「キネシオテーピング療法の在宅医療への応用の基礎的研究」
43
0
0
全文
(2) 部位によりどのような違いがみられるかを、走ったタイムによりに実証する。. 2.. キネシオテーピング療法について キネシオテーピング療法とは、自然療法のひとつであり、伸縮性のあるテープを皮膚の. 上から貼ることにより、人間本来の自然治癒力を促進させる。それにより筋肉や靭帯、関 節の痛みを和らげる療法である[2]。 使用するテープは「キネシオテープ(図 1)」と呼ばれ、一定の伸縮性と、カラダにフィッ トする粘着性がある。このテープの伸縮率は筋肉と同じ 30~40%に設計されており、別名 「人工筋肉テープ」とも呼ばれる。 キネシオテーピングが及ぼす効果は大きく分けて次の 4 つである。 ① 患部の痛みを抑える効果 ② 血液、リンパ液の循環を良くする効果 ③ 筋肉の機能を正しく戻す効果 ④ 関節のズレを正す効果. 図 1 キネシオテープ. 2.
(3) 3.. 走る動作に及ぼす効果 今回の研究では、 「大腿四頭筋」と「下腿三頭筋」にキネシオテーピングを施す。それに. より「走る動作」に及ぼす効果は 3 つあると考えられる。 ① 血液・リンパ液の循環を良くする効果 局所に滞る組織液や内出血、疲労物質などの流れを改善する。テーピングを貼付し た部位にすき間ができることや、筋肉を動かすことにより改善を早めることができる。 ② 筋肉の機能を正しく戻す効果 緊張により硬くなったり、力の入りにくくなった筋肉を正常な状態に戻す。 筋肉疲労の改善や予防、筋肉けいれんにも有効である。 ③ 関節のズレをただす効果 関節のズレを、筋膜や筋肉の働きを元に戻して改善する。また牽引する力により骨 の矯正にもつながる。 図 2 のようにキネシオテーピングを貼付する。 {(a):下腿三頭筋、(b):大腿三頭筋}. (a)下腿三頭筋. (b)大腿四頭筋. 図 2 キネシオテーピングを施した時の様子. 3.
(4) 4.. テーピングを施す部位について 本研究で大腿四頭筋と下腿三頭筋にテーピングを施す理由として、3 つ挙げられる。 ① 直立する際に使う主な筋肉である為。 ② 筋肉が大きい為、貼付した際に大きな効果を得られると考える為。 ③ 大きな筋肉で貼付しやすい為。. 4.1. 大腿四頭筋. 大腿四頭筋(図 3 左)は大腿直筋、外側広筋、中間広筋、内側広筋の 4 つの筋肉からなる。 主な役割としては、膝関節を伸展することである。また大腿直筋は、股関節の屈曲も荷 っている 4.2. 下腿三頭筋. 下腿三頭筋(図 3 右)は内側腓腹筋、外側腓腹筋、ヒラメ筋の 3 つの筋肉からなる。 主な役割としては、足関節の底屈運動である。また立位姿勢を保持する、抗重力筋の役 割を担っている。. 図 3 大腿四頭筋と下腿三頭筋. 4.
(5) 5.. 測定. 5.1 キネシオテーピングを施した時の走行タイム、血圧、脈拍の変化 測定は次の手順で行う。 ① テーピングを施さない状態で走る。 ② 下腿三頭筋に施し走る。 ③ 下腿三頭筋、大腿四頭筋の両方に施した状態で走る。 ④ 下腿三頭筋のテーピングを剥がし、大腿四頭筋にのみテーピングが施された状態で走る。 以上の手順で距離の異なる、短距離走(100m)と長距離走(960m)でのそれぞれのタイムを 計り、比較し検討する。ただし走間の休憩時間は、短距離走で 30 分、長距離走で 40 分と する。この休憩時間は体を休めることと、テープを体になじませる目的がある。 測定を始める前は体を動きやすくするため、アップとストレッチをすることとした。ま た①~④まで、極力同じ条件とした。 血圧、脈拍の測定では各々①から④を走り終わった直後に行った。. 5.
(6) 5.2. 測定環境. 走るのは本校のグラウンド(図 4)を使用した。 また、次の条件下で測定を行った。 ① 雨天でないこと ② 風がほとんどないこと ③ 障害物がないこと(積雪など). 図 4 本校のグラウンドの様子. 5.3 キネシオテーピングを施した時の抹消血流循環と足の筋力変化 測定は次の手順で行う。 ① テーピングを施さずに、抹消循環血流と足の筋力を測定する。 ② テーピングを大腿四頭筋と下腿三頭筋の両方に施し、抹消循環血流と足の筋力を測定す る。 以上の①、②の間でキネシオテープをなじませる為、10 分程休憩をいれた。 *抹消血流循環とは 身体全体の血流循環を知るための代表となる血流循環であり、主に血管の折り返し地点 になっている指先や前頭葉の血液循環である。これが不足すると細胞が必要な酸素や栄養 素の補給を受けられずに、生活習慣病の原因となってしまう。. 6.
(7) 6.. 使用機器. 6.1 血圧計 測定 5.1 の血圧、脈拍の測定には図 5 に示す血圧計(オムロンヘルスケア株式会社 HEM-7200. 計量範囲:0~299mmHg )を使用した。図 6 のように腕に巻くことで、最高血. 圧、最低血圧、脈拍が表示される。. 図 5 血圧計. 図 6 血圧計の使用方法. 7.
