数値流体解析 による二箱桁断面橋 梁の耐 風安定性 の検 討
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(2) る現 象 の 把 握 を行 い,二 箱 桁 断 面 橋 梁 で の耐 風 安 定. 本 研 究 で用 い るSAモ. デル8),9)は,乱流 粘 性係 数 に. 化 部材 の 有 無 に よ る静 的 空 気 力 や 流 れ 場 の相 違 等 を. 関 す る方 程 式 を解 い て乱 流 係 数 を求 め るモ デル で あ. 定 量 的 ・可 視 的 に評 価 す る.そ して,振 動 の 発 生 原. る.航 空 関係 のCFDで. 因 の 特 定 や 耐 風 性 能 の 向上 要 因 を明 らか にす る と と. デ ル で あ り,本 研 究 の様 に比 較 的 偏 平 な断 面 を扱 う. 解 析 精 度 の 点 で評 価 の 高 いモ. もに,二 箱桁 断 面 橋 梁 で の 耐 風 安 定 化 部 材 の 有 効 性. に は適 して い る と考 え られ る.し か し,断 面辺 長 比. を示 唆 す る こ と を 目的 とす る.な お,本 研 究 で は特. の 小 さい 断 面 な どの解 析 で は,計 算 の安 定性 の 点 で. に風 洞 実験 を行 う前 の 検 討 段 階 で のCFDの. 他 の 乱 流 モ デ ル よ りも劣 る場 合 が あ り,解 析 に は あ. 利 用を. 前 提 と し,か つ 定 量 的 な 把 握 を 目的 とす るの で,前. る程 度 の 経 験 を有 す る こ とが指 摘 され て い る8).. 述 の通 り3次 元解 析 を行 う必 要 が あ る こ とを認 識 し. これ に対 して,SAモ. デ ル を偏 平 な橋 梁 断 面 回 り. つ つ,精 度 上 問題 が あ る こ とを十 分 に承 知 した 上 で,. の 流 れ に適 用 した 研 究 と して は,川 本 ら9)の 研 究 が. 短 時 間 で か つ 簡 単 に解 析 を行 うこ とが で き る2次 元. あ る.1箱 桁 断 面 で は有 効 性 が示 され て は い るが,2. 解 析 を あ え て 選 択 す る.さ らに,2次. 箱桁 断 面 で は 開 口部 の 格 子 解 像 度 の 問 題 が あ り,実. 元解析で何処. ま で現 象 を 再 現 で き るか,そ の適 用性 に 関 して も検. 験値 との 対応 す べ き結 果 が 得 られ て い な い.本 研 究. 討 を行 うもの で あ る.. で は,こ の 点 を十 分 考 慮 した 要 素 分 割 解 像 度 を行 う. 2.解. 析概要. 2箱 桁 断 面 の分 割 を参 考 にす る.. 2.1基. 礎 方程式. 2.3解. こ と と し,渡 邊 ら7)の3次 元 解 析 の 研 究 で行 われ た. 流 れ 場 の 支 配 方 程 式 は,非 圧 縮Navier‑Stokes方. 程. 析手法. 数 値 流 体 解 析 に は,丸 IBTD/FS有. 式 を 用 い る.. 岡 ら10)が 提 案 して い る. 限 要 素 法 を適 用 す る.こ れ に よ り,運 動. 方 程 式(1)はIBTD法,連. (1). 続 式(2)はFS法. に よ り離 散. 化 され る.