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自然外部事象に対する原子力施設のフラジリティ評価

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Academic year: 2021

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(1)2 主要な研究成果 重点 (プロジェクト) 課題 - リスクの最適マネジメントの確立. 自然外部事象に対する原子力施設のフラジリティ評価 背景・目的. 主な成果. 東日本大震災以来、原子力発電所の稼働率. ることが喫緊の課題となっている。. は著しく低下し、電力の安定供給への支障が. 本課題では、地震・津波等の自然外部事象. 指摘されている。安定電源の確保に向け、地. に対する原子力発電施設のリスク評価手法を. 震・津波等の巨大な自然外部事象に対する原. 確立することにより、原子力発電所の安全性. 子力施設の健全性を評価し、安全性を確保す. 向上と信頼回復に貢献する。. 1. 地 盤 の 地 震 時 安 定 性 評 価 の ため の 時 刻 歴 非 線 形 解 析 手 法 の 開 発. 原子力発電所の基礎地盤および周辺斜面. 破壊・引張り破壊の影響を考慮したものであ. における地震時安定性評価の高度化を目的. る。斜面の動的遠心力模型実験を対象に再現. に、2次元時刻歴非線形解析手法で用いる有. 解析を実施した。その結果、破壊が発生するタ. 限要素モデルを開発した。本モデルは、ひず. イミングや地盤内の残留変位量が実験結果と. *. み状態においてマルチスプリングモデル に. ほぼ一致した (図1) 。. 基づき導出された応力-ひずみ関係にせん断. 2. 津 波 作 用 時 の 傾 斜 堤( 防 波 堤 )の 健 全 性 評 価. 原子力発電所の防波堤の健全性の評価に. ブロックの質量との関係式から、消波ブロック. あたり、防波堤を形成する消波ブロックの津. の安定限界を明らかにした (図2(a))[1]。また、. 波に対する安定性評価手法の開発を進めて. 防波堤を越流する津波の流速を評価する数値. いる。水理模型実験により、消波ブロックの質. モデルを開発し、室内実験により得られた水. 量と防波堤を越流する津波の流速を変えなが. 位と流速データからモデルの適用性を検証し. ら、消波ブロックのダメージの様相変化を観. た (図2(b)) 。. 察した。その結果、越流する津波の流速と消波. 3. 津 波 波 力および 漂 流 物 の 衝 突 力 の 評 価. 原子力発電所における津波に対する構造. 定手法を提案した(図3)[3]。また、漂流物衝突. 物・機 器 の 頑 強 性 評 価 手 法 の 精 度 向 上に向. 力評価手法の検証に向け、津波によって漂流. け、津波・氾濫流水路を用いて津波による外. する丸太や自動車の津波衝突実験を実施した. 力を把握する大規模な水理実験を実施した。. (図4)。その結果、津波による流れの速度域. 防潮堤や角柱構造物に作用する津波波力の. では、衝突力は衝突速度に比例することが明. 計測実験から 、陸上遡上した津波の先端が. らかとなった。. [2]. 構造物に衝突した際に発生する衝撃波圧の推. * 多方向のせん断挙動を表すために剛壁で作られた円の中に多数のばねを配置したモデル [1]榊山、土木学会論文集B2 (海岸工学) , 67, I_791-I_795 (2011). [2]高畠 他、土木学会論文集B2 (海岸工学) 70, I_1491-I_1495 (2014). [3]Kihara. N., et al., Coastal Engineering, 99, 46–63 (2015) . 12.

(2) (a). (b). 図2 津波による傾斜堤の健全性評価 津波が防波堤を越流した際に、流体力が消波ブロックの 抵抗力よりも大きい場合に消波ブロックは津波によって 流される。流体力は流速に依存し、消波ブロックの抵抗 力は質量に依存する。消波ブロックの安定限界を見極 めるために水理模型実験を実施し、流速と質量との関係 を明らかにした(a)。また、防波堤を越流する津波の挙 動を数値計算により高精度に再現した (b)。. 図3 衝撃的な津波波力の評価 陸上遡上した津波の先端部が構造物に衝突した時に発 生する衝撃的な波圧の鉛直分布を推定する手法を提案 した。. 図4 津波に伴う漂流物の衝突力評価. 重点 (プロジェクト) 課題. 図 1 斜 面 の 遠 心 力 模 型 実 験 のシミュレーション( 上 段:数 値 解 析によるひず み 分 布 、下 段:応答 加 速 度の実験との比較) 地 盤 の 時 刻 歴 非 線 形 解 析 手 法 の 適 用 性を検 証するた め 、斜 面 の 動 的 遠 心 力 模 型 実 験 の 再 現 解 析 を 実 施し た。その結果、実験結果と比較的良く一致することを確 認した。. 図は、自動車の衝突速度と衝突力との関係を示してい. る。自動車は段波状の流れに伴って漂流する。津波によ. る流れの速度域では、衝突力は衝突速度に比例するこ. とが明らかとなった。. 13.

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参照

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