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目次 1 はじめに 諮問と目的 昨今の公民館をとりまく環境 答申作成のプロセス 答申書の概要 現状と課題の分析 香川公民館の現状 若年層の志向 他市事例の研究.

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公民館を若者層(16 歳~50 歳)に多く活用してもらうには

(答申)

平成28年3月

香川公民館運営審議会

(2)

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目次

1、はじめに ... 2 1-1 諮問と目的 ... 2 1-2 昨今の公民館をとりまく環境 ... 2 1-3 答申作成のプロセス ... 3 1-4 答申書の概要 ... 3 2、現状と課題の分析 ... 4 2-1 香川公民館の現状 ... 4 2-2 若年層の志向 ... 6 2-3 他市事例の研究 ... 8 2-4 若年層の特徴 ... 8 3、今後の方向性(提言として) ... 9 3-1 優先して取り込んでいくべき世代 ... 9 3-2 若年層を巻き込む上での、公民館としての役割・機能 ... 9 3-3 子育て世代・大学生高校生を巻き込む方向性と方策... 9 4、結びにかえて ... 11 5、資料編 ... 12 諮問書 ... 12 平成28年度香川公民館運営審議会名簿 ... 13

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1、はじめに

1-1 諮問と目的 諮問の内容は以下の通りである。 公民館を若者層(16 歳~50 歳)に多く活用してもらうには 1) 若者層にとっての地域活動 2) 若者層が求めている公民館活動(地域活動) 3) 若者層への公民館活動の周知と理解 社会教育法第20条において、「公民館は、市町村その他一定区域内の住民のために、実 際生活に即する教育、学術及び文化に関する各種の事業を行い、もって住民の教養の増進、 情操の純化を図り、生活文化の振興、社会福祉の増進に寄与することを目的とする。」とあ り、公民館は、地域住民にとって最も身近な学びの場、交流の場として、人づくり、地域 づくりに貢献してきており、世界的にみても「持続可能な開発のための教育」を推進する 教育機関として、注目されている。その一方で公民館利用者、活動者の年齢構成も公民館 設置時からは大きな変遷を迎えており、幼児期、義務教育の学齢期においては、他のセク ションとの連携により一定の利用があるものの、香川公民館だけでなく、全国的にみても、 公民館活動者の高齢化が進んでおり、次世代の担い手となる若者世代の関わりが少なくな っている。 これらのことを受け、平成28年5月18日に茅ヶ崎市立香川公民館館長から当香川公 民館運営審議会に対し諮問がなされた。 1-2 昨今の公民館をとりまく環境 平成27年に中央教育審議会では、「新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と 地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について」の答申がなされ、学校と地域が連 携・協働して、地域全体で未来を担う子供たちの成長を支える仕組みを推進していくとし、 公民館等の活動を含む社会教育も重要となっている。 また、茅ヶ崎市の社会教育委員会議では、平成28年3月に「社会教育施設・社会教育 関係団体の活性化に向けて~地域の教育力を高めるために~」の提言がなされ、公民館に ついても触れられている。

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3 1-3 答申作成のプロセス 本答申は以下のプロセスを経て作成した。 平成28年5月18日 平成28年度第1回香川公民館運営審議会 ……香川公民館館長より諮問がなされた。 平成28年7月15日 平成28年度第2回香川公民館運営審議会 ……若年層の特徴や分類について議論した。 平成28年10月7日 答申作成に係る臨時の打合せ ……他市の事例や取り組みなどについて議論した。 平成28年11月22日 平成28年度第3回香川公民館運営審議会 ……若年層を巻き込む方策について議論した。 平成29年2月9日 答申作成の係る臨時の打合せ ……若年層を巻き込む方策について議論した。 平成29年3月22日 平成28年度第4回香川公民館運営審議会 ……会長から館長へ答申がなされた。 ※また平成28年8月25日・26日実施の「第38回全国公民館研究集会神奈川大会第 57回関東甲信越静公民館研究大会in さがみはら」に審議会委員4名が出席した。 1-4 答申書の概要 香川公民館の現状 (アンケート等から現状を整理) ・現在の利用年代は60代以上が多い ・主催事業で若年層の参加があるものは子 育て世代の親の参加が多い ・発信方法は市広報紙、チラシ、ホームペ ージ 若年層の志向と特徴 (アンケートや他市事例を研究) ・20代~30代で興味関心のある分野は 子育て・青少年育成といった教育関連のも のと、パソコン・インターネットなどIT 関連のもの ・大学生・高校生は参加者より企画者 今後の方向性 ……ターゲットとしては、子育て世代と大学生高校生。その世代に対し ①講座保育の積極的な実施 ②子育てや教育に関心のある高校生・大学生の企画者としての巻き込み ③SNS の活用 ④気軽にふらっと立ち寄れる場づくり を行っていくのが望ましいのではないか。