本 手 法 で は,流 速 と圧 力 は分 離 して 求 ま り,そ れ ぞ れ 陰 的 に解 くこ とに な る が,代 数 方 程 式 の行 列 が 対 称 とな る特 徴 を有 す るた め,対 称 行 列 用. (2) こ こ で,uは. 流 速,ρ. 境 界 で あ る.ま. は 圧 力,ρ. た,σ. は 密 度,Ω. の 代 数 方 程 式 の 解 法 の み で 解 析 す る こ とが で き る.. は. は 応 力 テ ン ソ ル で あ り,. 2.4解. 析条件. 本 研 究 で 用 い た3種. 次 の よ う に 定 義 さ れ る.. こ こ で 断 面(1)は,断. (3). 桁 高)と. 類 の 断 面 形 状 を 図‑1に 面 辺 長 比B/D=4(B:桁. 開 口 部 幅4Dを. は 粘 性 係 数,Iは. 単 位 テ ン ソル で あ る.. に フ ェ ア リ ン グ を 付 加(基 した も の で あ り,断. 2.2乱. ア を 付 加(基. 流モデル. ア)し. 乱 流 モ デ ル を 適 用 す る と こ と に よ り非 圧 縮 Navier‑stokes方. ン サ ン ブル 平 均 を. 施 し て 物 理 量 を 時 間 平 均 的 に 求 め ら れ る.ま 応 力 テ ン ソ ル σ(ρ,u)は式(4)で. 本 断 面+フ. 面(3)は,断. 本 断 面+フ. 面(2)は,断. ェ ア リ ン グ). 面(2)に セ ン タ ー バ リ. ェ ア リ ン グ+セ. た も の で あ る.こ. 面(1). ンターバ リ. こ で の 断 面(2),(3)は,出. 野. ら の 研 究 グ ル ー プ5)が 明 石 海 峡 大 橋 を 超 え る長 大 橋. 程 式 は レ イ ノ ル ズ 平 均 さ れ,. 非 定 常 の 流 れ 場 に 対 し て,ア. 幅,D:. 組 合 せ た 二 箱 桁 で あ り,本. 研 究 で は こ の 断 面 を 基 本 とす る.断 こ こ で,μ. 示 す.. た,. を 想 定 し て 行 っ た 風 洞 実 験 断 面 で あ る.本. こ の 断 面 で の 風 洞 実 験 結 果 と比 較 す る こ と を 目 的 と し,風. 表 わ さ れ る.. 研 究では. 洞 実 験 モ デ ル と同一 の寸 法 を用 い て モ デ ル 化. を 行 っ て い る. 表‑1に. (4). 解 析 条 件 を,図‑2に. 解 析 領 域 を 示 す.解 析. 領 域 は 風 上 側 断 面 か ら前 方 は11.5D,風. こ こ でVtは 渦 動 粘 性 係 数 で あ り,乱 流 モ デ ル に よ り求 ま る.本 研 究 で は,RANSのSAモ. 流 入 境 界 で 無 次 元 流 速 で あ る 一 様 流 速1.0,流. を 採 用 しVtを 求 め る.ま た,ktは ー で あ り圧 力 項 に 換 算 圧 力p'と. デル. 乱流エネル ギ してktを 含 め. 方 は11.0Dで. 下側 断 面 か. ら後 方 は23.5D,側. 界 は 移 流 境 界 条 件 とす る.ま 周 り でno‑slipで. 角a=0°. の 間 を 迎 角1° ピ ッ チ で 行 う.. ―762―. た,側. 出境. 方 でslip,物. あ る.. 解 析 す る 迎 角 は,迎. て 扱 う こ と が で き る た め 陽 に は 表 れ な い.. あ る.境 界 条 件 は,. を 中 心 に‑10°‑10°. 体.
