【論 文】 UDC :624
.
074.
42 日本建築学会構造系論文報告集 第 395 号・
昭 衵 64 年 1月最
適 化
手
法
を
用
い
た
膜 構 造 物
の
裁 断 図解 析
正 会 員 正 会 員坪
吉
田田
張
二*新
* *1.
序 近年,
大 空 間を合 理的に覆う構 法と し て膜構造が注 目 さ れ, わ が 国 に おいて も多くの実験 的お よび解析 的 研究 をベー
ス と して い くつか の恒 久 膜 構 造 物が実 際に設 計・
施工 されてい る。
膜 構 造物の解 析・
設 計 を行う場 合, その構 造 的な特 殊 性か ら,一
般の構造
物とは異 なる種々 の特 殊な解 析・
設 計が必 要である。
そ の中で特に重 要な問題は,
空気 膜 構 造におい ては内 圧 を導 入す ることによ り,
ま た テン ショ ン膜 構 造におい て は外 部か ら直 接 張力 を導入 す ること に より,
初めて安 定 し たつ り合い 状態 が 完 成 さ れ る点に あ る。 こ の よ うに膜材に張力が導入 さ れ た初期つ り合い状態 は, 通 常 「設 計つ り合い状態」と呼ば れ,
既 往の解 析・
設 計 手 法で は,
膜 応 力 分 布 (一
般 的には等 応 力 分 布)を 仮 定し て設 計つ り合い曲 面 (一
般 的には等 張 力曲面)を 求め て い る。一
方,
膜 構 造の実 際の施工手 順を考え てみ る と, 現状 で は仮 定 膜 応 力分布に基づ き 既往の初 期形状解析よ り求 め ら れ た設 計つ り 合い曲面 (一
般的に は非 可 展曲 面 )を 「裁断図」と呼ばれ る数 枚の平面 膜に分 割 し, こ れを相 互に接 続 (溶 着 )し所 定の境 界 構 造 物に取 付けて い る。 こ の裁 断 図は一
般 的に設 計つ り合い曲 面を測地線を利用 し て い くつ かの平 面 展 開 図に分 割し1)−
41,
こ の展 開図 か ら初 期 張 力に よる膜 材の推 定 伸び量5圃 を差し引い て作 られ て い る の が現 状である。 したがっ て,
非 可 展曲面を 平面 展 開する時の誤 差および初 期 張 力に よる膜 材 伸び量 の推 定 誤 差 等に より,
実 際に施 工さ れた膜 構 造 物の張 力 分布お よび 形 状は最初に設 計で仮 定し た張 力 状 態お よ び 設 計つ り合い曲 面と一
致する保 障は な く,一
部に過 大な 張 力が発 生し た り,
逆に張 力が導 入さ れ ず 「し わ」が発 生する場 合 もある得る。 筆 者 等は,
設計で仮 定さ れ た 設 計つ り 合い状 態 と 実 際 の施工 に おいて完 成さ れ る初 期つ り合い状 態の差 異に注 目し,
図一
]上 段に示 され るよ うに実 際の施 工 時におい て与え られ る裁 断膜パネル の形状お よ び寸 法 を既 知 変 数 と しこれ を相 互に溶着し所 定の境 界 位 置に取 り付 けた時 のっ り合い状 態 を新し く 「実 初 期つ り合い状 態 」と定 義 し,
こ の状 態の解 析 手 法を既 報7 )におい て提 案した。 解 析の結 果,
既 往の膜 応 力 仮 定に基づ く設 計つ り合い 状態 と,
実初期つ り合い状態 との差 異は大き く,
既往の 解 析 手 法で は 実 際の施 工 さ れ た 膜 構 造 物の真の挙 動 お よ び安全性は評価できず 提案手法の必要性が確認され た。
さ らに既 報の結 論と して,
実 際の膜 構 造 物の安 全 性 を 支配 す る重 要な要因 と して裁 断図の良 否が考え られ,
現 状の測 地線に基づ く裁 断図作製 手 法は必 ずし も適 切な手 法で は な く,
設 計で仮定し た設 計つ り合い状 態 を保 障 す る 根 拠に乏 しい。
そこで本論 文で は, 図一
1下段に示す よ うに設 計で仮 定し た 設計つ り合い状態にでき るだけ近づ け る よ う な裁 断図 を 作製す る新しい解 析 的アプロー
チ を提 案する。
な お, 施工時に お いて設 計つ り合い状 態を精 度よ く実 現するた めに は,
a.
精 度の良い裁 断 図の作 成b.
精 度の良い境 界構 造物の施 工 c.
初 期 張 力を精 度 良く導入 す る施工法の確立 等の因 子 が考え ら れ る が,
本 論 文は この中で特に a.
に螺
恥
裁 断 平 面 膜燭
恥
本 論文の一
部は文 献IO)に お い て発 表し ま し た。
拿 鹿 島建 設 (株 ) 技 術 研 究 所 # 鹿 島建 設 (株 ) 情 報システム部 (昭和63年7 月6日原稿受理) 最適 裁 断平 面 膜 実 初 期つ り合い状 態 (非 等 張 力 曲 面 ) 股 計つ り合い状 態 (等 張 力 曲 面 ) 図一1
裁 断 図 と実 初 期つ り合い 状 態一
101
一
関して論じ た もの である
。
2.
