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序章 調査の目的と概要

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Academic year: 2021

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■序章 調査の目的と概要

1.調査の目的

「NPO と企業の協働」が「新しい公」(国では「新しい公共」と表記)に果たす役割が大きくなっている。世界に目を向け れば、 ISO26000 が発行され、組織の社会的責任ある行動への期待が高まり、企業の CSR はグローバル化に伴って世 界を視野に入れたものへと変化し、NPO 等との関わりも変わっていくと考えられる。 愛知県では2001年度に「企業とNPOのマッチング意向調査」を実施した。当時、157団体(2002年3月末)だったNPO 法人数が9年余の間に 1,380 団体(2011 年1月現在)にまで増加している。地域や社会の課題解決に対する期待が企業 へも拡大する中で、社会活動の取り組みや NPO 等との関わりが広がっている。 そこで、県内の企業に対しその実態を調査することにより、企業と NPO 等との協働の到達点を明らかにし、中小企業も 含めた協働のあり方や推進に向けた方向性を示すことを目的とする。

2.調査方法

愛知県内の企業へのアンケート調査およびアンケート調査から抽出された事例に対するヒアリング調査を行った。 また、これらの調査結果の評価にあたっては、企業・NPO、あるいはそれらを支援する団体等の代表者らからなる検討委 員会を設置し、検討を行った。 調査方法および検討委員会の構成については以下のとおりである。 1)アンケート調査(第1章参照) ①調査対象 2001年度「企業と NPOのマッチング意向調査」送付先及び財団法人中部産業・地域活性化センター (CIRAC)、公益社団法人名古屋青年会議所、特定非営利活動法人パートナーシップ・サポートセン ターの会員企業を含め 1,179 社を対象とした。(対象:本社または支社が愛知県内に所在する企業) ②調査方法 郵送配布郵送回収方式 ③調査期間 2010 年 9 月 4 日に調査票を配布し、記入期限を 10 月 4 日としたが、期限を過ぎて回収したものも集 計の対象としている。 ④回収状況 配布数 1,179 総回収数(有効回収数) 388 有効回収率 32.9% ⑤調査項目 1.事業所概要 所在地、設立時期、業種、資本金、年間売上高、従業員数(全社・当該事業所) 2.社会貢献活動について 社会貢献活動の有無、活動のきっかけ、活動分野、活動内容、社会貢献活動に対する評価、社会貢 献活動を行わない理由 3.NPO 等との関わりについて 関わりの有無、関わりの内容、関わっている NPO 等の名称および活動分野、関わりのきっかけ、関 わる理由、NPO 等との関わりに対する総合的評価と今後の意向、NPO 等への要望、関わるのをやめ た理由、関わりをもたない理由、問題点が取り除かれた場合の NPO 等との関わりの可能性

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2 4.NPO 等との協働事業に必要な要件 自社に必要な要件、サポート機関への要望、NPO 等に求める要件 5.その他 自社の将来像、用語の理解度 *従業員数 回収した調査票のうち、愛知県外の本社の立場で回答されているものが含まれていたため、それらを除いたものを有効票とした。 *本調査で対象とする中小企業の範囲 中小企業庁の中小企業・小規模企業者の定義(下表参照)とした。 業種分類 中小企業基本法の定義 製造業その他 資本金の額又は出資の総額が 3 億円以下の会社並びに常時使用する従業員の数が 300 人以下の会社及び個人 卸 売 業 資本金の額又は出資の総額が 1 億円以下の会社並びに常時使用する従業員の数が 100 人以下の会社及び個人 小 売 業 資本金の額又は出資の総額が 5 千万円以下の会社並びに常時使用する従業員の数が 50 人以下の会社及び個人 サービス業 資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社並びに常時使用する従業員の数が100 人以下の会社及び個人 *本調査で対象とする NPO 等の範囲 本調査では、社会や地域のために自主的に活動しているボランティア団体、市民活動団体、特定非営利活動法人などの民間非営利団体を 対象とする。法人格の有無に関わらず、次のような特性を持った団体を想定している。 ①組織化されていること、②民間であること、③利益を分配しないこと、④自己統治・自己決定していること、⑤自発的であること、⑥公共の 福祉のためであること。したがって、本報告書ではこれらを「NPO 等」と表記している。 2)ヒアリング調査(第2章参照) ①調査対象 アンケート調査票の返送があったものの中から、企業 11 社を抽出した。選定にあたっては、地 域性、規模、業種・活動分野等に偏りがないよう配慮した。 なお、調査を実施した結果、その内 容が参考事例として適さないものについては掲載を見合わせている。 ヒアリング調査対象とした企業、NPO 等を「表1」に示す。 ②調査期間 2010 年 10 月下旬から 12 月上旬にかけて実施した。 ③調査方法 ヒアリング調査は、調査担当員が対象企業・NPO 等を訪問し、企業においては主に社会貢献活 動担当者あるいは経営者に、NPO 等においては団体代表者もしくは事務局長クラスの担当者と の対話形式により、当該企業・NPO 等の活動状況等を聴取した。なお、聴取内容は「表2」のヒア リング項目のうち、当該企業・団体の状況に合わせて適宜選択した。