(3) 3.解 3.1静. 析結 果 的 空 気 力係 数. 各 断 面 にお け る静 的 空 気 力 の特 性 を検 討 す る.図 3に 静 的 空 気 力係 数 の 実 験値5)と の比 較 を示 す.な ‑ お,断 面(3)の実 験 値 は,検 査 車 レー ル が付 加 され た 形 状 で あ る が,本 研 究 で は,こ れ を 考慮 して い な い.. 断 面(1)(基本 断 面). 図‑3(a)に 示 す 平 均 抗 力 係 数 に着 目す る と,断 面 (2),断 面(3)は断 面(1)に比 べ,迎 角 を増 加 させ て も抗 力 が 低 く抑 え られ て い る こ とか ら,抗 力低 減 効果 の あ る断 面 で あ る こ とが わ か る. 図‑3(b)に 示 す 平 均 揚 力 係 数 で は,迎 角 α=50〜60 にお い て,断 面(1)は負 勾 配 に な っ て い るた め,振 動 現 象 発 生 の 可能 性 が推 測 され る.一 方,断 面(2)およ. 断 面敏 基 本 断 面+フ. ェア リン グ). び 断 面(3)は,同 迎 角 付 近 にお い て 勾 配 は緩 や か に な るが,負 勾 配 にな って い な い.こ れ に よ り,断 面(2), 断 面(3)が振 動 現 象 発 生 の 起 振 力 抑 制 に 効 果 が あ る と予 想 され る. 図‑3(c)に 示 す 平 均 空 力 モ ー メ ン ト係 数 に着 目す る と,断 面(2)の空 力 モ ー メ ン ト係 数 は,迎 角 α=4° を越 え る と断 面(1)のそ れ よ り も大 き な 値 を 示 して い る.こ れ に対 して,断 面(3)では 空 力 モ ー メ ン ト係. 断 面(3)(基本 断 面+フ ェ ア リン グ +セ ン ター バ リア). 数 の 勾 配 は,迎 角 を 大 き く して も断 面(2)より小 さ く 抑 え られ て い るの が わ か る.こ れ らは,図‑3(b)の. 図‑1断. 面形状. 表‑1解. 析条件. 揚 力 係 数 に も同様 な傾 向 を見 る こ とが で き る.揚 力 係 数 及 び 空 力 モ ー メ ン ト係 数 が 緩 や か な 正 勾 配 を 有 す る断 面 は,耐 風性 に優 れ た 断 面 の 特 徴 で あ る こ とか ら,こ れ を 考慮 す る と断 面(2)に比 べ 断 面(3)のほ うが 耐 風 安 定 性 に優 れ た 断 面 形 状 で あ る こ とが 考 え られ る.こ れ よ り,フ ェア リン グ とセ ン ター バ リ ア を 同時 に付 加 す る こ とで,振 動 現 象 を発 生 させ る 空 気 力 の低 減 効 果 を期 待 で き る可 能 性 が 高 い. ま た,断 面(2)の 静 的 空 気 力 係 数 の 値 と風 洞 実 験 結 果5)と の 比 較 に 関 して は,迎 角 α=4°を 超 え る と徐 々 に 乖 離 が 見 られ る.し. か し,基 本 設 計. での検討 段 階 で扱 われ るこ との多 い迎角 範 囲 内(±3°)に お い て は,ほ れ て い る.こ. ぼ遜 色 な い 精 度 が 得 ら. の こ と か ら,開. 口部 の 要 素 分 割 数. を 十 分 に と る こ と で,基 本 設 計 で の 検 討 段 階 に お け る 二 箱 桁 断 面 の2次 こ と が 考 え られ る.一. 元 解 析 が,適 用 で き る. 方,断. 面(3)で は 小 迎 角 領. 域 に お い て も 実 験 値 と の 乖 離 が み られ る.こ れ は セ ン ター バ リア 付 近 で の 大 規 模 な 剥 離 を伴 う現 象 に は,RANSのSAモ. デ ル は適 さな い こ. と が 考 え られ,乱 流 モ デ ル の 変 更 や3次 へ の移 行 が必 要 で あ る .. 元解 析. 図‑2解. ―763―. 析領 域.
(4) 瞬 間圧 力 コン タ ー 図. 時 間平 均 流 線 図 断 面(1) (a)平 均 抗 力係 数. 瞬 間 圧 力 コ ン ター 図. 時間平均流線図 断面(2) (b)平. 均揚力係数. 瞬 間圧 力 コン ター 図. 時間平均流線図 断面(3) (c)平. 均 空 力 モ ー メ ン ト係 数. 図‑4最 大揚力時の瞬間圧力分布 と時間平均流線. 図‑3静 的 空気 力係 数 の 実 験値5)と の比 較. ―764―.
