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鹿児島市および桜島の大気汚染(降灰)調査(第3報) : 昭和55年度調査報告

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(1)

鹿児島市および桜島の大気汚染(降灰)調査(第3

報) : 昭和55年度調査報告

著者

竹下 寿雄, 前田 滋, 今吉 盛男, 早水 裕之

雑誌名

鹿児島大学工学部研究報告

23

ページ

133-151

別言語のタイトル

AIR POLLUTION OF KAGOSHIMA CITY AND SAKURAJIMA

FROM THE VOLCANIC ASHES ERUPTED FROM

MT.SAKURAJIMA (Part III) : Investigation from

April 1, 1980 through March 31, 1981

(2)

鹿児島市および桜島の大気汚染(降灰)調査(第3

報) : 昭和55年度調査報告

著者

竹下 寿雄, 前田 滋, 今吉 盛男, 早水 裕之

雑誌名

鹿児島大学工学部研究報告

23

ページ

133-151

別言語のタイトル

AIR POLLUTION OF KAGOSHIMA CITY AND SAKURAJIMA

FROM THE VOLCANIC ASHES ERUPTED FROM

MT.SAKURAJIMA (Part III) : Investigation from

April 1, 1980 through March 31, 1981

(3)

鹿児島市および桜島の大気汚染(降灰)調査(第3報)

昭和55年度調査報告

竹 下 寿 雄 ・ 前 田 滋 ・ 今 吉 盛 男 ・ 早 水 裕 之 *

(受理昭和56年5月29日) AIRPOLLUTIONOFKAGOSHIMACITYANDSAKURAJIMAFROM THEVOLCANICASHESERUPTEDFROMMT・SAKURAJIMA (Partlll)InvestigationfromAprill,1980throughMarch31,1981 ToshioTAKEsHITA,ShigeruMAEDA,MoriolMAYosHI, andHiroyukiHAYAMIzu TheamountsofthefallingashesandrainwhichwerecollectedbytheBritishStandard DepositGuage,andthoseofthesulfuroxideswhichwereadsorbedonPbO2-candlewere determinedeverymonth・ThedeterminationwasmadefortwentylocationsofKagoshima cityandSakurajimacounty・ ThefiltrateofthefallingashesandrainwasanalyzedeverymonthforSO42-,Cl−,pH, andtotalsolublematter・Onsomeresidualsamples,agradinganalysisandthedetermination ofacetone-extractivematterweremade・Contentofheavymetalionsinboththeresidual andthefiltratesamplesofsomelocationsweredetermined・ Theresultsobtainedrevealedthattheamountofthefallingashesinthisperiodwas nearlyequaltotheamountinthelastperiod・Maximalvalueofthesulfuroxidesadsorption was2.89mg/100cm2.daywhichwasdetectedatSakurajima-soinJanuary. 1 . 緒 論 桜島の火山・噴煙活動は昭和30年以来続いており, 近隣市町村に大きな被害を与えている.著者らは鹿児 島市での調査1)2)に引き続き,昭和53年度より,鹿児島 市および鹿児島県の委託により,降灰量・降灰成分・ 大気中の硫黄酸化物の調査を行い,昭和53年8月に桜 島中学校で18,800ton/km2・monthという莫大量の 降灰に見舞われたことや3)4),昭和54年度降灰量は, 昭和53年度に比べて減少したものの,可溶性成分含有 率が著しく増加しており,質的に汚ない降灰が多かっ たことを報告した5)6).また昭和53.54年度の調査に より,桜島噴煙活動に周期性があるらしいことが判っ た5》6)のは興味あることであり,今回は引き続いて行 った昭和55年度の降灰調査について報告する. * 元 鹿 児 島 大 学 学 生 2 . 実 験 方 法 2.1実験方法の概要 図1に示す桜島(鹿児僅 図1に示す桜島(鹿児島市桜島地区と鹿児島郡桜島 町)に6カ所,桜島を除く鹿児島市(以後鹿児島市と称 す)に14カ所,合計20カ所の測定地点を設定し,英国 規格のデポジヤトゲージ7)8)に準ずる降下ぱいじん (降灰)捕集器(ロートの直径約30cm,容器の容量20 ‘,鹿児島市はガラス製,桜島はポリエチレン製)を 設置して,毎月末に降灰・降水混合試料を採取した. 試料をろ過し,ろ液について降水量(‘。m、)・pH・ SO42-濃度,Cl−濃度を定量し,ろ液の蒸発残i査分か ら降灰の可溶性成分を求めた.ろ過残置を不溶性成分 とし,両成分の和を降灰量とした.鹿児島市程度の都 市の月間降下ぱいじん量は全国の都市の例では10∼20 ton/km2・monthであるが,昭和53年度の20測定地点 の測定結果ではそのように少ない地点・月は非常に少

(4)

鹿 児 鹿 児 島 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 2 3 号 ( 1 9 8 1 ) なく,多くは数百ないし数千ton/km2・monthをしめ し3)4),降下ぱいじんの大部分は明らかに桜島降灰か ら成ることが判ったので降灰量の表現を用いることに したものである.また適宜降灰中の不溶性成分のター ル分・重金属成分の分析・粒度分析を行った.一方 N0.16桜島中学校とNo.17国民宿舎桜島荘を除く同 じ測定地点に設置した二酸化鉛キャンドル7)8)により 捕集された硫黄酸化物も毎月末に測定した.今回は昭 和55年4月より昭和56年3月までの1年間の結果につ いて報告する. 2.2降灰量測定方法 降灰量(不溶性成分・可溶性成分)の測定方法は前 報3)4)と同じである. 2.3共存降水中の硫酸イオン・塩素イオン定量法 前報3)4)に記した方法によった. 2.4不溶性成分中のタール分分析・粒度分析 桜島6測定地点について,降灰量の多かった昭和55 年5月と8月を選び,各月の不溶成分70gからソック 1 0 鹿 ○躯○躯 ○応 20 3○ 児 鹿児島郡桜島町 鹿児島郡桜島町 40 5060OⅣ 鹿 児 島 市 2 0 0

159週Ⅳ

市 134 桜島 桜島 南岳火口 肥○ ⑥ U 四0 M○

48旭賂別

原 良 小 学 校 九 州 電 力 朝 日 生 命 谷 山 桜 島 中 学 校 黒 神 中 学 校 玉 竜 高 校 鹿 大 工 学 部 中 山 農 協 高 免 小 学 校 桜 島 荘 ( 市 ) 地 点 吉 野 中 学 校 鹿 児 島 市 役 所 紫 原 中 学 校 南 消 防 署 国民宿舎桜島荘 2 伊 敷 中 学 校 6 甲 東 中 学 校 1 0 南 中 学 校 1 4 鹿 経 大 1 8 桜 島 病 院 図 1 測 定

