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第19回日本助産学会学術集会集録一般演題 (口演)(その17)

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Academic year: 2021

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一般 演 題<実 践 報 告>口 演20産 教 育2 77

4年 制大学助産師学生に

「マ タ ニテ ィ ビク ス 」 の 演 習 を実 施 して の 一 考 察

岡山大学医学部保健学科

○小野

清美

I緒 言 妊婦 の運動 には水 泳や マ タニテ ィ ビクス な どがあ るが,マ タニテ ィ ビクス は体 育館 を活 用 し容易 に体 験的 な演習 を させ られ るの で,実 施す るこ とに した。本 運 動 は1974年 ぐらいか ら言 われ始 め,そ の後イ ンス トラク ター の養成 もされ妊 婦 の有 酸 素運動 の一 つと して認 め ら れ て い る。 この運動 を4年 制 大学 にお け る助 産 師学 生 にイ ンス トラク ター(日 本 マ タニテ ィ ビクス 協 会認 定)の 指導 の元 に実施 した。 学生 た ちが 「妊 婦 と運動 」 の一つ と して健 康教 育 につ いて何 を学習 した こ とのか を,自 由記載 の質 問紙 に て調査 したの で 報告 した い。 II実 践内容 1.対象 者:O本 学4年 制 大学 助産 師学 生20名 と した。 2.実 施時期:母 性看護 学 は終 了 し,助 産学 実習 前の演 習 と した。 3.実 施 日と演習所 要 時間:2003年11月18日 に体育館 を利用 し,90分 間行 った心 4.実 施 方法:30分 間をイ ンス トラクター と学 生 との フ リー トー キ ン グを し,マ タニテ ィ ビ クスの意義 ・ク リニ ックで の実践 上の 良否 な どの情 報 をイ ンス トラク ター の作成 した資料 を基 に知識 を得 た後,60分 間のマ タニテ ィ ビクス の実 技 の実 践 を した。 5.質 問紙 および 倫理事 項:質 問紙 は無 記 と し,本 調 査 は成績 には関 係 ない こ とを 明文化 し, かつ,自 由に答 え意 に沿 わな い場合 に は 中断 して よい こ と も明記 した。 質 問 内容 は 「1.ニ ー ズ の把 握」「2.マタニテ イビクスの 目的の明確化」「3運営方法」 「4.内容 の決 定 」 「5.経費 の予測 と出資先 の決 定 」 「6.予測 され る結果 」 「7.実施 後 の評 価」 「8.実施 後 の改 善 点 と改善 でき る ことの実 施 内容」 「9.今後 の課 題」 「10.出資先 へ の報告 」 な ど10項 目と した。 III結 果 ニー ズ の把 握 につい て は,「 クライエ ン トに対 して精 神 的 と身 体 的 の2面 の意 義 を感 じた 者 」10名,「 身体的 な意 義 のみ を感 じた者 」5名,「 学 生 と して の学 習 の一つ と感 じた者 」3 名,「 精神 的 な意 義 のみ感 じた者 」1名,「 不 明」1名 い た 。マ タニ テ ィ ビク スの 目的 の 明確 化 につ い ては複数 回答 で あった が12項 目答 えた。 そ の 内容 は 「妊 娠 中の合 併 症 」 に好 ま し い と8名 が最 も多 く,つ いで 「運動 の継 続 性の必 要」6名,「 妊 娠 の肯 定」 と 「精神 的な影 響 」 な どは各4名,「 助産 師 との信 頼 関係 の樹 立」3名,「 体 力 の維 持 」 「運 動 の禁 忌」 「ケア の有

