Title
線虫ホスホリパーゼDスーパーファミリーの機能解析( はし
がき )
Author(s)
中島, 茂
Report No.
平成12年度-平成13年度年度科学研究費補助金 (基盤研究
(C)(2) 課題番号12680689) 研究成果報告書
Issue Date
2001
Type
研究報告書
Version
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12099/576
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研究成果の要約
ホスホけ/㌣-ゼD(PLD)は、分泌・ス一片一オキシド産生のような即時型応答から、
細胞増殖や分化といった中・長期的応答にまで関与した情報変換酵素として位置づ
けられいる。しかし、これらの知見は主に培養細胞系で得られた結果を基にしてお
り、個体レベルでのPI刀の機能解析はなされていない。そこで、本研究では線虫
(凸朗α加ゎ臓物カを用い、分子遺伝学的手法により個体レベルでのPLDの役
割を明らかにすることを目的として、C卸∫PLD-1遺伝子をクローニングした。
C卸SPLD-1cDNAは5溝端に線虫特有なtranS-SPlicingのリーダーSL-1配列を有
し、18個のエクソンから構成されていた(Fig.1)。1427個のアミノ酸からなるコー
ディング嶺域には、細菌から晴乳動物のPLDで保存されている活性に必要な4つの
領域が保存されており、特に活性に必要とされているがHED額域が2カ所認めうれ
た。これまでに報告されているPLDに比べて、2つのHKD額域の間に非常に長い
ループ領域が存在するのが特徴である。COS-7細胞に発現したC卸鱒LD-1はPIP2
要求性であり、Aげにより弱く活性化された(Fig.2)。一方、オレイン酸では強く抑
制され、晴乳動物細胞のPLD2に類似した性状を示した。HKD領域が活性に必須で
ある'ことが晴乳動物PLDで示されているが、N一末額域あるいはループ額域を欠失し
たタンパク質はPLD-1活性を消失することから、これらの額域も活性発言には必須
であることが示唆された(Fig.3)。発現部位の検討には、プロモーター額域(4・7kb)
とORFの一部をふくむ領域をGFPにつないだ融合遺伝子を作成して野生株に導入し、
GFPの蛍光を蛍光顕微鏡で観察した(Fig.4)。発現は咽頭筋と神経細胞の一部に強
く、また表皮、体壁筋、eXCretOryCanalでも認められた。
また、PLDの触媒作用を示すHKD領域はヌクレアーゼにも認められ、HKD領域
を持つタンパク質はPI刀スーパーファミリーと総称されている。しかし、mとHEE
額域を1つづつ持つPLDホモログについてはその機能は噂乳動物においても依然不
明である。今回、線虫PLDホモログをクローニングし、4種類の遺伝子の存在およ
びそれらmRNAの発現を確認した(Figs.5,6)。RNjuおよび遺伝子破壊によりPLD-1と合わせてこれらの機能解析を行っている。