37u妬凹

(5)

159 135 スレー抽出器によりアセトン抽出分(10時間抽出)含 有率を測定してタール分含有率とし,また降灰量にこ の含有率を乗じて降下タール分(ton/km2・month)を 求めた.そのアセトン抽出残澄について飾による粒度 分析を行った. 2.5不溶性重金属成分分析法 定期採取の降水と共存し,ろ過して得られた不溶性 成分であるNo.15高免小学校(9月)・No.16桜島 中学校(9月)・No.17国民宿舎桜島荘(9月)・No. 18桜島病院(9月)・No.19桜島荘(9月)・No.20 黒神中学校(8月,9月)について行い,分析方法は 前報3)4)に示した方法によった. 2.6可溶性重金属成分分析法 2.5の試料を得る際のろ液(降水)中におけるMn .Fe・Cu・Zn・Pb・Cdイオン濃度を求め,降水量 を乗じて可溶性重金属の降下量とし,降灰量に対する 含有率を求めた.分析方法は前報4)5)に示した方法に よった. 2.7大気中硫黄酸化物定量法 前報3)4)と同じ方法によった. 3.実験結果と考察 3 . 1 月 末 測 定 結 果 各測定地点における毎月末測定結果を表1∼表20に, 鹿児島市と桜島の平均データをそれぞれ表21.表22に 示す.1年間の測定値の中には己むを得ぬ事‘盾で欠測 値になったものがあったが,それらは表ごとに示し, そのデータを除いて平均値を求めた.、表23には鹿児島 地方気象台調べの測定期間中における桜島の噴煙活動 表 1 吉 野 中 学 校 表 2 伊 敷 中 学 校 硫 酸 イ オ ン 塩 素 イ オ ン 黄物誠”1217192221700 レし叩.lllO100111011 411 ●●●●●●●●●●●●◆

硫酸”0000000000000

月 456789mu吃123−判 15.51 31.20 29.18 32.50 13.95 12.05 16.48 1.55 5.55 2.15 5.45 20.05 024983315941129386227277

24341122

455455555454●●●●■●●●●●●● 652787154825

312

09141012

384612745460 1 206123214130

131

322

12241112

580835959590 1 731225705984 111 534848522570 ●●●●●●●●●●●■ 110000101001 686381551360

561254553

209 153 34 竹下・前田・今吉・早水:鹿児島市および桜島の大気汚染(降灰)調査(第3報) mg/、 456789m、吃123|鞠 15.14 30.05 27.31 30.50 13.05 12.07 13.25 1.27 6.25 2.65 5.87 20.73 不 溶 性 成 分 ton/km2・ month 蒸 発 残 液 、g/0 可 溶 性 成 分 to、/km2・ month 降 水 量 硫 黄 酸 化 物 、g/lOOcm2・ day 0.20 0.17 0.15 0.10 0.14 0.15 0.11 0.17 0.15 0.08 0.23 0.15 0.15 硫酸イオン 塩 素 イ オ ン 降 灰 量 to、/km2・ month PH 月 2 to、/km2・ month to、/km2・ month m、 mg/、 000000000000 000000000000 0.9 456151788733128387818389

24341112

455454455454●p●●●①●●●●●● 645589665535 22

53216512

259273433261

422565731

729483506407 11003224015234 1 252387449595

64316612

22 0 421226076493

112

994840835888 ●●●●●●●●●●●● 000001101000 210 58 25 5 63

(6)

鹿 児 島 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 2 3 号 ( 1 9 8 1 ) 表 3 玉 竜 高 校 18.69 33.29 34.29 34.92 16.91 14.25 14.51 1.88 6.48 2.58 5.13 19.96 ,』酸イオン 塩 素 イ オ ン 047343662028

3241255663

月 462380426303161518028478

24442122

456789m皿旭123−物 445455455454●●●①●●●●●●●● 482464884945

4611

72570323

020281104380

53113646621

265330013572 11 176135216223 1 195416310502

8358042113

4611

000000000000 000000000000’0 6112267’54995 11 354950413772 ●●●●●●●●●●●● 100001101001 表 4 原 良 小 学 校 硫 酸 イ オ ン 表 5 鹿 児 . 島 市 役 所 月 136 298354336763 ●●●●●●●●●●●● 100101201001 456789m皿廻123|Ⅷ

24452222

015446974748789040029378 454444455454●●●●。●●●ゆ●●● 447597325722 23

50319312

732268995354 822144126232

231

615105212

544392111586

121

000000000000 000000000000 400225914186 112 1 050834775 ● ●●●●●●●●● 100101101001 67 35 622329吃肥田訓98 硫 酸 イ オ ン 202 449 431 464 236 171 195 17 77 27 65 184 月 213247626223 111 1 367 331 58 4 24 113 99 16 14 10 12 44 309674754834 ●●●●●●●●●●●● 464455455454 14.00 31.11 29.87 32.16 16.33 11.82 13.52 1.15 5.33 1.88 4.47 12.73 訂塑調4略総別舵、皿創肥 1

060

● ● ● 300000201000 505206349701

524208114

331

456789mu⑫123|鞠 1 500000402000

11

(7)

4 ● 000000000000 竹下・前田・今吉・早水:鹿児島市および桜島の大気汚染(降灰)調査(第3報) 521228955508 2121 表 6 甲 束 中 学 杖 295956828889 ●●●●●●●●●●●● 100001101001 訪排イオン 041181189664

17293242

21

可 溶 性 成 分 to、/km2, month 降灰量 to、/km2・ month 月 456789mu辺123|側 13.39 29.29 30.85 31.30 15.94 11.62 14.10 1.20 6.05 2.15 4.94 18.62 568529578121924536018377

14442122

464454455454●●●●●●●●●●●● 201659424840 13

70359513

934213204464

42513666822

465355795497 913146316227

121

13

815596114

858349510680 400000000000

32

● 611229106590

11121

200000100000 2 100001201002●●●●●●●●●●●● 244954225774 表 7 鹿 大 工 学 部 蒸 発 残 置 、g/2 発液4169453351664

