動 物 健 康 臓 器 乳 剤 及 び ペ ニ シ リ ン,ス トレプ トマ イ シ ン を 同 時 に 夫 々 の 動 物 に 接 種 した 場 合 は,肝. 臓 に於 て 間質 の. 細 胞 増 殖 と星 細 胞 の 軽 度 の 増 殖 肥 厚,脾 於 る 単 核 細 胞 の 軽 度 の 増 加,腎 度 の 増 殖 が 認 め ら れ る が,肺. を,マ. 臓に. 臓で 間 質 の軽. 臓 には 変化 が認. め ら れ な い し肝 臓 に 於 る小 結 節 形 成,壊 出 血 等 は 認 め られ な か つ た.又. 死,. 感染 臓器 乳 剤. ウ ス継 代 で は 社,井. し く分 離 し た2株(荒. 木,長 瀬). を 加 へ て5株 を 保 有 し,海 〓 は20代,ハ タ ー は30代 至40代. 乃 至35代,マ. ウ スで は10代. ムス 乃. に 至 つ て い る.. 泉 熱 研 究 に は 多 くの 研 究 者 は マ ウ ス,海 〓 を 用 ひ て 病 毒 の 分 離,継 代 に 成 功 し て い る が, ハ ム ス タ ー を 用 ひ た2,3研. 究 者(笠. 原16),落. 合30),北 岡20))の 報 告 で は 何 れ も成 功 して い な い 様 で あ る.著 者 は ハ ム ス タ ー に 対 す る本 病 毒 の 感 受 性 は 他 の 動 物 に 比 べ て高 い こ とを. 接 種 に 比 べ て 対 照 実 験 に 依 つ て 起 る変 化 は 軽. 認 め た.最. 度 で あ つ た.. 熱研究協議会報告で述べてい る.. 此 等 健 康 臓 器 乳 剤 と抗 生 物 質 の 接 種 に 於 て. 上,松. 近 栗 本29)は 著 者 と同 様 な 見 解 を泉. 而 して此等接種動物 の症状に就 て,海 〓に.
(9) 岡 山 県 の 一 部 に 発 生 せ る泉 熱 の 研 究. 771. 於 ては 可成 多数 に発 熱 を認 め たが 体温 上昇 の. の 上 で 認 め られ,之. な い も の もあ り,各 動 物 を 通 じ て 症 状 と して. と 思 ふ.勿. 特 記 す べ き もの な く,主 と し て 組 織 像 に 依 つ. もあ る如 く,細 菌 の 産 生 す る 毒 素 に 依 つ て も. て 感 染 の 有 無 を 判 定 し なけ れ ば な ら な か つ た.. 惹 起 され 得 る が,細. 此 の点 は 笠 原14),俵21)等 の 指 摘 し て い る所 と 一 致 した .. を払 ひ,継 代 の都 度 陰 性 で あ つ た し,細 菌 の. 海 〓 の 血 液 像 に 就 て は 笠 原14),高 木25)等 も 報告 して い る が,著 者 の 実 験 で も,接 種 海 〓 の約 半 数 に 一 過 性 白血 球 減 少 が あ つ た.そ 他,患 者 臨 床 の 場 合 と類 似 して,好. 菌 の検 出に は 充分 の 注意. 毒 素 が 継 代 され 得 る と も考 へ られ な い.即 組 織 像 に 於 て,此. ち. の 動 物 に 継 代 され た 変 化 は. ヴ イ ール ス性 変 化 で あ る と推 測 され る. 増 殖 性 変 化,退 行 性 変 化 と云 ふ も,此 の 場 合,ど. 酸 球,好. 論 之 等 の 変 化 は 木 下37,38)の記 載 に. ち ら か と云 ふ と増 殖 性 変 化 の 強 い こ と. ラ ス マ細 胞. が 窺 は れ た.増 殖 性 変 化 の 一 部 は 接 種 材 料 に. 体 含有 細胞 が経. 依 つ て も惹 起 され 得 る こ とは 実 験 の 結 果 判 明. 中球 の 若 干 の 増 加 が 認 め ら れ,プ の 出 現 が あ る.又Kurloff小. の. は ヴ イ ール ス 以 外 に 無 い. 過 に 従 つ て 増 加 して い る.之 に 付 て 天 野34)は. した が,然. し此 等 の 因 子 に よ る 増 殖 性 変 化 は. 此 の 細 胞 は 単 球 系 に 所 属 し封 入 体 の 主 な る も. 軽 度 な も の で あ る.. の は 赤 血 球 とし て い る.此 の 細 胞 が 単 球 系 細. Rivers33)は ヴ イ ール ス性 疾 患 の 組 織 像 を 分. 