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政権交代によるアルゼンチンシェール開発への影響

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– 1 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 更新日:2016/3/15 調査部:舩木弥和子

政権交代によるアルゼンチンシェール開発への影響

(Platts Oilgram News、International Oil Daily、Business News Americas、Business Monitor International 他)

1. 2015 年 12 月 10 日に大統領に就任した Macri 氏は、為替の自由化、ペソの切り下げ、輸入規制の廃 止等の政策を次々と発表、自由主義的な経済政策をとり、アルゼンチンを普通の国に戻すことに努 めている。対外民間債務問題についても積極的に返済解決に動いている。

2. Macri 大統領はエネルギー大臣に、Shell Argentina に 37 年勤務し、CEO を務めた Juan Jose Aranguren 氏を任命した。新政権は 2016 年 1 月初めに原油価格の引き下げを行なったが、石油・ガ ス関連の政策についてはこれまでのところあまり動きがない。

3. しかし、Macri 政権下でアルゼンチンが変わりつつあるのを受けて、Dow Chemical や American Energy Partners 等が VacaMuerta シェールの探鉱・開発への投資を表明している。

4. Vaca Muerta シェールでは、YPF と Chevron が Loma Campana 鉱区で本格生産を、ExxonMobil、 Shell、Total 等がパイロット生産を行っている。米国のシェールよりも損益分岐点が高いものの、掘削 コストを引き下げたり、プロッパントを国内で供給したりと、コスト引き下げ努力が行なわれている。 5. Macri 氏が大統領に就任したことで、石油会社による投資が増加し、Vaca Muerta シェール開発が進

展することが期待されているが、YPF が 2016 年の資本支出を削減する等懸念事項も多い。政府が頻 繁に政策変更を行ってきたという過去もあり、引き続き動向を注視していく必要があると考える。 1. 大統領選挙でMauricio Macri氏勝利 2015年、アルゼンチンでは大統領選挙、国会議員選挙、州知事選挙など様々な選挙が行なわれ、選 挙の年となった。中でも注目を集めた大統領選挙は、6月10日の政党の登録、6月20日の候補者の登録、 8月9日の予備選挙を経て、10月25日に本選挙が行なわれ、6政党の6候補者が争った。この本選挙で、 第一位の候補者は45%以上の得票、あるいは、40%以上の得票で第二位以下の候補者に10%以上の差を つければ、大統領に選出される。しかし、今回の本選挙ではブエノスアイレス州知事のDaniel Scioli氏が 37%、ブエノスアイレス市市長のMauricio Macri氏が34%の票を得たため、11月22日に決選投票が行なわ れることとなった。決選投票では、Macri氏が51.34%の票を獲得し、48.66%の票を得たScioli氏を僅差で破 り、大統領となった。 Macri氏は56歳で、政府の経済活動への干渉を減らすことを公約としてきた。12月10日の大統領就任 式で、Macri新大統領は「やるべきことをやる」との内容の短い演説を行なったが、その演説の通り、就任

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– 2 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 直後より為替の自由化、ペソの切り下げ、輸入規制の廃止等の政策を次々と発表した。Fernandez前大統 領が左派で、保護主義的な経済政策をとっていたのとは対照的に、中道右派のMacri大統領は、自由主 義的な経済政策をとり、アルゼンチンを普通の国に戻すことに努めている。 これら新たな経済政策は大統領令により導入されているが、通常、大統領令は緊急時のみに制定が 認められるもので、現在のやり方は違法であるとの見方もある。国会は2015年の議員選挙により、上院で は72名の議員中42名を前政権が確保し、過半数を占めた。一方、下院では257議席のうち前政権派議員 の議席数が102議席となり、現政権は連合すれば過半数を占められることとなった。Macri大統領は、議 会でスムーズに法律制定ができるように、上院の前政権派議員に対し現政権側につくよう働きかけを行 なっているという。 Macri大統領は、対外民間債務問題の解決に向けても積極的に動いている。長年、債務の減額に応じ なかった米国の投資ファンドと交渉を行ない、2016年2月末には請求額の75%の約46億5,300万ドルを 支払うことで基本合意、短期間のうちに債務不履行を脱する手前まで到達した。 2. Macri政権のエネルギー、石油・ガス政策 このように経済面では様々な政策がとられ、変革が進んでいるが、石油・ガスに関する政策にはこれま で大きな変更がない。

