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土曜開庁についての他都市調査

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Academic year: 2021

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休日開庁を実施している主な地方自治体の調査結果

1.実施している自治体

(1)調査実施自治体 神奈川県内 東京都 その他の関東 関西 ① 海老名市 ② 大田区 ⑦ 埼玉県桶川市 ⑬ 兵庫県神戸市 ③ 練馬区 ⑧ 埼玉県坂戸市 ④ 小平市 ⑨ 埼玉県北本市 ⑤ 羽村市 ⑩ 千葉県浦安市 ⑥ 福生市 ⑪ 群馬県太田市 ⑫ 群馬県伊勢崎市 (2)調査結果から考えられること 今回の調査は、インターネットを活用して、休日開庁を実施している自治体を把握し、そ の自治体に対し、調査を依頼したものであり、断言はできないものの東京を中心とした周辺 自治体に休日開庁を実施しているものが多いと考える。 〈参 考〉 ① 横浜市と同じ政令指定都市では、神戸市が平成17年2月の市長施政方針説明で区 民サービス向上策を打ち出し、その一環として区役所の土日開庁が試行された。 これは、あくまで各種区民サービス提供策のうち、繁忙期対策として土日開庁を試 行したもの。土日開庁以外には証明書自動発行機など他の手段によるサービス提供 を検討していくとのこと。 ② 大阪市は、現在平日夜間の開庁時間延長による区民サービス提供を検討していると のこと。

2.調査各都市の開庁実施時期

(1)調査結果 時期 自治体数 自治体名 以前から(約25年前) 1 ⑫群馬県伊勢崎市 平成15年度以前 3 ②大田区 ③練馬区 ⑦埼玉県桶川市 平成15年度 4 ①海老名市(試行) ⑤羽村市 ⑥福生市 ⑪群馬県太田市 平成16年度 5 ④小平市 ⑧埼玉県坂戸市 ⑨埼玉県北本市 ⑩千葉県浦安市 ⑬兵庫県神戸市(試行)

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(2)調査結果から考えられること 13都市という少ない調査なので、これで全国全ての傾向を表すのは厳しいが、近年、休 日開庁を始めるという傾向がある。住民サービス向上策の一つとして、社会経済情勢に伴う 生活環境・労働環境の変化に伴い、行政へのニーズの多様化など、住民による休日開庁への 要望が潜在的に高まってきているものと考えられる。 (3)神奈川区実施のアンケート調査で関連のあるもの ○ 土曜日窓口オープンを利用する理由 <17年3月 3000人区民意識調査> ①「平日も行かれるが、土曜日の方が行きやすい」49.4% ②「土曜日しか行かれない」31.6% ③「その他」10.0% ④「無回答」9.0% ○ 本日来庁した理由<17年1~4月土曜日窓口一部オープンアンケート (土曜来庁者)585人回答> ①土曜日にしか来られない 72% ②平日に来られるが土曜日のほうが来やすい 17% 〈参考〉 ○ 横浜市における土曜開庁開始時期 港南区 平成16年5月8日から(継続中) 神奈川区 平成17年1月8日(途中休止、現在検討中) 磯子区 平成17年1月8日(途中休止後再開) 瀬谷区 平成17年4月23日 青葉区 平成17年5月14日

3.開庁をしている曜日

(1)調査結果 開庁の曜日 自治体数 自治体名 土曜日 6 ①海老名市 ④小平市 ⑥福生市 ⑦埼玉県桶川市 ⑧埼玉県坂戸市 ⑨埼玉県北本市 日曜日 2 ⑩千葉県浦安市 ⑬兵庫県神戸市 両 日 5 ②大田区 ③練馬区 ⑤羽村市 ⑪群馬県太田市 ⑫群馬県伊勢崎市 (2)調査結果から考えられること ① 神奈川区ほか横浜市の一部の区では、平日仕事で来庁できない区民のためのサービ スとして、「土曜日」を一部開庁しているが、他都市では、土日両日とも実施してい る都市もあり、「土曜日も仕事であり、日曜日しか休みがない」という人には最大の サービスであると考えられる。いずれにしても、休日開庁により、役所はいつでも空 いているということで住民に安心感を与えることができるものと考えられる。

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② 土曜日・日曜日どちらの開庁が住民にとってよいか、両日とも開庁することによるコ スト増は否めないので、開庁曜日の選択は今後も詳細な検証が必要であると考えられ る。 (3)神奈川区実施のアンケート調査で関連のあるもの ○ 17年1~4月 土曜日窓口一部オープンアンケートによる区民からのコメン ト ①土日のサービスがあればよい ②日曜日の窓口オープンも必要になってくる ③当然日曜日も開けるべき