(8) 6.2 BC チェッカー 測定 5.2 の抹消血流循環の測定には図 7 に示す BC チェッカー(ヒューチャーウェイブ製 BC チェッカー Ver7.00)を使用した。図 7 のように指先をセンサーに乗せることで抹消血 流循環の血流の機能状況を測定する。 画面には、それぞれ A+、A、A-、B+、B+X、B、BX、C+、C、B-、B-X、C-、E+、E、 D+、D、D-、E-、F、F-、G、G-の 22 段階で測定結果が表示される。測定結果の見方を図 8 に示す。. 図 7 BC チェッカー. 図 8 BC チェッカーにおける測定結果の見方. 8.
(9) 6.3 力計 測定 5.2 の足の筋力測定には図 9 に示す力計(米国 JTech Medical Industries 製 型式 MF-1500JT パワートラックⅡMMT とラッカーシステム)を使用した。図 10 のように足 に器具をあて、器具に負荷をかけることにより筋力が測定できる。. 図 9 力計. 図 10 力計の使用法. 9.
(10) 7.. 測定結果. 7.1 キネシオテーピングを施した時の走行タイム、血圧、脈拍の変化 7.1.1. 短距離走(100m). 表 1、図 11 に被験者 8 人の平均タイムを示す。 表 1、図 11 より大腿四頭筋にのみキネシオテーピングを施した際に、テーピングを施さ なかった時と比べ、平均で 0.42 秒タイムが良くなっていて、一番良い結果となった。下腿 三頭筋と大腿四頭筋の両方にテーピングを施した際も、テーピングを施さなかった時に比 べ、タイムが良くなっていた。しかし下腿三頭筋にのみテーピングを施した際には、少し タイムが悪くなってしまった。 血圧や脈拍に関しては、テーピングを施してもデータの変化に統一性が見られず、個人 差が大きいことが分かった。. タイム[秒]. 表 1 被験者 8 人の平均タイム. テープ貼付位置. 平均タイム[秒]. テープなし. 14.23. 下腿三頭筋. 14.24. 両方. 14.00. 大腿四頭筋. 13.87. 14.3 14.2 14.1 14 平均タイム[秒]. 13.9 13.8 13.7 13.6 テープなし 下腿三頭筋. 両方. 大腿四頭筋. 図 11 短距離走においての平均タイム. 10.
(11) 表 2、図 12 に被験者 A のデータを示す。 表 2 被験者 A のデータ テープ貼付位置. タイム[秒]. 高血圧[mmHg]. 低血圧[mmHg]. 脈拍[拍/分]. タイム差[秒]. タイム変化率[%]. テープなし. 14.81. 170. 71. 115. 0.00. 0. 下腿三頭筋. 14.93. 145. 61. 114. 0.12. 0.81. 両方. 14.80. 177. 55. 103. -0.01. -0.07. 大腿四頭筋. 14.53. 155. 69. 101. -0.28. -1.89. タイム[秒]. 15 14.8 14.6. タイム [秒]. 14.4 14.2 テープなし 下腿三頭筋. 両方. 大腿四頭筋. 図 12 被験者 A のタイム 表 3、図 13 に被験者 B のデータを示す。 表 3 被験者 B のデータ テープ貼付位置. タイム[秒]. 高血圧[mmHg]. 低血圧[mmHg]. 脈拍[拍/分]. タイム差[秒]. タイム変化率[%]. テープなし. 14.87. 140. 67. 104. 0.00. 0.00. 下腿三頭筋. 14.61. 145. 80. 114. -0.26. -1.75. 両方. 14.91. 121. 62. 121. 0.04. 0.27. 大腿四頭筋. 14.78. 126. 65. 122. -0.09. -0.61. 15 タイム[秒]. 14.9 14.8 14.7. タイム [秒]. 14.6 14.5 14.4 テープなし 下腿三頭筋. 両方. 大腿四頭筋. 図 13 被験者 B のタイム 11.
(12) 表 4、図 14 に被験者 C のデータを示す。 表 4 被験者 C のデータ タイム[秒]. 高血圧[mmHg]. 低血圧[mmHg]. 脈拍[拍/分]. タイム差[秒]. タイム変化率[%]. テープなし. 14.55. 129. 59. 103. 0.00. 0.00. 下腿三頭筋. 14.80. 123. 65. 110. 0.25. 1.72. 両方. 14.14. 118. 68. 119. -0.41. -2.82. 大腿四頭筋. 14.27. 125. 68. 111. -0.28. -1.92. タイム[秒]. テープ貼付位置. 15 14.8 14.6 14.4 14.2 14 13.8. タイム [秒]. テープなし 下腿三頭筋. 両方. 大腿四頭筋. 図 14 被験者 C のタイム 表 5、図 15 に被験者 D のデータを示す。 表 5 被験者 D のデータ テープ貼付位置. タイム[秒]. 高血圧[mmHg]. 低血圧[mmHg]. 脈拍[拍/分]. タイム差[秒]. タイム変化率[%]. テープなし. 14.74. 147. 65. 112. 0.00. 0.00. 下腿三頭筋. 14.8. 146. 69. 96. 0.06. 0.41. 両方. 13.71. 139. 63. 103. -1.03. -7.00. 大腿四頭筋. 13.73. 136. 55. 104. -1.01. -6.85. タイム[秒]. 15 14.5 14. タイム [秒]. 13.5 13 テープなし下腿三頭筋. 両方. 大腿四頭筋. 図 15 被験者 D のタイム 12.