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があった。 そ して,本 演 習 での実 施 上 の工夫 につ いて は 「工夫 が あった 」 と感 じた者 は6名 いた。 演習全 体 を とお しての感 想 は 「運 動 強度 を理解 して い る者 」12名,「 自宅で の継 続 性 を重 視 した者 」5名,「 音 楽 の 工夫 」 と 「主 体 は妊 婦 で ある」 が各2名,「 マ タニテ ィ ビクス の資料の読 みの必 要性 」 と 「運 動の必 要 性」 が各2名 で あっ た。 また 「期 待 され る効 果」 で は 「身 体的 な健 康」16名,「 精神 的 な健 康」10名,「 ク リニ ックのPRで あ る」1名 で あった。 演習 の 「実施後 の評 価」 につ い ては 「仲 間つ く り」9名,「 楽 しくや る こ と」6名,「 自宅 での継続 性」3名,「 呼 吸法 の練 習 とな る」2名,「 ク リニ ックの看板 とな る」 お よび 「身体 的な負担 が ある」な どが各1名 の順 で あった。学 生の考 える 「今後 の課 題 」につ いて は,「無 料で な く指導料 の検 討」9名 と圧倒 的 に多 く,他 は 「個 人 の レベ ル に応 じた効 果 の明確 化」, 「個人 に応 じたプ ログ ラムの 開発」 「自宅 でで き る継 続性 の運 動の紹 介」「マ タニテ ィ ビクス のPRの 仕 方」 「保 険適応 に なる といい 」な どが各2名 であ った。 感想文 の内容 を見 ると,エ ア ロ ビクス経験 者が1名 いたが,他 はエ ア ロビクス を初 めて行 った が,ほ とん どの者 は楽 しく した よ うであ る。 しか し,妊 婦 が140の ハ ー トビー トにな る まで上げた運 動強度 につ い ては8名 が驚い て いた。 この強度 の運動 か ら対象 者 自身 の通 常の 運動 へ の 自己コ ン トロール の必要 性 や 自分 に とっての運動 へ の是 非の意 思 決定 まで 気づ いて いた者 は3名 いた。 そ して,運 動 を行 うこ との 「意 思決 定 とその継 続 性」 の重要性 につ いて は3名,「 自己判 断 の危 険 性 と管理 者 の必 要性 が い る」な どを感 じた者 は1名 い た。 さ らに, 「適 度な運動 の疲 労感 」,「心 地 よい爽快 感」 を感 じた者 も1名 い た。 IV考 察 日本マ タニテ ィ ビクス協 会 に認 定 され た イ ンス トラク ター か ら実 技 の実 施 を したが,「経 費,出 資 さきへ の報 告」 な どの記載 は なか った。 しか しこ う した健康 教 育 を企画 し実施 して い く場 合 には,こ の必要 は十 分考慮 に入 れ な けれ ば現 実に は実践 活動 は行 え ない こ とを講 義 にお いて補 充 した。だ が,「ニーズ の把握,目 的 の明確化,内 容 決定,予 測 され た効 果,実 施 後 の評価,今 後 の課 題,実 施後 の感 想 」 な どの項 目で は,運 動 強 度が強 い ことに驚 き,運 動 は身 体的のみ な らず精 神 的 に も好 ま しく,仲間づ く りが でき る こ とに気づ い てい た。そ して, 医療機 関で は保健 サ ー ビス の一端 で実施 され てい るが,有 料化へ の意 見 も多 くみ られ た。 ま た,こ の保健 ナー ビス はそ の医療機 関 のPRと もな ってお り,ど この医療 機関 で も行 ってい る事 柄で はない ことも感 じていた。 こ うした結果 を踏 ま えて,マ タニテ ィ ビクスは どこで も 行 ってい る事 柄 では な く,熱 心な 医療 機関 に限局 し実施 され て い る ことを再認識 してい た。 V今 後の課 題 助産 師 の独 自な保 健 サー ビス と して 体験 的 させ,そ れ を基 に個 別 的な運動 プ ログ ラムは何 かの学習 を思考す るには よいが,健 康 診査 な どの演習 と同様 に時 間を要す る こ とで今後,継 続 して演習 を実 施で きない が,看 護 研 究 な どで試 行 しなが ら学 習 させ て い くには,よ いか も しれ ない と考 える。最 後 に本研 究 に御 協力 頂 きま した高谷若 恵先 生に厚 く御 礼 申 しあげ ます。