Macri大統領はエネルギー大臣にJuan Jose Aranguren氏を任命した。Aranguren氏は、Shellのアルゼ ンチン子会社Shell Argentinaに37年勤務し、CEO を務めた人物である。2015年6月にShell Argentinaを 退任した後は、Macri氏の選挙キャンペーンでアドバイザーを務めていた。アルゼンチンの探鉱・開発の 現状や問題点を熟知しているAranguren氏がエネルギー大臣となったことで、同国の石油・ガス政策は大 きく進展するとみられていた。

Arangurenエネルギー相は就任直後の12月14日に、生産量を増やすため、アルゼンチンが天然ガス 価格引き上げを検討していると語った。 また、Macri 大統領がCristina Fernandez前政権下で国有化さ れた企業を民営化するのではないかと懸念されていたが、これについてArangurenエネルギー相は政 府が51%を保有しているYPFの株主構成を維持すると語った。さらに、12月末には、2002年以来続いてい る石油・ガス産業に対する管理と補助金を廃止することを計画しており、$63~$77/bblとされていた国内 の原油価格を次第に国際価格にあわせると語った。

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– 3 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 られた石油・ガス関連の主な動向は、原油買取価格の引き下げだけである。2016年1月初め、Aranguren エネルギー相は石油会社と協議の上、軽質のMedanito原油の価格を$75/bblから$67.50/bblに、重質の Escalante原油の価格を$63/bblから$54.90/bblに引き下げた。 Macri大統領が次々と経済政策を打ち出しているのに、石油・ガス関連の政策については動きがあまり ないことについては、次のような理由や背景があるのではないかと考えられる。 ① Macri政権は対外債務の返済や経済面での変革を最優先課題としており、これらに一定の進展が みられた後に、石油・ガスに関する政策に手をつけようと考えている。 ② 選挙期間中、Scioli氏が常にリードしており、Macri大統領自身も自らが大統領に当選するとは考え ていなかったため、個別の具体的な政策については検討されていなかった。 ③ ブエノスアイレス市の市長であったMacri氏の周辺には、国政を執り行うにあたって必要とされる十 分な人材が揃っていない。Aranguren氏がエネルギー大臣に就任したものの、その下を固める人 材がまだ集まっていない。 3.政権交代を受けての石油会社の動向 エネルギー、石油・ガス政策に関してはいまだ大きな動きはみられないものの、Macri政権下でアルゼ ンチンが変わりつつあるのを受けて、同国での探鉱・開発への投資を表明したり、活動規模を拡張したり する石油会社が出現している。

YPF とDow Chemical は12月15日、2016年に5億ドルを投じNeuquén州、El Orejano鉱区で30坑を掘削、 シェールガス開発を行なうことで合意した。これによりガス生産量を750,000m3/dから2MMm3/d に増加 させる計画である。両社は2013年にシェールガスのパイロットプロジェクトを開始、これまでに3.5億ドル を投じ、19坑で生産を開始している。

同じく12月には、Neuquén州がExxonMobilのVaca Muertaシェール開発計画を承認した。ExxonMobil は少なくとも2.29億ドルを投じLa Invernada鉱区及びBajo El Choique鉱区のパイロットプロジェクトを開始、 水平坑井5坑を掘削する。ExxonMobilは、パイロットプロジェクトの結果次第では138億ドルを投じ556坑 の水平坑井を掘削する計画である。