問 題の定 義およ び解 析の仮定 前 章に示し たように,
本論文の 目的は 「設 計で仮 定し た設 計つ り合い状 態にでき る だ け 近づ けるよ うな裁 断 図 の形 状・
寸 法を解析に よ り決 定す る」ことにある。 解 析 にお け る主要な仮定条件を 以 下に示 す。(1) 最 終的に形状お よび寸 法 を決 定しよ うと す る裁 断 面 平 面膜パ ネル は平面 をな し無 張 力 状 態で あ る
。
(2) ま たこ の 裁 断平面膜パ ネル の枚 数お よ び個々 の 裁 断 図の近 似 的な形状・
寸法は与え ら れ ているも のと す る。 (3) 膜 材 料は 織 糸方 向 (縦糸およ び横 糸 ) を考 慮し た直交異 方性の弾性体である。
(4 ) 膜パ ネルは 三角 形 要 素の集 合で モデル化し, 要 素 内で の膜 応 力ば
一
定であると仮定す る。
(5) 膜パ ネルは相 互に溶 着さ れ,
与え られた既 知の 境 界 位 置に固 定さ れ,
この境 界位置は移 動 し ない もの と す る。
3.
定式 化お よ び解 析 手 法 前 章で示し た目的 を 直 接 評 価 するには,
以 下に示す よ う な最適 化 問 題が考え ら れる。
制御 変数X
; (X
‘,y
∂ :裁 断図を定 義す る二 次 元 平 面 座 標 系 (X ,
Y
)にお け る節点 座標 目 的 関 数 P孟 Σ信一
σ。)2→
最 小 化i
:設 計で指 定され た膜 要 素 応 力 σ。
:実 初 期つ り合い状 態にお け る膜 要素応 力 Σ}:全 膜 要 素に関す る総和 8 制 約 条 件G
(x,
・
as)=O
C
;つ り合い条件式 x :実初期つ り合い状 態を定 義する 三 次 元 座 標 系 (x,
y,
2)に お ける節点 座標 上記の最 適 化 問 題に関 して は, 最 近Phelan
等B ,にょ り裁 断 図をベー
ス と し た新しい 設 計 手 法 (lntegrated
Design Method )と し て提 案され て いるが, 具体的な解 析 手 法の確 立は ま だ な さ れて いないの が現状で あ る。
ま た実 際問題とし て,
上記 最適化 問題 にお け る 目的関 数P
お よ び制 約 条 件 Gを すべ て制 御 変tw
X
の 陽な関 数で 表 示で き ないた め,
真の最適解を求め ることは現 状では 困難と 思 わ れ る。
し た がっ て, 本 論 文で は そ の代 案と し て以 下に示す よ う な間接 的な解 析 手 法 を提 案する。
STEP −1
前 章の仮 定 条 件に も示し た ように,
ある境 界構 造 物に 取り付け ら れ る裁 断 平 面 膜パ ネル の枚 数 お よ び 各パ ネル の近 似 的な形 状・
寸 法は与え ら れて いる も の と す る。
い ま与え られ た近 似 裁 断 図の各々 につ い て,
図一2
に示す よ うに 三角 形 膜 要 素で メ ッ シュ 分 割し,
構成 す る節 点を一
102
一
Y ● 内 部 節点 O 境界節 点∠
]
内 部騾調
境 界螺 図一
2 裁 断 図の メ ッ シュ分 割 概 念 図 溶着 線ク
1 σ=
δ) 図一
3 準 設 計つ り合い状 態の定 義 重複
部 ● o 内 部 節 点 境 界 節 点/
]
内
部 要素
調
境 界 要 素 図一
4 内 部要素のま わ りに配 置 さ れ た境界 要素 内部 節 点 (,X)と境 界 節 点 (sX )に分 類 す る。
裁 断図の寸法を定 義す る二次 元 平 面 座 標 系に お い て,
内部節 点の座 標 値は固定とし,
境 界 節 点の みが変 化する もの と す る。
す なわち裁 断 図の寸法は境界節点の座標 値 (。− )だけ で決 定 可 能であり,
こ の寸 法は内 部 節 点の座 標 (,X
>に は無 関 係である。 し たがっ て,
決 定 すべ き変 数は sX だけで あ り,
与え ら れ た近 似 裁 断 図の ,X を初期 値と して
,
最 終 的に こ の境 界 節 点 座 標 〔BX )の最 適 解 を求め る。
こ れ に伴い,
裁 断 図を構 成する要 素を図一
2 に示す ように内部 要 素と境 界 要 素に分 割する。
STEP
−2
次に,
下 記の条 件を与えて初 期つ り合い状 態の解 析を 実 施し,
形 成さ れるつ り合い状 態を 「準 設 計つ り合い状 態」と定義す る。 条件ユ 内部 要 素に関して は,
内部 節点 座標 iX より 定義され る三 角 形 要素の無 応 力 状態の辺 長 ,L
。・
を既 知量 と し, 準設 計つ り合い 状態に お け る要 素応 力 tσ を未 知変数と す る。
条 件2
境界 要素に関して は,
指 定さ れ た設 計 応 力i を与え, 準設計つ り合い状 態に お け る引 張り応 力 導入後の 三角形要 素の辺 長 を未知変数と す る。 上記の条 件を各々 の 近似裁断膜パ ネル に与え,
これ ら を相 互に溶 着し,
所 定の境界構 造 物に固定し た時に得ら れ る準 設 計つ り合い状 態は, 図一
