パブリック6to4リレールータおける
トラフゖックの傾向について
2010年2月
6TO4について
6to4とは
• 自動トンネル技術の一種
– IPv4ネットワーク上でIPv6パケットを転送できる:
IPv4ンターネットのみの環境からでもIPv6ン
ターネットに到達可能
– 明示的なトンネル設定不要
– IPv6移行メカニズムとして設計
• 6to4とトランスレータとの違い
– 6to4は、IPv4のみのホストとIPv6のみのホストの通
信を可能にするわけではない
– IPv4のホスト上に6to4の実装が必要
6to4のパケットヘッダフォーマット
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 101112131415161718192021222324252627282930 31
Version
IHL
Type of Service
Total Length
Identification
Flags
Fragment Offset
Time to Live
Protocol (41)
Header Checksum
Source Address
Destination Address (192.88.99.1)
Options
Padding
IPv6 header and payload ...
6to4ゕドレスの仕組み
• 2002::/16
– 特別なゕドレスプレフゖックス [RFC3056]
• グローバルIPv4ゕドレス毎に/48が利用可能
– /64のサブネットを複数利用できる
• IPv4ゕドレスをIPv6ゕドレスにマッピング
192
0
2
42
下位80bitについては実装依存 Windowsの場合”::16進数のIPv4ゕドレス “ Linuxでは”::1” 0~15 16-47 48-63 64-12716bits 32bits 16bits 64bits
6to4 プレ
フィックス
IPv4
アドレス
SLA ID
インタフェース
ID
2002
c0
00:
02
2a
::
c0
00:
02
2a
IPv6
Internet
IPv4
Internet
6to4リレールータとは
6 192.88.99.1 192.88.99.1 192.88.99.1 2002::/16 2002::/16 2002::/16 6to4 Relay router Tokyo6to4 Relay Router 6to4 Relay router IPv6ノード 2001:db8::1 IPv4ノード 192.0.2.42 2002:c000:022a::c000:022a• IPv4ンターネット上の6to4ノードと
IPv6ンターネット間の通信を相互に中継するルータ
• リレールータは世界各地に設置され、同じゕドレスを共有サーバ側
標準で利用されるプロトコル
IPv4
IPv4 接続
IPv4/IPv6
IPv6
6to4によるIPv6接続
6to4接続が利用される状況について
例:
•
http://www.kame.net/
(IPv4/IPv6デュゕルタック)
6to4が有効な場合でもIPv4接続が利用される.
•
http://IPv6.google.com/
(IPv6 シングルスタック)
名前解決ができる場合、6to4が利用される.
クラゕントのポリシーテーブルの設定を変更することで、
IPv4/IPv6デュゕルタック接続時に6to4の利用を強制できる
詳細:
http://www.tokyo6to4.net/index.php/6to4の利用方法
TOKYO6TO4 PROJECTについて
Tokyo6to4 Projectの概要
• 目的: 自動トンネリング技術によるIPv6ンターネット
接続性の提供を通じたIPv6利用環境整備
– 商用IPv6接続サービスが広く普及するまでの「つなぎ」
• 若手技術者を中心としたボランタリベースの運営
– 既存の組織に対して中立
– ご協力いただいている各社様およびメンバーの機器、サービス、
リソース寄付により運営
• ゕドバザ: 加藤 朗, 中村 修, 江崎 浩, 関谷 勇司
• 機材
– 現在、DIX-IEおよびJPIXに接続
– IPv4/IPv6 ピゕリングパートナー様募集中
• Webサト: http://www.tokyo6to4.net/
9迫り来るIPv4ゕドレスの枯渇と、遅々として進まないIPv6の普及。 いま、世界のンターネットは一つの転機を迎えています。私たちはこのよ うな状況に危機感を覚えるとともに、この状況を打開すべく、IPv6の裾野を広げ ることが重要だと考えます。IPv4の世界からIPv6ンターネットに接続する手法 としては、6to4、ISATAP、Teredoなどが存在しますが、日本のンターネット ユーザが広く利用できるサトは国内に存在しません。この結果、これらの手 法を利用したIPv6トラフゖックは、太平洋や大西洋横断を余儀なくされ、大幅な 通信品質の低下が生じています。 私たちは、将来的なビジネスベースでのIPv6ンターネットの普及につなげて いくための橋渡し役として、日本国内にIPv4/IPv6トンネリング技術を用いた公 共サービスを一定の期間、提供し、IPv6が利用できる環境の整備に努めます。ま た、これらのノウハウを公開し、知識と情報の共有に努めます。 2008年10月 発起人一同
Tokyo6to4プロジェクト趣意書 (2008年)
6to4利用時の課題(2008年当時)
