• 検索結果がありません。

ドイツ基礎学校(小学校)における家族に関する教育 : ヘッセン州の事例を中心に

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "ドイツ基礎学校(小学校)における家族に関する教育 : ヘッセン州の事例を中心に"

Copied!
22
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

ドイツ基礎学 (小学 )における家族に関する教育

―ヘッセン州の事例を中心に―

真 美

土井 ギーゼラ

1.研究の目的

(1)日本の家族と家族に関する教育 日本の学 教育において、「家族」の文言を学習指導要領の内容に含む教科 は、小学 では生活科と家 科、中学 では技術・家 科家 野、高等学 では世界 B(日常生活に見る世界の歴 )、倫理(現代の諸問題と倫理)、お よび家 科があげられる。教科外では道徳教育に「家族」の内容が含まれてい る。現行小学 学習指導要領における家族に関する教育の内容を表1に示した。 生活科では、日常生活における家族の役割、家 科では、自身の成長と家族、 家族が支える家 の仕事、家族との触れ合いと団らんについて学習する。また、 道徳では、「敬愛」という言葉が用いられ、心情的なつながりを重視する内容 である。 一方、戦後70年を経て、日本の家族は大きく変容した。性別役割 業を基盤 とした核家族が「標準世帯」として一般的だった高度経済成長期から、女性の 雇用労働化、価値観の変化などを背景に未婚化・晩婚化が進んだ。若者・高齢 者の単独世帯が増加し、現在は、超少子高齢社会を迎えている。家族の規模が 縮小し、家族と暮らさない人が増えるとともに、同居している家族が一緒に家 で過ごす時間が少ない、家にいても家族と過ごさないなど、家族の生活の個別 化が進行している1) めまぐるしく変動を続ける社会において、次世代を担う子どもたちが、幸せ な生活、人生を送るための適切な選択をするためには、ライフスタイルの一つ

(2)

である家族について学ぶことが大変重要である。しかし、家族の形や人々の価 値観が多様化し、個人の選択の自由が尊重される現在、家族に関する教育は困 難な側面を抱えている。 (2)ドイツの国と家族 16州からなる連邦共和国であるドイツは、35.7万平方キロメートル(日本の 約94%)の国土に8,094万人の人々が暮らす。ベルリンを首都とし、主として ゲルマン系を主体とするドイツ民族の国であるが、在留外国人数約670万人を 抱えている。宗教は、主としてキリスト教(カトリック2,546万人,プロテス タント2,483万人)であり、移民増加を背景にイスラム教(400万人)が占める 割合も低くない。世界有数の先進工業国であるとともに貿易大国であり、 GDP の規模では欧州内で第1位の経済国である2)。 表1 現行小学 学習指導要領内容における「家族」(抜粋) 生活 1・2年 (2)家 生活を支えている 家族 のことや自 でできることなどについて え, 自 の役割を積極的に果たすとともに,規則正しく 康に気を付けて生活するこ とができるようにする。 家 5・6年 A 家 生活と 家族 (1)自 の成長と 家族 について,次の事項を指導する。 ア 自 の成長を自覚することを通して,家 生活と 家族 の大切さに気付くこと。 (2)家 生活と仕事について,次の事項を指導する。 ア 家 には自 や 家族 の生活を支える仕事があることが かり,自 の 担 する仕事ができること。 イ 生活時間の有効な い方を工夫し, 家族 に協力すること。 (3) 家族 や近隣の人々とのかかわりについて,次の事項を指導する。 ア 家族 との触れ合いや団らんを楽しくする工夫をすること。 イ 近隣の人々とのかかわりを え,自 の家 生活を工夫すること。 道徳 1・2年 4 主として集団や社会とのかかわりに関すること。 (3) 母,祖 母を敬愛し,進んで家の手伝いなどをして, 家族 の役に立つ喜び を知る。 3・4年 4 主として集団や社会とのかかわりに関すること。 (3) 母,祖 母を敬愛し, 家族 みんなで協力し合って楽しい家 をつくる。 5・6年 4 主として集団や社会とのかかわりに関すること。 (5) 母,祖 母を敬愛し, 家族 の幸せを求めて,進んで役に立つことをする。 平成20年告示小学 学習指導要領をもとに筆者作成(太字・網かけは筆者による)

(3)

