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2007年度・全学共通カリキュラム

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Academic year: 2021

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聖書と人間

2007 年度・前期 佐藤 研 はじめに a. 黙想 b. 授業のかたちと運営方法 ・参考文献について ・レジュメについて(http://www.rikkyo.ne.jp/~msato/sub4-classes.htm) ・学期末レポートについて c. 禁止事項──私語、惰眠 d. カルトへの警告(ビデオ) 0.序 0.1. キリスト教の外貌 0.1.1. 世界宗教の現勢(2000 年現在) キリスト教 約 19 億 7400 万人 33% カトリック 約 10 億 4400 万人 - 17.5% プロテスタント 約 3 億 3700 万人 - 5.6% 正教 約2 億 1400 万人 - 3.6% アングリカン 約7860 万人 - 1.3% イスラム教 約 11 億 5500 万人 19.3% ヒンズー教 約7 億 9900 万人 13.4% 仏教 約3 億 5600 万人 6.0% ユダヤ教 約 1430 万人 0.2% 新宗教 約 1 億 140 万人 1.7% その他 26.4% 0.1.2. キリスト教の地域別現勢(2000 年現在) 南米 98.0% 欧州 75.1% オセアニア 68.8% 北米 45.6% アフリカ 36.5% アジア 8.4% 日本(120 万人) 1%

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0.2. 常識の整理

旧約聖書(Old Testament, Hebrew/Jewish Bible) ユダヤ教 (ヘブライ語、39 文書、 紀元1世紀末までに、約1000 年で成立) ユダヤ教聖典 新約聖書(New Testament) (ギリシャ語、27 文書、紀元 1-2 世紀(-4世紀)) キリスト教的「信条」(creeds)、「教義」(dogma) キリスト教 0.3. ユダヤ教・キリスト教の歴史的展開 古代イスラエル(前12 世紀?-前 6 世紀末) ユダヤ教(前6 世紀末以降) エルサレム原始教会(30-60 年代) 異邦人キリスト教会 <1世紀末:キリスト教の成立=ユダヤ教からの分離> (消滅) 初期カトリック教会(2 世紀初め-5世紀半ば) カトリック教会(5 世紀半ば以降) <5 世紀中:キリスト教の確立> 正教会(5 世紀半以降) プロテスタント教会(1517 以降) ルター派 ギリシャ正教会 カルヴィン派 ロシア正教会 その他 その他 イギリス国教会(1534 以降) ピューリタン <現在> <現在><現在><現在> <現在>