3に示す よ うに, 内 部 要 素で構 成さ れる無 応 力 状 態の平 面 膜の周 囲 を, 設 計 膜 応 力に等しく なるまで境 界 要 素の バネで引 張っ た状 態に 相 当する。 し たがっ て,
各 裁 断 膜パ ネル の外 周 部 分 (境 界 要 素)は指 定さ れ た設 計 応 力U に等 し い。一
方,
内 部要 素も周 囲の境界 要素 応力に誘引さ れて指 定 設 計 応 力 に 近 い応力分布が得ら れ る。 し た がっ て, こ こ で定 義し た準 設 計つ り合い状 態は極めて設 計で仮 定し たつ り合い 状態に近い も のであ る (こ の準 設 計つ り合い状 態の設 計 つ り合い状態に対す る近 似 度は次 章の解 析 例に お い て示 す )。 ま だ,
上記 条 件を与え た時のつ り合い状 態の解 析 手 法 は,
本 論 文 著 者の坪 田ら に より既に提 示さ れ て い る7 )。
STEP −3
STEP −
2で得ら れ た準設計つ り合い 状態に お け る各 裁 断 膜パ ネル の境界要 素を 取出し,
各境 界 要素に つ い て 指 定さ れ た設 計 応 力に対 応する膜 材の伸び量 を 差し引い て,
三角 形 要 素の無 応 力 状 態における辺 長 BL 。を算 出 す る。
STEP−
4 前ス テップで算 出 され た無 応 力 状 態 辺 長 {eL 。) を持 つ 境 界 要 素 を,STEP −
1で定 義した裁 断図平 面 座 標 系 に移 し, 固 定 内 部 要 素の ま わ り に配 置ずれ ば準設 計つ り 合い状 態 を形 成する に必 要な裁 断 図が得ら れ る訳であ る。
しか し なが ら,
図一
4に示 す よ うに,
内部要 素で構 成さ れ る領 域は既に平 面 を成し てい る の に対 して, 境界 要 素で構 成される周 辺 部 領 域で は要 素 間にす き間や重 複 部が生 じ る。
なぜな らば,
前ス テ ップの解 析 条 件2に示 し た よ うに,
境 界 要 素に は 設 計 応 力 を指 定して三 次 元の つ り合い曲面 (準 設計つ り合い状 態)を形 成して いる た め, これ らの無 応 力 状 態の三角 形 要 素 を配 置 して も平 面 を構 成す る保 障は ない。
ま た準設副つ り合い状態では,
境 界 節 点 を 共 有 してい た境界要 素は,
こ のSTEP
に お いて各々が 分離さ れ, 各 境界 要素ご とにその境 界 節点は 異なっ た位 置 を 占め る。
そこ で,
各 境 界要素ご とに異な る境 界 節 点 位 置 を集 約 化し, 境界要 素間の す き 間 お よび 重 複 部 をな く して境 界 要 素 を平面 充て ん す る よ う な境界 節 点 座 標BX を裁 断 図 平 面 座 標 系に おい て決 定す る。
こ の決 定手 法と し て,
次に示す よ う な最 適 化問題 を 各々 の 裁 断 膜パネル につ い て定 式 化す る。
制 御 変 数 BX=
(BX ‘,
sYt ) i=
1…
n……
(1> eX :境界 節点座 標 n :パ ネルごとの境 界 節 点 数 目的関数P =
Σ(,1
,− Z
∂ 2・
・
………・
…’
’
”
・
・
(2
) t Bls :STEP −3
で算 出さ れ た準 設 計つ り合い状 態に 対 応す る境界三角形要素の無 応力 辺 長 (既 知 量 )1
,:制御 変数 ,X
で定義さ れ る最適解に基づ 〈境界三 角 形 要 素の辺長 Σ :境 界三角 形 要 素の中で, 制 御 変 数を含む辺に関す 配 る総 和 定式 化は 上記 目的 関 数を最 小にするよ うな制 御 変 数を 求め るこ とに あ る。
目的 関数 と して辺 長の残 差の 二 乗 和 を用いてい る が,
こ の こと は 無応力状態に お け る境 界要 素の 理想的な 辺長 (.1
,)と出来る だ け等し く.
な る よ う な 境 界 節点 座標を 裁 断 図二次 元 座標 系におい て決 定 し よ う と す る もの であ る 』目的関 数と して, これ以外に境界三 角形要素の面積の残 差の 二乗和も考え ら れ る が,
面積を 与えても 三角 形は定 義で きず,
逆に三 辺の辺長を与え れ ば,一
義 的に その 形 状を決 定 すること が可 能であ り,
本 定式 化で用い た目的関 数の方が よ り良いも ので あ る と推 察さ れ る。
上 記 最 適 化 問題の最
適
解は最 急傾 斜法 (Steepest
De −
scentMethQd
)の ア ル ゴリズム を用い て求めた。
STEP −
5 前ステッ プで得られた最 適 化さ れた裁 断 平 面 膜パ ネル の寸 法・
形 状を既 知 量と して,
これ ら を相互に溶 着し所 定の境界構造に取り付けた時の実 初期つ り合い 状態を,
本 論 文 著 者 らに よっ て 提 示 さ れ た手法T )を 用い て 解 析 し,
形 成さ れ る膜 応 力分 布を チェ ックする。 得られ た膜 応 力 分 布が設 計で仮 定した分 布と大き く異な る場 合は,
前ス テッ プで得られた裁 断図 をSTEP−
1の初 期 値と し て 設 計 応 力 分 布に 近い 膜 応 力 分 布が得 ら れ る までSTEP −
1か らSTEP −
5の手 順を繰 り返す。
4.