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一般 演 題<研 究>口 演20助 産 教 育2 78

助産 学実習 にお け る学 生が提供 す る産婦 の ケアの満 足度 につ い て

徳島県立看護専門学校 保健助産学科 ○ 森 脇 智 秋 〃 高 橋 幸 子 〃 藤 井 洋 子 I提 言 本校 の助 産 学 実習 で は 、入 院 時 か ら退 院 ま で産 婦 に一 人 の学 生 が 関 わ り、 そ の 学 生 が 分娩 第1期 か ら産 褥 期 ま で の全 て のケ ア を臨 床 側 の 指 導 の基 に ほ とん ど行 っ て い る。 退 院す る ま で 産婦 の 分娩 に対 す る満 足 度 や 助 産 師 の職 業 につ い て の 職 務 満 足 度 、 又 は 助 産 師 の質 的評 価 に つ い て 、 ま た助 産 師学 生 にお い て も、 助 産 学 実 習 の 評 価 や 課 題 につ い て の 研 究 は され てい る。 しか し、助 産 師学 生 が提 供 す る ケ アの 産 婦 側 か らの 評 価 は あ ま りみ られ ない 。 そ こで、 助 産 学 実 習 に て学 生 の ケ ア を うけた 産 婦 が どの よ うに感 じ、評 価 して い るの か とい う、 ケア の満 足度 を あ き らか にす る こ とを研 究 目的 と した 。 II方 法 研 究 対象 は 、集 中実 習 期 間 中(平 成15年8月25日 か ら11月22日)に 学 生21名 の 助 産 学 実 習 の 受 け持 ち に 同意 して くれ た 産 婦107名 を 対 象 と した 。調 査 内容 は助 産 学 実 習 にお け る学 生 の ケ ア の満 足 度 と して 、 ケ ア の知 識(6項 目)ケ ア の技 術(10項 目)ケ ア の態 度(5 項 目)の 満 足 度 を五段 階 評 価(満 足 した ・や や 満 足 した ・ふ つ う ・あ ま り満 足 して い な い ・ 満 足 して い な い)し て も らった 。 調 査 方 法 は、 ア ンケ ー トは 自由意 志 で あ る こ と、 ア ン ケー トデー ター は研 究以 外 に用 い ない こ とな ど明 記 した 文 章 を質 問紙 の最 初 の頁 に添 付 し、 無 記 名 に よ るア ン ケー ト調 査 を郵 送 で 行 った 。 ま た 、 助 産 学 実習 が始 ま る前 に学 生 が 提 供 す る産 婦 の ケ ア の満 足 度 につ い て ア ンケ ー トを行 う旨 を説 明 し、学 生 か ら了解 を得 た。 III結果 受 け持 ち に 同意 して くれ た 産 婦84名 か ら、 回答 を得 られ 、 回収 率 は78.5%で あ っ た。 1)対 象 の 属 性:対 象者 の 平 均年 齢 は29.7 (20∼41)歳 で あ った 。 初 産 婦50名(60%)