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0.4. キリスト教の成立・確立と新約聖書 (『総解説・聖書の世界』、自由国民社、2001 年、 ¥2500) 0.4.1. 「キリスト教」の成立 0.4.1.1. 「ユダヤ教イエス派」(紀元 28-70 年) パウロ書簡 福音書伝承 0.4.1.2. 「キリスト教」の成立(紀元 70-100 年) パウロ書簡の編集 福音書の成立 その他多数の文書の成立 0.4.1.3. 新約聖書の諸文書は、確立した「キリスト教」より古い 0.4.1.4. 新約聖書の確立は紀元4世紀末 0.4.2.「キリスト教」の確立=カトリック体制の確立 0.4.2.1. ローマ教皇レオ1世即位(440 年) 権力集中的教会体制の確立、教義の確定、正典の成立 0.4.2.2. 教義の確立へ a. 「ニカイア・コンスタンティノポリス信条」(俗に言う「ニカイア信条」) (Symbolum Nicaeno-constantinopolitanum、4世紀末-5世紀初め) 「我らは、全能の父なる唯一の神、天と地、すべて見えるものと見えざるものとの創造者を信ずる。 また、我らは、唯一の主イエス・キリスト、あらゆる代のさきに御父より生まれ給える、神の生み給える 独りの御子、光より出でたる光、真の神より出でたる真の神、生まれ給いて造られず、御父と同質(ホモ ウシオス)たる御方を信ずる。万物は、主によりて成り、主は我ら人間のため、また我らの救のために、 天よりくだり、聖霊と処女マリヤとによって肉をとって人となり、ポンテォ・ピラトの時、我らのために 十字架につけられ、苦しみを受け、葬られ、聖書に応じて三日目に甦り、天に昇り、御父の右に坐し、生 ける者と死せる者とを審くために、栄光のうちに再び来り給う。その御国は終ることがない。 また、我 らは、聖霊、主となり活かし、御父より出で、御父と御子とともに礼拝せられ崇められ預言者らを通して 語り給う御方を信ずる。 我らは、一つであって聖き公同たる使徒的教会を信ずる。我らは罪の赦し のための一つなる洗礼に同意を告白する。我らは、死人の甦りと来るべき代の生命とを待ち望むのである」 〔『信条集 前篇』新教出版社、19822より、ただし漢字を改め、若干の訂正を付加〕。 b.「カルケドン信条」(Symbolum Chalcedonense、451 年) 「我々は皆、聖なる教父たちに従い、心を一つにして、次のように考え、宣言〔信仰告白〕する。我ら の主イエス.キリストは唯一かつ同一の御子である。この同じ方が神性において完全な方であり、この同 じ方が人間性において完全な方である。この同じ方が真の神であり、また理性的な魂と肉体から成る真の 人間である。この同じ方が神性において御父と同一本体(ホモウシオス)の者であり、かつまた人間性に おいて我々と同一本体(ホモウシオス)の者である。「罪を犯されなかったが、あらゆる点において、我々 と同じである」(ヘブライ 4:15)。神性においては、代々に先立って御父から生まれたが、この同じ方 が、人間性において、終わりの日に、我々のため、我々の救いのために、「神の母」(テオトコス)なる

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処女マリアから生まれた。この方は唯一かつ同一のキリスト、主、独り子として、二つの本性において混 合されることなく、変化することなく、分割されることなく、分離されることなく知られる方である。こ のように合一(ヘノーシス)よって二つの本性の相違が取り去られるのではなく、むしろ双方の本性の固 有性は保持され、唯一の位格(プロソーポン)、唯一の実体(ヒュポスタシス)に共存している。この方 は二つの位格に分けられたり、分割されたりせず、唯一かつ同一の独り子なる神の御子、言(ロゴス)、 主イエス・キリストである。従って、あらゆる点でことごとく、入念に細心の注意を払って我々がこのよ うに表現した後、聖なる普遍的司教会議が宣言したのであるから、これとは別の信仰を表明したり、書き 述べたり、考えたり、教えたりすることは何人にも許されない……」 (小高毅訳 〔小高毅(編)『原典古代キリスト教思想史 2・ギリシア教父』教文館、2000 所収〕)。 <4世紀の教会分布> 0.4.2.3. 聖書の「正典」(canon)化 a. 新約聖書 27 書の承認 西方教会──4世紀末 東方教会──10 世紀ごろ b. 新約聖書の正典化はしかし、2 世紀末には事実上確立 書名としての「新約」(新しい契約の書)、「旧約」(旧い契約の書)の登場 正典化を促進したもの──非主流派(「異端」)との対決 c. 旧約聖書(ユダヤ教の正典)の受容