(13) 表 6、図 16 に被験者 E のデータを示す。 表 6 被験者 E のデータ テープ貼付位置. タイム[秒]. 高血圧[mmHg]. 低血圧[mmHg]. 脈拍[拍/分]. タイム差[秒]. タイム変化率[%]. テープなし. 13.28. 151. 65. 98. 0.00. 0.00. 下腿三頭筋. 12.86. 148. 64. 98. -0.42. -3.16. 両方. 12.37. 169. 79. 112. -0.91. -6.85. 大腿四頭筋. 13.09. 158. 67. 122. -0.19. -1.43. タイム[秒]. 13.5 13 12.5. タイム [秒]. 12 11.5 テープなし 下腿三頭筋. 両方. 大腿四頭筋. 図 16 被験者 E のタイム 表 7、図 17 に被験者 F のデータを示す。 表 7 被験者 F のデータ テープ貼付位置. タイム[秒]. 高血圧[mmHg]. 低血圧[mmHg]. 脈拍[拍/分]. タイム差[秒]. タイム変化率[%]. テープなし. 12.97. 118. 48. 163. 0.00. 0.00. 下腿三頭筋. 13.57. 117. 43. 153. 0.60. 4.63. 両方. 12.94. 122. 67. 118. -0.03. -0.23. 大腿四頭筋. 13.08. 129. 62. 122. 0.11. 0.85. 13.8 タイム[秒]. 13.6 13.4 13.2. タイム [秒]. 13 12.8 12.6 テープなし 下腿三頭筋. 両方. 大腿四頭筋. 図 17 被験者 F のタイム 13.
(14) 表 8、図 18 に被験者 G のデータを示す。 表 8 被験者 G のデータ テープ貼付位置. タイム[秒]. 高血圧[mmHg]. 低血圧[mmHg]. 脈拍[拍/分]. タイム差[秒]. タイム変化率[%]. テープなし. 14.55. 131. 63. 114. 0.00. 0.00. 下腿三頭筋. 14.28. 127. 71. 120. -0.27. -1.86. 両方. 14.69. 141. 76. 101. 0.14. 0.96. 大腿四頭筋. 13.92. 128. 69. 83. -0.63. -4.33. タイム[秒]. 15 14.5 タイム [秒]. 14 13.5 テープなし 下腿三頭筋. 両方. 大腿四頭筋. 図 18 被験者 G のタイム 表 9、図 19 に被験者 H のデータを示す。 表 9 被験者 H のデータ テープ貼付位置. タイム[秒]. 高血圧[mmHg]. 低血圧[mmHg]. 脈拍[拍/分]. タイム差[秒]. タイム変化率[%]. テープなし. 14.09. 160. 76. 125. 0.00. 0.00. 下腿三頭筋. 14.06. 160. 81. 115. -0.03. -0.21. 両方. 14.40. 146. 67. 122. 0.31. 2.20. 大腿四頭筋. 13.56. 143. 68. 130. -0.53. -3.76. タイム[秒]. 14.5 14 タイム [秒]. 13.5 13 テープなし 下腿三頭筋. 両方. 大腿四頭筋. 図 19 被験者 H のタイム 14.
(15) 7.1.2 長距離走(960m) 表 10、図 20 に長距離走の被験者 5 人の平均タイムを示す。 表 10、図 20 より下腿三頭筋と大腿四頭筋の両方にテーピングを施した際に、一番良い結 果となった。大腿四頭筋のみにテーピングを施した際も、テーピングを施さなかった際に 比べ、タイムが良くなっていた。しかし下腿三頭筋にのみテーピングを施した際には、少 しタイムが悪くなってしまった。 血圧や脈拍に関しては、短距離走と同様に、テーピングを施してもデータの変化に統一 性が見られず、個人差が大きいことが分かった。 表 10 被験者 5 人の平均タイム テープ貼付位置. 平均タイム[秒]. テープなし. 196.76. 下腿三頭筋. 197.42. 両方. 195.04. 大腿四頭筋. 195.60. 198 197.5 197. タイム[秒]. 196.5 196 平均タイム[秒]. 195.5 195 194.5 194 193.5 テープなし. 下腿三頭筋. 両方. 大腿四頭筋. 図 20 長距離走においての平均タイム. 15.
(16) 表 11、図 21 に被験者 A のデータを示す。 表 11 被験者 A のデータ テープ貼付位置. タイム[秒]. 高血圧[mmHg]. 低血圧[mmHg]. 脈拍[拍/分]. タイム差[秒]. タイム変化率[%]. テープなし. 187.67. 151. 92. 89. 0.00. 0.00. 下腿三頭筋. 188.85. 145. 87. 93. 1.18. 0.63. 両方. 185.71. 127. 82. 95. -1.96. -1.04. 大腿四頭筋. 188.53. 156. 99. 96. 0.86. 0.46. タイム[秒]. 190 189 188 187. タイム [秒]. 186 185 184 テープなし 下腿三頭筋. 両方. 大腿四頭筋. 図 21 被験者 A のタイム 表 12、図 22 に被験者 B のデータを示す。 表 12 被験者 B のデータ タイム[秒]. 高血圧[mmHg]. 低血圧[mmHg]. 脈拍[拍/分]. タイム差[秒]. タイム変化率[%]. テープなし. 198.50. 166. 72. 99. 0.00. 0.00. 下腿三頭筋. 198.53. 138. 73. 87. 0.03. 0.02. 両方. 195.52. 157. 79. 104. -2.98. -1.50. 大腿四頭筋. 192.72. 159. 70. 106. -5.78. -2.91. タイム[秒]. テープ貼付位置. 200 198 196 194 192 190 188. タイム [秒]. テープなし 下腿三頭筋. 両方. 大腿四頭筋. 図 22 被験者 B のタイム 16.