(5) 1/4周 期. 2/4周 期. 4/4周 期. 3/4周 期. 断 面(1). 1/4周 期. 2/4周 期. 3/4周 期 断 面(2). 4/4周 期. 2/4周 期. 1/4周 期. 4/4周 期. 3/4周 期. 断 面(3) 図‑5揚. 力1/4周 期 毎 の 各 断 面 の圧 力分 布. ―765―.
(6) な り,空. 力 モ ー メ ン ト低 減 に 寄 与 し て い る と 考. え ら れ る.こ 力,空. の こ と が 図‑3に. お け る 断 面(3)の 揚. 力 モ ー メ ン トの 勾 配 を 低 減 さ せ た 要 因 だ. と 考 え ら れ る.. (2)圧. 力分 布 の 変 化. 図‑5に. 迎 角 α=0°時 の 各 断 面 の 揚 力 係 数1周. 期 分 の1/4周. 期 毎 の 各 断 面 の 圧 力 分 布 図 を 示 す.. 断 面(1)で は 開 口 部 お よ び 風 下 断 面 後 流 に て 渦 の 発 生 が 見 ら れ る.ま. た,1/4周. 期 時に風下. 断 面 前 縁 部 で 見 ら れ る 剥 離 バ ブ ル が,2/4周 図‑6Strouhal数Stの. 迎 角 変 化. 時 に は 剥 離 渦 と な り断 面 後 方 へ と 流 れ て い る の が 見 て と れ る.そ. し て3/4周. 3.2流. れ 場の状態. 後 方 へ と 流 れ,4/4周. (1)瞬. 間 圧 力 と時 間 平 均 流 線 の 比 較. 結 合 し て い る.1/4〜4/4周. 図‑4に,三. 期. つ の 断 面 に お け る 迎 角 α=0°で の. 期 時 に は さ らに. 期 時 に は断 面 後 流 の 渦 と 期 の 風 上 断 面 周 りと. 風 下 断 面 周 り の 圧 力 変 動 を 比 較 し て み る と,風. 最 大 揚 力 時 の 瞬 間 圧 力 分 布 図 お よ び 揚 力 変 動1. 下 断 面 の ほ う が 大 き い.こ. 周 期 分 に お け る 時 間 平 均 流 線 図 を 示 す.. 生 に風 下 断 面 が 大 き く寄 与 して い る と思 わ れ. 瞬 間 圧 力 分 布 図 か ら断 面(1)で は 風 上 ・風 下 断 面 前 縁 で 負 圧 と な る 剥 離 バ ブ ル が 大 き く,風. 下. 断 面 前 縁 で の 圧 力 変 動 が 激 し い.ま. 口. た,開. 部 ・風 下 断 面 後 流 に て 渦 の 発 生 が 見 ら れ る.平 ら剥 が れ て い る の が わ か る.. 気 力 の発. る. 断 面(2)で は1/4周. 期 時 の風 下 断面 前 縁 で の 剥. 離 バ ブ ル は 断 面(1)と 比 較 し て 小 さ い の が わ か る.2/4周. 均 流 線 図 か ら は 剥 離 後 の 流 線 は 大 き く断 面 か. れ よ り,空. 期 時 ・3/4周 期 時 に 剥 離 バ ブ ル は 断 面. と 同 様 に 後 方 へ と 流 れ て い く が,4/4周. 期時 (1). に は 剥 離 渦 が 消 え て い る の が わ か る.こ. 断 面(2)に 関 して は 圧 力 分 布 図 よ り,風 上 ・風. ェ ア リ ン グ を 付 加 す る こ と で,流. れ がスムーズ. 下 断 面 前 縁 で の 剥 離 バ ブ ル が 断 面(1)に 比 べ て. に な っ た こ と で,初. 小 さ く,か つ 風 下 断 面 前 縁 で の 圧 力 変 動 も 小 さ. え ら れ た こ と が 原 因 だ と 考 え ら れ る.ま. く 抑 え られ て い る.