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<参考文献> 『総解説・聖書の世界』、自由国民社、2001 年、 ¥2500. S・ヘルマン/W・クライバー『聖書ガイドブック──聖書全体の成立と内容』泉治典・山本尚子訳、 教文館、2000 年、¥2000. 佐藤研「新約聖書と初期キリスト教」、鈴木・月本・佐藤・菊地・西原『知の礎──原典で読むキリス ト教』聖公会出版、2006 年、¥2000. 佐藤研『聖書時代史──新約篇』岩波現代文庫、52007 年、¥1100. 荒井献・出村みや子・出村彰『総説 キリスト教史1:原始・古代・中世篇』日本キリスト教団出版局、 2007 年、¥4400. 0.4.3. 新約聖書の構成 マタイによる福音書 マルコによる福音書 ルカによる福音書 福 音 書 ヨハネによる福音書 行伝 使徒行伝(使徒言行録) ローマ人への手紙(ローマの信徒への手紙) コリント人への第1 の手紙(コリントの信徒への手紙1) コリント人への第2 の手紙(コリントの信徒への手紙2) ガラテヤ人への手紙(ガラテヤの信徒への手紙) エフェソ人への手紙(エフェソの信徒への手紙) フィリピ人への手紙(フィリピの信徒への手紙) コロサイ人への手紙(コロサイ信徒への手紙) テサロニケ人への第1 の手紙(テサロニケの信徒への手紙1) テサロニケ人への第2 の手紙(テサロニケの信徒への手紙2) テモテへの第1 の手紙(テモテへの手紙1) テモテへの第2 の手紙(テモテへの手紙2) テトスへの手紙 牧会書 簡 パウロ書簡 フィレモンへの手紙 ヘブライ人への手紙 ヤコブの手紙 ペトロの第1 の手紙(ペトロの手紙1) ペトロの第2 の手紙(ペトロの手紙2) ユダの手紙 ヨハネの第1 の手紙(ヨハネの手紙1) ヨハネの第2 の手紙(ヨハネの手紙2) 書 簡 公同 書簡 ヨハネの第3 の手紙(ヨハネの手紙3) 黙示文書 ヨハネの黙示録

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0.5. 古代イスラエルの歴史・宗教と旧約聖書 0.5.1.古代イスラエルの宗教の特徴と旧約聖書 0.5.1.1. 放浪の記憶 a.「出エジプト」体験とその共有化 b.「選民思想」(無価値者への恩恵的価値/マイナスの事態をプラスに転換する力性) c. 流浪の民の伝承 0.5.1.2. 土地取得と王制 a. 巨大外国勢力の狭間で──体制化 b. 預言者たち 0.5.1.3. 滅亡と捕囚 a. 北王国イスラエル滅亡(722) b. 南王国ユダ滅亡(587)→バビロン捕囚 c. 「神の審き」の体験 0.5.1.4. 捕囚からの帰還とユダヤ教の成立 a. ペルシャ体制下の帰還 b. 第 2 神殿の建設──ユダヤ教体制の確立 c. 非体制的要素を取り込んだ体制 d. 多くの旧約文書の成立 0.5.1.5. 外国支配のもとで a. 終末思想を伴った「黙示思想」の勃興と展開(紀元前 4-紀元後1世紀) b. 社会層の分化 c. ヘレニズム化する社会と文化 d. ユダヤ教改革運動の発展 0.5.16. 「旧約聖書」という呼称 a. キリスト教側の名付け方 b. 1980 年前後から変化(アメリカ中心, affirmative actions) Jewish Bible (Scriptures)

Hebrew Bible (Scriptures)

Tanak <参考文献> 『総解説・聖書の世界』、自由国民社、2001 年、 ¥2500. S・ヘルマン/W・クライバー『聖書ガイドブック──聖書全体の成立と内容』泉治典・山本尚子訳、 教文館、2000 年、¥2000. 山我哲雄『聖書時代史──旧約篇』岩波現代文庫、2003 年、¥1100. 0.5.1.7. 旧約聖書の構成

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創世記 出エジプト記 レビ記 民数記 律法 ( To ra h 申命記 モー セ 五 書 ヨシュア記 士師記 サムエル記 上 サムエル記 下 列王紀 上 前の 預言 者たち 列王紀 下 歴史 書 イザヤ書 エレミヤ書 エゼキエル書 三大預言 書 ホセア書 ヨエル書 アモス書 オバデヤ書 ヨナ書 ミカ書 ナホム書 ハバクク書 ゼファニヤ書 ハガイ書 ゼカリヤ書 預言 者(の書 ) 後の 預言 者たち マラキ書 記述 預言書 十二小預言書 詩篇(詩編) 箴言 ヨブ記 知 恵 文 学 雅歌 ルツ記 哀歌 伝道の書(コヘレトの言葉) 知恵文学 エステル記 ダニエル書 黙示文書 エズラ書 ネヘミヤ書 歴代誌 上 諸書 歴代誌 下 歴史 書

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参照

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