(17) 表 13、図 23 に被験者 C のデータを示す。 表 13 被験者 C のデータ テープ貼付位置. タイム[秒]. 高血圧[mmHg]. 低血圧[mmHg]. 脈拍[拍/分]. タイム差[秒]. タイム変化率[%]. テープなし. 208.74. 149. 49. 126. 0.00. 0.00. 下腿三頭筋. 208.84. 159. 85. 141. 0.10. 0.05. 両方. 207.11. 148. 66. 118. -1.63. -0.78. 大腿四頭筋. 211.68. 144. 57. 134. 2.94. 1.41. 214 タイム[秒]. 212 210 タイム [秒]. 208 206 204 テープなし 下腿三頭筋. 両方. 大腿四頭筋. 図 23 被験者 C のタイム 表 14、図 24 に被験者 D のデータを示す。 表 14 被験者 D のデータ タイム[秒]. 高血圧[mmHg]. 低血圧[mmHg]. 脈拍[拍/分]. タイム差[秒]. タイム変化率[%]. テープなし. 190.92. 136. 88. 160. 0.00. 0.00. 下腿三頭筋. 192.53. 170. 85. 96. 1.61. 0.84. 両方. 187.81. 161. 75. 93. -3.11. -1.63. 大腿四頭筋. 185.96. 160. 96. 145. -4.96. -2.60. タイム[秒]. テープ貼付位置. 194 192 190 188 186 184 182. タイム [秒]. テープなし 下腿三頭筋. 両方. 大腿四頭筋. 図 24 被験者 D のタイム 17.
(18) 表 15、図 25 に被験者 E のデータを示す。 表 15 被験者 E のデータ テープ貼付位置. タイム[秒]. 高血圧[mmHg]. 低血圧[mmHg]. 脈拍[拍/分]. タイム差[秒]. タイム変化率[%]. テープなし. 193.93. 171. 68. 134. 0.00. 0.00. 下腿三頭筋. 191.83. 168. 74. 144. -2.10. -1.08. 両方. 189.73. 179. 72. 134. -4.20. -2.17. 大腿四頭筋. 190.79. 180. 73. 136. -3.14. -1.62. タイム[秒]. 196 194 192 タイム [秒]. 190 188 186 テープなし 下腿三頭筋. 両方. 大腿四頭筋. 図 25 被験者 E のタイム 表 16、図 26 に被験者 F のデータを示す。 表 16 被験者 F のデータ テープ貼付位置. タイム [秒]. 高血圧[mmHg]. 低血圧[mmHg]. 脈拍[拍/分]. タイム差[秒]. タイム変化率[%]. テープなし. 198.43. 175. 62. 133. 0. 0. 下腿三頭筋. 202.92. 182. 63. 112. 4.49. 2.26. 両方. 201.61. 178. 59. 113. 3.18. 1.60. 大腿四頭筋. 198.94. 181. 61. 129. 0.51. 0.26. タイム[秒]. 204 202 200. タイム [秒]. 198 196 テープなし 下腿三頭筋. 両方. 大腿四頭筋. 図 26 被験者 F のタイム 18.
(19) 表 17、図 27 に被験者 G のデータを示す。 表 15 被験者 G のデータ テープ貼付位置. タイム[秒]. 高血圧[mmHg]. 低血圧[mmHg]. 脈拍[拍/分]. タイム差[秒]. タイム変化率[%]. テープなし. 188.12. 170. 94. 121. 0. 0. 下腿三頭筋. 190.41. 161. 103. 141. 2.29. 1.22. 両方. 187.19. 178. 89. 134. -0.93. -0.49. 大腿四頭筋. 189.02. 167. 100. 135. 0.9. 0.48. タイム[秒]. 191 190 189 188. タイム [秒]. 187 186 185 テープなし 下腿三頭筋. 両方. 大腿四頭筋. 図 27 被験者 G のタイム 表 18、図 28 に被験者 H のデータを示す。 表 18 被験者 H のデータ タイム [秒]. 高血圧[mmHg]. 低血圧[mmHg]. 脈拍[拍/分]. タイム差[秒]. タイム変化率[%]. テープなし. 207.77. 165. 109. 141. 0. 0. 下腿三頭筋. 205.46. 161. 98. 132. -2.31. -1.111806324. 両方. 205.63. 159. 88. 127. -2.14. -1.02998508. 大腿四頭筋. 207.19. 167. 104. 122. -0.58. -0.279154835. タイム[秒]. テープ貼付位置. 208 207 206. タイム [秒]. 205 204 テープなし. 下腿三頭筋. 両方. 大腿四頭筋. 図 28 被験者 H のタイム 19.
(20) 7.2 キネシオテーピングを施した時の抹消血流循環と足の筋力変化 表 19 に被験者 6 人の抹消血流循環の変化を示す。また表 20 と図 29 に被験者 6 人の足の 筋力変化の平均を示す。 表 19 よりキネシオテーピングを施すと、BC チェッカーにおいての抹消血流循環の評価 は上昇している人と、変化しなかった人がいる。しかし減少した人はいなかった。よって テーピングを施すと変化しない人もいるが、抹消血流循環が良くなることが分かった。 表 20 と図 29 より足の筋力については、右足は減少してしまったが、左足は増加した。 表 19 抹消血流循環の変化 テープなし. テープあり. 評価. 評価. 被験者 A. A+. A+. 変化なし. 被験者 B. BX. B+X. 2 段階上昇. 被験者 C. B+X. A. 3 段階上昇. 被験者 D. B+X. B+X. 変化なし. 被験者 E. A. A. 変化なし. 被験者 F. A. A+. 1 段階上昇. 評価の変化. 表 20 被験者 6 人の平均力 テープなし平均力[N]. テープあり平均力[N]. 右足. 211.44. 191.94. 左足. 190.22. 200.44. 215 210 205 力[N]. 200 195. 右足. 190. 左足. 185 180 175 テープなし. テープあり. 図 29 被験者 6 人の平均力 20.