こ れ は 時 間 平 均 流 線 図 か ら わ か る よ う に,断 面(1)で は 風 上 断 面 前 縁 部 で 剥 離 した 流 線 は 大 き く断 面 か ら離 れ た 後,再. 付着. 4/4周. れ は フ. 期 の剥 離 バ ブル を小 さ く抑 た,1/4. 期 の 風 上 断 面 周 り と風 下 断 面 周 〜 りの 圧. 力 変 動 を 比 較 し て み る と,断 面 の 変 動 が 大 き い.こ. 面(1)同 様 に 風 下 断. の こ と か ら,断. 面(2)も 空. す る が,断. 面(2)で は フ ェ ア リ ン グ を 風 上 断 面 前. 気 力 の 発 生 に は 風 下 断 面 の 影 響 が 寄 与 して い. 縁 部 と,風. 下 断 面 後 縁 部 に 付 加 す る こ と で,流. る と 考 え ら れ る.. 線 が 断 面 に 沿 う よ う な 流 れ と な り,剥 離 後 す ぐ. 断 面(3)で は,1/4周. 期 時 に は セ ン タ ー バ リア. に 再 付 着 し た た め だ と考 え られ る.そ れ に 伴 い. 直 後 に 大 き な 負 圧 が 見 ら れ,2/4周. 再 付 着 位 置 が 断 面(1)と 比 較 し て 前 方 へ と 移 動. 方 へ と 流 れ て い る.3/4周. し,風 下 断 面 後 流 で の 渦 発 生 は 見 られ な く な り,. 風 下 断 面 側 面 上 を 渦 が 後 方 へ と 流 れ て い る.こ. 開 口部 で の 負 圧 と な る 渦 の 規 模 も小 さ く抑 え. の こ と か ら,セ. られ て い る.こ. 風 の 受 動 面 積 が 増 え,セ. れ よ り,フ ェ ア リ ン グ を 付 加 す. る こ と に よ っ て,剥 離 バ ブ ル か ら の 渦 を 軽 減 で き,断. 面 前 後 で の 圧 力 差 が 小 さ く な り,抗 力 を. 低 減 させ て い る と 考 え られ る.. 期 時には後. 期 時 ・4/4周 期 時 に は. ン タ ー バ リア の 形 状 に よ っ て は ン タ ー バ リア 後 流 の 負. 圧 が 大 き く な る こ と が 考 え ら れ る.ま 4/4周. た,1/4. 期 の 風 上 断 面 周 り と 風 下 断 面 周〜り の 圧. 力 変 動 を 比 較 す る と 断 面(1)・ 断 面(2)と 異 な り,. 断 面(3)に 関 し て は 圧 力 分 布 図 よ り,断 面(1)・. 風 下 断 面 よ り風 上 断 面 の 圧 力 変 動 が 大 き い こ. 断 面(2)で み ら れ た 風 下 断 面 前 縁 で の 圧 力 変 動. と が 定 性 的 に わ か る.こ. が 抑 制 で き て い る.こ れ は 時 間 平 均 流 線 図 よ り,. に セ ン タ ー バ リ ア の 付 加 に よ り,風. セ ン タ ー バ リア を 付 加 す る こ と で,風. 付 着 点 が 前 縁 か ら側 面 に 変 化 した こ と に 起 因. 下断面の. 上 下 側 面 に 流 れ が 再 付 着 す る た め で あ る.風 下. す る と 思 わ れ る.つ. 断 面 で の 圧 力 変 動 を 低 減 で き た た め,圧. 加 す る こ と で,断. 力分布. が セ ン タ ー バ リア 周 りに の み 集 中 す る 結 果 と. ―766―. の 原 因 は 前 述 した よ う. ま り,セ. 下 断 面 の再. ン タ ー バ リア を 付. 面(3)の 空 気 力 発 生 は 風 上 断 面. が 寄 与 す る よ う に 変 化 し た と 思 わ れ る..