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2、現状と課題の分析

2-1 香川公民館の現状 ①香川公民館の利用者は、その多くが60歳以上である。平成26年度に実施 した香川公民館登録サークルへのアンケートでは7割以上が60歳以上であ った。サークル登録者以外にも平日の学校の放課後にロビーで小中学生が利 用していたり、未登録サークルでの若年層(高校生~40代)の利用はある が60歳以上に比べると少ないのが現状である。 ②香川公民館主催事業については、若年層(高校生~40代)の参加が多いも のは、まず家庭教育支援事業が親子を対象としたものであるため、20代~ 40代の親の参加がある。子ども事業のなかで親子対象のものが平成28年 度では「おやこ料理教室」「親子でワクワクお仕事体験クラブ」「夏休み親子 でつくる壁新聞」・「夏のおはなし会」の4講座。それ以外は「ヤンコミ」・ 「zumba でダイエット!」の2講座のみである。「コミュニケーション講座」 も若年層の参加が過半数は行かないが、他に比べると若年層が多い。また、 「zumba でダイエット!」のように、講座保育をつけている講座・イベント は未就学児の親の参加が多くなっている。その他の講座・イベントついては、 子ども対象の講座・イベントについてはもちろん子ども(小中学生)だが、 一般向けの講座・イベントについては50歳以上が多いというのが現状であ る。また、講座・イベントの数や参加者層については、ここ数年で大きな変 化はない。 サークル利用者の割合(平成26年度実施のサークル登録者のアンケート結果より)

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平成28年度香川公民館主催事業

一覧

子ども事業 社会的要請課題をテーマとした事業 公民館ふれあい事業 あそびの広場 香川シニアフリーサロン パソコン活用講座 レッツ! トライ! ボランティア!2016 ヤンコミ (Young Man's C ommunication ) かがわ健康ウォーク かがわこもれびプラザ「将棋の広 場」 障害者等理解講座 庭木の剪定教室 かがわこもれびプラザ「おはなし 広場とかみしばい広場」 障害者理解講座(子ども編) 文学講座 夏のおはなし会 公民館理解のための学習会 ちがさきの歴史を訪ねて おやこ料理教室 普通救命講習会 スラックライン 親子でわくわく おしごと体験ク ラブ 国際理解講座 話し方講座 夏休み親子でつくる壁新聞 保育ボランティア体験 文学講座 番外編 ~児童文学 松谷みよこ と 新 美南吉の世界~ 雑木林で遊ぼう 環境講座 組紐アクセサリー講座 親子でわくわく おしごと体験ク ラブ 番外編 かみしばいdeボランティア 大人がたのしむおはなし会 手づくり紙芝居講座 かがわ健康講座 ZUMBAでダイエット 夏休み学習室開放 冬休み学習室開放 コミュニケーション講座~アンガーマ ネジネント めざせ!健康長寿2 みんなの経済教室 家庭教育支援関連事業 地域交流事業 学習成果の還元事業 乳幼児健康相談 日本の歳越し~しめ飾りづくり 第28回公民館まつり 保育ボランティア研修会 卓球開放 夏休み自由広場 かめさんのおうち 手づくり布ぞうり 子どもまつり 子育て支援講座 手づくり布ぞうり講師養成講座 技術向上フォローアップ パパとチャレンジ大作戦 おやこでのびのびリトミック おやこでヨーガ!!