解 析 例お よ び考 察 (1> H.
P.
曲 面モ デルこ こ では単純な膜構造モ デルを 用
.
い て,
前 章で示し た 解 析 手 法の具体 的な適用方 法お よ び 既往の裁 断図作 製 手 法と比 較し本 提 案 手 法の妥当 性を考 察す る。
解 析モ デル は図一
5に示 す,
平 面 投 影 寸 法が同一
で曲一
103
一
幽
『
Cutting Line le,
OOOhi
。111
Tl
・・!=sss:
i
; oDELi
一
二 コ
塁
MODEL−
2 図一
5 解析モデル (H,
P、
曲面 ) 08、
マ 率が異な る二 種 類のH .P .
曲 面 (MODEL
一
ユ,MOD ・
EL−
2)で あ る。
両モ デル に対し, まずすべ て の膜 要 素 に U.=
万シ=
・
5kgf/cm の設計 膜応 力 を指定し, こ の等 張 力 状 態を理 想的な設計つ り合い状態と仮 定し た。
この よ うに仮 定された等 張 力 曲面を,
既往の測 地線を 用い た裁 断 図 解 析に より4枚の平 面 展 開 図に分 割 し (図一5
参 照 ),
各々 の展 開 図につ いて X 方 向[横 糸 (FILL
)方 向 ] の 寸法の み を 片側 1%ずつ 両側で 2%縮めて得ら れ る 裁 断 図を前章STEP −1
で与え る近 似 裁 断 図 (最 適 裁 断 図の初 期 値)とし た。
解 析 は対 称 性を考 慮し て 1/4曲面につ い て実施し,
解 析の初 期 値 として用い た近 似 裁 断 図の寸 法お よびメ ッ シュ レイアウ トを 図一
6に,
ま た膜 材 料の諸 定 数を表一
1に示す。
な お材 料 定 数は,
a.
膜 材 料は四フ ッカエ チレ ン樹 脂をコー
ティングし た ガ ラス繊 維 膜b.
応 力レベ ル は設 計 膜 応 力レベ ル,
応 力 状 態は縦糸 :横 糸=1
:1の応 力 比 c.
膜 材の初 期 伸 び を考 慮 した処 女 載 荷 等の状 態を想 定し,
同じ材 料の 二軸 引 張り試 験 結 果m を 参照して設 定し たもの である。 こ こ で裁 断 図の最 適 化を実 施す る前に,
初 期 値と して 用い た近 似裁断図 を相互に溶着し所定の 境界構造 物に取 り付け た時の実初期つ り合い状態の解析7 )を行い, 近 似 裁 断 図の良 否を考察し て お く。
こ の実 初 期のつ り合い状 態の解析に より得ら れ た膜 応 力 分 布 を 図一
7(a),
図一
8一
104
一
L
_
2,
,B4_
」L2
,
447_
」 MODEL−
2 亭・
韈
1卍
韓
「
覊
「
.
;
翻
、
5rr.
鱗1甲
.
り 欟・
二
鵬サ
匸
,
,
、
o.
τ
昨.
藍 葦、
鬟 鱶戔 薦 ”、
占
i
套・
」
8
口
辷
κ
注蕣’
・
驪 嬬1 難、
’
.
、
嶄甲
・
.
輟 獄 ≧ 蓼1ソ
嬲「
〜 葦・
’
.
黄 涯 二 毛’
i’
i
鑵「
粕
;
鑵i
ヒ
・
攀i
髴」
L
_ _
,,
99、一一
」L
−
,.
42。_
」 図一
6 近 似 裁 断 図の寸 法およびメ ッシュ レイア ウ ト (a)に示す。 図一
7 (a)に示すご と く,
曲率の 小さい MODEL−1
で は,
仮 定し た5kgf
/cm の設計等応 力 状 態・
か ら の膜 応 力 分布の乱れ は 比較 的少ない 。一
一
一
方,
図一8
(a) に示 す 曲 率の大きい MODEL−
2で は,
乱れの 幅は大き く,
特に溶 蒼 部 近 傍の縦 糸 方向に 過大な応 力が 発生 し,
その大き さ は 設計 仮 定 応 力の 2−
3倍に達してい る。
し たが っ て, 既往の手法に よ り得られ た裁 断図は MOD・
EL −
1程 度の小さ な曲 率 を持つ 曲 面に対して は妥 当で あ る が,MODEL
−
2の よ うな曲 率の大きい 曲 面に対し て は不 適 切で あると判 断さ れ る。 つ ぎに,
こ の 近 似 裁 断 図を 初 期 値と して, 前 章STEP −
2で定 義し た準 設計つ り合い状 態を求め る。
こ の場 合,
図一
6に示す よ うに各 裁 断 膜パ ネルの 外周部分 (境 界 要 素 )に は仮 定 した5kgf/cm の設 計 膜 応 力を指 定し, 内部 要 素に は無 応 力状 態の辺 長 を指 定 する。 この よ うに して得られた準設 計つ り合い状 態に お1.