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3 表1 ヒアリング調査対象一覧 No. 企業名 NPO 等名 事業分野 1 株式会社石川マテリアル 特定非営利活動法人中部リサイクル運動市民の会 環境保全 2 河村電器産業株式会社 特定非営利活動法人アクティブシニアネットせと まちづくり 3 株式会社サーラコーポレーション 特定非営利活動法人穂の国森づくりの会 環境保全 4 株式会社三晃社 特定非営利活動法人久屋・エコまちネット まちづくり 5 株式会社中京医薬品 南遊の会 財団法人アジア保健研修財団アジア保健研修所 環境保全 保健・医療・福祉 6 東海ゴム工業株式会社 特定非営利活動法人全国福祉理美容師養成協会 保健・医療・福祉 7 東海リソース株式会社 特定非営利活動法人バイオモノづくり中部 科学技術の振興 8 株式会社豊田自動織機 みかわ Forest&Aqua 自然塾 環境保全、社会教育 9 南部薬品株式会社 特定非営利活動法人福祉工房あいち 保健・医療・福祉 10 有限会社花丘商事 特定非営利活動法人豊田・加茂菜の花プロジェクト 環境保全 11 ヤマサ總業株式会社 特定非営利活動法人生活応援隊 保健・医療・福祉 (企業名五十音順) 表2 主なヒアリング項目(企業・NPO 等) 企業 NPO 等 目標設定に関すること 過去の協働実績 過去の協働実績 きっかけ、目的、目標、協働内容、プロセス きっかけ、目的、目標、協働内容、プロセス 理念との連動 ミッションとの連動 NPO 等をどのように探したか 企業をどのように探したか 自社の強み、不足していたもの 自団体の強み、不足していたもの NPO 等の役割 企業の役割 事業経過 進歩状況の把握方法 進捗状況の把握方法 事業を行う上での不安やリスク、その対応策 事業を行う上での不安やリスク、その対応策 結果に関すること 目標の達成状況 目標の達成状況 うまくいった点、問題点とその解決方法 うまくいった点、問題点とその解決方法 自社の成長、地域への影響 自団体の成長、地域への影響 協働に対する考え方や感じ方の変化 協働に対する考え方や感じ方の変化 NPO 等と関わる上での配慮や要望 企業と関わる上での配慮や要望 今後の意向等 今後の協働に活かせること 今後の協働に活かせること 行政や中間支援団体等に求めるもの 行政や中間支援団体等に求めるもの

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4 3)検討委員会 検討委員会を以下の通り開催した。 第1回:平成 22 年 8 月 9 日(月)15:00~17:00 ・調査概要説明 ・調査先、調査票の検討 第2回:平成 22 年 10 月 6 日(水)15:00~17:00 ・アンケート集計結果の報告 ・アンケート集計結果の分析 ・ヒアリング調査先および調査項目の検討 第3回:平成 22 年 12 月 21 日(火)16:00~19:00 ・ヒアリング調査結果の報告 ・ヒアリング調査結果の分析 ・協働のヒントや方法の抽出 ・事例集編集についての検討 検討委員会の構成は以下の通りである。(検討委員就任時の肩書きとする) <検討委員>(五十音順・敬称略) 面 高 俊 文 (株式会社デンソー 元総務部長) 小 林 宏 之 (財団法人中部産業・地域活性化センター 専務理事) 水 谷 久 美 (特定非営利活動法人あいち骨髄バンクを支援する会 理事) 山 下 寛 高 (社団法人名古屋青年会議所 副理事長) 岸 田 眞 代 (特定非営利活動法人パートナーシップ・サポートセンター 代表理事) <オブザーバー> 愛知県 <事務局> 下 平 恵 美(第1回~第3回) 井 上 尚 男(第1回~第3回) 松本真奈美(第1回~第3回) 平 井 常 満(第1回~第2回) 伊 藤 隆 義(第2回) 平 松 侑(第2回~第3回) 海 沼 真 紀(第3回) 堀 井 剛(第3回)

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3.調査フロー

本調査の調査フローを「図 1」に示す。 図 1 調査フロー 実態調査 検討委員会 ◆第1回 ・調査概要説明 ・調査先、調査票の検討 ◆第2回 ・アンケート集計結果の報告 ・アンケート集計結果の分析 ・ヒアリング調査先および調査項目の 検討 ◆第3回 ・ヒアリング調査結果の報告 ・ヒアリング調査結果の分析 ・協働のヒントや方法の抽出 ・事例集編集についての検討 ・アンケート調査項目の検討 ・アンケート調査票の設計 ◆アンケート調査 ・調査対象:1,179 社 ・有効回収率:32.9% ・ヒアリング調査対象企業・団体の抽出 ・ヒアリング項目の設定 ◆調査結果の検討 ・企業と NPO の協働に関する課題と 今後の方向性 ◆ヒアリング調査 ・企業に対するヒアリング調査 ・NPO 等に対するヒアリング調査 ・調査対象:企業 11 社、NPO等 11 団体

参照

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