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所謂「胸せき」病に関する知見補遺

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Title

所謂「胸せき」病に関する知見補遺

Author(s)

宿輪, 克朗

Citation

熱帯医学 Tropical medicine 10(2). p81-94, 1968

Issue Date

1968-09

URL

http://hdl.handle.net/10069/4033

Right

NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITE

(2)

熱帯医学 第ユ0巻 第2弓・に鮎㌧94貢ザ1968年9月 化

所謂「胸せき」病に関する知見補遺

宿輪克朗

長崎大学熱帯医学研究所寄生虫学部し_h二任:片峰大助教授、一 兵崎大学熱帯医学研究所診療科「内科ル)⊂.科長:本、廿戌庖助教第)

(Received for Publication July 21, 1968)

Beitrag

zum Muneseki-Byo

Syndrom,

dargestellt

an der

endemischen

Entwickelung

in der Provinz

Nagasaki

Katsuro

SHIKUWA

Department

of Parasitology,

Institute

for

Tropical

Medicine,

Nagasaki

University

(Director : Prof, D, KATAMINE)

Department

of Internal

Medicine,

Institute

for

Tropical

Medicine,

Nagasaki

University

(Director : Assist, Prof. F. MURAKAMI)

Z

usammenfassung

Das Muneseki-Byo

ist

eine

endemische

Krankheit,

von der auf der

Insel

Goto

sowie Tsushima,

Provinz

Nagasaki,

am haufigsten

die Land-und

Fischerbevolkerung

befallen

werden,

und zwar haufiger

Frauen

als Manner.

Als Hauptsymptom

tritt

Schmerz

im rechten

Hypochondrium

oder Epigastrium,

fast

immer anfallsweise,

auf•D

Ist

zuweilen

mit

Fiebersteigerung,

Frostgefuhl,

Nausea und Erbrechen

begleitet,

•E•E•E•E•E•Eahnlich

einem

Kolikanfall

der

Cholezystopathie.

In der

letzten

Jahren

habe

ich

mich

in Naru-cho,

einer

kleinen

Stadt

auf

der

Insel

Goto,

in der

man dieser

Krankheit

am haufigsten

begegnet,

mit

ihrem

Krankheitsbild

eingehend

beschaftigt.

Durch Kotuntersuchung

wurden

Infektion

mit

Lamblia

intestinalis

zu einem

hohen

Prozentsatz

(11.4%)

unter

diesen

Patienten

vom Muneseki-Byo

gefunden.

Auf Grund

dieser

Resultate

wurden

Untersuchung

an der Galle

von Patienten

durchgefuhrt.

In

der Galle

von 16 Fallen

konnte

Lamblia

intestinalis

eines

vegetativen

Typs

gefunden

werden.

Wahrend

sie in Tsushima

bei Patienten

nur eine

Falle

gefunden

werden.

Die Ultraschallweilenuntersuchung

gegen

Gallenstein

wurde

bei

97 Patienten

auf der

Insel

Goto,

und

Cholezystogramm

bei

21

Patienten

auf

der

Insel

Tsushima

durchgefuhrt.

Auf

der

erstgenannten

Insel

sind

9 Falle

(9.8%)

von Gallenstein

(3)

82

宿輪克朗

und auf der zweiten

6 Falle

(28.6%)

worden,

so daƒÀ unter

dem Muneseki

Byo die

Cholelithiasis

in ziemlich

groƒÀeren

Raten

enthalten

ist und besonders

auf der Insel

Tsushima

ihre

Haufigkeit

hoch

ist.

Bei 2 Fallen

von Lamblia

intestinalis

Cholecy-stitis

wurde

Acranil

gegeben,

so traten

die Anfalle

von diesem Syndrom

nicht

mehr

auf.

Demnach laƒÀt sich

wohl annehmen,

daƒÀ die Infektion

von Lamblia intestinalis

mit

der Entstehung

vom Muneseki-Byo

im Zusammenhang gestanden

hat.

Durch Kotuntersuchung

der Schulkinder

sowie der Einwohner

wurden

Zystentra-ger von Lamblia

intestinalis

bei 5.8%

der ersteren

Gruppe

und bei 4.6%

der anderen

gefunden.

Dieser

Prozentsatz

ist

hoher

als

in

anderen

Distrikten

der

Provinz

Nagasaki,

wahrend

sie in Tsushima

bei

Schulkindern

zu 0.7-3.8%

und bei

Einwo-hnern

zu 0.9-3.8%

gefunden

wurden.

Die Haufigkeit

des

Zystentragers

in der

Familie

eines Patienten

auf der Insel

Goto ist groƒÀer (10.3%)

als auf der Insel Tsushima

(2.4%).

In der Familie

ohne Patient

konnte

kein

Zystentrager

gefunden

werden.

Aus meinen Untersuchungsergebnissen

folgt,

daƒÀ bei den Anfallen

des

Muneseki-Byo Syndrom

sowohl

die

Lamblia

intestinalis

Infektion

als auch der Gallenstein

eine

wichtige

ursachliche

Rolle

spielen

und einen

endemischen

Charakter

darstellen.

AuƒÀerdem wurde der

Autor

annehmen,

daƒÀ auƒÀer diesen

Cholelithiasis

und

Cholezystopathie,

die

wahrscheinlich

von Lamblia

intestinalis

infiziert

werden,

das

Muneseki-Byo

Syndrom auch verschiedene

andere

chronische

Krankheiten•c•cMage-nerkrankungen,

andere Gallenblasenerkrankungen,

Dyskinesie

des Gallenweges,

durch

Wurmer und Protozoen

verursachte

Krankheiten

hervorruft,

die

die

Einwohner

an

diesen

Distrikten

als Folge

einer

unvollkommenen

Kontrolle

ihrer

Gesundheit

befallen,

weil

diese

Inseln

von Mutterland

entfernt

liegen

und

okonomisch

und hygienisch

weniger

entwickelt

sind.

Aus meinen Untersuchungsergebnissen

ziehe

ich

personlich

den SchluƒÀ,

daƒÀ die

Verhutung

und Bekampfung

von Muneseki-Byo

nicht

nur mit Hilfe

eines

medizinis-chen

Eingreifens

sondern

auch

mit

politischen

sowie

okonomischen

MaƒÀnahmen

unternommen werden muƒÀ.