ナる膜 応 力 分布 を図一7
(b
), 図一8
(b
)に示 す。
本 図に示 す よ うに 表一
1 解 析 に 用いた 材料 定数 Thickness t=
0.
08cm Your訌9’
S 図odu 工us FILL ; WARP:
Ex・
t=
Ey・
t=
218.
0658.
0kk Shear 区odu1UB Gxy・
仁三
57.
0kPoisson
「
s Ratio Vxy冨
Vyx=
0.
290.
B7凵 5kgf/cm ∈ ミ 塾 頃
]
〔a) 近 似 裁断 図 に よ る実 初 期つ り合い状 聾 凵 5kgt/cmコ
毳
話 (b} 準設計つ り合い状態L
上 5kgf/cm蕪
C 図一
7 最 適 裁 断 図に キる実初期っ り合い状 態 膜 応 力 分 布 解 析 結果 (MODEL−
1> 暑 溢 話一
105
一
uskgtfcm
∈ G丶
も 話ユ
〔a♪ 近似 裁 断 図によ る実 初 期つ り合い状 態 LIN MODEL−
2 σx(FILL)1.
爨
1
羲
骨.
ヒ
.
G鼕
ミ
、
.
、
黙 § 藻雛
こ
寺
・
轟轢
靉
.
1
§’
恩§.
’
丶
ざ.
§こ
装ぐ露
1
臥 曳:
丶
.
さご 薫.
、
」
、
畿.
卜
「
] 5 f/cmF
MODEL−
2 σy(WARP),
i
激 饗多 /;。
.
・
三戸 鵜似 :.
』
F
:
〕:
・
; rド
・
嬲 驚 翳蕩賜.
二、
.
ド尸
.
ゴ
霧。
嬲 影 _ 難笏 嬲 鴛篇攤 妻縫 獵 雛 嬲−
・
O=
コ E 乏 tゐ
ロ]
(b} 準 設 計っ り合い状 態 ] 5kgf/cm.
〔c> 最 適 裁 断 図に よ る実 初 期つ り合い状態 図一
8 膜 応 力分 布 解 析 結果 (MODEL−
1) 囂 丶い
u。v
田コ
一
一106一
MODEL
−
2v−一
一
一
一
一
一
一
。
近 似 裁 断 図 最 適 亂 断 図『
xBx7x6X5 ×4,7
・
イ,
・
1
2壁
_、
4tSi
,’
Y6.
〆・
」
K11
.
121/il’
Y5’
,
壽
1・t等
モ
控
x9斜
一
一
十
.
・
十
十
.
一
}
一
.
−
1
{
一
.
十
・
十
.
・
十
斗
.
−
1
−.
.
・
等
十
斗
・
十
,.
狸』
1
,s・
[
;
羅
茎三rH
−
←
十
粍 L_
_一
一
一_
_
一__
一
lIl
口
ii
YI Y2 Y3 Y4 T5 Y6 Yア 図一
9 近 似 裁 断 図 と最 適 裁 断 図の形 状 比 較 準 設 計つ り合い状 態は,
前 章 STEP−
2で予 測し た通り 設 計で仮 定し た等 応 力 状 態に極めて近い もので あ り,
わ ずか に見られる応 力の乱れ は無 視し得る ほ ど小さい。
・
こ の準 設 計つ り合い状 態における境 界 要 素の無応力辺 長 を算 出し (STEP
−3
),
こ の無応力 辺 長を持つ 境界要 素 を 図一
6に示す近 似 裁 断 図の固 定 内 部 要 素のま わり に 配置し, 前ge
STEP −
4で示 した 最 適 化 手 法 を用い て,
最 適 裁 断 図 を定 義する境 界節 点 座 標を決定 する。
曲 率の 大き い MODEL−
2につ い て,
初 期 値と し て用 いた近 似 裁 断 図と最 適 化さ れ た裁 断 図の形 状の比 較を図一
9に示 す。
本 図で は,
両 裁 断 図におい て座 標 値が共通 に固定されている内 部節点 を 重ね て図 示 してい る。
なお,
曲 率の小さいMODEL
−
1は,
初 期 値と最 適化 後の裁 断 図の形状に顕著な差異が な かっ た た め図 示し ていない。 ま た,
初 期 値 と 最 適 化 後の裁 断 図のX
方向 (横糸方 向 ) お よ びY
方 向 (縦 糸方 向)の幅の差異を一
覧に し て表一2
に示す。
本 表に示す よ うに,
曲 率の 小さいMOD −
EL −
1で は,
初 期 値と最 適 化 後の裁 断 図の寸 法の差 異 (幅 の差異 )は最 大で ±1.
