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峡南医療圏「患者情報共有システム《

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Academic year: 2021

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峡南医療圏「患者情報共有システム」

要件定義書

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目 次

1.情報共有システム導入の目的と概要 3 -1.1 基本理念 3 -1.2 システム整備の目的及び期待される効果 3 -1.3 具体的方策 3 -1.4 本計画の整備対象地域、ネットワーク参加者 4 -1.5 システム利用期間及び整備事業費 4 -2.システム導入に関する基本方針・技術要件等 5 -2.1 概念図 5 -2.2 システムの基本的機能及び構成 5 -2.3 必須となる技術要件 6 -2.4 システム化において期待される機能 6 -2.5 標準規格、ガイドライン等について 7 -2.6 外部保管環境について 8 -2.7 運用体制づくりについて 8 -2.8 費用負担について 9 -添付資料 参加予定施設のIT化状況一覧

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1.情報共有システム導入の目的と概要

1.1 基本理念

峡南医療圏における医療情報連携のネットワークを構築するとともに、将来的な 拡張性も考慮し、連携する医療情報基盤(プラットフォーム)の標準化を図る。 具体的には、峡南医療圏の6病院(市川三郷町立病院、社会保険鰍沢病院、峡南 病院、組合立飯富病院、身延山病院、しもべ病院)やネットワークに参加する診療 所における診療情報(患者情報、処方情報、検体検査情報、医用画像情報)を各医 療施設間で共有するとともに、組合立飯富病院内に設置されている在宅医療支援セ ンターにおけるデータ参照及び各種レポート登録についても可能な限り実現するこ とにより、医療施設間及び医療施設と患家との間で円滑な医療連携を実現すること とし、将来的には、圏域外の医療施設との医療情報連携や共有する診療情報の質及 び量の向上などを見据え、拡張性のあるネットワークシステムを構築する。

1.2 システム整備の目的及び期待される効果

① 医療従事者間の円滑な情報交換・情報共有による、安全性・効率性の向上 ② 医療関連施設間の連携における紹介、逆紹介の円滑な推進 ③ 救急時等における迅速・的確な医療情報の提供 ④ 患者負担軽減策としての、重複投薬、重複検査等の回避。 ⑤ 医療情報共有による患者へのインフォームドコンセントの実施よる信頼感の向 上 ⑥ 圏域内の医療資源の有効活用 ⑦ 医療資源の効率的な活用による医療機関の経営基盤の強化

1.3 具体的方策

· 医療連携に必要となる紹介状、サマリー等について、ITによる情報連携を図 り、峡南医療圏の医療機関の連携・ネットワーク化を行ない、質の高い医療提 供体制を構築する。 · 医師等の業務負担を軽減させるため、既存医事会計システム等と連携し処方入 力システムを構築する。入力した処方情報はシート印刷にも対応する。 · 病院勤務医の事務業務負担を軽減するため、標準化したデータを利用する医療 用文書作成ツールを導入する。 · 医師が安心・安全に利用できるように、セキュリティに配慮した安全なシステ ムを構築する。

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- 4 - · 医師間でより綿密な情報連携が行えるよう、必要に応じてWeb会議システム を構築し、遠隔で対面によるコミュニケーションが行える環境を構築する。 · 情報連携を促進するために、ITリテラシーの高い方から低い方まで幅広い層 で利用できるシステムを構築する。

1.4 本計画の整備対象地域、ネットワーク参加者

(1) 対象地域 峡南医療圏地域(市川三郷町、早川町、富士川町、身延町、 南部町)とする。 (2) ネットワーク参加者 ① 参加医療機関等(想定) ・病院:6箇所 ・診療所:10箇所程度(ネットワークへの参加を希望する診療所) ・峡南在宅医療支援センター:1箇所 ・臨床検査センター(外注検査会社含む):数箇所 ② 利用者(想定) ・医療情報共有者(主に医療従事者):400名(概数)

1.5 システム利用期間及び整備事業費

(1) 利用期間 平成25年4月から試用運転を開始、平成26年度当初から本稼働とする。 (2) 計画終了後の継続性 参加利用が見込め、簡単で使いやすいシステムを構築し、本計画終了後も継 続して運用可能なシステムの構築を目指す。 (3) 整備事業費 200,000千円(消費税及び地方消費税を含む) 本システムの整備にかかるシステム開発及び機器整備等一式の上限事業費 (見通し)であり、この範囲内で別途算定する。

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2.システム導入に関する基本方針・技術要件等

2.1 概念図

*当概念図はイメージであり、システム、ネットワーク及び機器等の詳細については、各事業者からの提案によるものとします。

2.2 システムの基本的機能及び構成

システムの基本的な機能及び構成は、以下のとおりである。 (1) 情報連携機能(医療行為上、発生する情報の登録と履歴参照及び、診療行為を 補助する書類作成支援の機能を有する) (2) 診療情報提供書(紹介状)作成及び紹介状CD作成、取り込み (3) 医療機関同士の情報連携(メール機能) (4) 医療機関同士のWeb会議システム (5) データセンター(アウトソーシングによるサーバの管理) (6) ネットワーク (セキュアな回線使用)

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2.3 必須となる技術要件

・多くの医療機関が参加できる、利用しやすいシステムであること。 ・職種ごとの参照権限を付与できること。 ・自施設の患者IDで他施設から紹介された患者の情報が表示できること。 ・医師の入力した処方情報を標準化ストレージに蓄積できること。 ・高いセキュリティと万全な障害対策を実現するように提案すること。コンピュー タウィルス感染等の障害が参加機関に拡大しないための対策を講じること。 ・求められる機能等について開発段階ごとに明示的に表現したスケジュール表等を 明記すること。 ・運用コストの増加を極力招かずに、将来にわたり持続可能な開発・運用を行える 設計とすること。