胞 とす れ ば 単 球 の 若 干 の 出 現 と合 せ て 単 球 が. け て 「増 殖 性 変 化 の み,増 殖 に 続 く変 性 及 び. 増 加 して い る こ と に な る.形 質 細 胞 の 出 現 及. 変 性 の み の3者 が 総 ゆ る ヴ イ ー ル ス疾 患 の 基. び 単 球 の 増 加 か ら判 断 す る と淋 巴 球 単 球‑形. 本 型 式 」 だ と し 「若 し ヴ イー ル ス の 作 用 が そ. 質 形 系 の 細 胞 の 活 性 が 行 は れ て い る と思 は れ. れ ほ ど急 激 で も,爆 発 的 で も な く,し か も そ. る.唯 好 中球 の増 加 が 何 に 起 因 す るか 判 明 し. の ヴイール スに親 和性 のあ る細胞 が増殖 の能. ない が,ヴ. 力 を 持 つ て い る な ら細 胞 を 刺 戟 し て 増 殖 の 形. イ ール ス性 疾 患 の 中 に も好 中球 の. を と り,増 殖 に 続 い て 通 常,細 胞 の 変 性 が あ. 増 加 す る ものがあ り一 概 に は 云 へ な い. 白血 球 減 少 症 は 泉 熱 患 者 の1例 に も見 ら れ. る.若. しヴ イール スの作 用 が急 速 且つ 爆発 的. 質球 系 細胞 の活. で あ り,し か も親 和 性 細 胞 が 分 裂 繁 殖 の 能 力. 性 と併 せ て ヴ イ ー ル ス性 疾 患 の 特 徴 と され. が ない な ら基本 的 変化 は細 胞 の変 性 で あ る」. て42)い る.淋 巴 球‑単 球‑形. と云 つ て い る.ヴ. た が,之. と淋 巴 球‑単. 球‑形. 質球 系細胞 の 出. イ ー ル ス性 疾 患 を 以 上 の 観. 現 は接 種 動 物 臓 器 塗 抹 に 於 て も認 め られ る処. 点 か ら 分 け れ ば 増 殖 を 主 とす る も の はMollu. で あ る.. scum. 臓器塗抹 染 色 で空 泡形 成 細胞 その他 退行 変 性 に 陥 つ た 細 胞 の 出 現 す る こ とを 既 に 述 べ た.. contagiosum,或. 種 の 腫 瘍,変. す る もの は リフ トバ レ ー 熱,黄. 性 を主 と. 熱 等 で あ る.. 著 者 が ハ ム ス タ ー の 接 種 後 日数 を 追 つ て 観. 此 等 の 細 胞 は ヴ イ ー ル ス性 疾 患 の 多 くに 現 は. 察 し た 結 果 は 動 物 の 個 体 差 が あ る と して もほ. れ る も の で,ヴ. イ ー ル スが 生 細 胞 が な け れ ば. ゞ増 殖 が 先 行 し 変 性 が 従 つ て い る.し か も接. 増 殖 出 来 ず,生 細 胞 の 中 で の み 増 殖 し,細 胞. 種動 物 の症 状 は 非 常 に 穏 和 で あ り,急 激 な 症. を 変 性 は 陥 ら し め る 結 果 で あ つ て,此. 状 を 呈 す る こ と も な く長 期 に 亙 つ て 病 毒 を 保. もヴイ. ー ル ス性 疾 患 を 思 は せ る証 左 と成 り得 る .. 有 し て い る こ とが 分 つ た.認. ヴ イ ー ル ス に 依 る も の な ら,そ れ は 急 速 且 つ. 接 種 動 物 組 織 所 見: 肺 臓,肝. 臓,脾. 臓,腎. め られ た変 化が. 臓 に 於 る所 見 を 概 括. 爆 発 的 な 繁 殖 を 遂 げ る ヴ イ ー ル スで は な く. 的 に 見 る と,増 殖 性 変 化 と退 行 性 変 化 と の 組. Riversの 云 ふ 所 に 依 れ ば 増 殖 及 び そ れ に 続 く. 合 せ で あ る.比 等 組 織 像 の 由 来 に 付 て,細. 変 性 の 形 を と る も の と云 ふ べ き で あ る.. 菌. 性 の因 子は 接種 材 料 の選 択 に於 て除 か れ て い. 次 に 著 者 の分 離 し た と 信 ず る ヴ イ ー ル ス の. る し,抗 生 物 質 や 健 康 臓 器 乳 剤 に 依 る 影 響 が. 細 胞 及 び 臓 器 親 和 性 に つ い て 論 及 す る と,多. 若 干 あ る と して も,残. 臓 器 親 和 性 で あ る こ とは 多 くの 臓 器 へ の 所 見. る因 子 が や は り組 織 像.