5cm 程 度の微 少な もの である。一
方,
曲 率の 大きいMODEL
−
2で は,
図一
9および表一
2に示す よ うに,
初 期 値と最 適 化 後の裁 断 図の寸 法の 差異は大き く, 最 大で約20cm に も 達する。 特に,
図一
8(a)に見られ る ように,
初 期 値とし て用いた近 似 裁 断図に よ り生じ る実 初 期つ り合い状態の y 方 向の 膜 応 力は大き く,
近 似 裁 断 図のY
方 向の 幅は短 めで あっ た と思わ れ る。 これ に対し, 最適 化 後の裁 断図のy
方 向 の 幅は初 期 値よ り も長く な り良い対 応 を示 し てい る。 最後に,
前ス テップで得られ た最 適 化 後の裁 断 図を相 互 に溶着し所 定の境 界 構 造に取り付け た時の宰
初 期つ り 合い 状 態に お ける膜 応 力 分 布 を図一
7(c),
図一
8(c)に 示す。
まず, 曲 率の 小さいMODEL
−
1で は,
最 適 化 後 の裁 断図 に よ る膜 応 力 分 布は, 膜 面 全 領 域にわ た り設 計 で仮定し た5kgf /cm の等応 力 分 布 状 態に ほぼ等 しい状 態が得られ て い る。MODEL
−
1の場 合, もと も との近 艶 2 近似裁断図と最適裁断図の膜 幅の比 較 MOPE L−
1 (c MODE L−
Z(⊆皿】 Ini匸1a1OPt izod In1じ正8LOPtlm 匸τed〔
日
レ (b 〕 (b }一
(aレ ζa , (b】 〔b)一
〔al x1−
Xr ユ9ア.
8198.
4+
O.
6234.
2236.
1一
〇.
1 xz−
xz「
ユ47.
81 再7,
5一
〇.
2 ユフ3.
2169.
5一
3.
7 K3−
x3「
98.
398.
9 +o,
6ll7,
2107.
3一
9,
9 K4−
x自「
245.
32 ら6、
8 +1、
5Z 自2.
6250.
5 +ア.
9 K5−
X5F2 ら7、
3247.
5 +D.
z244.
9251.
3 +6.
4 域6−
X61245、
12 自6.
3 +1,
2 脳6.
2251.
6 +,.
畠 K7−
x712 晒.
32 自5.
9 +1,
L247.
7251.
4+
3.
フ K ε一
X8卩
2 鮪.
82 自5.
7 +0 924982 ら1.
0・
8.
8 x9−
xgI19 ア.
5197.
50.
0205.
2196.
1・
9.
1 X10−
X10卩
ユ婦.
51 与8,
自+
o.
9 ユ6Z,
4152.
7一
9.
フ X11−
Xl1’
100.
199.
5一
〇.
6 ユ19.
0110.
6一
8.
4 XL2,
X12’
50 3 ,o.
6 +o.
376.
669.
3一
7.
3 Y1−
Y1198.
198.
6+
D.
595.
o98.
5+
3.
5 V2−
Y211 凸75148.
3 +o.
8 ユ44.
3145.
3+
1.
0 Y3−
Y31197 3198.
2 +o.
ヲ 191.
51 男.
1 +1.
6 Y4−
Y61296.
0295.
9一
〇.
12979309.
2 +11.
3 Y,−
Y5唱
3自6.
o3 ら65一
〇.
535L.
8363.
ア +11.
9 Y6−
Y6唱
397 5397.
1一
〇 自 40& ら 420.
9 +16.
自 Y7−
Y71 仙7 , 嫡8,
L ÷1,
1453.
94 フ5.
7 +L9.
6 似裁 断 図の性 状が良 く,
近似裁断図に よ る応 力の 乱れ も少な かっ た た め, 最適 化 後の裁 断 図による膜 応 力 分 布 も ほ ぼ 理想 的な等応 力 状 態 が 得られたものと 思わ れ る。一
方,
曲率の大 きいMODEL
−
Zの場 合,
最 適 化 後の裁 断 図に よ る膜 応 力 分 布は,
図一
8(c)に示す よ うに, 境 界コー
ナー
部お よび 膜パ ネル溶 着 部 近 傍に お い て設 計等 応 力 状態 か らの乱 れ が多少み られ る。
しか し なが ら,
本 図と図一
8 (a)と比較すると, 応 力の乱れの状態 は大 幅 に改 善さ れ てい ること が判 明する。 また,
わ ず かにみ ら れ る応 力の乱れ も工学 的に許 容し得る範囲内であり,
本 論 文で提 案し た裁 断 図 解 析 手 法は妥 当な もの であ る と判 断さ れ る。 こ こ で,
上記 解析 結 果を も とに裁 断図の 製 作 精 度に つ いて 考 察を加え る。 表一2
に 示す初 期 仮 定 裁 断図 と最 適 化さ れ た裁 断 図の寸法の差異 (裁断図の幅の差 異 ) をみ る と,
MODEL−
1で最大 1.
5 cm,
MODEL
−
2で最 大20 cm で あり,
これ ら の 値は対角 方 向の ス パ ン 長の 0.
15 %および 2.
0%に相 当す る。 これ に対し,MODEL
−1
で は,
初 期 仮 定 裁 断 図と最 適 化 裁 断図によ る実 初 期つ り 合い状 態の差 異は微 少で あ り,
MODEL−
2の場 合で は,
こ の差 異は顕 著で あ る。 し た がっ て, 工学 的に許 容し得 る裁 断図の精度と して,
スパ ン長の 0.