2016年1月には、WintershallがVaca MuertaシェールのAguadaFederal鉱区の権益を50%から90%に引き 上げることでNeuquén州立石油会社Gas y Petroleo del Neuquén(GyP)と契約を締結したことが明らかにな った。

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– 4 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。

また、1月13日には、YPFとチリのENAPが、Magallanes沖合Marina Austral basinの探鉱・開発ライセンス を10年間延長するとともに、1.65億ドルを投じることを発表した。

さらに、1月14日にはChesapeake Energy の創始者であるAubrey McClendon氏が所有するAmerican Energy PartnersとYPFが、当初3年間のパイロットプロジェクト期間に、Bajada de Anelo 鉱区(面積 123km2)に4.47億ドルを投じることで合意した。両社は、Pluspetrol SA及びGas y Petroleo del Neuquénと Cerro Arena鉱区の開発を行なうことでも合意し、American Energy Partnersは同鉱区の開発に6,000万ド ルを投じるとしている。 このように、投資計画が相次いで発表された背景には、新大統領が投資家に好意的な政策をとること を期待して、Fernandez前政権下で石油会社の多くが投資を遅らせていたことがあると考えられる。Scioli 氏、Macri氏ともに、非在来型の探鉱・開発に投資を呼び込み再度、石油、ガスの自給を達成することが 重要としていたため、大統領選挙前には、どちらが勝っても歓迎するというのがエネルギー産業のコン センサスとなっていた。 4.Vaca Muertaシェール開発状況 アルゼンチン政府は投資を維持し、生産量を増加させるため、新たに生産を開始するガスの価格を $7.50/MMBtu、原油価格を$54.90~67.50/bblに設定、2014年10月に改正された炭化水素法では、非在 来型のコンセッション契約期間を25年から35年に延ばし、10年の延長が可能とする等の措置をとってき た。そのため、原油価格が低迷する状況下にあっても、アルゼンチンでの探鉱・開発は周辺の南米諸国 と比べて落ち込みが少ないとされてきた。 現在、Vaca Muertaシェールで本格的に生産が行われているのは、YPFとChevronが開発中のLoma Campana鉱区のみで、同鉱区の2015年第4四半期の生産量は50,600boe/dである。2015年中ごろには、 YPFが、Loma Campana鉱区の東側のスウィート・スポットにより多くの水平坑井用のリグを移動していると 伝えられていたが、2016年に入り、東から西に活動の中心を移し、ガス開発に重点を置くようになってき たという。Vaca Muertaシェールでは、YPF、Chevronの他に、ExxonMobil、 Shell、Total、Wintershall等が パイロット生産を行っている。

Morgan Stanleyによると、VacaMuertaシェールの損益分岐点は、米国のシェールよりも高いといわれて いる。米国シェール層は水平坑井により開発が進められているのに対し、VacaMuertaシェールでは2015 年第2四半期以降は水平坑井の掘削が増えてはいるが、掘削される坑井はほとんどが垂直井であるの

