1.目的
今日キネシオテープは生地(模様)、幅の違いなど、いろいろな種類のテープが販売され ている。そこで最初に種類の違いによって皮膚表面の温度に違いが出るとの報告がある。
その真偽を検証するために、テープの色の違いに着目し、本当にそのようなことが起こ るのか確かめる。もしそのようなことがあるなら当然、皮膚表面の温度が高くなるテープ の方が在宅高齢者への療法としては効率が良いこととなる。これは、手の表裏の皮膚表面 に小さいテープを貼付し、その廻りを含めてサーモグラフィーで体表面の温度を計測する。
2.実験環境
被験者および室内の実験環境は次の通りである。
31 3.使用機器
使用機器であるサーモグラフィィーとソフトウェアは次の通りである。
4.実験方法 4.1 実験方法1
実験準備は下記の様に行った。
32 4.2 実験方法2
実験での被験者とサーモグラフィーとの位置関係は次に示す通りである。
4.3 実験方法3
テープ貼付までの手順は次のように行った。
33 4.4 実験方法4
テープの色の順番は次のように行い、開眼、閉眼の準に行ったが、閉眼にはアイマスク を用いた。写真は実験の様子である。
4.5 実験方法5
サーモグラフィーでの手掌表面温度の計測は下図のように行った。
写真は解析画像例である。
34 5.結果
5.1 開眼時での温度変化
各色での開眼時の温度変化を次に示す。
特定の色が高くなるとか、低くなるということではなく、どの色も高くなる被験者、低 くなる被験者がいるとの結果を示している
その中でも、青色、黒色は温度上昇の見られる被験者が少し多いのに対し、黄色は低く なっている被験者が多い。
5.2 閉眼時での温度変化
各色での閉眼時の温度変化を次に示す。
開眼にと同様に各色において高くなった被験者、低くなった被験者が存在する。
開眼に比べると青、黄、赤、緑色が高くなっている傾向がみられる。
35 5.3 各色での温度変化量
各色での開眼時、閉眼時での平均温度変化量を次に示す。
開眼時では青色が最も高く、黒、紫、緑、橙、赤色の順に低くなっており、黄色はマイ ナスになっている。
閉眼でも青が最も高く、緑、赤、黄、黒色の順に低くなり紫がマイナスとなっている。
紫と黄色は全く逆の結果となっている。
5.4 各色における開眼時―閉眼時の温度変化量の散布図
各色における開眼時―閉眼時の温度変化量の関係を次の散布図示す。
36 5.5 開眼時―閉眼時における男女の関係
開眼時―閉眼時における男女の関係を次に示す。
特に大きな違いは見られない。
5.6 色の好み
各被験者の色の好みと温度変化を次に示す。
被験者に色の好みの程度を10段階で示しもらった。
非常に嫌いな色は0、大好きな色を10と表示してもらった。
その値をよき軸に取り、各被験者の温度変化を縦軸に取ったものが次の図である。
この結果を見る限り、好みの温度で上昇するというようなことは認められなかった。
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