(21) 被験者 A BC チェッカーにおける評価を以下に示す。 キネシオテーピング前 A+ キネシオテーピング後 A+ 表 21 と図 30 に被験者 A の足の筋力変化について示す。 表 21 被験者 A の足の筋力変化 テープなし. 右足. 左足. テープあり. 一回目 力[N]. 134. 一回目 力[N]. 125. 二回目 力[N]. 156. 二回目 力[N]. 145. 三回目 力[N]. 154. 三回目 力[N]. 141. 平均 力[N]. 148.0. 平均 力[N]. 137.0. 一回目 力[N]. 176. 一回目 力[N]. 169. 二回目 力[N]. 163. 二回目 力[N]. 176. 三回目 力[N]. 158. 三回目 力[N]. 184. 平均 力[N]. 165.7. 平均 力[N]. 176.3. 200 180 160. 力[N]. 140 120 100. 右足. 80. 左足. 60 40 20 0 テープなし. テープあり. 図 30 被験者 A の足の筋力変化. 21.
(22) 被験者 B BC チェッカーにおける評価を以下に示す。 キネシオテーピング前 BX キネシオテーピング後 B+X 表 22 と図 31 に被験者 B の足の筋力変化について示す。 表 22 被験者 B の足の筋力変化 テープなし. 右足. 左足. テープあり. 一回目 力[N]. 149. 一回目 力[N]. 168. 二回目 力[N]. 187. 二回目 力[N]. 166. 三回目 力[N]. 202. 三回目 力[N]. 163. 平均 力[N]. 179.3. 平均 力[N]. 165.7. 一回目 力[N]. 165. 一回目 力[N]. 156. 二回目 力[N]. 166. 二回目 力[N]. 150. 三回目 力[N]. 169. 三回目 力[N]. 139. 平均 力[N]. 166.7. 平均 力[N]. 148.3. 200 180 160. 力[N]. 140 120 100. 右足. 80. 左足. 60 40 20 0 テープなし. テープあり. 図 31 被験者 B の足の筋力変化. 22.
(23) 被験者 C BC チェッカーにおける評価を以下に示す。 キネシオテーピング前 B+X キネシオテーピング後 A 表 23 と図 32 に被験者 C の足の筋力変化について示す。 表 23 被験者 C の足の筋力変化 テープなし. 右足. 力[N]. 左足. テープあり. 一回目 力[N]. 153. 一回目 力[N]. 146. 二回目 力[N]. 177. 二回目 力[N]. 161. 三回目 力[N]. 181. 三回目 力[N]. 201. 平均 力[N]. 170.3. 平均 力[N]. 169.3. 一回目 力[N]. 181. 一回目 力[N]. 199. 二回目 力[N]. 214. 二回目 力[N]. 168. 三回目 力[N]. 203. 三回目 力[N]. 170. 平均 力[N]. 199.3. 平均 力[N]. 179.0. 205 200 195 190 185 180 175 170 165 160 155 150. 右足 左足. テープなし. テープあり. 図 32 被験者 C の足の筋力変化. 23.
(24) 被験者 D BC チェッカーにおける評価を以下に示す。 キネシオテーピング前 B+X キネシオテーピング後 B+X 表 24 と図 33 に被験者 D の足の筋力変化について示す。 表 24 被験者 D の足の筋力変化 テープなし. 右足. 左足. テープあり. 一回目 力[N]. 318. 一回目 力[N]. 274. 二回目 力[N]. 437. 二回目 力[N]. 280. 三回目 力[N]. 404. 三回目 力[N]. 201. 平均 力[N]. 386.3. 平均 力[N]. 251.7. 一回目 力[N]. 282. 一回目 力[N]. 270. 二回目 力[N]. 286. 二回目 力[N]. 240. 三回目 力[N]. 272. 三回目 力[N]. 267. 平均 力[N]. 280.0. 平均 力[N]. 259.0. 450 400 350. 力[N]. 300 250. 右足. 200. 左足. 150 100 50 0 テープなし. テープあり. 図 33 被験者 D の足の筋力変化. 24.
(25) 被験者 E BC チェッカーにおける評価を以下に示す。 キネシオテーピング前 A キネシオテーピング後 A 表 25 と図 34 に被験者 E の足の筋力変化について示す。 表 25 被験者 E の足の筋力変化 テープなし. 右足. 左足. テープあり. 一回目 力[N]. 178. 一回目 力[N]. 130. 二回目 力[N]. 196. 二回目 力[N]. 146. 三回目 力[N]. 178. 三回目 力[N]. 151. 平均 力[N]. 184.0. 平均 力[N]. 142.3. 一回目 力[N]. 172. 一回目 力[N]. 184. 二回目 力[N]. 119. 二回目 力[N]. 191. 三回目 力[N]. 157. 三回目 力[N]. 144. 平均 力[N]. 149.3. 平均 力[N]. 173.0. 200 180 160. 力[N]. 140 120 100. 右足. 80. 左足. 60 40 20 0 テープなし. テープあり. 図 34 被験者 E の足の筋力変化. 25.
