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平成27年度
JA松任ねぎ部会反省会
資料
平成28 年 1 月 21 日 JA松任・石川農林1 気象概況
降雪 平成27年の半旬別気温、日照時間、降水量について (金沢アメダスデータ) 梅雨入 梅雨明 霰 多日照 多日照 寡 日 照 寡 日 照 霰・強風 少雨 少雨 少雨 長雨 長雨- 2 -
2 生育概要
播種は1月下旬から3月下旬にかけて順次行われた。一部、過湿による生育むらが見られた が育苗は概ね順調であった。 定植は4月上旬から始まったが、上中旬に曇雨天が続いたことから、ほ場準備ができず夏秋 ねぎの定植は全般的に遅れた。しかし、4月下旬以降は晴れる日が多く、その後の定植作業は 順調に進み5月末までに概ね終了した。5月~6月中旬の高温乾燥の影響により、初期生育は やや緩慢で梅雨入り前には葉先枯れが目立つほ場が見られた。また、ネキリムシによる食害も 散見された。一方、雑草の発生は抑えられ、土入れや畝間割りなどの作業条件は良好であった。 梅雨入り直後に一時的な降雨があるものの、その後は空梅雨気味に経過し、気温の上がった 7月中旬以降は、連作ほ場を中心に白絹病の発生が散見され、アザミウマの発生も多くなった。 夏秋ねぎの収穫は前年よりも約2週間早い8月上旬から始まった。8月中旬~9月上旬は曇 りや雨の日が多く軟腐病の発生も一部で見られたが、気温が低めに推移したため大きな被害と はならなかった。 9月下旬以降は好天に恵まれ、秋冬ねぎの収穫が始まった10月は気温も低下したことから 生育は良好となり、アザミウマの食害跡も減少し、収穫作業は順調に進んだ。収穫盛期を迎え た11月は気温が高く推移し、適度な降雨もあったことから更に生育が進んだ。11月末の降 霰と12月初めの強風被害により、一時的に収穫量が落ち込んだが、その後は昨年のような降 雪被害もなく12月も順調に収穫作業が行われた。一方、収穫が遅れた一部ほ場では「棒ねぎ」 が散見された。3 今後の課題
(1)適正な作付計画(収穫は11月末までに7~8割終了するように!) ・ねぎ労働時間の約6割は、収穫・出荷調製作業 ・1日に調製可能な箱数は20箱前後/人 → 10a当たり40人日必要! ・12月以降は雪害のリスク大(いつ雪が降ってもおかしくない!) (2)排水対策の徹底 ・排水の良いほ場を選定し、額縁排水溝を設置(+サブソイラー施工) ・春先はできるだけ早くほ場を乾かし、砕土率を高められるよう準備 ・植溝の停滞水を防ぐため、畝間割りは早めに行う (3)強風・あられ・雪対策 → ☆ハウスバンドによる風対策から始めよう! (4)早め早めの除草 ・定植後、早めに除草剤(ゴーゴーサン)を散布 ・ねぎ株元(植え溝内)の除草は万全に! (5)出荷調製作業省力化に向けた出荷規格(ばら詰め)の継続検討- 3 -
【参 考】
ロングピッチチェーンーポット「LP303-10」試験結果
〔概略図〕
〔結果の概要〕
◎LPは育苗枚数が慣行の半分となるため、育苗コストの低減、省力化が図られる。
○LPの単収・秀品率は、慣行と同等。
○LP(4 粒播種)は慣行(CP2.5 粒播種)に比べて収穫本数は少ないが、2L 比率が高
まり揃いが良い。→ △慣行に比べて太りやすいため、収穫遅れに注意が必要。
△LPは育苗箱1枚当たりの種子数が多くなるため、苗が細く軟弱徒長になりやすい。
△標準の「ひっぱりくん HP-6」でLP苗を定植する場合は、専用アタッチメントが必要。