緒         看 所謂「胸せき」病ほ上腹部の症痛様療病発作を主徴   連があるのではないかと指摘Lた.更に対馬の本病多 とする症候群で,古くから長崎県五島,対馬地方の特   発地区で住民の栄養摂取状況調査や飲用水の分析など 定の農漁村部落に多発している.       を実施したが,その地方病的性格を説明する手がりほ 本病は1952年横田らによって初めて科学のメスが入   えられなかったとLている・ れられ,対馬の患者を対象とLて臨床的観察が行なわ   以上のように本病の全貌は次第に明かにされつつあ れた結果,その臨床像ほ大部分胆嚢症であると報告さ   るが,今尚不明の点が残されている現状である. れている.次いで1963年来片峰,村上らは対馬及び一   著者は「胸せき」病の臨床像を解明L更にその発症 部五島の患者について,その分布,臨床的観察並びに  要因を追究するために,本病多発地区の一つである長 寄生虫学的検索などを実施したところ,五島奈留田」■の  崎県五島奈留町の患者を中心とLて種々の検索をすす 患者の糞便中にかなり高率にラ%ブル鞭毛虫義子を発   めてきたので,今日迄にえた知見について報告する. 見L,「胸せき」病とランプル鞭毛虫感染との問に関

(4)

所謂∃ ̄胸せき」病に関する知見婦道 83 研  究  対  象 長崎県五島奈留町並びに対馬澄ま村に居住する「胸 せきr」病患者について臨床的観第 諸検査を実施し 采−5,一般住民を対象とする疫学的研究も行なった轡 研  究  方  法 = 検  便 石けん液法:約19の糞便を0∂5%ライポ%F水溶液 中でよく溶Lて,ガ.ゼ2杖でこし1,500回転2分 間遠沈第沈諫こ0.5%ライボンF水溶液5ccを入れ, 更にエーテル蹄5ccを加え密栓Lてよく振逸する_そ の後2”000回転2分間遠沈を行ない沈培を検鏡Lた瞳 原虫嚢子も同様の方法で集め”ルゴ.∵ルレ液で染色後後 続Lた.原虫のcyst算定はStoll法に準じて行なっ た鬱 2う 胆汁検査 胆汁ほMeltzer−Lyon法により採第L,胆汁流出刺 戟割として25%硫酸マグネシウム40∼50ccを使用L た・ 3〕超音波診断法 装第は日本無線製−SD一汁型のA−SCOPeを用いた5 成        績 1.「胸せき」病患者の臨床的観察 最近3ケ年に五島奈留町で観察した患者の総数ほ計 130名で,男女別にみると,男32各女9B名,その比 率は1:3で女に多発する傾向がみられる.年令別で は20才台19名”30才台38名”40才台20各50才台24 名”61才以上29名で30才以上に多い.患者の職業別で は,農業が59名で最も多く,次いで漁業34各半農半 漁22名,その他15名の順になっている.発作が初めて 発現Lた年令を調べると,6∼10才が35名で最も多 く,次いで31∼40才の29名・21∼30才20各11∼20才 17名”41∼50才12名,51才以上9名y ヨ才以■ ̄F8名の 順となり”学童期と青壮年期に初発する例が多い.発 病からの経過年数は川一般に長いものが多く,11年以上 が124名中85名”68.5%古で.その中21年以上が5日名と 過半数を占め”本病が慢性の経過をとる疾患であるこ とを物語っている.党家族の中に同様な「陶せき」病 発作があるのほ112家族中60家第53,6% ̄にみられ, 中5家族でほ同一家族の中で他に2名以上の患者が発 生している. 1.臨 床 憶 a〕発作の状況 頻度及び持続日数:発作が年1∼3回発第するもの が130名中75名で57.7xを占めているが,り亘ニほ月1_ ∼3回という頻回の発作をみるものが17名に,采一一方 2∼3年に1回,今迄に1∼数回という頻度の少ない ものも夫々11名,27名にみられた〔表‖.発作の持 続日数を臥床日数によって推測すると,2∼7日が 130名中11−名.88.5ン‰で大部分を占軌1∼2週10 名t 巽2週間以上の長時化こわたって遷延する例も5 名あった〔表2). 表1発作の持続日数(奈留町〕 〔臥床日数〕 21−7口 1∼2週 2週以上 計 表2 発作の頻度〔奈留町〕 1.].5 10 − ユ30 月         1∼3回  17 年        1∼3回   75 2∼3年     1 回  11 今迄       1∼数回  27 計 130 誘因:発作の前に何らかの誘因があると答えたも折 が130名中115名,88昌一xで.その内訳は過労が最も空 く1相で、次いで過食35.帥娠31,脂防食2臥 その付 表3 誘   四(奈卿椚 過 過 娃 労 食 娠 脂  肪  食 そ  の  他 言了 119 35 3ユ 2呂 15 :.?二、頼

(5)

84 宿 輪 克 朗 15となっている〔蓑3〕.文発作と季節との関連があ るものほ調査例51名中45名”88.2xの高率で,その大 部分ほ春”秋に頻発する_文観察例中10名は1ケ月乃 至20年間他の市町村に転住したことがあるが,その間 5名ほ全く発作が消失Lて居り,2名でほ発作の回数 や程度が軽減Lたという.叉残りの3名でほ転住期間 中でも発作の頻度や程度ほ不変であった. 療病の性状:激痛が128名中92名,71■9%で大半を 占めているが,残りの36名,28・1%でほ持続性鈍痛を 訴えている.疾病ほ発作により,文症例によってその 程度ほ種々であるが,一般に鎮痛剤の注射を受けねば たえられぬ位強いものが多い. 疫病の部位:右季肋部”心窟部が夫々6了名”59名で 大多数であるが”左季肋部痛を訴えるものが4名にみ とめられた(表4〕・ 表4 療病の部位(奈留町〕 計1 3︵0︶ JL、窟部 59 部 力 割 右 左 割 力 部 7 6 (4 )疾病の放散性:放散痛のあるものは95名73・1xで” 放散の方向ほ右側が50名で最も多く,次いで両側が30 名”左側13名となっている. 発作時随伴症状:調査Lた122名中発熱”悪感”悪 心嘔吐は夫々72名”59.0%t,83名,68・0%,91名, 741.6先∼に発現し全症例の過半数に達しているが,戟 懐ほ43名,35.2%古に,黄痘は28名,23.Oxにみられた (表5〕. b〕圧痛部位 診察時圧痛をみとめたのは79名であるが”その部位 ほ発作時の療病部位と略々一致して心窟部(39名〕” 右季肋部〔21名〕y 胆嚢部〔7名〕に多い8 c〕肝 右乳線上で肝を触知Lたものほ130名中71名,54・6 xであるが,大多数ほ2横指経以下であり”全例肝縁 ほ平滑で硬度も晴々正常であった・ その他,VaSCular−Pider,脾腫を証明した例はな く”現症で黄痘をみとめたものはなかった.又循環 第 呼吸第 神経学吋検査でほ特に異常をみとめなか った. d)既往歴 腸内寄生虫特に回虫を排出Lたものが多く98名にみ られ,その他鉤虫9がある.又消化器疾患13y アレル ギー疾患5”呼吸器疾患3”肝疾患6”その他5とな っている.肝疾患6名中2名では胆石症の診断の下に 胆石の摘出をうけている. 以上の結果”本病ほ臨床的には胆嚢症に一致するも のと考えられる. 2・寮生虫卵,原虫嚢子検索成績〔表6〕 腸内寄生虫卵又は原虫義子のいずれかが陽性のもの は73名”46,2%首で,その内訳をみると”寄生虫では鞭 虫51名,回虫30名,鈎虫10名となっている.原虫では ランプル鞭毛虫嚢子18名(11.4%)”大腸アメールバ12 各 その他5名が検出された.対馬の「胸せき」病患 者78名の検便では”蛹卵又は原虫陽性ほ59名〔75.6 x〕で,その中虫卵では鞭虫49名,回虫28名”鉤虫14 名,叉原虫ではランプル鞭毛虫3名〔3,8%〕,大腸ア メールバ18名,赤痢アメーバ1名,その他3名が発見さ 表 5 随 伴 症 状(奈留町) 調査人員 発 熱i 悪   感 ∃ せん りつ  悪心”嘔吐 122 − 72〔59.0%〕