昨年の日本の合計特殊出生率は1.42であったが、ドイツも1.38(2012年)と 人口置換え水準(2.01)を大きく下回るレベルが続いている。また、1970 年 代以降は、フランスやスウェーデンなどのヨーロッパ諸国と同様に夫婦関係が 大きく変化し、離婚、同棲、婚姻外カップルが増加している3)。このような家 族の動向を背景に、子育て支援や家族支援、ひとり親支援に関する政策の整備 が進んでいる4) (3)ドイツの学 制度とヘッセン州基礎学 の教育課程 図1にドイツの学 系統図を示した。初等教育は,基礎学 において4年間 (一部の州は6年間)行われる。中等教育は、第5学年から、生徒の能力・適 性に応じて、ハウプトシューレ、レアルシューレ(実科学 )、ギムナジウム に かれる3 岐制である。ハウプトシューレは主要学 とも訳され、卒業後 に就職して職業訓練を受ける者が主として進み5年制である。実科学 は卒業 後に職業教育学 に進む者や中級の職につく者が主として進み6年制、ギムナ ジウムは大学進学希望者が主として進み9年制である。義務教育は6歳からの 9年間(一部の州は10年間)である。近年は、進路決定が早期であることや、 3 岐制が問題視されおり、3種の学 を統合した 合学 の設定や、基礎学 終了後の2年間(第5・6学年)は3種の学 間の移行を認めるオリエンテ ーション段階の設定がされている。しかし、3種の学 が統合された 合制学 は,若干の州を除き学 数、生徒数とも少なく、これらの措置は、州により 異なっている。 後期中等段階においては、前述の職業訓練を受けながら通う職業学 (週に 1∼2日の定時制。通常3年)のほか、職業基礎教育年(全日1年制)、職業 専門学 (全日1∼2年制)、職業上構学 (全日制は少なくとも1年,定時 制は通常3年)、上級専門学 (全日2年制)、専門ギムナジウム(全日3年 制)などの職業教育学 が設けられている5) ドイツでは、16の自治州に教育の権限があり、各々教育省が設置されている。 学 制度も州ごとに多少異なり、各々が教育スタンダードを規定している。し

(4)

かし、各州がまったくバラバラに教育内容を決定しているわけではなく、常設 各州文部大臣会議(KMK)に各州の大臣が集まり、必要な共通事項について の決定を行い、各州はそのガイドラインに従って教育政策を進めている6) ヘッセン州基礎学 における設置教科と各学年の最低時間、年間合計時間を 表2に示した。 基 礎 学 に 設 置 さ れ て い る の は、宗 教 ╱ 倫 理、ド イ ツ 語、事 象 教 授 (Sachunterricht)、数学、美術音楽、スポーツ、第1外国語の7教科である。 ドイツ語(母国語)の時間数が最も多く、次いで数学、芸術(美術・音楽)の 順となっている。日本の小学 1・2学年の教科は、国語・算数・生活・音 図1 ドイツの学 系統図(文部科学省HP)

(5)

楽・図工・体育、3・4学年になると、生活が理科と社会になる。後述する 「事象教授」は我国における「生活」と類似する教科であるので、ヘッセン州 基礎学 カリキュラムの日本との違いは、宗教╱倫理と第1外国語が必修教科 に設置されている点である。また、小学 5・6学年に設置されている前述の 「家 」はヘッセン州基礎学 には見られない。 (4)研究の目的 日本の家 科教員への質問紙調査によると、多くの教員が家族の内容の学習 に「やりにくさ」を感じていた。その理由として、生徒の生育環境、生活(施 設からの通学など)、家族(母子 子家 など)が多様であり、複雑な家 (離婚、DV、虐待)にいる生徒もおり、配慮が難しい、また、生徒の家族に 対する価値観が多様化している、などの理由があげられた7)。ひとり親家 、 移民も多いドイツはいかにこのような課題に対処しているのか、学ぶところが あるだろう。 そこで、本研究では、ドイツにおける家族に関する教育について、とくに基 礎学 に焦点をあて、日本の小学 において家族に関する学習が行われ、ヘッ 表2 ヘッセン州基礎学 の設置教科、および週最低時間数 教 科 1/2年 3/4年 合計 宗教/倫理 4 4 8 ドイツ語 12 10 22 事象教授 4 8 12 数学 10 10 20 美術 /音楽 6 8 14 スポーツ 6 6 12 第1外国語 4 4 合計 42 50 92 追加時間 4 4 8 )宗教/倫理は規制に基づき提供される。 )布地デザイン・製作は、美術の主題の一部である。 (単位時間:ヘッセン州教育省HPをもとに筆者作成)

(6)

セン州基礎学 に該当する教科が設置されている「事象教授」「倫理」に注目 して、明らかにすることを目的とする。

2.研究の方法

本報告において用いた研究資料は、①ヘッセン州教育省が制定したコア・カ リキュラム、および基礎学 教育スタンダード、②ヘッセン州指定の「事象教 授(Sachunterricht)」教科書、および他州で 用されている倫理教科書、③ ヘッセン州内の基礎学 における授業参観の3つである。 (1)各教科コア・カリキュラム、基礎学 教育スタンダード コア・カリキュラム、および教育スタンダードは、ヘッセン州教育省のホー ムページより入手した8) ヘッセン州においては、各教科のコア・カリキュラム(2011)9)と、学 別の教育スタンダード(1995)10)があり、教師は両者を参 に授業を構築して いる。コア・カリキュラムは、基礎学 、および前述の3種の中等学 に設置 されている教科ごとに、5つの領域に けて、児童・生徒に付けたい能力(コ ンピテンシー)を示している。教育スタンダードは、学 種ごとに、教育目標、 および各教科の具体的内容(知識)や授業例などを示している。「倫理」は 1995年以後にカリキュラムに加わったため、教育スタンダードには「倫理」の 項目は含まれていない。 (2)事象教授、倫理教科書 ドイツでは、各州の教育省により、教科書の検定制度がとられている。民間 の教科書出版社が発行し、州教育省による検定を経た教科書は、州教育省が作 成する教科書リストに掲載される。教科書は学 ごとに採用の有無が決められ、 採用されれば州が購入し、児童に無償貸与される11)。ヘッセン州では、2006年 に検定された5種の事象教授の教科書が指定されていた。各学 の予算配 な どの関係で、児童全員には貸与せず、数冊を購入して教師の教材とする場合も ある。訪問した2 の基礎学 では、事象教授実習室の資料棚に事象教授教科