ノ43313608882

92

蒸残、 溶八m068146319326 性分総巾 T上 可成mmlll 硫 酸 イ オ ン

1

7

1

-

F

月 Ing/2 000000040000 5 137 * デ ポ ジ ッ ト ロ ー ト 破 損 の た め 硫 黄 酸 化 物 以 外 は 欠 測 値 **硫黄酸化物以外は10ヵ月平均 2 . 3 平均** 16.59 29.96 34.30 33.05 16.69 14.50 14.40 0.45 7.60 2.62 4.88 19.03 802498669803

認偲⑲卿躯加加皿377

2 638557934833 ●●●●●●●●●●●● 464454455454

293033512

009228408989

211

456789mⅢ吃123|鞠 表 8 九 州 電 力 36229 23944 ●●●●● 55454

612

27565 00000 可 溶 性 成 分 tOn/km2・ month 月 219 391 409 475 219 FDウ]令1ワ︼、。 00000 37797 ●●●●● 45445

3321

46636

8948

16345 2 7 ● 00000 08496 ●B●●● 10000 ** 456789mu皿 14.80 26.38 27.55 32.02 14.79 76498 213 31332

7838

2 75014 11 46767 ●●●●● 01001 1.05 6.75 1.67 4.10 17.12 185 63 117 34 42 53784

6113

420000 5548219254 2

(8)

鹿児島大学工学部研究報告第23号(1981) 表 9 紫 雌 中 学 校 硫 酸 イ オ ン 塩 素 イ オ ン 硫 黄 酸化物 、g/100cm2. day 0.23 0.25 0.14 0.19 0.13 0.16 0.12 0.22 0.18 0.12 0.13 0.16 0.17 月 16.65 30.24 34.02 35.76 18.50 18.00 15.10 1.00 7.30 2.08 4.80 18.80 456789mu⑫123 ワ︼44A4Fon乙ワ﹄ワム−入ワ白幻4句○Q﹀勺1戸0戸blユーュハUn○戸○局fハU戸Oq1︿O[I、︶R︺44FDnUQJn○ 454454555454●●●●●●●●●●●① 465876213302

51244131

314245944426 2 549362584092

12212725932

1 413245626335 11 1 727480460651

523453312

2 000000060000 3 6 ● 000000000000 311226007097 1213 755065139877 ●●●●●●●●●■● 000101201000 411220125497 11313

’ 1

耐 T 可 一 語

「 五 詞 寺 而 司 而 司 − 1 丁

平 均 表 1 0 南 中 学 校 表 1 1 中 山 農 協 硫 酸 イ オ ン 月 138 456789m、⑫123|物 15.82 27.95 29.64 31.30 13.10 12.24 11.40 0.40 6.85 1.86 4.51 18.37 838297569755

20258769266

24441112

455454555454●●●●●●●●●●●● 481957533823

31

8231613413

217344028701

332136羽7u31

607580686459 831245118334 11 1 038579036035934161441113

31

1000000090000 4

33

● ● 200000000000 000001101001●●●●●p●●●●●● 944947826876 401225735795 112

04042410193

● ●●●●●●●●●● 100101102101 456789mu吃123|軸 月 2 ● 000000000000 581973445945 ●●●●●●●●●●●● 455455555454 11263241141684

282211

257202582638 124858 16.62 30.40 27.40 36.27 14.90 18.41 14.60 0.70 8.50 3.41 6.08 20.19 095456103981439216112489

243522212

000000000000 2 986176775227

1711

371135817411

(9)

竹下・前田・今吉。.早水:鹿児島市および桜島の大気汚染(降灰)調査(第3報) 612880732023 ●●●●●●●●●●●● 465455555554 表 1 2 朝 日 生 命 谷 山 17.23 28.47 28.24 31.53 13.50 16.26 11.15 0.85 7.50 2.91 4.85 19.69 ;酸イオン 塩 柔 イ オ ン 黄物が鋤9053863241306 化伽dl211111211121

硫酸皿0000000000000

m 月 044943027973 ●●●●●●●●●●●● 100001201002 000000070000 1 2 ● 000000000000 411226357599 1113 500352743315

12313706063

11

481237216359 1 1 旬j︻JPO44戸O1Lnoq︾勺1q︾nD44 幻444ワムワenoワ今14ワム ー上 602880441841 ●●●●●●●e●●●● 465455555554

4312211

394235184735 1 17.05 27.83 28.04 32.88 13.60 15.51 11.25 0.70 6.45 2.00 4.75 20.28 492152102981490792619269

23441212

456789mu皿123|側 1.0 0.0 47 215 表 1 3 南 消 防 著 硫 黄 酸 化 物 、g/100cm2. day 0.21 0.21 0.15 0.14 0.19 0.18 0.12 0.24 0.12 0.09 0.16 0.25 0.17 月 139 918555128204410593610478

244412112

351111111

085258981067 000000000000 411226345886 1112 044943027065 ●●●●●●●①●●●● 100001201101 456789m、皿123|軸

25111

307033773750

21212896812

981440075289 788234218317 1 000000000000 40 17 1.0 12 1,9/、 219 表 1 4 鹿 経 大 000000000000 塩 素 イ オ ン 487237518626 1 硫 酸 イ オ ン

i

7

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-

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月 379440149100760576212782

244412213

455454555454●●●●●●●●●●●● 781858223817 111226167904 000001202101●●●●●。●●●●●● 354945424891 11121 000000000000 667867128352

11112795922

躯弘拓““兜誕叫拠拠副巧 828L2秘508452

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420288150942 13 456789mⅡ胆123|鞘 38 239

(10)

、g/@ 鹿児島大学工学部研究報告第23号(1981) m、 140 表 1 5 高 免 小 学 校

−可一面

rT−5詞一雨

、而司一丁詞一F正す

硫酸イオン 硫 黄 酸 化 物 、g/100cm2. day 0.15 0.38 0.26 0.41 0.15 0.12 0.02 0.09 0.09 0.05 0.17 0.08 0.16 月 456789mu⑫123|軸 19.78 33.64 26.29 35.39 14.22 15.96 13.98 1.22 6.47 1.98 7.15 21.96 669150283937 羽姐訂団加一羽即19201 13 890703522995 ●●●●■●●●●●●● 334344454433 569709411343 072832851894192202689307