(10) 772. 大. か ら窺 は れ る.然. し肺 臓,肝 臓,脾. 日. 方. 臓,腎 臓. に 親 和 性 は あつ て も脳 神 経 親 和 性 で あ りそ う に な い こ とは 少 く共,著. 者 の 実験 で は云へ る. と思 ふ.. 一. 政. 見 も軽 度 の 浮 腫 以 外 に 認 め るべ き 所 見 は 無 か つ た. 分 離 病 毒 に 依 つ て 生 ず る動 物 の 症 状,組. 織. 所 見 等 を 泉 熱 患 者 の 臨 床 所 見 と対 比 検 討 す る. 細 胞 に 就 て は 組 織 所 見 か ら,先 づ 間 葉 系 細 胞 に 捕 捉 され,こ. こ と も興 味 あ る こ とで あ る.. れ と同 時 に 或 は 遅 れ て 変 調. 海 〓 で 下 痢 が 少 数 例 に あ り,熱 型 が 間 稽 性. を 蒙 つ た,毛 細 血 管 の透 過 性 を 利 用 し て 実 質. で あ る こ と,血 液 像 等 は 患 者 症 例 とや ゝ類 似. 上 皮 細 胞 を侵 襲 す る こ とが 推 定 され る.間 葉. す る.併. 系 細 胞 が 主 と して 増 殖 の 型 を と り,実 質 上 皮. 膚 の 発 疹 は 認 め られ な か つ た.. 細 胞 が 変性 の 形 を とるのは 間葉 系細 胞 は 自 ら. し乍 ら,泉 の 報 告26)の如 き,動 物 皮. 各 動 物 解 剖 組 織 所 見 に 就 て は,患 者 に 肝 臓. 繁 殖 分 裂 す る 機 能 が あ る た め 早 くか ら 増 殖 し,. の 腫 大 が あ り,黄 疸 を 稀 な が ら 報 告 した 人 も. 実 質 細 胞 は 此 の 機 能 に 劣 る た め,同. あ つ て,肝. 時 に侵 さ. 臓 機 能 障 碍 を強 く強 調 し た 報 告 が. れ て も,間 葉 約 細 胞 に 遅 れ て 変 性 の 形 で 反 応. 多 い 点 は 動 物 肝 臓 所 見 と或 程 度 照 合 す る.又. す る の で は な い か と思 は れ る.. 蚤 白 尿 が 初 期 に あ り,し か も軽 微 で 下 熱 と共. 個 々 の 臓 器 所 見 に 於 て は,肺. 臓 に は 笠 原14),. に 消 失 す る点 は 動 物 に 於 る 腎 臓 所 見 が,ネ. フ. 俵22),泉26)等 の 報 告 の 如 く,各 動 物 共 胞 隔 炎,. ロ ー ゼ,腎 炎 等 の 強 い 所 見 で な く,極 軽 微 で. 間 質 炎 が 認 め ら れ,多 核 白 血 球 の 浸 潤 は 少 く,. あ る こ と ゝ類 似 し,又 脾 腫 は 多 くの 症 例 報 告. 主 と して 単 核 細 胞 の 増 殖 又 は 浸 潤 か ら成 つ て. に 於 て 非 常 に 少 く動 物 に 於 る腫 大 の 率 と合 致. い る.胞 隔 炎 に 就 て は 田 部44,45,46),玉川47),. す る.肺. 永 原49)等が 日本 脳 炎,牛 痘 病 毒,麻 疹 等 の ヴ. 認 め 得 な い もの が 多 い が,動 物 組 織 に 認 め ら. イ ール ス疾 患 組 織 像 に 於 て 認 め た も の と同 様. れ る 間 質 炎,胞 隔 炎 等 は 存 在 した と し て も,. で あ る.