(7)

書が保管されていたが、全児童への貸与は行われていなかった。

事象教授の教科書は、ヘッセン州指定の5種のうち、インターネット、現地 においても入手できなかった「Das Auer Sachbuch」を除く4種の教科書を対 象とした。教科書の検定基準は、教科書の内容が基本法及びその他の現行法に 抵触していないかどうか、教育課程の基準に対応しているかどうか、教育学、 心理学、教授上の見解を 慮しているかどうか、価格や装丁が妥当かどうかな どである12)。教科書検定における教育課程の基準と教科書の対応は日本ほど厳 密ではなく13)、対象とした4種の事象教授教科書は 冊の方法や内容も多様で あった。 倫理教科書については、ヘッセン州では指定されていなかった。従って、各 児童に貸与されることはないが、前述のように教師の教材となっている可能性 がある。インターネットで入手できた2種の教科書を 析対象とした。 対象の教科書リストを表3、教科書の表紙を図2に示した。事象教授は4種 10冊、倫理は2種4冊である。 表3 対象教科書 教科 no 教科書名 出版社 冊 発行年 1 LolliPop Sache Cornelsen 1/2年 家族-社会 2007

3/4年 家族-社会 2010 2 Bausteine Sachunterricht Diesterweg 2年 2011 3年 2011 事象

教授

4年 2011 3 Fraida & Co Oldenbourg 1/2年 2011 3/4年 2011 4 Pusteblum-Das Sachbuch Schroedel 2年 2013 3年 2013 4年 2013 1 Ich bin wichting Militzke 1/2年 2012 倫理 (私は大切) 3/4年 2012 2 Ich und meine Welt Militzke 1/2年 2012 (私と私の世界) 3年 2012

(8)

(3)ヘッセン州基礎学 における授業参観

2014年9月15日および18日ににヘッセン州フランクフルト郊外に位置する

Heinrich-Heine Schule( 合 制 学 、住 所:Lindenstraβe20, 63303

Dreieich)、16日に Wilhelm-Arnoul基礎学 (住所:Waldstraβe 96, 64546

Morfelden-Walldorf)、17日に Ludwig-Erk 基礎学 住所:Bahnstraße 40,

63225 Langen)を訪問、事象教授などの授業参観を行った。

3.ドイツ、およびヘッセン州基礎学 における事象教授、倫理について

(1)事象教授 事象教授は、事実教授、事象科などとも訳され、事実・事象を扱う教科横断 的・ 合的教科である。日本では、主にコンピテンシーや自然科学教育の観点 から研究が進められている14)∼16)。事象教授は1970年代に基礎学 に導入され、 各州において教育が進められてきた。2002年にドイツ事象教授学会が全国共通 の教育スタンダードを提案し、その後2013年にその内容を改訂した17)。その学 図2 対象教科書(上段:事象教授、下段:倫理)

(9)

会スタンダードでは、「社会」「自然」「地理」「歴 」「技術」の「5つの展望」 が示されている18) ヘッセン州の事象教授のコア・カリキュラムは、「社会と政治」「自然」「空 間」「テクノロジー」「歴 と時間」の5領域ごとに児童に付けたい能力を示し ている。事象教授のコア・カリキュラムには、「familie:家族」の文言は含ま れていない。 一方、ヘッセン州基礎学 の教育スタンダードにおいては、事象教授の学習 内容として、「共同生活」「社会生活」「余暇」「労働」「技術」「空間」「時間」 「自然現象」「水」「動物」「植物」「身体」の12項目があげられている。この 「共同生活」の 野に「家族」が含まれている。1・2年生の「提案と授業例」 に、「子どもたちはどこにどのように暮らしているのか:都市か地方か、大き い家 か小さな家 か、住宅地域コミュニティーなど」「多様な家族の存在を 知る:広告における家族、一人っ子の家族・たくさんの子どもがいる家族、養 子を育てる家族、一つ屋根の下で異なる世代が暮らすなど」とある。 (2)倫理 2008年の調査によると、ドイツの宗教人口は、プロテスタント、カトリック が各々約30%、イスラム教約4%、ユダヤ教と仏教は各々0.3%程度、無宗教 は34%である。ドイツの学 では、プロテスタント信者は「プロテスタント」、 カトリックの信者は「カトリック」を受け、どちらでもない、あるいは何らか の理由で宗教の授業を受けたくない児童・生徒は「倫理」を受講する。つまり、 基礎学 で倫理を受講している児童は4割ほどと言える。宗教の授業は教育省 ではなく、プロテスタント教会、カトリック教会が管轄し、国に任せず、信者 が自 たちで教育を施すことで「信教の自由」を守っている19) ヘッセン州における基礎学 倫理のコア・カリキュラムは、「私と他の人」 「コミュニティーの中の私」「私と私の時間」「自然と環境」「文化と宗教」の5 領域ごとに児童に付けたい能力を示している。「私と他の人」「コミュニティ ー」は家族の内容を含むと えられるが、コア・カリキュラムの文章中に