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6 ③香川公民館の情報発信手段としては現在、公民館の館内掲示、市役所ホームペ ージ、主催事業については、広報紙、ホームページ、館内外チラシの配架をし ている。主催事業については、広報紙を見て知ったという参加者が一番多い。 館外へのチラシ配架先は、他公民館等の公共施設である。 2-2 若年層の志向 平成25年度実施の市政アンケートを見ると、若年層の大まかな志向がうか がえる。市政アンケートの設問内容は、文化芸術生涯学習についてであるが、 本設問は公民館で行われているものと近い。これを見ると、文化芸術作品の鑑 賞活動が最も多く、次に健康作り、スポーツ、趣味・教養に関する活動が多く 年代層による大きな相違はみられない。年代層で若干相違がみられるのは、30 代では子育て・青少年育成が、20 代は文化芸術活動およびパソコン・インター ネットで他の世代より多くなっている。 ヤンコミ(オリジナルビールつくり)風景 (平成27年度) ズンバでダイエット風景 (平成28年度) パパとチャレンジ大作戦 ~茅ヶ崎の海でサーフィンしよう~風景 (平成28年度) コミュニケーション講座風景 (平成28年度)

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7 また、市政アンケートには、市民活動に参加していない理由という設問もあ り、こちらも公民館活動と近い。これに関しては、参加していない理由として、 20 歳から 50 歳代で、時間にゆとりがないが最も多く、次にどんな団体が活動し ているのかわからない、参加するきっかけがないが多くなっている。 市民活動に参加していない理由(平成25年度市政アンケートより) 文化芸術活動についての興味関心(平成25年度市政アンケートより) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 20 30 40 50 60 70

市民活動に参加していない理由

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8 2-3 他市事例の研究 ここでは、若年層を巻き込んでいる他市の事例として、国立市国立公民館と相模原市麻 溝公民館の例を挙げる。 ・国立市 国立市の国立公民館では、1980年代より「青年室活動」を独自に実施してい る。青年室活動は、国立公民館の一角に青年が自由に出入りできる空間を設置して いる。そこで様々な事業を自分たちで企画運営している。そこで、現在では中学生・ 高校生に対する新たな学習支援事業を行っている。この中高生(発達障害や学校に なじめない中高生)に対する学習支援活動は、近隣の大学に通う大学生・大学院生・ 社会人が中心となり行っている。具体的には、毎月3回程度公民館において夜に学 習支援、また皆で一緒にご飯を食べるなどのお楽しみ活動も同時に行っている。 国立公民館ではこの事業により若年層の参加が拡大しているが、スタッフの確保 や予算、保護者との連携が課題であるという。 ・相模原市 相模原市の麻溝公民館では、管区内にある北里大学海洋生命学部のボランティア サークルと協力して、若者を巻き込んだ活動を展開している。ボランティアサーク ルの学生が子ども向けの化学実験などの講座を企画運営し、好評を得ている。企画 段階においては、公民館の青年部員の大人からもアドバイスをもらいながら企画を つくりあげている。地域と学生の連携により、学生に活躍の場が作られ、また学生 自身で企画実施をすることにより、学生自身の成長の場もできている。教職などに つくにあたり良い経験となっているとのことである。また、麻溝公民館では北里大 学だけではなく、女子美術大学とのタイアップも行っている。 また、若年層ではないが、茅ヶ崎市においては、中学生が被災地支援を行ったり、コ ミュニティセミナーなど地域とつながる機会はある。 2-4 若年層の特徴 2-1~2-3を総括すると、国立市国立公民館や相模原市麻溝公民館の事例から、若 年層のなかでも大学生は、講座やイベントの参加者ではなく、企画者となって公民館に関 わっていることが多い。近隣の大学生を巻き込んでいる。大学生は参加者としてよりも企 画者としての可能性が高く、大学生自身にも成長の機会や活躍の場があることが巻き込む ことができる要因となっているのではないか。 また、若年層の興味関心の高い分野は、30代では子育て・青少年育成、20代ではIT・ インターネットである。

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3、今後の方向性(提言として)