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– 5 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 で、本来であればVacaMuertaシェールのほうが1坑あたりの掘削コストは安いはずである。しかし、Vaca Muertaシェールの垂直井1坑あたりの掘削コストは2011~2013年の1,100万ドルから700万ドルに減少し たものの、米国の垂直井掘削コスト400万~500万ドルに比べると高い。水平坑井の掘削コストも、2014年 の2,500万ドル、2015年第1四半期の1,500万ドルから現在1,300万ドル以下に減少したが、やはり米国に 比べると高い。YPFのMiguel GaluccioCEOが、シェールに関しては効率を高めBakkenやEagle Ford並み のコストを目指す、2016年中に水平坑井の掘削コストを1,000万ドルとする等の発言を行なう等、 VacaMuertaシェールで開発中の企業は、新たな技術を導入し、効率を高めることで、さらに掘削コストを 引き下げる必要があると考えているようだ。また、米国に比べ開発・生産の規模が小さいことも、損益分岐 点を引き上げている原因であると考えられる。さらに、プロッパントを輸入していることもコスト高につなが っていると言われている。YPFは、2016年3月よりプロッパントのプラント(建設コスト1.6億ドル)を開業し、 国内産でまかなうことを目的にアルゼンチン各地の砂を調査し、プロッパントに適したものを全国から搬 入する計画であるという。 終わりに Macri氏が大統領に就任したことにより、石油会社による投資が増加し、Vaca Muertaシェール開発が 進展することが期待されているが、懸念事項も多い。 Vaca Muertaシェールの開発には今後20年間で1,500億ドルの投資が必要とされている。GyPの Alberto Saggese総裁も、Vaca Muertaシェールのプロジェクトをパイロットテストから本格生産に移行する ためにはより多くの投資、パートナーが必要であると語っている。一方で、Vaca Muertaシェールの多くの エリアはすでに契約が締結されていて、オープンなエリアは少なく、新たに参入する場合は、YPFやGyP、 Shell等とパートナーを組むことになると考えられる。ところが、油価が低く推移しているためファームアウト してパートナーを探すのには適した時期ではないと考える企業もある。例えば、AzabacheはNeuquén Basin、Vaca Muertaシェールの2鉱区で非在来型の探鉱・開発を行なうパートナーを探していたが、油価 下落からパートナー探しを中止した。また、2014年の炭化水素法改正で契約期間が35年となり、喫緊に パートナーを探す必要はないと考える企業もあるという。新規参入企業が少なくなれば、投資増の機会も 減り、シェール開発進展の妨げとなることが考えられる。 YPFが、2016年3月に、2016年の資本支出を20~25%削減すると発表した。原油やガスの買い取り価格 は高いものの、高いインフレ率と通貨安の影響で、コストが上昇していることが原因であるという。Miguel

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– 6 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 Galuccio CEOは、投資は続けるものの、過去数年間に比べ緩やかなペースとなると語った。そして、現 在の原油価格では、IOCと新たにJVを組むことができなければ、YPFはVacaMuertaシェール開発を加速 することはないとした。Vaca Muertaシェールでの掘削井数は、2015年の173坑から2016年は54坑(うち、 40坑はLoma Campana鉱区で掘削)に減少する見通しだ。2030年に向けて非在来型や沖合での掘削に 焦点をあて、YPFの企業規模の拡大を図るとし、VacaMuertaシェールの探鉱・開発の中心となってきた YPFが投資額を削減することによる影響は、非常に大きいと考えられる。 さらに、アルゼンチンでは石油、ガスの買取価格が高く設定されており、これが多くの企業が同国での シェール開発に興味を示す大きな理由と考えられるが、アルゼンチンはこれまでも頻繁に政策変更を行 ってきた国であり、政権は変わったものの引き続き動向を注視していく必要があると考える。 Neuquén州主要鉱区図

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– 7 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 Vaca Muertaシェールの探鉱・開発状況(1) 企業 鉱区 年月 契約締結、探鉱・開発等の状況 YPF Chevron Loma La Lata Loma Campana 2013 年 7 月 開発契約を締結。1 年間の第 1 フェーズでは 12 億 4,000 万ドルを 投じ General Enrique Mosconi エリア(20km2)で 100 坑を掘削 2014 年 4 月 2014 年中に 16 億ドルを投じ、Loma Campana 鉱区で 170 坑を掘削 すると発表、大規模な開発段階へ移行。今後数年間に 160 億ドル を投じる計画 2014 年 9 月 Loma Campana 鉱区の生産量は 2014 年初の 1.2 万 b/d から 2.1 万b/d に増加。水平坑井10 坑、垂直坑井200 坑より生産中。掘削 コストは垂直井が 2013 年 7 月の 1200 万ドルから 700 万ドルに、 垂直井が 2013 年末の 2500 万ドルから 1550 万ドルに下がった。 掘削の時間も短縮、垂直井掘削日数は31.7 日から20 日かそれ以 下となった。スィートスポット 2 カ所を確認。西側は垂直井で開発、 東部分は 2015 年に水平坑井のキャンペーンを行う 2015 年 9 月 両油田の生産を抗議行動、道路封鎖により停止。作業員、設備、 環境を守るため 2015 年 12 月 54,000 boe/dを生産。Loma Campana 鉱区の生産量を2018 年まで に倍増させる計画 YPF