(10)

「familie:家族」の文言は見られない。

4.教科書における家族に関する教育

(1)事象教授教科書における家族・家 前述のように、ドイツの教科書検定は日本ほど厳密ではないため、 冊の方 法、書式、内容は多様であり、家族に関する内容や占有ページにも大きな差が あった。

Cornelsen 社の『LolliPop Sache』は、内容と学年で 冊され、1╱2年

生用「身体−栄養」「家族−社会」「時間−空間」「自然−技術」「植物−動物」、 3╱4年生用「身体−栄養」「家族−社会」「空間」「時間−メディア」「自然− 技術」「植物−動物」の11 冊となっている。「Oldenbourg 社の『Feida & Co』は、資料を示し、具体的な課題を示さないページが多かったが、それ以 外の教科書は、項目ごとに、箇条書きで具体的な課題を示していた。また、

Diesterweg 社の『Bausteine Sachunterricht』は、「書き込む」「見て える」

「作る」「探る」「情報を得る」「提示する」「実験する」「収集する」「ペアワー ク」「グループワーク」「色を塗る」活動が示され、それぞれのマークが決めら れ て い た。さ ら に、Schroedel 社、『Pusteblum-Das Sachbuch』は、2・ 3・4年生用の3 冊であり、すべて「自然」「技術」「空間」「社会」「時間」 の5領域に かれていた。 対象とした4種の事象教授教科書の家族・家 に関する内容項目の見出しと 概要を表4に示した。 『Bausteine Sachunterricht』には、「共同生活」の内容項目として2年生用 に「あなたとわたし」、3年生用に「一緒に生きる」、4年生用に「友情」が見 られたが、家族に関する内容は含まれていなかった。 最も多くのページが割かれていたのは『LolliPop Sache』の「家族−社会」 である。1╱2年生用では13ページ、3╱4年生用では8ページが家族・家 に関する内容であった。1╱2年生用では、まず、3人の子どもの家族と生活

(11)

について示し、そのうち一人の子どもの親族、曾祖 母の時代からの家族の歴 、様々な場所に住む友だちの家族について示している。その後3ページは具 体的な消費生活のエピソードと課題、家事労働と福祉の内容となっていた。3 ╱4年生用では、家族生活と家事労働についての学習の後、外国の家族や移民 の家族など、多様な民族の家族が示され、両親が離婚したエピソードから本人 の気持ちについて えるなどの課題が設けられている。その内容は、図3に示 すように大変具体的・詳細である。「家族が崩壊する」と題するこのページは、 離婚の多い現状に対処するためと えられる。また、最後のまとめとして、 各々の家族についての展示に家族を招く活動が提案されていた。

『Frida & Co』は、7枚の多様な民族の家族の写真を掲載するだけのページ である。和室の四角いちゃぶ台に座って寿司をたべる、日本の3世代家族の写 真が含まれていた。

『Pusteblume-Das Sachbuch』は、家族・家 に関しては、2年生用の「社 会」の領域内に見られ、4ページがあてられていた。最初のページは家族の家

事 担の表を作成する4コマの挿絵である。家族の家事

担表は前述の『Lol-liPop Sache』(3╱4年生用5ページ)、後述の倫理教科書『Ich und meine Welt』(3年生用27ページ)にも見られた。その他は食卓でのマナー、消費生 活に関してであり、家族の関係や多様性には言及されていなかった。

(12)