31111

211

如朋駆巧弱拠訂師髄茄釦飢

140111

174728727369 1 236550578153242314889418 570709411343

32111

342

070004000000 1

042

●● ● 081005000000 15 716980007119

12212221321

409434301025●●■●●●●●●●●● 925483947834 1 2 3 8 1 0 6 2 8 7 2 0 1 0 8 3 6.2 4.3 表 1 6 桜 島 中 学 校 820噸*’44191830*. 不 溶 性 成 分 to、/km2・ month 蒸 発 残 渡 、g/2 可 溶 性 成 分 to、/km2・ month 降 水 量 硫 黄 酸 化 物 、g/'00cm2. day 硫酸イオン 塩素イオン 降 灰 量 to、/km2・ month 月 PH ton/km2・ month tonmonth/km2・ 2 Ing/ 144968835850 ●●●●●●●●●●●■ 200001601002 456789mu一辺123−軸 * 15.60 27.62 25.47 32.12 15.98 14.10 15.03 2.01 5.10 0.37 4.41 18.53 598414794507

翠釣調妬認加迦2766

2 1725556 ●●●●●●●4454444 1708 3685 1289 92 966 181 722 722381812151

60122975322

1 514164124016

142

1723 3726 1294 93 973 185 742 73000“000000 23

126

●● ● 630002000000 1 1 502277塑賜必皿廻旧 11 340011501003●●●●●●●●●●●● 407964151176 7726 ●●●● 4443 57 14 82 229 田叫拠珊 212 2.7 1.9 *異物混入のため,影靭の大きいと思われるPH,不溶性成分,降灰量を欠測値とした。 念*11ヵ月平均 表 1 7 国 民 宿 舎 桜 島 荘 硫 酸 イ オ ン 塩 素 イ オ ン 硫 黄 酸 化 物 唾/100cm2. day 月 砺諏““、釣弱幻艶妬記師

23342111

弘肥⑲6皿如訂哩2124 865520222587 2 11 091660148308 ●●●●●●●●●●●0 445444454453 456789,,⑫123−鞠 14.21 24.73 25.20 30.73 14.60 11.72 10.77 1.84 5.65 1.79 3.70 13.66

941

●● ● 560000000000 1011231507800 1411311 604355168151

53112655221

1 1 115134425312 11 2 060654647709640610922134

30224312

11 21980000000500

(11)

141 456789m、胆123|軸 表 1 8 桜 島 病 院 403845013509262997441も64 ●●●●●●●●●●●ロ 741921916143

1232111

不溶‘性 成 分 ton/km2・ month 蒸 発 残 渡 、g/、 降 水 量 可溶‘性 成 分 tOn/km2・ month 硫 黄 酸 化 物 、g/100cm2. day 0.40 0.68 0.30 0.14 0.33 1.20 0.49* 0.49* 0.14 0.11 0.19 1.67 0.51 硫 酸 イ オ ン

7

1

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塩 素 イ オ ン 降 灰 量 to、/km2・ month 月 PH 0 ton/km2・ month Ing/0 m、 Ing/、

9445480

●● ◆ ● ●●● 390070103140 1 17.16 32.26 29.07 30.83 13.35 13.85 11.84 1.24 6.80 2.14 6.48 17.60 637219087132 塑妬型“四四Ⅳ19395 2 938307211365 ●■●●●●●●●●●● 354443445443

-52181704111.7

11月に測定したため,2カ月分の平均とする, 1.7 表 1 9 桜 島 荘 ( 市 ) 表 2 0 黒 神 中 学 校 硫酸イオン 月 竹下・前田・今吉・早水:鹿児島市および桜島の大気汚染(降灰)調査(第3報) 2 4 9 2 3 3 9 1 2 8 3 2 2 3 7 1 1 6 . 2 5 . 2 狸泌挫哩唖唖唖加師犯開虹 1 866118182465 ●●●●●●●e●●●● 444444444334

5511

30296530423

躯必卯だ“肥調伽瓢、測焔

66283144541

901486450438 11191 719276533803

1211111

5511

剥船羽7蛇伍別釦似偲錫別 259814334849

5231395

770090207880 684217884674 1 3283 1 587811082567 ●●●●●●●●●●●● 121021102320 硫 酸 イ オ ン 817189026927 ●●●●●●●●●■●● 270384301062 11 硫 黄 酸 化 物 唾/100cm2. day 0.24 0.20 0.41 0.39 0.18 0.28 0.17 0.10 0.19 0.05 0.25 0.18 月 323621789819 記碑妬拓旭妬妬1m3,銘

17065543

●●●●●● ●● 703031000070

344411

1122421125

054970284729 217612400949 ●●●●●◆●●●●●● 443344454333 伽謁汀妬髄狸釦妬和髄拠妬 ●●●●●●●●●●●● 032228817273

23331112

456789m、吃123 2093 4766 4031 5861 6605 2385 531 211 262 634 875 199 2081 4712 3945 5780 6538 2361 518 210 257 630 844 196 261488423890419859564151

111312

15886212562743154瓢3

26993414

556017000160

21

(12)

*硫黄酸化物以外は,NQ8・九州電力を除く13地点平均 142 表 2 2 桜 島 6 地 点 平 均 表 2 1 鹿 児 島 市 1 4 地 点 平 均 状況と噴煙の流向を示す. 3 . 2 降 灰 量 図2に表21から得られた鹿児島市14地点平均の月別 降灰量を昭和53.54年度の結果とともに,また図3に は表1∼表14から得られた鹿児島市14測定地点別の月 平均降灰量の年平均値を昭和53.54年度のデータとと もに示す. 図2より,年平均降灰量において,昭和55年度は, 65ton/km2・monthと昭和53年度の238ton/km2・mon‐ thの27%に減少しているものの,昭和54年度の67 ton/km2・monthとほとんど変わらず,また昭和55年 硫 黄 酸 化 物 、g/lOOcm2・ day 0.19 0.21 0.15 0.16 0.16 0.18 0.12 0.19 0.17 0.13 0.14 0.17 0.16 月 456789mu吃123−糊 **

129947758724332610919377

24442212

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11 1

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000000000000

100101101001

064053.927975●●●●●●●●●●●● 223 59 65 0.1 1.0 鹿 児 島 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 2 3 号 ( 1 9 8 1 ) 度は5月・4月・3月の3ヵ月を除いた他の月では, 昭和54年度よりも降灰量が少なく,比較的被害の少な い1年であったと言える.しかし,昭和55年度5月の 市平均月別降灰量324ton/km2・monthは,昭和54年 度最高値の10月218ton/km2・monthの約1.5倍もあり, 月単位の短期間においては,むしろ昭和54年度よりも 被害が大きかったと言えよう. 図3より,昭和55年度の測定地点別年間平均降灰量 の大小関係は,昭和53年度と類似しており,中山農協 以南の地区の降灰量が例年のように少ない.また昭和 54年度を除き,昭和53.55年度と吉野中学校が鹿児島 2156 3535 1326 1125 1790 1137 617 201* 262 415 277 258