又. 普 通 の 場 合 臨 床 所 見 は 非 常 に 少 い もの で あ り,. マ ウ ス の1例 に 於 て 気 管 支,血. 管. 臓に於 る変化 が 患者臨 床 では所 見を. 周 囲 に 間 葉 系 細 胞 が 腫 瘍 状 に 増 殖 せ るを 認 め. 解 剖 所見 で も肉眼 的に は 変化 が軽 微 なので見. た.之 は 此 の 病 毒 に 依 つ て 起 る組 織 変 化 の 増. 逃 され る の で は な い か と思 は れ る.そ の 他 海. 殖 性 傾 向 を 極 端 に 表 現 し た もの と思 は れ る.. 〓 の 血 液 像 も 或程 度 患 者 の 血 液 像 と類 似 して. 肝 臓 に 於 て は 笠 原14)等 も実 質 変 性,壊 小 結 節 形 成,肝. 死,. 細胞 索 解離 等 を 報告 して い る. い る.此 等 の 事 か ら動 物 実 験 所 見 と患 者 臨 床 所 見 とは 類 似 性 を 持 つ て い る と思 ふ.. が,著 者 の 所 見 も略 々 之 に 一 致 し,此 等 の 変 結 化 は 流 行 性 肝 炎 等 に も認 め ら れ る所 で あ る. 脾 臓 で は,笠 原14)が 淋 巴 濾 胞 の 縮 小,脾 髄 細 胞,網. 状 織 細 胞 の 増 殖,充. 種 動 物 に 認 め て い るが,著. 血 等の所 見を 各. 者 も亦 此 等 の 所 見. を 認 め る こ とが 出 来 た.. 核 消 失,壊. 部 上 皮 細 胞 の 溷 濁 腫 脹,. 死 塊 の 管 腔 内脱 落 が 認 め ら れ,同. 脳 で は 北 岡19),前 田20)は マ ウ スの 脳 内 接 種 に 依 つ て 脳 症 状 を 起 さ し め 組 織 所 見 で,脳. 肥 厚,血. 及 び 睾 丸 内 に,ハ. ム ス タ ー,マ. ウ スは 腹 腔 内,. 又 マ ウ スの 一 部 に は 脳 内 接 種 を行 ひ,泉 熱病. 2.. 室. 軟膜 の. 管 周 囲 の 細 胞 浸 潤 等 を 報 告 して い る. が,著 者 は マ ウ スに 脳 症 状 を 認 め ず,組 織 所. 接 種 動 物 は 夫 々 一 定 の 日数 後 屠 殺 し,. そ の 肺,肝,脾. 臓 乳 剤 を 以 て 継 代 接 種 を行 つ. た. 3.. 時 に 間 質 の 細 胞 増 殖 を 認 め た.. の 拡 張 ア ン モ ン 角 の 神 経 細 胞 崩 壊,脳. 16例 の 泉 熱 患 者 血 液 を 海 〓 に は 腹 腔 内. 毒 分 離 実 験 を 行 つ た.. 腎 臓 で は 笠 原14)の 云 ふ 〓 様 変 性 と 云 へ るか 否 か 分 ら な い が,主. 1.. 論. 継 代 迄 の 間,そ. 熱 型,血. れ 等 接 種 動 物 の症 状,. 液 像 等 を観 察 す る と共 に,屠. 器 の 塗 抹 染 色 試 験,培. 養 試 験,組. 殺後 臓. 織 検査等 を. 行 つ て 精 査 し た. 4.. 動 物 の 症 状 は 少 く,脳 症 状 も呈し な い. し死 亡 す る もの も な い.又 血 液 像 も一 定 の所.