3-1 優先して取り込んでいくべき世代 若年層といっても高校生~40代と幅が広く、当然、高校生と40代では生活が 異なり、同一のものとして議論するのは難しい。若年層を生活スタイルで大きく分 類すると①学生(高校生・大学生)②社会人で子どもがいない③社会人で子どもが いる、の3つに分けることができる。このうち、②社会人で子どもがいない世代に 関しては、仕事外でなにか活動などをしている人も少なからず存在するが、仕事や プライベートで忙しい場合が多い。また、③社会人で子どもがいる世代でも、子ど もが0歳~小学生までの世代と、中学生以上の世代では生活スタイルが異なる。0 歳~小学生までの子どもがいる世代は、子どもにまだ手がかかる頃であり、子育て センターや図書館、学校など公共とかかわる機会があり、実際に保育サークルなど が公民館を利用している。子どもが中学生以上のなると、子育て中は働いていなか った親も働き始める人が多くなる。そこでターゲットとして、 ①学生(高校生・大学生) ③社会人で子どもがいる世代(子どもが0歳~小学生) の2つに絞り、この2つの世代を優先的にターゲットとしていくのが良い。 また、それとともに、独身世代や子どもが中学生以上の世代を巻き込んでいける よう、公民館にしかできないことを実施する、新しい公民館の在り方を考えていく 必要がある。 3-2 若年層を巻き込む上での、公民館としての役割・機能 公民館は、設立当初は産業振興、農業振興、文化振興、自治進行など多種多様な 役割を期待されて設立されたが、時代とともにその機能は変化している。公民館は 教育施設であり、その目的としては学習、また昨今の社会においては、個人のニー ズの多様化、ライフスタイルの多様化により、生活のあらゆる局面において多様な 選択肢の中から個人が主体的に選択することが重視される社会である。そいった社 会に対応するために、教育施設である公民館は、地域のなかで自分らしい生き方を 実現するための手助けを行うことが望ましい。そういった個人のライフデザイン、 キャリアデザインを描けるような学習・教育的な事業を行っていくことが求められ ているのではないか。 3-3 子育て世代・大学生高校生を巻き込む方向性と方策 2-4にも記載した通り、公民館活動などにおいて市民の興味関心が高い分野は 文化芸術作品の鑑賞・健康作り・スポーツなどである。若年層においては、30代 では子育て・青少年育成、20代ではパソコン・インターネット分野での興味関心 が高い。実施する講座やイベントでは、このような分野を取り入れると良いのでは

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10 ないか。また、講座保育のある講座・イベントでは、参加者も増えることから講座 保育の充実も必要だろう。また、大学生・高校生を巻き込むことに関しては、参加 者よりも企画者としてである。大学生・高校生の興味関心も様々であるが、公民館 の教育的な側面も考えると、子どもの教育や青少年育成に興味関心のある大学生高 校生を巻き込んでいくのが、妥当である。また、現在の公民館の情報提供手段は、 チラシやホームページだけであるため、SNS 等の活用があると良い。 具体的な方策としては、 ①講座保育の積極的な実施 講座保育の実施については、保育ボランティアの人数を増やしていき、よ り多くの子育て世代が公民館に足を運んでもらうようにしていくのが良い のではないか。 ②子育てや教育に関心のある高校生・大学生の企画者としての巻き込み 高校や大学に企画者募集のチラシを配布したり、高校生大学生が活動でき るスペースをつくったり、「夏休み自由広場」や「公民館まつり」でなにか 開催してもらい巻き込んでいくのが良いのではないか。SNS での発信を学 生に任せることでも巻き込めるのではないか。 ③SNS の活用 講座やイベントのインフォメーションなどでも、Facebook などの SNS の 活用やブログなど即時性、双方向性のある媒体を活用し、PR していくこと で若年層の興味もひきつけられるのではないか。 ④気軽にふらっと立ち寄れる場づくり 現在、公民館に行く場合は、住民としては日常ではなく非日常である場合 が多い。日常的に公民館に足を運んでもらうようにするには、祝日休日を 考慮した講座やイベントの実施、子どもと一緒に参加できる事前申し込み の必要のない講座などがあると良い。また、サロン風の会話ができる場や 子どもと遊べるラウンジスペース等をつくり、気軽に立ち寄れる雰囲気を つくれるのではないか。 上記のような方向性で公民館活動を充実させ、子育て世代・大学生高校生が公民 館に自然と足が向くような仕掛けができることが望ましい。

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5、資料編

諮問書

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13 平成28年度香川公民館運営審議会名簿

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14 公民館を若者層(16 歳~50 歳)に多く活用してもらうには (答申) 平成28年3月 発行 茅ヶ崎市立香川公民館運営審議会 編集 茅ヶ崎市教育委員会教育推進部社会教育課香川公民館 〒253-0082 神奈川県茅ケ崎市香川一丁目十一番地一号 電 話:0467-54-1681 E-mail:kou_kagawa@city.chigasaki.kanagawa.jp H P:http://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/kyouiku/kominkan/kagawa/index.html

参照

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