1% 程 度が要 求 さ れ る。
ただ し,
本 解 析モ デ ル に用い た膜 材 料は 四 フッ カエ チ レン樹 脂 をコー
ティ ングし た ガラ ス繊 維 膜を想 定 し た もので あり,
他の膜 材た と え ば ポ リエ ス テル膜等の 剛 性の低い材 料の場 合で は,
要 求 精 度は緩和さ れ る。
(2) 実 膜 構 造 物へ の適 用 こ こ では,
提 案し た裁 断 図 解析 手法を既存の膜 構 造 物 に適 用し,
提 案 解 析手法の実構 造物へ の適 用 性お よび妥 当 性 を検 討す る。
解析 を適 用し た実 膜 構 造 物の外 観を写 真一1
に示す。 本 構 造 物は約 30mX30m の空 間を7.
2m 間 隔の 格子 状一
107
一
C
B
二=== . 図一
10 境界構造の形 状 写 真一
1 実 構 造 物の外 観 に配 置され た鋼 製パ イ プの アー
チ骨 組に四フ ッ化エ チレ ン樹 脂ガ ラ ス繊 維 膜を 張っ た テン ショ ン膜 構 造で あ る9}。
本 構 造 物の正方 形 膜パ ネ ルの ]ユ ニ ッ トを解 析の 対 象と し た。 図一
10に膜パネル が取り付け ら れ る周 辺 境界構造 物の形 状お よ び寸 法を 示 す。
図一11
に実 際に 取り付け ら れ た膜パ ネル の裁断 図 〔点線 )を示 す。 こ の 裁 断 図は設 計 仮 定 等 張 力 曲面 (5kgf
/c皿 )を既 往の測 地 線に基づ く解析によ り3
枚の平 面 展 開 図に分 割し, 各々 の展 開 図につ い て X 方 向 〔横 糸 方 向 )に片 側 1.
5% (両 側で 3.
0% )つつ縮めて得ら れ た も のであ る。 解 析に用 いた膜材料の諸定 数は表一
1の とお りであ る。
この与 え ら れ た 裁断 図を相 互に溶 着し境界構造 物に取 り付け た時の実初 期つ り合い 状態における膜 応 力 分 布 を 図一
12(a)に示す。
本図 に示す よ う に,
膜 応 力分 布は設 計で仮 定した等 応 力 状 態とは異 な り,
応 力の 乱 れ は顕著 である。
こ の乱れ の傾 向と して, 膜パ ネル中央 部の横糸 方 向 (ax)は約 10kgf
/cm の一
様で はある が過大な応 力 分 布と なっ て い る。一
方, 縦糸方 向 〔σy)の応 力 分布で は,
溶 着 部で の過 大 応 力お よびコー
ナー
一
部に お け る過 少 応力 が 顕 著である。
特に,
コー
ナー
部で は 圧縮応力 が生 じ て お り, この こ と はこの領 域に 「し わ」が発 生す ることで あ り, 実 際に施工 され た膜パ ネルにおい て も 同じ領 域に 実 際の 「しわ」が観 察さ れ たη。
こ の裁 断 図 を初 期 値と して, 前 章で提 案 し た解 析手法 を用い て裁 断 図の最適化を計っ た。
解析に よ り得られ た D AH50cm
EoO 頃T
or−一
一
一
一
〇 一 近似裁断図 最 適 裁 断 図C
B 図一
11 近 似裁 断 図と最 適 裁断 図 の 比較一
108
一
D AL ⊥ 5kgf/cm D σx〔FILL) σx(FILL) c D A 〔a) 近似裁断図による実 初 期つ り合い状 態 C
靉
墾
D σy(WARP) σy(WARP > ∈ 。 \ 曼 頃]
C 鹸纓
、爨
A 凵 5kgf/cm、
ミ
駅
蠢 ぎ霧
飜
藁、
戀鼕
鑿
灘
霧
\ 叢繋
難
暖、
」
“、
覊
、
鼕
「
B A B ∈ 。 \ 重 ゆユ
C B (b) 最適 裁断図 に よ る実 初 期つ り合い状 態 図一
12 膜 応力 分 布 解 析 結 果 最 適 化 後の裁 断 図の形 状お よ び寸 法を 図一
11に初 期 値 と重ねて (最 適 化 後の裁 断 図は実 線 )示す。
また,
最 適 t 化 後の裁 断 図 を相 互に溶 着し境界 構 造物に取り付け た時 の実 初 期つ り合い状 態に お け る膜 応 力 分布を図一12
(b
) に示す。
本 図 と 図一
12(a)を比 較す る と,
最適 化された 裁 断図 を 用いる こ と に よ り膜応力の乱 れ は大 幅に改善さ れ,
コー
ナー
部および 溶 着 部にわずか の応 力の乱れが 残 る程 度で あ る。
こ の膜 応 力 分 布の改 善 と裁 断 図の最 適 化 の対 応 をみ て みる と,
ま ず実 際に用い ら れ た裁 断図 (初 期 値)に よ る横 糸方向(ax)の過 大 応力 は裁 断 図 作 製時に 推 定し た縮め 量 (3.0
%)が大き 過 ぎ た も の と思わ れ,
そ の分だ け初期値 裁断 図の横 糸 方 向の幅 が 短 か かっ た も の と判 断され る。
最 適 化後の裁 断図の横糸 方向の幅は初 期 値 と比べ て明らかに長く なっ て お り,
これ に よ り横 糸 方 向の過 大 応 力が緩 和さ れ設 計 等 応 力分布に近づ い た も の と 思 わ れる。 また,
コー
ナー
部に発生 し た 圧縮応 力 は,
初 期 値 裁 断 図におい て縦 糸 方 向の膜 幅が 過大であっ たこ と に起 因してお り.