靴血d副皿四配堅“縄鎚把祁品位妬

臓剛0000000000000

月 456789mu⑫123|物

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2 1092

326602726585

1331211 2170 3573 1362 1141 1809 1149 634 204* 269 419 286 263

53785533656

●●●、●◆●。●●●

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11

029469645111

●●●●●●●●●●●●

343332301123

217 1107 5.2 2.7 *NQ16・桜島中学校を除く5地点平均

(13)

143 表 2 3 桜 島 の 噴 煙 活 動 ( 昭 和 5 5 年 度 ) 者9日・副冒這巨g︶咽崖遺 5( mJ A*は気象台の分類による4∼7の大型噴煙 B**は同じく1∼3の中型または小型噴煙 市14測定地点中最高値を示していることが判る.これ は昭和53.55年度にA級噴煙が北西に一番多く流れた ためである.北西に流れたA級噴煙回数の全A級噴煙 回数に対する割合は,昭和53年度が全A級噴煙回数104 回中21回の20.1%,昭和55年度は102回中20回の19.6 %,昭和54年度が113回中8回の7.08%であった.火 口から同じ方角にある測定地点で,降灰量に差がある のは,火口からの距離によるものが多い.また伊敷中 学校,中山農協は,山などの地形的影響も少なからず 受けているようである. 一方桜島では表15∼表20.表22から描いた図4.図 5に示すような月別および測定地点別の降灰量であっ た.図5によれば測定地点別年間平均降灰量の全島平 均値1107ton/km2・monthは,昭和54年度の1139ton/ km2・monthと比較するとほとんど変化なく,昭和53 年度の2219ton/km2・monthの49.9%に当っていた. 昭和55年度降灰量が一番多かった測定地点は,火口よ り東部の黒神中学校であり,年間平均で2371ton/km2 ・monthの降灰に見舞われた.また表20より,5月∼8 月の4ヵ月は約4000∼6600ton/km2・monthの大量降 灰に見舞われ,図5の昭和55年度測定地点別年間平均 降灰量を昭和54年度の量と比較すると,年間平均2371 ton/km2・monthの黒神中学校が対54年度比188%で最 も大きく,いかに被害が大きかったかが判る.他の測 定地点では,桜島荘(市)が対54年度比47.3%で最も 小さく,これを除けば対54年度比82.5∼110%であり, 妄 昨 JOC 竹下・前田・今吉・早水:鹿児島市および桜島の大気汚染(降灰)調査(第3報) Ⅲ 0

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E j Kq 釦髄創氾記釦鉦犯Ⅳ娼躯弱一鋤一 不明 6 一 月 平 均 図 2 鹿 児 島 市 平 均 月 別 降 灰 量 昭和54年度年間平均降灰量とさほど差はなかった.南 部や東部が降灰量が多かったのに比べ,火口より西方 に位置する国民宿舎桜島荘は,桜島6測定地点中昭和 53年度および54.55年度と,いずれの年度も最小降灰 舗

月456789m皿廻123

噴煙回数 噴 煙 の 流 れ た 方 向 北 北西 西 南西 南 南 東 束 北 東 A* B** A B A B A B A B A B A B A B 260 22285437437795 2111111 127 168 102 125

15133

11

3217631

141 2465 4 11 1 2 1 1 32 38 2139 29

2117

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876471263

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20 1291952 13 11

1911311

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182111

9 1112913221 9 30 13 17 75

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3112 2028 13 120 20 125 10 44 7 73 17 333 12 314 14 194 9 149

(14)

00 144 1000 10 ← 1 1 借 Ⅲ] 4 5 6 7 8 9 1 0 1 1 1 2 1 2 3 年

一 一 月 平

均 図 4 桜 島 全 島 平 均 月 別 降 灰 量 4000 4000 一 一 昭 和 5 5 年 度 --.-‐昭和54年度 −−●一一昭和53年度 4碇 ︵君9日・函目望臣g︶噸僅堂llllllII 00 30 3000 Q 量

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︻■ 鹿 児 島 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 2 3 号 ( 1 9 8 1 ) 量を記録しており,桜島においては,わりに被害の少 ない地区と言えよう.

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経大

消防署

日生命谷山

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大工学部 東中学校 児島市役所 良小学校

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敷中学校 野中学校 児島市平均 図 3 鹿 児 島 市 測 定 地 点 別 年 間 平 均 降 灰 量 3000

βovd《』、。-.Ab−6

gy 一○-一昭和55年度 ---0-‐昭和54年度 −−●一一11洲153年度

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7000 図4によれば,桜島の降灰量には周期性があり5)6》, 昭和53年5月から昭和54年1月までの9カ月間が全島 平均月間降灰量1000ton/km2・month以上の活動期で, その間,降灰合計は25,210ton/km2に達し,昭和54 年2月から同年8月までの7カ月間が月間降灰量1000 ton/km2・month以下の鎮静期である.昭和54年9月 より活動期となり,昭和55年1月,3月がやや少なか ったものの同年9月までの13カ月間がふたたび活動期 となっており,この間の降灰量合計は22,686ton/km2 となっている.昭和55年10月よりは鎮静期に入ってい ると言えよう. 昭和55年度の噴煙活動を表23よりみると,総噴煙回 数2,028回は昭和54年度の2,351回に対し,13.7%の減 少であり,また総A級噴煙回数についてみると,昭和 55年度の102回は,昭和54年度の113回に対して9.7% の減少であったが,昭和55年度鹿児島市および桜島全 島平均月別降灰量の年平均では,昭和54年度と比較す るとほとんど差がないことが判る. 図4でも判るように,桜島の噴煙活動が活発であっ 6000 5000 彊巨◎旨・酎日堂巨g︶咽崖蛍

4000

。 2000 Q , ' Q 局

6

1000

(15)