4.取り扱い業務の範囲

(1)調査結果 項目 自治体数 自治体名 1 役所の扱う業務ほぼ全てに対応 (平日の業務とほぼ同じ対応) 2 ⑤羽村市 ⑥福生市 2 1のうち総務系・地域振興系・ 区政推進(住民相談)除く業務 2 ⑩千葉県浦安市 ⑪群馬県太田市 3 戸籍住民票印鑑登録や年金・国 保・税金と福祉の一部の業務 4 ①海老名市 ④小平市 ⑧埼玉県桶川市 ⑨埼玉県坂戸市 4 戸籍住民票印鑑登録や年金・ 国保 1 ⑭兵庫県神戸市 5 戸籍住民票印鑑登録 2 ⑨埼玉県北本市 ⑬群馬県伊勢崎市 6 住民票印鑑登録と課税・納税 の証明書および住民相談 1 ③練馬区 7 住民票と印鑑証明のみ 1 ②大田区 神奈川区は項目「4」に福祉の一部(母子健康手帳交付・児童手当受付)を加えた 範囲にて対応 (2)調査結果から考えられること ① 東京都羽村市・福生市は平日の業務と同じ体制で休日開庁をしており、住民にもわか りやすく最大のサービス提供である。他都市では住民票や各種手続きなど市民生活に密 着し、一番役所の利用頻度の高いと思われるところの業務を休日開庁の対象としている 傾向がある。 ② 戸籍や住民票・国民年金・国民健康保険は必須の業務として、その他どのような業務 を提供するかの選択は、コスト面との関連や住民ニーズの把握などを踏まえ、検討して いかなければならない課題であると考える。 (3)神奈川区実施のアンケート調査で関連のあるもの ○ 17年1~4月 土曜日窓口一部オープンアンケートによる土曜日来庁した区 民からのコメント ①医療費控除の受付も土曜日にやってくれるとうれしい ②もっと多くの部署が開いてほしい ③税務の受付があるとよい

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5.開庁に際して検討した項目

(1)開庁にあたりどの項目を重点的に検討したのか 順 位 項 目 備 考 1 位 開庁した際に対象とする業務の範囲 休日開庁における業務展開 2 位 休日開庁をすることによりかかるで あろう経費の面 休日開庁における基本的事項 3 位 休日に開庁した際の開庁時間 休日開庁における業務展開 4 位 職員団体との対応 休日開庁における業務展開 5 位 休日開庁というサービス提供方法以 外の手段の検討 休日開庁における業務展開 6 位 職員勤務条例などの法的な整備の面 休日開庁における基本的事項 (2)調査結果から考えられること ① 開庁時の業務範囲が13都市中10都市が1位に挙げていた。業務範囲は、市民ニー ズへの的確な対応のために詳細な検討が必要という面と、業務範囲によって、各業務と の連携の有無、関係機関との事前調整、PR方法等が変わってくること、さらに、取り 扱い業務によりコストに跳ね返る部分もあることから、慎重な検討が必要な項目である。 2位に経費面の検討が挙げられているのもそうした理由からだと考えられる。 ② 市民サービス向上の主力案として休日開庁が実施されている傾向があるのは、「休日 開庁」が住民にとってわかりやすく、一番切望している課題であるのではないかと考え る。 (3)神奈川区実施のアンケート調査で関連のあるもの 土曜日窓口オープンは光熱水費など庁舎管理の経費がかかるが <17年3月 3000人区民意識調査> ①「必要な経費はかかるとしても行なうべき」57.1% ②「無回答」20.2% ③「経費がかかるなら行なわなくてよい」15.8% ④「その他」6.9% 土曜日窓口オープンは光熱水費など庁舎管理の経費がかかるが <17 年1~4月土曜日窓口一部オープンアンケート(平日来庁者)587人回答 ①「必要な経費はかかるとしても行なうべき」 71% ②「経費がかかるなら行なわなくてよい」 14% ③その他 9% ④無回答 6% ○土曜日窓口オープンは光熱水費など庁舎管理の経費がかかるが <17年1~4月土曜日窓口一部オープンアンケート(土曜来庁者)> ①「必要な経費はかかるとしても行なうべき」 88% ②「経費がかかるなら行なわなくてよい」 3% ③その他 6% ④無回答 3%