表 6 虫卵,原虫検索成績

83〔68.0〕 黄   症 43〔35,2〕  91〔74.6〕] 28〔23.0〕 検 査1虫卵,原(])虫」岳 虫

」_‖〔+〕_炬虫

73(461.2%”〕萱 51 喜 59〔75・6〕 喜 49 卵 回虫 鉤虫 ︰︵例︶.叫ル明・ 数 ℃ U     8 ︻ ﹂ J     7 1 原        虫

ランプ右「「 ̄天m∴埠す嘩

鞭 毛 虫 7メー%、アメ←ルバ その他 30 10 ≡18(11.ヰ鬼つ 12    0    5 28 14   3〔3.81  18    1    2

(6)

所謂「胸せき_ぎ病に関する知見補遺 表 7 胆  汁  所 [己       d九1eltzer−い%rOn法二) 8− 検  査 例  数 有 所 軋岳l炎  桔 胆 砂 B胆」巨虫卵−(「)ランプルレ鞭 排脚章票;鉤虫回虫邑 (Il)毛虫栄養型 架脚」て九化   50.25(h50・0%■〕 5〔10.0ン) 0 ]十2・田 2∼4・0) 2d480)16〔32_01 息 ̄朴r〔対鴇〕  41  (1)20d48μ=lま0〔24,4〕  0  4(9μ= 4〔9.即 1(2・4〕 1(2.41 れた.以上のようにr−胸せき」㍊■若にほ五第 対馬両 地区を通じ回虫,鞭虫の高率の寄生がみられ,巽五島 奈留町の患者ではランプル鞭毛虫が高頻度に検出され た・ 3.胆汁検査成績〔蓑7〕 奈留町の「胸せき」病,揖、老中,今迄に月頃十検査を実 施Lえた症例ほ計50名であるがy その中16各 32.0% にランプル鞭毛虫栄養型を,晃鉤虫卵,回虫卵が各2 名にみられた,胆汁「いに多数の自血凪 大量の粘液な どの炎症所見を有するもの5者,B胆汁の排泄障害を みとめたものは1名であ「た1. −れ方対馬でほ41名につ いて調べたが.ランプル鞭毛虫の栄養型は1名〔2。4 %畠に,鉤出卵は4名に,先回虫卵は1者に発見され た,炎症所且は10名d24_4%右〕.B胆汁排泄障害は4 名(9・8第〕にみとめらわた.このように奈留町では 所謂ランプル鞭毛虫胆嚢炎が高率に発見され†−一一方対 馬でほ炎症,B胆汁排泄の異常例が多かった・ 4.超音波診断法並びにレ線による検査成績 次に奈留町で「陶せき」病の発作を古する患者耶嘗 表 8 超音波診断媒績〔奈留吋1 を対象とLて超首班診断装置のA−SCOPeを用いて胆 石の有無を調査Lた.その結果97名〔男46名,女51 名〕中20各 2ユ_6xに何らかの異常所見を発見Lた d表8〕.その中明確な胆石エコーを証明Lたのは9名 で全店例の9.郎古であった(表9〕・その他類似エコ門 が8名,癒着エコーが3字.に発見された・又そのL ̄いユ 名は胆石エコーを証明Lたにもかかわらず自覚症状ほ 訴えていない.胆石エコーをみとめたのは全例31才以 上で,又9名中6者は女性であった.尚検査症例中ラ ンプル鞭毛虫の胆嚢寄生例が4名含まれていたが羊 い ずれも本法による検査では異常所見はみとめられなかゝ った.果対馬豊玉ネ寸の塩老21名については胆第 胆道 のレ線検杏を実施L′た.胆嚢胆道造影はどリグラブイ ン静江法により実施L十収縮剤はLては鶏卵2個を使 用した・その結果明瞭な胆石像を含め胆石の存在を疑 わせる所誌が21名巾6者〔謂.6%〕に発見された轟 そ の他胆嚢乃至胆道のヂスキネジー6名,胆嚢炎2乳 胆嚢下垂2名計16名の異常例がみいだされた.比r二の 結乳「胸せき一■病.愚者中胆石を存するものは孔島崇 年 ルゝ 検  杏 ,iづ  別 一 眼石エコ・・−_−・ (TJ)例 数  古  宇  古 学  計 ー)101 12 11へ%201 15 1 1 21∼30! (1)7〔21 31∼40  (1)13〔2ウ1 41ヘル 50    22 51∼、−% 60 61㌔ル 計 9 了 4     つ J     ご J O     6     り ル     仁 U −1    1・⊥ 8     2     2     3     仁 U     9     ご U l − ⊥ ()ランプル胆嚢壌症糾 ﹁ − ⊥         れ − ⊥ l     ■     3 類似エコー  聴講エコ叫 占 守  計  昌 β  計 j,  」 1   ユ つム ¶ 1 μ               ﹁ ル ム     4 1 ⊥                 ﹁ t よ       3 ﹁ f ・ 一     ﹁ J つ ム     4     ﹁ ⊥     り ム ﹁ 1       ハ 一 J r l l ﹁ ■ 1 2 璽 rhlル ︹ノ︰ 9 6 有 所 は 貞一f

(7)

白6      宿 輪 克 朗 表 9 胆石エ コ ー陽性症例〔奈留町〕 痛 ■ 発作時随伴症状:

弧 ︵ ∴ ︶ ≠ + ︻ ⋮

1     2     3     4     R l     6     7 J     ℃ U     9 ℃ 十     ヰ 0     ℃ 十     ℃ 十     ℃ 十     ℃ 十     ℃ 十     ︷ ℃     ︷ ℃ 1     8     9     E J O 6     4     4     ロ J     ︻ 〇 1(年 )0年1回上腹部 状放散性発(性) 「 激 痛 30 年2∼3回  〟   〝 41 44 38 三≡  ニニ 46− 9 ≡…盲 j 1日 20 〝 …右季肋部  〝 〝 止腹部(l) 〝 年1∼2回右季肋部鈍痛 年2∼3回〝〝 〝上腹部■〝 〝〝≡〝

