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年頭所感
会長小野勝次
あけましておめでとうございます.新年にあたって,会員の皆様に一言ごあいさつを申し述べ
させていただきます.
わが OR 学会も,昨年春,待望の法人化をおえ,社団法人として新発足いたしましたことは忘
れられない思い出であります.形がととのいましたこの機会に,学会の内容を充実して,名実と
もに学界に雄飛し,産業界に寄与するよう,会員一同力をあわせてはげもうではありませんか.
わが OR 学会は,その性質上,学界における俊秀を集めて研究業績を挙げるとともに,その成
果を産業界その他で実践できるようにしなければなりません.このうちの一方でも欠けるなら
ば,学会の発展は偏ったものとなり,本来の目的を達成することはできません.
幸いにしてわが OR 学会にはすぐ、れた研究者が加盟し,また産業界における有力な機関の後援
を得ています. しかし,欲をいえばきりがなし、かもしれませんが,まだまだ底辺を飛躍的に拡大
する余地も残しています .OR が直接または間接に関与すべきところでありながら,わが学会と
は未だに緊密な連絡を欠く分野が多く残っていることを私はおそれています.
OR の健全な発展のためには,研究開発とともに,各分野への惨透が必要で、す. OR の渉透に
は,産業界その他の諸機関の関心を得るとともに,経営陣ならびに一般産業人の関心を惹くこと
がたいせつであります.これらの人々による正当な評価を得ることがたいせつであります.
ありのままの OR 活動を知つての上でなら,批判的意見も結構,けっして好意的意見のみを求
める必要はありません.とにかく,ありのままの OR 活動を知りその将来性を検討してほしいの
です.そのために一般産業人の関心を惹き忌障ない意見が望まれるのです.
OR の評価は, OR によって何がなされたかということより, OR によって何がなされるであ
ろうかという OR の将来性に対してなされなければなりません.今後の発展に期待するという意
味では,若い学生諸ー君への渉透が望まれます.現在のところ,これが最もたいせつなことかもし
れません.教育界において指導的地位にある有力な会員各位の努力によって,この方面でも十分
広くしっかりした底辺を築いておきたし、ものです.
新たに迎えたこの年が, OR 活動そのものの飛躍の年であるばかりでなく,底辺への渉透,拡
大の面でも目覚しい成果を挙げて,次代の人々から現在のわれわれ OR 人がよくぞやるべきこと
をやってくれたといわれるよう,皆で力をあわせて努めようではありませんか.
© 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.
2 年頭所感
編集委員長青山博次郎
一年の計は元旦にありといって,年の始めにはいろいろな計画を思い
めぐらす習慣があるが,編集に携わってきて考えたことをここに記して
おくのも,将来の役に立つのではなし、かと思うしだいである.
編集をやっていると,学会誌についての会員の方々のいろいろなご意見が耳にはいってくる.
どうにかしたいと思うがなかなかふんぎりがつかない.このためには編集の OR が必要なのであ
る.そこでまずどんな会員構成であるかを知るため,手許にある 1970 年度の会員名簿を整理し
てみたら,所属が企業,公共機関などの方 (A会員)が 815 人,官・公・民を問わず研究機関の
方 (B 会員)が 135 人,大学などの学校関係の方 (C 会員)が 365 人,不明 12 人,計1, 327 人
という内訳であった.
『経営科学』と nORSJJ の二つの機関誌をどんな方針で編集していくかを定めるためには,
両誌に対する満足度が測定されていなければならない.いろいろ耳にしたことを参考にして仮り
に A 会員すべての評価が「経営科学J, nORSJJ の順に1,
0,
B 会員のすべての評価が1,
2
.
C 会員のすべての評価が 0, 2 としてみよう.不明の人を除けば『経営科学」は平均満足度 0.72,
nORSJjは平均満足度 0.76 を与えていることになる. もし現在の発行形態を変えず,記事内
容のみを変えるとしたとき和文誌の評価が A , B , C 会員についてそれぞれ 2,
1
,
0 となるような
編集のやり方,
1,
1
,
1 となるようなやり方などが考えられる(もちろんこのほかにもあるが,
調査しない限り反応データは得られない) .前者の場合は和文誌を A 会員向きに内容変更するこ
とであり,後者の場合は中間的な編集方針をとることを意味する.人数を考慮するとき,もしこ
の二つの手だけなら前者の A 会員向きの内容変更が全会員へのサーピスをよりいっそう向上し,
「経営科学J についての平均満足度は1. 34 となる.ここで英文誌についてはその性格上現状のま
まにしておく.
一方において英文誌と和文誌の費用はほぼ 1: 2 となっているので,和文誌は A 会員(ほぽ全
会員の 62%) へのサービスを重点的に,英文誌は C 会員(ほぽ全会員の 28% , したがって C:
A はほぼ 1 : 2) へのサービスを重点的に考えるようにしても,会員のうけるサービスは平均と
して向上し,費用の面からも同程度のサ{ピスに近くなることも確かである. B 会員については
C 会員に近いものとして考えればよいだろう.
このように現在の発行形態を変更しない場合のほかに,発行形態を変更する場合も考えられる
であろう.また会誌発行は会員の満足度だけではなく,世界に日本の研究を発表し学界レベル
を向上していくことにも意義があり,効果は多面的である.
昨年から「会員の声」欄を設けたのも,いろんな反響を知りたいこともあったが,会員各位の
活発なご意見をできる限りとり上げて行かねばならぬと思っている.
© 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.