表4 事象教授教科書に含まれる「家族・家 」の内容項目 教科書名 学年 項目タイトル(章タイトル) 掲載頁 概 要 家族 3 フローリの家族( 母祖 母おじおば等の絵) 私はティムです 4 きな食べ物等の紹介・母・家・部屋・習い事・ペット・友だち・好 私はヤナです。 5 た絵と文章)の紹介と課題・母・妹・習い事・趣味・遊び等(子どもが書い ヤナの大家族 6・7 真による紹介と課題・母・各々のおじおば・祖 母・曾祖 母の写 私の家族の過去と現在 8・9 1900年から2010年までのヤナの家族の歴 と課題 1/2 年生 私の友だちとその家族 10 様々な場所(町・農家)に住む友だちや従姉弟の紹 介と課題 私が欲しいもの…… 11 欲しいものを表に書く課題(消費生活) おこづかい 12 ヤナが欲しい4.5ユーロのネックレスの買い方と課題(消費生活) クリスマス 13 ティムのクリスマスプレゼントの挿絵から課題(消費生活) LolliPop 家族-社会 子どもたちもお手伝いが できる 14 テーブルで遊んでいる子どもと食事の準備をする 母の写真から課題(家事) 素敵な友だち 15 障がいのある友だちとの生活場面の挿絵から課題(福祉) 家族 3 「地域」様」の一文字ずつで「家族」「家」「一緒」「思いやり」「愛」「安全」「多 私の家族-あなたの家族 4 自身の家族と家族生活の絵文章による紹介と課題 家族にはすることがたく さんあります 5 家族にはどのような仕事があるか挿絵から課題、 表を作成(家事) 3/4 年生 ビルカンの家族 6 トルコの友だちの家族の紹介と自身の家族との違いを表に書く課題 クリスティーナの家族 7 ロシアのクリスティーナからの手紙に返事を書 く、家族の調査をする課題 近くから遠くから-ドイ ツの家族 8 ボスニアで難民となりドイツに移住したニルマの 家族の歴 から課題 家族が崩壊する 9 母が離婚するベルントのエピソードから課題 家族展を企画しよう 10 自身の家族を紹介する展示会を学 で開いて、家族を招待する課題 Bausteine → 人間関係の頁はあるが、家族に関する特別の言及なし Frida & Co 1/2 年生 私の家族の時間(共同生 活) 74・75 様々な民族の家族の写真7枚を掲載 家族のなかで(社会) 62 家事に関する家族の話し合い場面、1週間の家事の表などの挿絵と課題(家事) Puste blume 2年生 家族で囲む食卓 63 家族の食事場面の挿絵と課題(食卓でのマナー) 願い 64・65 望みを満たすためにはコストがかかり家族での検討が必要との挿絵と課題(消費生活)

(13)

図3 「家族が崩壊する」(Cornelsen社『LolliPop Sache』 家族−社会3╱4年生 、9ページ)

Eine Familie zerbricht 家族が崩壊する

ある土曜日の朝パパがワイシャツとズボンをトランクに入れ始めた。 「旅行に行くの?」とベルントが尋ねる。 「お前に少し言わなければならないことがある」とパパは言って、トランクに物 を詰めるのをやめた。「私はこの家から出ていく。」 「出ていくの どうして 」とベルントが尋ねる。 「僕のことがもう好きではないの 」 「いや」とパパは言ってベルントを自 の方に引っ張って、抱きかかえた。 「ママを一人にすることなんて、できないでしょう 」とベルントが言う。 「ママもそうしたいんだ。」とパパは答える。 「これはお前と俺の間には全然関係がない。ママと俺は かれる、でもお前と俺 はそうではない。お前はずっと俺の息子で、俺はずっとお前のパパ。」 1.ベルントは何を感じるんだろう 2.下の絵を見て両親の離婚が家 、特に子どもたちにとってどんな意味を持っ ているのかを話してください。 3.この絵に描かれている状況をロールプレーしてください。 すべての子どもは離婚した後でも親しい人と会う権利がある。それは 親、 母親、祖 母、それと兄弟・姉妹。 その子に対して害が生じないかぎり、だれもそのことを禁じることはできな い。 会うのが嫌ならば、その子はだれにも会わなくてもいい。 会うことに関しての決まりは家 内で検討される。 そのときは青年局あるいは少年裁判官が相談に乗る。 4. 子どもが 親、それに母親と一緒にいられるのはなぜ大事か。

(14)

(2)倫理教科書における家族・家

前述のように、ヘッセン州のコア・カリキュラム中には家族の文言が含まれ ていなかったが、倫理の教科書には家族について学習するページがみられた。 表5に対象とした2種の教科書における家族に関する内容項目の見出しと概要 を示した。

『Ich bin wichting』は1╱2年生用、3╱4年生用の2 冊であるが、その なかで、各学年の内容が かれている。家族・家 に関する内容は、各学年に 2ページずつ設けられていた。写真、挿絵、文章のエピソードの資料と2∼4 つの課題が箇条書きで提示され、「書く」「 える」「発表する」の3つの方法 で課題に応じる内容となっていた。4年生では、家族に限定しない人間関係が 含まれている。1年生、2年生においては、2ページ中1ページが家事に関す る学習であった。

『Ich und meine Welt』は1╱2年生と3年生に 冊されていた。挿絵や写 真、文章の資料が提示され、「課題を各自で える」「2人のペアで話し合う」 「グループで話し合う」ことが指示されている。この教科書は1╱2年生用の 最初に、生活設計、生活時間についての内容が見られた。「私の家族は最高 」 の頁の日本語訳の一部を図4に示した。事象教授のように家族の多様性を示す のではなく、「素晴らしい」とする規範的な記述であるのは、倫理という教科 の特徴を示していると えられ、日本の「道徳」と類似するところがある。3 年生用教科書は、家族の意思決定、家事、家族のルールなど、1╱2年生用と は異なり、契約的な内容となっていた。

(15)