熱暦んり讐。悪豊黄症

++ + + + + 十 + + + + + + + + + + + 備   考 胆汁:所見なL 輸胆管狭窄の手術 鞭虫d+〕 蜘虫〔+〕鞭虫〔十) 異形吸虫(+〕 留町より対馬豊玉村により高率に存在することが明か になった. 5・肝機能検査成績 対馬豊玉村の患者21名について実施Lた,肝機能検 査は血清蛋白分割”AルG比,血清ビリルビソ”尿ウ ロビリンpゲン%,Thymol混濁試験,K−nkel硫酸亜 鉛試験”アルカリフォスフ7ターゼ,GOT>GPTな どを実施Lたが,Kunkel硫酸亜鉛試験で12単位を示 Lた2名を除き異常はみられなかった. 6_ 自律神経機能検査成績 Mech℃1yl試験を対馬の患者8名について行なった ところ全例S−tyPe〔交感神経過敏型〕を示Lた・ 7・末梢血液像所見 五島奈留町で40名の患者について,又対馬豊玉村で は21名を対象とLて末稍血液像を観察Lた.その結果 好中球,リン㌧ペ球には特別の変化ほみとめられなかっ たが”好酸球10%以上のものは奈留町で5名〔12・5 %〕,豊玉村では4名〔19・0%〕”又単球7x以上のも のほ前者では13名〔32.5%■〕にみられたが”豊玉村で ほ1例もなかった・その他対馬でほ赤血球数,ヘマト クリット値も観察Lたが,赤血球数350万以下4名, ヘマトクリット35以下2名,ヘモグロビン15gルdl以 下が7名に発見された.以上のように「胸せき」病患 者でほ五島,対馬両地区共好酸球増多を示すものが多 く,文五島の奈留町では単球増多が高率にみられた, 8.ランプル鞭毛虫胆嚢炎症例と胆石症症例の症 状にぉける比較解析 ランプル鞭毛虫胆嚢炎17名〔五島奈留町16名”対馬 豊玉村1名〕(表10〕と胆石症症例(超音波診断法又 はレ線検査で確認されたもの〕14名(五島奈留町8 名,対馬豊玉村6名〕を材料として,両者の臨床症状 について比較解析を行なった. 男女別をみるとランプル鞭毛虫胆嚢炎でほ夫々9 名,8名で両者間に大差ほないが,胆石症では3:11 で明かに女性に多い.年令ほランプル鞭毛虫胆嚢炎が 21∼40才”13名〔76・5%〕と青壮年層が多いのiこ対 し,胆石症ほ41才以上11名〔78.8x〕で高年者が大部 分を占めている.継続年数ほ前者は比較的短いものが 多く大部分10年以下であったが”後者では10年以上の ものが11名で全症例の78.6%を占める・症痛の性状は ランプル鞭毛虫胆嚢炎に比べ胆石症の方に激痛発作が 高率であった・然L発作部位,疾病の放散頻度及び部 位では両者間に大差はなかった・発作時の随伴症状で ある悪心,嘔吐,黄症,発熱及び戦懐などほ胆石症の 方により多発する傾向がみとめられた.以上の成績か ら所謂「胸せき」病とよばれている疾患の中でもラン プル鞭毛虫胆嚢炎と胆石症との間にほ”症状に差があ ることが明かにされた.次に「胸せき」病の疾病発作 とランプル鞭毛虫栄養型の胆汁内出現との関係及び治 療によるえいきょうをみるために,奈留町におけるラ ンプル胆嚢炎症例中2名について経時的に胆汁を採取 Lてランプル鞭毛虫の消長を観察Lた〔園1〕. 第1例・37才.缶.初診時(昭401.12.1〕心宿部よ り右季肋部にかけて持続性の鈍痛,下痢を訴え,胆汁 に無数のランプル鞭毛虫栄養型を,糞便中に妻子多 数を検出した・11日よりR申0由in(Chl℃r℃q−ine)

(8)

蓑10 ラ ンプル鞭毛虫胆嚢炎症例 所謂r一胸せき」柄に関す点知見補遺 87

芋z     」肝i∴-健{バ

100mg・1日6丈を投薬したところ,胆汁,糞便中の ランプル鞭宅虫の数はやや減少の傾向を示したが,同 量を45日間投薬をつづけても栄養型,菓子は陰転せ ず,采自覚症状の中下痢は消失Lたが,上腹部の鈍痛 ほ軽減する傾向がみられなかった・そこで41年1月27

日より AcranildDihydrochlorid des Chlormetho躍

ⅩyaCridylaminodiathylamin℃PrOPanOl−〕0.1浄を1 日3回5日間投与Lたところ,投薬終了直後既に胆汁” 糞便中の原虫ほ全くみられなくなり,その後1過,10 日”2ケ月及び3ケ月目に検査をくりかえL実施Lた がいずれも陰性であった・−一方自覚症状も Acranil 投薬により完全に消失して現在に及んでいる.血液像 では,好酸球はAcranil投与後一時軽度の増多〔7 %〕を示したことがある且軋 その動揺ほ正常の範囲 内をこえていない・単球は初診時10%と軽度の増多を みたが,投薬開始後漸次減少Lて正常値となった. 第ヨ例.30才.?,初診蹄一昭3乱6,3)右季肋部の 激痛発作を主訴とLて来診”Meltzer−Lyon法で胆iL「 中にランプル鞭毛虫を証明し 文検便の結果回虫卵の 他ランプルレ鞭毛虫童子を発見Lた.その後激痛発作は 消失したが,16日再検査の結果前回と同様原虫陽性 で,同日より ResOChin1日100mg6丈を21日間投 与Lた.投薬終了後7日目に胆汁について再検したと ころ原虫は検出されなかった・糞諫 ̄卜の原虫も4日後 陰転Lた.上腹部の鈍痛もResochin投薬開始後10 日目頃より訴えなくなった.血液中好酸球は初診時軽 度の増孝〔7%t〕をみとめたが,治療後正常値〔4・5 x〕に戻り”文単球は初診時から軽度の増加(7∼ 8.5%〕が持続Lた.以上のようにランプル鞭毛虫に よる胆嚢炎の症例の中にほ,駆虫によってざ ̄胸せき」 病の発作が消失する例があることが明か汀こなった. 耶。ラン7ル鞭毛虫に関する疫学的観察 これはでに実施tル_てきた著斉の調査の第第 五島奈 留明■ではト胸せき∃病の発枯要因とl_∼てラ%ブル鞭毛 〃     〃     人 ℃     ℃ 十 6     [ ル     8     9 ︵U   1  2  3 1   1   1   1 〃     〃     〃 占 14  〟 15 16 17 ルル ルル 〃     〃     〃     〃 7       つ ム       4       り J 3     3     つ ム     5 〃     〃 O   1 3     3 年 年 6       ﹁ ル