表1 ロングピッチチェーンポット苗の葉鞘径 区 苗数 (本/筒) 葉鞘径 (mm) 〃 (Cv%) 慣行 (CP303) 2.5 2.75 15 LP (LP303-10) 4.0 2.42 16 1) 3/4播種(CP:2粒3粒交互、LP:4粒) 2) 6/5(播種後93日目)、20ポット調査 表2 ロングピッチチェーンポットの等階級比率 株数 2L率 (本/3m) 2L L 計 3L 2L L M 計 2L L M 計 (%) 慣行 (CP303) 124 22 27 48 9 10 15 11 46 3 2 1 6 35 LP (LP303-10) 109 37 12 49 10 22 7 7 47 4 0 1 5 62 1) 5/27定植、11/11(定植後168日目)1m×3反復調査 2) 階級は選別機(チョイサー)によるもの 3) 3L、M の等級は、優以下とした 区 秀 (%) 優 (%) 外 (%) 表3 ロングピッチチェーンポットの収量性 区 株数 (本/m) 葉鞘径 (mm) 〃 (Cv%) 調整重 (g/本) 〃 (Cv%) 調整重 (kg/m) 商品重 (kg/m) 換算収量 (t/10a) 慣行 (CP303) 41 18 19 153 34 6.3 6.0 4.6 LP (LP303-10) 36 20 16 167 28 6.1 5.8 4.5 1) 調製: 半自動根・葉切り皮剥き機(ベストロボ)を使用 2) 商品: 秀・優品 3) 換算収量:うね 1m当たり商品重×770m(10a、うね幅1.3m) LP CP- 4 -
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平成28年産 白山ねぎ栽培指針
基本の作型
作 型 収穫期 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 夏 秋 8-9 月 秋 冬 10-11 月 11-12 月 凡 例:●播種 加温 定植 収穫作型と品種
作 型 品種 収穫期 品種の特性 栽培のポイント 夏 秋 夏扇パワー <サカタ> 8月中 ~ 9月 非常に太りが良く、低 温伸張性があるため 多収品種。 ・梅雨明けまでに十分な葉鞘部の太さと長さを確保する ため、排水条件の良いほ場で作付けする。 ・在圃性が劣るため、取り遅れには注意する。 夏扇3号 <サカタ> 9月 ~ 10月 作型適応性が広い。 耐暑、耐寒性があり、 揃いが良い。 ・在圃性はよい。葉が横に広がりやすいので土寄せ作業 が遅れないように注意する。 秋 冬 夏扇3号 <サカタ> 10月 ~ 12月水田転換畑の排水対策
ねぎは乾燥に強いが、根の酸素要求量がおおく多湿にはきわめて弱い。水田転換畑では、排水が悪いと生育 が劣り、停滞水が続くと湿害により枯死する。チェーンポット苗は溝底に定植するため、停滞水による湿害 が発生しやすい。 排水の良いほ場を選定し、額縁排水溝の設置(加えて心土破砕)による排水対策の徹底がねぎ栽培の第一歩。 ● ● ● H28.1.26 JA 松任・JA 白山・石川農林用
水
路
排
水
路
水口は止める 排水口は深く 額縁排水溝は早めに設置 排水溝は連結 サブソイラは斜めに施工 すき床層 植 溝 畝 間 割り溝 額 縁 排水溝 10~ 15cm 5cm 3cm 25~30cm (ポット下に柔らかい土!) 作 土 心 土2
白ねぎ栽培指針(夏秋・秋冬どり)
(目標収量2,000kg/10a、単価300円/kg) 作業名 作 業 内 容 (2月上旬~3月下旬) 播 種 □チェーンポットを展開し床土を均一に詰める。 □専用播種板でコート種子を1穴に2粒、または2粒・3粒交互(2.5粒)まきとする。 (必要種子数:528~660 粒/箱、29,040~36,300 粒/10a) □覆土はコート種子がかくれる程度(約 5mm)とし、軽く鎮圧する。 □覆土後、2回に分けてたっぷりとかん水する(計2㍑/箱)。※ハス口は上向き □1~2月播種では、水稲用出芽器を利用する。設定温度 23~25℃で5日間程度加温し、発芽し始めたら直ち に出芽器から取り出す。出し遅れると軟弱徒長苗となる。 出庫後は、過湿を防ぐためハウス内に直管パイプやタル キを敷き、その上に育苗箱を並べる。