竹下・前田・今吉・早水:鹿児島市および桜島の大気汚染(降灰)調査(第3報) 1.4 た昭和55年5月のA級噴煙回数は43回と,55年度総A 級噴煙回数の42.2%にも当たり,また種々の方角へ季 節風が吹いたため,広範囲において降灰の被害を受け ており,国民宿舎桜島荘の1046ton/km2・monthを除 き,桜島荘(市)5065ton/km2・month,黒神中学校 4766ton/km2・month,高免小学校3743ton/km2・ 桜島中学校3726ton/km2・month,桜島病院3092ton/ km2・monthと,いずれも桜島の6地点平均月別降灰 量の年平均1107ton/km2・monthの約2.8∼4.6倍もの 大量降灰に見舞われた月もあった.また例年だと7月 ・8月は南東の季節風が吹くのであるが,昭和55年度 は,冷夏の影響で西風の日が多く,そのため火口より 東方に位置する黒神中学校が7月5861ton/km2・mon‐ th,8月6605ton/km2・monthという驚くべき降灰量 に見舞われ,夏期に黒神地区の被害が大きかったこと も昭和55年度の特徴である. 3.3可溶性成分・硫酸イオンおよび塩素イオン含 有率・PH 表22より求めた桜島における可溶性成分・硫酸イオ 一一○一一昭和55年度

32

︵訳︶醤惇佃中搭耕一達債 1.4 ﹁︲J FL

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0.2 4 5 6 7 8 9 1 0 1 1 1 2 1 2 3 年 平 一 一 月 均 註昭和53年度の3月分は降灰量が200ton/km2・ month以下なので省略した. 図 7 桜 島 全 島 平 均 月 別 硫 酸 イ オ ン 含 有 率 一○一一昭和55年度 4. O−−−o−−‐M借 ]尼 8 1 1 鼎 一一○-一昭和55年度 ---0--.昭和54年度 −−●−.昭和53年度 145 4 ● 0 411111

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4 5 6 7 8 9 1 0 1 1 1 2 1 2 3 年 平 一 月 均 註昭和53年度の3月分は降灰量が200ton/km2・ month以下なので省略した. 図 8 桜 島 全 島 平 均 月 別 塩 素 イ オ ン 含 有 率 8 / 1 ○ 4 5 6 7 8 9 1 0 1 1 1 2 1 2 3 年 平 一 月 均 註昭和53年度の3月分は降灰量が200ton/km2・ month以下なので省略した. 図 6 桜 島 全 島 平 均 月 別 可 溶 性 成 分 含 有 率 9’18 Q︺● Q−g 0.2

(16)

鹿 児 島 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 2 3 号 ( 1 9 8 1 )

1

:

ン・塩素イオン降下量の降灰量に対する百分率(月別 の桜島全島平均値)をそれぞれ図6.図7.図8に示 す.図には比較のために昭和53.54年度のデータも一 緒に示した. 図6より,昭和55年度降灰の可溶性成分含有率年平 均値1.3%は,昭和54年度年平均値1.1%,昭和53年度年 平均値0.7%より高く,過去3年間をみる限りでは年 々増加してきている.月別では,昭和54年度6月の可 溶性成分含有率3.9%と異常なまでに高い値を示した 月はなかったが,昭和55年度は2月・10月・6月・12 月が高く,可溶性成分含有率が約2.2∼2.8%を示した. 図7において,昭和55年度10月・12月を除けば,可 溶性成分含有率の高かった月は,硫酸イオン含有率も 高い傾向を示し,昭和55年度2月は硫酸イオン含有率 1.26%で,昭和54年度3月1.34%,4月1.29%に次ぐ 高い値を示した.昭和55年度硫酸イオン含有率年平均 値0.47%は,昭和54年度年平均値0.41%,昭和53年度 年平均値0.21%より高く,過去3年間をみる限りでは, 硫酸イオン含有率が年々増加してきている. 図8の昭和55年度塩素イオン含有率年平均値0.24% は,昭和54年度年平均値0.27%に比べ,若干減少して いた.昭和55年度塩素イオン含有率は,3月1.18%が 最も高く,ついで2月0.73%,10月0.57%,12月0.56 %であった.可溶性成分中に硫酸イオン・塩素イオン も含まれており,これらは農作物その他に大きな被害 を与えている.このため可溶性成分を多く含む降灰は 汚ない降灰であり,昭和55年度2月・10月・6月・12 月は極めて汚ない降灰に見舞われ,被害が大きかった ことが判る. pHについて考察すると,鹿児島市14測定地点でpH 4以下を示したのが,昭和54年度168例中13回だった のに対し,昭和55年度は166例中わずか1回しかなか った.一方桜島6測定地点では,昭和54年度69例中25 回であったのに対し,昭和55年度は71例中25回と,ほ とんど変わらなかった.これは,昭和55年度は降水量 が鹿児島14地点月別平均の年平均で223mm/month, 桜島6地点月別平均の年平均で217mm/monthを示し, 昭和54年度のそれぞれ1.4倍,1.3倍と雨の多い1年間 であり,PH低下に影響をおよぼすと思われる硫黄酸 化物その他が,桜島噴火後,拡散する前に雨水ととも に降下し,鹿児島14測定地点まで到達し得なかったた めと考えられる.また到達したものも,降水量が多い ため,その水素イオン濃度が希釈されたと思われる. pHに影響をおよぼすと思われる硫酸イオンの可溶性 成分に対する割合を年平均について算出すると,桜島 では昭和54年度39%,昭和55年度37%と,ほとんど変 わらないが,鹿児島市では昭和54年度28%であったの

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Qljo 夕 グ グ 図9 ル 分 分 析 ( 桜 島 8 月 ) O−−−Cl 〃 、 / 、 ′ 、セリ ○圭型画

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1 月 5

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(17)