(26) 被験者 F BC チェッカーにおける評価を以下に示す。 キネシオテーピング前 A キネシオテーピング後 A+ 表 26 と図 35 に被験者 F の足の筋力変化について示す。 表 26 被験者 F の足の筋力変化 テープなし. 右足. 左足. テープあり. 一回目 力[N]. 178. 一回目 力[N]. 304. 二回目 力[N]. 216. 二回目 力[N]. 270. 三回目 力[N]. 208. 三回目 力[N]. 283. 平均 力[N]. 200.7. 平均 力[N]. 285.7. 一回目 力[N]. 159. 一回目 力[N]. 241. 二回目 力[N]. 177. 二回目 力[N]. 289. 三回目 力[N]. 205. 三回目 力[N]. 271. 平均 力[N]. 180.3. 平均 力[N]. 267.0. 300 250. 力[N]. 200 150. 右足 左足. 100 50 0 テープなし. テープあり. 図 35 被験者 F の足の筋力変化. 26.
(27) 8.. 考察および結論. 8.1. キネシオテーピングを施した時の走行タイム、血圧、脈拍の変化. 本研究では短距離走で大腿四頭筋のみに貼付した場合、長距離走では下腿三頭筋と大腿 四頭筋の両方に、テーピングを施すことによりと一番良いタイムが出た。また下腿三頭筋 にのみキネシオテーピングを施してもあまり効果は得られなかった。 短距離走と長距離走のどちらの方がキネシオテーピングによる影響が大きいかを検討す るために、それぞれのテーピングを施さなかった時に対しての変化率を求めた。 変化率[%]は以下の計算より求めた。ただし以下のように A,B,C とする。 A:テーピングを施さなかった時に対しての変化率[%] B:それぞれのテーピングを施した時のタイム[秒] C:テーピングを施さなかった時のタイム[秒] A=(B-C)/C×100[%] 図 36 に短距離走、図 37 に長距離走の変化率の 8 人の平均を示す。 図 36 より短距離走でタイムが速くなったのは大腿四頭筋である。その変化率は 2.96%で ある。図 37 より長距離走では下腿三頭筋と大腿四頭筋の両方にテーピングを施した時にタ イムが速くなっている。その時の変化率は 0.88%である。 よって比較すると、本研究では短距離走の方がキネシオテーピングによる影響が大きい と言える。 0.5 0 変化率[%]. -0.5. 下腿三頭筋. 両方. 大腿四頭筋. -1 -1.5. 変化率. -2 -2.5 -3 -3.5. 図 36 短距離走での平均変化率. 27. 平均.
(28) 0.6 変化率[%]. 0.4 0.2 0 -0.2. 下腿三頭筋. 両方. 大腿四頭筋. 変化率. 平均. -0.4 -0.6 -0.8 -1. 図 37 長距離走での平均変化率. 8.2 キネシオテーピングを施した時の抹消血流循環と足の筋力変化 本研究においては、キネシオテーピングを施すと抹消血流循環の機能が、変化を及ぼさ ない人もいるが、良くなることがわかった。結果的にキネシオテーピングを施すことによ り、抹消血流循環の機能を低下させることはなく、血流の改善を見込めることが分かった。 これはキネシオテーピングの「血液、リンパ液の循環を良くする効果」によるものだと考 えられる。 足の筋力に関しては、左足の筋力は増加したが、右足の筋力は減少してしまった。. 左. 足の筋力増加に関しては、キネシオテーピングの「血液・リンパ液の循環を良くする効果」 、 「筋肉の機能を正しく戻す効果」 、 「関節のズレをただす効果」の 3 つの効果によるものだ と考えられる。右足の筋力減少に関しては、1 回目の測定時の疲労によるものと考えた。 9.. 結論 本研究では、大腿四頭筋にのみキネシオテーピングを施すと足が速くなり、タイムが良. くなるという結論に至った。またキネシオテーピングは長距離走よりも短距離走に及ぼす 影響の方が大きいことが分かった。しかし 100m と 960m の比較なので、もっと長い距離 であったら結果は変わる可能性はある。 10. 今後の発展 今回は下腿三頭筋、大腿四頭筋にテーピングを行ったが、今後は腹筋や背筋といった他 の筋肉による影響や、距離をもっと延ばした時による変化も検討したい。 また本研究では日ごろからスポーツをしている人ばかりで研究したため、変化があまり 見られない部分もあった。よって今後は運動不足な人でも研究を進めていきたい。. 28.
(29) 11. 参考文献 [1]岡根知樹:“スポーツ障害別. 速攻. キネシオテーピング” ,スキージャーナル株式. 会社,p.30,2000 [2]加瀬建造,岡根知樹: “キネシオテーピング療法 プロの技 ~診たてのテーピング~”, 株式会社創芸社, pp.1-4, 2008. 29.
(30) Ⅱ カラー・キネシオテープの色の手掌に及ぼす影響 1.目的 今日キネシオテープは生地(模様) 、幅の違いなど、いろいろな種類のテープが販売され ている。そこで最初に種類の違いによって皮膚表面の温度に違いが出るとの報告がある。 その真偽を検証するために、テープの色の違いに着目し、本当にそのようなことが起こ るのか確かめる。もしそのようなことがあるなら当然、皮膚表面の温度が高くなるテープ の方が在宅高齢者への療法としては効率が良いこととなる。これは、手の表裏の皮膚表面 に小さいテープを貼付し、その廻りを含めてサーモグラフィーで体表面の温度を計測する。 2.実験環境 被験者および室内の実験環境は次の通りである。. 30.
