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まえがき(Ⅱ. 全国の土偶)

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Academic year: 2021

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まえがき

 本編は本研究において,データ収集ならびに資料状況調査の分担地域に限定してその地域にお ける土偶の出土状況を中心に,各地域における土偶の傾向に関する各種論考を集成したものであ る。したがって本編の各論考は分担各位の地域的研究視点,およびその分担地域の制限範囲にお いて考察されたものであり,このため分担地域における土偶の出土例の多少,その出土傾向,分 担地域の地域的特性,広域性,土偶研究の歴史的経緯等により各位の内容は,大幅な制限を受け ざるをえなかった。このため,著者各位の論考内容に大きな差異を生じざるをえなかったが,土 偶資料研究における現在的な土偶出土情報の把握を基本的目的としており,各論考を一律に扱う こととした。  本研究の基本理念は,資料情報化に関する方法論を実証的・試験的に明らかにすることを目的 とするものであるが,これは単にデータ収集しデータベースを作るために活動を行うだけでなく, まず,資料研究のために現在的情報を集成し資料研究の基盤を作った上で,これらの核としてデ ータ化が行われてくるものである。上記のような問題はあれ,これらは今後の土偶研究および土 偶関連研究の最も基礎となる学術的情報の集成であるものと確信するものである。各位の論考は 上記のように地域的制限がついてまわり,充分な記述ができなかったかもしれないが,全体とし て,土偶および土偶関連の今後の基礎研究資料として本研究活動の一環の成果として集成するも のである。これらは,極めて有機的情報を多く含んでおり,今後の研究基礎資料として活用いた だけれぽ幸いである。  また,本研究活動において,多くの研究視点による研究報告がなされた。さらに本編の制限内 論考では充分な記述が不可能であった方々も少なくない。これらの貴重な学術資料の公開刊行が 次に残された課題である。現在,研究論考を中心とした第二編の準備に入っている。  なお,本編の集成にあたり,原稿執筆基準,原稿紙,割り付け基準,図版用紙の作成に研究会 メンバーである,奈和同人会田川良氏に作成いただき,かつ原稿収集の多くの活動を頂いた。ま た,図版基準の作成に文化庁美術工芸課原田昌幸氏に協力頂いた。その他多くの方々の御協力が あり,はじめて本編の集成が可能となったものである。深く感謝いたします。       (八重樫純樹) 51

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