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6.開庁に至る条件整備

(1)調査結果 ①職員の勤務条件として休日開庁時の出勤の扱い 項目 自治体数 備考 振替などにより他の日に休ませ る 13(全部) 神奈川区も同様の扱い 休日の出勤は超過勤務手当をつ けている 0(※) ※1市において振替のほか超過勤 務手当も一部併用している ②法的な整備 項 目 自治体数 自 治 体 名 職員勤務条例の休日の箇所を条 例改正 2 ⑤羽村市 ⑥福生市 条例改正ではなく規程の中で対 応 6 ②大田区 ③練馬区 ④小平市 ⑥埼玉県桶川市 ⑩千葉県浦安市 ⑪群馬県太田市 条例・規程の整備はせず実行対 応 <神奈川区および横浜市の他区 はここに該当> 5 ① 海老名市 ⑧埼玉県坂戸市 ⑨埼玉県北本市 ⑫群馬県伊勢崎市 ⑬兵庫県神戸市 (2)調査結果から考えられること ①の<職員の勤務条件として休日開庁時の出勤の扱い>については、振替による対応を しており、どの自治体も厳しい財政状況の中にあって、住民への行政サービスの向上を 目指すという視点から、休日開庁についても最小の経費で最大の効果をあげることを考 えていると思われる。 ②の<法的な整備>については、本格的な実施ということで、条例規程等において、休日 開庁に対応する職員の勤務について、明確に位置付けている自治体もあった。 また、休日開庁が試行である海老名市や神戸市、他に16年度途中に開庁を実施して いる市は実行対応している。

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7.休日開庁を開始した理由

(1).調査結果(複数回答なので回答都市数は13市以上になる) 項 目 自治体数 内 容 ○行政の長の意向 9 ・市長の指示で行政サービス向上検討委員会をつくり、 そこで決まった ・近接他都市も休日開庁を始め市長からの指示 ・市長選挙の公約だった ○行政内部の意向 7 ・近接他都市も休日開庁を始めたから ・行政改革プログラムの検討過程において住民からな る行政改革推進懇談会の助言を受け決定 ・新たな市民サービス向上について労使で協議 ○議会からの要求 1 ・住民ニーズに応えるため ○住民からの要求 6 ・行政推進に関するアンケート(2,000 人対象)46.3% 回収のうち 37%で休日開庁の要望あり ・都内に勤めるサラリーマンが多く休日開庁の希望が多 かった ・市内各地域団体の懇談会・市長への手紙などで要望が あった (2)調査結果から考えられること ① 行政の長の指示・行政内部の検討・住民の要望とどれも特定の偏りはなく、様々な理由 により実施されている。なお、「行政の長の指示」「行政内部の検討」については、いづれ も住民の意向を反映したものであろうから、結果的に、住民の意向が時間を経て実現した ものと考えることができる。 ② 多数の市民を対象にしたアンケートを実施した都市も1市あり、また、神奈川区と同様 に、外部委員の検討を経たものも1市あった。 ③ 休日開庁の自治体の多くは、都心へ通勤するサラリーマンが多く、休日開庁が市民サー ビスの最優先の選択肢と考えられる。横浜市も東京に隣接する都市として同様の傾向があ ると考えられる。 (3)神奈川区実施のアンケート調査で関連のあるもの ○17年1~4月土曜日窓口一部オープンアンケートのうち土曜来庁者の職業 ①会社員 58% ②公務員 3% ③自営業 3% ④パート・アルバイト 7% ⑤学生 4% ⑥その他・無回答 25% 土曜日の開庁に対する区民のニーズ <17年3月 3000人区民意識調査> 土曜日窓口オープンを利用したいか? すでに利用した 1.6% 利用したい 49.0% 利用しないと思う 17.5% わからない 19.5% 無回答 12.4%

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8.他の行政サービスもあろうが休日開庁の方法を選択した理由

(1)調査結果(複数回答のため合計は13都市以上になる) ・市民の要望が多いから(8市が選択) ・サービス向上には一番有効だから(1市が選択) ・休日開庁はすぐに対応できたから(4市が選択) ・他のサービスよりコストがかからないから(4市が選択) ・利便性として民間ではすでに行われているから(6市が選択) ・時代の要請であり、他都市でも行われているから(9市が選択) (2)結果から読み取れるもの 「時代の要請・他都市でも行っている」「市民の要望が多い」が上位を占めており、社会 状況の変化や周辺自治体の実施状況等を踏まえ、住民からの要望を受け実施しているもの と考えられる。 (3)神奈川区実施のアンケート調査で関連のあるもの ○17年1~4月 土曜日窓口一部オープンアンケートによる土曜日来庁した区 民からのコメント ①利便性として民間ではすでに行われているから(6市が選択)に対応して ① 土・日・休日も営業すべき、民間サービス業では当然 ② 平日には普通来庁できない、区民のためのサービス業なら当然、土日休みの サービス業などありえない ②時代の要請であり、他都市でも行われているから(9市が選択)に対応して ① 横須賀の駅ビルに出張所があって土曜でも利用できるので便利 ② 光熱費・人件費等問題あるが、土曜開庁はありがたい、不況になり平日の昼 間に役所に来れる人間はどんどん少なくなっていくと思います。

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