晶締辞相

1 6   1   1   6 〃   〃 ︼     + 労 儲   胤 鷹   = ≠ 5(+ ≠ )5〝21年仙 33!〝6ケ月5 32竜〝31晶ト 妊 息 l労 鹿 38 〝 6ケ月 − ≡(1)労(食) 37 〝 8年 5■食 労 妊 一︵労 ︶z+ +   +   + ¶   + 一 皿   +   仙 +   +   一 〝 ∃ 〝 〟  〝 ■    〝 + + 十 心窟部 (+) 右季肋部 + + − 正 仙l 〝 叩+++間(l)恒寓部 1 n − − + 一」 〝

二二∴(l)右季肋部

ルル ー ¶ W + −   〝 〝≡〝i〝■〝 ふご −  _  ル%

∴−−−1

′′       _ −(l):−一二 鈍 叩  〝  〝 ?」23門4年「食†労「 ̄ⅦW5〝.〝 (ー肝心侶部〝) W     ¶ 〃 ‡ 〝!2・5」 ランプル叫鉤”虫 ランプル榊 鉤虫  + ランプル榊  〝 〟        〝 〝 〟 〝 ランプル・ 回 鞭 ランプル. 〝   鉤,回 〝 . 回 l 〝         ルル ルル 〝 鞭 ルル 下痢 下痢 下痢

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自白 宿 輪 克 朗 図1 ランプル鞭毛虫胆嚢炎の治療経過 第1例  看 37才 歴   日 ¶ 治   療 40年 12月 1日2  6 1117 4111 0 1 3 2 25 27 31 1 7 10 RESOCHIN J…‖;Jl”‖Hr[lHHrm”l]=111HHMlnlMiE=”11”L[[I]lFl…11””…ACRANIL 100mg×6T. ≠ 損 ■ ■ r

廿

胆  汁

0.3g×5T. 4 3 ≠  5汁       + 血 (液 ) 自覚症状 便  通 ルレナ 廿 EOSIN, 3 MONO,10 に 放 散 鈍痛背部 右季肋部 心宮部∼

﹁ 下

脚 鵠

下痢二回 2 ≠ 7  2 6  4 + + 2 6 1 2  2 0  2  3 〔−〕 〔−〕 2 4 (−〕 第2例  β 30才 一 ■ ﹂ ∃ ≡ ■ ■ ■

汁i l l l 便= 血 液 自 覚 症 状 38年 6月 3日 7 ラ栄 吉毒 ル型 l廿 7  7 16 22 25 6 1418 RESOCHIN …帖‖ll…‖‖‖‖=‖‖州ぎ 0℃m ×6TAB.×21T. 皿 廿 ラ嚢蜘 妄虫 ル子卵 十ト〔+〕++− Eo−in1.764.5 M℃nO.8.578 詔表故 (右画肩画)哲( (鋲 ̄ ̄ )−〕〔8〕〔−〕 部作へ々 僚 正 通■ 常 虫が重要な役割を演じていることが想像されるので” 次にランプル鞭毛虫感染について2,3の疫学的観察 を行なった, 1・長崎県各地にぉけるラン7ル鞭毛虫保有状況調 査成績 長崎県各地〔▲部ほ熊本県天草〕で,小−日学生及び 「−∼h一▲般住民を対象とLて検使を実施し,各地におけるラ ンプル鞭毛虫保有状況を調査Lた,その結果表11にみ るようにランプル鞭毛虫嚢子保有率は小中学生でほ総 計1”551名中51名”3.3鬼’”文一般住民でほ総計843名 [f]23名”2.7鬼∼であった,この保有率を地区別に検討 すると,小中学生群でほ長崎,対鳳 天草の各地がい ずれも1・4鬼,であったのに比L”五島〔田第奈留町〕 でほ平均4.9%−と前記3地区の約3倍に当る高率の感 染がみられる.その中でも奈留町でほ5.8xと最高の 第性率を示Lた・一一般住民の場合にも晴々同様の傾向 がみとめられ,対馬地区1.2鬼,”大瀬戸町3.3鬼’”叉五 島でほ富江町3.3%t,奈留町4.6xで”特に奈留町では 他の地域に比べ高い感染率を示Lている.又小中学生 で学年別,件別にみたのが蓑12であるが,」・般に小学

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所謂「軸せき_=和1備すむ知見禍竃 89 表11長崎/特/=おける一般任国 小中学生 のランプル鞭毛虫菓子保有率 〔一般住民〕 仙    l< Iイ「十Lうミ/、しift!, f川4i寸t flて各:/ 刈・ 餌 原 fur _卜 t吋 一生i iサJ き 馬  豊 j舎_ 村 ; 小    計 五 島 西彼! ii壁塾書 莱 √=⊥=■ i幸垂i Fi*ヨ 留 町 江 町 69 113 151 333 173 92 小    計 書  265 大 瀬 戸 町   245 1;1.4% 1≠°.9 1.3 萱j三・・喜 ・11す3.3 4.2 3.3 23了 ≠ (「小中学生〕 総     計    843 地    区  廟査人員 対i阿連小・巾 ・-/ 'v*才]ォォ*f/*ミ 138 i 厳原町小・中 喜  49   1

・i実Ii実ii草'J∵   26

小  計 室 213 熊東 蘇 県草 栖 本 小 栖 本 すす] 坂 瀬 川 小 小 7f.  ロ 奈 島  奈 小 長「日 崎 総 式

尾小.芸∃

冨‡」

見ニヨ

計 ∃ 66 31. 42 425 6] 2フ8 504 843 7° 1,551章 」 1 I 3

i

u( 2 0.7% 2.0 3・8 1・4 4・5 0.3 4 8 1.4 3.3 0 、 3,6 9≡ 5.a

:3i言.・≡

1 2 4 ∃ 51  3,3 生に比べ中学生に高率であり,叉小,中学生共女より 男に感染頻度が高い傾向がみられた. 2. 「胸せき」病患者豪族のランプル鞭毛虫検索成 績 五島奈斡町花びに対馬鼎七村の2地区で, 「胸せ き」病患者が発生Lている家庭と患者のいない家庭各 ユ5世帯をえらび,夫々の家庭の患者を除く家族全員 〔前者では患古家庭78各 患者のいない家庭88名,後 者でほJ螫老家庭84名,居着のいない家庭67名〕を対象 とLて検便を実施した,その結果は表13に示す通り で,店老家庭を見ると,奈摺町でほ鞭虫67.9%,回虫 37.2%.鈎出3.8%,ランプル鞭毛虫10.3%の寄生が 克られ,叉豊i用木寸でほ鞭虫52.4%,回虫26・2鳥ノ,ラン プル鞭毛虫2.4%であった・一方患者のいない家庭で も,奈留町で鞭虫47・7%,回虫21.6%,鈎虫2.3%, 表12 小rす一宇生における学年別,性別 虫卵,原虫検索成績