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(1%)そ の他1名 で あ っ た。 妊 娠 経 過 の 異 常 は 、 な し65名(78%)有 り(22%)で あ った。 2)学 生 が提 供す るケ ア の満 足度:学 生 が提 供 す る ケア の 知識 項 目につ いて は、 図1に 示 す。 学 生 が提 供す るケ ア の技 術 項 目につ い て 、 図2に 示 す。 学 生 が提 供 す る ケ ア態 度 に つ い て は 、 図3 に示す 。 IV考察 学 生が 提 供す るケ ア の知 識 の 中で 他 の 項 目と比 べ満足 度 が少 し低 くか った 産 褥 指 導 と社 会 制度 の 説 明 ・分 娩経 過 説 明 は 、学 生 の 知 識 不足 や 判 断不 足に よ る もの と考 え る。 学生 が 提供 す る ケア の 技 術 の 中で 全身 マ ッサ ー ジ と産痛 緩 和 は 、気 持 ち が よか った り ・痛 み が楽 に な った り効 果 が現 れ や す い た め 他 の 項 目と比べ 満 足 度 が高 い と考 え る。 しか し、 手慣 れ た 技術 が必 要 な乳 房 マ ッサ ー ジ ・お む つ 交 換 の 技術 や 分 娩 時 の声 か け は、他 の 技術 項 目よ り満 足度 が低 い の で事 前 の 演 習 やそ の場 で の技 術 指 導 を更 に 高 め な けれ ば な らない ことが示 唆 され た。 今回 の調 査 で 、 学 生 が提 供 す る ケ ア にお い て 、満 足 ・やや 満 足 を満 足 と捉 える と どの項 目にお い て も 概 ね8割 以 上 の 人 が 学 生 の ケ ア を満 足 と答 えて くれ た。 これ は、 学 生 が 産婦 に 分娩 第1期 か ら退 院 ま で ず っ とベ ッ トサ イ ドで 関 わ る た め 、大 関 らが 述 べ る よ うにベ ッ ドサ イ ドの ケ ア が産 婦 の満 足 度 に 大 き く 影響1)し た と考 え る。 図2学 生ケアの技術の満足度 図3学生の実習態度 V.結 語 今 回 、 学 生 が 行 うケ ア の 満 足 度 を研 究 結 果 か ら 、 以 下 の 課 題 が 明 ら か に な っ た 。 実 習 前 に 押 さ え な け れ ば な ら な い 課 題 は 、 出 生 届 の 方 法 や 出 産 育 児 金 な どの 社 会 制 度 の 仕 組 み 、 授 乳 指 導 ・育 児 指 導 ・赤 ち ゃ ん の お む つ 交 換 な ど の 演 習 で あ り、 実 習 中 に 押 さ え な け れ ば な ら な い 課 題 は 、 個 別 的 な 産 褥 指 導 、 乳 房 マ ッ サ ー ジ 、 分 娩 期 の 経 過 診 断 で あ る こ と が わ か っ た 。 VI.引 用 文 献 1) 大関信子他: 産婦による助産師と医師の分娩時のケアに対す る評価、日本助産学会誌、第16巻 第3号 、9091、2003

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一般 演 題<研 究>口 演20助 産 教 育2 79

母性看護学における当事者参加授業学習効果

―妊 婦 の 語 り体 験 か ら ―

山梨県立看護大学短期大学部 ○ 山 下 貴美 子 〃 伏 見 正 江 〃 森 越 美 香 I緒 言 当事 者参 加 授 業 は、 学生 の 柔軟 で 主体 的 ・創 造的 な学 習 を促 進 す る教 育 方法 と して 注 目さ れ つ つ あ る。 当 事者 の 語 る言葉 に学生 が 真摯 に向 き合 う こ とに よ って学 習 の動 機 づ け に繋 が る学習 効果 が期待 され る。 女性 へ の看 護 は、 個 々の女性 と向 き合 い、 ニー ズ と欲 求 に焦 点 を 合 わせ る ことが重 要 で あ る。 本 学 母性 看 護学 で は、 ジ ェン ダー の視 点 か らラ イ フサ イ クル を 通 した女性 の理解 と生活 体 験 の語 りか らケ ア リング を学 ぶ こと を 目的 に当事 者 参 加授 業 を実 施 してい る。本 研究 の 目的 は2003年 度 の 当事 者参 加 授業 の学 習 効果 を検証 す る こ とで あ る。 II方 法 本学 の母 性 臨床 看 護論 は2年 次 に開講 して い る。2003年 度 の 当事 者参 加 授 業 は妊 婦 を招 き実施 した。 自由記述 式 レポ ー トを用 い 、授 業 に参 加 した92人 を対 象 に感 じた こ と学 んだ こ との質的 分析 を行 った。 キ ャス リンB.ゲ イバ ー ソ ン らの 「看 護 教 育 に期 待 され る学 習効 果 の側面 」 に基 づい て 「知識 」 「技 術 に対 す る理 念 」 「感 情 」 「価 値 観 」 の4側 面 か ら分析 し 研究 者 間で 検 討 した。 学 生 に は、研 究 の主 旨を説 明 し賛 同 を得 た。 III結 果 回 収 率 は100%で あ った 。 学 生 の レポ ー トの 記 述 内 容 は 、文 脈 毎 に数 量 化 し た結 果 、 893が 抽 出 さ れ た 。 学 習 効 果 の4側 面 は 、 「感 情 」199(22.28%)、 「価 値 観 」168 (18.81%)、 「知 識 」412(46.14%)、 「技 術 に対 す る理 念 」65(7.28%)、 「そ の 他 」 49(5.49%)で あ り(図1)、 カ テ ゴ リー 、 サ ブ カ テ ゴ リー を抽 出 した(表1)。 「感 情 」 で は 、 リア ル に語 る 当 事 者 の 言 図1看 護実践教 育に期待される学習効果からみた学生の学習内容n=92(複 数回答) 葉 は学 生 に と って 「貴 重 で新 鮮 な体 験 」 であ り、 妊 婦 の 「幸 福 感」 を共 有 して い る。学 生 は 「学習 へ の 向上 感」 を得 、 当事者 か ら学ぶ 喜 び を述 べ て い る。 「価値 観 」 で は、 「女 性性 の肯