最 適 化 後の 裁 断 図に おい て は対応す るコー
ナー
部の縦 糸 方 向の幅が減少さ れてい る。 実 際の 施工過 程に お い て は,
こ の圧縮 応力 に 起 因 して発 生し た 「し わ」を取り除く た めに,
「し わ」 部 分 近 傍を 円弧 状 に カッ ト して縦 糸方向の 膜 幅を縮め,
再 度 境 界 構 造に取 り付け た。
その結 果,
「し わ」は消 滅し た。 し かも,
初 期 値 裁 断 図か ら実際に カッ ト し た後の縦糸 方向の膜 幅 と,
最 適 化さ れ た裁 断 図の膜 幅は ほ ぼ等 しい結果と なっ た。
上 記の検 討お よ び考 察よ り, 本論文で提案した裁断 図解 析 手 法の実 構 造 物へ の適 用 性お よ び妥 当 性が確 認さ れた。
一 109一
5.
結 語 本 論文で は既往の測 地 線に基づ く膜 構造の裁 断 図 作 成 手法とは異な り, 設 計で仮 定し た設 計つ り合い 状態に近 い膜 応 力 分 布が得 られ るよ うな裁断 図を,
最適 化 手 法 を 用い て決 定 する新しい解 析 的アプロー
チを提 案した。
単 純な解 析モデル に つ い て, 既往の手法お よ び提 案 手 法に よ る二種 類の裁 断図 を 用いて,
形 成さ れ るつ り合い 状 態 を比 較し た。 その結 果,
提案手法に よ る裁 断図を用 いれ ば, 既 往 手 法の 裁 断 図よ りも設計応 力状態に近い初 期つ り合い状 態が得ら れ るこ と が判明し,
提 案 手 法の妥 当性お よ び必 要 性が確 認さ れた。
また,
本 解 析 手 法 を 既存の膜 構 造 物に適用 し, 提案 手 法の実 構 造 物へ の 適用 性が検証 さ れ た。
ただし提 案した手法 は,
あ く まで間接 的な最 適 化 問 題 と して定 式 化し た もの で あ り, 真の最 適 解とな る理 論 的 な保障は ない。 し か し ながら,
膜 構 造 物の現 状の裁 断・
溶 着 技 術 さ らに は実 際の施工精 度 等を考慮 に入 れ る と,
本論文で提 案した新し い裁 断 図作 成 手法 は 十 分実用に供 し得るもの と判 断 され る。 ま た序で述べ た ように,
施工時におい て設計つ り合い 状態を精 度 良く実 現する ために は,
本 論 文で示 した精 度 の 良い裁 断 図の作 成 以 外に,
境 界 構 造 物の施工精 度あ る い は初 期 張 力の導入方 法 等の重要な因子が存在す るこ と に留 意すべ きである。
参 考 文 献 1) 石井一
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2,
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201−
208,
198:6
SYNOPSIS
1
UDCI624.074.42
THEORETICAL
ANALYSIS
FOR
DETERMINING
CUTTING
PATTERNS
FOR
T!(EMBRANE
STRUCTURES
BY
ADOPTING
OPTIMIZATION
TECHNIQUE
by HARUJI TSUBOTA and ARATA YOSHIDA, Kajima
'
Corporation,
Merpbers of A.I.J.'
Current
structural design methods fordetermining
theinitial
equlibrium configuration of membrane structures arebased
on tHe assumption thatthe membrane stressdistribution
isuniform allover the surface.However,
a typical methed of fabricatingthese structuTes istodivide
the complex curved surfaceinto
a number efplane
membrane stripscalled `cuttingpatterns',which are then assembled and
finally
stretchedbetween
fixed
boundary
members.
.
'
Presently,the cutting patternisobtaingd by dividingthe curved surface intoseveral approximate plane de-veleped strip$
by
utilizing geodesticlines,
and then obtaining the cutting patternby
estirnating the membrane elongation corresponding to theinitial
membrane stressdistribution.
Errors
occur indeveloping
thenon-developable
curved surface and also in estimating the membrane elongation.,Therefore,
the actual stress distribu-tiondeviates
from
the assumed uniform stress state and the accuracy of the cutting patte[nisconsidered tobe
animportant
factor
affecting thebehavioi
and safety of actual membrane structures.Inthis
paper,
a new analytical methodfor
producing a rnore accvrate cutting patternby
utilising anoptimiza-tiontechnique isproposed. The optimum cutting pattern
is
definde
so thatthe membrane stressdistribution
in
the
'the
actualinitial
equilibrium statebecomes
as closely as possible to the uniferm stressdistribution
assumedin
design
stage. An optimization problemis
formulated
and solvedfor
determining
thegeometry of the optimum cuttlng pattern.The proposed method
is
applied tosimple membrane structural models.As
t'heresults,it
is
found
thatthe opti-mum cuttingpattern
obtainedfrom
the proposed methodis
able toform
the close stressdistribution
to theuni-formone assumed inthe
design,
and thenecessity of theproposed methodfor
producing theaccurate cuttingpat-tern
is
confiTmed'
The applicabilty and validity of the