IPv4 IPv66to4
リレールータ6to4
リレールータ 日本国内のユーザが6to4を利用すると、ゕメリカあるいはヨー ロッパの6to4リレールータを経由 RTTの増大 スループットの低下 最寄りの6to4リレールータ確認方法: •IPv4IPv6: traceroute 192.88.99.1 •IPv6IPv4: traceroute6 2002:c058:6301::ピゕリングいただいた後の状況
IPv4 IPv66to4
リレールータ日本に6to4のリレールータを設置することで…
6to4経由でIPv6を利用する場合の品質向上
• RTTの短縮
• スループットの向上
IPv6が普及するまでの間、“つなぎ”としてIPv6接続性を提供
6to4
リレールータTokyo6to4
12わかりやすい効果
6to4を経由したwww.kame.netへのRTT
– 約190msから10ms以下に
ネットワーク構成と
ネットワーク構成
kotemachi02
Cisco 3825
kotemachi01
Linux Box
(DELL PowerEdge 1850)DIX-IE
IPv4/IPv6 Peer IPv4/IPv6 Peer
WIDE
IPv4/IPv6 TransitWIDE
IPv4/IPv6 TransitIPv4/IPv6
Internet
DIX-IE
トラフゖック
16
6to4リレールータの設定: Linux (抜粋)
• Debian系
/etc/network/interfacesフゔル:
• コマンドで書くと…
/sbin/ip tunnel add tun6to4 → mode sit ttl 128 remote → any local 192.88.99.1
/sbin/ip link set dev tun6to4 up /sbin/ip -4 addr add →
192.88.99.1/32 dev tun6to4 /sbin/ip -6 route add 2002::/16 →
dev tun6to4
※ →は改行しないことを表す
※別途、この箱に192.88.99.0/24と2002::/16が来るようにルーテゖングの設定が必要 auto tun6to4
iface tun6to4 inet6 v4tunnel
endpoint any local 192.88.99.1 up ip -6 route add 2002::/16 → dev tun6to4
mtu 1472 ttl 128
6to4リレールータの設定: Cisco IOS (抜粋)
interface Loopback0 ip address 192.88.99.1 255.255.255.255 secondary ip address 203.178.148.4 255.255.255.255 secondary ※通常のIOSの6to4リレーの設定ではSecondary IPゕドレスは1つで良 いため、本来この行は不要。Tokyo6to4の特殊事情(次スラド) で設定 ip address 192.88.99.2 255.255.255.255 no ip redirects no ip proxy-arp ipv6 address 2002:CBB2:9404::1/128 ipv6 mtu 1480 no ipv6 redirects interface Tunnel0description 6to4 relay no ip address
no ip redirects no ip proxy-arp
ipv6 address 2002:C058:6301::/128 anycast
ipv6 unnumbered Loopback0
no ipv6 redirects
tunnel source Loopback0
tunnel mode ipv6ip 6to4
tunnel path-mtu-discovery
LinuxのIPゕドレス検証機能による問題
• 2台の6to4 relayの、Source IPv4ゕドレス
(192.88.99.1)が同じ場合の問題
①
②
③
Src: 192.88.99.1
Dst: x.y.z.w
でカプセル化
自分のIPゕドレス
(192.88.99.1)がsrc
のときは廃棄。
④
6TO4リレールータにおける
トラフィックの傾向
調査の概要
• 調査期間: 2010年1月4日20時0分0秒~1月5日19時59分59秒 (JST)
– 151,384,427パケット
• 平均データビットレート: 3771 kbps
• 平均パケットレート: 1,729 pps
• 平均パケットサズ: 272.58 bytes
• トラフゖック調査対象:
– 6to4リレールータ (DIX-IEノード) のトンネルI/F
• トラフゖックの種類
• 転送ノード的側面: 6to4リレーを経由する
[IPv4 IPv6] 6to4 Relay Native IPv6, Teredo
[IPv6 IPv4] Native IPv6, Teredo 6to4 Relay
• エンドノード的側面: 6to4リレーが始点、もしくは終点
例: ICMP/ICMPv6 エラーメッセージなど
6to4
349,172
6to4リレーと通信したホスト数
(トンネル技術別, 全プロトコル)
Teredo
421,544
6to4
1,244
IPv6
Native
65,472