Dow Chemical El Orejano

2013 年 9 月

El Orejano 鉱区の開発に関する契約を締結。Dow Chemical が 1 億 2,000 万ドル、YPF が 6,800 万ドルを投じ、シェールガス井 16 坑を 掘削、3MMm3/d を生産する計画 2014 年 9 月 250,000 m3/d(8.8 MMcf/d)を生産。2014 年末までに 1MMm3/d の ガス処理プラントが建設され生産量は増加する予定 2015 年 12 月 2016 年に 5 億ドルを投じ 30 坑を掘削、シェールガス開発を行なう ことで合意。ガスの生産量を 750,000m3/d から 2MMm3/d に増加 させる計画。2013 年にシェールガスのパイロットプロジェクトを開 始、これまでに 3.5 億ドルを投じ 19 坑の生産を開始している YPF Petrolera Pampa Rincon del Mangrullo 2013 年 11 月 第 1 フェーズでは 8,150 万ドルを投じて3D 地震探鉱 40km2 と 34 坑の掘削を、第 2 フェーズでは 7000 万ドルを投じ 15 坑を掘削す ることで契約締結 2015 年 5 月 49 坑より 1.4MMm3/d(50 MMcf/d)を生産中。 1.5 億ドルを折半で 追加投資。生産量を 4MMm3/dに引き上げる計画 YPF Petronas La Amarga Chica

2014 年 2 月 La Amarga Chica 鉱区開発に関しパートナーを組むことで MOU を 締結

2014 年 8 月

Petronas は YPF より La Amarga Chica 鉱区の権益の 50%を取得 し、同鉱区にファームインすることで予備合意。3年間に5.5億ドル (うち 4.75 億ドルは Petronras が負担)を投じ、2015 年第 1 四半期 より水平坑井、垂直井あわせて 35 坑を掘削する。その後、ファク トリー開発モードに移行し、5 年間に 10 億ドルを投じる計画 2015 年 5 月 契約発効 YPF Sinopec ― 2015 年 1 月 アルゼンチンで探鉱・開発を行う合弁会社の設立で暫定合意、 MOU に調印。在来型およびシェールオイル、シェールガスを共同 開発する YPF Andes Energia El Manzano West 2015 年 3 月

Las Varillas x-1 井を掘削(掘削長 2,393 m)、水圧破砕に成功、API 比重23 度の原油を出油。Andes は Vaca Muerta シェールの 40%、 Agrio シェールの 100% の権益を保有

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– 8 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 Vaca Muertaシェールの探鉱・開発状況(2) YPF Total ― 2015 年 3 月 Vaca Muerta シェールのプロジェクトについて評価、今後の JV 拡張について協議。Total は Aguada Pichana 鉱区の権益 27.3%、San Roque 鉱区の権益の 24.7%を保有。Aguada Pichana 鉱区及び San Roque 鉱区ではガスを生産中。Total はオペレーターとして Aguada de Castro、Pampa Las YeguasII、El Curqui、La Escalonada 、Rincón La Ceniza 鉱区 で、パートナーとして Rincón de Aranda、Veta Escondida、 Cerro Las Minas、Sierra Chata、Cerro Partido 鉱区で非在来型 ガスの探鉱中。

YPF

Gasprom ― 2015 年 4 月

Gazprom と YPF、 Vaca Muerta シェールの開発に Gazprom が参加する旨の覚書締結。

YPF ONGC ― 2014 年 9 月 上流分野での協力関係を樹立。

YPF ExxonMobil ― 2014年10月 非在来型資源開発での協力について協議。 YPF Wintershall

Pan American Energy

Bandurria Sur Bandurria Centro Bandurria Norte 2015 年 7 月 Concession 契約を締結。投資額は 270 億ドル。 YPF Pan American Energy