(7) α=2°〜6° に か け て徐 々 に変 化 し,断 面(3)では α=3°〜 5°に か け て変 化 して い る. 各 断 面 のStの. 変 化 前 後 の 時 間 平 均 流 線 図 を 図‑7. に示 す.Stの 変 化 は図‑7よ り再 付 着 点 の 変 化 に起 因 して お り,断 面(1)に関 して は,α=6°時 を境 に,再 付 着 位 置 が断 面 上 面 か ら断 面 後 面 へ と変 化 して い る. また,断 面(2)に関 して は,迎 角 α=2°〜6° にか けて 再 付 着 点 が 断面 後 方 へ と移 行 し,風 上 断 面 後 面,風 下 断 面 フ ェ ア リン グ部 に 変 化 して い る.断 面(3)ではセ. 断面(1). ン ター バ リア 上端 で 剥 離 した 流 れ の 再 付 着 位 置 が風 下断 面側 面 か ら フ ェア リン グ部 へ と移 行 し,セ ン タ ー バ リア 下部 で 剥 離 した 流 れ の 再 付 着 位 置 が風 下 断 面 側 面 か ら前 面 へ と変 化 して い る. し か し,図‑7の. 断 面(1)(α=7°)の時 間 平 均 流 線. 図 を み る と,再 付 着 位 置 が 時 間 平 均 的 に で は あ る が,断. 面 の 後 面 に 再 付 着 し て お り,平 野 ら6). の1:4角. 柱 の3次. 元 の解 析 結 果 とは 異 な る こ と. か ら,実 現 象 の 再 現 に は 至 っ て い な い と判 断 す る.こ. の 原 因 と して 考 え られ る こ と は,本. 手 法 の 乱 流 モ デ ル にRANSのSAモ. 研究. デル を採 用. し た た め だ と 思 わ れ る.流 れ の 状 態 が 変 化 す る 領 域 に お い て,RANSのSAモ. デ ル を 用 い た2. 次 元 解 析 の 実 験 値 と の 乖 離 は 田 高 ら8)に よ っ て も報 告 され て お り,本 研 究 手 法 で は,迎. 断面(2). 角 が大. き く な り剥 離 の 影 響 が 強 く な る 領 域 で の 流 れ 場 の 再 現 精 度 が 低 い と 思 わ れ る. 4.お. わ りに. 本 研 究 で は,海 峡 横 断 道 路 プ ロ ジ ェ ク トに 代 表 され る長 大 ・超 長 大 橋 を 想 定 し,検 討 段 階 で のCFDの 利 用 を 検 討 して き た.こ れ に よ り, 試 行錯 誤 的 に行 われ て きた風洞 実 験 の実験 回 数 を 減 らす こ と が で き る と と も に,付 加 物 の 形 状 変 化 に も 柔 軟 に 対 応 で き る こ と か ら,経 済 的. 断 面(3). 図‑7Stの. な 断 面 開 発 と コ ス トダ ウ ン を 計 る こ と が 可 能. 変 化 前 後 の 時 間 平 均 流線. と な る.事 例 と して 耐 風 安 定 性 に 優 れ た 断 面 で は あ る が,付 加 物 の 微 妙 な 違 い で 耐 風 性 が 敏 感. 3.3Strouhal数Stの. こで. を 取 り上 げ,付 加 物 の 組 み 合 わ せ に よ る 静 的 空. 力 係 数 の 変 動 成 分 よ り卓 越 周 波 数 を 算 出 し. 気 力 係 数 の 変 化 と流 れ 場 の 状 態 変 化 を 定 量 的. 図‑6にStrouhal数Stと Stは,揚. に 変 化 す る こ と が 指 摘 され て い る 二 箱 桁 断 面. 変化点. て 求 め た も の で あ る.各. 迎 角 の 関 係 を 示 す.こ. 断 面 でStの. 状 態 は 異 な り,. に 検 証 した.本. 研 究 の ま と め を 以 下 に 記 す,. 断 面(1)で は 迎 角 α=60を 境 に 急 激 に 変 化 して い る.迎 角 α=6°で 断 面(1)は,St=0.122,0.049の2つ るStが 見 ら れ,風. 上 断 面 で は 前 者 が,風. の卓 越 す 下断面では. (1)空 気 力 係 数 の 解 析 値 と風 洞 実 験 値 と の 比 較 よ り,断. 面(3)で は 若 干 の 乖 離 が み ら れ る が. 後 者 が 卓 越 し て お り,迎 角 α=6°が 流 れ の パ タ ー ン の. 迎 角 ±3°の 範 囲 内 に お い て は,定. 変 化 す る 境 界 だ と 考 え ら れ る.ま. 象 を 把 握 で き た.こ. た,断. 面(2)で は. れ よ り,開. 分 割 数 を 十 分 と る こ と で,二. ―767―. 性的 に現 口部 の 要 素. 箱 桁 断 面 の2.