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関係 性 や職 場環 境 が挙 げ られ て い る。「技術 に関す る理 念 」で は、「男女 共 同参 画 の浸透」、「選 択 の 自由 ・自己決 定 の浸透 」、 「当事 者 に添 う姿 勢」 な ど リプ ロダ ク テ ィブ ・ヘル ス/ライ ツの 理 解 を深 め て い る。 そ の他 の 内容 で は、 無事 な出産 へ の願 い や 当事 者 へ の気遣 いが述 べ られ ていた。 表1当 事 者 参 加 授 業 に お け る学 生 の 学 習 内 容n=92(複 数 回 答) IV考 察 少子時 代 に生 きる学生 は、 日常 生 活 に おい て妊娠 期 の女 性 と出会 い語 り、支 援す る体 験 は 少ない とい え る。 学 生 は、 当事者 参 加授 業 におい て、 妊婦 を様 々な背 景 を持 つ か けが え の な い一人 の女性 と して 捉 えて い る。 さ らに、 妊娠 期 の対 象特 性 は通 常 の授 業 を越 え た リア リテ ィあ る理 解へ と深 め てい る。 学生 は、妊 婦 の語 る 日常生 活 をイ メー ジ し、 よ り創 造 的 な看 護 ケア に向け て発展 させ てい る。 ま た、生 命(い の ち)を 育 む妊 婦 の 語 りは、 参 加者 の感 受 性 の育成 を促進 す る ケ ア リング効果 とな った。 さ らに、 この体験 は臨地 実 習 の場 にお い て、 女 性 の ライ フサ イクル を通 した健康 支 援 に繋 が る と考 え る。学 生 は授業 へ の満 足 感 を得 て お り、 今後 さ らに、地 域 の 当事者 性 を活 か した学 び の環境 を整 え て い くことが重 要 で あ る。 V結 論 当事 者参 加授 業 は、 学生 と当事 者 の相 互作 用 か ら促進 され る主体 的 に女 性 に添 うケ ア リン グ学習 が成 立 してい た。 プ ライ マ リ ・ヘ ル ス ケ アに繋 が る女 性 の健 康 が リプ ロダ クテ ィブ ・ ヘル ス/ライツの視 座 か らよ り具体 的 に学 生 に認 識 され た。 また、妊 婦 の語 り体 験 は 、学 生 の 主体的 学 びの動 機 づ け、母 性看 護 学 臨地 実 習 にお け る可能 性 を高 め てい る。 本学 での 当事 者 参 加授業 は、女 性 の健 康 の側 面 か ら捉 えた対 象理 解、 お よび看 護 の役 割 を考 え る上 で重 要 な 授業 方法 であ る こ とが示唆 され た。 (本研究は平成15年 度山梨県立看護大学短期大学部共同研究費助成研究、当事者参加授業を発展させるため の取り組みの一部 である。)

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一 般演 題<実 践 報 告>口 演20助 産 教 育2 80

