Excel の使い方 2
~数式の入力、グラフの作成~
0. データ処理とグラフの作成
前回は、エクセルを用いた表の作成方法について学びました。今回は、エクセルを用いたデータ処理方法と グラフの作成方法について学ぶことにしましょう。1.数式の入力 1
ここでは、x, y の値を入力していきます。まず、前回の講義を参考に、自動補間機能を用いて、x の値を入 力してみましょう。補間方法としては、A2, A3 のセルに、それぞれ、「1, 1.1」と入力した後これらを選択し、領域の 右下の部分で左クリックして、A12 までドラッグしてください。すると、自動補間機能によって、1 から 2 まで 0.1 お きに数値が入力されます(Fig. 2-1)。 次に、y の値を入力していきます。y の値は、数式を入力することによって、x の値から算出します。数式を入力 する場合には、セルに「=」(等号)を半角で入力した後、任意の式を入力します。ここでは、「x の値を2倍する」 という式を入力してみます。まず B2 のセルを選択し、「= A2*2」と入力します(Fig. 2-2)。 Fig. 2-1 x 値の入力 Fig. 2-2 y 値の入力 1 (数式の入力)数式の入力が終了したら「Enter」キーを押して、式の入力を確定します。すると、B2 のセルに「2」と表示されます (Fig. 2-3)。 次に、この式を B12 までコピーします。コピーするには、B2 を選択した後、自動補間機能を利用して、B12 まで 左ドラッグします。すると、x の値をそれぞれ 2 倍した値が B の列に表示されます(Fig. 2-4)。 x, y の値が入力できたら、A1 から B12 までを選択して、「中央揃え」を選択して、セルの中央に配置します。ま た、罫線をするために、「田」のアイコンで示されている「格子」を選択します(Fig. 2-5)。 Fig. 2-3 y 値の入力 2 (式の確定) Fig. 2-4 y 値の入力 3 (自動補間の利用)
ここで、B3 をクリックして、自動補間機能で入力された数式を確認してみましょう。B3 をクリックすると、画面上部 の欄(数式バーと呼ぶ)に式が表示されます。この場合、「=A3*2」と表示され、B2 に入力した元の式「=A2*2」に 対して、参照位置が一つ下にずれていることがわかります(Fig. 2-6)。この様に、エクセルでは、数式を別のセル にコピーすると、元のセルとコピー先のセルの相対位置に応じて、自動的に参照先が変更されます。この例で は、元の数式を下方向にコピーしていったので、各セルにおいて参照先が下方向に変更されていきます。また、 横方向にコピーすると、参照する列が変更されます。行、列ともに異なるセルにコピーした場合には、参照先の 行、列とも自動的に変更されます。
2.数式の入力 2
次に、二次関数の値を自動的に作成することにします。まずは、先ほどと同様にして、x の値を入力 します。次に、二次関数の式を入力します。先ほどと同様、まずはB3 のセルに式を入力します。ここ での式は、「y=1+x +x2 」とします。なお、「a の b 乗」というのをエクセルでは「a^b」と入力します。したがって、B3 に入力する式は、「=1+A2+A2^2」となります(Fig. 2-7)。 Fig. 2-6 自動的に参照先が変更
次に、この式をB3 から B12 までコピーします。コピーの方法としては、先ほどと同様、B2 のセル を選択して、右下の部分をB12 まで左ドラッグしてください。
3.絶対参照の方法
先ほどは、相対参照により式の参照先が自動的に変更されることを学びました。しかし、場合によっ ては、参照先が自動的に変更されないようにした方が良いこともあります。このことを、絶対参照と呼 びます。絶対参照の方法としては、絶対参照したい部分に「$」マークを付けることにより実現されま す。たとえば、「$A$2」と書いた式をコピーすると、どこにコピーしても、元のセルとの相対位置に関 係なく、「A2」セルが参照されます。また、「$A2」と書いた式をコピーすると、列だけ固定され、行に ついては元の位置との相対位置に応じて、参照先が変更されます。一方、「A$2」と書いた式をコピーす ると、行だけ固定され、列については元の位置との相対位置に応じて、参照先が変更されます。具体的 な事例を通して、使い方について学んでみましょう。ここでは、二次関数の係数「a, b, c」まず、D1, D2, D3 へ、それぞれ「a」、「b」、「c」と入力し、その右側の E1, E2, E3 へ、それぞれ「1」、「2」、「3」と入 力し、D1 から E3 までに「田」の形状の罫線を付けます(Fig. 2-9)。Fig. 2-8 自動補間による式の入力
次に、先程「B2」に入力した式を次の様に変更します。
B2 = $E$1 + $E$2 * A2 + $E$3 * A2^2
ここで、例えば「$E$1」は、セルに「E1」と入力し、その後、キーボードの最上段にある「F4」キー (ファンクションキーと呼ぶ)を押すことによって、「$E$1」と変化します。あとは、自動補間機能を 用いて、B12 までコピーをします(Fig. 2-10)。コピー後の式を見てみましょう。B12 をクリックして 式を見て下さい。B12 においては、下記の様な式になっています。
B2 = $E$1 + $E$2 * A12 + $E$3 * A2^12
この様に、$を付けた部分については変化せず、$を付けていなかった「A2」については、自動的に 「A12」へと変化しています。これが絶対参照(「$」を付けた参照)と相対参照(「$」が付いていな い参照)の違いです。 (a) 絶対参照を含む式を入力 (b) B2 に入力した式を B3-B12 までコピー Fig. 2-10 絶対参照を含む式をコピー
最後にグラフの作成方法について学びましょう。グラフは下記の手順で作成します。 1.グラフ作成に用いるデータ範囲を選択する。ここでは、A2 から B12 までを選択する。 2.「挿入」ページをクリックして表示されるメニューの中から、「散布図」の右側にある下向き三角 マーク(▼)をクリック(Fig. 2-11)し、表示されるアイコンの中の左上をクリックします。これ で、グラフが表示されます(Fig. 2-12)。 表示されたグラフの書式を変更しましょう。グラフをクリックし、選択された状態にします(周囲が 二重線で囲まれる。Fig. 2-12 参照)。この状態で、メニューの「グラフツール」欄から、「デザイン」 ページをクリックします。 Fig. 2-11 散布図のリスト左上を選択 Fig. 2-12 表示された散布図(系列の名前は「y の値」へと変更)
表示されたメニューの「クイックレイアウト」欄において、左下のアイコンをクリックします。する と、罫線や凡例が表示されたグラフに書式が変更されます(Fig. 2-13)。グラフに表示された軸のタイト ルを変更するには、「軸ラベル」という部分をクリックし、軸のタイトルを入力します。ここでは、横 軸を「x」、縦軸を「y」へとそれぞれ変更します(Fig. 2-14)。 Fig. 2-13 「デザインページ」内「クイックレイアウト」の左下を選択 Fig. 2-14 軸ラベルを変更
その他、グラフの表示範囲や、プロットの色や形状など、様々な項目を変更することが出来ます。詳 しくは、授業中の説明を参照して下さい。