≡車検者数∃≡引

原虫童子 鞭毛虫ラこ∼ブル +  % +  ヲ占: 小; 芋… 生i i ・16 フ2中 2    66 : 3日 57,6 i 96  74 77.1 ♂ 守

中∈三

芋 '-k 3 ; 18 15 ll 16 9 9i 2 1・7 2  3.1 4.2 127喜89 70.1 20 15・7岳  3.2 i lO7 70.9 i 王75 105 166 ; 110 164 101 ♂   244 二49 261 167 計∃ 783 512

ユ8 11中  2.6

60.0書 32 18.3 60.3│ 31 18.7 61.6; 35 21.3 61.1妻 64.0 6応3. 4岳 51 20.9 47 18.01 呈36 17中 ll 10 6.3 6.0 B  4・9 18  7.4 11 4,2 37  4.7 表13 「胸せき」病患者家族c76虫卵,原虫検索成績 那 p* 丁 /^ .'!<増IIIJ-〔五島) 豊玉村 (対馬)

例数 虫…卵 鞭 虫

78  60f76・9%†〕 s3〔67.9" 室 c**      51〔58。0〕 萱 42f47.7〕 84   55〔65.5〕  44〔52.4〕 C     67 46(68.7〕 「 41(61.2〕 山  鈎  山 i 29〔37.2′)

ト9叫

22〔26.2〕 21(34.3、6 3(3.那 ! 2「2・3)  1 ; 岳 ・!i ラソナル 鞭毛虫 8〔10・3〕 2・:こ2.4 ; 辛 p ・-・・・ 「倒せき」柄心揖のいる家柾   ** c ..-- 「蜘せきj才赫i濾o7)いない家庭

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90       宿 輪 克 朗 図 2  ランプル鞭毛虫義子排出の年間推移〔1甘当り嚢子数〕 50,000 No・1  40,000

♀13才 30,000

20,000 10,000 , (0)6610月1112”67123456789 No.2 告15 50,000 40,000 30,000 20,000 10,000 ” (0)66101112,67123456789 N℃.3 告14 50,000 40,000 30,000 20,000 10,000 ” (0)66101112,67123456789

冒−∴∼「∼

”66101112,671 No1. 5 宮14 50,000 40,000 30,000 20,000 10,000 , (0)66101112”67123456789 豊玉村でほ鞭虫61.2鬼,”回虫34.3鬼’といずれも鞭虫, 回虫の高率の感染がみられるが,ランプル鞭毛虫は両 村共1名も検出されなかった.このように「胸せきJ 病患者家族にはランプル鞭毛虫感染者が多く,特に五 島奈留町でほその儀向が大である. 3,ランプル鞭毛虫嚢子保有者における嚢子の年間 推移の観察 五島奈留町の小中学生中ランプル鞭毛虫嚢子保有者 5名について,毎月1回定期的に検便を実施し1ケ年 間菓子排出の推移を観察した.毎回糞便1牙当りの嚢 子数を算定Lたが”その成績は図2のようで全例共動 揺が著Lく一定の傾向はみとめられなかった. 4・ランプル鞭毛虫嚢子保有者の自覚症状及び各種 検査成績

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所謂「胸せき_」病に関する知見補遺 五島奈留町小中学生について実施L%た検便の結第 発見されたランプル鞭毛虫嚢子保有者の中,24名に問 診を行なったところ”蓑14に示すような延10日の自覚 症状がみられたが,その中でほ消化器系症状が最も多 くフ1で,全自覚醐大の65・7%首を占め,次いで神経系症 状27〔2580鬼■〕,全身症状10〔9.3先’」の順になってい る,消化器系症状でほ便秘,下痢などの便通不整15, むねやけ,げっぷ15などが多かったが,それと並んで 所謂「叩胸せき†病の1三症状である上腹部の療病を訴え るものが14名にみられた,次に10名について蓑15のよ うに身体計測,血圧測冠,胃液検査,末梢血液像など を実施Lた・その結果全体とLては異常を呈するもの は少なかったが,胃液検杏〔7オールA樹脂法〕では 低酸2名”赤血球数350万以下のもの2名,白血球像 では好願球増多〔10x以上〕3名,単球増多〔了x以 z二〕2名などの軽度の異常がみとめられた. 別 表14 ランフリレ鞭毛虫葉子保有者の自覚症状〔奈留町〕 ヒ † 消 ..第■J 感 上 腹 部 の 図 ∃ ■ . . 矧 上 腹 部 の げ   っ   ぷ む ね や け 下 痢 . 便 秘 器   ﹁ 悪 心 . 嘔 吐 状 症 食 思 不 振

4 4 9 0 1 4 1 5 ﹁⊥ 5 1 討 神 経 系 症 状 いら†扇 頚 木 らす: ̄ l 。65子吉邪ト2 (いる:(l)り) 8 痛 眠 6 1 状 症 身 全 √〕や= や.星(l) が 討 かす せ」だ  工‡1 わい る 27 .5 〔25。0%左〕l る し、 総 4ト.。9≡≡x)!10 (討)8 表15ランブル鞭毛虫嚢子保有者の体位,血凪 胃諫 血液所見〔奈留町〕 年令 ︵性 ︶ 症例一 体 力持血胃 (身) 畏  垂 プ数 監  液 Cm l咽 1  望 9 119  201噂4111%如 正

2.a13 156 461瀾10貼6 過

3  ?14 152  512・21ユ2%6 fE 4  a 14 15日  401電6010宛4 過 5  早 13 13127851.6010矧D 〝 6  占 9 128  251.53 川声右0 低 7  a 13 142  391.9310声古 〝 8  皐 131581.5  491.951巧言8 正 9  a 15 152  421,8212%4 過 10  呂 13 145  3811.81川6左G jl三 血    液    所    見 E Hb W Eo  一t 一egら L M 万 %    ■ 3日4 100 4,謂0;12  1 60 23  4 1 448 79 凱800」(1)1。5 4 62 22丑5 4∈書0 104 B,400■ 11  34885 311.5  6 舶6 95 8,080. 6 3,550.5  37  3 2911004,920ll.5 .検   便 鞭(+) 回〔+〕 4 62 2210,5≡鞭(+) 33日 日3 凱プ60⊆ 6。5 140.544。− 2.5廟(十〕 4481055”卸已6・50・544・5 4350,5価・〕鞭(・) −94 ユ10 日,12℃…  9  153,529.5  7. 450105 ヲ,080  6  ヲ 5030.5 6・5■回∈十〕 410 9012,600.22.5 2。5 2644.5 4。5 回(+〕 表16 ・般住艮における寄生虫,原虫感染と単球.好酸球と町関係〔奈僅町〕