助 産学 生の分娩 実習 にお け る ヒヤ リ ・ハ ッ ト事例 を用 いた

リス クの動機 づ け と しての教授方 法

独立行政法人国立病院機構九州医療セ ンター附属福岡看護助産学校 助産学科 ○倉 富 明 美 〃 永 山 真 理 子 〃 清 岡 佳 子 I.緒 言 分 娩 期 の 学 習 過 程 を 学 生 が 提 出 した 「ヒヤリ・ハット」 で 分 析 した 結 果 、 正 常 な 経 過 の 中 に 潜 ん で い る リスクが あ る とい う気 づ き が な い こ とや 産 婦 が リス ク状 態 に あ っ て も気 づ か な い こ とが 明 らか に な っ た 。 そ こ で 、 「分 娩 期 の リスクへ の 動機 づ け 」 を 行 うた め 、 これ らを 事 例 と して 作 成 し、検 討 会 を 行 った の で そ の 成 果 に つ い て報 告 す る。 用 語 の 定 義 ヒヤリ・ハット:事 故 に至 る 寸 前 の 気 づ き II.方 法 1.調 査 時 期;4つ の 事 例 検 討 会 終 了 後 の10、11、12月 と実 習 終 了 後 の3月2.調 査 対 象; 助 産 師 学 生30名3.事 例;学 生 の インシデ ントレポ ートを用 い て 分 娩 期 のリスク事 例 を 作 成 した。 1)正 常 な経 過 を た ど っ て い る 中 で も異 常潜 ん で い る こ とへ の 気 付 き と対 応 事 例((A);分娩 直 後BP89/58mmHg(以 下(A)と表 す)(B);分娩 時CTGの 波 形 が とれ な い)2)産 婦 が リスク状 態 で あ る とい う気 付 き と対 応((C);子 宮 口7cm開 大 産 婦 の トイレへ 行 き た い とい う訴 え(D);重 症 妊 娠 中 毒 症 産 婦 の 誘 導 中 の薬 剤 使 用)4.教 授 方 法;4事 例 の難 易 度 と学 習 進 度 を 関 連 させ て グループ 別 事 例 検 討 会 を 行 った 。5.調 査 方 法;4事 例 の 検 討 会 後 と実 習 終 了 後 に 自 由記 述 調 査 を 行 っ た 。6.分 析 方 法;自 由記 述 調 査 よ りリスク診 断 に 対 して 動 機 づ け られ た と判 断 で き る 記 述 内容 を 取 り出 しそ の 意 味 内 容 の 差 異 に お い て 分 類 し、 コー ド化 した 。 III.結 果 1.事 例 検 討 会 終 了 後 の 結 果 検 討 会 終 了 後 の 記 述 は 、4回 分 で初 期 コード71項 目、最 終 的 に 次 の3つ が 抽 出 され た 。 1)自 分 の 行 動 の 振 り返 り;(1)1つ の事 例 で い ろ ん な リスクが あ る の で い ろ ん な パ ターンを考 え る 必 要 が あ る。(2)自分 が 起 こ しや す い ミス、 注 意 点 、 観 察 点 が 再 確 認 で き た 。2)技 術 や 処 置 に 対 す る振 り返 り;(1)分 娩 前 中 後 に行 わ れ て い る 処 置 や 手 技 の1つ1つ の 意 義 に つ い て 考 え て い な か っ た。(2)看護 学校 で の 基 礎 的 動 き の 重 要 性 に 気 づ い た 。3)リスクへ 対 応 す る今 後 の 姿 勢;(1)1人 で 判 断 せ ず 「この 情 報 か ら、 こ の よ うに 分 析 した 」 と指 導 者 に 伝 え て い く よ う