表5 倫理教科書に含まれる「家族・家 」の内容項目 教科書 学年 項目タイトル 掲載頁 概 要 1年生 私の家で 14 6枚の家族の写真から家族について える 私たちはお手伝いします 15 5枚の家事の挿絵から、家事について える 2年生 私の家で 子どもは可愛 いですか 14 家族と対立するエピソードから、家族との関係に ついて える Ich bin wichting 私たちはお手伝いします 15 アンナレーナのエピソードから、家事についてえる 3年生 私はあなたの一部 すべての家族 26・27家系図、親族の挿絵から、親族、 母、祖 母、おじ、おばとの関係を学ぶ 4年生 友情の写真 30 親子、友人、ペット、ぬいぐるみ、恋人同士の挿絵からよい関係について える 友情の木 31 コンラードのエピソードから友情について える(人間関係) 大人になったら 26 トムの生活のエピソードから自身の生活を見直す(生活設計) 1/2 年生 テレビはあなたの時間を みます 27 ハンスの生活のエピソードから、自身の生活時間 を見直す(生活時間) 私の家族は最高 28 様々な家族の写真をみて、家族の素晴らしさをえる Ich und meine Welt 抱きしめる 29 サンドラのお母さんと赤ちゃんのエピソードから「抱きしめる」ことについて える 家族 25 イネスの家族のエピソードから家族について話し 合う 3年生 誰がリーダー 26 家 内の意思決定について、妥協・譲り合いが必 要なことを える(意思決定) いつも 27 家族員各々の家事のリストを作成、家事 担につ いて える(家事) 家族のルール 28 サラのエピソードから家族のルールについて え る(家族のルール)

(16)

5.ヘッセン州基礎学 における教育実践

(1)Ludwig-Erk 基礎学 における授業参観 2015年9月17日に訪問したフランクフルト郊外ランゲン市の Ludwig-Erk 基礎学 では、家族に関する授業実践を参観することができた。 参観した「家族についてはなしあう」とのテーマの授業は、入学したばかり の1年生20名のクラスで、事象教授の時間に行われた。授業の流れを表6に示 している。授業は5つの段階で行われた。すなわち、①これからの授業につい ての説明、②2人グループで家族について話し合う、③ワークシートに自身の 家族の絵を描く、④授業の感想を発表する、⑤家族について発表するという流 「多くの素晴らしい家族があるけれども、私の家族は最高」とアリサは笑 いました。 1.アリサは何と言いましたか 2.あなたの家族の素晴らしさは何ですか 3.あなたの家族の何かを変えませんか 4.今日、あなたの家族に「感謝の絵」を渡し、メッセージを送りまし ょう。あなたは家族に何と言おうと思いますか

(17)

れである。 まず、一斉指導で、これからの授業のテーマが家族について話し合うことで あるとの説明が、教師から児童に行われた。次に教師が児童にカードをランダ ムに配り、そのカードにより決まったパートナーと自身の家族について話し合 う。次いで、下部に「私の家族」と書かれ、枠が設けられたA4判のワークシ ートが配布され、自身の家族の絵を描く(写真1左)。時間がくると、黒板の 周りに椅子を持って児童が集まり(写真1右)、教師がワークシートをマグネ ットで黒板に貼り付けた(写真2)。友だちと話し合った今日の授業の感想を 児童が述べ、最後に児童の描いた絵を見ながら、児童の家族について発表、質 疑応答が行われた。 子どもたちが描いた20枚の家族の絵は、絵を描く技能の個人差が極めて大き く、生まれ月なども要因との一つ えられる、入学したばかりの児童の能力差 が浮き彫りとなっていた。しかし、各々の絵からは、家族の様子、児童の家族 のとらえ方がよく伝わっていた。写真3の左端の絵は、集合住宅に暮らす家族 の絵が描かれている。左から2番目は続き柄は不明であるが7人の大家族、中 央は、母一人、子一人のひとり親家族である。また、左から4番目は家族の中 央に犬がおり、児童が犬を家族の一員として認識していることがわかる。さら に、右端は自 (Annam:児童の名前)と右に描かれた家族が手をつないで おり、自 の周りを3人の家族が囲み、色も塗られて、暖かい家族の様子が伝 わってくる(写真3)。 授業後、授業を担当した担任教師に質問を行ったところ、事象教授の1年生 の最初の授業は、必ずしもこのような家族の授業で始めるというわけでなく、 子どもたちの状況を見ながら、学級の子どもたちが仲好くなれるような授業を 行っているとのことであった。様々な家族の状況があるが、どのように配慮す るのかとの質問には、保護者と子どもが同席する面談により、今後個人的な状 況が かったうえで、 慮していくとのことであった。また、教育スタンダー ド、コア・カリキュラムとの関係について訪ねたところ、教育省が示すテーマ

(18)