(8) 次 元 解 析 が,基. 本設 計の検討段 階にお いて. 適 用 で き る と 考 え ら れ る.. 参考文献 1). (2)フ ェ ア リ ン グ 付 加 に よ り,剥 離 後 の 流 れ が 断 面 に 沿 う よ う ス ム ー ズ に 流 れ,こ. 日 下 部 毅 明,. のこと. る.そ. の 結 果,抗. よ り,風. 検 討,. 力 低 減 効 果 が み られ る. 2). 下断面の側面 に流れの再付 着点 が. 変 化 す る た め,風 和 され る.こ. 下 断 面 で の 圧 力 変動 が 緩. ェ ア リン グ の み 付 加 の 場 合. pp.407‑412, 1996. 12. 佐 藤 弘 史, 萩 原 勝 也, 横 山 功 一, 松 藤 様 照, 星 加 益 朗:. 佐 藤 弘 史,. 周 り の 圧 力 変 動 を 小 さ く抑 え ら れ,風. 4). れ る.. 5). pp.311‑316,. 出 野 麻 由 子,. 第18回. 風 工 学 シ ンポ ジ ウ. 2004. 12. 吉 住 文 太,. 井 上 浩 男:. 変 化 の 検 討 よ り,剥. 離 の 影 響 が 大 き くな る. 検 討, 構 造 工 学 論 文 集, Vol.53A,. 高 迎 角 領 域 で は,2次. 元 解 析 で の流 れ の場 の. 2007. 3. 6). 平 野 廣 和,. 渡 邊 茂,. 面 辺 長 比4の. と こ ろ で 本 研 究 は,空. 2次. 気力の定量的な検討 に. は 小 迎 角 の 範 囲 で は 有 効 で あ る が,振. 動の発生. 原 因 や 耐 風 性 能 向 上 の 要 因 の 明 確 な特 定 とい っ た 定 性 的 な 検 討 に お い て は 課 題 が み ら れ る.. 佐 野 健 一:断. 矩 形 断 面 の空 力 特 性 に 関 す る. 渡 邊 茂,. pp401‑411,. 土木 学 会論 文. 丸 岡 晃,. 1998.7.. 井 上 浩 男:. 気 力 ・流 れ 場 の 変 化 に も着 目 し,小 迎 角 範 囲 で. ン ポ ジ ウ ム 論 文 集, pp.219‑224, 8). 気 力 低 減 の メカ ニ ズ ム. 計 算 時 間,コ. 元 解 析 を 検 討 し,よ. り実 現 象. 天 間 祐 輔,. 9). pp.783‑792,. 2005. 8.. 川 本 英 樹,. 吉 田 秀 則,. に 近 い 流 れ 場 の 再 現 を 目指 し て い く こ と で あ. の 静 的 空 気 力 の2次. る.. 16回. 謝. 本研 究 を行 うに際 し,八 戸 工業 高 等 専 門学 校. 丸. 風 工学シ. 2002.12.. 丸 岡 晃:. 数値流 体解. 矩 形 断 面 の空 力応. 尾 立 圭 巳:. 橋梁 断面. 元 非 定 常 乱 流 解 析,. 第. 風 工 学 シ ン ポ ジ ウ ム 論 文 集,. pp.191‑196, 2000.12. 10) 丸 岡 晃, 太 田 真 二,. 辞. 第17回. 答 特 性 に 関 す る 検 討, 応 用 力 学 論 文 集Vol.8,. ス ト等 々 多 々 の 問 題 は あ る も の の. 基 づ く3次. 田 高 真 人,. 析 に よ る 断 面 辺 長 比4の. の 検 証 を お こ な っ て い く こ と で あ る.