(11) 岡 山 県 の 一 部 に 発 生 せ る泉 熱 の 研 究. 見 を 得 る こ とは 出 来 な か つ た が,病. 8.. 理組織 学. 773. 此 の 分 離 ヴ イ ー ル スは 多 臓 器 親 和 性 が. 的 に は ヴ イ ール ス性 の 所 見を 得 た.同 時 に 細. あ り,間 葉 系 細 胞‑実. 菌 学 的 検 索 を行 つ た が,菌. つ も の で あ るが,神. の検 出は 出来 なか. つ た. 5.. 此 の ヴ イー ル スに 依 つ て 起 る組 織 反 応 形 式 は 各 動物 の 示す 組織 所 見が特 異 性 のあ る. む し ろ増 殖 性 に 傾 く こ とを 知 つ た. 9.. もの が 否 か 充 分 検 討 し,非 特 異 性 所 見 を 呈 す る 因 子 を 対 照 実 験 の 上 で 検 討 し た.而 異 性 の あ る所 見 を 肺,肝,脾,腎 見 出 し た が,脳 6.. 質 上 皮細胞 親 和性 を持. 経 親 和 性 を 有 し な い.又. して 特. の各 臓器 に. に は 認 め ら れ な か つ た.. 之 等 組 織 所 見 は 各 動 物,共. 通 の性状 を. 接 種 動 物 の 肉 眼 的 臓 器 所 見,織. 症 状,血. 織 所 見,. 液 像 等 を 泉 熱 患 者 臨 床 像 と対 比 し て. 多 くの 類 似 点 を 認 め た. 10. 動 物 接 種 実 験 に 依 り泉 熱 患 者 血 液 よ り 一 種 の ヴ イ ー ル ス を 分 離 し,そ の 成 績 は マ ウ. 有 し,先 人 の証 し て い な か つ た ハ ム ス ター に. ス11株,ハ. 於 て も他 の動 物 と 同 様 の 所 見 を 証 し,幼 若 ハ. 分 離病 毒は長 期 間に亙 つ て継 代 し得 る ことを. ム ス タ ー は 好 適 な 実 験 動 物 で あ る こ とを 知 つ. 証 し た.. た.然. し マ ウ スの 脳 内 接 種 で は 所 見 を 認 め 得. な か つ た. 7.. ム ス タ ー9株,海. 〓7株. で あ る.. 稿 を終 るに当つ て,御 指導 御校 閲 を賜 った村 上教 授,多 大 の御助 言 を戴 い た病理学 教室浜 崎教授,佐. 接 種 動 物 の 感 染 標 織 と 見做 す べ き は,. 肺 臓 の胞 隔 炎,間. 質 炎,肝. 臓 の壊 死.実. 性,小 結 節 巣 形 成,星 細 胞 増 殖,腎 変 性,間 質 の 細 胞 増 殖,脾. 質変. 臓 の単核 細胞 増 殖. 1). 泉,矢. 科 雑 誌348,. 2). 内 田:日. 本 医 学 及 健 康 保 険3239,. 3). 賀 屋:日. 伝 誌15,. 1,. 4). 児 玉:日. 伝 誌16,. 626,昭16〜17. 験 医 報26,. 6). 菌 誌550,. 川 村:細. 7) 藤 後:日 8) 斎 藤:日. 学4,. 219,昭15〜16. 昭25 23). 同 上:第24回. 日本 細 菌 学 会 記 録. 24). 高 木:医. 事 新 報1481,. 25). 同 上:日. 伝 誌26,. 26). 泉:日. 伝 誌26,. 201昭25. 30). 落 合:同. 上. 昭24. 31). 山 本:昭. 和27年8月. 201,昭25. 32). 西 岡:同. 上. 33). Rivers:. 細 誌5,. 13). 同 上:医. 事 新 報1356,. 14). 同 上:. 15). 同 上:日. 1000,昭25. 35,昭27. 細 誌(第24回. 日 本 細 菌 学 会 記 録)6,. 170,昭26 16). 同 上:泉. 議 会1950〜1951). 17). 同 上:. 18). 北 岡:医. 事 新 報1417,. 19). 同 上:泉. 熱(協. 20). 同 上:第3回. 21). 俵:第60回. 30〜34,昭27. 243,昭27 1689,昭26. 議 会1950〜1951). 37,昭27. 泉 熱 協 議 会 プ リン ト 昭27 岡山医学会 総会 抄録. 昭25. 和26年. 度 泉 熱 協 議 会 報 告49,昭27. 事 新 報1481,. man.. 24,昭27. 泉 熱 協 議 会 報 告43,昭27. 泉 熱 協 議 会 プ リン ト 昭27. 昭27. Viral 7,. 15,昭27. 81,昭27. 栗 本:第3回. 同 上:日. 昭26. 98,昭27. 29). 523,昭13. 12). 2,. 細 菌 学 会 中国 四国 支 部 学 会 抄 録. 同 上:昭. 研研 究会. 熱(協. 同 上:第3回. 堀:医. 11) 笠 原:北. Virus. 22). 献. 28). 49,昭23. 2,. 文. 27). 細 誌5,. 総 会,第3回. 及び第4回 泉熱研 究協議会,日 本細 菌学 会第5回 中. 1677,昭16. 625,昭16〜17. 10) 滝 川:日. Virus. 117,. 863,昭4. 794,昭16. 伝 誌12,. 9) 落 合:医. 要. 280,昭15. 伝 誌16,. 猶,此 の研 究 は岡山医学会 第62回. 国 四国 支部 総会 に発 表 した.. 主. 5) 伊 沢:実. く感謝 致 します.. 臓 の実 質. に よる 非 化 膿 性 脾 炎 で あ る.. ケ 崎:児. 藤 講 師及び御援 助 を戴 い た岡山 県衛 生部 の方 々に深. and. Pickettsial. diseases. of. 1952. 34). 天 野:血. 液 学 の 基 礎265,. 35). 同 上:同. 上573,. 36). 同 上:日. 病 会 誌38,. 37). 木 下:病. 理 学 誌1,. 38). 同 上:同. 上2,. 39). 小 西:. 40). 土 肥:同. 41). K.. Virus 上2,. Weinbren:. 21,昭24 781,昭17. 151,昭18 1,. 54,昭26 131,昭27 J.. Path.. Bact. LXIV. 395. ,.
