• 検索結果がありません。

きららむし(一)

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "きららむし(一)"

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

きららむし(一)

歴史好きを自認する人は結構多い。ある人は歴史にはロマンがあると言い、ある人は歴史小説を愛 読し、またある人は歴史遺物の発見のニュースに関心を寄せ、歴史の「・・・・もの」に追従している。し かし、小説はあくまで小説であり、発見された遺物や「・・もの」で紹介される「事実」は学問的に定説が 確立したものではないことが多いのである。 歴史学研究の基本は、自分の眼で見、自分の足で歩いて事実を発見することにあり、ロマンを探すわ けではない。したがって、「出無精」な人は、およそ歴史学研究には向いていない。それはともあれ、歴 史好きを自認する人でも、いわゆる蚯蚓(みみず)がのたうち回ったような文字を眼にしたとたん腰くだ けになる人がほとんどであるのは一体どうしたことか。いずれも私達の祖先が書いた文字であり、れっ きとした日本語なのだから敬遠する理由はないではないか。見てくれの悪さ(難解さ)だけで疎んじられ るとは、全く不愍なことである。活字だけで知る歴史は、所詮「歴史読まずの歴史知り」にしかすぎない。 とは言っても、実際のところ古文書は、もはやそれなりに読解の手ほどきをうけないと読めない世代が 多数を占めるようになってしまった。 私達が最もよく眼にする古文書は近世(江戸時代)に書かれたものだが、この時期に生きた人々は身 分・地域が異なっても基本的には全く同じ筆法(くずし字)で書いている。この筆法は、「お家流」と呼ば れる青蓮院流の和様書道の筆法であった。したがって筆法のパターンさえ学べば、まずほとんどの文 字を読むことが出来る。意外なほどに実は簡単なのである。 「食わず嫌い」という言葉があるが、古文書の見かけの形で敬遠することなく一度読解の学習を始めれ ば、1年位で読めるようになることは請け合いである。本学には素材(史料)もスタッフも揃っているのだ から、大いに余暇を活用して利用してもらいたい。1年先には、新しい歴史像が君たちの血肉になるこ とだろう。次号からの古文書解読「実践編」を期待していてもらいたい。 (企業経営学科 宇佐美 英機) ※ 「きららむし」とは紙魚(しみ)のことです。

参照

関連したドキュメント

総合判断説

春から初夏に多く見られます。クマは餌がたくさんあ

 チェンマイとはタイ語で「新しい城壁都市」を意味する。 「都市」の歴史は マンラーイ王がピン川沿いに建設した

 このようなパヤタスゴミ処分場の歴史について説明を受けた後,パヤタスに 住む人の家庭を訪問した。そこでは 3 畳あるかないかほどの部屋に

基本目標2 一 人 ひとり が いきいきと活 動するに ぎわいのあるま ち づくり.

は︑公認会計士︵監査法人を含む︶または税理士︵税理士法人を含む︶でなければならないと同法に規定されている︒.

歴史的にはニュージーランドの災害対応は自然災害から軍事目的のための Civil Defence 要素を含めたものに転換され、さらに自然災害対策に再度転換がなされるといった背景が

) ︑高等研