は目指しているが、何よりも子どもの発達を大事にして、子どもの状況に応じ て、よりよい授業を行っているとの回答であった。 尚、前日9月16日に訪問したモルフェルデン・ウォルドルフ市の Wilhelm-Arnoul 基礎学 においても、2年生の事象教授の授業を参観した。その授 業では、エンカウンターの手法を取り入れた人間関係の学習を行っていた。 表6 事象教授における家族の授業「家族について話し合う」の流れ 教師からの児童への言葉かけ(働きかけ・活動) 児童の活動・ ・自 の家族の事を思い出して下さい。 ・家族と何をする 何をするのが好き ・先生の話を聞く。 ・カードで相手を決めて、背が高い方のパートナーの席に座 ってください。 ・今日は初めての時間だけれど、これから何回もこのような 授業を開いて親睦を深めます。 ・背の高い方が先に発表して、耳で良く聴いて、質問があれ ば質問して下さい。 ・色々なこと、家族と一緒に遊ぶのか、どこで遊ぶのが好き なのかなどを質問して下さい。 ・パパ、ママのことを話して下さい。(机間巡視) ・席を移動しパートナーの隣 に座る。 ・2人組で相互に家族につい ての質問・回答を行う。 (ワークシートを一人一人に配布) ・後5 したら、黒板に張りだして、話し合います ・「私の家族」のワークシー トに色 筆で絵を描く。 ・黒板の周りに輪になって座ってください。 (黒板に全員の絵を張る。) (宿題のワークシートを配布・説明)スパゲティの皿、スパ ゲティー一本ごとに違う色を ってぬって、皿に何本あるか 数えてください。 ・今日の授業の感想をきかせてください。 ・これからもこのような時間を一週間に一回もちましょう ・黒板の周りに集まる。 ・先生の宿題の説明を聞く。 ・授業の感想を発表する。 「近づくのが恥ずかしかった 友だちと仲良く出来たのがう れしい」「友だちができてう れしい。」 ・(黒板の絵を見ながら)皆頑張ってよくかけたね。 ・絵を見ながら、自 の家族がどのような家族か教えて下さい。 ・今はまだ家族の名前は書けないけれど、これからはそれも 学習できるから楽しみですね。 ・まだ知りたいことがあるでしょう。 ・お さんは何歳、お母さんは お母さんの年齢はわかり ますか (時間が終わるまで、複数の児童に絵に描いた家族について 発表させ、質疑応答させる) ・家族について発表する 「よく散歩に行ったりアイス クリームを食べに行ったりす ることが好きです。」 児童の質問 「パパとママの名前はなんて いうの 」 「お さんだけなぜ青をつか っているの 」 「何歳 」 (2015年9月17日の授業参観の記録をもとに筆者作成)

(19)

写真1 授業風景(左:家族の絵を描く、右:自 の家族について発表する) (2015年9月17日花輪由樹氏撮影) 写真2 子どもたちの家族の絵が黒板に貼 り付けられた様子(2015年9月17日表真 美撮影) 写真3 「私の家族」(2015年9月17日表真美撮影) 写真4 合制学 (ギムナジウム)の第1回目のドイツ語授業

(20)

(2)その他の授業実践 本研究で対象とした基礎学 ではないが、9月16日に訪問したフランクフル ト近郊、ドライアイヒ市の 合制学 において参観した授業には、家族に関す る学習が含まれていた。それは、日本では小学 5年生にあたるギムナジウム クラス1年生の、ドイツ語(母国語)の入学後第1回目の授業である(写真 4)。 授業では、生徒全員に写真4右に示したワークシートが配布された。右の枠 には自身のこと、左の枠には、カードによりランダムに2人のグループになっ たクラスメートのことを質問して記入する。ワークシートのテーマは、「私-あ なた-私たち みんな一緒」、質問の内容は①名前、②属する家族、③好きな食 べ物、④お気に入りの動物、⑤私が誇りに思っていること、⑥私が話すこと、 理解できることができる言語、 ⑦私の好きな色の7つである。 2人グループのグループワークの後、質問してワークシートに記入したペア のクラスメートのことについて、全員が順に発表を行っていた。各自の発表で は、家族や言語など、移民の多いドイツの特徴がうかがえた。

6.まとめと今後の課題

日本の小学 1年生から4年生において家族の学習が行われている「生活」 「道徳」に相当するドイツの教科、各々「事象教授」「倫理」でも、家族に関す る教育が行われていることが明らかとなった。 事象教授教科書は、出版社による違いが大きかったが、1種以外は、家族の 内容を含んでいた。最も詳細だったのは Cornelsen 社の『LolliPop Sache』 であり、家事 担や消費生活などの生活経営に関する内容も含め、家族・家 に関する内容が計21ページにわたり設けられていた。多様な家族や 母の離婚 に関する項目も見られた。倫理教科書も、家事 担などに関する内容を含んで

いたが、「家族の素晴らしさ」について えるなどの日本の道徳にも通ずる規

(21)