第 二 に は, LESに. フ ェ ア リ ング. を 有 す る箱 桁 断 面 に 作 用 す る静 的 空 気 力 の 数 値 流 体 解 析 に よ る 検 討,. 安 定 化 部 材 の 有 効 性,空. pp.643‑641,. 元 ・3次 元 数 値 流 体 解 析,. 集Vol.598/I‑44, 7). 丸 岡 晃,. 第 一 の 検 討 課 題 と して,付 加 物 の 形 状 に よ る 空 動 的 解 析 に よ り振 動 状 態 に あ る 断 面 へ の 耐 風. 付加物. を 有 す る 二箱 桁 断 面 にお け る耐 風 安 定 性 の. (5)流 れ の 再 付 着 点 変 化 に 伴 う流 れ の パ タ ー ン. 再 現 精 度 は 低 い.. 北 川 信,. pp.351‑356, 2000. 11. 松 本 勝, 白 土 博 通 他: 鉛 直 板 付 き 分 離 箱 桁 の. ム,. 面 が 空 気 力 発 生 に 寄 与 し て い る傾 向 が み ら. 1998. 3.. 大 儀 健 一,. 風 工 学 シ ン ポ ジ ウ ム 論 文 集,. フ ラ ッ タ ー 特 性,. 上断. pp.937‑942,. 構. 超長大橋 の一様流 中にお ける. 耐 風 性, 第16回. 面(3)で は セ 下断面. 開 口部 を 有 す る 偏 平. 楠 原 栄 樹,. 伊 藤 進 一 郎:. ン タ ー バ リ ア を 付 加 す る こ と で,風. 開 口部. 風 工 学 シ ン ポ ジ ウ ム 論 文 集,. 造 工 学 論 文 集, vol.44A, 3). 面(2)で は 圧 力 変 動 の 大 き い 風 下. 断 面 が 空 気 力 発 生 に 寄 与 し,断. 星 加 益 朗:. 箱 桁 の 非 定 常 空 気 力 特 性 に 関 す る 考 察,. に 比 べ て 耐 風 安 定 性 を 増 し て い る. (4)断 面(1),断. 第14回. 嶋 本 英 治,. れ に よ り揚 力 ・空 力 モ ー メ ン. トが 低 減 し,フ. 松 藤 様 照, 鳥 海 隆 一,. 嶋 本 英 治,. 付 箱 桁 を 有 す る超 長 大 橋 の 耐風 性 に 関す る. が 剥 離 渦 の 発 生 抑 制 に つ な が る と 考 え られ (3)フ ェ ア リ ン グ ・セ ン タ ー バ リ ア 同 時 付 加 に. 佐 藤 弘 史, 萩 原 勝 也,. 平 野 廣 和,. 川 原 陸 人:. 同 次補 間 を用 い た 陰 的 有 限 要 素 法 に よ る非. 岡 晃准 教 授 の 協 力 と貴 重 な助 言 を得 た.こ こ に記 し. 圧 縮 性 粘 性 流 れ の 解 析,. て 感 謝 の意 を 表 す.最 後 に,本 研 究 の 一 部 は(独)日. Vol.43A,. pp.383‑394,. 構 造 工 学 論 文 集,. 1997.3.. 本 学術 振 興 会 科 学 研 究 費 ・基 盤研 究(C)及 び 中央 大 学 理 工 学研 究 所 共 同研 究 助 成 の給 付 を受 け た こ とを付 記 す る. (2008年4月14日. ―768―. 受 付).
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