(12) 774. 大. 日. 方. 1952 42). F.. Meythaler:. chen. 13,. Die. Viruspneumonied. Mens. 1951. 43). Findlay:. 44). 田 部:日. 病 会 誌26,. Brit.. J.. 45). 同 上:同. 上28,. Exp.. path. 14,. 207,. 1933. 466,昭11. 一. 政. 46). 同 上:東. 京 医 事 新 報3075,. 47). 玉 川:日. 病 会 誌40,. 48). 原 田:医. 学 と生 物 学24,. 49). 永 原:同. 上24,. 50). 江 頭:第4回. 説. 明. 714,昭13. 313,昭26 153,昭27. 207,昭27 泉 熱 協 議 会 プ リン ト. 359,昭13. 写 Fig. 1..ハ. ム ス ター 系 社 株8代,接. Fig. 2..同. 上 の 肝 臓 所 見.結. Fig. 3..ハ. 種 後5日. 真. の 肺 臓 所 見.胞. 隔 の 肥 厚,充. 血,細. 胞 増 殖 が 見 られ る.. 節 性 の細 胞 浸 潤 及 び 星 芒 細 胞 の増 殖 肥 大 が あ り,核 消 失,空. 泡 形 成,溷. 濁腫脹. 等 の 肝 細 胞 退 行 変 性 が 認 め られ る. ム ス タ ー系 山 本 株8代,接. 種 後14日. の肺 臓 所 見.胞. 隔 炎 は 著 明で ない.然. し小 気 管 支,血. 管周. 囲 に は細 胞 浸 潤 が 認 め られ る. Fig. 4..ハ. ム ス ター 系 井 上 株12代,接 め られ,他. 種 後18日. の 肝 臓 所 見.単. の 部 分 に は 星 芒細 胞 の増 殖 肥大,肝. Fig. 5..マ. ウ ス 系 井 上 株12代,接. Fig. 6..マ. ウ ス 系長 瀬 株3代,接. 種 後7日 種 後7日. 又 肺 胞 壁 も肥 厚増 殖 を認 め る.. 核 細 胞,星. 芒 細 胞 等 よ り成 る,小 結 節 が認. 細 胞 の 変 性 が 認 め られ る.. の肺 臓 組 織 所 見.小 の 肺 臓 組 織 所見.気. 気 管 支,血. 管 周 囲 の 細 胞 浸 潤 を示 す.. 管 支,血 管 周 囲 に腫 瘍 状 の間 葉 系 細 胞 が あ り,.
(13) 岡 山 県 の一 部 に 発 生 せ る泉 熱 の 研 究. Fig. Fig. Fig. 1. 775. Fig. 2. Fig. 3. 5. Fig. 4. 6.
(14)
関連したドキュメント
第3部では,まず宮島氏から言語研究に役立つシソーラスの条件が示され,それを受けて,講
[r]
25 および,さまざまな状況下における自己効力感の認知の違いを比較した結果からは,実験映 像には,状況 1
る ITO ( Indium Tin Oxide )薄膜, LED で光の取り出し効 率向上のために使用されるサファイヤ基板上に凹凸構造を 設けた PSS ( Patterned Sapphire
Iwam $\mathrm{i}$ : Extension of Expansion Base Algorithm to Multivariate Analytic Factorization including. the Case of
[r]
(i) Feeding channel (gas) FC Gas slug Liquid slug Slug length PI PI Pressured tank (Water) (ii) T-shaped mixer Observed by camera (iii) Reaction channel (i) Feeding
PrlR- and Stat5-null epithelia maintain virgin-like ductal features during pregnancy Whole mount and histological analyses have demonstrated that the formation of