0043

訳︶鶴仲佃

竹下・前田・今吉・早水:鹿児島市および桜島の大気汚染(降灰)調査(第3報) 度 分 析 ( 桜 島 5 月 ) に対し,昭和55年度は1.6%しかなく,鹿児島市と桜 島では明らかな違いがあった. 3 . 4 タ ー ル 分 図9.図10にそれぞれ桜島昭和55年5月・8月降灰 のタール分分析結果を示す.降下タール分は,主とし て大気中に浮遊する自動車廃気・重油燃焼廃ガス中に 含まれる有機成分が降灰に吸着されて降下したものと 考えられる. 図9(5月)と図10(8月)の降灰中タール分(%) を同じ測定地点において比較すると,黒神中学校を除 き,すべて8月の降灰中タール分(%)が高い値を示 した.これは図11.図12の粒度分析より,8月の降灰 は5月のものに比べて小粒径成分が多く,このためタ ール分吸着量が増加したことによると思われ,特に火 口からの距離が5.6kmであり,降灰浮遊時間の長い 国民宿舎桜島荘(8月)の降灰中タール分(%)が0.127 %と他の同月5地点の約3.8∼5.3倍と異常に高い値を 示した.国民宿舎桜島荘(8月)を除き,他の地点の 降灰中タール分(%)は0.023∼0.041%であったが 降下タール分については,5月に4766ton/km2。 monthおよび5065ton/km2・monthの大量降灰に見 舞われた黒神中学校,桜島荘(市)がそれぞれ1.60ton/ km2・morth,1.43ton/km3・morthと高い値を示し, 8月6605ton/km2・monthの降灰量であった黒神中学 校が1.42ton/km2・monthを示し,全般的に降灰量が 多いと降下タール分も大きい値を示していた. 3.5粒度分析 降灰(不溶性成分)5月・8月分の粒度分布を,そ れぞれ図11.図12に示す.図には南岳火口からの距離 も示した. 図11(5月)によると,桜島6測定地点中南岳火口 に最も近い桜島荘(市)は,粗い成分が多いことが判 り,他の5地点についても図11(5月)は,全般的に 図12(8月)より粗い成分が多かった.これを表23よ り考察すると,8月はA級噴煙回数4回であったのに 対し,5月は43回であり,桜島の噴煙活動が活発であ ったことと風力の違いによるものと考えられる.火口 からの距離が5.6kmの国民宿舎桜島荘や5.2kmの 高免小学校は,他の地点に比べるとやや粗い成分が少 なかった. 唖つ[ 、︾[ 桜島中学校(5.0km) つ ママ マト 国民宿舎桜島荘(5.6km) つぬ函 つつぬ 高免小学校(5.2km) 40 30 20

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10 唖つ[ 、︾︻ 147 つい画 つつぬ マト ママ つ 桜島荘(市)(3.4km) 黒神中学校(5.1km) 桜島病院(4.1km) O 2 j川lllll 10

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(18)

30 鹿 児 島 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 2 3 号 ( 1 9 8 1 )

148 時期および測定地点の違いによる差はほとんどなかっ た. 55年度試料を54年度試料と比較すると,55年度試 料ではFeが最も多く,19,000∼23,700ppmで降灰の 約2.0%も含んでおり,54年度試料の17,000∼18,500 ppmより若干大きい値を示した.つぎに多かったMn は130∼160ppmで,54年度試料と大体同じであった. 降灰中にはFe,Mn,Pb,Cu等などが多く,Zn,Cd が少なかった.特にCdは0.3ppm以下と極めて微量 しか含まれていなかった.また54年度試料のPbは最 0.42 0.72 0.2 <0.0026 <0.0003 <0.0058 国民宿舎桜島荘(5.6km 桜島中学校(5.0km) ) 高免小学校(5.2km) 30

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つぬ函 つつぬ 桜島荘(市)(3.4km) いつ︻ つ︾︻ 桜島病院(4.1km) つ ママ ﹃↑ 黒神中学校(5.1km) 鯛一伽踊伽助団恥 130 19000 22 6.5 <0.3 8.1

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一 一一へ マト ママ つ 表 2 4 不 溶 性 ・ 可 溶 性 重 金 属 成 分 分 析 結 果 径(") 図 1 2 粒 度 分 析 ( 桜 島 8 月 ) つい園 つつぬ 、︾[ 唖つ[ マト ママ つ 降灰の粒子径は爆発の規模,風向,風力,火口から の距離によって大きく左右されていることが良く判る. 3.6重金属成分 表24に昭和55年8月定期採取分の黒神中学校の降灰 (55年度試料)について,表25∼表27に昭和55年9月 定期採取桜島6測定地点の降灰(55年度試料)の不溶 性・可溶性成分(降水中)に含まれる6種の金属につ いて分析した結果を示す.また比較のため,表28に鹿 大工学部で昭和54年8月,昭和53年8月に別途採取し た降水に触れていない降灰一以下桜島(54年),桜島 (53年)と表示する−と,定期採取の降水と共存し, ろ過して得られた不溶性成分である鹿大工学部(54年 10月),桜島荘(市)(54年9月)・黒神中学校(54年 9月)および昭和54年8月に採取した桜島の昭和溶岩 ・大正溶岩について行った前報5)の金属分析結果を示 した. 表24∼表27より,昭和55年度は不溶性金属成分含有 率が,桜島中学校9月定期でZn30ppm,Pb95ppm, 国民宿舎桜島荘9月定期でZn29ppm,Pb71ppmを 示し,他の試料のZn6.0∼8.0ppm,Pb6.0∼27ppm に比べやや高い値を示した.その他の金属では,採取 試料

(19)

表 2 7 不 溶 性 ・ 可 溶 性 重 金 属 成 分 分 析 結 果 竹下・前田・今吉・早水:鹿児島市および桜島の大気汚染(降灰)調査(第3報) 149 表 2 5 不 溶 性 ・ 可 溶 性 重 金 属 成 分 分 析 結 果 鯛朋娼誕犯弱遍

1111

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2 ● 3180510 1 neunnqgD MFCZCP 3

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515000 69くくく 160 22500 51 30 <0.3 95 0.01 0.77 0.04 <0.0026 <0.0003 <0.0058 0.05 0.55 0.85 <0.0026 <0.0003 <0.0058 表 2 6 不 溶 性 ・ 可 溶 ‘ 性 重 金 属 成 分 分 析 結 果 1 ● 0000000 国 民 宿 舎 桜 島 荘 9 月 定 期 降水中金属 イオン濃度 、g/0 不 溶 性 金 属 成分含有率 ppm 0.06 0.5 0.93 <0.0026 <0.0003 <0.0058 neun.。。D MFCZCP 140 23700 34 29 <0.3 71 0.02 0.33 0.1 <0.0026 <0.0003 <0.0058 140 19400 23 7.0 <0.3 27 8.1 130 40 <1.1 <0.1 <2.3 15200 15000 18500 17000 17300 14600 17100 24544132211111 130 19100 38 6.0 <0.3 14 0.03 0.58 1.2 <0.0026 <0.0003 <0.0058 桜 島 荘 9 月 定 期 8295203 31111 0.11 0.52 0.75 <0.0026 <0.0003 <0.0058 7.6 150 300 <0.7 <0.08 <1.5 140 19200 19 8.2 <0.3 9.5 neun勺qqD MFCZCP 表 2 8 重 金 属 成 分 ( p p m ) 試 料 Pb 金 属 桜 島 ( 5 4 年 ) 桜 島 ( 5 3 年 ) 鹿大工学部(54年10月) 桜島荘(市)(54年9月) 黒神中学校(54年9月) 昭和溶岩(54年8月) 大正溶岩(54年8月)