発芽が概ね揃うま では、不織布(パオパオ90)をべたがけする。 □3月播種では、直管パイプやタルキの上に育苗箱を並べ、不織布をべたがけする。 温度25℃の場合5~6日で発芽する。べたがけしても床土の温度が15℃を確保できな い場合は、ポリでトンネル被覆し温度を確保する(ポリはべたがけしない)。発芽が概ね 揃えば、夕方にべたがけを取り除く。 (2月上旬~5月下旬) 育 苗 温度・水管理 □2月の冬期間は、夜間の保温対策として、ポリ でトンネル被覆を行う。3月でも低温が続く場 合は夜間にポリや不織布でトンネル被覆を行う と良い。 □日中のハウス内温度は15~20℃を目安に管理し、25℃以上で換気を行う。 □発芽後、本葉2葉が出葉するまでは培土の乾きすぎに注意し、その後は夕方に表面が乾く よう午前中に適宜かん水する。箱の縁は乾きやすいので、手かん水で均一にかん水する。 かん水前後の育苗箱の重さを確認しながらかん水すると良い。過湿になると苗立枯病の原 因となるので注意する。 □定植1週間前からハウスサイドを昼夜開放し、苗の低温順化を行う。 【10a 当たりの必要資材(うね幅 130cm の場合)】 ●CP-303(264穴) 55冊(うね770m分・14m/冊) ●ニッテン葱培土 12袋(約4.8冊/袋) ●ネトマールⅡ 55枚(再使用不可) ●水稲育苗箱 55箱 ※使用する育苗箱は中苗用平箱が望ましい。ダイヤカットは過湿に注意する。 【育苗中のかん水量の目安 0.7~ 1㍑/箱】 かん水前の箱の重さ 3~3.5kg → かん水後 4~4.5kg3 作業名 作 業 内 容 (前年秋~3月) ほ場準備 □排水の良いほ場を選定する。 水田転換畑では深さ25~30cm の額縁排水溝を必ず 設置し、排水口に接続する。 ※サブソイラーによる心土破砕を併用すると更に排水 性が高まる。 (3月中旬~5月中旬) 定植準備 植溝掘り 基 肥 □堆肥、苦土石灰を全面施用し耕起。 (堆肥2t、苦土石灰100kg/10a) 水田転換畑1年目の場合は、苦土重焼燐40kg/10a を全面施用する。 ※細かく砕土するには、ほ場の土壌水分が低い(土の表面1~2cmが乾いた)時を選び、 トラクターは低速走行でロータリーを極力高速回転して耕起すると良い。 □うね幅120~140cm ※水田転換畑は作土が浅く土寄せの量が十分確保できないため、うね幅を広めにする。 □幅25~30cm、深さ10~15cm の溝を掘る。 定植後の活着促進のため、溝底を十分砕土する。 ※排水の悪いほ場は植溝を浅くする(0~5cm)。 ※水田転換畑や砕土が粗いほ場では、植溝掘り~ 定植まで1日で終わらせる。日を空けると砕土した 土が固まり定植作業が困難になる。 □植溝に基肥を施用し、クワやレーキで整地する。 (3月下旬~5月下旬) 定 植 防 除 除草剤散布 目安棒立て □定植前に、苗箱へ液肥300倍液をかん注する。 □苗の状態は、草丈17~18cm、太さ2.0~3.0mm ※徒長した苗は草丈15cm に葉切りしてから定植する。 □ネキリムシ対策として農薬(栽培ごよみ参照)を植溝に散布し、簡易移植機「ひっぱりく ん」でまっすぐに定植する(チェーンポット苗1箱当たり14m)。 □定植後、早めにゴーゴーサン乳剤(または細粒剤F)を全面散布する。 ※土壌処理剤、定植10日後まで □定植時の株元地際から30cm と35cm の所に印をした目安棒を、作型・品種毎に必ず設 置する(土寄せ、収穫の目安となる)。 ●チェーンポットが土から出ていると乾燥して活着 が遅れるので手直しする ●苗が傾いていると曲がりの原因となるので定植後 直ちに手直しする