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実 習 終 了 後 の記 述 内容 は 初 期 コード20項 目、最 終 的 に 次 の4つ が 抽 出 され た。1)リ スクを 予 測 した 判 断 ・行 動;(1)ショックを予 測 した 産 婦 に 関 わ る 上 で 役 だ った 。 出 血 増 量 時 に 自分 が ど うす れ ば よ い か 考 え られ た 。(2)分娩 後 の 血 圧 が 低 下 した とき 事 例 を 思 い 出 して 対 応 した。 2)落 ち着 い た 対 応;(1)何度 も トイレに 行 き た い と訴 え る産 婦 に 対 し落 ち 着 い て 対 応 した(2)分 娩 に立 ち会 っ た 時 同 じ よ うな 状 況 に な っ た の で 思 い 出 して行 動 した。 3)注 意 深 い観 察 ・確 認;(1)CTG波 形 に 注 意 す る よ うに な っ た 。(2)VS、モニター、 薬 剤 な ど1 つ1つ 改 め て 注 意 す る よ うに な っ た。4)実 習 へ の 積 極 的 な 取組 み;(1)指 導 者 に も 自分 の 考 えを述 べ て報 告 す る よ うに な った(2)間接 介 助 に して ほ しい こ と を依 頼(指 示)し て い る。 IV.考 察 リスクを意 識 させ る事 例 と して 、2つ の 視 点1)正 常 の 中 か らの 気 づ き2)場 面 そ の も の が リスク の事例 を取 り上 げ 、検 討 会 とそ の 後 の 実 習 か らリスク対 応 能 力 へ の 動 機 づ け られ た と して1) 過 去 の 学習 体 験 の 振 り返 り2)リ スクを 予 測 した 行 動 が抽 出 され た 。 1)過 去 の 学 習 体 験 の 振 り返 り 学 生 は 、事 例 検 討 の 場 や 実 習 場 面 で 、 「過 去 の 学 習 体 験 」 を振 り返 っ て い る。事 例 検 討 で は、思考 ・思 考 の 理 論 的根 拠 、行 動 、更 に は リスク対 応 へ の 今 後 の 自分 の 姿 勢 を認 識 し望 ま し い方 向 ま で 見 出 す こ とが で き て い る。 実 習 場 面 で も類 似 事 例 で は 、 事 例 検 討 会 を想 起 し対 応 して い る。 学 生 は 常 に 、知 識 と事 例 、 事 例 と実 践 との 間 を行 き来 す る 「振 り返 り」 を行 な って お り、こ の こ とは リスクへ の学 習 意 欲 や 興 味 ・関 心 を 引 き 出 し、 自分 か らか け 離 れ た こ とで は な い とい う認 識 とな り内 発 的 な 動 機 づ け とな っ て い る。 2)リ スクを 予 測 した 行 動 学 生 は 学 内 で 多 くの 知 識 を 学 ん で お り、 臨 地 実 習 で は そ の 知 識 と実 践 の統 合 を 目指 して い るが 実 際 は 困 難 を 要 して い る。リスク事 例 を用 い た 検 討 会 や そ の 後 の 実 習 場 面 で の 「振 り返 り」を 通 して 、 次 の 段 階 の 『立 ち止 ま って 思 考 す る』、つ ま り 『予 測 』 を し始 め て い る。 対 象 が発 して い る 《サイン・シグナル》 に気 づ き 、気 づ き を踏 ま え た リスク対 応 へ の 行 動 に つ な げ る こ とが で き て い る。正 常 経 過 を 中心 に 学 習 して い る 場 合 、学 生 に と ってリスクは 、特 に想 像 しづ らい状 況 で あ る。リスク因 子 は 日常 的 な 場 面 に 潜 ん で お り、そ こ に気 づ く力 ・判 断 で き る力 を 身 につ け て い く こ と、リスクを 身 近 な 問 題 と して 認 識 して い く こ とが重 要 で あ る。今 後 、実 習 中の学 生 の ヒヤリ・ハットに 対 して じ っ く り考 え させ る こ と と、 あ って は な ら な い ヒヤリ・ハットに 対 して い か に 注 意 深 く対 処 す る か を考 え させ る こ と とに 分 類 して い く必 要 が あ る と考 え る。 V.結 論 1.リ ス ク対 応 能 力 を 育 成 す る に は 、 リス クを 意 識 す る教 授 方 法 が 重 要 で あ る。 2.学 生 が体 験 した インシデ ントか ら抽 出 した リスクを 用 い た 事 例 検 討 は リスクへ の 動 機 づ け とな る。 3.事 例 検 討 は 、 知 識 と実 践 の 統 合 に 重 要 な役 割 を持 つ 。

参照

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