について2人ペアのグループで話し合ったり、絵に描いて発表するなどの授業 が行われていた。 ドイツでは、移民の割合が 人口の20%近くに達し、イスラム圏からの移民 に対する問題が存在することは、他のヨーロッパ諸国と同様である。しかし、 ドイツにおいては、ホロコーストへの反省から、多様な人々と共存する教育が 行われている。例えば、宗教の教科書においては、ユダヤ教を尊重し、宗教を とおして、身近な暴力について える内容が盛り込まれている20))。2014年9 月18日に訪問した 合制学 では、外国語を話す生徒のためのドイツ語学習の 教室が設けられ、専任の教員が配置されていた。訪問時には、その教室でシリ アから到着したばかりの難民の姉弟がドイツ語の授業を受けていた。同 では、 入学後第一回目の授業でも、自身の家族を紹介する授業が行われていた。多様 な民族をかかえるドイツの学 では、学 、コミュニティーにおいて、人間関 係を築き共生するために、異なる文化をもつ相手の家族を知り、受け入れる必 要がある。そのため、オープンな家族の授業が行われていると えられる。 近年日本においても、ニューカマーの子どもたちが増加しており、さらにグ ローバル化が進むことが予想される。また、ひとり親家族、ステップファミリー も増加している。にも拘わらず、「日本人の 母が揃った血縁による家族」を 「標準的な家族」とし、それ以外を特別視する意識は強く、学 現場では「特別 な家族」に言及することをためらう傾向にあることは否めない。離婚や再婚、 民族問題に向き合う時、ドイツにおける家族に関する教育からの示唆が役立つ だろう。 今後はさらに、中等学 における家族に関する教育についても研究を進めたい。 本研究の資料収集にご協力いただいた花輪由樹氏、福永紗弓氏に感謝いたし ます。 文献 1)表真美(2014)「家族変動する社会と家族関係」介護福祉学事典、216

(22)

2)外務省ホームページ:ドイツ連邦共和国基礎 デ ー タ http://www.mofa.go.jp/ mofaj/area/germany/data.html(2015年8月7日閲覧) 3)魚住明代(2013)「ドイツにおけるひとり親家 への支援と課題:ミュンヘン市の 調査事例をもとに」『城西国際大学大学院紀要』第17号、15-24 4)魚住明代(2007)「ドイツの新しい家族政策」国立社会保障・人口問題研究所編 『海外社会保障研究』 第160号、22-32 5)文部科学省ホームページ「ドイツの学 系統図」 http://www.mext.go.jp/b menu/shingi/chousa/shougai/015/siryo/08102203/ 001/016/004.htm(2015年8月7日閲覧) 6)坂野慎二(2005)「ドイツ」国立教育政策研究所『家 科のカリキュラムの改善に 関する研究-諸外国の動向』2005、53-73 7)服部晃次・鈴木真由子(2012)「家 科教育における「自 をみつめる」学習の現 状と課題」『大阪教育大学紀要第Ⅴ部門』第61巻第1号、87-97 8)ヘッセン州教育省ホームページ https://kultusministerium.hessen.de/ (2015年 8月7日閲覧)

9)Hessisches Kultusministerium, 2011 Bildungsstandards und Inhaltsfelder Das neue Kerncurriculum fur Hessen SACHUNTERRICHT, ETHIK

10)Hessisches Kultusministerium, 1995 Rahmenplan Grundschule

11)国立教育政策研究所(2009)「教科書制度と教育事情」『理数教科書に関する国際比 較調査結果報』42-46 12)結城忠(1988)『教育法性の理論 日本と西ドイツ』教育家 新聞社、127 13)宮野純次・藤井浩樹(2015)『ドイツの理科教育 その伝統と革新』風間書房、137 14)前掲書13) 15)宮野純次(2013)「ドイツ基礎学 における科学教育の最新動向:ハンブルク州の 「事象教授」を中心として」『京都女子大学教育学科紀要』9、45-52 16)原田信之(2011)「コンピテンシーを規定した統合教科「事実教授」のカリキュラ ム : ノルトライン・ヴェストファーレン州2008年版から」『岐阜大学教育学部研 究報告 人文科学 』60(1)、223-232 17)原田信之(2014)「ドイツ初等教育の統合教科「事実教授」の新しいスタンダード ∼2013年改訂学会版スタンダード」『人間文化研究』20、66-82 18)前掲書11)42-48 19)藤原聖子(2011)『世界の教科書で読む 宗教>』筑摩書房、75−77 20)前掲書19)77−85 キーワード> ドイツ ヘッセン州 基礎学 事象教授 倫理

参照

関連したドキュメント

・学校教育法においては、上記の規定を踏まえ、義務教育の目標(第 21 条) 、小学 校の目的(第 29 条)及び目標(第 30 条)

オーディエンスの生徒も勝敗を考えながらディベートを観戦し、ディベートが終わると 挙手で Government が勝ったか

副校長の配置については、全体を統括する校長1名、小学校の教育課程(前期課

 英語の関学の伝統を継承するのが「子どもと英 語」です。初等教育における英語教育に対応でき

小学校学習指導要領総則第1の3において、「学校における体育・健康に関する指導は、児

小・中学校における環境教育を通して、子供 たちに省エネなど環境に配慮した行動の実践 をさせることにより、CO 2

小学校における環境教育の中で、子供たちに家庭 における省エネなど環境に配慮した行動の実践を させることにより、CO 2

3 学位の授与に関する事項 4 教育及び研究に関する事項 5 学部学科課程に関する事項 6 学生の入学及び卒業に関する事項 7