(31) 3.使用機器 使用機器であるサーモグラフィィーとソフトウェアは次の通りである。. 4.実験方法 4.1 実験方法1 実験準備は下記の様に行った。. 31.
(32) 4.2 実験方法2 実験での被験者とサーモグラフィーとの位置関係は次に示す通りである。. 4.3 実験方法3 テープ貼付までの手順は次のように行った。. 32.
(33) 4.4 実験方法4 テープの色の順番は次のように行い、開眼、閉眼の準に行ったが、閉眼にはアイマスク を用いた。写真は実験の様子である。. 4.5 実験方法5 サーモグラフィーでの手掌表面温度の計測は下図のように行った。 写真は解析画像例である。. 33.
(34) 5.結果 5.1 開眼時での温度変化 各色での開眼時の温度変化を次に示す。 特定の色が高くなるとか、低くなるということではなく、どの色も高くなる被験者、低 くなる被験者がいるとの結果を示している その中でも、青色、黒色は温度上昇の見られる被験者が少し多いのに対し、黄色は低く なっている被験者が多い。. 5.2 閉眼時での温度変化 各色での閉眼時の温度変化を次に示す。 開眼にと同様に各色において高くなった被験者、低くなった被験者が存在する。 開眼に比べると青、黄、赤、緑色が高くなっている傾向がみられる。. 34.
(35) 5.3 各色での温度変化量 各色での開眼時、閉眼時での平均温度変化量を次に示す。 開眼時では青色が最も高く、黒、紫、緑、橙、赤色の順に低くなっており、黄色はマイ ナスになっている。 閉眼でも青が最も高く、緑、赤、黄、黒色の順に低くなり紫がマイナスとなっている。 紫と黄色は全く逆の結果となっている。. 5.4 各色における開眼時―閉眼時の温度変化量の散布図 各色における開眼時―閉眼時の温度変化量の関係を次の散布図示す。. 35.
(36) 5.5 開眼時―閉眼時における男女の関係 開眼時―閉眼時における男女の関係を次に示す。 特に大きな違いは見られない。. 5.6 色の好み 各被験者の色の好みと温度変化を次に示す。 被験者に色の好みの程度を 10 段階で示しもらった。 非常に嫌いな色は0、大好きな色を10と表示してもらった。 その値をよき軸に取り、各被験者の温度変化を縦軸に取ったものが次の図である。 この結果を見る限り、好みの温度で上昇するというようなことは認められなかった。. 36.
(37) Ⅲ. 歩行訓練リハビリ中の老人へのキネシオテーピング療法の効果. 1. 目的 本研究の目的は歩行がスムーズにできない、困難であるという老人に対し、キネシオテ ーピング療法がどのような効果があるかを調べるものである。 脳卒中等で病院に入院し、退院の許可は下りたものの、自宅での生活は困難であるとい う人々のリハビリ施設として「介護老人保健施設」がある。 今回はそのような施設の一つである医療法人再生会「わかくさの」 (千葉県富津市)の協 力を得て、実験を行った。 同施設への実施に際し、下記の様な「説明(お願い) 」を行い、同意を得た。. 37.
(38) 2 実験方法 計測は施設内の廊下で10m歩行を被験者にしていただき、その際の所要時間を計るも のである。テープの貼付はまず、下腿三頭筋貼付し、計測を行い、下腿三頭筋の貼付はそ のままにして大腿四頭筋へ貼付し計測する。それが終わると 2 つの筋の貼付はそのままに して腰部起立筋を貼付し計測するというような順に行った。 日を改めて、今度は各筋の貼付する順番を逆にし、腰部起立筋、大腿四頭筋、下腿三頭 筋の順に貼付し、計測した。 計測の説明は次に示すチラシを作成し、被験者に説明を行った。. 38.
(39) 2. 被験者の歩行様式 被験者の歩行の困難程度は非常にばらつきがあり、自立で歩けるかたから、歩行補助車 (器)を必要とする人までいろいろであった。 次に今回、歩行補助車(器)を必要とした被験者の種類を軽度(a)から難度(e)の順 に示す。 (T 字杖とシルバーカーの間に四点杖が有るが今回の被験者にはいなかった。 ). (a) T 字杖. (b) シルバーカー. (c) ピックアップウォーカー. (d) 歩行車(器). (e) ハンドル付歩行車(器) 39.
(40) 3.計測結果 3.1 下腿三頭筋、大腿四頭筋、腰部起立筋の順 下腿三頭筋、大腿四頭筋、腰部起立筋の順にテープを貼付した際の10m歩行の所要時 間(秒)を次に示す。 (赤い太線が平均値である。 ) 本図で見る限りテープ貼付による明らかな時間短縮は認められない。 逆に時間がかかるような被験者もおり、原因追究とともにもう少し詳細に個々の被験 者に対する検討が必要と思われる。 45.00 40.00 35.00 (. 時 30.00 間 25.00. 全体平均. ). 秒 20.00 15.00 10.00 5.00 0.00 なし. 下腿. 膝. 腰. 下腿三頭筋、大腿四頭筋、腰部起立筋の順 3.2 腰部起立筋、大腿四頭筋、大腿三頭筋の順 腰部起立筋、大腿四頭筋、大腿三頭筋の順にテープを貼付した際の10m歩行の 要時間(秒)を次に示す。 (赤い太線が平均値である。) 本貼付の順の場合でも、前図と同様に大きな変化は認められない 45.00 40.00 35.00 (. 時 30.00 間 25.00 秒 20.00 15.00 ). 全体平均. 10.00 5.00 0.00 なし. 腰. 膝. 下腿. 腰部起立筋、大腿四頭筋、大腿三頭筋の順 40.