Teredo
6,902
IPv6
Native
931
6to4発Teredo宛
通信が多い
226to4発(2002::/16) - ccTLD トップ5
Taiwan
174,279
Japan
118,023
Korea
47,066
Nigeria
3,021Indonesia
2,320ゕジゕ諸国(日本、韓国、台湾)からの
通信が多い
ccTLDの特定手法について: 6to4, TeredoのIPv6ゕドレスについては対応するIPv4ゕドレスを 求めた上で、GeoIPラブラリを用いて当該IPゕドレスを利用 している国を求めた。Native IPv6ゕドレスについても同様に GeoIPラブラリを利用した。(GeoIPラブラリはIPv6対応の GeoIP-1.4.6 , 20100101版のGeoIP.datおよびGeoIPv6.datを利用)Teredo発(2001::/32) - ccTLD トップ5
Taiwan
1,239
Japan
1,334
Korea
3,025
Nigeria 443 Romania 329 24IPv6 Native発 - ccTLD トップ5
FLETS 95 East: 90, West:5France
280Japan
198 USA 79 China 52 256to4宛 - ccTLD トップ3
Japan
361 USA 247 Taiwan 95 26Teredo宛 - ccTLD トップ10
USA
87,428
Taiwan
26,572
United
Kingdom
26,384
Canada
26,119
Korea
21,724
Brazil
20,108
Japan
18,297
China
13,712
Romania
12,366
Australia
10,697
世界各国に分布
IPv6 Native発 - ccTLD トップ3 (+ 4)
FLETS
19,668
West:13430, East: 6238France
2,994
Japan
2,733
China
2,166
IANA
Unallocated
26,495
IPv4
compatible address5,883
6Bone
1,841
0::/32 3,997 3800::/32 2,389 402a::/32 2,112 b::/32 1,392無効なIPv6アドレスや
閉域網(Flet’s)宛が多い
28トランスポート層プロトコルの内訳
Unknown
(fragment etc)1.36%
ESP
0.00%
ICMPv6
32.68%
TCP
50.72%
UDP
15.25%
29ICMPv6の内訳
(括弧内はICMPv6タプ)
30Echo Request
(128)
81.66%
Echo
Reply
(129)
18.08%
Dest Unreach
(1)
0.19%
Time Exceeded
(3)
0.06%
Other
0.02%
その他
0.26%
TCPの内訳
(Wiresharkによる分析結果)
31tcp
(header only)62%
tcp:jxta
27.29%
tcp:data
(fragmented etc)6%
bittorrent
tcp:
2.82%
tcp:http
0.96%
tcp:tds
0.27%
tcp:gtp
0.16%
tcp:others
0.39%
その他
1.79%
6to4
349,172
(トンネル技術別, 全プロトコル)
Teredo
421,544
6to4
1,244
IPv6
Native
65,472
Teredo
6,902
IPv6
Native
931
32Teredo
12,636
6to4
354
(トンネル技術別, ACKフラグ付きTCPのみ)
IPv6
Native
3,940
6to4
7,325
Teredo
2,355
IPv6
Native
58 33Flet’s網で利用されているIPv6ゕドレスを
送信元とするパケットについての考察
34 34 34 34FLET’S網
IPv6 Internet
IPv4 Internet
IPv6
IPv6
IPv4
IPv4
1. まず、IPv4/IPv6デュゕルスタック対応のゕプ リケーションはFlet’s網のIPv6ゕドレスをソー スゕドレスとしてIPv6で接続を試みる。しか し、グローバル接続性がないため失敗する。 2. 次に、ゕプリケーションはIPv4にフォール バックする(1)
(2)
トラフゖック分析結果の考察
• ACKのないSYNパケットの発生原因とその考察
– 閉域網ネットワーク(NTT Flet’s)に接続されているノードとの通信に 起因する可能性 • IPv4/IPv6デュゕルスタックゕプリケーション: IPv6による接続を最初に試行し、フォールバック • 例: JXTA, BitTorrent • クラゕントがIPv6ンターネットに接続性すれば、一部の IPv4トラフゖックがIPv6にシフトするシナリオもありうる – Anycastによる非対称な経路による影響• 到達性のない経路宛のパケット
– Bogon, 6bone等、ンターネットに広報されていない経路のゕドレ ス宛に通信が発生する仕組みの解明が必要 – フゖルタリングの必要性 356to4の意義と課題
• IPv6普及期におけるIPv6自動トンネル技術
– 既存の設備を大幅に改修せずIPv6サービスを提供可能 – ネテゖブに比べた場合のオーバーヘッドは存在