第四学年一組 道徳学習指導案
1 主題 できるまで 〔1-(2) 自分でやろうと決めたことは、粘り強くやり遂げる。〕 資料名 文字を書くよろこび(光村図書) 2 本主題指導の立場 ⒧ 主題にかかわる子どもの実態 ⑵ 本主題の価値内容及び資料の活用 ⑶ 価値の高まりの意識化・手立て 3 計画 ○ アンケートによる児童の実態調査・「かぎりなくやさしい花々」の読み聞かせ 事 前 ⑴ 資料「文字を書くよろこび」をもとに、目標に向かって困難に負けずに努力することの大切さに ついて話し合う。 本時① ○ 学級活動「自分の生活をふりかえろう」で目標を達成するために、がんばることができた経験に ついて話し合う。 事 後 本内容項目を以下のように分析し、配列する。 自分でやろうと決めたことは、粘り強くやり遂げる。 主 題 自分で目標をたてること 「わたしののれん」 (光村図書) できるまで 「文字を書くよろこび」 (光村図書) くじけず最後まで 「ぼくのへんしん」 (東京書籍) 自分から進んで 「グレンよ、走れ」 (学研) 重 点 ・自分で目標を立てたこと を続けることの大切さ ・できるまであきらめ ないという強い心で 努力を続けることの 大切さ ・周りの人の励ましを 力にして、くじけず 最 後 ま で 努 力 す る ことの大切さ ・目標を達成するた めに、一歩一歩着 実に努力すること の大切さ 勤勉・努力・忍耐とは人間の営みにおいて不可欠な要素である。自分が立てた目標は、たとえどんな小さ なものであろうとも、努力無しには果たし得ないものである。そしてその過程においては、いくつかの困難 や失敗が必ずついてまわるものである。そうしたものを克服するためには、くじけそうになる自分を励まし、 やり抜こうとする内面の強さを持つことが大切である。また、その内容は、低学年の「自分でやらなければ ならない勉強や仕事はしっかりと行う」という学習から、高学年での「より高い目標を立て、希望と勇気を もってくじけないで努力する」という学習に深まってくる。 本主題で扱う資料「文字を書くよろこび」は、花の詩画で知られる星野富弘さんの実話である。星野さんは 不慮の事故で首から下が麻痺という状況の中で、2年間ベットの上で天井だけを見つめる日々を過ごした。 ある時、後から入院してきて仲良くなった高久君を励ますために寄せ書きを頼まれる。唯一動かすことので きる口にペンをくわえ書こうとするがうまくいかずあきらめ、母に手伝ってもらう。星野さんは本当の事が 言えず、高久君にうそをついてしまう。しかし、そのことが気になり、嘘を本当にしたいと字を書く練習を 始める。そして、ついに文字が書けるようになるまでの星野さんの様子をかいた資料である。星野さんの苦 悩や前向きに生きようとする姿に共感させることで、粘り強くやり遂げようとする心情を育てていくことが できる資料であると考える 本学級の子ども達は、自分の苦手なことが分かっており、自分で目標を立てることはできる。しかし、「無 理です。」「どうせできません。」と何もしないであきらめている子どもが少なくない。また、できるように なりたいと希望や願いはあっても、その方法や手順が見いだせなかったり、面倒くさがったりして結果的に 途中で投げ出すこともある。そこで、よりよく生きようとする力、自分を伸ばしていく心などが芽生え始め るこの期に、本主題を取り上げる。 そして、自分でやろうと決めた目標に向かって希望を持ってあきらめず、最後までやり遂げることの大切 さをとらえさせる。このことは、困難にぶつかった時にそれを乗り越える心情を培うとともに、本校のテー マであるあるがままの自分を見つめ、これからのあるべき自分の生き方を考えることができる子どもを育て る上からも意義深い。 ・不安 ・絶望 ・あきらめ 〈心情図〉 ・堅い決意 ・希望 ・積極性 〈心情図〉 ・困難に負けない心 ・よりよい自分になりたいという心 ・自分もやればできるという心4 ねらい ○ 自分の目標を持ち努力することは、生きる喜びに結びつくことに気付き、困難にくじけずやり遂げよう とする心情を養う。 5 準備 アンケートの結果 資料 学習プリント 絵と詩(星野富弘作) 6 展開 学 習 活 動 指導上の留意点 出 会 う 見 つ め る 見 つ け る あ た た め る 1 目標を立てて取り組んだがあきらめてしまった経験を出し合い、 本時学習のめあてをつかむ。 2 資料「文字を書くよろこび」を読み、主人公の気持ちや考えにつ いて話し合い、価値を明らかにする。 ○ 自分では何もできない星野さんの気持ちについて話し合う。 ・こんな生活はいやだ。 ・手足が動かない。あきらめよう。 ・自分では何もできない。くやしい。 ○ 初めてカタカナの「ア」が書けたときの星野さんの気持ちにつ いて話し合い、何としても字を書けるようになりたいという強 い心を明らかにする。 ◎ 口にペンをくわえて字を書く練習をし続けている星野さんの 気持ちの高まりについて考える。 ・うそをついたままではだめだ。 ・ペン先がふるえてうまく書けない。くやしい。 ・苦しい。本当にできるようになるのか。 ・このままの自分ではだめだ。うそを本当にしなければ。 ・字を書くことをあきらめないぞ。 3 自分の生活を振り返り、自分で目標を立て、あきらめそうになっ てもがんばり続けることでできるようになったことの経験をふり かえり、あるべき自分の姿をつくり出す。 ・(あるべき自分を見つけている子どもの言葉) 4 星野さんの作品を紹介して、本時学習のまとめを行う。 ○ 目標を立てたが途中で断念 したことを出し合い、めあて への方向性をつかむ。 ○ カタカナの「ア」が書けた ときの気持ちを考え、やり遂 げたときの気持ちを心情図に 表し、発表させる。 ○ 自分で立てた目標に向かっ てくじけそうになったとき、 絶対にあきらめたくないとい う強い気持ちでがんばること が で き た 経 験 を ふ り か え ら せ、自分にも同じような心が あることに気付かせる。 ○ 星野さんのがんばりを知る ことでこれからの自分の生活 に生かそうという意欲を持た せる。 できるまであきらめないという強い心で努力し続ける心。 価値の高まりを生み出す活動 ○ 字が書けなくてあきらめ ている心と、それでも努力 し続ける心を比較して努力 をし続ける方を選んだ理由 を発表させる。 目標に向かってがんばるために、どんな心が大切か考えよう。 あるがままの自分を見つめる活動 ○ 入院して天井を見つめる だけの二年間の星野さんの 気持ちを心情図に表現させ ることで、絶望のあまり初 めから自分では何もできな いとあきらめている気持ち に気づかせる。 。 自分では何もできない。字も 書けない。 あきらめないで努力し続 けるとできる。 ・うそをついたままの自分でいたくない。 ・何もできない今の自分のままでいたくない。 ・あきらめず努力し続ければ、いつかきっと美しい字が書け るようになる。 目標がはっきりした星野さんの粘り強く努 力する生き方を知る。