74 使用して行おれてきたが,赤血球の最大吸収波長 である575nmの波長を発振する色素レーザー装 置を使用して過去6年間治療を行ってきた.その結 果色素レーザーでは,アルゴンレーザーによる合 併症として挙げられる皮膚表面の癩痕形成が少な く,また色調の薄い症例でも相当な治療効果が見 られた.しかし,血管への選択的吸収が強いため にそのエネルギーは比較的真皮表面で吸収消費さ れ血管腫が表在性の症例により有効であった.同 一症例でも血管腫中心部の表面より隆起している 部分ではアルゴンレーザーを使用し辺縁の扁平な 部分では,色素レーザーを使用することにより良 好な結果が得られた.
4.Reversed dry ice療法と太田母斑 (形成外科)○村山 清子・牧野 玲子 鈴木 隆・平山 峻 われわれは過去5力年間に121例の太田母斑症 例を経験し,それらの内92例に対し,塊状炭酸最 期療法を行った. 太田母斑は,三叉神経第1,2枝支配領域に現 われ,臨床上では,褐色調,紫青色調を示すもの
が見られる.また,組織学的にはdermal
melanocyteの分布形態により,おれわれは,表在 型,深在型,混合型の3型に大別した.褐色型ぱ, 色素が表在性に存在するため,腰回炭酸圧抵法に より良好な結果が得られるものと考えられる.一 方,紫青色型ではdermal melanocyteカミ深層まで 波及しているため,皮膚表面から作用させる雪状 炭酸圧抵法では治療に限界がある.そこでわれわ れは,紫青色型に対し,まず雪状炭酸圧抵治療法 後,なお真皮下層に残存するdermal melanocyte を治療する手段として,真皮下層に直接ドライア イスを作用させるReversed dry ice療法を行っ た.その臨床治療上の成績,効果についての検討 結果を述べる.5.広範囲熱傷患者におけるCAVHの使用経
験 (形成外科)○山路 仁・井砂 司 野崎 幹弘・平山 峻Continuous arteriovenous hemo丘1tration (CAVH)は,小型のフィルターを用い,血液ポン プなしに動一静脈圧格差のみを駆動力として連続 的に血液の限外濾過を行う方法である. 広範囲重症熱傷患者の管理上,特に肺水腫によ る呼吸不全と急性腎不全については,常に問題と なるものの,未だ積極的治療となるべき手段に苦 慮しているのが現状である.CAVHは,これらの 問題に対し積極的治療法の一つとなりうるものと 考えられ,肺水腫に対しては過剰体液の是正手段, 急性腎不全に対しては従来行なわれてきた血液透 折の欠点を補う一手段として有効と思われる。 そこで今回我々は,当熱傷ユニットに入院した 広範囲熱傷患者に対して,過剰体液の是正と急性