4 除 草 □雑草が小さいうちに早めに除草剤散布、または中耕除草を行うよう心がける。遅れると除 草困難になる。※各除草剤の雑草に対する効果、使用上の注意点は除草剤一覧を参照のこと。 (6月中旬~9月上旬) 追 肥・ 第1回土寄せ 防 除 □葉鞘径14mm 以上の時に行う(早すぎるとねぎが太らなくなる)。 □土寄せは、ねぎが倒れない程度とし、葉鞘の太り促進のため分岐点を埋めない。 □高温期は、地温の下がった夕方に実施する。梅雨明け~8月中旬の追肥・土寄せ作業は、 根を傷め、軟腐病の原因となるため避ける。 □秋冬どり:軟腐病・アザミウマ対策〔栽培ごよみ参照〕 作業名 作 業 内 容 (4月中旬~6 月上旬) うね間割り (排水対策) □定植後~梅雨前までに植溝での湿害防止のため、順次うね 間に溝を切る。 ※うね間割りの溝は、植溝より深くして排水溝につなげる。 ※植溝に停滞水が続くと湿害が発生するので、早急に排水 を図る。 (4月中旬~6 月中旬) 追 肥・ 第1回土入れ 防 除 <定植15~20日後> □追肥を溝に施用し、葉の分岐点まで埋めないように肩を削り土を入れ、基部が曲がるのを 防ぐ。 ※5月中旬以降に定植する場合は、1回目土入れ時の追肥は行わなくて良い。 □秋冬どり:白絹病対策〔栽培ごよみ参照〕 ※追肥の注意点 □作型毎に追肥時期や追肥量が異なるので、施肥設計の項を確認して追肥を行うこと。 □肥料焼けを起こしやすいので、施肥量は窒素成分4kg/10a 以内とする。 (5月中旬~6 月中旬) 追 肥・ 第2回土入れ 防 除 <定植40~45日後> □葉鞘径8~10mm(タバコの太さ程度)の時、追肥を溝に施用し、うねを削って土を入 れる。 □夏秋どり:白絹病対策、秋冬どり:軟腐病・アザミウマ対策〔栽培ごよみ参照〕 (5月下旬~7月上旬) 追 肥・ 植溝ふさぎ 防 除 <第2回目土入れから25~30日後> □分岐点が地面より高くなったら、追肥を溝に施用し、うねを削り表面を平らにする。 □夏秋どり:軟腐病・アザミウマ対策〔栽培ごよみ参照〕 最終土寄せまでは、分岐点を埋め ない うね幅を広めに確保すると、うねの肩 はなだらかになる
5 作業名 作 業 内 容 (7月上旬~9月下旬) 追 肥・ 第2回土寄せ 防 除 □第1回土寄せから25~30日後を目安にする。 ※夏秋どりでは最終の追肥を行う。 ※土寄せが遅れると、軟白部の曲がりの原因となる。 ※7月期(梅雨明け前)の土寄せは、高温対策を兼ねてやや多めとする。 □夏秋どり:軟腐病・アザミウマ対策〔栽培ごよみ参照〕 (7月下旬~10月中旬) 追 肥・ 最終土寄せ □収穫期から軟白期間を逆算し、計画的に実施する。 〔収穫期〕 〔軟白期間〕 〔最終土寄せ時期〕 8~9月収穫 15~20日 7月下旬(梅雨明け~8月中旬は土寄せ禁止) 10月収穫 30日 9月上旬 11月収穫 40日 9月下旬 12月収穫 50日 10月中旬 □目安棒で長さを確認しながら、分岐点まで土寄せする。 ※分岐長は、夏秋ねぎで30cm 以上、秋冬ねぎで35cm 以上。 ※土寄せした土の量が少ない場合や軟白期間が短い場合は軟白部のぼけた部分が多くなる ので注意する。 □出荷後の赤葉発生防止のため、秋冬どりでは追肥を行う。 (8月下旬~12月下旬) 収 穫 □適期収穫に努める。 ※穫り遅れは「棒ねぎ」や「つや無し」、極端な肥切れは出荷後の赤葉の発生を助長するの で注意する。 〔作 型〕 〔分岐長〕 〔軟白長〕 夏秋どり(~9月まで) 30cm 以上 25cm 以上 秋冬どり(10月以降) 35cm 以上 27cm 以上 ※気温が低くなってから降雨が予想される場合は、翌々日出荷分まで収穫しても良い。 この場合、葉折れ防止のため、収穫は午後から行う。また、翌々日出荷分は根を切らずに、 収穫用ネットに巻いたまま立てておき、出荷当日に調製する。 出荷調製 □根切り、葉切り、皮むき、選別、結束、箱詰めをする。 □調製の済んだねぎは、必ずその日のうちに出荷する。 「台風対策」ねぎの周りに支柱 を立て PP バンドではさむ 「あられ・雪対策」ねぎの周りに支 柱を組み防風ネットで周りを囲む