(20)

U︵J園 鹿児島大学工学部研究報告第23号(1981) 20 高でも18ppmと少なかったのに対し,55年度試料では 桜島中学校9月定期95ppm,国民宿舎桜島荘9月定期 71ppmと高い値を示したものもあり,多少のマグマ組 成差があったようである.全般的に,55年度試料は54 年度試料に比べて,金属成分に大きな差はなかった. 3.7硫黄酸化物 表1∼表22から鹿児島市および桜島の汚染度の大き な数地区の結果を,その平均値とともに図13.図14に 示した. 図13によれば,過去3年間を通して鹿児島市で最も 汚染度の高い南中学校では,年間平均値0.25mg/100 cm2.dayで,昭和54年度年間平均値0.28mg/100cm2. dayより低かったものの,昭和53年度年間平均値0.23 mg/100cm2.dayより高い値を示していた.また南中 学校が12月0.43mg/100cm2.dayと鹿児島市14測定地 点では過去に例がない高い値を示した.鹿児島市平均 では,時期的にみると5月・4月・11月・9月が高い 値を示しており,ついで12月。3月が高い値であった. これは53年度,54年度の傾向と大体一致している.南 中学校,九州電力は交通量の非常に多い所であり,検 出される硫黄酸化物は自動車廃ガスによる影響が強い と思われる. 二酸化鉛キャンドルに吸着される硫黄酸化物の量は, 自動車交通量のほかに,気温,湿度,風速にも大きく 影響される. 一方図14の桜島では,桜島年間平均値0.45mg/100 cm2.dayと,鹿児島市平均0.16mg/100cm2.dayの約 2.8倍とかなり高く,明らかに桜島火山活動によるも のであることが判る. 昭和55年度は,桜島荘(市)が年平均で0.87mg/100 cm2.dayと最も汚染がひどく,昭和53年度に汚染がひ どかった桜島病院の年平均0.75mg/100cm2.day,昭 和54年度桜島病院・桜島荘(市)の0.63mg/100cm2. dayよりも高かった. 昭和55年度桜島荘(市)1月の2.89mg/100cm2.day, 12月の2.47mg/100cm2.dayは,昭和54年度5月桜島 病院で記録した2.42mg/100cm2.dayをしのぐ汚染状 態を示していた.硫黄酸化物の過去3ヵ年度測定では, 桜島荘(市)(有村)と桜島病院(野尻)が最も汚染 度が高く,年間平均値の4測定地点合計に対する桜島 荘(市)(有村)と桜島病院(野尻)年間平均値の合 計の占める割合は,昭和53年度82%’昭和54年度75%, 昭和55年度78%であり,いかに汚染度の高い地区であ るかが判る. Q O 一 一 南 中 学 校 L〕ノ園 一 ← 桜 島 荘 ( 市 ) ---○---桜島病院 0. 40 3.0 0 2 ︵云暑・函§g︻へ四日︶鐸型︸軽瓶潅 0 0 売名・園日。g[へ函昌︶鐸型︸穏瓶鱈 30 0 0

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Ca 図 1 4 硫 黄 酸 化 物 ( 桜 島 ) 図 1 3 硫 黄 酸 化 物 ( 鹿 児 島 市 ) 。 。 0 ● 1 八111111 ● ︵叩叩︾ 4列如卸︲︲︲︲IIIIIIIIII0︲︲︲︲‘‘II0

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10 4 5 6 7 8 9 1 0 1 1 1 2 1 2 3 年 平 必j − − 月 aC 4 5 6 7 8 9 1 0 1 1 1 2 1 2 3 年 平 均 一 一 月

(21)

竹下・前田・今吉・早水:鹿児島市および桜島の大気汚染(降灰)調査(第3報) 151 硫黄酸化物中の二酸化硫黄(亜硫酸ガス)は有毒で あり,空気中に1ppm以上含まれているとかなり汚染 されている.これら汚染度の高い地区では,早急の対 策が望まれる. 4 . 結 論 以上,昭和55年度の降灰・硫黄酸化物の調査結果を 要約すると,桜島および鹿児島市での各地区平均降灰 量は,昭和54年度とさほど変わらなかったが,降灰の 可溶性成分.硫酸イオン含有率が昭和53年度,54年度 よりも高く,年々増加しており,汚ない降灰が多くな ってきていることが判る.pHについては,年間降水 量が増加したため,昭和54年度より高い傾向にあった. また黒神中学校(黒神)では,夏期に多量の降灰に見 舞われ,年間平均で,昭和54年度の約1.9倍量もの降 灰であった.硫黄酸化物については,依然として有村, 野尻地区の汚染度が高く,早急の対策が切望される. また昭和55年11月初旬桜島荘(市)(有村)で,直径 10∼20mmほどもある多数の火山篠に見舞われ,自動 車のフロントガラスを割る被害が出たことも,昭和55 年度の特徴であった. 文 献 1)小牧,竹下:鹿大工研究報告第20号(昭和53年) P、81. 2)小牧,竹下:第19回大気汚染学会(札幌)昭和53 年9月. 3)竹下,前田:第20回大気汚染学会(神戸)昭和54 年11月. 4)竹下,前田,下原:鹿大工研究報告第21号(昭和 54年)p、137. 5)竹下,前田,西牟田,今吉:鹿大工研究報告第22 号(昭和55年)p、150. 6)竹下,前田,永田:大気汚染学会誌第15巻(7号) (昭和54年)p、298. 7)W・Leithe,新良宏一郎:「大気汚染の測定」,p、 110,164.(昭和48年) 8)「大気汚染ハンドブック(1)測定編」,大気汚染 研究全国協議会,p、38,145(昭和46年)

表 2 7 不 溶 性 ・ 可 溶 性 重 金 属 成 分 分 析 結 果 竹下・前田・今吉・早水:鹿児島市および桜島の大気汚染(降灰)調査(第3報) 149表 2 5 不 溶 性 ・ 可 溶 性 重 金 属 成 分 分 析 結 果 鯛朋娼誕犯弱遍 1111:Wi穂 2●31805101neunnqgDMFCZCP3630651500069くくく160225005130<0.3950.010.770.04<0.0026<0.0003<0.00580.050.550.85<0.0026<0.0003<0.00

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