Lindero Atravesado 2015 年 7 月 Concession 契約を締結。開発期間は 20 年で 110 億ドルを投 じる。権益保有比率はオペレーターの Pan American が 62.5%、YPF が 37.5%。 YPF American Energy Partners Bajada de Anelo 2016 年 1 月 当初 3 年間のパイロットプロジェクト期間に 4.47 億ドルを投じ ることで合意。両社は、Pluspetrol SA 及び Gas y Petroleo del Neuquen と Cerro Arena 鉱区の開発を行なうことでも合意し American Energy は同鉱区の開発に 6000 万ドルを投じる。

GyP

Wintershall Aguada Federal

2014 年 1 月 Wintershall は Aguada Federal 鉱区の権益 50%を取得、GyP と 同鉱区を開発する。 2014年12月 1.1 億ドルを投じパイロットプロジェクトを開始。 2015 年 3 月 探鉱井2 坑の掘削を開始。結果によっては水平坑井6 坑を掘 削予定。 2016 年 1 月 Wintershall は AguadaFederal 鉱区の権益保有比率を 50%から 90%に引き上げることで GyP と agreement 締結。 GyP ExxonMobil

Parva Negra 2014 年 7 月 Exxon Mobil は Parva Negra 鉱区の Petrobras 保有権益 42.5% を獲得。

La Invernada-Bajo

del Choique

2014 年 5 月 Bajo del Choique X-2 井を掘削(掘削長 4570m)、石油 770b/d の出油に成功。 2014年12月 La Invernada X-3 井を掘削(掘削長 4686m)、石油 448 b/d、ガ ス 1MMcf/d の出油、出ガスに成功。 2015年12月 少なくとも 2.29 億ドルを投じパイロットプロジェクトを開始。水 平坑井 5 坑を掘削。パイロットプロジェクとの結果次第で、同 社は 138 億ドルを投じ 556 坑の水平坑井を掘削することを計 画。ExxonMobil は GyP Neuquén と 35 年の E&P concession 契約を締結している。

Parva Negra

Este 2015 年 9 月

ExxonMobil がファームイン。同鉱区の権益保有比率はオペレ ーターの Petrobras が 30.2%、Hunter が 7.3%、Atalaya が 5%、 Exxon が 42.5%、GyP が 15%。5400 万ドルを投じ探鉱井 4 坑を 掘削する。

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– 9 – Global Disclaimer(免責事項) 本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの 投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責 任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。 Vaca Muertaシェールの探鉱・開発状況(3) GyP Shell Sierras Blancas Cruz de Lorena 2013 年 3 月 最初に掘削し水圧破砕を行った水平坑井で API35 度の石油 465bbl/d とガス 85 ㎥の出油、出ガスに成功。

2014年12月 Sierras Blancas 鉱区で水平坑井 4 坑、垂直井 1 坑、 Cruz de Lorena 鉱区で水平坑井 1 坑を掘削。 2015 年 8 月 両鉱区の生産ライセンス(期間35 年)を取得。パイロットプロジ ェクト実施へ。5 年間に 2.5 億ドルを投じ、掘削と 1 万 b/d を処 理できる原油ガス処理プラント等インフラの建設を行う。パイ ロットプロジェクトの結果が良好であれば開発に移行。権益 保有比率は、Sierras Blancas Block が Shell85%、GyP10%、 Medanito5%、Cruz de Lorena Block が Shell80%、 GyP20%。 Americas Petrogas

ExxonMobil Los Toldos I 等

2013 年 2 月 多段階フラクチャリング実施。 2013 年 6 月 坑井をパイプラインにつなぎ、ガスの販売を開始。 Madalena Ventures Pluspetrol ― 2015 年末 初の水平坑井掘削、水圧破砕実施予定。 (各種資料より作成) 以 上

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