!検鯛数j某鬼⊥ ___空蝉芸 荒馬酸平監_

?占      .%ゎ 虫 卵”原 虫(【〕   31  3し凱71 5・11±2。34  5〔椅.1〕 4,16土2.22 ランプル鞭毛虫d+〕   37 14d37。81 7.00士1囁8−  即13.5、リ  ー,02土2.31 その他の寄生虫〔+〕   49  9dl凱4う  ー個33±2.03 19〔53日.那  6.03±1.86

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宿 輪 克 朗 92 5,奈留町小中学生並びに福江市住民の白血球憶の 検査 五島奈留町の小中学生8つ9名を対象とLて実施Lた 検短の結果にもとづき”原虫,寄生虫共に陰性のもの 31名,ランプル鞭毛虫義子陽性者37名”その他の寄生 虫卵(回虫,鞭虫〕陽性者49名をえらび,末梢血中の 単球及び好酸球の比率をみると,蓑16のようで”ラン プル鞭毛虫陽性群では単球7x以上のものが37名中t4 名〔37,8x〕と高率に存在し 平均値も7,00土1.85先∼ で他の2群に比べ高い.好酸球増多〔10x以上〕は回 虫”鞭虫陽性群に最も多く38,8xであった.ランプル 鞭毛虫陽性群でほ13.5%tで虫卵”原虫陰性群の16・1% と大差がなかった・以上の成績から五島奈留町のラン プル鞭毛虫嚢子保有者には単球増車を示すものが多い ことが明かになった.次にランプル鞭毛虫浸捏度の低 い五島福江市で1.人般住民423名及び同市周辺の「胸せ き」病患者47名について単球,好酸球の比率を観察L た・その結果−−「‥・般住民では好酸球”境球の平均値ほ夫 々2,5%,5%,叉「胸せき」病患者でも夫々3_5%, 61.2%と前者と有意差のない値を示し 高率の単球増 多や好酸球増多は証明されなかった・ 考         察 五島奈留町における患者の臨床的観察成績を要約す ると”本病の症状ほ右季肋部や上腹部の療病発作を主 徴とし 発熱,悪感”諫L,嘔吐等の随伴症状を伴な うことが多い.従って本病の臨床像は横田や片峰,村 上らが既に報告しているように大多数は胆嚢症の範ち ゃうに属するものと考えられる.而して本病は男に比 べ女に約3倍の高頻度にみられ”学童期と青壮年期に 発作の初発のピークがあり”10年以上に亘って極めて 慢性の経過をとる場合が多い.叉家族集積性が高いこ と,本病患者が他地に転住Lた間には発作の消失や減 少がみられる点も興味深い・ 検査成績では”糞便中に高率の鞭虫”回虫卵がみら .れる他”ランプル鞭毛虫義子が11.4鬼,に検出され”又 胆汁中にも高率にテンプル鞭毛虫栄養型が証明された 点が特異的であった,文献によるとランプル鞭毛虫寄 生による症状とLてほ,胃腸症状,胆嚢炎症状などが あげらjl”その他荒木は神経症状を,Vegehliほ貧 血”栄養障害,ビタミン欠乏などに注目Lているが, 尚議論があり,木原虫は患者の胆汁中に発見されてほ いるものの,胆道乃至胆嚢中寄生の確認は未だ明かで ないため”Boeck”荒木などのように病原性を否定し ている人もある.然L水野(1948),ト部(1956〕など ように一定数以上の寄生でほ機械的刺戟症状や機能障 害などの病害を示すという説をとなえているものが多 い.著者が観察したランプル鞭毛虫胆嚢炎では胆汁中 にみいだされる栄養型の数が純培養のように多数であ る上,2例の治療実験の成績からみると”駆虫により 原虫を消失させることによって「胸せき」病の疫病発 作が軽減Lた点などから考えて”木原虫の寄生が「胸 せき」病の疫病の国となっていることほ否定出来な い.就中五島奈留町でほ「胸せき」病患者に高率にラ ソプル鞭毛虫の感染が証明されるので”その地方病的 性格に大きく関与していることが想像される. 次に五島奈留町では超音波診断装置を用い”文対馬 豊玉村でほレ線検査によって胆石の頻度をみた結果, 前者でほ9.8%に胆石エコーを発見し”一方後者では 28.6xに結石像をみいだLた.胆石の超音波診断につ いては既に多数の報告があるが”山川は88・8%”宮沢 は7了.1%の診断率と報告L”又福田は手術を実施Lた 192例について検討Lた結果,165例,86%■の綜合診断 率をあげ”レ線による診断率44%に比べはるかにすく下 れているとのべている.特に結石が胆嚢頭部や胆管な どの比較的腹壁から深い位置にある場合や黄直のよう な肝機能障害を伴なった場合にほ”胆嚢造影法でほ結 石像が検出されにくいので本法が有利であるとされて いる.著者の調査の結果五島では胆石検出率において レ線検査より高い精度を有するとされている超音波診 断法を用いて検査したにもかかわらず,「胸せき」病 中にみいだされる胆石症の頻度は対馬より低率であっ た.又胆汁の炎症像,B胆汁排泄障害などの異常所見 も対馬の患者により高率な点を併せ考えると,「胸せ き」病の中で胆石症の占める比率には両地区間にかな りの差があり”対馬の「胸せき」病では胆石症が病因 上重要な意義を有するものと思われる. 「胸せき」病患者の中にみられたランプル鞭毛虫胆 嚢炎と胆石症の症状を比較すると,前者でほ比較的若 い青壮年層に多いこと,又痺痛発作が比較的軽くその 随伴症状が少ないなどの特徴があり”後者ほ高年の女 性に多発し”捧摘発作も強く随伴症状が多いことなど があげられるz而Lてランプル鞭毛虫感染と胆石の形 成との関連についてほ今後検討すべき点が残されい る,