2.4 システム化において期待される機能

(次の全部又は一部の機能を適宜選択し、提案を行うこと。) (1) 標準化ストレージ、拡張ストレージ連携 ① 各医療施設のデータの保管場所は集中管理すること ② 各医療施設の患者情報・処方・検体検査結果情報(HL7 Ver2.5)は標準化 ストレージに格納すること ③ 画像など拡張ファイル形式(JPEG、PDF、Excel、Word等)の保存・参照が 可能なこと (2) 診療情報提供書(紹介状)作成支援 ① HL7 CDA r2の診療情報提供書に対応すること ② オフライン施設向けにSS-MIXの診療情報提供書CD出力に標準対応するこ と ③ 他施設からのCD取込みに対応すること(一般的なファイル形式も対応) (3) 多施設間のデータ収集・表示機能 ① 患者情報、処方、検体検査結果、レポート等の情報の参照が可能なこと ② 患者IDの名寄せ検索対応にすること(自院の患者IDで検索が可能なこ と) (4) スムースな導入と拡張性 ① 既存医事会計システムと処方入力システムが連携し標準化ストレージを

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- 7 - 生成すること ② オフラインによる既存検体検査システムからのデータ連携に対応するこ と ③ 検査会社など外部からの標準化したデータ登録が可能なこと ④ 医療用文書作成ツールを実装し、医師の事務業務を軽減すること ⑤ 入退院処理機能を実装し、入退院時の事務業務を省力化すること ⑥ 他地域ネットワーク(他社含)と標準化ストレージ・拡張標準化ストレー ジで連携可能なこと ⑦ HPKI及び電子署名の拡張対応が可能なこと ⑧ 将来、病院別の用途に応じ各種オーダ入力の拡張導入が可能なこと (5) コミュニケーションツール ① Web内メールを利用し安全に確実に情報交換を行えること ② 協議会または事務局等からの掲示板、一斉同報メールが行えること ③ Web会議システムを利用した遠隔による対面コミュニケーションを行 えること

2.5 標準規格、ガイドライン等について

本システムで取り扱われる個人情報は、個人情報の保護に関する法律(平成15 年法律第57号。以下「個入情報保護法」という。)に基づく適切な管理がされなけ ればならない。そのため本システムの構築においては、厚生労働省等の定める安全 管理、標準規格等に適合し、高いセキェリティ水準や将来的なシステム聞の連携の 容易性を確保する必要がある。 このため、次の標準規格等において提示された仕様・規格等の採用が望ましい。 (1) 標準規格等 ① 厚生労働省標準規格 ・HS001 医薬品 HOT コードマスター ・HS005 ICD10 対応標準病名マスター ・HS007 患者診療情報提供書及び電子診療データ提供書(患者への情報提 供) ・HS008 診療情報提供書(電子紹介状) ・HS009 IHE 統合プロファイル「可搬型医用画像」及びその運用指針 ・HS010 保健医療情報-医療波形フォーマット-第 92001 部:符号化規則 ・HS011 医療におけるデジタル画像と通信(DICOM)

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- 8 - ・HS012 JAHIS 臨床検査データ交換規約 ・HS013 標準歯科病名マスター ・HS014 臨床検査マスター ・HS016JAHIS 放射線データ交換規約 ※標準規格の名称は、医療情報標準化指針(医療情報標準化推進協議会) における名称を使用。 ※規格の詳細については、医療情報標準化推進協議会のホームページを 参照すること。http://helics.umin.ac.jp/ ② SS-MIX(厚生労働省電子的診療情報交換推進事業) (2) ガイドライン ・医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第4.1 版(厚生労働 省) ・電気通信事業における個人情報保護に関するガイドライン(総務省) ・医療情報を受託管理する情報処理事業者向けガイドライン(経済産業省) ・ASP・SaaS 事業者が医療情報を取り扱う際の安全管理に関するガイ ドライン(総務省)

2.6 外部保管環境について

2.5で記述したガイドラインに対応した外部保管環境は、セキュリティが担保 されウイルス対策を講じた機能を有し、近年にみる大災害などの影響下においても 運用可能とする体制をとっていることが必要である。また、個人情報の取り扱いを 適切に行っていることを第三者認証機関などに認証された施設でなければならない。 (1) 認証 ・ISO 9001 品質マネジメントシステム ・ISO14001 環境マネジメントシステム ・ISO27001 情報セキュリティマネジメントシステム ほか

2.7 運用体制づくりについて

ネットワークに参加する医療施設等により構成される協議会組織を中心に地域医 療連携のための運用体制づくりを進めていくことを想定している。このため、受託 者においても、システム構築面のみではなく運用面にも積極的に関わり、長期的に 継続して運用可能な体制の構築を目指していくことが必要である。

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このため、システム構築時における円滑な意見の聴取や相互理解が可能となるよ う、必要な資格を有する職員を配置するなど、システムの円滑な運用に寄与できる 体制の構築に配慮することが望ましい。

(1) 期待される資格(例示)

・PMP(Project Management Professional) ・システムアーキテクト ・医療情報技師

2.8 費用負担について

委託者(協議会)と利用者(医療機関)との間における本システムに係る費用負 担の区分(現時点における想定)は、次のとおりである。 (1) 委託者(協議会) ① 本システムに係るソフトウェア等の開発費用及びデータセンター内に構 築するサーバ等機器、セキュリティシステム等の平成25年度末までの 運用管理費用(データセンターに係る費用を含む)。 ② ネットワークに必要な回線の敷設費用(必要な施設のみ) (2) 利用者(医療機関) 本システムに接続するために必要な端末(パソコン)、回線利用の費用。

参照

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