(41) 3.3 行きと帰りの所要時間 行と帰りの消灯時間に違いのある被験者がいたので、廊下に奥(暗い方向)に向かって 歩く場合と玄関(明るい方向)へ向かって歩くことで違いがあるのかを見てみるために、 行き帰りの所要時間の関係を図にしてみた。 下図は下腿三頭筋、大腿四頭筋、腰部起立筋の順に貼付した場合である。. なし. y = 0.9603x - 0.0932. 下腿. (. 帰 り 時 間. 50.00 45.00 40.00 35.00 30.00 25.00 20.00 15.00 10.00 5.00 0.00. ). 秒. 膝 腰 線形 (全体) 0.00. 10.00. 20.00. 30.00. 40.00. 50.00. 線形 (基準線). 行き時間(秒). 下腿三頭筋、大腿四頭筋、腰部起立筋の順に貼付した場合の往復に要した時間 下図は腰部起立筋、大腿四頭筋、大腿三頭筋の順に貼付した場合である。 両図共にそれ程の違いは見られない。 50.00 45.00 40.00. y = 1.0347x - 0.5562. 帰 35.00 り 30.00 時 間 25.00 20.00 秒 15.00. なし 腰. (. 膝. ). 下腿 線形 (全体). 10.00. 線形 (基準線). 5.00 0.00. 0.00. 10.00. 20.00. 30.00. 40.00. 50.00. 行き時間(秒). 腰部起立筋、大腿四頭筋、大腿三頭筋の順に貼付した場合の往復に要した時間 41.
(42) 3.4 ばらつきが大きい場合の複数回計測の影響 計測時間のばらつきが大きい被験者には再度の計測をおこなった。 その際の、1 回目の往復時間の平均値と 2 回目の往復時間の平均値を調べてみた。 下図は下腿三頭筋、大腿四頭筋の順に貼付した場合の 1 回目と 2 回目の関係である。 35 2 回 目 往 復 時 間. 30. 秒. 5. 25. なし. 20. 下腿 y = 0.966x - 0.5527. 膝. (. 15 10. ). 0. 腰 線形 (全体) 線形 (基準線) 0. 10. 20. 30. 40. 1回目往復時間(秒). 下腿三頭筋、大腿四頭筋、腰部起立筋の順に貼付した場合の 1 回目と 2 回目の関係. 50 40. y = 1.0521x - 0.6655. 35. なし. 30. 腰. 25. 膝. 20. (. 2 回 目 往 復 時 間. 45. 下腿. 15. 線形 (基準線). ). 秒 10. 線形 (全体). 5 0. 0. 10. 20. 30. 40. 50. 1回目往復時間(秒). 腰 部起立筋、大腿四頭筋、大腿三頭筋の順に貼付した場合の 1 回目と 2 回目の関係 上図は腰部起立筋、大腿四頭筋、大腿三頭筋の順に貼付した場合 1 回目と 2 回目の関係 を示した図である。 42.
(43) 下腿三頭筋、大腿四頭筋、腰部起立筋の順に貼付した場合にはわずかに 1 回目の方が、 時間がかかっている。 ところが、腰部起立筋、大腿四頭筋、大腿三頭筋の順に貼付した場合は 1 回目の方が早 くなっている。 計測前は疲れの影響が出るのではと心配していたが、計測の結果を見ると、テープ貼付 の慣れの影響も考慮する必要性に気付かされた。 被験者が非常に大変な状態での計測であり、困難を伴うがより多くの被験者でのデータ を得ることの必要性を痛感した。 また、キネシオテーピング療法は貼付してすぐというより時間の経過とともに治療の効 果が出てくるので、時系列でのデータの計測が今後必要である。 本実験にお協力頂いた「医療法人再生会「わかくさの」 」に感謝するとともに、全面的に 計測にご協力をいただいた山中しのぶ先生(理学療法士)に感謝いたします。 本研究は幅広く 3 つの題目で行ったため、実力不足、時間不足は否めず、データをまと め考察を深めるところまで行かなかった。しかし、今後、在宅医療への依存度は益々増す ものと思われるので、今後も本研究を続け、詳しい分析を行い結果が出たら関連学会で発 表し少しでもお役にたてるものとしたい。 最後に本研究は公益財団邦人在宅医療助成 勇美記念財団の 2013 年度(後期)一般公募 「在宅医療研究への助成」により行われたものであることを記し、大いなる謝意を表しま す。. 43.
(44)
図
関連したドキュメント
(2)主応力ベクトルに着目した解析の結果 図 10 に示すように,主鉄筋表面から距離 d だけ離れ たコンクリートの主応力に着目し、section1
そのため本研究では,数理的解析手法の一つである サポートベクタマシン 2) (Support Vector
研究開発活動の状況につきましては、新型コロナウイルス感染症に対する治療薬、ワクチンの研究開発を最優先で
医療保険制度では,医療の提供に関わる保険給
健学科の基礎を築いた。医療短大部の4年制 大学への昇格は文部省の方針により,医学部
機械物理研究室では,光などの自然現象を 活用した高速・知的情報処理の創成を目指 した研究に取り組んでいます。応用物理学 会の「光
所・ウィスコンシン大学マディソン校の河岡義裕らの研究チームが Nature に、エラスムス
・アカデミーでの絵画の研究とが彼を遠く離れた新しい関心1Fへと連去ってし