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所謂lⅥ胸せき−」病に関する知見縮退 93 長崎県各地で実施Lた¶一般住民及び小中学生のラン プル鞭毛虫義子感染率は地域差があり,特に「胸せ き」病多発地区の一つである五島奈留町では”一般住 民”小中学生いずれも5x前後で他の地域より高い, 住民のランプル鞭毛虫嚢子保有率については,ト部 (1951〕ほ京都市の小学生1”519名中44名〔2,9x〕 に”石原〔1952〕ほ干葉で2.4x,戸谷ら〔1952〕ほ 名古屋で16才以上483名中5名(1・Ox〕,16才以下339 名中11名〔3.2鬼%〕,大鶴〔195フ〕は新潟で4・0鬼,,竹 本〔1959)ほ広島で3.5%t”掘ら〔1964〕は関東地区 で1■25鬼’と夫々報告Lているが,奈留町での成績はこ れらの保有率を上廻っている.一方同じ本病多発地区 の対馬でほ一般住民089∼1,4%t”小中学生0.7∼3”8% と五島に比べ低率であった.叉「「胸せき」病患者のし、 る家族の検便でも五島奈留町では10鬼,をこえるランプ ル鞭毛虫嚢子保有率がえられた_従って五島奈留町で ほ患者のみならず住民の問にもランプル鞭毛虫の濃厚 な浸淫が証明された” 水野(1948〕はランプル鞭毛虫感染でほ発症に季節 的なえいきょうがあり”夏期には軽重さまぎはな下痢 を訴える患者が冬期になると大部分は正常値となって 童子を排出するのみとなることを観察Lている.「胸 せきL」日石の疾病発作も春,秋に頻発する傾向があるの で,ランプル鞭毛虫童子保有者の童子排泄の季節的推 移をみたが.一定の傾向はみとめられなかった. 叉五島奈留町のランプル鞭毛虫嚢子保有小中学生の 中には自覚症状とLて「胸せき病」の主症状である上 腹部疾痛を訴えるものが高率にみいだされたことほ, 「胸せき⊂」痛が草道期に発病する例が多い事実を反映 Lていることも推定される・ 又五島奈留町の「胸せきj病患者や住民の問に高率 にみられる単球増多はランプル鞭毛虫感染と密接な関 連があることを明かにLた1. 然L′ながら「l陶せき」病は今迄にのべてきたランプ ル鞭毛虫胆嚢炎,胆石症の他に,胆嚢”胆道のヂスキ ネジー”胃炎,胃下垂などの多彩な疾患が含まれてい る.それに農漁村に多い寄生虫感染や低栄養による貧 血などが加わってその病像をより複雑なものとLてい る・従って「胸せき」病は決Lて単一な疾患でほな く”僻地という地理的悪条件による住民の医学知識の 欠如や医療機関の不適正な配置”検査設備の不備など によっでI第性化Lた種々の胃疾患,胆第 胆道疾患や 寄生虫”原虫疾患などが包含された−一一つの症候群とい わねばならない.従ってその対策も医学的見地からだ けでは不充分であり,政治的”経済的な面での配慮も かくことほ=来ない. 総         括 長崎県五島奈留町で「胸せきT」病,浬、点130名の臨床 像を検討Lた結果”本病町大多数は胆嚢症であること を明かにした.患者の糞便中に11,4xにランプル鞭毛 虫嚢子を,叉胆汁より32xの高率に栄養型を証明L, 駆虫により「胸せき」病の瘡摘発作が消失することか ら,ランプル鞭毛虫感染が「胸せき」病の発症要因と Lて一つの重要な役割を果Lていることが考えられ る.特に奈留明でほ住民間のランプル鞭毛虫浸淫率も 高く,本病の地方病的性格の詞となっているものと想 像される.一方同じ多発地区である対馬豊三巨木j ̄町患者 でほ胆石の槙f_巳率が一チ古く,ラ%ブル鞭毛虫感染ほ低率 であった.奈留町の患者や仕上引こみられる高率の単球 増多はランプル鞭毛虫感染と関連があるものと推定さ れる. 摘筆するに当り御指導御校閲を賜わった恩師片峰大助教授に感謝すると共に,直接御指導を頂いた 村上文也助教授に深甚の謝意を表する・ 叉木研究に御協力下さった厳原保健所,国立対馬病院”昆大平井外科ん−_瀬講帥の各位に厚く御礼を 申上げる. 文         献 1〕浅見敬三:寄生鞭毛虫類・日本における寄生虫 学の研究.5,目黒寄生虫館,昭40, 2)荒木恒治:ランプル鞭毛虫柾に関する研究.第 ]編”ランプル鞭毛虫癖の臨床的観察とそ町治療.rl 内誌会”47〔10〕,昭34. 3〕荒木恒治:ランプル鞭毛虫症に関する研究.第 2編,ランプル鞭毛虫の培養.削月会誌,47(10〕”昭 3ヰ・ 41CecilA,H0are:fIandbook of Medical Protoz℃010gy,Lond℃n,Bai11ere,Tindall&Cox,

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94 宿 輪 克 朗 1949. 5〕藤田大祐・中川春郎.立川道雄.不破百合:ラ ンプル鞭毛虫症に関する二三の検索,京都府立医科大 学雑誌,ア0〔4〕・昭36. 6)福田 保:超音波医学.医学書院,昭41・ 7二)H孔ITLilt0n Fairley:Giardia−is,Recent Advanc門in TropicalMedicine,3rd edition” London,J.&A.ChurchillLtd,1961. 8〕平木 潔:胆のう症と寄生虫.臨床と研究,39 (3〕”昭37. 9〕片峰大助・村上文也.福島良問,坂口祐二・本 村主生.西久保国雄.宇本 功■鶴田正司.岩永省吾 .山本 勉,武林 功・山上 睦:長崎県における所 謂「胸セキ」病について・長大風土病紀要,5(2〕” 昭38, 10〕片峰大助.村上文也.吉村 税.坂口祐二・今 井淳1..山本隆−・小松田道夫・大庭 寛:対馬にお ける風土病について.対馬の経済と社会(長崎大学対 馬調査団〕”長崎県,昭40. 11〕水野 宏:Giardia症,特に小児の場合につい て・医学と生物学,12〔1〕”昭23. 12〕宮沢龍−:超音波による胆嚢胆道疾患特に胆石 症診断に関する実験的,臨床的研究。日本外科学会雑 詰,66〔13),1915∼1930,昭40. 13〕野崎恭勝:ジアルジ7感染者の臨床観察及び人 体感染実験・医療,9d7〕,昭30. 14〕Payme,Atchley,Wasley,Wemning:

A−SOCiati℃n Of Giardialamblia with Disease”J. Parasitology46〔6,〕”1960. 15〕ト部 昭・渡辺 清・川本情二:京都地方人体 腸管寄生原虫葉化こついて(第2報〕.京都市及び近郊 小学校児童の調査”特に赤痢アメールバ及びランプル鞭 毛虫嚢子保有者について.日本寄生虫学会記事,20” 85”昭26. 16〕卜部 昭:ラン%ブル鞭毛虫Giardialamblia の病原性に関する研究・第1第 第2篇,京都府立医 大誌,49(3〕”昭318 17〕Vegehli,P.V.:Giardiasis,Amer−J Dis.Child,59,792,1940・ 18〕山川邦夫.吉岡昭正:超音波診断法の現況.内 科,12〔1),昭38. 19〕横田素_郎・竹本 寛.宴日 管・武田 功‥ 対馬における所謂「胸セキ」病の研究・日内会誌,42 〔5)”昭28・ 20〕吉田邦男:ランプル鞭毛虫感染小児の臨床.小 児科診療”16(8),昭281.

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